JPH0626474A - スクロール型圧縮機 - Google Patents
スクロール型圧縮機Info
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- JPH0626474A JPH0626474A JP4182299A JP18229992A JPH0626474A JP H0626474 A JPH0626474 A JP H0626474A JP 4182299 A JP4182299 A JP 4182299A JP 18229992 A JP18229992 A JP 18229992A JP H0626474 A JPH0626474 A JP H0626474A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 固定スクロールと旋回スクロールとを位相を
ずらせて噛み合わせることにより一対の圧縮室を形成
し、同旋回スクロールをその自転を阻止しながら公転旋
回運動させることにより上記一対の圧縮室をその容積を
減少させながら中心側へ移動させて冷媒ガスを圧縮する
スクロール型圧縮機において、蒸発器における熱負荷が
小さい時、あるいは電源設備容量によって高負荷運転が
できない時には容量制御を可能にし、吐出ガス温度が上
昇した時は吐出ガス温度を低下させる。 【構成】 吸入締切後の上記一対のうちの一方の圧縮室
に連通して液冷媒を噴射する圧縮ガス冷却用の液インジ
ェクションポートを設けると共に、上記他方の圧縮室に
連通し圧縮途中のガスを吸入側へ戻す容量制御用のガス
戻しポートを設けた。
ずらせて噛み合わせることにより一対の圧縮室を形成
し、同旋回スクロールをその自転を阻止しながら公転旋
回運動させることにより上記一対の圧縮室をその容積を
減少させながら中心側へ移動させて冷媒ガスを圧縮する
スクロール型圧縮機において、蒸発器における熱負荷が
小さい時、あるいは電源設備容量によって高負荷運転が
できない時には容量制御を可能にし、吐出ガス温度が上
昇した時は吐出ガス温度を低下させる。 【構成】 吸入締切後の上記一対のうちの一方の圧縮室
に連通して液冷媒を噴射する圧縮ガス冷却用の液インジ
ェクションポートを設けると共に、上記他方の圧縮室に
連通し圧縮途中のガスを吸入側へ戻す容量制御用のガス
戻しポートを設けた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はスクロール型圧縮機に関
するものである。
するものである。
【０００２】
【従来の技術】図３は従来のスクロール型圧縮機の第１
の例の断面図である。図において、上部には圧縮要素
部、下部に同要素部を駆動する電動モータが示されてい
る。１は固定スクロール、２は同固定スクロールと噛み
合う旋回スクロール、３は旋回スクロール２の公転を許
し自転を禁止する自転防止部材、４は電動モータ、５は
同電動モータによって前記旋回スクロール２を駆動する
ためのシャフト、６は固定スクロール１と電動モータ４
とを係止するフレーム、７１はシャフト５を支持する上
部軸受、７２は同下部軸受、７３は旋回スクロール２を
回転支持する旋回軸受、７４は旋回スクロール２を軸方
向に支持するスラスト軸受、８はこれらのものを収容す
るハウジング、８１は同ハウジングの下部に封入されて
いる潤滑油である。
の例の断面図である。図において、上部には圧縮要素
部、下部に同要素部を駆動する電動モータが示されてい
る。１は固定スクロール、２は同固定スクロールと噛み
合う旋回スクロール、３は旋回スクロール２の公転を許
し自転を禁止する自転防止部材、４は電動モータ、５は
同電動モータによって前記旋回スクロール２を駆動する
ためのシャフト、６は固定スクロール１と電動モータ４
とを係止するフレーム、７１はシャフト５を支持する上
部軸受、７２は同下部軸受、７３は旋回スクロール２を
回転支持する旋回軸受、７４は旋回スクロール２を軸方
向に支持するスラスト軸受、８はこれらのものを収容す
るハウジング、８１は同ハウジングの下部に封入されて
いる潤滑油である。
【０００３】固定スクロール１は、端板１１と、同端板
１１と一体的に構成されるうず巻１２より成り、端板１
１には吐出ポート１３、吐出弁１７、およびうず巻１２
とは逆の側に吐出キャビティ１４が設けられている。
１１と一体的に構成されるうず巻１２より成り、端板１
１には吐出ポート１３、吐出弁１７、およびうず巻１２
とは逆の側に吐出キャビティ１４が設けられている。
【０００４】旋回スクロール２は端板２１と、同端板２
１と一体的に構成されるうず巻２２より成り、さらに端
板２１のうず巻２２の逆側には旋回スクロール２を駆動
するためのボス２３が設けられ、このボス２３にシャフ
ト５と旋回スクロール２を連結する旋回軸受７３が配置
されている。なお８４はシャフト５に取付けられたバラ
ンスウエイトである。
１と一体的に構成されるうず巻２２より成り、さらに端
板２１のうず巻２２の逆側には旋回スクロール２を駆動
するためのボス２３が設けられ、このボス２３にシャフ
ト５と旋回スクロール２を連結する旋回軸受７３が配置
されている。なお８４はシャフト５に取付けられたバラ
ンスウエイトである。
【０００５】また、８２は吸入管、８３は吐出管、１５
は固定スクロール１に設けられた吸入通路、１６は固定
スクロール１内の外方部に設けられた吸入室、２４は両
スクロール間の密閉空間である。また１１２は固定スク
ロール１の端板１１に設けられた液インジェクションポ
ートであり、この機能については後で図４に関連して述
べる。
は固定スクロール１に設けられた吸入通路、１６は固定
スクロール１内の外方部に設けられた吸入室、２４は両
スクロール間の密閉空間である。また１１２は固定スク
ロール１の端板１１に設けられた液インジェクションポ
ートであり、この機能については後で図４に関連して述
べる。
【０００６】上記のスクロール型圧縮機１００におい
て、冷凍空調システムの冷媒回路を経て戻される低温・
低圧の冷媒ガスは、吸入管８２を経て、ハウジング８内
に導入され、電動モータ４を冷却し、フレーム６の外周
の一部を通り、固定スクロール１に設けられた吸入通路
１５より固定スクロール１内の外方部に設けられた吸入
室１６に導入される。電動モータ４によって駆動される
旋回スクロール２は公転を許し自転を禁じる自転防止部
材３により、公転運動を行い、これによって、両スクロ
ール１，２の両うず巻１２，２２で形成される密閉空間
２４はその空間容積を減じながらスクロールの中央部に
至る。この空間容積の減少によって冷媒ガスは、圧力お
よび温度が上昇し、固定スクロール１の吐出ポート１３
より吐出弁１７を経て吐出キャビティ１４に吐き出さ
れ、さらに、吐出管８３を経て冷凍空調システムの冷媒
回路へ送り出される。
て、冷凍空調システムの冷媒回路を経て戻される低温・
低圧の冷媒ガスは、吸入管８２を経て、ハウジング８内
に導入され、電動モータ４を冷却し、フレーム６の外周
の一部を通り、固定スクロール１に設けられた吸入通路
１５より固定スクロール１内の外方部に設けられた吸入
室１６に導入される。電動モータ４によって駆動される
旋回スクロール２は公転を許し自転を禁じる自転防止部
材３により、公転運動を行い、これによって、両スクロ
ール１，２の両うず巻１２，２２で形成される密閉空間
２４はその空間容積を減じながらスクロールの中央部に
至る。この空間容積の減少によって冷媒ガスは、圧力お
よび温度が上昇し、固定スクロール１の吐出ポート１３
より吐出弁１７を経て吐出キャビティ１４に吐き出さ
れ、さらに、吐出管８３を経て冷凍空調システムの冷媒
回路へ送り出される。
【０００７】図４は上記スクロール型圧縮機をその系内
に備えた冷凍空調システムの冷媒回路である。図におい
て１００は上記スクロール式圧縮機、８３は同圧縮機に
連る吐出管、１０１は同吐出管に連る凝縮器、１０２は
同凝縮器に連る管路上に設けられた膨張弁、１０３は同
膨張弁に連る蒸発器、８２は同蒸発器に連り冷媒を前記
圧縮機へ導く吸入管、１１２は圧縮機１００のインジェ
クションポート、２００は凝縮器の出口側から分岐して
前記圧縮機１００のインジェクションポート１１２に至
る液インジェクション回路、１０４は同回路２００上に
設けられた電磁弁である。この電磁弁１０４は吐出ガス
温度が低い時は閉じ、高い時は開くよう制御される。
に備えた冷凍空調システムの冷媒回路である。図におい
て１００は上記スクロール式圧縮機、８３は同圧縮機に
連る吐出管、１０１は同吐出管に連る凝縮器、１０２は
同凝縮器に連る管路上に設けられた膨張弁、１０３は同
膨張弁に連る蒸発器、８２は同蒸発器に連り冷媒を前記
圧縮機へ導く吸入管、１１２は圧縮機１００のインジェ
クションポート、２００は凝縮器の出口側から分岐して
前記圧縮機１００のインジェクションポート１１２に至
る液インジェクション回路、１０４は同回路２００上に
設けられた電磁弁である。この電磁弁１０４は吐出ガス
温度が低い時は閉じ、高い時は開くよう制御される。
【０００８】上記冷凍空調システムの回路において、ス
クロール式圧縮機１００から吐出された高温・高圧の冷
媒ガスは、吐出管８３を経て凝縮器１０１に至り、外部
に熱を放出して液冷媒となり、膨張弁１０２にて膨張
し、蒸発器１０３にて外部より熱を奪ってガス化し、ガ
ス化した冷媒は再び吸入管８２を経て圧縮機１００に戻
される。一方凝縮器１０１より出た液冷媒の一部は、吐
出ガス温度が高い時には、液インジェクション回路２０
０、電磁弁１０４を経由して、スクロール型圧縮機１０
０の内部の固定スクロール１の端板１１に設けられた液
インジェクションポート１１２を通り、固定スクロール
１と旋回スクロール２の両うず巻１２，２２で形成され
る密閉空間に導かれる。その液冷媒は吸入管８２から入
ったガス冷媒と共に圧縮され、固定スクロール１の吐出
ポート１３を経て冷媒回路へ送り出される。この液冷媒
のインジェクションは圧縮器から吐出される冷媒ガス温
度の上昇を防ぐために行われるものである。なお液イン
ジェクションポート１１２の圧縮機内の開口位置は、両
うず巻の間で最初に形成された密閉空間２４より３６０
度以上中央部に行った密閉空間に設置されている。これ
は、吸入締切点より３６０度進んだ点である。
クロール式圧縮機１００から吐出された高温・高圧の冷
媒ガスは、吐出管８３を経て凝縮器１０１に至り、外部
に熱を放出して液冷媒となり、膨張弁１０２にて膨張
し、蒸発器１０３にて外部より熱を奪ってガス化し、ガ
ス化した冷媒は再び吸入管８２を経て圧縮機１００に戻
される。一方凝縮器１０１より出た液冷媒の一部は、吐
出ガス温度が高い時には、液インジェクション回路２０
０、電磁弁１０４を経由して、スクロール型圧縮機１０
０の内部の固定スクロール１の端板１１に設けられた液
インジェクションポート１１２を通り、固定スクロール
１と旋回スクロール２の両うず巻１２，２２で形成され
る密閉空間に導かれる。その液冷媒は吸入管８２から入
ったガス冷媒と共に圧縮され、固定スクロール１の吐出
ポート１３を経て冷媒回路へ送り出される。この液冷媒
のインジェクションは圧縮器から吐出される冷媒ガス温
度の上昇を防ぐために行われるものである。なお液イン
ジェクションポート１１２の圧縮機内の開口位置は、両
うず巻の間で最初に形成された密閉空間２４より３６０
度以上中央部に行った密閉空間に設置されている。これ
は、吸入締切点より３６０度進んだ点である。
【０００９】図５は従来のスクロール型圧縮機の第２の
例の断面図である。この圧縮機には、液インジェクショ
ンポートは設けられておらず、その代わりに、図３で述
べたうず巻１２，２２で形成される密閉空間２４から、
圧縮途中のガスを外部へ導くための容量制御管８５を備
えている。
例の断面図である。この圧縮機には、液インジェクショ
ンポートは設けられておらず、その代わりに、図３で述
べたうず巻１２，２２で形成される密閉空間２４から、
圧縮途中のガスを外部へ導くための容量制御管８５を備
えている。
【００１０】図６は上記スクロール型圧縮機をその系内
に備えた冷凍空調システムの冷媒回路図である。蒸発器
１０３の負荷が少ない場合等には、容量制御用電磁弁８
７が開放となり、圧縮途中の冷媒ガスは外部へ導かれ、
容量制御管８５を経て吸入管８２へ入り、圧縮機の容量
が制御される。
に備えた冷凍空調システムの冷媒回路図である。蒸発器
１０３の負荷が少ない場合等には、容量制御用電磁弁８
７が開放となり、圧縮途中の冷媒ガスは外部へ導かれ、
容量制御管８５を経て吸入管８２へ入り、圧縮機の容量
が制御される。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】低温用に使用されるス
クロール型圧縮機では、吐出ガス温度が上昇するため、
潤滑油が劣化し、軸受等が損傷することがある。これを
避けるため、圧縮機内の圧縮途中の空間に液冷媒を噴射
するいわゆる液インジェクションを行って吐出ガスを冷
却し温度を下げるようにしている。
クロール型圧縮機では、吐出ガス温度が上昇するため、
潤滑油が劣化し、軸受等が損傷することがある。これを
避けるため、圧縮機内の圧縮途中の空間に液冷媒を噴射
するいわゆる液インジェクションを行って吐出ガスを冷
却し温度を下げるようにしている。
【００１２】また、蒸発器での熱負荷が少ない時には、
圧縮機からの冷媒吐出量を多くする必要はないので、圧
縮途中のガスを吸入側へ戻す、いわゆる容量制御を行う
ようにしている。
圧縮機からの冷媒吐出量を多くする必要はないので、圧
縮途中のガスを吸入側へ戻す、いわゆる容量制御を行う
ようにしている。
【００１３】さらに、電源設備の容量によっては、高負
荷時に圧縮途中のガスを吸入側へ戻す容量制御を行って
使用電力を低下させることが必要な場合がある。容量制
御機構を組込んだスクロール型圧縮機では、容量制御時
には、吐出ガスの温度が一般に高くなるので、冷却する
必要がある。
荷時に圧縮途中のガスを吸入側へ戻す容量制御を行って
使用電力を低下させることが必要な場合がある。容量制
御機構を組込んだスクロール型圧縮機では、容量制御時
には、吐出ガスの温度が一般に高くなるので、冷却する
必要がある。
【００１４】従来のスクロール型圧縮機においては、液
インジェクションによる冷却機構と、圧縮途中ガスの吸
入側への戻しによる容量制御機構とを併せ備えたものは
見当らない。
インジェクションによる冷却機構と、圧縮途中ガスの吸
入側への戻しによる容量制御機構とを併せ備えたものは
見当らない。
【００１５】本発明は上記両機構を併せ備えたスクロー
ル型圧縮機を提供し、熱負荷が少い時あるいは高負荷の
時には容量制御を可能にし、吐出ガス温度が上昇した時
は液インジェクションによって吐出ガス温度の低下させ
ることを可能にしようとするものである。
ル型圧縮機を提供し、熱負荷が少い時あるいは高負荷の
時には容量制御を可能にし、吐出ガス温度が上昇した時
は液インジェクションによって吐出ガス温度の低下させ
ることを可能にしようとするものである。
【００１６】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
したものであって、固定スクロールと旋回スクロールと
を位相をずらせて噛み合わせることにより一対の圧縮室
を形成し、同旋回スクロールをその自転を阻止しながら
公転旋回運動させることにより上記一対の圧縮室をその
容積を減少させながら中心側へ移動させて冷媒ガスを圧
縮するスクロール型圧縮機において、次の特徴を有する
スクロール型圧縮機に関するものである。
したものであって、固定スクロールと旋回スクロールと
を位相をずらせて噛み合わせることにより一対の圧縮室
を形成し、同旋回スクロールをその自転を阻止しながら
公転旋回運動させることにより上記一対の圧縮室をその
容積を減少させながら中心側へ移動させて冷媒ガスを圧
縮するスクロール型圧縮機において、次の特徴を有する
スクロール型圧縮機に関するものである。
【００１７】（１）吸入締切後の上記一対の圧縮室のう
ちの一方の圧縮室に連通して液冷媒を噴射する圧縮ガス
冷却用の液インジェクションポートを設けると共に、上
記他方の圧縮室に連通し圧縮途中のガスを吸入側へ戻す
容量制御用のガス戻しポートを設けたこと。 （２）吸入締切後の上記一対の圧縮室のそれぞれに対し
て、液冷媒を噴射する圧縮ガス冷却用の液インジェクシ
ョンポートと、圧縮途中のガスを吸入側へ戻す容量制御
用のガス戻しポートとを、両ポートが当該圧縮室に同時
に連通せず、それぞれ異なる旋回角位置で連通するよう
設けたこと。 （３）上記（２）項に記載のスクロール型圧縮機におい
て、液インジェクションポートをスクロールの外周側
に、ガス戻しポートをスクロールの中心側に設けたこ
と。 （４）吸入締切後の上記一対の圧縮室の任意の圧縮室に
連通して液冷媒を噴射する圧縮ガス冷却用の液インジェ
クションポートと、同じく圧縮途中のガスを吸入側へ戻
す容量制御用のガス戻しポートとを設けたこと。
ちの一方の圧縮室に連通して液冷媒を噴射する圧縮ガス
冷却用の液インジェクションポートを設けると共に、上
記他方の圧縮室に連通し圧縮途中のガスを吸入側へ戻す
容量制御用のガス戻しポートを設けたこと。 （２）吸入締切後の上記一対の圧縮室のそれぞれに対し
て、液冷媒を噴射する圧縮ガス冷却用の液インジェクシ
ョンポートと、圧縮途中のガスを吸入側へ戻す容量制御
用のガス戻しポートとを、両ポートが当該圧縮室に同時
に連通せず、それぞれ異なる旋回角位置で連通するよう
設けたこと。 （３）上記（２）項に記載のスクロール型圧縮機におい
て、液インジェクションポートをスクロールの外周側
に、ガス戻しポートをスクロールの中心側に設けたこ
と。 （４）吸入締切後の上記一対の圧縮室の任意の圧縮室に
連通して液冷媒を噴射する圧縮ガス冷却用の液インジェ
クションポートと、同じく圧縮途中のガスを吸入側へ戻
す容量制御用のガス戻しポートとを設けたこと。
【００１８】
【作用】液インジェクションポートは、凝縮器出口から
分岐する液インジェクション回路に接続し、吐出ガス温
度が高くなった時には、同回路上に設けられた電磁弁を
開いて液冷媒を圧縮室内へ噴射し、ガス温度を下げる。
分岐する液インジェクション回路に接続し、吐出ガス温
度が高くなった時には、同回路上に設けられた電磁弁を
開いて液冷媒を圧縮室内へ噴射し、ガス温度を下げる。
【００１９】ガス戻しポートは圧縮機の吸入管に接続
し、蒸発器における熱負荷が小さい時、または電源設備
の容量によって高負荷運転ができない時は、同回路上に
設けられた電磁弁を開いて圧縮途中のガスを吸入側へ戻
す。
し、蒸発器における熱負荷が小さい時、または電源設備
の容量によって高負荷運転ができない時は、同回路上に
設けられた電磁弁を開いて圧縮途中のガスを吸入側へ戻
す。
【００２０】
【実施例】図１は本発明のスクロール型圧縮機の一実施
例における固定スクロール１の平面図であり、１１は端
板、１２はうず巻、１１２は液インジェクション用ポー
ト、１１３はガス戻し用ポートである。上記以外の部分
は従来のスクロール圧縮機と同じである。
例における固定スクロール１の平面図であり、１１は端
板、１２はうず巻、１１２は液インジェクション用ポー
ト、１１３はガス戻し用ポートである。上記以外の部分
は従来のスクロール圧縮機と同じである。
【００２１】図２は上記スクロール型圧縮機をその系内
に備えた冷凍空調システムの冷媒回路図である。図にお
いて、１１２は前記液インジェクション用ポートであ
り、液インジェクション回路２００と接続されている。
１１３は前記ガス戻し用ポート、１３０はガス戻し用ポ
ート１１３と吸入管８２とを結ぶ容量制御回路、１３１
は同回路上に設けられている容量制御用電磁弁である。
上記以外の部分は従来の冷媒回路と同じである。
に備えた冷凍空調システムの冷媒回路図である。図にお
いて、１１２は前記液インジェクション用ポートであ
り、液インジェクション回路２００と接続されている。
１１３は前記ガス戻し用ポート、１３０はガス戻し用ポ
ート１１３と吸入管８２とを結ぶ容量制御回路、１３１
は同回路上に設けられている容量制御用電磁弁である。
上記以外の部分は従来の冷媒回路と同じである。
【００２２】図２の回路において、スクロール型圧縮機
１００から吐出された冷媒ガスは、吐出管８３を経て凝
縮器１０１に至りそこで液化される。同凝縮器から出た
液冷媒は膨張弁１０２によって膨張し、蒸発器１０３で
外部の熱を吸収する。蒸発器を出た冷媒は吸入管８２を
経てスクロール型圧縮機に吸入される。
１００から吐出された冷媒ガスは、吐出管８３を経て凝
縮器１０１に至りそこで液化される。同凝縮器から出た
液冷媒は膨張弁１０２によって膨張し、蒸発器１０３で
外部の熱を吸収する。蒸発器を出た冷媒は吸入管８２を
経てスクロール型圧縮機に吸入される。
【００２３】スクロール型圧縮機１００において、圧力
比が高く、吐出冷媒ガス温度が上昇する場合には、凝縮
器１０１の出口側で分岐する液インジェクション回路に
設置されている電磁弁１０４を開き、液インジェクショ
ンポート１１２から圧縮室内へ液冷媒を噴射して吐出ガ
ス温度を下げる。
比が高く、吐出冷媒ガス温度が上昇する場合には、凝縮
器１０１の出口側で分岐する液インジェクション回路に
設置されている電磁弁１０４を開き、液インジェクショ
ンポート１１２から圧縮室内へ液冷媒を噴射して吐出ガ
ス温度を下げる。
【００２４】また、蒸発器１０３における熱負荷が少な
い場合、あるいは電源設備の容量によって高負荷運転が
できない時には、容量制御回路１３０に設けられた容量
制御用電磁弁１３１を開いて、圧縮途中のガス冷媒を吸
入管８２へ戻し容量制御を行う。
い場合、あるいは電源設備の容量によって高負荷運転が
できない時には、容量制御回路１３０に設けられた容量
制御用電磁弁１３１を開いて、圧縮途中のガス冷媒を吸
入管８２へ戻し容量制御を行う。
【００２５】
【発明の効果】本発明のスクロール型圧縮機において
は、吸入締切後の圧縮室に連通して液冷媒を噴射する圧
縮ガス冷却用の液インジェクションポートを設けると共
に、圧縮室に連通し圧縮途中のガスを吸入側へ戻す容量
制御用のガス戻し用ポートを設けているので、蒸発器に
おける熱負荷が少い時、あるいは電源設備の容量によっ
て高負荷運転ができない時には、圧縮途中ガスの戻しに
よる容量制御を行うことができ、吐出ガス温度が上昇し
た時には、液インジェクションによって吐出ガス温度を
低下させることができる。
は、吸入締切後の圧縮室に連通して液冷媒を噴射する圧
縮ガス冷却用の液インジェクションポートを設けると共
に、圧縮室に連通し圧縮途中のガスを吸入側へ戻す容量
制御用のガス戻し用ポートを設けているので、蒸発器に
おける熱負荷が少い時、あるいは電源設備の容量によっ
て高負荷運転ができない時には、圧縮途中ガスの戻しに
よる容量制御を行うことができ、吐出ガス温度が上昇し
た時には、液インジェクションによって吐出ガス温度を
低下させることができる。
【図１】本発明の一実施例における固定スクロールの平
面図。
面図。
【図２】同実施例の圧縮機を備えた冷凍空調システムの
冷媒回路図。
冷媒回路図。
【図３】従来のスクロール型圧縮機の第１の例の断面
図。
図。
【図４】同例の圧縮機を備えた冷凍空調システムの冷媒
回路図。
回路図。
【図５】従来のスクロール型圧縮機の第２の例の断面
図。
図。
【図６】同例の圧縮機を備えた冷凍空調システムの冷媒
回路図。
回路図。
１ 固定スクロール １１ 端板 １２ うず巻 ８２ 吸入管 ８３ 吐出管 ８５ 容量制御管 ８７ 容量制御用電磁弁 １００ スクロール型圧縮機 １０１ 凝縮器 １０２ 膨張弁 １０３ 蒸発器 １０４ 電磁弁 １１２ 液インジェクションポート １１３ ガス戻しポート １３０ 容量制御回路 １３１ 容量制御用電磁弁 ２００ 液インジェクション回路
Claims (4)
- 【請求項１】 固定スクロールと旋回スクロールとを位
相をずらせて噛み合わせることにより一対の圧縮室を形
成し、同旋回スクロールをその自転を阻止しながら公転
旋回運動させることにより上記一対の圧縮室をその容積
を減少させながら中心側へ移動させて冷媒ガスを圧縮す
るスクロール型圧縮機において、吸入締切後の上記一対
の圧縮室のうちの一方の圧縮室に連通して液冷媒を噴射
する圧縮ガス冷却用の液インジェクションポートを設け
ると共に、上記他方の圧縮室に連通し圧縮途中のガスを
吸入側へ戻す容量制御用のガス戻しポートを設けたこと
を特徴とするスクロール型圧縮機。 - 【請求項２】 固定スクロールと旋回スクロールとを位
相をずらせて噛み合わせることにより一対の圧縮室を形
成し、同旋回スクロールをその自転を阻止しながら公転
旋回運動させることにより上記一対の圧縮室をその容積
を減少させながら中心側へ移動させて冷媒ガスを圧縮す
るスクロール型圧縮機において、吸入締切後の上記一対
の圧縮室のそれぞれに対して、液冷媒を噴射する圧縮ガ
ス冷却用の液インジェクションポートと、圧縮途中のガ
スを吸入側へ戻す容量制御用のガス戻しポートとを、両
ポートが当該圧縮室に同時に連通せず、それぞれ異なる
旋回角位置で連通するよう設けたことを特徴とするスク
ロール型圧縮機。 - 【請求項３】 請求項２に記載のスクロール型圧縮機に
おいて、液インジェクションポートをスクロールの外周
側に、ガス戻しポートをスクロールの中心側に設けたこ
とを特徴とするスクロール型圧縮機。 - 【請求項４】 固定スクロールと旋回スクロールとを位
相をずらせて噛み合わせることにより一対の圧縮室を形
成し、同旋回スクロールをその自転を阻止しながら公転
旋回運動させることにより上記一対の圧縮室をその容積
を減少させながら中心側へ移動させて冷媒ガスを圧縮す
るスクロール型圧縮機において、吸入締切後の上記一対
の圧縮室の任意の圧縮室に連通して液冷媒を噴射する圧
縮ガス冷却用の液インジェクションポートと、同じく圧
縮途中のガスを吸入側へ戻す容量制御用のガス戻しポー
トとを設けたことを特徴とするスクロール型圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4182299A JPH0626474A (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | スクロール型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4182299A JPH0626474A (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | スクロール型圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0626474A true JPH0626474A (ja) | 1994-02-01 |
Family
ID=16115863
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4182299A Withdrawn JPH0626474A (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | スクロール型圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0626474A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101592388A (zh) * | 2008-05-27 | 2009-12-02 | 海尔集团公司 | 一种变容量多联机整机能力的控制方法及系统 |
| WO2013042169A1 (ja) * | 2011-09-22 | 2013-03-28 | 三菱電機株式会社 | 横形スクロール圧縮機 |
-
1992
- 1992-07-09 JP JP4182299A patent/JPH0626474A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101592388A (zh) * | 2008-05-27 | 2009-12-02 | 海尔集团公司 | 一种变容量多联机整机能力的控制方法及系统 |
| WO2013042169A1 (ja) * | 2011-09-22 | 2013-03-28 | 三菱電機株式会社 | 横形スクロール圧縮機 |
| JPWO2013042169A1 (ja) * | 2011-09-22 | 2015-03-26 | 三菱電機株式会社 | 横形スクロール圧縮機 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991005 |