JPH11255838A - 滑り止め形成用組成物、敷物、および敷物の製造方法 - Google Patents

滑り止め形成用組成物、敷物、および敷物の製造方法

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JPH11255838A
JPH11255838A JP5688098A JP5688098A JPH11255838A JP H11255838 A JPH11255838 A JP H11255838A JP 5688098 A JP5688098 A JP 5688098A JP 5688098 A JP5688098 A JP 5688098A JP H11255838 A JPH11255838 A JP H11255838A
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slip
rug
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JP5688098A
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Yukihiro Yokota
行弘 横田
Hisashi Tsuruzono
久士 鶴園
Masayuki Tomono
昌幸 友野
Yuji Ono
勇治 小野
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WATANABE KASEI KK
YUUWA TORYO KK
Aica Kogyo Co Ltd
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WATANABE KASEI KK
YUUWA TORYO KK
Aica Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な滑り止め効果を有するとともに、その
滑り止め効果を劣化させるような汚れが付着しにくい滑
り止めを形成可能な滑り止め形成用組成物と、その滑り
止め形成用組成物により滑り止めが形成された敷物、お
よび、その敷物の製造方法を提供すること。 【解決手段】 本発明の滑り止め形成用組成物は、炭素
数4〜8のアルキル基を有するアクリル酸エステル単量
体の含有量が5重量%以上かつ60重量%未満、酢酸ビ
ニル、スチレン、メタクリル酸エステル、アクリル酸、
イタコン酸、メタクリル酸、N−メチルアクリルアミ
ド、およびアクリロニトリルの中から選ばれる1種以上
の単量体の含有量が40重量%を超えかつ95重量%以
下となる割合で配合された単量体混合物を、乳化重合し
てなるアクリル系エマルジョンを主成分とする。この滑
り止め形成用組成物を敷物の裏面側に塗布して乾燥する
ことにより、所期の滑り止めが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、設置場所からのず
れ防止用の滑り止めを形成する際に用いられる滑り止め
形成用組成物、その滑り止め形成用組成物により滑り止
めが形成された敷物、および、その敷物の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】日本人の生活の洋式化に伴い、居住空間
も洋式建築物が多くなってきている。家屋の床において
も近年フローリング床が多くなってきているが、日本人
の特性として、その上に何らかの敷物を敷く習慣が主流
である。このような平滑な床面に、例えばカーペット等
の敷物を置き敷きすると、使用中にずれたり踏み込んだ
ときに滑って転倒する危険がある。平織り敷物やホット
カーペットも裏面が平らになっているので使用中にずれ
が起こりやすい。このような状況より、置き敷きした際
に滑らず、かつ、床面を汚すことのないカーペット等の
敷物が求められている。
【0003】こうした要望に対し、例えば特開平8−1
03365号公報には、敷物の滑り止め性を改善する技
術が開示されている。すなわち、同公報によれば、炭素
数4〜8のアルキル基を有するアクリル酸エステル単量
体が60重量%以上含まれているアクリル系エマルジョ
ンを、敷物の裏面側に塗布して乾燥することにより、そ
の敷物に滑り止めを形成する技術が開示され、このよう
な滑り止めを設ければ、滑り止め性に優れた敷物が得ら
れるとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載の如く構成された敷物は、敷物を敷いた直後に
は、優れた滑り止め効果を発揮するものの、敷物の裏面
側にある滑り止め部分にゴミやほこりがきわめて付着し
やすいため、滑り止め部分の表面が瞬く間に汚れてしま
い、その結果、滑り止め効果の低下を招いてしまうこと
が判明した。
【0005】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、十分な滑り止め効果を有
するとともに、その滑り止め効果を劣化させるような汚
れが付着しにくい滑り止めを形成可能な滑り止め形成用
組成物を提供することにある。また、その滑り止め形成
用組成物により滑り止めが形成された敷物、および、そ
の敷物の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段、および発明の効果】上述
の目的を達成するために、本発明の滑り止め形成用組成
物は、炭素数4〜8のアルキル基を有するアクリル酸エ
ステル単量体の含有量が5重量%以上かつ60重量%未
満、酢酸ビニル、スチレン、メタクリル酸エステル、ア
クリル酸、イタコン酸、メタクリル酸、N−メチルアク
リルアミド、およびアクリロニトリルの中から選ばれる
1種以上の単量体の含有量が40重量%を超えかつ95
重量%以下となる割合で配合された単量体混合物を、乳
化重合してなるアクリル系エマルジョンを主成分とする
ことを特徴とする。
【0007】この滑り止め形成用組成物において、上記
アクリル系エマルジョンは、上記単量体混合物を通常の
乳化重合の処方に従って製造されるもので、固形分は2
0重量%以上、pH2.0以上とされるのが一般的であ
る。また、上記アクリル系エマルジョンの固形分である
上記単量体混合物は、炭素数4〜8のアルキル基を有す
るアクリル酸エステル単量体を軟質単量体成分として含
有するとともに、酢酸ビニル、スチレン、メタクリル酸
エステル、アクリル酸、イタコン酸、メタクリル酸、N
−メチルアクリルアミド、およびアクリロニトリルの中
から選ばれる1種以上の単量体を硬質単量体成分として
含有するもので、特に、上記軟質単量体成分の含有量が
5重量%以上かつ60重量%未満、上記硬質単量体成分
の含有量が40重量%を超えかつ95重量%以下となる
割合で配合されていることが重要である。
【0008】上記アクリル酸エステル単量体の含有量が
5重量%未満になると、軟質単量体成分が相対的に不足
するため、このような組成物で滑り止めを形成しても、
粘着性が弱くなり過ぎ、十分な滑り止め性を確保するこ
とは難しくなる。一方、上記アクリル酸エステル単量体
の含有量が60重量%以上になると、軟質単量体成分が
相対的に過多となるため、このような組成物で滑り止め
を形成すると、粘着性が強くなり過ぎ、滑り止めが表面
でゴミやほこりを拾って瞬く間に汚れてしまい、結局
は、滑り止め効果が低下してしまうことになる。したが
って、十分な滑り止め性を確保すること、および、表面
汚れによる滑り止め性の低下を防止することの両立を図
るには、上記単量体混合物中における上記アクリル酸エ
ステル単量体の含有量を、5重量%以上かつ60重量%
未満とすることが重要になるのである。
【0009】なお、この滑り止め形成用組成物は、公知
の塗布方法で種々の塗布対象物に対して塗布することが
できる。塗布方法としては、例えば、滑り止め形成用組
成物をノズルから塗布対象物に向かって噴射する方法、
滑り止め形成用組成物を刷毛にとって塗布対象物に塗る
方法、滑り止め形成用組成物を槽内に入れて塗布対象物
を浸ける方法など、塗布対象物の形態に応じて任意の方
法を選ぶことができる。塗布に当たっては、主成分とな
る上記単量体混合物の他に、他のラテックス・エマルジ
ョン、改質剤、浸透剤、着色材、充填剤などを加えても
よい。また、塗布後は、自然乾燥、あるいは加熱乾燥な
ど、適当な乾燥方法で乾燥させることができる。さら
に、塗布対象物については、様々な敷物類、置物類、家
具類、道具類など、設置場所からのずれを防止したいも
のであれば、塗布対象物となり得る。
【0010】以上説明したような滑り止め形成用組成物
を塗布対象物に塗布して滑り止めを形成すれば、塗布対
象物には、十分な滑り止め効果を有するとともに、その
滑り止め効果を劣化させるような汚れが付着しにくい滑
り止めを形成することができる。
【0011】次に、上記請求項2に記載の滑り止め形成
用組成物は、前記アクリル酸エステル単量体の含有量が
40重量%以上60重量%未満、酢酸ビニル、スチレ
ン、メタクリル酸エステル、アクリル酸、イタコン酸、
メタクリル酸、N−メチルアクリルアミド、およびアク
リロニトリルの中から選ばれる前記1種以上の単量体の
含有量が40重量%を超えかつ60重量%以下となる割
合で配合されていることを特徴とする。
【0012】この滑り止め形成用組成物においては、上
記アクリル酸エステル単量体の含有量が40重量%以上
60重量%未満に調製されているため、滑り止め効果を
劣化させるような汚れが付着しない範囲内で、滑り止め
効果を、特に高くすることができる。
【0013】したがって、滑り止め性を特に重要視する
場合には、請求項2に記載の如く構成された滑り止め形
成用組成物を採用することが望ましい。次に、上記請求
項3に記載の敷物は、上記請求項1または請求項2に記
載の滑り止め形成用組成物を、塗布して乾燥することに
より形成される滑り止めが、裏面側に形成されているこ
とを特徴とする。
【0014】ここでいう敷物とは、例えば、葦草ゴザ、
置き敷き用ゴザ、ニードルパンチカーペット、タフテッ
ドラグおよびマット、ホットカーペット等、ゴザ類、ラ
グ類、カーペット類などであれば何でもよい。また、
麻、フェルト等の不織布や、その他の布(例えば、ポリ
エステル、ポリアミド、アクリルなどの合成繊維、毛、
綿などの天然繊維、あるいは両者の混紡品など)からな
る二次基布で裏貼りされた構成となっていてもよい。
【0015】このような敷物に対して上記滑り止めを形
成する方法としては、例えば、ロール巻きした敷物を、
送り出しローラーで連続的に搬送し、幅方向へ一定間隔
毎に塗布ノズルを配置してある塗布装置から、上記滑り
止め形成用組成物を噴射して均一に塗布し、その敷物を
乾燥チャンバー内へと送り込んで乾燥させ、さらにエア
ーを吹き付けて冷却し、巻き取りロールで巻き取る、と
いった方法などを考え得る。もちろん、これ以外の方法
でも良い。
【0016】このように構成された敷物によれば、上記
の特徴的な滑り止め形成用組成物を、塗布して乾燥する
ことにより、裏面側に滑り止めが形成されているので、
良好な滑り止め効果が発揮され、敷物が元の設置場所か
らずれてしまうようなことが起こりにくい。また、滑り
止めがゴミやほこりを拾いにくいので、滑り止め表面が
汚れにくく、経時変化で敷物の滑り止め性が劣化してし
まうこともない。
【0017】次に、上記請求項4に記載の敷物は、前記
滑り止め形成用組成物を、固形分換算値にして1平方メ
ートル当たり5〜300gの割合で塗布して乾燥するこ
とにより、前記滑り止めが形成されていることを特徴と
する。
【0018】このように構成された敷物によれば、上記
の特徴的な滑り止め形成用組成物を、固形分換算値にし
て1平方メートル当たり5〜300gの割合で塗布して
あるので、所期の滑り止め効果を得ることができ、しか
も、敷物を製造する際に、滑り止め形成用組成物を無駄
に消費することもない。
【0019】なお、上記滑り止め形成用組成物の場合、
1平方メートル当たりの塗布量が5gを下回ると、十分
な滑り止め性を確保することが難しくなる。一方、1平
方メートル当たりの塗布量が300gを上回っても、滑
り止め部分の厚みが増すだけで、実質的に滑り止めに関
与する部分は増えないのでコスト的に不利である。
【0020】次に、上記請求項5に記載の敷物の製造方
法は、請求項1または請求項2に記載の滑り止め形成用
組成物を、敷物の裏面側に塗布して、100〜180℃
の熱風を1〜10分間吹き付けることにより乾燥するこ
とを特徴とする。
【0021】この製造方法によれば、上記の特徴的な滑
り止め形成用組成物に適した温度範囲の熱風が、適切な
時間だけ吹き付けられるので、上記滑り止め形成用組成
物の特性を劣化させることなく、迅速に乾燥処理を完了
することができる。なお、上記滑り止め形成用組成物に
乾燥処理を施す際に、上記温度条件が100℃を下回る
と、乾燥にかかる時間が増大して生産性が悪くなる他、
上記滑り止め形成用組成物が敷物に染み込みやすくなる
など、製造上のデメリットが多くなる。また、上記温度
条件が180℃を上回ると、塗布したエマルジョンが発
泡したり、エマルジョンの表面に皮張り現象を起こした
りし、その結果、所期の効果を得られなくなる恐れがあ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
一例を挙げて説明する。まず、次のような手順で、4種
のアクリル系エマルジョンを調製した。80℃のウォー
ターバス中に三口フラスコをセットし、水50重量部を
入れて80℃まで昇温した。また、第1の容器内で、ア
ニオン界面活性剤2部を水40重量部に溶解し、さら
に、n−ブチルアクリレート50重量部、および酢酸ビ
ニル50重量部を加えてプレ乳化した。さらに、第2の
容器内で、重合開始剤1重量部を水10重量部に溶解し
た。続いて、上記第1,第2の容器内の液状組成物を、
5時間かけて上記三口フラスコ内に滴下した。この時、
三口フラスコ内の液状組成物は、回転数500rpmで
撹拌した。滴下完了後に冷却し、アクリル系エマルジョ
ン(以下、実施例1という)を得た。
【0023】また、上記試料1における酢酸ビニル50
重量部に代えて、酢酸ビニル48重量部、およびアクリ
ル酸2重量部を用い、これ以外は上記試料1とまったく
同様の手順で、アクリル系エマルジョン(以下、実施例
2という)を得た。また、上記試料1におけるn−ブチ
ルアクリレート50重量部、および酢酸ビニル50重量
部に代えて、n−ブチルアクリレート54重量部、およ
びスチレン46重量部を用い、これ以外は上記試料1と
まったく同様の手順で、アクリル系エマルジョン(以
下、実施例3という)を得た。
【0024】また、上記試料1におけるn−ブチルアク
リレート50重量部、および酢酸ビニル50重量部に代
えて、n−ブチルアクリレート53重量部、およびメチ
ルメタクリレート47重量部を用い、これ以外は上記試
料1とまったく同様の手順で、アクリル系エマルジョン
(以下、実施例4という)を得た。
【0025】さらに比較のために、次のような2種のア
クリル系エマルジョンも調製した。すなわち、上記試料
1におけるn−ブチルアクリレート50重量部、および
酢酸ビニル50重量部に代えて、n−ブチルアクリレー
ト65重量部、スチレン33重量部、およびアクリル酸
2重量部を用い、これ以外は上記試料1とまったく同様
の手順で、アクリル系エマルジョン(以下、比較例1と
いう)を得た。
【0026】また、上記試料1におけるn−ブチルアク
リレート50重量部、および酢酸ビニル50重量部に代
えて、n−ブチルアクリレート90重量部、メチルメタ
クリレート8重量部、およびアクリル酸2重量部を用
い、これ以外は上記試料1とまったく同様の手順で、ア
クリル系エマルジョン(以下、比較例2という)を得
た。
【0027】なお、上記実施例1〜実施例4、比較例
1、および比較例2のアクリル系エマルジョンは、いず
れも不揮発分49重量%、pH3であった。上記実施例
1〜実施例4、比較例1、および比較例2の組成比(重
量比)を、下記表1にまとめて示す。
【0028】
【表1】
【0029】次に、上記6種のアクリル系エマルジョン
をそれぞれ敷物(麻布製)の裏面側に塗布して滑り止め
を形成した。滑り止めの形成に当たっては、ロール巻き
した敷物を送り出しローラーで連続的に搬送し、幅方向
へ一定間隔毎に塗布ノズルを配置してある塗布装置か
ら、各アクリル系エマルジョンを噴射して、固形分換算
値にして1平方メートル当たり100gの割合で均一に
塗布し、その敷物を乾燥チャンバー内へと送り込んで、
150℃の熱風を5分間吹き付けて乾燥させ、さらにエ
アーを吹き付けて冷却し、巻き取りロールで巻き取っ
た。
【0030】このようにして滑り止めが形成された敷物
の試料6種について、それぞれ滑り止め性と防汚性を確
認した。滑り止め性の評価については、以下の手法で行
った。ノンエンボスのメラミン化粧板を接着したスチー
ル机の天板表面に、滑り止めが形成された敷物の滑り止
め面が接触するようにセットする。その上から10cm
×10cmの正方形の分銅(分銅重量:1000g)を
載せる。そして、敷物の端部をバネ秤で引っ張り、敷物
が移動したときのバネ秤の目盛を読み取って、その値を
摩擦力とする。摩擦力が700g以上となった場合を
「○」、700g未満となった場合を「×」と評価し
た。
【0031】また、防汚性の評価については、以下の2
通りの手法で行った。まず、第1の評価方法として、オ
フィス床にセットするタイルカーペット用のポリエステ
ルパイルを5g用意する。滑り止めが形成された敷物の
滑り止め面1m2 に上記パイルを均一に塗布し、1kg
f/cm2 の圧力で30分間プレスする。解圧後、パイ
ルが塗布された滑り止め面を下方に向け、滑り止め面を
目視で観察し、パイルが付着していない場合を「○」、
パイルが付着している場合を「×」と評価した。また、
第2の評価方法として、土足で踏まれて汚れた状態にあ
るカーペットの表面を電気掃除機で掃除し、その電気掃
除機の集塵袋に集まった塵埃(90%以上が靴底に付着
して運ばれてきた土)を、滑り止めが形成された敷物の
滑り止め面にふりかける。その敷物を手で持ち上げて敷
物の表面側(滑り止め面の裏側)を手で3回たたき、滑
り止め面を目視で観察し、塵埃が付着していない場合を
「○」、塵埃が付着している場合を「×」と評価した。
各評価の結果を下記表2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】表2から明らかなように、上記実施例1〜
実施例4、比較例1、および比較例2のアクリル系エマ
ルジョンによって形成された滑り止めは、すべて良好な
滑り止め性を備えていた。しかし、比較例1、および比
較例2のものは、実施例1〜実施例4のものに比べて防
汚性に劣り、パイルや土など、種類を問わず様々なほこ
りを拾ってしまうため、粘着性に優れた実表面がほこり
に覆わやすい。したがって、比較例1、および比較例2
のものは、本来の滑り止め性を永続的に維持することが
難しく、長期にわたって使用する場合には、上記実施例
1〜実施例4のものの方が、優れた滑り止め性を維持し
続けることができる。
【0034】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明の実施形態については上記のもの以外にも種
々の具体的形態が考えられる。例えば、上記実施形態に
おいては、上記アクリル系エマルジョンを主成分とする
滑り止め形成用組成物を敷物に塗布する例を示したが、
この滑り止め形成用組成物を他の塗布対象物に塗布して
滑り止めを形成することもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08F 220/44 C08F 220/44 220/56 220/56 (72)発明者 鶴園 久士 岡山県都窪郡清音村上中島2番地 渡辺化 成株式会社清音工場内 (72)発明者 友野 昌幸 東京都杉並区西荻南4−31−10 友和塗料 株式会社内 (72)発明者 小野 勇治 愛知県海部郡甚目寺町大字上萱津字深見24 番地 アイカ工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数4〜8のアルキル基を有するアク
    リル酸エステル単量体の含有量が5重量%以上かつ60
    重量%未満、酢酸ビニル、スチレン、メタクリル酸エス
    テル、アクリル酸、イタコン酸、メタクリル酸、N−メ
    チルアクリルアミド、およびアクリロニトリルの中から
    選ばれる1種以上の単量体の含有量が40重量%を超え
    かつ95重量%以下となる割合で配合された単量体混合
    物を、乳化重合してなるアクリル系エマルジョンを主成
    分とすることを特徴とする滑り止め形成用組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の滑り止め形成用組成物
    において、 前記アクリル酸エステル単量体の含有量が40重量%以
    上60重量%未満、酢酸ビニル、スチレン、メタクリル
    酸エステル、アクリル酸、イタコン酸、メタクリル酸、
    N−メチルアクリルアミド、およびアクリロニトリルの
    中から選ばれる前記1種以上の単量体の含有量が40重
    量%を超えかつ60重量%以下となる割合で配合されて
    いることを特徴とする滑り止め形成用組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の滑り止
    め形成用組成物を、塗布して乾燥することにより形成さ
    れる滑り止めが、裏面側に形成されていることを特徴と
    する敷物。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の敷物において、 前記滑り止め形成用組成物を、固形分換算値にして1平
    方メートル当たり5〜300gの割合で塗布して乾燥す
    ることにより、前記滑り止めが形成されていることを特
    徴とする敷物。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2に記載の滑り止
    め形成用組成物を、敷物の裏面側に塗布して、100〜
    180℃の熱風を1〜10分間吹き付けることにより乾
    燥することを特徴とする敷物の製造方法。
JP5688098A 1998-03-09 1998-03-09 滑り止め形成用組成物、敷物、および敷物の製造方法 Pending JPH11255838A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2830258A1 (fr) * 2001-09-28 2003-04-04 Bernard Montagner Materiau composite antiderapant pour proteger les sols et leurs revetements, et son procede de preparation
US8074370B1 (en) * 2007-11-08 2011-12-13 Thomas Monahan Horizontal centrifugal device for moisture removal from a rug

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