JPH06265526A - 漏洩磁束探傷装置 - Google Patents

漏洩磁束探傷装置

Info

Publication number
JPH06265526A
JPH06265526A JP5273093A JP5273093A JPH06265526A JP H06265526 A JPH06265526 A JP H06265526A JP 5273093 A JP5273093 A JP 5273093A JP 5273093 A JP5273093 A JP 5273093A JP H06265526 A JPH06265526 A JP H06265526A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
flaw
detected
signal
inspected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5273093A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Fukuda
真一 福田
Morihiro Masutani
守洋 桝谷
Teruaki Fujii
昭明 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SYST HIGHTECH KK
Nippon Steel Corp
Original Assignee
SYST HIGHTECH KK
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SYST HIGHTECH KK, Nippon Steel Corp filed Critical SYST HIGHTECH KK
Priority to JP5273093A priority Critical patent/JPH06265526A/ja
Publication of JPH06265526A publication Critical patent/JPH06265526A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 円筒状磁性材を搬送装置の途中に設置した探
傷装置により、表面きずを検出すると同時に被検査材端
部の未探傷領域を著しく少なくする。 【構成】 環状磁化コイルの両側を検出用ホルダーで挟
持して設けられた漏洩磁束探傷装置であって、検出用ホ
ルダーは検出用ホルダー内周面近傍に円周方向に千鳥状
に配設されたセンサーが内蔵されている漏洩磁束探傷装
置。環状磁化コイルの両端側に検出用ホルダーが嵌入し
て設けられている漏洩磁束探傷装置であって、検出用ホ
ルダーは検出用ホルダーの内周面近傍に円周方向に千鳥
状に配設されたセンサーが内蔵されている漏洩磁束探傷
装置。 【効果】 単一環状磁化コイルにより磁化範囲を狭め、
磁束コイル両端にセンサーを配設することにより、被検
査材端部の未探傷領域を著しく少なくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼管又は棒鋼等の円筒
状又は円柱状の磁性材の表面及び表面近傍に存在する割
れきず、ピット状きず等を検出する漏洩磁束探傷装置を
提案するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼管の表面きずの探傷方法として、例え
ば日本非破壊検査協会発行(平成2年9月1日)の「渦
流探傷試験III (1990)」と題する文献中の121
頁において示されているように、超音波(UT)、渦流
(ET)、漏洩磁束(MLFT)、磁粉探傷(MT)法
等の種々の非破壊検査法が実用化されており、予測され
るきずに応じて一種類もしくは複数種類の方法が組合せ
適用されている。
【0003】従来技術は、日本工業規格の「JIS G
0568−1982鋼の渦流探傷試験方法」及び「J
IS G 0583−1978鋼管の渦流探傷検査方
法」にあるように、貫通形コイルを用いて該コイルに
0.5〜500kHz 程度の周波数の交流電流を流し、自
己誘導又は相互誘導法により励磁して、例えば1.0mm
φの貫通ドリル穴を基準として検査する方法が採用され
ている。しかし、近年は1.0mmφ貫通ドリル穴を基準
とするような検査では検出できない数百μm程度の大き
さの微小表面きずが問題となってきている。
【0004】また、円筒状又は円柱状の磁性材の微小表
面きずの検出に対しては、例えば日本非破壊検査協会発
行の技術雑誌「非破壊検査」第30巻、第7号、468
〜477頁の文献において開示されているように、2つ
の磁化コイルを用いて軸方向磁化するコイル法による漏
洩磁束探傷があり、主に管周方向の表面きずに対して検
出が可能である。図4は従来のコイル法による漏洩磁束
探傷装置の側面図を示す。前記探傷法による検出限界
は、例えば日本鉄鋼協会発行(平成2年11月30日)
の「鉄鋼製品の漏洩磁束探傷法」と題する文献中の83
頁において開示されているように0.15mm(SN比≧
3)程度である。
【0005】しかし、この従来技術は管軸方向に対して
300〜500mmの距離を隔てて2つの大きな磁化コイ
ルが配置してあるために、被検査材端部においては磁束
が乱れるために安定探傷ができず端部における未探傷領
域が200〜500mmと非常に大きいという問題があっ
た。従って、表面きずの検出能力を低下させることな
く、被検査材端部における未探傷領域を少なく(50mm
以下)した探傷装置が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、円筒状又は
円柱状の磁性材を軸方向に一定速度で搬送し、搬送装置
の途中に設置した探傷装置により被検査材の表面及び表
面近傍に存在する微小きずを確実に検出すると同時に、
被検査材端部における未探傷領域を著しく少なくした探
傷装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、環状磁化コイ
ルの両側をセンサーホルダーで挟持して構成された漏洩
磁束探傷装置であって、前記センサーホルダーの内周面
近傍には円周方向に千鳥状にセンサーが配設されている
ことを特徴とする漏洩磁束探傷装置である。また、本発
明は環状磁化コイルの両端側にセンサーホルダーを嵌入
して構成された漏洩磁束探傷装置であって、前記センサ
ーホルダーの内周面近傍には円周方向に千鳥状にセンサ
ーが配設されていることを特徴とする漏洩磁束探傷装置
である。
【0008】
【実施例】以下、本発明の詳細を実施例により説明す
る。図1は本発明の第1実施例を示すもので、円筒状又
は円柱状の磁性材を探傷するための漏洩磁束探傷装置構
成を示すブロック図と側面図である。図2は図1のY−
Y′断面図である。被検査材1の軸方向(S方向)に一
定速度で移動する円筒又は円柱状の被検査材1の表面及
び表面近傍に、被検査材1の軸方向に磁場2を与える環
状磁化コイル3(以下、磁化コイルと記す)は、両側を
センサーホルダー4で挟持され、前記センサーホルダー
4の内周面近傍に複数個のセンサー5が所定の間隔Pを
おいて磁化コイル3に沿って配設されている。
【0009】図3は本発明の第2実施例を示す円筒状又
は円柱状の磁性材の漏洩磁束探傷装置構成を示すブロッ
ク図と側面図である。磁化コイル3の両端側に検出用ホ
ルダー4が嵌入して設けられており、前記センサーホル
ダー4の内周面近傍には複数個のセンサー5が所定の間
隔Pをおいて磁化コイル3に沿って配設されている。更
に、センサー5間での検出感度低下を防止するために、
前記センサー5と軸方向に一定距離を隔てた別断面位置
に周方向に隣接するセンサー5の端部が所定の重複代で
重複するように千鳥状に配設(図示せず)し、被検査材
1の外表面全域を1回の走査により探傷できる。センサ
ー5は、被検査材1の表面きず7からの漏洩磁束8を検
出するためのものであり、被検査材1と接触しない程度
に距離Uを小さくする方が検出感度が高くなる。後段の
センサー5aでは被検査材1の管端部9aを探傷し、前
段のセンサー5bでは管端部9bを探傷し、被検査材1
の端部における未探傷領域を著しく少なくするものであ
る。なお、被検査材1の管端部9a、9b以外の部分は
前段のセンサー5b及び後段のセンサー5aにより探傷
する。
【0010】表面きず検出端6の磁化コイル3に、直流
又は交流の励磁電源装置10により発生した励磁電流を
供給することによって、被検査材1の表面及び表面近傍
に高密度の磁場2が形成される。前記磁場2は表面きず
7の部分で漏洩磁束8を生じ、被検査材1が磁化コイル
3の両端のセンサー5の直下に位置したときに漏洩磁束
8は検出され電気信号となる。この表面きず検出信号
は、増幅器11により増幅され、フィルター12により
増幅後の信号の中からノイズ信号を除去し、更に前記検
出信号の不要な信号を波形整形器13により除去後、記
録計14に記録される。また、このようにして検出され
た一定レベル以上の信号をコンパレータ15により抽出
し、該一定レベル以上のきず信号を基準値と比較器16
で比較し、被検査材1の良否を判断する。
【0011】外径D:89.1mm、肉厚t:2.8mm、
長さL:100mmの電縫鋼管をストレッチレジューサ
(絞り圧延機)により熱間圧延し、外径D:21.7mm
φ、肉厚t:2.3mmに仕上げた炭素鋼管を長さL:8
m単位で切断したものを被検査材として用いた。従来の
コイル法による漏洩磁束探傷装置により0.1mm深さの
ノッチを基準に探傷し、検出された各種表面きず(自然
きず)を含む管材と0.1mm深さのノッチ及び1.0mm
φ貫通ドリル穴を加工した健全な管材を被検査材として
用いた。
【0012】磁化コイル3と検出用ホルダー4との相互
配置は、図1に示す第1実施例とした。磁化コイル3は
内径X:44mm、長さS:60mmで、1.8mmφのエナ
メル線を500ターン巻いている。該磁化コイル3に励
磁電源装置10より3Aの直流電流を発生させる。セン
サー5は幅W:0.5mm、長さZ:3.65mmの感磁性
ダイオードを周方向の間隔P:1.0mmで、周方向に1
断面当たり16個配置し、更にセンサー間での検出感度
低下を防止するために軸方向に距離K:5mm隔てた別断
面位置に、周方向に隣接するセンサーの端部の重複代
M:1.3mmとなるようにセンサー5を検出用ホルダー
4内に千鳥状に配設した。前段と後段のセンサー4間の
距離Rは70mmで、被検査材1とセンサー5との距離U
は1.0mmとした。表面きず検出端6の前後にピンチロ
ール(図示せず)を設置し被検査材1の振動を抑え搬送
速度V:120m/分で探傷し、探傷信号を記録計14に
記録した。自然きずの検出能はSN比(SN比が3以上
で安定探傷可能)で評価し、更に0.1mm深さのノッチ
を比較器16の基準とし探傷した。管端部9a、9bお
ける未探傷領域の確認は、1.0mmφ貫通ドリル穴によ
り行った。なお、探傷後切断試験を行い各自然きずの深
さを測定した。
【0013】図5は本発明による検出特性を示す図であ
る。その結果、本発明法は0.15mm深さ以上の各種自
然きずをSN比3以上で検出可能であり、更に自然きず
を含む被検査材1を比較器16により全て判定し、リジ
ェクトできることが判明し、本発明は従来のコイル法に
よる漏洩磁束探傷装置と同等レベルの検出能力が得られ
ることを確認した。また、管端から種々の距離に1.0
mmφ貫通ドリル穴を加工し、管端部9a、9bにおける
欠陥検出限界を調査した。その結果、管端より20mmの
位置の貫通ドリル穴を確実に検出でき、従来のコイル法
に比べて未探傷領域が著しく少なくなることが明らかに
なった。なお、本発明では磁化コイルの両端側にセンサ
ーホルダーを配設し、管端部の未探傷領域を著しく少な
くしたが、センサーホルダーを磁化コイルの片端側のみ
に設置しても、従来の2つの磁化コイルを用いる方法に
比べて未探傷領域ははるかに少なくなる。実施例では、
センサーとして半導体磁気検出子の一つである感磁性ダ
イオードを用いたが、ホール素子、サーチコイル等を用
いてもよい。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、単一環状磁化コイルに
より磁化範囲を著しく狭め、磁化コイルの両端側に複数
のセンサーを磁化コイルに沿って千鳥状に配設すること
により、検出能力を低下することなく被検査材の管端部
における未探傷領域を著しく少なくでき、多大の効果を
発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す円筒状又は円柱状の
磁性材の漏洩磁束探傷装置構成を示すブロック図と側面
図。
【図2】図1のY−Y′断面図。
【図3】本発明の第2実施例を示す円筒状又は円柱状の
磁性材の漏洩磁束探傷装置構成を示すブロック図と側面
図。
【図4】従来のコイル法による漏洩磁束探傷装置の側面
図。
【図5】本発明による検出特性を示す図。
【符号の説明】
1 被検査材 2 磁場 3 磁化コイル 4 センサーホルダー 5 センサー 6 表面きず検出端 7 表面きず 8 漏洩磁束 9 管端部 10 励磁電源装置 11 増幅器 12 フィルター 13 波形整形器 14 記録計 15 コンパレータ 16 比較器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 昭明 山口県徳山市大字徳山5635番地の6 株式 会社システムハイテック内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状磁化コイル(3)の両側をセンサー
    ホルダー(4)で挟持して構成された漏洩磁束探傷装置
    であって、前記センサーホルダー(4)の内周面近傍に
    は円周方向に千鳥状にセンサー(5)が配設されている
    ことを特徴とする漏洩磁束探傷装置。
  2. 【請求項2】 環状磁化コイル(3)の両端側にセンサ
    ーホルダー(4)を嵌入して構成された漏洩磁束探傷装
    置であって、前記センサーホルダー(4)の内周面近傍
    には円周方向に千鳥状にセンサー(5)が配設されてい
    ることを特徴とする漏洩磁束探傷装置。
JP5273093A 1993-03-12 1993-03-12 漏洩磁束探傷装置 Withdrawn JPH06265526A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5273093A JPH06265526A (ja) 1993-03-12 1993-03-12 漏洩磁束探傷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5273093A JPH06265526A (ja) 1993-03-12 1993-03-12 漏洩磁束探傷装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06265526A true JPH06265526A (ja) 1994-09-22

Family

ID=12923049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5273093A Withdrawn JPH06265526A (ja) 1993-03-12 1993-03-12 漏洩磁束探傷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06265526A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100352133B1 (ko) * 1997-12-20 2002-11-18 주식회사 포스코 누설자속법에 의한 박강판 결함의 탐상장치
JP2008256403A (ja) * 2007-04-02 2008-10-23 Toyo Kohan Co Ltd 電池外装ケースの傷の検査装置
JP2011002409A (ja) * 2009-06-22 2011-01-06 Hara Denshi Sokki Kk 漏洩磁束探傷装置
CN109682881A (zh) * 2019-02-28 2019-04-26 烟台杰瑞石油装备技术有限公司 一种一体式连续油管缺陷检测装置
KR20190103776A (ko) * 2018-02-28 2019-09-05 이상용 와이어 로프 손상 검출장치

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100352133B1 (ko) * 1997-12-20 2002-11-18 주식회사 포스코 누설자속법에 의한 박강판 결함의 탐상장치
JP2008256403A (ja) * 2007-04-02 2008-10-23 Toyo Kohan Co Ltd 電池外装ケースの傷の検査装置
JP2011002409A (ja) * 2009-06-22 2011-01-06 Hara Denshi Sokki Kk 漏洩磁束探傷装置
KR20190103776A (ko) * 2018-02-28 2019-09-05 이상용 와이어 로프 손상 검출장치
CN109682881A (zh) * 2019-02-28 2019-04-26 烟台杰瑞石油装备技术有限公司 一种一体式连续油管缺陷检测装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4602212A (en) Method and apparatus including a flux leakage and eddy current sensor for detecting surface flaws in metal products
JP4756409B1 (ja) 交番磁場を利用した非破壊検査装置および非破壊検査方法
US4673879A (en) Eddy current flaw detector having rotatable field defining sleeve for selectively enhancing induced eddy currents in a workpiece
US4355281A (en) Eddy current surface flaw detection employing signal correlation
US4477776A (en) Apparatus and process for flux leakage testing using transverse and vectored magnetization
US5942894A (en) Radially focused eddy current sensor for detection of longitudinal flaws in metallic tubes
US4002967A (en) Annular eddy current test coil with magnetic laminations adjacent a limited circumferential extent
JPH06265526A (ja) 漏洩磁束探傷装置
JP3266899B2 (ja) 磁性金属体の探傷方法および装置
JP2003322640A (ja) 鋼材の表面疵検出装置
GB1591814A (en) Method and apparatus for continuous manufacture and non-destruction testing of tubes
JPS61264251A (ja) 渦流探傷方法及び装置
JP2915014B2 (ja) リモート・フイールド式渦流探傷用プローブ
JPH08145952A (ja) 漏洩磁束探傷方法
JPH0821822A (ja) 漏洩磁束探傷方法及び装置
Stanley Magnetic methods for wall thickness measurement and flaw detection in ferromagnetic tubing and plate
JPH05142204A (ja) 電磁誘導型検査装置
JPH10170481A (ja) 渦流探傷装置
JPS61147158A (ja) ストリツプの欠陥検出装置
JPH08136508A (ja) 漏洩磁束探傷における感度較正方法
JPH06249836A (ja) 二重管の内挿渦流探傷方法
JPH0439031B2 (ja)
JPH09166582A (ja) 電磁気探傷法
JP2959395B2 (ja) 金属管内の金属残留物検出方法
JPH10160710A (ja) 分割型探傷センサ及び導電性管探傷方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000530