JPH0747819A - タイヤ空気圧モニタ装置 - Google Patents

タイヤ空気圧モニタ装置

Info

Publication number
JPH0747819A
JPH0747819A JP5215152A JP21515293A JPH0747819A JP H0747819 A JPH0747819 A JP H0747819A JP 5215152 A JP5215152 A JP 5215152A JP 21515293 A JP21515293 A JP 21515293A JP H0747819 A JPH0747819 A JP H0747819A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
main magnet
magnets
air pressure
wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5215152A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Fukumura
武夫 福村
Kosuke Matsubara
浩輔 松原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NHK Spring Co Ltd
Original Assignee
NHK Spring Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NHK Spring Co Ltd filed Critical NHK Spring Co Ltd
Priority to JP5215152A priority Critical patent/JPH0747819A/ja
Publication of JPH0747819A publication Critical patent/JPH0747819A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転軸とホイールの回転面との垂直が保たれ
ていない場合にも、タイヤ空気圧を正確に検知すること
のできるタイヤ空気圧モニタ装置を提供する。 【構成】 メイン磁石とリファレンス磁石との出力を比
較してタイヤ内圧の変化を検知するタイヤ空気圧モニタ
装置を、リファレンス磁石は、同一円周上に概ね等間隔
をあけて置かれた3個のものからなり、メイン磁石は、
同一円周上の適宜な位置に置かれた1個のものからな
り、ホイールを回転させた際の磁気感知素子の出力波形
間隔タイミングに基づいてその出力がリファレンス磁石
によるものか、或いはメイン磁石によるものかを判別す
る手段と、3個のリファレンス磁石による磁気感知素子
の各出力からこれら3個のリファレンス磁石が置かれた
共通の仮想平面を算定する手段と、メイン磁石による磁
気感知素子の出力から仮想平面とメイン磁石との相対位
置を算出する手段とを有するものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車、産業機械用車
両、或いは航空機等に使用される空気入りタイヤの空気
圧を検出し、かつ表示するタイヤ空気圧モニタ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】車両に装着した状態でタイヤの空気圧を
検出するための手段として、図6に示されるようなタイ
ヤ空気圧モニタ装置が提案されている。この装置は、タ
イヤと一体回転するホイールW(図に於てはタイヤは省
略されている)の円周方向に配設されたリファレンス磁
石R及びメイン磁石Mと、車体側の部材に設けられた磁
気感知素子の1例としての電磁コイルCとからなってい
る。これらリファレンス磁石R、メイン磁石M、及び電
磁コイルCは、ホイールWの回転中心から等距離に置か
れている。
【0003】電磁コイルCは、ホイールWが回転する際
にリファレンス磁石Rとメイン磁石Mとが描く軌跡円周
に対向配置されており、リファレンス磁石Rとメイン磁
石Mとが電磁コイルCの近傍を通過する際に、電磁誘導
による起電力が生じるようになっている。そしてリファ
レンス磁石Rは所定の位置に固定され、メイン磁石Mは
タイヤの空気圧変化に応じてホイールWの軸線方向に変
位し、タイヤの空気圧が高くなるのに応じて電磁コイル
Cに対向した時の電磁コイルCとの間隔が小さくなるよ
うになっている。
【0004】なお、車体側の部材とは、フレームやアク
スル或いはサスペンションの一部等であり、要するにホ
イールWに対して非回転な部材を意味するものである。
また各磁石の磁界の方向と電磁コイルCの中心軸とは、
それぞれホイールWの軸線方向と一致させてある。
【0005】図7は、メイン磁石Mが組み込まれたトラ
ンスデューサの一例を示すものであり、ホイールWの適
所に固定されたケーシング1内には、小径部2と大径部
3とからなる内孔が設けられている。そして小径部2と
大径部3との中間部には、ベース部材4が嵌入されてい
る。このベース部材4の外周には、小径部2を大気と遮
断するためにOリング5が装着されている。
【0006】大径部3の内部には、例えばアルミニウム
または合成樹脂などの磁束の透過を妨げない材料で形成
された有底筒状のカバー6がベース部材4に装着された
状態で受容されている。また、小径部2の内部には、例
えばステンレス鋼の薄板からなるベローズ7が、ベース
部材4に固着された状態で受容されている。
【0007】更に、ベース部材4の中心に設けられた開
孔内には、多数のボールを使用したスライドボールベア
リング8が嵌入されており、該ベアリング8によってロ
ッド部材9が摺動自在に支持されている。このロッド部
材9の一端は、ベローズ7の外端部の内壁に衝当しかつ
固着されている。そしてロッド部材9の他端は、カバー
6内に突入し、環状の永久磁石片10がその先端に固着
されている。
【0008】従って、カバー6及びベローズ7により画
定される空間は、小径部2及び大径部3からなる空室に
対して密封されている。特に、小径部2は通路11を介
してタイヤの内部に連通し、大径部3は大気に連通して
いることから、カバー6及びベローズ7により画定され
る空間は、外気及びタイヤ内部の両者から隔絶されてい
ることとなる。更に、ベローズ7の外端部の内壁とベー
ス部材4の対向端面との間には、ロッド部材9を巻回し
た状態で圧縮コイルばね12が挟設されており、ベロー
ズ7を常に膨張させる向きに付勢している。このトラン
スデューサを構成するアセンブリの全体は、カバー6に
係止された止め輪13を介してケーシング1内に保持さ
れている。
【0009】さて、上記したトランスデューサの永久磁
石片10は、ホイールWの軸線方向に沿って移動可能で
あり、しかも圧縮コイルばね12によって常時矢印方向
へ付勢されている。このため、タイヤ空気圧が適正値よ
り低い時には、ベローズ7が膨張して永久磁石片10は
ベース部材4側に後退している。そしてタイヤ空気圧が
適正な時には、永久磁石片10は中間位置まで変位す
る。更にタイヤ空気圧が過剰な時には、ベローズ7が押
し縮められて永久磁石片10はカバー6の底へ向けて前
進する。
【0010】この従来装置に於ては、図8に示すよう
に、ホイールが1回転する間に2種類の電圧波形(F1
・F2)の起電力が生じる。即ち、リファレンス磁石R
が電磁コイルCを通過する際に第1の電圧波形F1の起
電力が生じ、メイン磁石Mが電磁コイルCを通過する際
に第2の電圧波形F2の起電力が生じる。これらの起電
力の大きさは、2種類の磁石R・Mと電磁コイルC間の
最短距離に依存する。つまり、例えばタイヤ空気圧が相
対的に高く、電磁コイルCとメイン磁石M間の最短距離
が短くなっている場合には、起電力が相対的に大きくな
るため、第1の電圧波形F1のピークよりも第2の電圧
波形F2のピークが相対的に大きくなる(図中に破線で
示す)。
【0011】上記のように、2種類の磁石R・Mによる
起電力差とタイヤ空気圧との間には一定の関係があり、
この関係は、車体に対してホイールWが軸線方向に変位
しても保たれる。従って、リファレンス磁石Rとメイン
磁石Mとによる起電力差とタイヤ空気圧との関係を予め
実測或いは計算によって求めておき、マイクロコンピュ
ータ等に記憶しておけば、リファレンス磁石Rとメイン
磁石Mとに対応する電磁コイルCの起電力を検出するこ
とでタイヤ空気圧を求めることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】さて、上記従来システ
ムに於ては、各磁石による起電力差とタイヤ空気圧との
関係を実測して精度の確認を行うためのキャリブレーシ
ョン作業が必要不可欠である。この作業は、タイヤを組
付けた状態のホイールを車両に装着する前に、キャリブ
レーション装置で実際に回転させながら、起電力差とタ
イヤ空気圧との関係を求めるものであり、例えば、標準
空気圧をかけた状態でリファレンス磁石Rとメイン磁石
Mとの互いの出力が等しくなるように、ホイールWに対
する両磁石R・Mの相対的な取付位置を定めるなどの方
法が採られている。
【0013】しかるに、2種類の磁石R・Mの起電力差
とタイヤ空気圧との関係がキャリブレーション装置で正
確に求められたとしても、そのホイールWを実車に装着
した際にアクスルの回転軸とホイールWの回転面との垂
直が保たれなかった場合には、ホイールWが面振れを起
こしながら回転するため、各磁石R・Mと電磁コイルC
との距離差にこの面振れ分の距離差が含まれることとな
り、正確なタイヤ空気圧を求めることができなくなるこ
とが考えられる。
【0014】本発明は、このような従来技術の不都合を
改善するべく案出されたものであり、その主な目的は、
回転軸とホイールの回転面との垂直が保たれていない場
合にも、タイヤ空気圧を正確に検知することのできるタ
イヤ空気圧モニタ装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、タイヤ内圧の変化に応じて軸線方向変位可
能なメイン磁石及びタイヤ内圧の変化を受けないリファ
レンス磁石を備えるホイールと、車軸支持部材側に於け
る前記メイン磁石及びリファレンス磁石が置かれた共通
の円周に対向する位置に設けられた磁気感知素子と、前
記メイン磁石及びリファレンス磁石による前記磁気感知
素子の出力に基づいてタイヤ内圧の変化を検知する手段
とを有するタイヤ空気圧モニタ装置であって、前記リフ
ァレンス磁石は、同一円周上に適宜な間隔をあけて置か
れた3個以上のものからなり、前記メイン磁石は、前記
同一円周上の適宜な位置に置かれた1個以上のものから
なり、前記ホイールを回転させた際の前記磁気感知素子
の出力波形間隔タイミング等に基づいてその出力がリフ
ァレンス磁石によるものか、或いはメイン磁石によるも
のかを判別する手段と、前記3個以上のリファレンス磁
石による前記磁気感知素子の各出力から少なくとも3個
のリファレンス磁石が置かれた共通の仮想平面を算定す
る手段と、前記メイン磁石による前記磁気感知素子の出
力から前記仮想平面と前記メイン磁石との相対位置を算
出する手段とを有することを特徴とするタイヤ空気圧モ
ニタ装置を提供することによって達成される。
【0016】
【作用】このようにすれば、タイヤとホイールとが一体
回転すると、リファレンス磁石並びにメイン磁石のそれ
ぞれが電磁コイル等からなる磁気感知素子の近傍を通過
する際に、各磁石と電磁コイル間の距離に応じた波形出
力が磁気感知素子に生じる。ここでリファレンス磁石の
位置はタイヤ空気圧に左右されないが、メイン磁石の位
置はタイヤ空気圧に応じてホイールの軸線方向に変位す
るため、タイヤ空気圧に応じてメイン磁石による出力が
相対的に変化する。つまりタイヤ空気に応じて、リファ
レンス磁石とメイン磁石とによる磁気感知素子の出力差
が変化する。
【0017】車両走行時にタイヤ空気圧をモニタする際
には、磁気感知素子によって検出された出力波形のパタ
ーン等により、リファレンス磁石による出力であるか、
或いはメイン磁石による出力であるかが判別される。そ
して少なくとも3個のリファレンス磁石による各出力に
基づいて各リファレンス磁石が置かれた共通の仮想平面
を算定できる。この仮想平面を基準にしてメイン磁石に
よる出力からタイヤ空気圧を求めることにより、面振れ
の影響がキャンセルされる。
【0018】
【実施例】以下に添付の図面に示された具体的実施例に
基づいて本発明の構成について詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明に基づくタイヤ空気圧モニ
タ装置の概略構成を示している。なお、リファレンス磁
石Rとメイン磁石Mとによる電磁コイルCの起電力差か
らタイヤ空気圧を求める基本的な検出システム自体は上
記した従来構成と何等変わるところは無いので、それに
関する詳しい説明は省略する。
【0020】図1に示されるように、電磁コイルCには
電気回路部21が接続されている。電気回路部21は、
電磁コイルCに生じた電圧出力を処理する信号処理回路
22と、A/D変換回路23と、マイクロコンピュータ
を用いたコントロール回路24とを備えている。そして
コントロール回路24は、I/Oユニット25と、予め
求めておいたいくつかの既知の関係を記憶するROM2
6と、計測データを一時記憶するRAM27と、表示器
28のためのドライバ29と、データ処理プログラムを
実行するCPU30とを備えている。
【0021】CPU30は、電磁コイルCによって検出
された起電力の波形信号を、リファレンス磁石Rによる
ものかメイン磁石Mによるものかをその発生タイミング
から判断する手段と、複数のリファレンス磁石Rによる
信号差からリファレンス磁石Rが置かれた共通の仮想平
面を算定する手段と、上記既知の関係が格納されたマッ
プ等を検索して実際のタイヤ空気圧を求める手段とを有
している。
【0022】表示器28は、電気回路部21によって求
めたタイヤ空気圧に関する情報を表示するものであり、
例えば運転席の計器盤等のように乗員が目視できる位置
に設けられた圧力を直読可能な数値表示器、或いはタイ
ヤ空気圧が異常な時にブザーやランプ等で警報を発する
ものであれば良く、特にその形式は選ばない。
【0023】本発明に於ては、タイヤが組み込まれたホ
イールには、例えば図2に示したように、3個のリファ
レンス磁石R1・R2・R3と1個のメイン磁石Mとが設
けられている。各リファレンス磁石R1・R2・R3は、
ホイールの回転中心Axを中心とする共通の円周上(例
えばホイールのリム内周部に)に互いに120°の間隔
をおいて配置されている。そしてメイン磁石Mは、3個
のリファレンス磁石R1・R2・R3が配置された円周上
に於ける2個のリファレンス磁石R2・R3の中間部に設
けられている。なお、各磁石は、互いに同等の磁界を発
生するものであれば良い。
【0024】次に、上記構成のタイヤ空気圧モニタ装置
の作動要領について説明する。
【0025】ホイールが回転すると、3個のリファレン
ス磁石R1・R2・R3と、1個のメイン磁石Mとが電磁
コイルCの近傍を順次通過する。このため、ホイールが
一回転する間に、図3に示されるような波形A1・A2・
A3・Bで表される起電力が発生する。図中の波形A1・
A2・A3はリファレンス磁石R1・R2・R3による電圧
波形であり、Bはメイン磁石Mによる電圧波形である。
【0026】ここで各リファレンス磁石R1・R2・R3
と電磁コイルC間のそれぞれの距離XRは、タイヤ空気
圧に左右されないが、メイン磁石Mと電磁コイルC間の
距離XMは、タイヤ空気圧に応じてホイールの軸線方向
に沿ってメイン磁石Mが変位するため、タイヤ空気圧が
変わると変化する。そしてメイン磁石Mによる起電力の
大きさは、例えばタイヤ空気圧が過剰であると、メイン
磁石Mが電磁コイルCに近づくため、図中に破線で示す
ように、電圧波形Bが大きくなる。
【0027】これらの起電力は、それぞれ信号処理回路
で整流されると共に整形され、波形タイミングが求めら
れる。ここで互いに隣合う波形の時間間隔t1・t2・t
3・t4及びホイール1周の時間T(=t1+t2+t3)
を求め、それぞれの隣合う波形の時間間隔とT/4とを
比較し、tn>T/4ならばtnを求めた2つの波形はリ
ファレンス磁石Rによるものであることが分かる。そし
てtn<T/4ならば、次のtn+1もT/4より小さいは
ずであり、tnとtn+1とを求めるための3つの波形のう
ちの両はじの2つの波形はリファレンス磁石Rによるも
のであり、中間に位置する波形はメイン磁石Mによるも
のであると判断される。またこれら起電力波形は更に積
分され、A/D変換される。
【0028】上記のようにして電圧波形がリファレンス
磁石Rによるものか、或いはメイン磁石Mによるものか
を判別したならば、リファレンス磁石Rによる電圧波形
の積分値を、予め求めておいた発生電圧と距離との関係
と比較し、各リファレンス磁石R1・R2・R3と電磁コ
イルC間の距離XRをそれぞれ求める。更にこれらの距
離から、3個のリファレンス磁石R1・R2・R3の全て
が置かれている共通の仮想平面Sを求める。ここで各リ
ファレンス磁石R1・R2・R3が置かれた仮想平面Sが
回転軸Axに対して垂直であると仮定するならば、上記
した各リファレンス磁石R1・R2・R3についてのXRの
値は互いに等しくなり、XRの各値が互いに異なってい
れば、仮想平面Sが面振れを生じていることとなる。
【0029】同様にして、ある空気圧の時のメイン磁石
M0と電磁コイルC間の距離X0を求めると共に、先に求
めた仮想平面Sを基準位置とした時のメイン磁石M0の
位置、即ち仮想平面Sとメイン磁石M0との間隔ΔXを
求める。ここで予め求めておいたΔXとタイヤ空気圧と
の関係から、面ぶれによる影響がキャンセルされたタイ
ヤ空気圧の真値が求められ、表示器に表示することがで
きることとなる。
【0030】上記構成のタイヤ空気圧モニタ装置によれ
ば、ホイールWを実車に装着した際に、車軸とホイール
Wの取り付けフランジ面との垂直精度が低くてホイール
Wが面振れを生じても、上記方法によって3個のリファ
レンス磁石R1・R2・R3の出力から求めた仮想平面S
を基準にしたメイン磁石Mの位置からタイヤ空気圧が求
められるため、面振れの有無に関わりなく正しいタイヤ
空気圧を求めることができる。
【0031】上記した説明に於ては、キャリブレーショ
ン時に、基準となる所定値の空気圧をかけ、この時のメ
イン磁石Mによる出力から仮想平面Sとメイン磁石Mと
の間隔を求めているので、3個のリファレンス磁石R1
・R2・R3の位置にホイール単体による固体差があった
場合のことを考慮すると、キャリブレーション装置での
結果に対応して車両側の測定回路の感度補正を行う必要
が生じる。
【0032】そこで、3個のリファレンス磁石R1・R2
・R3の内の1つ(例えばR1)を軸線方向位置調節可能
にしておき、キャリブレーション装置上で基準圧力をか
けた状態のメイン磁石Mと2個の固定リファレンス磁石
R2・R3とのデータに基づいて仮想平面Sを定めた後、
この仮想平面Sに一致するように可動リファレンス磁石
R1の位置を定めるものとすれば、少なくともキャリブ
レーション装置上に於ては、基準圧力時の電磁コイルC
の出力が全ての磁石について等しくなるようにすること
ができる。従って、ホイール単体の固体差による3個の
リファレンス磁石R1・R2・R3の取付誤差の影響がな
くなるので、車両側の測定回路を調節する必要がなくな
る。なお、仮想平面を設定するためには、最低3個のリ
ファレンス磁石が必要であるが、これは4個以上あって
も何等差し支えない。
【0033】一方、トランスデューサの感度特性にも固
体差が生じることは避けられない。そのため、上記した
ような基準点を一点としたキャリブレーションである
と、基準点を外れた部分の精度の信頼性を確保すること
ができない。そこで、例えばリファレンス磁石Rを90
゜間隔で4個用いることにより、トランスデューサから
求められるΔX値とタイヤ空気圧との関係のばらつきに
よるタイヤ空気圧算出誤差を少なくして平均値を求める
ことが可能である(図4参照)。
【0034】この場合も、メイン磁石Mによる出力か、
4個のリファレンス磁石R1・R2・R3・R4による出力
かは、波形のタイミングから判別できるので、図5に示
したように、少なくとも2個のリファレンス磁石(例え
ばR3・R4)の軸線方向位置を互いにオフセットして取
付けておき、第1基準面SHとしてR1・R2・R4を通る
仮想平面を算定し、第2基準面SLとしてR1・R2・R3
を通る仮想平面を算定し、実車装着時には、これら2つ
の基準面SH・SLに対するメイン磁石Mによる出力値Δ
X・ΔX0を例えば交互に比較することにより、感度特
性によるばらつきを平均化することができる。
【0035】またこの場合も、2個のリファレンス磁石
R3・R4の軸線方向位置を調節可能に構成し、上記と同
様の方法で、キャリブレーション装置上に於て、高圧基
準圧力をかけた時のメイン磁石MHと2個のリファレン
ス磁石R1・R2との出力から算定した第1基準面SH上
にR4を設定し、低圧基準圧力をかけた時のメイン磁石
MLと2個のリファレンス磁石R1・R2との出力から算
定した第2基準面SL上にR3を設定するようにしても良
いことは言うまでもない。
【0036】なお、上記実施例に於ては、磁気感知体と
して電磁コイルについて説明したが、本発明を実施する
に当たっては、例えばホール素子等のように、要するに
磁界に応じて電気的出力を生じる磁気感知体であれば、
電磁コイルの代わりに用いることができる。
【0037】
【発明の効果】このように本発明によれば、基本的には
3つのリファレンス磁石による各出力の出力差から各リ
ファレンス磁石が置かれた仮想平面を算定し、この面を
基準面としてメイン磁石による出力から圧力を測定する
ので、面振れによるタイヤ空気圧の測定誤差を効果的に
補正し得る。従って、タイヤ空気圧の検出値が面振れの
有無に左右されなくなるので、検出値の信頼性を高める
上に於て本発明の効果は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の構成を示すブロック図。
【図2】測定要領の説明図。
【図3】本発明構成による各磁石からの出力波形図。
【図4】トランスデューサの出力特性のばらつきを示す
概念的なグラフ。
【図5】別の測定要領の説明図。
【図6】従来装置の概略構成図。
【図7】本発明に適用可能なトランスデューサの構造
図。
【図6】従来構成による各磁石からの出力波形図。
【符号の説明】
W ホイール M メイン磁石 R リファレンス磁石 C 電磁コイル 1 ケーシング 2 小径部 3 大径部 4 ベース部 5 Oリング 6 カバー 7 ベローズ 8 スライドボールベアリング 9 ロッド部材 10 永久磁石片 11 通路 12 圧縮コイルばね 13 止め輪 21 電気回路部 22 信号処理回路 23 A/D変換回路 24 コントロール回路 25 I/Oユニット 26 ROM 27 RAM 28 表示器 29 ドライバ 30 CPU
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の構成を示すブロック図。
【図2】測定要領の説明図。
【図3】本発明構成による各磁石からの出力波形図。
【図4】トランスデューサの出力特性のばらつきを示す
概念的なグラフ。
【図5】別の測定要領の説明図。
【図6】従来装置の概略構成図。
【図7】本発明に適用可能なトランスデューサの構造
図。
【図8】 従来構成による各磁石からの出力波形図。
【符号の説明】 W ホイール M メイン磁石 R リファレンス磁石 C 電磁コイル 1 ケーシング 2 小径部 3 大径部 4 ベース部 5 Oリング 6 カバー 7 ベローズ 8 スライドボールベアリング 9 ロッド部材 10 永久磁石片 11 通路 12 圧縮コイルばね 13 止め輪 21 電気回路部 22 信号処理回路 23 A/D変換回路 24 コントロール回路 25 I/Oユニット 26 ROM 27 RAM 28 表示器 29 ドライバ 30 CPU

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤ内圧の変化に応じて軸線方向変位
    可能なメイン磁石及びタイヤ内圧の変化を受けないリフ
    ァレンス磁石を備えるホイールと、車軸支持部材側に於
    ける前記メイン磁石及びリファレンス磁石が置かれた共
    通の円周に対向する位置に設けられた磁気感知素子と、
    前記メイン磁石及びリファレンス磁石による前記磁気感
    知素子の出力に基づいてタイヤ内圧の変化を検知する手
    段とを有するタイヤ空気圧モニタ装置であって、 前記リファレンス磁石は、同一円周上に適宜な間隔をあ
    けて置かれた3個以上のものからなり、前記メイン磁石
    は、前記同一円周上の適宜な位置に置かれた1個以上の
    ものからなり、 前記ホイールを回転させた際の前記磁気感知素子の出力
    波形間隔タイミング等に基づいてその出力がリファレン
    ス磁石によるものか、或いはメイン磁石によるものかを
    判別する手段と、 前記3個以上のリファレンス磁石による前記磁気感知素
    子の各出力から、少なくとも3個のリファレンス磁石が
    置かれた共通の仮想平面を算定する手段と、 前記メイン磁石による前記磁気感知素子の出力から前記
    仮想平面と前記メイン磁石との相対位置を算出する手段
    とを有することを特徴とするタイヤ空気圧モニタ装置。
  2. 【請求項2】 前記リファレンス磁石は、2個以上が前
    記ホイールの軸線方向について互いにオフセットして置
    かれた4個以上のものからなり、前記共通の仮想平面を
    2つ以上算定し、該2つ以上の仮想平面に対する前記メ
    イン磁石との相対位置を算出するようにしたことを特徴
    とする請求項1に記載のタイヤ空気圧モニタ装置。 【0001】
JP5215152A 1993-08-06 1993-08-06 タイヤ空気圧モニタ装置 Pending JPH0747819A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5215152A JPH0747819A (ja) 1993-08-06 1993-08-06 タイヤ空気圧モニタ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5215152A JPH0747819A (ja) 1993-08-06 1993-08-06 タイヤ空気圧モニタ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0747819A true JPH0747819A (ja) 1995-02-21

Family

ID=16667535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5215152A Pending JPH0747819A (ja) 1993-08-06 1993-08-06 タイヤ空気圧モニタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0747819A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0806644A2 (en) * 1996-05-06 1997-11-12 Morton International, Inc. Pressure detection method and device
JP2002310823A (ja) * 2001-04-12 2002-10-23 Surpass Kogyo Kk 圧力計
KR20040000770A (ko) * 2002-06-25 2004-01-07 한국타이어 주식회사 타이어의 상태변화 측정방법 및 그 측정장치
KR20150047985A (ko) * 2013-10-25 2015-05-06 현대모비스 주식회사 커넥터 조립체
US9979120B2 (en) 2015-01-14 2018-05-22 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Connector

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0806644A2 (en) * 1996-05-06 1997-11-12 Morton International, Inc. Pressure detection method and device
EP0806644A3 (en) * 1996-05-06 1998-05-20 Morton International, Inc. Pressure detection method and device
JP2002310823A (ja) * 2001-04-12 2002-10-23 Surpass Kogyo Kk 圧力計
KR20040000770A (ko) * 2002-06-25 2004-01-07 한국타이어 주식회사 타이어의 상태변화 측정방법 및 그 측정장치
KR20150047985A (ko) * 2013-10-25 2015-05-06 현대모비스 주식회사 커넥터 조립체
US9979120B2 (en) 2015-01-14 2018-05-22 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Connector

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8519700B2 (en) Magnetic angular position sensor including an isotropic magnet
US6694828B1 (en) Torque sensor for a turning shaft
US6448763B1 (en) System for magnetization to produce linear change in field angle
JP6746487B2 (ja) 磁場センサ上の外部漂遊磁場を決定するための装置
JP6639838B2 (ja) ホイール締結状態判定装置
US4665362A (en) Magnetic-type of analog distance sensor having a hall effect sensing element
US20020038570A1 (en) Remote pressure indicator for sealed vessels including vehicle tires
US6854335B1 (en) Magnetically coupled tire pressure sensing system
EP0640501B1 (en) Tire inflation pressure monitoring apparatus
JPH10297228A (ja) タイヤ空気圧警報装置
JPH0747819A (ja) タイヤ空気圧モニタ装置
JPH1137882A (ja) 空気タイヤとディスクホイールからなる自動車車輪を釣り合わせる方法及び装置
US3828309A (en) Apparatus for detecting the internal pressure of a tire
US6672158B1 (en) Method and apparatus for balancing a vehicle wheel
US4658644A (en) Manometer device for continuous monitoring of the air pressure in vehicle tires
JPH07251305A (ja) チャック装置を備えた電動工具
US3815425A (en) System for wheel balancing
US7219562B2 (en) Angle sensor
US20100250176A1 (en) Compass system and method for determining a reference field strength
US6128964A (en) Torque sensor with circularly polarized magnetic ring
JP3497883B2 (ja) タイヤリム体の内圧検出表示装置
US20230041547A1 (en) Device for generating a measurement signal
JPH0664413A (ja) タイヤ空気圧モニタ装置
JP2020067318A (ja) 磁気エンコーダ及び磁気エンコーダ装置
JPH0664414A (ja) タイヤ空気圧モニタ装置