JPH06264321A - 束状繊維成型体 - Google Patents
束状繊維成型体Info
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- JPH06264321A JPH06264321A JP5071175A JP7117593A JPH06264321A JP H06264321 A JPH06264321 A JP H06264321A JP 5071175 A JP5071175 A JP 5071175A JP 7117593 A JP7117593 A JP 7117593A JP H06264321 A JPH06264321 A JP H06264321A
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- monofilament
- fiber
- core
- sheath
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 使用に当たってのフレキシブルさと易加工
性、及びクッション性を有する束状繊維成型体を得る。 【構成】 偏心複合構造を有するモノフィラメントの少
なくとも複数本が、長手方向に捲縮されて相互に絡合さ
れ、かつ該モノフィラメント同士の接点の少なくとも一
部が融着により接合されていることを特徴とする束状繊
維成型体。
性、及びクッション性を有する束状繊維成型体を得る。 【構成】 偏心複合構造を有するモノフィラメントの少
なくとも複数本が、長手方向に捲縮されて相互に絡合さ
れ、かつ該モノフィラメント同士の接点の少なくとも一
部が融着により接合されていることを特徴とする束状繊
維成型体。
Description
【0010】
【産業の利用分野】 本発明はモノフィラメントを用
いた繊維成型体に関する。さらに具体的には長尺状での
使用、成型体の二次加工が可能な束状繊維成型体に関す
る。更に詳しくは、陶器やガラス製品の保護を目的とし
た緩衝用詰め物材、椅子やマットレスのクッション材、
フィルタ−材、ドレ−ン材、土木資材、海洋資材、農業
用資材、或は微生物の担持用支持体等の多種の用途に使
用できる束状繊維成型体に関する。
いた繊維成型体に関する。さらに具体的には長尺状での
使用、成型体の二次加工が可能な束状繊維成型体に関す
る。更に詳しくは、陶器やガラス製品の保護を目的とし
た緩衝用詰め物材、椅子やマットレスのクッション材、
フィルタ−材、ドレ−ン材、土木資材、海洋資材、農業
用資材、或は微生物の担持用支持体等の多種の用途に使
用できる束状繊維成型体に関する。
【0011】
【従来の技術】 従来、束状繊維成型体として、羊
毛、化学繊維、及び短繊維であるポリエチレン等の熱融
着性繊維からなる混合繊維ウェッブを、熱融着しそれを
裁断したものが知られている。また、更にこれを改良
し、ポリオレフィン系熱融着性繊維等を含有する繊維束
を、加熱気体噴射型の成型機を用いて短時間に内層部ま
で熱融着させることにより、表面に歪みのない棒状繊維
成型体を成型する方法も開示されている。(特公昭59
−40938号公報)。一方、偏心の鞘芯型複合構造を
有し、且つ立体カ−ル状のポリオレフィン系複合モノフ
ィラメントを短繊維として用い、該繊維の交点を融着し
て一体化させた繊維成型体も知られている(特開平1−
272823号公報)。
毛、化学繊維、及び短繊維であるポリエチレン等の熱融
着性繊維からなる混合繊維ウェッブを、熱融着しそれを
裁断したものが知られている。また、更にこれを改良
し、ポリオレフィン系熱融着性繊維等を含有する繊維束
を、加熱気体噴射型の成型機を用いて短時間に内層部ま
で熱融着させることにより、表面に歪みのない棒状繊維
成型体を成型する方法も開示されている。(特公昭59
−40938号公報)。一方、偏心の鞘芯型複合構造を
有し、且つ立体カ−ル状のポリオレフィン系複合モノフ
ィラメントを短繊維として用い、該繊維の交点を融着し
て一体化させた繊維成型体も知られている(特開平1−
272823号公報)。
【0012】
【本発明が解決しようとする課題】 しかしながら、
前記特公昭59−40938号公報に開示された方法に
よって得られる棒状繊維成型体は、充填する繊維密度が
高く、サインペンの中芯やタバコフィルタ−用プラグ等
に使用される物であり、成型体の曲げ剛性が高すぎてフ
レキシビリティ−に欠ける、また、その為凹凸面等に対
応して長尺状で使用できないといった課題があった。ま
た、前記、特開平1−272823号公報に開示されて
いるものは、太デニ−ル繊維を使用した椅子や、マット
レスの詰物等の用途に供される繊維成型体である。該成
型体は、熱融着性複合モノフィラメントを短繊維として
用いており、繰り返し荷重や摩擦等により、毛羽立ちが
発生したり短繊維が脱落したり、また、短繊維を開繊す
る工程が必要で製造コスト的に高くなるという課題があ
った。本発明の目的は、前記課題のない、フレキシビリ
ティ−に富んで凹凸面に対応でき、クッション性を有す
る束状繊維成型体を提供することにある。更に他の目的
は、長尺状の成型体を種々の用途に任意の長さに切断し
て容易に使用、及び加工することができ、また短繊維の
脱落がない束状繊維成型体を提供することにある。
前記特公昭59−40938号公報に開示された方法に
よって得られる棒状繊維成型体は、充填する繊維密度が
高く、サインペンの中芯やタバコフィルタ−用プラグ等
に使用される物であり、成型体の曲げ剛性が高すぎてフ
レキシビリティ−に欠ける、また、その為凹凸面等に対
応して長尺状で使用できないといった課題があった。ま
た、前記、特開平1−272823号公報に開示されて
いるものは、太デニ−ル繊維を使用した椅子や、マット
レスの詰物等の用途に供される繊維成型体である。該成
型体は、熱融着性複合モノフィラメントを短繊維として
用いており、繰り返し荷重や摩擦等により、毛羽立ちが
発生したり短繊維が脱落したり、また、短繊維を開繊す
る工程が必要で製造コスト的に高くなるという課題があ
った。本発明の目的は、前記課題のない、フレキシビリ
ティ−に富んで凹凸面に対応でき、クッション性を有す
る束状繊維成型体を提供することにある。更に他の目的
は、長尺状の成型体を種々の用途に任意の長さに切断し
て容易に使用、及び加工することができ、また短繊維の
脱落がない束状繊維成型体を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】 本発明者らは、上記
課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、偏心の複合構
造を有するモノフィラメントを長繊維のまま、加熱処理
または、延伸後、張力を解放する処理を施すことによ
り、少なくとも複数本を捲縮発現させて絡合させ、その
フィラメントトウを、該モノフィラメントの鞘成分と芯
成分の融点の間の温度で加熱処理し、接点の少なくとも
一部を融着させて束状に成型することで、所期の目的が
達成されることを知り本発明を完成するに至った。即ち
本発明は、偏心複合構造を有するモノフィラメントの少
なくとも複数本が、長手方向に捲縮されて相互に絡合さ
れ、かつ該モノフィラメント同士の接点の少なくとも一
部が融着により接合されていることを特徴とする束状繊
維成型体である。
課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、偏心の複合構
造を有するモノフィラメントを長繊維のまま、加熱処理
または、延伸後、張力を解放する処理を施すことによ
り、少なくとも複数本を捲縮発現させて絡合させ、その
フィラメントトウを、該モノフィラメントの鞘成分と芯
成分の融点の間の温度で加熱処理し、接点の少なくとも
一部を融着させて束状に成型することで、所期の目的が
達成されることを知り本発明を完成するに至った。即ち
本発明は、偏心複合構造を有するモノフィラメントの少
なくとも複数本が、長手方向に捲縮されて相互に絡合さ
れ、かつ該モノフィラメント同士の接点の少なくとも一
部が融着により接合されていることを特徴とする束状繊
維成型体である。
【0014】 以下本発明を詳しく説明する。本発明で
いう偏心複合構造を有するモノフィラメントとは、後述
する偏心度を有する複合構造を有する複合繊維であっ
て、少なくとも繊維表面の一部を、低融点の熱可塑性樹
脂で構成されたものであれば、鞘芯型はもちろんのこと
並列型の変形タイプでもよい。該モノフィラメントの素
材は、ポリプロピレン、ポリエチレン、プロピレン/エ
チレン、プロピレン/ブテン−1、プロピレン/ブテン
−1/エチレン、エチレン/酢ビ等の共重合ポリプロピ
レンや共重合ポリエチレン、ポリオレフィン系エラスト
マ−、また、不飽和カルボン酸、その錯塩あるいは不飽
和カルボン酸無水物で変性されたポリオレフィン、ポリ
エチレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフタレ−
ト、低融点ポリエステル、ポリアミド、低融点ポリアミ
ド、ポリウレタンエラストマ−等の熱可塑性樹脂を用
い、芯成分の融点が鞘成分のそれより10℃以上高くな
るように組み合わせることが好ましい。融点差が10℃
未満であると、熱処理時に鞘成分が融着しない、また、
芯成分が過度に収縮する、溶融してしまう等の問題が発
生し、熱処理の温度制御が難しくなり好ましくない。
いう偏心複合構造を有するモノフィラメントとは、後述
する偏心度を有する複合構造を有する複合繊維であっ
て、少なくとも繊維表面の一部を、低融点の熱可塑性樹
脂で構成されたものであれば、鞘芯型はもちろんのこと
並列型の変形タイプでもよい。該モノフィラメントの素
材は、ポリプロピレン、ポリエチレン、プロピレン/エ
チレン、プロピレン/ブテン−1、プロピレン/ブテン
−1/エチレン、エチレン/酢ビ等の共重合ポリプロピ
レンや共重合ポリエチレン、ポリオレフィン系エラスト
マ−、また、不飽和カルボン酸、その錯塩あるいは不飽
和カルボン酸無水物で変性されたポリオレフィン、ポリ
エチレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフタレ−
ト、低融点ポリエステル、ポリアミド、低融点ポリアミ
ド、ポリウレタンエラストマ−等の熱可塑性樹脂を用
い、芯成分の融点が鞘成分のそれより10℃以上高くな
るように組み合わせることが好ましい。融点差が10℃
未満であると、熱処理時に鞘成分が融着しない、また、
芯成分が過度に収縮する、溶融してしまう等の問題が発
生し、熱処理の温度制御が難しくなり好ましくない。
【0015】 特に素材の組合せとしては、両者の熱
収縮率、または弾性収縮率の差が大きいものが好まし
い。両収縮率の差が少ないと、該モノフィラメントを熱
処理、または延伸後張力を解放した際に発現する捲縮数
が少なくなり、クッション性、フレキシブルさが低下す
る等の問題があり好ましくない。更に、素材の特性とし
ては、ゴム弾性のあるものや、またPPの場合は共重合
PP、PEの場合はLDPE等という様にポリマ−の硬
度の低いものを用いると、該モノフィラメント自体の剛
性が低くなり、束状繊維成型体がフレキシブルとなり好
ましい。また、特にこれらの硬度の低い素材を鞘成分に
用いた場合、モノフィラメント同士の融着接点における
曲げ弾性抵抗が小さくなり、束状繊維成型体は、一層フ
レキシブルとなり好ましい。
収縮率、または弾性収縮率の差が大きいものが好まし
い。両収縮率の差が少ないと、該モノフィラメントを熱
処理、または延伸後張力を解放した際に発現する捲縮数
が少なくなり、クッション性、フレキシブルさが低下す
る等の問題があり好ましくない。更に、素材の特性とし
ては、ゴム弾性のあるものや、またPPの場合は共重合
PP、PEの場合はLDPE等という様にポリマ−の硬
度の低いものを用いると、該モノフィラメント自体の剛
性が低くなり、束状繊維成型体がフレキシブルとなり好
ましい。また、特にこれらの硬度の低い素材を鞘成分に
用いた場合、モノフィラメント同士の融着接点における
曲げ弾性抵抗が小さくなり、束状繊維成型体は、一層フ
レキシブルとなり好ましい。
【0016】 本発明でいう偏心度(q)とは、繊維
断面の中心に対する芯成分断面の中心(重心)のずれを
表示するためのファクタ−であり、下記式(1)で表す
ことができる。 q=(a/r)×100 −−−−−−−−−−−−−−(1) 偏心方向の繊維径の1/2(r)に対する繊維全体の中
心と芯成分の中心との距離(a)の割合である。
断面の中心に対する芯成分断面の中心(重心)のずれを
表示するためのファクタ−であり、下記式(1)で表す
ことができる。 q=(a/r)×100 −−−−−−−−−−−−−−(1) 偏心方向の繊維径の1/2(r)に対する繊維全体の中
心と芯成分の中心との距離(a)の割合である。
【図1】
【0017】 偏心複合構造における偏心度は、2成
分の体積の鞘芯複合比により、その範囲が限定されてく
る。 円形断面の複合モノフィラメントの場合、鞘芯体
積比が20/80の場合は、10%前後が偏心度の上限
である。 逆に、鞘芯体積比が80/20の場合は、9
0%近くまで偏心させることも可能であるが、捲縮発現
性を考慮すると、上限70%が好ましい。また、偏心度
の下限は5%が好ましく、これを下回ると捲縮発現性が
低下し、空隙を有した成型体が加工できなくなり好まし
くない。例えば、2成分の体積の鞘芯複合比が50/5
0の場合の偏心度の好ましい範囲は、5%〜40%であ
り、より好ましくは、15%〜40%であり、更に好ま
しくは、20%〜35%である。偏心度が5%未満の場
合、捲宿発現性が低すぎ好ましくない。
分の体積の鞘芯複合比により、その範囲が限定されてく
る。 円形断面の複合モノフィラメントの場合、鞘芯体
積比が20/80の場合は、10%前後が偏心度の上限
である。 逆に、鞘芯体積比が80/20の場合は、9
0%近くまで偏心させることも可能であるが、捲縮発現
性を考慮すると、上限70%が好ましい。また、偏心度
の下限は5%が好ましく、これを下回ると捲縮発現性が
低下し、空隙を有した成型体が加工できなくなり好まし
くない。例えば、2成分の体積の鞘芯複合比が50/5
0の場合の偏心度の好ましい範囲は、5%〜40%であ
り、より好ましくは、15%〜40%であり、更に好ま
しくは、20%〜35%である。偏心度が5%未満の場
合、捲宿発現性が低すぎ好ましくない。
【0018】 束状繊維成型体を構成する該モノフィ
ラメントの繊度は1〜5000デニ−ルの範囲で使用で
き、用途、束状繊維成型体の断面積によって様々選択で
きるが、好ましくは50〜2000デニ−ルであり、よ
り好ましくは200〜1000デニ−ルの範囲である。
また、本発明の束状繊維成型体は該モノフィラメントの
少なくとも複数本が長手方向に捲縮されて相互に絡合さ
れ、かつモノフィラメント同士の接点の少なくとも一部
が融着により接合されている。このような構成にするこ
とにより、折り曲げ、引っ張り等の外力に対して、束状
繊維成型体の自由度が極めて大きく、緩衝作用を発揮す
るのでフレキシブルさを有するようになる。本発明でい
うモノフィラメントの捲縮とは、モノフィラメントが長
手方向に対し、スパイラル、U字等の形状つまり、三次
元的、二次元的な形状に分散している状態のもの、ま
た、捲縮が粗いもの、密なものがそれぞれ何れかの状態
で分散、またはそれらの混在しているものをいう。
ラメントの繊度は1〜5000デニ−ルの範囲で使用で
き、用途、束状繊維成型体の断面積によって様々選択で
きるが、好ましくは50〜2000デニ−ルであり、よ
り好ましくは200〜1000デニ−ルの範囲である。
また、本発明の束状繊維成型体は該モノフィラメントの
少なくとも複数本が長手方向に捲縮されて相互に絡合さ
れ、かつモノフィラメント同士の接点の少なくとも一部
が融着により接合されている。このような構成にするこ
とにより、折り曲げ、引っ張り等の外力に対して、束状
繊維成型体の自由度が極めて大きく、緩衝作用を発揮す
るのでフレキシブルさを有するようになる。本発明でい
うモノフィラメントの捲縮とは、モノフィラメントが長
手方向に対し、スパイラル、U字等の形状つまり、三次
元的、二次元的な形状に分散している状態のもの、ま
た、捲縮が粗いもの、密なものがそれぞれ何れかの状態
で分散、またはそれらの混在しているものをいう。
【0019】 例えば前述した偏心度が大のものは、
密な三次元状の立体捲縮を有し、且つ一部にはゆるやか
な二次元捲縮も存在する。一方偏心度の小のものは粗い
三次元捲縮で、且つ非常にゆるやかな二次元捲縮も存在
する。また芯成分が長手方向に螺旋状に偏心しているも
の、あるいは鞘芯の各成分間で熱収縮差や弾性収縮差が
大きいものは捲縮数が多くなる。捲縮の発現性、つまり
捲縮数はモノフィラメントの繊度、鞘芯体積比等によっ
ても大きく左右される。このような捲縮の形態や捲縮
数、捲縮度の異なるモノフィラメントが相互に混じりあ
って絡合していることにより、発現機構が複雑なフレキ
シブルさ、クッション性を有したものとなる。なお、芯
成分が長手方向に螺旋状に偏心したものは、組み合わせ
る熱可塑性樹脂によっては、スパイラル構造の捲縮が極
めて顕著となる。すなわち、捲縮の形状、大きさ、スパ
イラルの巻方向が様々であるため、モノフィラメントが
ランダムで3次元的に分散している状態となり、長繊維
であるにもかかわらず繊維の自由度が高く、得られる束
状繊維成型体は、長手方向、横方向のいずれの外力に対
しても、単なる偏心複合構造のモノフィラメントを用い
た場合に比べ、フレキシブルの作用が大きくなりやす
く、クッション性も良好なものとなり好ましい。
密な三次元状の立体捲縮を有し、且つ一部にはゆるやか
な二次元捲縮も存在する。一方偏心度の小のものは粗い
三次元捲縮で、且つ非常にゆるやかな二次元捲縮も存在
する。また芯成分が長手方向に螺旋状に偏心しているも
の、あるいは鞘芯の各成分間で熱収縮差や弾性収縮差が
大きいものは捲縮数が多くなる。捲縮の発現性、つまり
捲縮数はモノフィラメントの繊度、鞘芯体積比等によっ
ても大きく左右される。このような捲縮の形態や捲縮
数、捲縮度の異なるモノフィラメントが相互に混じりあ
って絡合していることにより、発現機構が複雑なフレキ
シブルさ、クッション性を有したものとなる。なお、芯
成分が長手方向に螺旋状に偏心したものは、組み合わせ
る熱可塑性樹脂によっては、スパイラル構造の捲縮が極
めて顕著となる。すなわち、捲縮の形状、大きさ、スパ
イラルの巻方向が様々であるため、モノフィラメントが
ランダムで3次元的に分散している状態となり、長繊維
であるにもかかわらず繊維の自由度が高く、得られる束
状繊維成型体は、長手方向、横方向のいずれの外力に対
しても、単なる偏心複合構造のモノフィラメントを用い
た場合に比べ、フレキシブルの作用が大きくなりやす
く、クッション性も良好なものとなり好ましい。
【0020】 つまり、該成型体におけるモノフィラ
メントの絡合状態は、構成される捲縮の形状、捲縮数、
捲縮度、繊維本数等により異なってくる。絡合状態は、
融着後の成型体のフレキシブルさ、クッション性に大き
く関係している。成型体を構成する該モノフィラメント
が長手方向に対し、三次元的に分散しているものが多い
状態で絡合しているもの、または、捲縮数の多いもの
は、フレキシブルさに富むものとなり、好ましい。ここ
で述べる捲縮数とは、一定繊維長当りの捲縮数を測定し
た数値であり、該モノフィラメントの素材、製造条件等
によって変化する。。
メントの絡合状態は、構成される捲縮の形状、捲縮数、
捲縮度、繊維本数等により異なってくる。絡合状態は、
融着後の成型体のフレキシブルさ、クッション性に大き
く関係している。成型体を構成する該モノフィラメント
が長手方向に対し、三次元的に分散しているものが多い
状態で絡合しているもの、または、捲縮数の多いもの
は、フレキシブルさに富むものとなり、好ましい。ここ
で述べる捲縮数とは、一定繊維長当りの捲縮数を測定し
た数値であり、該モノフィラメントの素材、製造条件等
によって変化する。。
【0021】 該成型体におけるモノフィラメントの
交点の融着状態は、該モノフィラメントの鞘成分の素
材、融着条件、絡合状態等により異なる。融着状態は、
フレキシブルさと、成型体の繰り返し使用によるクッシ
ョン性の維持と、形態保持性に大きく関係してくる。
また、鞘成分にポリマ−の硬度が低い素材を用いるか、
融着した成型体にエマルジョンの高分子素材を含浸させ
交点を補強する等の処理を施すと、融着後の交点の低い
曲げ弾性抵抗によって、よりクッション性が長く維持で
きるものとなり好ましい。また、融着条件が良好で、成
型体の表面だけでなく内部まで良好に融着しているもの
は、成型体の形態保持性が良好なものとなる。
交点の融着状態は、該モノフィラメントの鞘成分の素
材、融着条件、絡合状態等により異なる。融着状態は、
フレキシブルさと、成型体の繰り返し使用によるクッシ
ョン性の維持と、形態保持性に大きく関係してくる。
また、鞘成分にポリマ−の硬度が低い素材を用いるか、
融着した成型体にエマルジョンの高分子素材を含浸させ
交点を補強する等の処理を施すと、融着後の交点の低い
曲げ弾性抵抗によって、よりクッション性が長く維持で
きるものとなり好ましい。また、融着条件が良好で、成
型体の表面だけでなく内部まで良好に融着しているもの
は、成型体の形態保持性が良好なものとなる。
【0022】 また、該成型体の表面を熱融着性の複
合繊維で構成された不織布で覆い、熱処理によって不織
布と成型体の繊維交点を融着させることにより、成型体
をクッション材とした時の成型体表面の風合い、フィル
タ−材とした時の通気、通水性等を変化させる事ができ
るのも本発明の特徴のひとつである。該成型体の空隙率
は、フレキシブルさ、クッション性、通気性、通水性等
に大きく関係してくる。該成型体の空隙率の範囲は70
〜99%であり、好ましくは75〜99%、より好まし
くは80〜99%、更に好ましくは90〜95%であ
る。空隙率が70%以下になると繊維密度が高くなり過
ぎ、成型体にフレキシブルさ発現の余地がなくなり好ま
しくない。
合繊維で構成された不織布で覆い、熱処理によって不織
布と成型体の繊維交点を融着させることにより、成型体
をクッション材とした時の成型体表面の風合い、フィル
タ−材とした時の通気、通水性等を変化させる事ができ
るのも本発明の特徴のひとつである。該成型体の空隙率
は、フレキシブルさ、クッション性、通気性、通水性等
に大きく関係してくる。該成型体の空隙率の範囲は70
〜99%であり、好ましくは75〜99%、より好まし
くは80〜99%、更に好ましくは90〜95%であ
る。空隙率が70%以下になると繊維密度が高くなり過
ぎ、成型体にフレキシブルさ発現の余地がなくなり好ま
しくない。
【0023】 本発明の束状繊維成型体は、モノフィ
ラメントのデニ−ルの異なるものが混在したもの、更に
は、芯/鞘が例えばPP/CoPP(共重合PPを示
す、以下同様)、PET/低融点PET系、ポリアミド
/低融点ポリアミド系等の異質の複合型モノフィラメン
トが混在されていてもよい。また、本発明の束状繊維成
型体全体の断面形状を鞘芯型、並列型等の複合構造と
し、この複合構造の形成にこれら異種のモノフィラメン
ト群を組み合わせて用いることによる複合効果をも期待
することができる。つまり、偏心複合構造を有するモノ
フィラメントの少なくとも複数本を第1群とし、該第1
群とは収縮差、捲縮差、または融点差のある前記モノフ
ィラメントの複数本を第2群とする。かかる第1群/第
2群を束状繊維成型体の製造時に該成型体の断面方向に
対して、鞘芯、または芯鞘型に、あるいは並列型に配置
するような複合構造に形成するのである。この場合収縮
率、捲縮度、捲縮数等第1群/第2群との関係は、第1
群>第2群、第1群<第2群の何れでもよく、特に限定
されない。また、第1群/第2群以外にこれらと収縮
率、捲縮度の異なる他の複合モノフィラメントの複数本
を第3群として、束状繊維成型体の外中内層のいずれか
に配置した三層型の複合構造としてもよい。さらには、
第1群〜第3群の複合モノフィラメントを三並列型の複
合構造に配置してもよい。
ラメントのデニ−ルの異なるものが混在したもの、更に
は、芯/鞘が例えばPP/CoPP(共重合PPを示
す、以下同様)、PET/低融点PET系、ポリアミド
/低融点ポリアミド系等の異質の複合型モノフィラメン
トが混在されていてもよい。また、本発明の束状繊維成
型体全体の断面形状を鞘芯型、並列型等の複合構造と
し、この複合構造の形成にこれら異種のモノフィラメン
ト群を組み合わせて用いることによる複合効果をも期待
することができる。つまり、偏心複合構造を有するモノ
フィラメントの少なくとも複数本を第1群とし、該第1
群とは収縮差、捲縮差、または融点差のある前記モノフ
ィラメントの複数本を第2群とする。かかる第1群/第
2群を束状繊維成型体の製造時に該成型体の断面方向に
対して、鞘芯、または芯鞘型に、あるいは並列型に配置
するような複合構造に形成するのである。この場合収縮
率、捲縮度、捲縮数等第1群/第2群との関係は、第1
群>第2群、第1群<第2群の何れでもよく、特に限定
されない。また、第1群/第2群以外にこれらと収縮
率、捲縮度の異なる他の複合モノフィラメントの複数本
を第3群として、束状繊維成型体の外中内層のいずれか
に配置した三層型の複合構造としてもよい。さらには、
第1群〜第3群の複合モノフィラメントを三並列型の複
合構造に配置してもよい。
【0024】 例えば、束状繊維成型体全体の円形断
面形状で、芯側に空隙率の小さい密な捲縮のもの複数本
を芯群として、鞘側に空隙率の大きい粗な捲縮のもの複
数本を鞘群として配する複合群構造にすることにより、
断面方向への密度分布のある成型体となる。また、束状
繊維成型体自体が並列型複合群構造の円形断面形状で、
第1群のモノフィラメントとは、熱収縮差のあるもの少
なくとも複数本を第2群として配することにより、熱処
理による、成型体自体にスパイラル状の捲縮が発現する
性質を有するものとなり、より一層グロ−バルな複合群
効果が得られる。該モノフィラメントは、前述の融点差
が10℃以上ある2種の熱可塑性樹脂を、その低融点の
樹脂を鞘成分とし、複合体積比80/20〜20/80
で偏心の鞘芯型に複合紡糸し、得られた未延伸糸を延伸
し、必要に応じて熱処理するという様な方法で製造する
ことができる。繊維全体の断面形状及び、鞘芯型の複合
構造における芯の断面形状は円形に限らず、三角形、偏
平状、中空等の断面となってもよい。また、該モノフィ
ラメントは、例えば特開昭59−66510号公報に記
載されている様な方式の紡糸口金装置を用い、鞘芯型に
複合紡糸することにより、モノフィラメントの長手方向
に芯成分が螺旋状を形成しているものとしても製造する
ことができる。
面形状で、芯側に空隙率の小さい密な捲縮のもの複数本
を芯群として、鞘側に空隙率の大きい粗な捲縮のもの複
数本を鞘群として配する複合群構造にすることにより、
断面方向への密度分布のある成型体となる。また、束状
繊維成型体自体が並列型複合群構造の円形断面形状で、
第1群のモノフィラメントとは、熱収縮差のあるもの少
なくとも複数本を第2群として配することにより、熱処
理による、成型体自体にスパイラル状の捲縮が発現する
性質を有するものとなり、より一層グロ−バルな複合群
効果が得られる。該モノフィラメントは、前述の融点差
が10℃以上ある2種の熱可塑性樹脂を、その低融点の
樹脂を鞘成分とし、複合体積比80/20〜20/80
で偏心の鞘芯型に複合紡糸し、得られた未延伸糸を延伸
し、必要に応じて熱処理するという様な方法で製造する
ことができる。繊維全体の断面形状及び、鞘芯型の複合
構造における芯の断面形状は円形に限らず、三角形、偏
平状、中空等の断面となってもよい。また、該モノフィ
ラメントは、例えば特開昭59−66510号公報に記
載されている様な方式の紡糸口金装置を用い、鞘芯型に
複合紡糸することにより、モノフィラメントの長手方向
に芯成分が螺旋状を形成しているものとしても製造する
ことができる。
【0025】 本発明の束状繊維成型体の製造方法に
関しては、熱処理、またはモノフィラメント製造時にお
ける延伸工程で張力を解放する処理によって、捲縮発現
せしめたモノフィラメント束を、乾燥機中で加熱された
ガラス管中に充填し、熱融着させ、冷却する方法等によ
って成型することが出来る。該モノフィラメントを充填
させる装置として、ガラス管、孔空き金属パイプ、ステ
ンレスパイプ等があり、その断面形状は束状繊維成型体
のそれが、円形になるものに限らず、横手方向に長い矩
形、短い矩形、三角形、楕円形、中空形等異形状になる
ものも使用できる。充填という方法をとらずとも、少な
くとも一対の回転体の間に該モノフィラメント群を、融
着状態のまま圧着させながら通すことにより成型するこ
とも可能である。この場合、一対の回転体の間に目的の
断面形状の空隙を設ける、すなわち、回転している回転
体を回転軸の垂直方向から見た時、目的の断面形状を半
分に割った形の空隙をひとつの回転体に設けることによ
り、任意に成型体の断面形状を定めることができる。い
ずれの方法においても、原料ポリマ−を複数本のモノフ
ィラメント群とし、ひとつのラインで束状繊維成型体ま
で加工する事は可能である。
関しては、熱処理、またはモノフィラメント製造時にお
ける延伸工程で張力を解放する処理によって、捲縮発現
せしめたモノフィラメント束を、乾燥機中で加熱された
ガラス管中に充填し、熱融着させ、冷却する方法等によ
って成型することが出来る。該モノフィラメントを充填
させる装置として、ガラス管、孔空き金属パイプ、ステ
ンレスパイプ等があり、その断面形状は束状繊維成型体
のそれが、円形になるものに限らず、横手方向に長い矩
形、短い矩形、三角形、楕円形、中空形等異形状になる
ものも使用できる。充填という方法をとらずとも、少な
くとも一対の回転体の間に該モノフィラメント群を、融
着状態のまま圧着させながら通すことにより成型するこ
とも可能である。この場合、一対の回転体の間に目的の
断面形状の空隙を設ける、すなわち、回転している回転
体を回転軸の垂直方向から見た時、目的の断面形状を半
分に割った形の空隙をひとつの回転体に設けることによ
り、任意に成型体の断面形状を定めることができる。い
ずれの方法においても、原料ポリマ−を複数本のモノフ
ィラメント群とし、ひとつのラインで束状繊維成型体ま
で加工する事は可能である。
【0026】*束状繊維成型体加工用の回転体の図面
【図2】
【0027】 また、横手方向に長い矩形断面等の断
面積の大きい束状繊維成型体の場合は、横手方向へのモ
ノフィラメントの分散状態を良好なものにするため、少
数本単位で熱風をあて捲縮発現させ、それら幅広の束状
モノフィラメント群を、綾振りの装置を用いて繊維が適
度に左右方向に交差する様にコンベア−上に分散させる
と、より均一な地合いを持ったマット、あるいはシ−ト
状の束状繊維成型体となる。この束状繊維成型体は、短
繊維使用のマット状成型体に対し、開繊、カ−ド等の工
程を必要としない為、製造コストの削減及び、長繊維で
構成されている事による繊維脱落が少ない、というメリ
ットがある。
面積の大きい束状繊維成型体の場合は、横手方向へのモ
ノフィラメントの分散状態を良好なものにするため、少
数本単位で熱風をあて捲縮発現させ、それら幅広の束状
モノフィラメント群を、綾振りの装置を用いて繊維が適
度に左右方向に交差する様にコンベア−上に分散させる
と、より均一な地合いを持ったマット、あるいはシ−ト
状の束状繊維成型体となる。この束状繊維成型体は、短
繊維使用のマット状成型体に対し、開繊、カ−ド等の工
程を必要としない為、製造コストの削減及び、長繊維で
構成されている事による繊維脱落が少ない、というメリ
ットがある。
【0028】 本発明の束状繊維成型体は、特に曲げ
に対するフレキシブルさを特徴としており、フレキシブ
ルさは、凹凸のある面、様々な形状のものに対する緩衝
材等として用いる場合、面に対する適合し易さに大きく
関係してくる。ここでいうフレキシブルさとは、例えば
成型体の数倍の直径または厚みを有する柱状体に、手で
容易に密着して巻きつけることができる程度のものを指
す。本発明の束状繊維成型体の最大の効果は、フレキシ
ブルさと熱融着性繊維使用による加工性にある。例え
ば、緩衝材等に使用する場合、その形状にかかわらず容
易に緩衝したい部位に当てがうことができ、長尺状で、
繊維の脱落、飛散等なしで使用することができる。ま
た、成型体を詰め物等に使用したい場合、成型体を任意
の長さに切断して使用することが出来る。熱融着性繊維
を使用していることにより、バインダ−使用等の場合に
比べ、廃棄時の有害ガス発生等の問題もなく、成型体を
更に二次的に加工し、新たな形状の成型体を作り出すこ
とが可能な点も大きな効果の一つである。
に対するフレキシブルさを特徴としており、フレキシブ
ルさは、凹凸のある面、様々な形状のものに対する緩衝
材等として用いる場合、面に対する適合し易さに大きく
関係してくる。ここでいうフレキシブルさとは、例えば
成型体の数倍の直径または厚みを有する柱状体に、手で
容易に密着して巻きつけることができる程度のものを指
す。本発明の束状繊維成型体の最大の効果は、フレキシ
ブルさと熱融着性繊維使用による加工性にある。例え
ば、緩衝材等に使用する場合、その形状にかかわらず容
易に緩衝したい部位に当てがうことができ、長尺状で、
繊維の脱落、飛散等なしで使用することができる。ま
た、成型体を詰め物等に使用したい場合、成型体を任意
の長さに切断して使用することが出来る。熱融着性繊維
を使用していることにより、バインダ−使用等の場合に
比べ、廃棄時の有害ガス発生等の問題もなく、成型体を
更に二次的に加工し、新たな形状の成型体を作り出すこ
とが可能な点も大きな効果の一つである。
【0029】 更にこの成型体を複数種のモノフィラ
メント群を用いて複合群構造とすることにより、従来の
束状繊維成型体では不可能であった密度勾配や、成型体
自体の捲縮等の二次的な特徴が、各用途に対し、濾過性
能やクッション性の向上等の効果を示した。該成型体の
具体的用途としては、陶器やガラス製品の保護を目的と
した緩衝用詰め物材、椅子やマットレスのクッション
材、微生物担持用支持体、ドレ−ン材、フィルタ−材、
海洋資材、農業用資材等様々な分野にわたり汎用性に優
れている。
メント群を用いて複合群構造とすることにより、従来の
束状繊維成型体では不可能であった密度勾配や、成型体
自体の捲縮等の二次的な特徴が、各用途に対し、濾過性
能やクッション性の向上等の効果を示した。該成型体の
具体的用途としては、陶器やガラス製品の保護を目的と
した緩衝用詰め物材、椅子やマットレスのクッション
材、微生物担持用支持体、ドレ−ン材、フィルタ−材、
海洋資材、農業用資材等様々な分野にわたり汎用性に優
れている。
【0030】
【実施例】以下本発明を実施例で更に詳細に説明する。
尚、各例において、繊維や束状繊維成型体の評価は、以
下の方法で行った。 《平均捲縮数》モノフィラメントを無張力下で、三次元
もしくは、二次元の形状の捲縮の数を測定し、その後、
初荷重をかけた状態でのモノフィラメントの長さを測定
する。 《モノフィラメント断面内の芯成分の偏心度》画像解析
装置により、芯成分と繊維断面全体の重心を求め、その
重心間距離(a)を算出し、偏心方向の繊維径の1/2
(r)に対する割合で、偏心度(q)を求める。 q=(a/r)×100 (%)
尚、各例において、繊維や束状繊維成型体の評価は、以
下の方法で行った。 《平均捲縮数》モノフィラメントを無張力下で、三次元
もしくは、二次元の形状の捲縮の数を測定し、その後、
初荷重をかけた状態でのモノフィラメントの長さを測定
する。 《モノフィラメント断面内の芯成分の偏心度》画像解析
装置により、芯成分と繊維断面全体の重心を求め、その
重心間距離(a)を算出し、偏心方向の繊維径の1/2
(r)に対する割合で、偏心度(q)を求める。 q=(a/r)×100 (%)
【0031】
【図3】
【0032】《空隙率》以下の式により算出する。 見かけの体積:無荷重下での成型体の断面積(mm2)
×900mm 真の体積 :900mm当りの繊維重量(g)/繊維
の比重(g/cc)
×900mm 真の体積 :900mm当りの繊維重量(g)/繊維
の比重(g/cc)
【0033】《成型体のフレキシビリティ−》直径が以
下の大きさであり、長さ300mmの円柱に手で束状繊
維成型体を螺旋状に巻き付け、巻き付けの難易度、成型
体の密着状態、成型体の折れによる角の発現等を観察
し、以下の判定をする。 *フレキシブルさの判定用の円柱の直径:30、50、
70、90、200、500(mm) 該成型体が該円柱に密着して(円柱状の束状繊維成型体
の場合、その一部の表面が接触)容易に巻き付けること
ができ、しかも該成型体の折れがない場合、フレキシビ
リティ−良と判定する。該成型体が該円柱に密着して巻
き付ける事が困難であるか、または、無理に巻き付けた
場合、成型体の剛性が高すぎ、円柱側、または、表面側
のいずれかに折れ角が発生した場合、フレキシビリティ
−不良と判定し、フレキシビリティ−良となった最大直
径(mm)をその指標とした。
下の大きさであり、長さ300mmの円柱に手で束状繊
維成型体を螺旋状に巻き付け、巻き付けの難易度、成型
体の密着状態、成型体の折れによる角の発現等を観察
し、以下の判定をする。 *フレキシブルさの判定用の円柱の直径:30、50、
70、90、200、500(mm) 該成型体が該円柱に密着して(円柱状の束状繊維成型体
の場合、その一部の表面が接触)容易に巻き付けること
ができ、しかも該成型体の折れがない場合、フレキシビ
リティ−良と判定する。該成型体が該円柱に密着して巻
き付ける事が困難であるか、または、無理に巻き付けた
場合、成型体の剛性が高すぎ、円柱側、または、表面側
のいずれかに折れ角が発生した場合、フレキシビリティ
−不良と判定し、フレキシビリティ−良となった最大直
径(mm)をその指標とした。
【0034】《成型体のクッション性の有無》手で押し
た時(接圧 約 1 Kg/cm2程度)に成型体に変形が生
じ、且つ、元の形状にほぼ完全に復元した場合、クッシ
ョン性有りと判定する。成型体に変形が生じないか、ま
たは、形状が復元せず、モノフィラメント同士の交点
が、破壊されているような場合、クッション性なしと判
定する。
た時(接圧 約 1 Kg/cm2程度)に成型体に変形が生
じ、且つ、元の形状にほぼ完全に復元した場合、クッシ
ョン性有りと判定する。成型体に変形が生じないか、ま
たは、形状が復元せず、モノフィラメント同士の交点
が、破壊されているような場合、クッション性なしと判
定する。
【0035】実施例1〜8、比較例1〜3 《円形断面の束状繊維成型体の例》 ・表−1〜2に実施例1〜8、比較例1〜2の加工条件
及び、結果を示す。本発明の束状繊維成型体は、表−1
に示すような製造条件の複合モノフィラメントに、表−
2に示すような捲縮付与加工を行い、そのモノフィラメ
ント群を所定の断面形状のガラス管(長さ2m、加熱部
の長さ1.5m)に充填し、鞘成分と芯成分の融点の中
間の温度で加熱処理することにより融着させて冷却し、
束状に成型するという方法をとっている。
及び、結果を示す。本発明の束状繊維成型体は、表−1
に示すような製造条件の複合モノフィラメントに、表−
2に示すような捲縮付与加工を行い、そのモノフィラメ
ント群を所定の断面形状のガラス管(長さ2m、加熱部
の長さ1.5m)に充填し、鞘成分と芯成分の融点の中
間の温度で加熱処理することにより融着させて冷却し、
束状に成型するという方法をとっている。
【0036】実施例9 《並列型複合群構造を有してい
る束状繊維成型体》 繊度500d/f、偏心度30%のモノフィラメント
(芯:PP,鞘:LLDPE、芯鞘体積比5/5)15
0本を第1群とし、繊度500d/f、偏心度30%の
モノフィラメント(芯:HDPE、鞘:LLDPE、芯
鞘体積比5/5)150本を第2群として、下図に示す
ガラス管を用いて並列型に複合群として配置し、円形断
面の束状繊維成型体を得た。それを、更に700mmの
長さに切断し、1辺の長さが1mの立方体にランダムに
詰め込み、重量約500gの金網を立方体の上部から荷
重としてかけ、束状繊維成型体の交点を、125℃、5
分の温度で熱処理し、網状の立体成型体を得た。これを
海洋に人工漁礁として沈めたところ、モノフィラメント
にプランクトンが付着し、魚が束状繊維成型体間の空隙
に集まった。
る束状繊維成型体》 繊度500d/f、偏心度30%のモノフィラメント
(芯:PP,鞘:LLDPE、芯鞘体積比5/5)15
0本を第1群とし、繊度500d/f、偏心度30%の
モノフィラメント(芯:HDPE、鞘:LLDPE、芯
鞘体積比5/5)150本を第2群として、下図に示す
ガラス管を用いて並列型に複合群として配置し、円形断
面の束状繊維成型体を得た。それを、更に700mmの
長さに切断し、1辺の長さが1mの立方体にランダムに
詰め込み、重量約500gの金網を立方体の上部から荷
重としてかけ、束状繊維成型体の交点を、125℃、5
分の温度で熱処理し、網状の立体成型体を得た。これを
海洋に人工漁礁として沈めたところ、モノフィラメント
にプランクトンが付着し、魚が束状繊維成型体間の空隙
に集まった。
【0037】
【図4】
【0038】実施例10 《三層鞘芯複合群構造を有し
ている束状繊維成型体》 繊度100d/f,偏心度30%のモノフィラメント
(芯:PP,鞘;CoPP、芯鞘体積比5/5)200
00本を芯群に、成分構成は同じで繊度300d/f、
偏心度30%のモノフィラメント5000本を中鞘群
に、成分構成は同じで繊度500d/f、偏心度30%
のモノフィラメント3000本を外鞘群として、下図に
示すような形状のガラス管を用いて配置し、捲縮の大き
さの異なる3層複合構造の束状繊維成型体を加工した。
その結果、成型体の断面方向に対して密度勾配のある束
状繊維成型体となり(幅30cm×長さ120cm×厚
み16mm/1ピ−ス、空隙率86%)、これをトンネ
ル擁壁用マットとして使用したところ、トンネル壁面へ
のフィット性が良く、目詰まりが少なくて低コストなも
のとなった。
ている束状繊維成型体》 繊度100d/f,偏心度30%のモノフィラメント
(芯:PP,鞘;CoPP、芯鞘体積比5/5)200
00本を芯群に、成分構成は同じで繊度300d/f、
偏心度30%のモノフィラメント5000本を中鞘群
に、成分構成は同じで繊度500d/f、偏心度30%
のモノフィラメント3000本を外鞘群として、下図に
示すような形状のガラス管を用いて配置し、捲縮の大き
さの異なる3層複合構造の束状繊維成型体を加工した。
その結果、成型体の断面方向に対して密度勾配のある束
状繊維成型体となり(幅30cm×長さ120cm×厚
み16mm/1ピ−ス、空隙率86%)、これをトンネ
ル擁壁用マットとして使用したところ、トンネル壁面へ
のフィット性が良く、目詰まりが少なくて低コストなも
のとなった。
【0039】
【図5】
【0040】実施例12 《円形断面の束状繊維成型体
の2次加工例の1》 繊度500d/f、偏心度30%のモノフィラメント4
50本(芯:PP,鞘:CoPP3、芯鞘体積比5/
5)で構成され、断面が外径30mmの円形である束状
繊維成型体を渦巻状に巻き、152℃の熱風循環式乾燥
機で熱処理することにより、円形マット状成型体を得
た。この成型体をガラス製の円形の掛け時計を包装する
際、充填材として両側に使用したところ、良好なクッシ
ョン性を示し、ガラスの保護をした。
の2次加工例の1》 繊度500d/f、偏心度30%のモノフィラメント4
50本(芯:PP,鞘:CoPP3、芯鞘体積比5/
5)で構成され、断面が外径30mmの円形である束状
繊維成型体を渦巻状に巻き、152℃の熱風循環式乾燥
機で熱処理することにより、円形マット状成型体を得
た。この成型体をガラス製の円形の掛け時計を包装する
際、充填材として両側に使用したところ、良好なクッシ
ョン性を示し、ガラスの保護をした。
【0041】実施例13 《円形断面の束状繊維成型体
の二次加工例の2》 繊度50d/f、偏心度30%のモノフィラメント30
0本(芯:PP、鞘:CoPP3、芯鞘体積比5/5)
を芯群に、繊度50d/f,偏心度30%のモノフィラ
メント(芯:PP,鞘:HDPE)90本を鞘群に用
い、断面が外径3mmの円形の鞘芯複合群束状繊維成型
体として145℃で熱処理し加工した。更にそれをネッ
ト状に織り、その上にPP/PEで構成される繊度2d
/fの熱融着性繊維使用の不織布を置き、135℃で熱
風循環式乾燥機にて熱処理することにより、束状繊維成
型体使用ネットで補強された不織布を得た。その結果、
従来の熱融着性複合モノフィラメント使用ネットで補強
された物に比べ、不織布と補強物の違和感が少なく、補
強された不織布となってもドレ−プ性の低下が少なかっ
た。
の二次加工例の2》 繊度50d/f、偏心度30%のモノフィラメント30
0本(芯:PP、鞘:CoPP3、芯鞘体積比5/5)
を芯群に、繊度50d/f,偏心度30%のモノフィラ
メント(芯:PP,鞘:HDPE)90本を鞘群に用
い、断面が外径3mmの円形の鞘芯複合群束状繊維成型
体として145℃で熱処理し加工した。更にそれをネッ
ト状に織り、その上にPP/PEで構成される繊度2d
/fの熱融着性繊維使用の不織布を置き、135℃で熱
風循環式乾燥機にて熱処理することにより、束状繊維成
型体使用ネットで補強された不織布を得た。その結果、
従来の熱融着性複合モノフィラメント使用ネットで補強
された物に比べ、不織布と補強物の違和感が少なく、補
強された不織布となってもドレ−プ性の低下が少なかっ
た。
【0042】実施例14 《横手方向に長い矩形断面の
束状繊維成型体の加工例》 紡糸、延伸工程により、繊度500d/f,偏心度30
%のモノフィラメント群(芯:PP,鞘:CoPP3,
芯鞘体積比5/5)を製造し、そのモノフィラメント1
0000本を、エア−サッカ−を用い120℃の熱風で
捲縮付与させながら、横手方向に長く、上下に回転コン
ベア−(コンベア−間距離:30mm)の付いた熱風循
環乾燥機上に分散させ、150℃で熱処理と圧着によ
り、融着させ、モノフィラメント束を冷却しながら取り
出した後、ロ−ルで圧着し表面を均一にし、長繊維で構
成されたマット状束状繊維成型体を得た。このマット状
束状繊維成型体を、遊歩道の地盤安定用のマット(幅
0.9×長さ2.0m、厚み50mm/ピ−ス、空隙率
96%)として施工した。その結果、従来の短繊維を用
いたマット状繊維成型体に比べ、性能は同程度で、低コ
ストで短繊維の脱落が少ないマットを供給することがで
きた。
束状繊維成型体の加工例》 紡糸、延伸工程により、繊度500d/f,偏心度30
%のモノフィラメント群(芯:PP,鞘:CoPP3,
芯鞘体積比5/5)を製造し、そのモノフィラメント1
0000本を、エア−サッカ−を用い120℃の熱風で
捲縮付与させながら、横手方向に長く、上下に回転コン
ベア−(コンベア−間距離:30mm)の付いた熱風循
環乾燥機上に分散させ、150℃で熱処理と圧着によ
り、融着させ、モノフィラメント束を冷却しながら取り
出した後、ロ−ルで圧着し表面を均一にし、長繊維で構
成されたマット状束状繊維成型体を得た。このマット状
束状繊維成型体を、遊歩道の地盤安定用のマット(幅
0.9×長さ2.0m、厚み50mm/ピ−ス、空隙率
96%)として施工した。その結果、従来の短繊維を用
いたマット状繊維成型体に比べ、性能は同程度で、低コ
ストで短繊維の脱落が少ないマットを供給することがで
きた。
【0043】
【発明の効果】本発明の束状繊維成型体は、偏心の鞘芯
複合構造を有するモノフィラメントを成型体の素材とし
て用い、モノフィラメントのスパイラル捲縮発現による
立体的な繊維の絡合状態と、融着状態が関係して、束状
繊維成型体がフレキシブルさ、クッション性を有するも
のとなった。また、長繊維であることにより、成型体使
用時の短繊維脱落がなくなり、長尺状での使用等が可能
になった。しかも、繊維が熱融着性であるため、成型体
の二次加工も可能であり、用途に広がりがもてるものと
なった。更にこの成型体を複数種のモノフィラメント群
を用いて複合群構造とする事により、従来の束状繊維成
型体では不可能であった密度勾配や、成型体自体の捲縮
などの特徴を付与させる事ができ、各用途に対する効果
がひろがった。
複合構造を有するモノフィラメントを成型体の素材とし
て用い、モノフィラメントのスパイラル捲縮発現による
立体的な繊維の絡合状態と、融着状態が関係して、束状
繊維成型体がフレキシブルさ、クッション性を有するも
のとなった。また、長繊維であることにより、成型体使
用時の短繊維脱落がなくなり、長尺状での使用等が可能
になった。しかも、繊維が熱融着性であるため、成型体
の二次加工も可能であり、用途に広がりがもてるものと
なった。更にこの成型体を複数種のモノフィラメント群
を用いて複合群構造とする事により、従来の束状繊維成
型体では不可能であった密度勾配や、成型体自体の捲縮
などの特徴を付与させる事ができ、各用途に対する効果
がひろがった。
【0044】
【表1】 複合モノフィラメント製造条件 * 使用スピンパック 芯成分導入孔の中心とノズルの中心とが一定、または連
続的に偏心できるものを使用した。 * SM温度:スピンマニュホ−ルドの温度
続的に偏心できるものを使用した。 * SM温度:スピンマニュホ−ルドの温度
【0045】
【表2】
【0046】
【図1】 本発明の偏芯度を示す説明図である。
【図2】 本発明の束状繊維成形体加工用回転体の側
面図である。
面図である。
【図3】 本発明の偏芯度を示す説明図である。
【図4】 並列型複合群構造形成のためのガラス管内
断面図である。
断面図である。
【図5】 三層鞘芯複合群構造形成の為のガラス管内
断面図である。
断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 1/54 A 7199−3B
Claims (4)
- 【請求項1】偏心複合構造を有するモノフィラメントの
少なくとも複数本が、長手方向に捲縮されて相互に絡合
され、かつ該モノフィラメント同士の接点の少なくとも
一部が、融着により接合されていることを特徴とする束
状繊維成型体。 - 【請求項2】偏心複合構造を有するモノフィラメントの
芯成分が長手方向に、螺旋状を形成している請求項1に
記載の束状繊維成型体。 - 【請求項3】偏心複合構造を有するモノフィラメント
が、融点差10℃以上の第1成分と第2成分で構成され
ている請求項1、または2に記載の束状繊維成型体。 - 【請求項4】偏心複合構造を有する複数種のモノフィラ
メント群が、成型体の断面方向に対し、鞘芯型、または
並列型の複合構造を有するように配されている請求項1
〜3のいずれかに記載の束状繊維成型体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5071175A JPH06264321A (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 束状繊維成型体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5071175A JPH06264321A (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 束状繊維成型体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06264321A true JPH06264321A (ja) | 1994-09-20 |
Family
ID=13453071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5071175A Pending JPH06264321A (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 束状繊維成型体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06264321A (ja) |
-
1993
- 1993-03-05 JP JP5071175A patent/JPH06264321A/ja active Pending
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