JPH06262915A - 空気圧検出装置 - Google Patents

空気圧検出装置

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JPH06262915A
JPH06262915A JP5052425A JP5242593A JPH06262915A JP H06262915 A JPH06262915 A JP H06262915A JP 5052425 A JP5052425 A JP 5052425A JP 5242593 A JP5242593 A JP 5242593A JP H06262915 A JPH06262915 A JP H06262915A
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JP
Japan
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air pressure
tire
magnetic
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JP5052425A
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Inventor
Kenji Kuramoto
健次 倉本
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Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Original Assignee
Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タイヤの空気圧を具体的な数値で表示可能で
あり、振動や経年変化、遠心力等の影響を受け難い、高
精度、高信頼性の空気圧検出装置を提供する。 【構成】 両端部に磁性体パターン26、27を埋め込
んだ非磁性のシリンダ21内に、空気圧に応じて往復動
するとともに磁性体パターン23を埋め込んだ非磁性の
ピストン22を収納し、これを露出窓25aを備えた磁
気シールドケース25で覆った構成のタイヤ側空気圧表
示部20をタイヤ部に設け、窓25aに現れる磁性体パ
ターン23、26、27を、この窓25aと対向配置さ
れ、車体側に固定状態にある車体側読み取り表示装置3
0のセンサアレイ31で磁気的に読み取る。ピストン2
2はタイヤの空気圧の変化によって変位するから、中間
のセンサS2〜S5のどれがピストン22のパターン2
3を読み取ったかを検出してタイヤの空気圧を決定し、
運転席の表示器36に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車等のタイヤの空
気圧の変化を離れた場所から監視するための空気圧検出
装置に関し、特にタイヤ部で検出したタイヤの空気圧を
高い精度で運転席に表示し、運行上の安全に大いに寄与
できるようにした空気圧検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車等のタイヤの空気圧を
遠隔にて検出して運転席に表示するようにした種々の空
気圧検出装置が提案されている。例えば、実開昭50−
63474号公報には、タイヤの空気圧によって変位す
るダイヤフラムに磁石を取り付けた圧力センサをタイヤ
部に取り付け、一方、リードスイッチを備えた磁気セン
サを、リードスイッチが圧力センサの磁石に対して所定
の間隔で対向するようにして、車体固定部に取り付け、
圧力センサの磁石がダイヤフラムの変位によって磁気セ
ンサのリードスイッチに接近するとこのリードスイッチ
がオンとなり、タイヤの空気圧の変化を運転席の表示器
に伝達して表示するようにした空気圧検出装置が開示さ
れている。
【0003】また、特公昭51−9637号公報には、
タイヤの空気圧によって変位するダイヤフラムに取り付
けた磁石がダイヤフラムの変位によって回転し、この回
転によって磁気センサのリードスイッチをオンにし、タ
イヤの空気圧の変化を運転席の表示器に伝達して表示す
るようにした空気圧検出装置が開示されている。さら
に、実開平2−4370551号公報には、磁石の代わ
りに強磁性体を用い、検出部に励磁/検出トランスを用
いた空気圧検出装置が開示されている。この空気圧検出
装置の概略構成を図9(A)及び(B)に示す。図示す
るように、圧力センサ5はホイール2及びタイヤ3を含
むタイヤ部に取り付けられ、空気バルブ4から細管6を
介してタイヤ3内の空気圧が圧力センサ5に伝達されて
いる。圧力センサ5はタイヤ3の空気圧によって変位す
るダイヤフラム7を有し、このダイヤフラム7に強磁性
体8が取り付けられており、タイヤ3内の空気圧の変化
によってダイヤフラム7がスプリング9のバイアス力に
抗して変位すると、強磁性体8が前方へ変位するように
なっている。一方、検出部11は励磁コイル13及び検
出コイル14を有し、圧力センサ5の強磁性体8と対向
するようにして車体側のアクスル10に取り付けられて
いる。なお、車軸1を一点鎖線で概念的に示す。
【0004】上記構成において、圧力センサ5の強磁性
体8がダイヤフラム7の変位によって検出部11に接近
すると、検出部11の磁界(磁束密度)が変化するか
ら、この変化が検出コイル14によって検出され、これ
により例えば図示しないスイッチがオンとなって、タイ
ヤの空気圧の変化を運転席の表示器に伝達して表示する
ものである。
【0005】上記3つの従来例はそれぞれ、タイヤの空
気圧の変化をダイヤフラムの変位として検出し、あるレ
ベル以上の変位が生じたときにスイッチをオンにして空
気圧の変化を運転席の表示器に表示するものであった
が、例えば特開平1−317815号公報に開示されて
いるように、タイヤ側にピエゾ抵抗素子を用いた圧力セ
ンサと送信機を設置し、検出した空気圧を電波により運
転席側に伝送し、運転席の表示器に表示するようにした
空気圧検出装置も提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、タイヤ
の空気圧の変化をスイッチのオン、オフで運転席の表示
器に表示する上記3つの従来例においては、空気圧の変
化の有無を表示するに過ぎない。即ち、スイッチのオン
で空気圧の変化があったという圧力情報を運転席に表示
することしかできない。また、スイッチのしきい値は回
転するタイヤと車体固定部間の距離によって変化する。
そのため、振動や各部の経年変化による相互の距離変化
によって影響を受けることになる。
【0007】また、上記特開平1−317815号公報
に開示されているような空気圧検出装置においては、タ
イヤ側に送信機等の能動素子を配置し、かつその装置に
電力を供給する手段が必要になる。そのため、価格の上
昇及び信頼性の低下などの問題を生じる。さらに、上記
のいずれの従来例においても圧力センサの取り付け場所
が回転するタイヤ上のため、高速運転時に生じる数百g
(g=9.807m/sec2 、重力加速度の単位)に
達する遠心加速度によって誤動作が発生するという恐れ
があった。
【0008】従って、この発明の目的は、上述した従来
技術の欠点を除去し、スイッチのオン/オフのみの表示
ではなくて2つ以上の圧力値の表示が可能であり、タイ
ヤ側の圧力センサと車体側の検出部との距離の変化に影
響されにくく、タイヤ側に能動素子や電力供給が不要で
あり、かつタイヤの遠心加速度の影響による誤差を最小
限に抑えることができる空気圧検出装置を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明では、上記従来
技術の問題点を解決するために、タイヤの空気圧の変化
を電源を必要としないで機械的な往復動変位に変換し、
比較基準値からの相対的変化で表示するタイヤ側空気圧
表示部をタイヤ部に設け、該タイヤ側空気圧表示部と対
向するように車体側の非回転部分に、このタイヤ側空気
圧表示部の表示を磁気的又は光学的に読み取る検出手段
を設け、該検出手段からの信号によってタイヤの空気圧
を決定して運転席にタイヤの現時点での空気圧を表示す
るようにしている。上記表示は点の数、線の長さ、面積
等の変化で行い、表示部自体に空気圧によって変化しな
い点、線、面などを設けて基準とすることで、表示部と
検出手段間の距離が変化しても影響を受けないようにし
ている。
【0010】また、タイヤの回転で生じる遠心力によっ
て誤動作が生じないようにするために、上記タイヤ側空
気圧表示部を、その表示部の変位方向がタイヤの回転軸
と平行になるように配置する。この発明の他の態様にお
いては、タイヤの空気圧の変化を電源を必要としないで
機械的な回転変位に変換し、比較基準値からの相対的変
化で表示するタイヤ側空気圧表示部をタイヤ部に設け、
該タイヤ側空気圧表示部と対向するように車体側の非回
転部分に、このタイヤ側空気圧表示部の表示を磁気的又
は光学的に読み取る検出手段を設け、該検出手段からの
信号によってタイヤの空気圧を決定して運転席にタイヤ
の現時点での空気圧を表示するようにしている。上記表
示は点の数、線の長さ、面積、色等の変化で行い、表示
部自体に空気圧によって変化しない点、線、面、色など
を設けて基準とすることで、表示部と検出手段間の距離
が変化しても影響を受けないようにしている。
【0011】また、タイヤの回転で生じる遠心力によっ
て誤動作が生じないようにするために、上記タイヤ側空
気圧表示部を、その表示部の回転軸がタイヤの接線方向
と平行になるように配置する。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
して詳細に説明する。図1はこの発明による空気圧検出
装置の第1の実施例を示す概略構成図、図2は図1の空
気圧検出装置の検出動作を説明するための波形図、図3
は本実施例の空気圧検出装置を取り付けたタイヤ及び車
体部分を示し、(A)は後面図、(B)は側面図であ
る。
【0013】本実施例の空気圧検出装置はタイヤ側空気
圧表示部20と車体側読み取り表示装置30とから構成
されており、図3に示すように、タイヤ側空気圧表示部
20はタイヤ部のホイール41に取り付けられ、ホイー
ル41に装着されたタイヤ43内の空気圧が空気バルブ
42から細管47を介してこの空気圧表示部20に伝達
される。また、車体側読み取り表示装置30は車軸44
に回転自在に取り付けられたベアリング45に固定され
たL型支持体46に取り付けられ、タイヤ側空気圧表示
部20と所定の距離を置いて対向配置されている。
【0014】上記タイヤ側空気圧表示部20は、図1に
示すように、非磁性のシリンダ21と、このシリンダ2
1内に収納された非磁性のピストン22と、このピスト
ン22の外周面に埋め込まれた磁性体の帯状のパターン
23と、シリンダ21の一端面を貫通してシリンダ21
内に引き込まれた細管47によって伝達されるタイヤ4
3内の空気圧に抗するようにピストン22を所定の弾性
力でバイアスするコイルスプリング24と、シリンダ2
1の外周面を覆う磁気シールドケース25とから構成さ
れており、シリンダ21の両端部の外周面には検出位置
の基準となる磁性体の帯状のパターン26、27がそれ
ぞれ埋め込まれており、また、磁気シールドケース25
には、ピストン22の磁性体の帯状パターン23、シリ
ンダ21の両端部の磁性体の帯状パターン26、27を
後述するセンサによって磁気的に読み取れるようにする
ため、それらパターン23、26、27の一部分をそれ
ぞれ磁気シールドから露出させる細長い窓25aがシリ
ンダ軸方向に沿って形成されている。なお、コイルスプ
リング24はピストン22とシリンダ21の他端面間に
配置されている。
【0015】一方、タイヤ側空気圧表示部20と対向す
る車体側読み取り装置30はタイヤ側空気圧表示部20
のシールドケース25の窓25aに対向するように配置
されたセンサアレイ31を含む。本実施例ではセンサア
レイ31として6個の磁気センサS1、S2、S3、S
4、S5、S6をシールドケース25の窓25aの長手
方向に沿って一列に配置した構成を示すが、これは単な
る例示であってセンサの数は任意であるが、多い方が好
ましい。このセンサアレイ31の両端のセンサS1及び
S6はシリンダ21の両端部のパターン26及び27と
それぞれ対向しており、基準位置を示す信号を読み取る
ようになっている。即ち、常時両端部の磁性体パターン
26、27を読み取る。また、中間の4つのセンサS2
〜S5はピストン22のパターン23を読み取るもの
で、タイヤ43内の空気圧が高い場合にはピストン22
が図において右側へ移動し、逆に空気圧が低い場合には
ピストン22が図において左側へ移動するから、S2〜
S4のうちのどのセンサがピストン22のパターン23
を読み取るかでタイヤ43内の空気圧の値が判別できる
ことになる。
【0016】各センサの信号は順次読み取り回路32に
よって順次に読み取られ、これを多数回繰り返す。この
多数回にわたって読み取られた信号は波形整形回路33
にて波形整形された後、平均化回路34で平均化され、
この多数回の平均結果から解読(判定)回路35におい
て基準に対しての信号の変化を解読し、その結果を表示
器36に送って表示する。図2に平均化回路34で平均
化された後の波形例を示す。図中、(A)はタイヤの空
気圧が一番低いときの波形(センサS2がピストン22
の磁性体パターン23を感知したときの波形)を示し、
(B)はタイヤの空気圧が一番高いときの波形(センサ
S5がピストン22の磁性体パターン23を感知したと
きの波形)を示す。
【0017】このように、本実施例では各センサS1〜
S6の検出信号を順次に多数回読み取った後平均化し、
シリンダ21の両端位置を基準として中間のセンサS2
〜S5で検出した信号の変化を解読するものであり、ま
た、タイヤ側空気圧表示部20と車体側読み取り表示装
置30のセンサアレイ31間の距離が変化しても読み取
り位置に変化がないので殆ど影響を受けず、さらに、タ
イヤ側空気圧表示部20をピストン22の変位方向がタ
イヤの回転軸と平行になるように配置する(図1に示す
状態に配置する)ことによって、タイヤの高速回転で生
じる遠心力による誤動作を防止することができるから、
高い精度及び信頼性でピストン22のシリンダ21内で
の位置(変位)を検出することができる。
【0018】その上、単に空気圧が変化したという表示
だけでなく、2つ以上の空気圧の値を具体的に、かつ高
精度に表示することが可能となる。従って、運転席にお
いて現時点での空気圧値が即座に分かるからタイヤの空
気圧を高精度及び高信頼性にて検出及び表示することが
できるだけでなく、自動車等の運行上の安全に大いに寄
与できるものである。また、タイヤ側に能動素子を設け
る必要がなく、勿論、電力を供給する必要もないので、
コストアップになることも、信頼性が低下する等の問題
も生じない。
【0019】上記実施例ではピストン22の位置をセン
サS1〜S6によって磁気的に読み取るようにしたが、
磁気的に読み取ることに限定されるものではなく、光学
的に読み取るようにしてもよい。光学的に読み取る場合
には、ピストン22の磁性体の帯状パターン23、シリ
ンダ21の両端部の磁性体の帯状パターン26、27の
代わりに、例えば光の反射率の異なる塗料による帯状の
パターンをピストン22及びシリンダ21の両端部のそ
れぞれの外周面に形成し、シリンダ21を光透明な材料
で形成し、車体側読み取り表示装置30に、例えばLE
Dのような光源とフォトダイオードのような光センサと
を組み合わせた光学読み取りセンサを多数個配置し、各
光源から光をシリンダに照射し、ピストン及びシリンダ
の両端部からの反射光を光センサで検出することによっ
て、上記実施例と同様に、シリンダ内でのピストンの変
位を高い精度及び信頼性で検出することができる。
【0020】勿論、ピストン及びシリンダの両端部の位
置が検出できるものであれば、上述した位置検出手段に
限られるものではない。また、センサの数は必要に応じ
て変更できることは言うまでもない。次に、この発明の
第2の実施例について説明する。図4はこの発明による
空気圧検出装置の第2の実施例を示す概略構成図、図5
は図4の空気圧検出装置の検出動作を説明するための波
形図、図6は本実施例の空気圧検出装置を取り付けたタ
イヤ及び車体部分を示し、(A)は後面図、(B)は側
面図である。なお、上記第1の実施例と対応する部品、
部材、素子等には同一符号を付して必要のない限りその
説明を省略する。
【0021】本実施例の空気圧検出装置もタイヤ側空気
圧表示部20と車体側読み取り表示装置30とから構成
されており、図6に示すように、タイヤ側空気圧表示部
20はタイヤ部のホイール41に取り付けられ、ホイー
ル41に装着されたタイヤ43内の空気圧が空気バルブ
42から細管47を介してこの空気圧表示部20に伝達
される。また、車体側読み取り表示装置30は車軸44
に回転自在に取り付けられたベアリング45に固定され
たL型支持体46に取り付けられ、タイヤ側空気圧表示
部20と所定の距離を置いて対向配置されている。
【0022】上記タイヤ側空気圧表示部20は、図4に
示すように、回転可能に支持された非磁性のドラム51
と、このドラム51の外周面にその回転方向に沿って埋
め込まれた複数本の磁性体の帯状のパターン52と、細
管47によって伝達されるタイヤ43内の空気圧をドラ
ム51の回転変位に変換する圧力−回転変換機構53
と、ドラム51の外周面を覆う磁気シールドケース54
とから構成されており、磁気シールドケース54には、
ドラム51上のすべての磁性体の帯状パターン52を後
述するセンサによって磁気的に読み取れるようにするた
め、それらパターン52の一部分をそれぞれ磁気シール
ドから露出させることが可能な細長い窓54aがドラム
軸方向に沿って形成されている。
【0023】ドラム51の外周面の両端部にそれぞれ埋
め込まれた磁性体の帯状パターン52a、52nは検出
位置の基準となるものであるので、常にシールドケース
54の窓54aに現われるように少なくともドラム51
の回転可能な範囲にわたって連続した帯となっている
(勿論、完全に連続したエンドレスのパターンであって
もよい)。また、中間のパターン52b、52c、・・
・は段階的に長さが短くなった帯状のパターンとなって
おり、空気圧が最大になったときにすべてのパターンが
窓に現われ、空気圧が低くなるに従って窓に現われるパ
ターンの数が減少するようになっている。
【0024】一方、タイヤ側空気圧表示部20と対向す
る車体側読み取り装置30はタイヤ側空気圧表示部20
のシールドケース54の窓54aに対向するように配置
された1つの磁気センサ61を含む。本実施例ではタイ
ヤ側空気圧表示部20がドラム51の回転軸をタイヤ4
3の接線方向と平行になるように配置した構成を有する
ので、タイヤ43が回転したときには、図示するよう
に、車体側のセンサ61と対向する空気圧表示部20の
シールドケース54の窓54aが長手方向に移動する。
従って、固定状態にある1つのセンサ61で窓54a内
に現われた磁性体のパターンを順次に直列態様で読み取
ることができる。
【0025】上述のように、タイヤ43内の空気圧に応
じて、窓54a内に現われるドラム51上の磁性体のパ
ターンの数が変化するから、センサ61で読み取ったパ
ターンの数によってタイヤ43内の空気圧の値が判別で
きることになる。センサ61からの読み取り信号は読み
取り回路62に送られる。このセンサ61による読み取
りを多数回繰り返し、多数回にわたって読み取られた信
号を波形整形回路33にて波形整形した後、平均化回路
34で平均化し、解読(判定)回路35において基準に
対しての信号の変化を解読し、その結果を表示器36に
送って表示する。図5に平均化回路34で平均化された
後の波形例を示す。図中、(A)はタイヤの空気圧が一
番低いときの波形(窓54aにドラム51上の両端部の
基準パターン52a、52nのみが現われているときの
波形)を示し、同図(B)はタイヤの空気圧が一番高い
ときの波形(窓54aにドラム51上のすべてのパター
ンが現われているときの波形)を示す。
【0026】このように、本実施例ではセンサ61によ
ってドラム51上の磁性体パターンをタイヤの回転に従
って順次に直列態様で検出し、これを多数回繰り返した
後平均化し、この平均結果からドラム51の両端位置の
基準に対する検出信号の変化を解読するものであり、ま
た、タイヤ側空気圧表示部20と車体側読み取り表示装
置30のセンサ61間の距離が変化しても読み取り位置
に変化がないので殆ど影響を受けず、さらに、タイヤ側
空気圧表示部20のドラム51の回転軸をタイヤ43の
接線方向と平行になるように配置する(図4に示す状態
に配置する)ことによって、タイヤの高速回転で生じる
遠心力による誤動作を防止することができるから、高い
精度及び信頼性でドラム51上の磁性体パターンを検出
することができる。
【0027】その上、単に空気圧が変化したという表示
だけでなく、2つ以上の空気圧の値を具体的に、かつ高
精度に表示することが可能となる。従って、運転席にお
いて現時点での空気圧値が即座に分かるからタイヤの空
気圧を高精度及び高信頼性にて検出及び表示することが
できるだけでなく、自動車等の運行上の安全に大いに寄
与できるものである。また、タイヤ側に能動素子を設け
る必要がなく、勿論、電力を供給する必要もないので、
コストアップになることも、信頼性が低下する等の問題
も生じない。
【0028】図8に圧力を回転に変える圧力−回転変換
機構の一例を示す。タイヤ43の空気バルブ42から細
管47を通じて伝達される空気圧をブルドン管71に伝
え、タイヤ空気圧の変化によってブルドン管71の開き
具合を変化させ、ブルドン管71に結合された一方の傘
歯車72に小さな角度の回転を与える。この傘歯車72
の小さな角度の回転をこれに噛み合う他方の傘歯車73
に伝達し、歯数を少なくしたこの他方の傘歯車73によ
って大きな回転角として出力させ、ドラム51を回転さ
せるものである。
【0029】圧力−回転変換機構としては、上記ブルド
ン管の他に、ベローズ、ピストン等の種々の手段が使用
できることは言うまでもない。また、上記第2の実施例
では帯状のパターンをドラム51に埋め込んだが、帯状
のパターンに限られるものではなく、例えば図7(A)
及び(B)に示すように、デジタル的な点の数やアナロ
グ的な面積等で表してもよい。
【0030】さらに、上記第2の実施例ではドラム51
上のパターンをセンサ61によって磁気的に読み取るよ
うにしたが、磁気的に読み取ることに限定されるもので
はなく、光学的に読み取るようにしてもよい。光学的に
読み取る場合には、ドラム51上の磁性体の帯状パター
ン52の代わりに、例えば光の反射率の異なる或いは色
の異なる塗料による帯状のパターンをドラム51上に図
4又は図7のように形成し、車体側読み取り表示装置3
0に、例えばLEDのような光源と反射光を受光するフ
ォトダイオードのような光センサとを組み合わせた光学
読み取りセンサ或いは色読み取りセンサを配置し、ドラ
ム51上のパターンからの反射光を検出することによっ
て或いはパターンの色を読み取ることによって、上記実
施例と同様に、ドラム51の回転変位を高い精度及び信
頼性で検出して現時点におけるタイヤの空気圧を具体的
な数値で正確に運転席に表示することができる。
【0031】なお、上記各実施例はこの発明の単なる例
示に過ぎず、従って必要に応じて種々の変形及び変更が
なし得ることは言うまでもない。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、タイ
ヤ部に、タイヤの空気圧、即ち圧力の変化を機械的な往
復動変位に変換して点の数、線の長さ、面積等の比較基
準値からの相対的変化で表示するタイヤ側空気圧表示部
を設け、その表示を車体側から磁気的又は光学的な検出
手段で読み取るようにしたので、単に空気圧が変化した
という表示だけでなく、2つ以上の空気圧の値を具体的
に、かつ高精度に表示することが可能となる。従って、
運転席において現時点での空気圧値が即座に分かるから
タイヤの空気圧を高精度及び高信頼性にて検出及び表示
することができるだけでなく、自動車等の運行上の安全
に大いに寄与できるという効果がある。
【0033】また、タイヤ側空気圧表示部と車体側検出
手段間の距離が変化しても読み取り位置に変化がないの
で殆ど影響を受けず、さらに、タイヤ側空気圧表示部を
その表示部の変位方向がタイヤの回転軸と平行になるよ
うに配置することによって、タイヤの回転で生じる遠心
力による誤動作を防止することができるという効果があ
る。その上、タイヤ側に能動素子を設ける必要がなく、
勿論、電力を供給する必要もないので、コストアップに
なることも、信頼性が低下する等の問題も生じないとい
う効果もある。
【0034】また、この発明は、タイヤ部に、タイヤの
空気圧、即ち圧力の変化を機械的な回転変位に変換して
点の数、線の長さ、面積、色等の比較基準値からの相対
的変化で表示するタイヤ側空気圧表示部を設け、その表
示を車体側から磁気的又は光学的な検出手段で読み取る
ようにしたので、単に空気圧が変化したという表示だけ
でなく、2つ以上の空気圧の値を具体的に、かつ高精度
に表示することが可能となる。従って、運転席において
現時点での空気圧値が即座に分かるからタイヤの空気圧
を高精度及び高信頼性にて検出及び表示することができ
るだけでなく、自動車等の運行上の安全に大いに寄与で
きるという効果がある。
【0035】また、タイヤ側空気圧表示部と車体側検出
手段間の距離が変化しても読み取り位置に変化がないの
で殆ど影響を受けず、さらに、タイヤ側空気圧表示部を
その表示部の回転軸がタイヤの接線方向と平行になるよ
うに配置することによって、タイヤの回転で生じる遠心
力による誤動作を防止することができるという効果があ
る。その上、タイヤ側に能動素子を設ける必要がなく、
勿論、電力を供給する必要もないので、コストアップに
なることも、信頼性が低下する等の問題も生じないとい
う効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による空気圧検出装置の第1の実施例
を示す概略構成図である。
【図2】図1の空気圧検出装置の検出動作を説明するた
めの波形図である。
【図3】図1の空気圧検出装置を取り付けたタイヤ及び
車体部分を示し、(A)は後面図、(B)は側面図であ
る。
【図4】この発明による空気圧検出装置の第2の実施例
を示す概略構成図である。
【図5】図4の空気圧検出装置の検出動作を説明するた
めの波形図である。
【図6】図4の空気圧検出装置を取り付けたタイヤ及び
車体部分を示し、(A)は後面図、(B)は側面図であ
る。
【図7】(A)及び(B)はそれぞれ図4の実施例にお
いて使用できる表示パターンの変形例を示す概略斜視図
である。
【図8】図4の実施例において使用できる圧力−回転変
換機構の一例を示し、(A)は側面図、(B)は底面図
である。
【図9】従来の空気圧検出装置の一例を示し、(A)は
断面図、(B)は圧力センサ及び検出部の拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
20 タイヤ側空気圧表示部 21 非磁性のシリンダ 22 非磁性のピストン 23 磁性体の帯状パターン 24 コイルスプリング 25 磁気シールドケース 25a 磁気シールドケースの窓 26、27 磁性体の帯状パターン 30 車体側読み取り表示装置 31 センサアレイ 32 順次読み取り回路 33 波形整形回路 34 平均化回路 35 解読回路 36 表示器 41 ホイール 42 空気バルブ 43 タイヤ 45 車軸 51 非磁性のドラム 52 磁性体の帯状パターン 53 圧力−回転変換機構 54 磁気シールドケース 54a 磁気シールドケースの窓 61 磁気センサ 62 読み取り回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車等のタイヤの空気圧の変化を離れ
    た場所から監視するための空気圧検出装置において、タ
    イヤ部に設けられ、タイヤの空気圧の変化を機械的な往
    復動変位に変換して比較基準値からの相対的変化で表示
    するタイヤ側空気圧表示部と、該タイヤ側空気圧表示部
    と対向するように車体側の非回転部分に設けられ、前記
    タイヤ側空気圧表示部の表示を磁気的又は光学的に読み
    取る検出手段と、該検出手段からの信号によってタイヤ
    の空気圧を決定して表示する手段とを具備し、前記タイ
    ヤ側空気圧表示部を、その表示部の変位方向がタイヤの
    回転軸と平行になるように配置することを特徴とする空
    気圧検出装置。
  2. 【請求項2】 自動車等のタイヤの空気圧の変化を離れ
    た場所から監視するための空気圧検出装置において、タ
    イヤ部に設けられ、タイヤの空気圧の変化を機械的な回
    転変位に変換して比較基準値からの相対的変化で表示す
    るタイヤ側空気圧表示部と、該タイヤ側空気圧表示部と
    対向するように車体側の非回転部分に設けられ、前記タ
    イヤ側空気圧表示部の表示を磁気的又は光学的に読み取
    る検出手段と、該検出手段からの信号によってタイヤの
    空気圧を決定して表示する手段とを具備し、前記タイヤ
    側空気圧表示部を、その表示部の回転軸がタイヤの接線
    方向と平行になるように配置することを特徴とする空気
    圧検出装置。
JP5052425A 1993-03-12 1993-03-12 空気圧検出装置 Withdrawn JPH06262915A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030017812A (ko) * 2001-08-23 2003-03-04 현대자동차주식회사 타이어 공기압 모니터링 시스템
JP2007114205A (ja) * 2006-11-06 2007-05-10 Hitachi Ltd タイヤモニタセンサ
KR101670000B1 (ko) * 2015-07-16 2016-10-27 한국항공우주연구원 인공위성 추력기의 작동 검증 장치

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