JPH0626536B2 - 洗浄による再生可能な除塵用粘着処理マット - Google Patents

洗浄による再生可能な除塵用粘着処理マット

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JPH0626536B2
JPH0626536B2 JP59089307A JP8930784A JPH0626536B2 JP H0626536 B2 JPH0626536 B2 JP H0626536B2 JP 59089307 A JP59089307 A JP 59089307A JP 8930784 A JP8930784 A JP 8930784A JP H0626536 B2 JPH0626536 B2 JP H0626536B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、洗浄による再生可能な除塵用粘着処理マツト
に関するもので、より詳細には、種々の建造物等の入口
に除塵の目的で敷設して使用され、踏んだ時の感触に優
れていると共に、除塵効果にも、顕著に優れており、し
かも耐水性を有しながら、洗滌による再生処理が可能な
除塵用粘着マツトに関する。
従来、病院、研究所、工場、各種店舗、事務所、一般の
住居等においては、塵類或いはこれらに付着する微生物
等が歩行者の靴底等に付着して、屋内に持込まれるのを
防止するため、除塵マツトを入口等に敷設して使用して
いる。
この除塵マツトには、大別して2つの系統があり、一つ
は粘着マツトと呼ばれるものであり、一つはパイル状マ
ツトと呼ばれるものである。
前者の粘着マツトには、塩ビプラスチゾルをシート状に
成形ゲル化させてシート自体に粘着性をもたせたもの
や、粘着性フイルムを基体に貼着させたもの等が知られ
ており、このタイプのマツトはマツト表面の粘着性を利
用して靴底等に付着する塵類をマツト側に移行させよう
とするものである。このタイプの粘着マツトは、これを
単に踏むだけで、これと接触する面に付着する塵類を除
去するという特性には優れているが、靴底等との間に当
然粘着力が発生し、歩行に際して靴底がベタツとマツト
にくつつく不快感が免れない。更に、靴底は平面という
よりは、むしろ湾曲し、くぼんだ面を有することから、
くぼんだ凹部に付着している塵類等は粘着表面と接触せ
ず、十分満足すべき除塵効果を挙げるに至つていない。
また、後者の除塵マツトは、繊維パイル部が靴底等の平
面部のみならずくぼんだ部分ともよく摺擦し、塵等の汚
れの除去が可能となるという利点を有するが、塵類の付
着保持率が粘着マツトに比して概して低いという欠点が
ある。
更に、粘着性マツトの最大の欠点は、これの再生処理が
不可能で、殆んどが使い捨ての形で用いられているとい
うことである。
本発明者等は、マットのパイル面の特定の粘着剤を施こ
すことにより、靴底で踏んだときにベタッと粘着する傾
向が少なく、除塵マットとしての感触乃至風合いに優れ
ていると共に、靴底等のくぼんだ部分からも塵類を粘着
除去し、しかも一旦粘着される塵類を再飛散することな
しに保持させ得ること、及びこの際マットパイルに施こ
す粘着剤として水不溶性で、アルカリ可溶性またはアル
カリ分散性を有する特定のアクリル樹脂系粘着剤を使用
すると、使用済みのマットの再生処理が至って容易に行
われるとともに、粘着剤処理物の耐水性をも維持できる
ことを見出すに至った。
即ち、本発明によれば、基布と基布にタフト化されたパ
イル糸と基布裏面に施されたエラストマーのバッキング
層とから成り、 エチレン系不飽和カルボン酸又はその無水物と、炭素数
6乃至18の高級アルキル基を有するアクリルまたはメ
タクリルエステルとから誘導され且つ水不溶性であるが
アルカリ可溶性乃至アルカリ分散性であるアクリル樹脂
から成る粘着剤を、個々のパイル糸の表面に、薄い層或
いは粒子の形で且つ固型分基準のパイル面塗布量が0.05
乃至2g/100cm2となるように設けて成り、且つ20℃
及び65±5%RHの環境下、接着面積0.785cm2、荷重2
kg及び引張速度2cm/minで測定した粘着力が実質上ゼロ
g/cm2であることを特徴とする洗浄による再生可能な
除塵用マットが提供される。
本発明において、アクリル樹脂中のエチレン系不飽和カ
ルボン酸又はその無水物成分は、アルカリの存在下でア
ルカリ塩となり、この樹脂にアルカリ可溶性乃至アルカ
リ分散性を付与し且つ樹脂のパイル繊維に対する密着性
を付与する。
一方アクリル樹脂中の高級アルキル(メタ)アクリルエ
ステル成分は、樹脂に対して塵類に対する粘着性、保持
性を与えると共に、耐水性を付与する。
本発明では、この特定のアクリル樹脂を粘着剤としてマ
ットパイル繊維の表面に、パイル面塗布量が0.05乃至2
g/100cm2となるように施すことにより、靴底等に付着
して室内に侵入しようとする塵類に対しては十分な粘着
性、保持性が得られると共に、靴底等に対してはベタッ
とした粘着力が殆んどなく、雨で濡れた靴に対しても耐
水性があって、長期間の使用が可能であり、しかもアル
カリ下で洗浄することにより、付着した塵と共に洗浄除
去による再生が可能であるという利点を与える。
本発明の除塵用粘着マツトの断面構造を示す第1図にお
いて、基布1にはパイル糸2がタフト化され且つその先
端が切揃えられてマツト面を形成している。基布1の裏
面には、例えばエラストマー・ラテツクスの塗布によ
り、或いはエラストマーシートの接着により形成された
パツキング層3が形成されている。
このパイル糸の層を拡大して示す第2図において、個々
のパイル糸2の表面には、アルカリ可溶性のアクリル樹
脂から成る粘着剤4が薄い層或いは粒子等の形で設けら
れている。
本発明は、マツトのパイル面にアルカリ可溶性粘着剤、
その内特にアルカリ可溶性アクリル樹脂系粘着剤を塗布
したものを、除塵用マツトとして使用すると、靴底等で
踏んだときにベタツと粘着する傾向がなく、しかも靴底
等の凹部に付着した塵類をも有効に除去でき、更に通常
のパイルマツトに比して除塵率も、塵類の保持率も顕著
に向上するという作用効果が達成されることに先ず第一
の特徴を有するものである。
下記の例は、市販の粘着マツト5点、粘着剤フイルム及
び粘着剤をマツトのパイル面に塗布したものについて、
粘着力を測定した結果を示す。
例1. 市販の塩化ビニル樹脂プラスチゾル粘着マツトA及びB
については、それを直接測定に付した。また、市販のデ
イスポーザブルタイプの粘着シートC,D及びEについ
ては、スポンジ付両面粘着テープのスポンジ側をアルミ
板に貼付固定し、粘着力の測定を行つた。アルカリ可溶
型アクリル系粘着剤4種類及びポリオレフイン系粘着剤
(アタクテイツクポリプロピレン)を、シヤーレに入
れ、乾燥してフイルムを形成させ、このフイルムを調湿
した後測定を行つた。更に、前述したアクリル系粘着剤
の或るものを、マツトパイルに塗布し、乾燥した後測定
を行つた。ベースマツトとしては、次のものを用いた。
ベースマツト1. パイル:BCFナイロン (ステツチ6/インチ、ゲージ5/32,パイル高9mm、目
付880g/m2,カツトパイル) 基布:ポリエステル平織布(200g/m2) バツキング:NBRラテツクス(1000g/m2)(固定
分46%) ベースマツト2. パイル:巻縮ナイロン150デニール(ステツチ9.2/
インチ,ゲージ1/8,パイル高10mm、目付606g/
m2,カツトパイル) 基布:ポリエステル平織布 バツキング:ウレタン ベースマツト3. パイル:ナイロン300デニール(ステツチ9/イン
チ,ゲージ5/32,パイル高5mm、目付960g/m2,カツ
トパイル) 基布:PP綿をタフトしたPP平織布 バツキング:NBR パイルマツトへの粘着剤の塗布量は、パイル表面100
cm2当り固形分で粘着剤0.5gの割合いとした。
粘着力の測定は、20℃及び65±5%RHの環境下で、
直径10mm、接着面積0.785cm2の円形アダプター及び不
動工業(株)製レオメーターを用い、アダプターに2kg
の荷重をかけてマツトの粘着処理面に押圧させた後、2
cm/minの引張速度で垂直剥離力を測定した。
得られた結果を第1表に示す。
上述した結果は、市販の粘着マツトは何れも、程度の差
はあれ、押圧面へ粘着力を示し、これが不快感を及ぼす
原因であると考えられるのに対して、本発明によれば、
それ自体がかなり粘着力の強い粘着剤を用いる場合に
も、これをパイル面に施こすことにより、粘着力を測定
し得ない低いレベルとし、感触の著しい改善がもたらさ
れることがわかる。
例2. 次に、前述した市販の粘着マツト及び本発明による粘着
剤処理マツトについて、凹凸面に付着する塵について除
塵効果を測定した結果を下記第2表に示す。
市販粘着マツトとしては、前記第1表に用いたA〜E
を、本発明による粘着処理マツトとしてはL乃至Oを用
いた。
除塵率の測定は次の通り行つた。即ち、1cm当り深さ3
mmの溝が設けられている大きさ8cm×8cmのゴムシート
に、JIS Z8901の8種の塵を塗布量を変化させて一様に
塗布し、この塵塗布面とマツトの粘着面とを30kgの圧
力で接触させ、次いでゴムシートを剥離し、持込み塵量
(塗布量)と粘着面への塵捕集量とをグラフにプロツト
する。
添付図面第3図及び第4図は夫々、市販の粘着マツトB
及び本発明による粘着処理マツトLについての塵持ち込
み量(mg/64cm2)と塵捕集量(mg/64cm2)との関係のプ
ロツトを示す。これらの図面のプロツトにおける値線の
勾配から が得られる。
結果を下記第2表に示す。
上記第2表の結果から、マツトのパイル面に粘着剤を施
こすことにより、公知の粘着マツトに比して除塵率、即
ち持ち込み塵量当りの塵捕集量を顕著に向上させること
が了解されよう。
例3. 次に、マツトへの粘着剤の塗布量と除塵率(%)との関係
を測定した。マツトとしては、前述したベースマツト
1、2及び3を用い、アクリル系粘着剤IIを種々の塗布
量で塗布し、乾燥及び調湿を行つた。この粘着処理マツ
トについて、塵塗布ゴムシートとして、例2の凹凸ゴム
シートの代わりに、平面状のゴムシートを用いる以外は
例2と同様にして除塵率を測定した。
測定結果を第3表に示す。
上述した結果は、未処理のパツトマイルに比して、粘着
剤の塗布処理により、除塵率が顕著に向上する事実を示
す。
例4. 例3で製造した粘着処理マツトについて、塵保持量を測
定した。即ち、各種マツトに、JIS Z8901の8種の塵を
十分に施し、ダスト振い落し器において、余剰の塵を振
い落し、パイルに保持される塵の量を測定した。比較の
ため、アクリル系粘着剤IIで形成した粘着フイルムにつ
いても同様の試験を行つた。結果を第4表に示す。
上述した結果は、マツトパイルに粘着剤を塗布すること
により、塵の保持率が顕著に向上し、一旦捕捉した塵の
再飛散が有効に防止されることがわかる。
粘着剤をタフト化マツトのパイル面に施こす場合に生ず
る最も大きな問題は、塵等の汚れを付着保持した粘着剤
をパイル糸から除去することが非常に困難であるという
ことである。即ち、粘着剤を構成する樹脂が水溶性のも
のである場合には、雨天時等の水分により粘着剤がパイ
ル糸から除去されたり、或いは移行乃至流動したりする
欠点を生じ、一方粘着剤構成重合体が完全に水不溶性の
場合には、これを除去するために高価な有機溶剤の使用
が必要となつたり、或いは有機溶剤の使用により、バツ
キングが溶解、湿潤或いは損傷を受ける傾向がある。本
発明によれば、アルカリ可溶型またはアルカリ分散性粘
着剤を使用することにより洗剤可溶型であるため、粘着
マツトとしての使用時には十分な耐水性が保持され、し
かもアルカリ可溶型アクリル系粘着剤を使用した場合に
はそれに特有の粘着高価の持続性、耐候性、耐光性、耐
油性、耐老化性等が保持される。しかも、工業的な洗濯
は、一般にpH7乃至12程度のアルカリ側の水中で行な
われることから、このアルカリ系粘着剤は、アルカリ性
水性媒体中に容易に溶解乃至分散するので、使用済マツ
トに付着している粘着剤を汚れと共に有効に除去して再
生処理が可能となる。
アルカリ可溶型のアクリル樹脂は、一般に樹脂に粘着性
を付与するための高級アルキルのアクリル又はメタクリ
ル・エステル単位と、樹脂にアルカリ可溶性を付与する
ためのエチレン系不飽和カルボン酸又はその無水物から
成る単位とを必須成分として主鎖中に含有し、更に場合
により他のエチレン系不飽和単量体の単位を含有してい
る。このアクリル系共重合体を含むアルカリ可溶型また
はアルカリ分散型粘着剤は、所望のアルカリ可溶性乃至
アルカリ分散性を有するように、一般にその酸価が10
乃至170、特に好適は20乃至130の範囲にあるべ
きである。この酸価の下限を越えると、必要なアルカリ
分散性が得られなくなり、一方上限を越えると粘着剤の
耐水性が著しく低下するようになる。
高級アルキルアクリル又はメタクリル・エステルとして
は、炭素数が6乃至18、特に6乃至10のアルキルエ
ステルが適当であり、例えば2−エチルヘキシルアクリ
レート、2−エチルヘキシルメタクリレート、デシルア
クリレート、ドデシルアクリレート、ステアリルアクリ
レート等が挙げられる。これらの高級アルキルアクリル
又はメタクリルエステルは、アクリル共重合体中に40
乃至95重量%、特に50乃至90重量%の量で存在で
きる。
エチレン系不飽和カルボン乃至その無水物としては、ア
クリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、フマル酸、マレ
イン酸、シトラコン酸、無水マレイン酸、無水イタコン
酸等が挙げられ、これらは前述した酸価を与えるに十分
な量で、重合体鎖中に組込まれる。
これらの単量体と組合せで使用され得る他のエチレン系
不飽和単量体としては、酢酸ビニル等のビニルエステル
類;アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル等の低級ア
クリルエステル類;アクリロニトリル等の不飽和ニトリ
ル類;スチレン、ビニルトルエン等のビニル芳香族;ブ
タジエン等のジオレフイン類;塩化ビニル等を挙げるこ
とができる。
これらのアクリル樹脂は、一般にフイルムを形成するに
足る分子量を有するべきであり、その塗布用組成物は、
アクリル樹脂中に含まれるカルボン酸基をアンモニウム
塩に変換させ、自己乳化性を与えることにより容易に得
られる。このものを乾燥すると、アンモニウム分が揮発
して、十分な耐水性が付与される。また、洗濯に際して
は、カルボン酸基がナトリウム塩となることで、容易に
水溶性乃至は水分散性が得られる。
このアクリル系粘着剤には、必要に応じ、それ自体公知
の配合剤の1種又は2種以上、例えば必要に応じ、ポリ
テルペン樹脂、ガムロジン、ロジンエステルまたはロジ
ン誘導体、油溶性フエノール樹脂、クマロン・インデン
樹脂、石油系炭化水素樹脂等の粘着付与剤;ミネラルオ
イル、液状ポリブテン液状ポリアクリレート、ラノリン
等の可塑剤乃至軟化剤;亜鉛華、酸化チタン、各種クレ
イ、水和アルミニウム、炭酸カルシウム、各種顔料等の
充填剤乃至顔料;ゴム用老化防止剤、ジチオカルバメー
ト、金属キレート剤等の老化防止剤等を配合し得る。
アルカリ可溶型またはアルカリ分散型粘着剤を用いた粘
着処理マツトが洗浄性に優れていることを示すために、
特にアクリル樹脂系粘着剤を用いた場合を次の例により
詳細に説明する。
例5. JISL0803で規定される標準ナイロン白布に、下記
に示す粘着剤を、第5図及び第6図に示す塗布量(基布
乾燥重量及び粘着剤固形分基準の%)で塗布し、乾燥し
た。
この粘着剤処理布に対して、下記組成 硬化牛脂 10部 流動パラフイン 30部 カーボンブラツク 3部 JIS規定の8種ダスト 7部 を有する人工汚垢を、ペースト状にし、常温でスポンジ
で摺り込んだ後、余剰の汚垢を拭き取り、1日間放置し
て汚染布とした。
尚、白布Y値は82.3で、汚染布Y値は3.0〜4.2であつ
た。
上記各汚染布を、下記の条件で洗浄し、洗浄前後の反射
率(Y値)より洗浄効率を測定した。
テストA: 使用機器:Terg-O-tometer 回転数:100rpm 洗浄温度:50℃ 洗浄時間:15分 負荷量:汚染布10cm×10cm×6枚/ 洗剤:繊維用洗剤(pH10.9) 尚、このテストで白布再汚染率は33.4%であつた。
テストB: 使用機器:Terg-O-tometer 回転数:100rpm 洗浄温度:50℃ 洗浄時間:15分 負荷量:汚染布10cm×10cm×6枚/ 洗剤:無水炭酸ソーダ5.0g/ 尚、このテストでの白布再汚染率は51.2%であつた。
試験に用いた粘着剤は次の通りである。
粘着剤I(アルカリ可溶型アクリル系粘着剤) 酸価79のオクチルアクリレート−酢酸ビニル−アクリ
ル酸共重合体。
粘着剤II(アルカリ可溶型アクリル系粘着剤) 酸価26のオクチルアクリレート−メタクリル酸メチル
−メタクリル酸−アクリル酸共重合体。
粘着剤III(溶媒可溶型アクリル系粘着剤) 酸価8のオクチルアクリレート−アクリル酸メチル−無
水マレイン酸共重合体。
粘着剤IV(ポリオレフイン系粘着剤) アタクテイツク・ポリプロピレン。
粘着剤V(天然ゴム系粘着剤) 粘着剤VI(石油樹脂系粘着剤) テストAの結果を第5図及びテストBの結果を第6図に
夫々示す。
第5図及び第6図の結果は、アルカリ可溶型乃至アルカ
リ分散型のアクリル樹脂粘着剤を用いることにより、優
れた洗浄効率が得られること、及び従つて、この粘着処
理マツトを使用すると、マツトの洗浄及び再生処理が至
つて容易に行われることを示している。
粘着剤を塗布するパイルマツトとしては、巻縮或いは未
巻縮のナイロン繊維、アクリル繊維、ビニロン繊維、ポ
リエステル繊維、塩化ビニリデン繊維、ポリオレフイン
繊維、ビニロン繊維等の合成繊維の紡績糸やマルチフイ
ラメント糸や、木綿等の天然繊維紡績糸、或いはこれら
の混防糸等が使用される。
パイル糸をタフト化して固定する基布としてはポリエス
テル繊維等の寸法安定性に優れた合成繊維の織布や不織
布或いは網等が使用される。パイル糸のパイル長は、特
に制限はないが、一般に3乃至40mm、特に5乃至20
mmの範囲のあるものが望ましい。
バツキングに使用するエラストマーとしては、アクリロ
ニトリル−ブタジエン共重合ゴム(NBR)や、スチレ
ン−ブタジエン共重合ゴム(SBR)、クロロプレン等
の合成ゴムや、軟質塩化ビニル樹脂、ポリウレタン、ア
クリルエラストマー、スチレン−ブタジエンブロツク共
重合体エラストマー等の熱可塑性樹脂エラストマーを挙
げることができる。これらのエラストマーは、ラテツク
スの形でマツト基布裏面に、施こし、乾燥し、必要によ
りキユアすることによりバツキング層とする。バツキン
グ層を更に厚くしたい場合には、ラテツクスの形で設け
たバツキング層と未加硫のゴムシートとを重ね合せ、加
圧加熱下に加硫と接着とを行つて、厚いバツキング層を
形成させる。
粘着剤のパイル層への塗布は、スプレー塗布、ブラシ塗
布、ローラ塗布、ブレード塗布等のそれ自体公知の方法
で行われる。粘着剤のパイル層への塗布量は、前述した
例に示す通り、粘着剤の固形分を基準として、パイル層
面積当り0.05乃至2g/100cm2、特に0.2乃至1g/
100cm2の量で設けるのがよい。
粘着剤を塗布した後、パイル層を乾燥し、必要によりキ
ユアして本発明の製品とする。
本発明の粘着処理マツトは、これを一定期間需要者に貸
与した、これを回収し、通常の洗浄作業を行うことによ
り、マツトパイルに付着した汚れと共に粘着剤を容易に
洗浄除去でき、洗浄後のマツトに再び粘着処理を行うこ
とによつて、マツトの反復使用が可能となり、除塵マツ
トの効果を高め、また除塵マツトのコストを低減させ得
るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の除塵用粘着マツトの断面構造を示す
断面図、 第2図は、第1図のパイル糸を拡大して示す部分拡大断
面図、 第3図及び第4図は例2における粘着マツトB及び粘着
処理マツトLについて塵持ち込み量と塵捕集量との関係
を示すグラフ、 第5図及び第6図は、各種粘着剤処理物について、塗布
量と洗浄効率との関係を示す線図であつて、第5図は衣
料用洗剤を使用した例、第6図は炭酸ソーダを使用した
例である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基布と基布にタフト化されたパイル糸と基
    布裏面に施されたエラストマーのバッキング層とから成
    り、 エチレン系不飽和カルボン酸又はその無水物と、炭素数
    6乃至18の高級アルキル基を有するアクリルまたはメ
    タクリルエステルとから誘導され且つ水不溶性であるが
    アルカリ可溶性乃至アルカリ分散性であるアクリル樹脂
    から成る粘着剤を、個々のパイル糸の表面に、薄い層或
    いは粒子の形で且つ固型分基準のパイル面塗布量が0.05
    乃至2g/100cm2となるように設けて成り、且つ20℃
    及び65±5%RHの環境下、接着面積0.785cm2、荷重2
    kg及び引張速度2cm/minで測定した粘着力が実質上ゼロ
    g/cm2であることを特徴とする洗浄による再生可能な
    除塵用マット。
  2. 【請求項2】粘着剤が10乃至170の酸価を有する粘
    着剤である特許請求の範囲第1項に記載のマット。
JP59089307A 1984-05-07 1984-05-07 洗浄による再生可能な除塵用粘着処理マット Expired - Lifetime JPH0626536B2 (ja)

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JPS583066A (ja) * 1981-06-30 1983-01-08 Fujitsu Ltd 自動取引操作装置

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