JPH0626489A - 気水分離装置 - Google Patents
気水分離装置Info
- Publication number
- JPH0626489A JPH0626489A JP13635392A JP13635392A JPH0626489A JP H0626489 A JPH0626489 A JP H0626489A JP 13635392 A JP13635392 A JP 13635392A JP 13635392 A JP13635392 A JP 13635392A JP H0626489 A JPH0626489 A JP H0626489A
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- JP
- Japan
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- water
- valve
- vacuum pump
- priming
- opening
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡易な構造で装置内の水を速やかに排水でき
る気水分離装置を提供すること。 【構成】 放水ポンプの吸水側と、該放水ポンプに併設
された呼び水用真空ポンプの吸気側とを連結する吸気管
途中に設けられた気水分離装置11において、放水ポン
プ側に連通する吸気管9aの開口16、呼び水用真空ポ
ンプ側に連通する吸気管9bの開口19、及び弁12が
設けられた排水管17の開口18が接続された弁箱14
と、該弁箱14内において呼び水用真空ポンプにより水
を吸引し始めた場合に該水により移動し、弁箱14に接
続された上記呼び水用真空ポンプ側に連通する吸気管9
bの開口19を塞ぐ弁体15と、該弁体15の移動に連
動して上記弁箱14内を大気に開放する弁機構22とを
設けた。
る気水分離装置を提供すること。 【構成】 放水ポンプの吸水側と、該放水ポンプに併設
された呼び水用真空ポンプの吸気側とを連結する吸気管
途中に設けられた気水分離装置11において、放水ポン
プ側に連通する吸気管9aの開口16、呼び水用真空ポ
ンプ側に連通する吸気管9bの開口19、及び弁12が
設けられた排水管17の開口18が接続された弁箱14
と、該弁箱14内において呼び水用真空ポンプにより水
を吸引し始めた場合に該水により移動し、弁箱14に接
続された上記呼び水用真空ポンプ側に連通する吸気管9
bの開口19を塞ぐ弁体15と、該弁体15の移動に連
動して上記弁箱14内を大気に開放する弁機構22とを
設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放水ポンプの吸水側
と、該放水ポンプに併設された呼び水用真空ポンプの吸
気側とを連結する吸気管途中に設けられた気水分離装置
に関する。
と、該放水ポンプに併設された呼び水用真空ポンプの吸
気側とを連結する吸気管途中に設けられた気水分離装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、呼び水用真空ポンプ内に吸い
上げた水が進入するのを防止するため、該呼び水用真空
ポンプの吸気側と放水ポンプの吸水側とを連結する吸気
管途中に気水分離装置を設けた技術が存在する。
上げた水が進入するのを防止するため、該呼び水用真空
ポンプの吸気側と放水ポンプの吸水側とを連結する吸気
管途中に気水分離装置を設けた技術が存在する。
【0003】この様な技術は、例えば図6に記載した構
造となっている。ここで図中101は放水ポンプ、10
2は該放水ポンプ101の吸水管、103は真空ポン
プ、104は吸水管102と真空ポンプ103の吸気側
とを連結する吸気管、105は該吸気管104途中に設
けられた気水分離装置である。
造となっている。ここで図中101は放水ポンプ、10
2は該放水ポンプ101の吸水管、103は真空ポン
プ、104は吸水管102と真空ポンプ103の吸気側
とを連結する吸気管、105は該吸気管104途中に設
けられた気水分離装置である。
【0004】上記気水分離装置105を詳細に説明する
と、吸水管102と真空ポンプ103の吸気側とを連結
する上記吸気管104途中には、気密及び液密な中間タ
ンク106が設けられ、これにより吸気管104は放水
ポンプ側管路104aと、真空ポンプ側管路104bと
に分割されている。
と、吸水管102と真空ポンプ103の吸気側とを連結
する上記吸気管104途中には、気密及び液密な中間タ
ンク106が設けられ、これにより吸気管104は放水
ポンプ側管路104aと、真空ポンプ側管路104bと
に分割されている。
【0005】放水ポンプ側管路104aの端部は、上記
中間タンク106の上部から該タンク106内に挿入さ
れ、下向きに開口されている。一方、真空ポンプ側管路
104bの端部は、中間タンク106の上部から該タン
ク106内に挿入され、その開口端部104cは下向き
に開口されている。
中間タンク106の上部から該タンク106内に挿入さ
れ、下向きに開口されている。一方、真空ポンプ側管路
104bの端部は、中間タンク106の上部から該タン
ク106内に挿入され、その開口端部104cは下向き
に開口されている。
【0006】真空ポンプ側管路104bの開口端部10
4cは、中間タンク106内の水位に応じて作動する真
空ポンプ保護バルブ107により開閉されるようになっ
ている。真空ポンプ保護バルブ107は、真空ポンプ側
管路104bの開口端部104cに取付けられた弁座1
08と、中間タンク106内の側壁に一端が軸支された
連結棒109と、該連結棒109の他端に設けられたフ
ロート110と、連結棒109の中間位置に上向きに取
付けられて上記開口端部104cに取付けられた弁座1
08を閉め切る円錐形状の弁部111とから構成されて
いる。
4cは、中間タンク106内の水位に応じて作動する真
空ポンプ保護バルブ107により開閉されるようになっ
ている。真空ポンプ保護バルブ107は、真空ポンプ側
管路104bの開口端部104cに取付けられた弁座1
08と、中間タンク106内の側壁に一端が軸支された
連結棒109と、該連結棒109の他端に設けられたフ
ロート110と、連結棒109の中間位置に上向きに取
付けられて上記開口端部104cに取付けられた弁座1
08を閉め切る円錐形状の弁部111とから構成されて
いる。
【0007】中間タンク106の底部には、ボール式逆
止弁112が取付けられ、該ボール式逆止弁112は弁
箱113、ボール114及び弁座115とから構成され
ている。弁箱113には中間タンク106内の水を排水
する排水管116が取付けられている。
止弁112が取付けられ、該ボール式逆止弁112は弁
箱113、ボール114及び弁座115とから構成され
ている。弁箱113には中間タンク106内の水を排水
する排水管116が取付けられている。
【0008】上記の様に構成された気水分離装置105
は、真空ポンプ103が駆動され、吸気管104及び中
間タンク106内が負圧となり、放水ポンプ101の吸
水管102を介して図示しない水源から水を吸引し呼び
水を行った場合、該呼び水が完了し放水ポンプ101内
が水で充満されると、該水は放水ポンプ側管路104a
を経て上記中間タンク106内に入り込み、該中間タン
ク106内に設置されたフロート110をその水位に応
じて徐々に押し上げ、該フロート110が所定の位置に
達すると弁部111が弁座108に押圧され、真空ポン
プ側管路104bを閉じることにより真空ポンプ103
内への水の進入を防止している。
は、真空ポンプ103が駆動され、吸気管104及び中
間タンク106内が負圧となり、放水ポンプ101の吸
水管102を介して図示しない水源から水を吸引し呼び
水を行った場合、該呼び水が完了し放水ポンプ101内
が水で充満されると、該水は放水ポンプ側管路104a
を経て上記中間タンク106内に入り込み、該中間タン
ク106内に設置されたフロート110をその水位に応
じて徐々に押し上げ、該フロート110が所定の位置に
達すると弁部111が弁座108に押圧され、真空ポン
プ側管路104bを閉じることにより真空ポンプ103
内への水の進入を防止している。
【0009】また、上記中間タンク106内に進入した
水は、その自重により該中間タンク106の底部に取付
けられたボール式逆止弁112を開き、排水管116よ
り外部に排水される。
水は、その自重により該中間タンク106の底部に取付
けられたボール式逆止弁112を開き、排水管116よ
り外部に排水される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の気水分離装置にあっては、該気水分離装置10
5内に水が進入し、弁部111が弁座108に押圧され
真空ポンプ側管路104bを閉じた場合にも、該気水分
離装置105内は負圧であることから水はその後も中間
タンク106内に入り込み、下部のボール式逆止弁11
2が開き水が排水されても、一定の時間中間タンク10
6内は水で満たされた状態となる。
た従来の気水分離装置にあっては、該気水分離装置10
5内に水が進入し、弁部111が弁座108に押圧され
真空ポンプ側管路104bを閉じた場合にも、該気水分
離装置105内は負圧であることから水はその後も中間
タンク106内に入り込み、下部のボール式逆止弁11
2が開き水が排水されても、一定の時間中間タンク10
6内は水で満たされた状態となる。
【0011】また、中間タンク106内の水の排水は、
排水管116を介しての水と空気との置換によりなされ
るため、スムーズなものではなくその排水速度は遅い。
排水管116を介しての水と空気との置換によりなされ
るため、スムーズなものではなくその排水速度は遅い。
【0012】ここで、真空ポンプ103による呼び水が
一回の操作で完全に成されれば、上記中間タンク106
内における水の滞留はさほど問題とならないが、万一呼
び水が失敗し、水が落水してしまった場合には再度真空
ポンプ103を駆動し呼び水を行う必要がある。その場
合、上記中間タンク106内の水は吸気の邪魔となり、
該水の排水を待って真空ポンプ103を駆動することと
なる。そのため、そのタイムラグは緊急時には非常に問
題となる。
一回の操作で完全に成されれば、上記中間タンク106
内における水の滞留はさほど問題とならないが、万一呼
び水が失敗し、水が落水してしまった場合には再度真空
ポンプ103を駆動し呼び水を行う必要がある。その場
合、上記中間タンク106内の水は吸気の邪魔となり、
該水の排水を待って真空ポンプ103を駆動することと
なる。そのため、そのタイムラグは緊急時には非常に問
題となる。
【0013】本発明は、上述した従来技術が有する課題
に鑑みなされたものであって、その目的は、簡易な構造
で装置内の水を速やかに排水できる気水分離装置を提供
することにある。
に鑑みなされたものであって、その目的は、簡易な構造
で装置内の水を速やかに排水できる気水分離装置を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、放水ポンプの吸水側と、該放水ポンプに併
設された呼び水用真空ポンプの吸気側とを連結する吸気
管途中に設けられた気水分離装置において、放水ポンプ
側に連通する上記吸気管の開口、呼び水用真空ポンプ側
に連通する上記吸気管の開口、及び弁が設けられた排水
管の開口が接続された弁箱と、該弁箱内において呼び水
用真空ポンプにより水を吸引し始めた場合に該水により
移動し、弁箱に接続された上記呼び水用真空ポンプ側に
連通する吸気管の開口を塞ぐ弁体と、該弁体の移動に連
動して上記弁箱内を大気に開放する弁機構とを有する気
水分離装置とした。
決するため、放水ポンプの吸水側と、該放水ポンプに併
設された呼び水用真空ポンプの吸気側とを連結する吸気
管途中に設けられた気水分離装置において、放水ポンプ
側に連通する上記吸気管の開口、呼び水用真空ポンプ側
に連通する上記吸気管の開口、及び弁が設けられた排水
管の開口が接続された弁箱と、該弁箱内において呼び水
用真空ポンプにより水を吸引し始めた場合に該水により
移動し、弁箱に接続された上記呼び水用真空ポンプ側に
連通する吸気管の開口を塞ぐ弁体と、該弁体の移動に連
動して上記弁箱内を大気に開放する弁機構とを有する気
水分離装置とした。
【0015】
【作用】本発明にかかる気水分離装置によれば、呼び水
用真空ポンプの吸気側に連通する吸気管の開口を塞ぐ弁
体の移動に連動して、該弁体が収納された弁箱内を大気
に開放する弁機構を設けたため、真空ポンプによる呼び
水が完了し、弁箱内に水が進入して上記弁体が真空ポン
プ側の開口を閉じた時、該弁箱内は上記弁機構により大
気に開放され、その後の弁箱内への水の進入は停止する
と共に、排水管よりスムーズに水が外部に排出される。
用真空ポンプの吸気側に連通する吸気管の開口を塞ぐ弁
体の移動に連動して、該弁体が収納された弁箱内を大気
に開放する弁機構を設けたため、真空ポンプによる呼び
水が完了し、弁箱内に水が進入して上記弁体が真空ポン
プ側の開口を閉じた時、該弁箱内は上記弁機構により大
気に開放され、その後の弁箱内への水の進入は停止する
と共に、排水管よりスムーズに水が外部に排出される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を、添付図面に従って
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0017】ここで、図1は本発明にかかる気水分離装
置を使用した消防用ポンプを示した側面図、図2及び図
3は本発明にかかる気水分離装置の一実施例の縱断面図
である。また、図4及び図5は本発明にかかる気水分離
装置の他の実施例の縱断面図である。
置を使用した消防用ポンプを示した側面図、図2及び図
3は本発明にかかる気水分離装置の一実施例の縱断面図
である。また、図4及び図5は本発明にかかる気水分離
装置の他の実施例の縱断面図である。
【0018】図1に示したように消防用ポンプ1は、渦
巻ポンプ等の放水ポンプ2と、ベーンポンプ等の呼び水
用真空ポンプ3とを有している。放水ポンプ2の側壁に
は吸水口4が形成され、該吸水口4には水源まで延びる
吸水管5が着脱自在に取付けられている。また、放水ポ
ンプ2の外周壁には吐出口6が形成され、該吐出口6に
は放水ポンプ2内の正圧或いは負圧により吐出口6を開
閉する逆止弁7が取付けられている。
巻ポンプ等の放水ポンプ2と、ベーンポンプ等の呼び水
用真空ポンプ3とを有している。放水ポンプ2の側壁に
は吸水口4が形成され、該吸水口4には水源まで延びる
吸水管5が着脱自在に取付けられている。また、放水ポ
ンプ2の外周壁には吐出口6が形成され、該吐出口6に
は放水ポンプ2内の正圧或いは負圧により吐出口6を開
閉する逆止弁7が取付けられている。
【0019】放水ポンプ2の上記吸水管5付近には、吸
引口8が形成され、該吸引口8はパイプよりなる吸気管
9を経て上記呼び水用真空ポンプ3の吸気側に接続され
ている。吸気管9の吸引口8側の入口には、ボール式逆
止弁10が配置されている。また該吸気管9の途中には
気水分離装置11が接続され、これにより吸気管9は放
水ポンプ側管路9aと、真空ポンプ側管路9bとに分割
されている。なお、図中12は電磁弁、13は排気管で
ある。
引口8が形成され、該吸引口8はパイプよりなる吸気管
9を経て上記呼び水用真空ポンプ3の吸気側に接続され
ている。吸気管9の吸引口8側の入口には、ボール式逆
止弁10が配置されている。また該吸気管9の途中には
気水分離装置11が接続され、これにより吸気管9は放
水ポンプ側管路9aと、真空ポンプ側管路9bとに分割
されている。なお、図中12は電磁弁、13は排気管で
ある。
【0020】上記吸気管の途中に設けられた気水分離装
置11を、第一の実施例である図2及び図3に基づいて
説明すると、該気水分離装置11は、円筒形状の気密及
び液密な弁箱14と、該弁箱14内において上下方向に
摺動する弁体15とから主に構成されている。
置11を、第一の実施例である図2及び図3に基づいて
説明すると、該気水分離装置11は、円筒形状の気密及
び液密な弁箱14と、該弁箱14内において上下方向に
摺動する弁体15とから主に構成されている。
【0021】弁箱14の下部には、放水ポンプ2の吸引
口8側に連通する上記放水ポンプ側管路9aの開口16
が接続されると共に、上記電磁弁12が設けられた排水
管17の開口18が接続されている。また弁箱14の上
部には、呼び水用真空ポンプ3の吸気側に連通する上記
真空ポンプ側管路9bの開口19が接続されている。
口8側に連通する上記放水ポンプ側管路9aの開口16
が接続されると共に、上記電磁弁12が設けられた排水
管17の開口18が接続されている。また弁箱14の上
部には、呼び水用真空ポンプ3の吸気側に連通する上記
真空ポンプ側管路9bの開口19が接続されている。
【0022】一方、上記弁箱14内において上下方向に
摺動する弁体15には、上記弁箱12の下部に接続され
た放水ポンプ側管路9aの開口16と、弁箱12の上部
に接続された真空ポンプ側管路9bの開口19とを連通
する細孔20が複数形成され、また、該弁体15の上端
には、上記弁箱14の真空ポンプ側管路9bの開口19
を開閉する弁部21が形成されている。
摺動する弁体15には、上記弁箱12の下部に接続され
た放水ポンプ側管路9aの開口16と、弁箱12の上部
に接続された真空ポンプ側管路9bの開口19とを連通
する細孔20が複数形成され、また、該弁体15の上端
には、上記弁箱14の真空ポンプ側管路9bの開口19
を開閉する弁部21が形成されている。
【0023】また、弁箱14の上部には、該弁箱14内
を大気に開放させる弁機構22が設けられ、該弁機構2
2は、弁箱14の上部に穿設された通路23と、該通路
23を閉鎖する閉止弁24と、該閉止弁24を開閉する
上記弁体15の摺動と共に移動するピストン25と、該
ピストン25の摺動を支持する側壁に開口26が形成さ
れたシリンダ27とから形成されている。
を大気に開放させる弁機構22が設けられ、該弁機構2
2は、弁箱14の上部に穿設された通路23と、該通路
23を閉鎖する閉止弁24と、該閉止弁24を開閉する
上記弁体15の摺動と共に移動するピストン25と、該
ピストン25の摺動を支持する側壁に開口26が形成さ
れたシリンダ27とから形成されている。
【0024】上記の如く構成された本発明にかかる気水
分離装置11を使用した消防用ポンプ1を作動させるに
あたっては、先ず、放水ポンプ2を駆動する。次いで、
図示しない電磁クラッチを操作して放水ポンプ2と呼び
水用真空ポンプ3との回転軸を継ぎ、呼び水用真空ポン
プ3をも駆動する。
分離装置11を使用した消防用ポンプ1を作動させるに
あたっては、先ず、放水ポンプ2を駆動する。次いで、
図示しない電磁クラッチを操作して放水ポンプ2と呼び
水用真空ポンプ3との回転軸を継ぎ、呼び水用真空ポン
プ3をも駆動する。
【0025】呼び水用真空ポンプ3を駆動すると、吸気
管9内及び放水ポンプ2の吸水口4付近は負圧となり、
吸水管5を介して水源から水を吸引する呼び水を行う。
この際、気水分離装置11の弁体15は、該弁体15に
形成された細孔20内を通過する空気の流動抵抗が少な
いことから、その自重により下方に留まり、図2に示し
た如く空気の流通経路が確保された状態を維持する。
管9内及び放水ポンプ2の吸水口4付近は負圧となり、
吸水管5を介して水源から水を吸引する呼び水を行う。
この際、気水分離装置11の弁体15は、該弁体15に
形成された細孔20内を通過する空気の流動抵抗が少な
いことから、その自重により下方に留まり、図2に示し
た如く空気の流通経路が確保された状態を維持する。
【0026】この状態のまま呼び水用真空ポンプ3を駆
動し続けると、やがて水源からの水は放水ポンプ2内に
充満し、吸引口8、逆止弁10及び放水ポンプ側管路9
aを経て気水分離装置11の弁箱14内に入り込む。
動し続けると、やがて水源からの水は放水ポンプ2内に
充満し、吸引口8、逆止弁10及び放水ポンプ側管路9
aを経て気水分離装置11の弁箱14内に入り込む。
【0027】弁箱14内に入り込んだ水は、該弁箱14
内に設置された弁体15の細孔20を通過し上方に移動
しようとするが、該弁体15は水が細孔20内を通過し
ようとする際の流動抵抗により上方に持ち上げられ、図
3に示したように該弁体15の上端に設けられた弁部2
1が弁箱14の真空ポンプ側管路9bの開口19を閉塞
し、水が真空ポンプ側管路9b内に進入するのを阻止す
る。
内に設置された弁体15の細孔20を通過し上方に移動
しようとするが、該弁体15は水が細孔20内を通過し
ようとする際の流動抵抗により上方に持ち上げられ、図
3に示したように該弁体15の上端に設けられた弁部2
1が弁箱14の真空ポンプ側管路9bの開口19を閉塞
し、水が真空ポンプ側管路9b内に進入するのを阻止す
る。
【0028】またこの際、上記弁体15の移動と共に上
方に移動するピストン25の先端により弁箱14の上部
に設けられた閉止弁24が開放され、該弁箱14内は大
気に開放された状態となり、水の吸引が停止する。
方に移動するピストン25の先端により弁箱14の上部
に設けられた閉止弁24が開放され、該弁箱14内は大
気に開放された状態となり、水の吸引が停止する。
【0029】放水ポンプ2内に水が充満し、放水ポンプ
2内が所定の圧力まで高まると、逆止弁7が開いて水を
吐出口6から吐出する。この時、従来と同様にこの圧力
を図示しない圧力スイッチで検知し、その信号を電磁ク
ラッチに送給して該電磁クラッチを外し、呼び水用真空
ポンプ3を停止させると共に、該信号を気水分離装置1
1の下部に設けた電磁弁12に送給し、該電磁弁12を
開くことにより気水分離装置11内に溜まった上記水
を、排水管17より速やかに排水する。
2内が所定の圧力まで高まると、逆止弁7が開いて水を
吐出口6から吐出する。この時、従来と同様にこの圧力
を図示しない圧力スイッチで検知し、その信号を電磁ク
ラッチに送給して該電磁クラッチを外し、呼び水用真空
ポンプ3を停止させると共に、該信号を気水分離装置1
1の下部に設けた電磁弁12に送給し、該電磁弁12を
開くことにより気水分離装置11内に溜まった上記水
を、排水管17より速やかに排水する。
【0030】上記消防用ポンプ1で水を吐出している時
に、一旦ポンプを停止して再度ポンプを駆動する場合に
は、先ず放水ポンプ2を停止する。放水ポンプ2を停止
するとポンプ2内の水が吸水管5を経て落水しようとし
て圧力が負圧となり、逆止弁7が閉じ吐出口6を閉塞す
る。この時、吸気管9の入口に設けられたボール式逆止
弁10もポンプ2内の圧力が負圧となるため閉じる。こ
のように吐出口6とボール式逆止弁10とが閉じること
でポンプ2内の水が落水することがなく、放水ポンプ2
を再駆動した場合に即時に吸水及び水の吐出を行える。
に、一旦ポンプを停止して再度ポンプを駆動する場合に
は、先ず放水ポンプ2を停止する。放水ポンプ2を停止
するとポンプ2内の水が吸水管5を経て落水しようとし
て圧力が負圧となり、逆止弁7が閉じ吐出口6を閉塞す
る。この時、吸気管9の入口に設けられたボール式逆止
弁10もポンプ2内の圧力が負圧となるため閉じる。こ
のように吐出口6とボール式逆止弁10とが閉じること
でポンプ2内の水が落水することがなく、放水ポンプ2
を再駆動した場合に即時に吸水及び水の吐出を行える。
【0031】また、万一ポンプ2内の水が落水してしま
った場合、或いは真空ポンプ3による呼び水が不完全で
あった場合には、呼び水用真空ポンプ3を再駆動するこ
ととなるが、その場合気水分離装置11内の水は上方が
大気に開放され下部の電磁弁12が開かれることにより
スムーズに落水しているため、即時に吸気操作ができ、
放水ポンプ2内への呼び水が可能となる。
った場合、或いは真空ポンプ3による呼び水が不完全で
あった場合には、呼び水用真空ポンプ3を再駆動するこ
ととなるが、その場合気水分離装置11内の水は上方が
大気に開放され下部の電磁弁12が開かれることにより
スムーズに落水しているため、即時に吸気操作ができ、
放水ポンプ2内への呼び水が可能となる。
【0032】以上、本発明の一実施例につき説明した
が、本発明は既述の実施例に限定されるものではなく、
本発明の技術的思想に基いて各種の変形及び変更が可能
であることは当然である。
が、本発明は既述の実施例に限定されるものではなく、
本発明の技術的思想に基いて各種の変形及び変更が可能
であることは当然である。
【0033】例えば、上記実施例において示した気水分
離装置11に設ける弁機構22の配置及び構成は、単に
一例を示したに過ぎず、例えば図4に示した如く弁部2
1の上方に弁機構22を配置し、また別体としてのシリ
ンダ27を設けることなく弁箱14の上部に穿設された
孔28内をピストン25が摺動するように構成してもよ
い。
離装置11に設ける弁機構22の配置及び構成は、単に
一例を示したに過ぎず、例えば図4に示した如く弁部2
1の上方に弁機構22を配置し、また別体としてのシリ
ンダ27を設けることなく弁箱14の上部に穿設された
孔28内をピストン25が摺動するように構成してもよ
い。
【0034】また、上記実施例においては、弁機構22
を作動させる弁体15として空気と水の流動抵抗の違い
を利用して移動する弁体につき説明したが、図6に従来
例として記載した水の浮力により上下動するフロートを
使用した弁体に、図5に示したように弁機構22を配置
してもよい。
を作動させる弁体15として空気と水の流動抵抗の違い
を利用して移動する弁体につき説明したが、図6に従来
例として記載した水の浮力により上下動するフロートを
使用した弁体に、図5に示したように弁機構22を配置
してもよい。
【0035】さらに、実施例においては、弁箱14に設
けた排水管17の弁として、真空ポンプ3の停止と共に
開閉する電磁弁12を説明したが、従来例と同様に進入
した水の自重により開閉するボール式逆止弁112を、
図5に示したように使用してもよい。
けた排水管17の弁として、真空ポンプ3の停止と共に
開閉する電磁弁12を説明したが、従来例と同様に進入
した水の自重により開閉するボール式逆止弁112を、
図5に示したように使用してもよい。
【0036】なお、図5及び図6に示した実施例におい
ては、これまでの説明において使用した数字を同一部材
について使用し、その説明は省略する。
ては、これまでの説明において使用した数字を同一部材
について使用し、その説明は省略する。
【0037】
【発明の効果】本発明にかかる気水分離装置によれば、
簡易な構造であるにもかかわらず気水分離装置内に進入
した水を速やかに排水できる装置となり、呼び水用真空
ポンプの再駆動が即座に行える消防用ポンプを提供でき
る。
簡易な構造であるにもかかわらず気水分離装置内に進入
した水を速やかに排水できる装置となり、呼び水用真空
ポンプの再駆動が即座に行える消防用ポンプを提供でき
る。
【図1】本発明にかかる気水分離装置を使用した消防用
ポンプを示した側面図である。
ポンプを示した側面図である。
【図2】本発明にかかる気水分離装置の実施例の縱断面
図である。
図である。
【図3】本発明にかかる気水分離装置の実施例の縱断面
図である。
図である。
【図4】本発明にかかる気水分離装置の他の実施例の縱
断面図である。
断面図である。
【図5】本発明にかかる気水分離装置の更に他の実施例
の縱断面図である。
の縱断面図である。
【図6】従来の気水分離装置を使用した消防用ポンプを
示した側面図である。
示した側面図である。
1 消防用ポンプ 2 放水ポンプ 3 呼び水用真空ポンプ 4 吸水口 5 吸水管 6 吐出口 7 逆止弁 8 吸引口 9 吸気管 9a 放水ポンプ側管路 9b 真空ポンプ側管路 10 ボール式逆止弁 11 気水分離装置 12 電磁弁 13 排気管 14 弁箱 15 弁体 16,18,19 開口 17 排水管 20 細孔 21 弁部 22 弁機構 23 通路 24 閉止弁 25 ピストン 26 開口 27 シリンダ
Claims (1)
- 【請求項1】 放水ポンプの吸水側と、該放水ポンプに
併設された呼び水用真空ポンプの吸気側とを連結する吸
気管途中に設けられた気水分離装置において、放水ポン
プ側に連通する上記吸気管の開口、呼び水用真空ポンプ
側に連通する上記吸気管の開口、及び弁が設けられた排
水管の開口が接続された弁箱と、該弁箱内において呼び
水用真空ポンプにより水を吸引し始めた場合に該水によ
り移動し、弁箱に接続された上記呼び水用真空ポンプ側
に連通する吸気管の開口を塞ぐ弁体と、該弁体の移動に
連動して上記弁箱内を大気に開放する弁機構とを設けた
ことを特徴とする気水分離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13635392A JPH0626489A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 気水分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13635392A JPH0626489A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 気水分離装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0626489A true JPH0626489A (ja) | 1994-02-01 |
Family
ID=15173205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13635392A Pending JPH0626489A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 気水分離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0626489A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018145931A (ja) * | 2017-03-08 | 2018-09-20 | 株式会社荏原製作所 | ポンプ設備および弁組立体 |
CN113294345A (zh) * | 2021-05-27 | 2021-08-24 | 湖北华电武昌热电有限公司 | 离心泵运行系统和离心泵运行系统的控制方法 |
-
1992
- 1992-04-28 JP JP13635392A patent/JPH0626489A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018145931A (ja) * | 2017-03-08 | 2018-09-20 | 株式会社荏原製作所 | ポンプ設備および弁組立体 |
CN113294345A (zh) * | 2021-05-27 | 2021-08-24 | 湖北华电武昌热电有限公司 | 离心泵运行系统和离心泵运行系统的控制方法 |
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