JPH06264821A - Cngエンジンの燃料供給装置 - Google Patents

Cngエンジンの燃料供給装置

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JPH06264821A
JPH06264821A JP4949293A JP4949293A JPH06264821A JP H06264821 A JPH06264821 A JP H06264821A JP 4949293 A JP4949293 A JP 4949293A JP 4949293 A JP4949293 A JP 4949293A JP H06264821 A JPH06264821 A JP H06264821A
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JP
Japan
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fuel
passage
mixer
throttle valve
pressure
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JP4949293A
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English (en)
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Eiji Inada
英二 稲田
Kyugo Hamai
九五 浜井
Mitsunori Ishii
光教 石井
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ミキサーをバイパスして燃料と空気をスロッ
トル弁下流の吸気管に導く通路を設け、このバイパス通
路に設けた制御弁を特別の運転条件で開くことにより、
運転性を改善する。 【構成】 CNGタンク1から供給される燃料圧力をレ
ギュレータ3が一定圧まで減圧し、レギュレータ3で減
圧された燃料と吸入空気をミキサー4が混合する。バイ
パス通路21はレギュレータ3の二次室3cとミキサー
4とをバイパスしてスロットル弁下流の吸気管6に燃料
を導き、このバイパス燃料通路21を制御弁23が開閉
する。バイパス通路25はミキサー上流からバイパスし
てベンチュリー4cおよびスロットル弁4dの下流の吸
気管6に吸入空気を導き、このバイパス空気通路25を
制御弁27が開閉する。2つの制御弁23,27を制御
手段31がエンジンの始動時、加速時などの特別の運転
条件で開かせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はCNGエンジンの燃料
供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガソリンの代替燃料として用いられるC
NG(圧縮天然ガス)は、天然ガスからLPG(液化石
油ガス)として用いられるプロパンやブタンを除いた残
りの、メタンを主成分とするもので、NOxやCO2
低減の点でCNGが優れていることから、国内外でCN
Gエンジンの開発が行われている。その中に、CNGを
燃料とする燃料供給装置として図11に示すようなもの
がある(実開昭63−125156号、実開昭63−1
25155号、実開昭63−126547号公報参
照)。
【0003】これを説明すると、1はCNGボンベ、3
はボンベからの高圧の燃料圧力を一定圧まで減圧するレ
ギュレータ、4はレギュレータで減圧された燃料と吸入
空気を混合するミキサーで、ミキサー4により理論空燃
比となるように混合された混合気がエンジンに供給され
る。
【0004】ミキサーのメイン通路4aをバイパスして
補助通路4eが設けられ、この補助通路4eのデューテ
ィ制御弁4fを用いて空燃比のフィードバック補正が行
われる。排気中に含まれるNOx、CO、HCといった
有害成分は排気管8に設けた三元触媒9で浄化されるの
であるが、この三元触媒9の転化効率を最も効率よくす
るため、実際の空燃比が理論空燃比付近にくるように、
2センサ10からの実空燃比信号にもとづいて、コン
トロールユニット31が制御弁4fを制御するわけであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来装置では、、スロットル弁4aと吸気弁7のあいだ
の吸気管容積による燃料供給遅れだけでなく、レギュレ
ータ3からミキサー4までの配管容積による燃料供給遅
れもあるため、この燃料供給遅れでエンジンの始動時に
は始動までに長い時間クランキングを行わなければなら
ず、また加速のために急にスロットル弁4dを開いて
も、混合気が一時的に薄くなって速やかに加速できな
い。
【0006】一方、ミキサー4からの燃料と空気の流量
は、冷却水温に関係なく一定であるため、低温時に流量
が不足してエンジンが不安定になり、またミキサー4か
らの燃料流量は日常の使用状態を考慮して燃料消費が最
良になるようにセットされていることから、スロットル
弁を全開にしての登坂、高速走行時などのとき出力が十
分といえない。
【0007】このようにエンジンの始動時など特別の運
転条件なると、運転性が悪くなるのである。
【0008】そこでこの発明は、ミキサーをバイパスし
て燃料と空気をスロットル弁下流の吸気管に導く通路を
設け、このバイパス通路に設けた制御弁を特別の運転条
件で開くことにより、運転性を改善することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、高圧のC
NGを蓄えるタンクと、このタンクから供給される燃料
圧力を一定圧まで減圧するレギュレータと、燃料流量を
計量するアジャストスクリューと燃料を負圧を利用して
吸気管に吸い出すベンチュリーとベンチュリーに作用す
る負圧を調整するスロットル弁とからなり前記レギュレ
ータで減圧された燃料と吸入空気を混合するミキサー
と、前記レギュレータとミキサーとをバイパスしてスロ
ットル弁下流の吸気管に燃料を導く通路と、このバイパ
ス燃料通路を開閉する制御弁と、前記ミキサー上流から
バイパスしてベンチュリーおよびスロットル弁の下流の
吸気管に吸入空気を導く通路と、このバイパス空気通路
を開閉する制御弁と、前記2つの制御弁をエンジンの始
動時、加速時、低温時、前記スロットル弁の全開時のう
ちいずれか1つの条件で開かせる制御手段とを設けた。
【0010】第2の発明は、高圧のCNGを蓄えるタン
クと、複数の減圧室とからなり前記タンクから供給され
る燃料圧力を一定圧まで段階的に減圧するレギュレータ
と、燃料流量を計量するアジャストスクリューと燃料を
負圧を利用して吸気管に吸い出すベンチュリーとベンチ
ュリーに作用する負圧を調整するスロットル弁とからな
り前記レギュレータで減圧された燃料と吸入空気を混合
するミキサーと、前記レギュレータの複数の減圧室のう
ち最も高圧の減圧室と最も低圧の減圧室とを除いた残り
の減圧室の1つからミキサーをバイパスしてスロットル
弁下流の吸気管に燃料を導く通路と、このバイパス燃料
通路を開閉する制御弁と、前記ミキサー上流からバイパ
スしてベンチュリーおよびスロットル弁の下流の吸気管
に吸入空気を導く通路と、このバイパス空気通路を開閉
する制御弁と、前記2つの制御弁をエンジンの始動時、
加速時、低温時、前記スロットル弁の全開時のうちいず
れか1つの条件で開かせる制御手段とを設けた。
【0011】
【作用】ミキサーだけで燃料供給を行うときは、スロッ
トル弁と吸気弁のあいだの吸気管容積による燃料供給遅
れやレギュレータからミキサーまでの配管容積による燃
料供給遅れがあるため、エンジンの始動時にはクランキ
ング時間が長くなり、また加速時には混合気が一時的に
薄くなって速やかに加速できない。
【0012】これに対して、第1の発明でミキサーをバ
イパスして燃料と空気とを吸気管に導くバイパス通路が
設けられ、このバイパス通路の各制御弁が運転条件に応
じて制御される。2つの制御弁が、たとえばエンジン始
動時や加速時に開かれると、バイパス燃料およびバイパ
ス空気がエンジンに応答よく供給される。ほとんどがメ
タンであるCNGは通常のエンジン使用域で気体である
ため、ガソリンのように気化の必要はない。これによっ
て始動性や加速性が向上する。
【0013】一方、第1の発明で2つの制御弁が低温時
やスロットル弁の全開時に開かれると、燃料と空気の流
量が増加補正され、これによって低温域でのエンジンが
安定し、全開出力時に十分な出力が得られる。
【0014】第2の発明で、レギュレータの複数の減圧
室のうち最も高圧の減圧室と最も低圧の減圧室とを除い
た残りの減圧室の1つにバイパス燃料通路が開口される
と、バイパス燃料通路に設けた制御弁による流量調整が
精度よく行われる。
【0015】
【実施例】図1において、数個のCNGボンベ1からの
CNGは、燃料供給通路2を介しレギュレータ3に供給
され、ここで一定圧にまで減圧される。レギュレータ3
は、3つの減圧室(圧力の高い順に高圧室3a、一次室
3b,二次室3c)からなる多段減圧式のもので、20
0kg/cm2という高いボンベ圧力が高圧室3aで5
0kg/cm2に、一次室3bで10kg/cm2に、二
次室3cで0.3kg/cm2にまで減圧される。ここ
では、減圧室の数やボンベ圧力、減圧室圧力を具体的に
例示したが、これらはシステムにより異なり、例示のも
のに限定されない。なお、レギュレータ3の上流の燃料
供給通路2には、燃料カット弁11と緊急遮断弁12と
が設けられている。
【0016】レギュレータ3で0.3kg/cm2とい
う低圧にまで減圧されたCNG燃料は、ミキサー4でエ
アクリーナ5からの吸入空気と混合され、吸気弁7が開
いたときに吸気管6からエンジンのシリンダに供給され
る。
【0017】ミキサー4は、二次室3cに連通するメイ
ン通路4a、CNG流量を計量するアジャストスクリュ
ー4b、CNGを吸気管に吸い出すベンチュリー4c、
ベンチュリー4cのすぐ下流にあって吸入空気流量を調
整するスロットル弁4dから構成される。ミキサーは、
気化器と同様に、スロットル弁4dの前後に生じる圧力
差がベンチュリー部の流量に比例することを利用するも
のである。空気流量に比例して生じる圧力の低下(負
圧)をそのままメイン通路4aに設けたアジャストスク
リュー4bとよばれる絞りに作用させることで、空気流
量にほぼ正比例したCNGを空気の流れの中に吸い出す
わけである。
【0018】シリンダに吸入される混合気の空燃比は、
理論空燃比(CNGでは16.7)となるように、アジ
ャストスクリュー4bによりメイン通路4aの通路面積
が調整されている。
【0019】なお、アジャストスクリュー4bをバイパ
スする補助通路4eに設けられるデューティ制御弁4f
は、空燃比のフィードバック補正に必要となるものであ
る。エンジンからの排気中に含まれるNOx、CO、H
Cといった有害成分は排気管8に設けた三元触媒9で浄
化されるのであるが、この三元触媒9の転化効率を最も
効率よくするため、実際の空燃比が理論空燃比付近にく
るように、O2センサ10からの実空燃比信号にもとづ
いて、コントロールユニット31が制御弁4fを制御す
るのである。
【0020】上記レギュレータ3の一次室3bからは、
ミキサー4をバイパスしてCNGをスロットル弁4d下
流の吸気管6に導くバイパス燃料通路21が設けられ、
このバイパス燃料通路21にバイパス燃料流量を計量す
るオリフィス22と、バイパス燃料通路の通路面積を可
変に調整可能な燃料制御弁23とが設けられる。
【0021】吸入空気についても、ミキサー4の上流か
らミキサーのベンチュリー4cとスロットル弁4dとを
バイパスしてミキサー4下流の吸気管6に導くバイパス
空気通路25が設けられ、この通路25にもバイパス空
気流量を計量するオリフィス26と、バイパス空気通路
の通路面積を可変に調整可能な空気制御弁27とが設け
られる。
【0022】なお、バイパス燃料流量についてと同様の
構成で、バイパス空気流量を可変に調整することもでき
る。図2で示したように、バイパス空気通路25をメイ
ン通路25aとサブ通路25bに分岐し、メイン通路2
5aにアジャストスクリュー35を、サブ通路25bに
デューティ制御弁36を設けるわけである。37は遮断
弁である。
【0023】上記の燃料制御弁23と空気制御弁27と
はいずれも、コントロールユニット31からの一定周期
のパルス信号により駆動され、デューティ(一定周期の
ON時間割合)が大きくなるほど弁開度が増していく。
つまり、制御弁23と27の各デューティを制御するこ
とで、ミキサー4で作られる混合気(燃料と空気)とは
全くかかわりなく、エンジンに対して任意の流量のCN
Gと空気が供給される。メイン燃料系統であるミキサー
4とは別に第2の燃料系統が構成されたわけで、この第
2の燃料系統を、後述するように気化器でいう始動燃料
系統、加速燃料系統、パワー燃料系統などとして用いる
のである。
【0024】ところで、ミキサー4のバイパス空気とバ
イパス燃料の流量比が理論空燃比となるように、各バイ
パス通路に設けたオリフィス面積比を定めると、2つの
制御弁23,27は同一のデューティ仕様でよくなり、
1つのデューティマップを共通に使って2つの制御弁2
3,27を制御できる。CNGの理論空燃比は16.7
であるから、バイパス燃料通路21のオリフィス面積A
1を1としてバイパス空気通路25のオリフィス面積A
2を16.7倍にすればよいわけである。実際には、流
量に圧力(バイパス空気圧力P1とバイパス燃料圧力P
2)が関係するので、 バイパス空気流量/バイパス燃料流量=16.7 より、 (A1/P1)/(A2/P2)=16.7 となるように、オリフィス面積比A1/A2(=(P1
/P2)×16.7)を定めなければならない。
【0025】マイクロコンピュータからなるコントロー
ルユニット31には、スロットル開度(スロットル弁4
dの開度のこと)を検出するセンサ32、エンジン回転
数を検出するセンサ33、冷却水温を検出するセンサ3
4からの信号が入力され、コントロールユニット31で
は図3、図5、図7などにしたがって2つの制御弁2
3、27に出力するパルス信号のデューティを制御す
る。
【0026】図3、図5、図7は2つの制御弁23,2
7を用いて、それぞれエンジンの始動時、水温低温時、
加速時に行う燃料増量のフローチャートで、これらの増
量補正の内容は、ガソリンエンジンに対して行われる公
知の燃料増量補正とほぼ変わらない。
【0027】ただし、エンジンの始動時と低温時の空燃
比を理論空燃比としている点が、ガソリンエンジンと相
違している。
【0028】〈1〉始動および始動後増量補正 スタータスイッチのONで燃料カット弁11を開く(図
3のステップ1,2)。センサ34からの冷却水温Tw
を読み込み、Twから図4を内容とするテーブルを参照
して制御弁23,27の始動時デューティをそれぞれ求
める(図3のステップ3,4,5)。始動を判定する
と、各始動時デューティを対応する制御弁23,27に
出力する(図3のステップ6,7)。
【0029】図4はエンジン始動後初めての各デューテ
ィだけを示しており、その直後からは、0となるまで各
デューティをエンジンの所定回転ごとに減量していく。
【0030】図4に示したように、低温になるほどデュ
ーティを大きくしている。水温Twが違っても空燃比を
理論空燃比にするのであるが、低温であるほど流量を増
やすことによって始動性を良くしているわけである。
【0031】図4において、空気制御弁のほうがデュー
ティが大きくなっているのは、スペースの制約などから
バイパス空気とバイパス燃料の流量比が理論空燃比とな
るようにバイパス通路のオリフィス面積比を定めること
ができなかったため、空気制御弁27のほうを燃料制御
弁23より多めに開くことで、バイパス空気とバイパス
燃料の流量比が理論空燃比となるようにしているためで
ある。もちろん、バイパス空気とバイパス燃料の流量比
が理論空燃比となるようにオリフィス面積比を定めるこ
とができれば、空気制御弁27に対しても燃料制御弁2
3についてのデューティと同じデューティを出力すれば
よい。
【0032】〈2〉水温増量補正 図5に示したように始動時とほぼ同様である(図5のス
テップ11〜14)。冷間始動後の低水温時などは、図
6のようにバイパス流量を多くして燃焼を安定させるわ
けである。
【0033】〈3〉加速増量補正 図7に示したように、単位時間あたりのスロットル弁開
度の変化量ΔTVO/Δtが所定値Kより大きくなる
と、スロットル開度TVOとエンジン回転数Neから図
8と図9を内容とするマップを参照して加速時のデュー
ティを求め、これを出力する(図7のステップ21〜2
5)。
【0034】CNGのときは理論空燃比よりややリッチ
側の空燃比で最大トルクが得られるため、そのリッチ側
の空燃比が得られるように図8と図9のデューティを割
り付けておくのである。このときの各デューティはその
後一定割合で0になるまで減量する。
【0035】〈4〉全開出力増量補正 加速時と同様に、スロットル弁の全開時にも理論空燃比
よりややリッチ側の空燃比となるように2つの制御弁2
3,27を開いて一定量の燃料増量を行う。
【0036】ここで、この例の作用を説明する。
【0037】ミキサー4だけで燃料供給を行うときは、
スロットル弁4aと吸気弁7のあいだの吸気管容積によ
る燃料供給遅れだけでなく、レギュレータ3からミキサ
ー4までの配管容積による燃料供給遅れがあるため、こ
の燃料供給遅れでエンジンの始動時に長い時間クランキ
ングを行わなければならず、また加速のために急にスロ
ットル弁4dを開いても、混合気が一時的に薄くなって
速やかに加速できない。
【0038】これに対して、この例では、ミキサー4を
バイパスして燃料と空気とを吸気管6に導くバイパス通
路21,25が設けられ、このバイパス通路の各制御弁
23,27が運転条件に応じて制御される。2つの制御
弁23,27が、エンジン始動時にイグニッション信号
の入力と同時に開かれ、また加速時やスロットル弁が全
開になったタイミングで開かれると、バイパス燃料およ
びバイパス空気がエンジンのシリンダに瞬時に供給され
る。ほとんどがメタンであるCNGは通常のエンジン使
用域で気体であるため、ガソリンのように気化の必要は
ない。これによってチョーク弁機構を設けることなく始
動性を高めることができ、また加速性や全開出力が向上
するのである。
【0039】一方、ミキサー4からの燃料と空気の流量
は、冷却水温に関係なく一定であるが、この例で2つの
制御弁23,27が冷却水温に応じて開かれ、低水温時
に燃料と空気の流量が増加補正されると、低水温域での
エンジンが安定する。また、ミキサー4からのメイン燃
料流量は日常の使用状態を考慮して燃料消費が最良にな
るようにセットされているため、スロットル弁を急開あ
るいは全開にしての登坂、高速走行時などのときは出力
が十分といえない。この場合に、この例で2つの制御弁
23,27がともに開かれ、燃料と空気の流量が増加補
正されると、十分な出力が得られる。
【0040】さらに、バイパス燃料通路21はレギュレ
ータの一次室3bに開口することで、制御弁23による
バイパス燃料流量の調整を精度よく行うことができる。
高圧室3bやその上流の燃料供給通路2に開口したので
は燃料圧力が高すぎるため、微小な流量調整が困難とな
り、この逆に二次室3cに開口したときは、流量調整は
容易となるが、燃料圧力が低すぎてミキサー4と同じよ
うに燃料供給遅れが生じるのである。
【0041】図10は他の実施例である。CNGボンベ
1の燃料残圧が低くなり、レギュレータ3からミキサー
4への燃料供給が停止してしまうと、通常はボンベを交
換することによってCNGをあらたに充填しなければ走
行できない。しかし、万一の緊急時を考え、たとえば運
転席のコントロールパネル上にあるエマージェンシース
イッチ(図示しない)をONにした場合に、圧力センサ
41で検出される燃料残圧がエマージェンシー残圧設定
値以下であるときは、レギュレータ3の上流とバイパス
燃料通路21とを連通する通路42に設けたエマージェ
ンシーバルブ43が開かれるようにしたものである。
【0042】緊急時にはタンクの燃料残圧から配管とバ
ルブの圧力損失を差し引いた分の圧力の燃料をエンジン
に供給できるようになるので、通常走行を行うことがで
きなくなった後にも、車を移動させることが可能とな
り、非常時の対策がとれるのである。
【0043】
【発明の効果】第1の発明では、ミキサーをバイパスし
て燃料と空気をスロットル弁下流の吸気管に導く通路を
設け、このバイパス通路に設けた制御弁をエンジンの始
動時、加速時、低温時、前記スロットル弁の全開時など
特別の運転条件で開くように構成したため、特別の運転
条件での運転性が向上する。
【0044】第2の発明は、レギュレータの複数の減圧
室のうち最も高圧の減圧室と最も低圧の減圧室とを除い
た残りの減圧室の1つにバイパス燃料通路を開口したた
め、バイパス燃料通路に設けた制御弁による流量調整を
精度よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例のシステム図である。
【図2】空気制御弁についての他の実施例の概略図であ
る。
【図3】始動時増量を説明するための流れ図である。
【図4】2つの制御弁23,27の始動時デューティの
特性図である。
【図5】水温増量を説明するための流れ図である。
【図6】2つの制御弁23,27の水温に対するデュー
ティの特性図である。
【図7】加速増量を説明するための流れ図である。
【図8】燃料制御弁用のデューティの特性図である。
【図9】空気制御弁用のデューティの特性図である。
【図10】他の実施例のシステム図である。
【図11】従来装置のシステム図である。
【符号の説明】
1 CNGボンベ 2 燃料供給通路 3 レギュレータ 3a 高圧室 3b 一次室 3c 二次室 4 ミキサー 4a メイン通路 4b アジャストスクリュー 4c ベンチュリー 4d スロットル弁 6 吸気管 21 バイパス燃料通路 23 燃料制御弁 25 バイパス空気通路 27 空気制御弁 31 コントロールユニット 32 スロットルセンサ(エンジン負荷センサ) 33 エンジン回転数センサ 34 水温センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02M 21/02 N

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧のCNGを蓄えるタンクと、このタ
    ンクから供給される燃料圧力を一定圧まで減圧するレギ
    ュレータと、燃料流量を計量するアジャストスクリュー
    と燃料を負圧を利用して吸気管に吸い出すベンチュリー
    とベンチュリーに作用する負圧を調整するスロットル弁
    とからなり前記レギュレータで減圧された燃料と吸入空
    気を混合するミキサーと、前記レギュレータとミキサー
    とをバイパスしてスロットル弁下流の吸気管に燃料を導
    く通路と、このバイパス燃料通路を開閉する制御弁と、
    前記ミキサー上流からバイパスしてベンチュリーおよび
    スロットル弁の下流の吸気管に吸入空気を導く通路と、
    このバイパス空気通路を開閉する制御弁と、前記2つの
    制御弁をエンジンの始動時、加速時、低温時、前記スロ
    ットル弁の全開時のうちいずれか1つの条件で開かせる
    制御手段とを設けたことを特徴とするCNGエンジンの
    燃料供給装置。
  2. 【請求項2】 高圧のCNGを蓄えるタンクと、複数の
    減圧室とからなり前記タンクから供給される燃料圧力を
    一定圧まで段階的に減圧するレギュレータと、燃料流量
    を計量するアジャストスクリューと燃料を負圧を利用し
    て吸気管に吸い出すベンチュリーとベンチュリーに作用
    する負圧を調整するスロットル弁とからなり前記レギュ
    レータで減圧された燃料と吸入空気を混合するミキサー
    と、前記レギュレータの複数の減圧室のうち最も高圧の
    減圧室と最も低圧の減圧室とを除いた残りの減圧室の1
    つからミキサーをバイパスしてスロットル弁下流の吸気
    管に燃料を導く通路と、このバイパス燃料通路を開閉す
    る制御弁と、前記ミキサー上流からバイパスしてベンチ
    ュリーおよびスロットル弁の下流の吸気管に吸入空気を
    導く通路と、このバイパス空気通路を開閉する制御弁
    と、前記2つの制御弁をエンジンの始動時、加速時、低
    温時、前記スロットル弁の全開時のうちいずれか1つの
    条件で開かせる制御手段とを設けたことを特徴とするC
    NGエンジンの燃料供給装置。
JP4949293A 1993-03-10 1993-03-10 Cngエンジンの燃料供給装置 Pending JPH06264821A (ja)

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