JPH06262643A - 型内メッキ成形用電気メッキ装置 - Google Patents

型内メッキ成形用電気メッキ装置

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JPH06262643A
JPH06262643A JP5417993A JP5417993A JPH06262643A JP H06262643 A JPH06262643 A JP H06262643A JP 5417993 A JP5417993 A JP 5417993A JP 5417993 A JP5417993 A JP 5417993A JP H06262643 A JPH06262643 A JP H06262643A
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JP
Japan
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cavity
mold
plating
electrode member
base material
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Pending
Application number
JP5417993A
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English (en)
Inventor
Akihiro Sakurai
章博 櫻井
Osamu Fujita
治 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内面に金属メッキ層を形成した金型のキャビ
ティー内へ合成樹脂を注入して樹脂基材と金属メッキ層
を一体化する、いわゆる型内メッキ成形方法に使用する
電気メッキ装置を提供する。 【構成】 金型のキャビティー内面に金属メッキ層を形
成した後、キャビティー内へ合成樹脂を注入して、樹脂
基材を成形すると同時に樹脂基材上へ上記金属メッキ層
を転写させ一体化する型内メッキ成形用の電気メッキ装
置であって、導電性を有する金型の下部部材1のキャビ
ティー内面11に近接して電極部材2を設け、キャビテ
ィー内面と電極部材表面とでメッキ液流路5を形成する
とともに、メッキ液の流入・流出口7、7と上記メッキ
液流路5の間にメッキ液の圧力調整チャンバー51を設
けた電気メッキ装置。 【効果】 均一な金属メッキ層が得られるため、表面に
凹凸部や曲面部を有する絶縁基材表面に各種メッキパタ
ーンを均一に形成できるという利点を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内面に金属メッキ層を
形成した金型のキャビティー内へ合成樹脂を注入して樹
脂基材と金属メッキ層を一体化する方法、いわゆる型内
メッキ成形法に使用する電気メッキ装置に係り、特に表
面に凹凸部や曲面部等の立体形状を有する樹脂基材に均
一な金属メッキ層を形成できる装置に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】金型のキャビティー内面に金属
メッキ層を形成した後、キャビティー内に射出成形法等
により合成樹脂を注入し、樹脂基材を形成すると同時に
上記金属メッキ層を基材上に転写する方法が知られ、ま
た上記金型のキャビティー内面に金属メッキ層を形成す
る方法として、導電性を有する金型を電極(通常陰極)
として使用し、メッキ層を設けるキャビティー内面の位
置から一定距離だけ離して相対する極の電極(通常陽
極)を設けてメッキ液流路を形成し、両電極を印加した
状態で電気メッキ液を循環させメッキ液中の金属イオン
をキャビティー内面に析出させる方法が提案されてい
る。
【0003】しかしながら、上記方法では均一な金属メ
ッキ層を形成することが困難であり、特に樹脂基材の形
状が表面に凹凸や曲面部を有する立体形状の場合、キャ
ビティー内面形状も同様に立体形状になるため、部分的
にメッキ液の流動に滞留や停滞部分を生じやすく形成さ
れる金属メッキ層が不均一になるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
消できる型内メッキ成形用の電気メッキ装置を見出した
ものであり、その要旨とするところは、金型のキャビテ
ィー内面に金属メッキ層を形成した後、キャビティー内
へ合成樹脂を注入して、樹脂基材を成形すると同時に樹
脂基材上へ上記金属メッキ層を転写させ一体化する型内
メッキ成形用の電気メッキ装置であって、 (1)導電性を有する金型の下部部材1のキャビティー
内面11に近接して電極部材2を設け、キャビティー内
面と電極部材表面とでメッキ液流路5を形成するととも
に、メッキ液の流入・流出口7、7と上記メッキ液流路
5の間にメッキ液の圧力調整チャンバー51を設けたこ
とを特徴とする型内メッキ成形用電気メッキ装置。
【0005】(2)キャビティー内面と電極部材表面と
でメッキ液流路5を形成するとともに、電極部材表面の
一部に流体吐出口21を設けたことを特徴とする型内メ
ッキ成形用電気メッキ装置。
【0006】(3)上記キャビティー内面11が立体形
状を有するととともに、電極部材2のキャビティー側表
面22をキャビティー内面形状に対応した形状とし、キ
ャビティー内面と電極部材表面で形成されるメッキ液流
路5の断面積がキャビティー全面にわたりほぼ均一であ
ることを特徴とする型内メッキ成形用電気メッキ装置に
ある。
【0007】以下本発明を図面により説明する。図1は
本発明の電気メッキ装置の一例を示す断面概略図、図2
は他の実施例を示す一部断面概略図、図3は本発明の電
気メッキ装置における流体吐出口21の一例を示す断面
拡大図、図4はキャビティー内面11が立体形状である
電気メッキ装置の一例を示す一部断面概略図である。
【0008】本発明では、金型を上型部材と下型部材に
分割し、下型部材のキャビティー内面に金属メッキ層を
形成させる。上記金型は、最終の樹脂基材の形状に対応
したキャビティーを形成する射出成形等に用いる金型で
あって、材質は良好な導電性とメッキ液に対する耐腐食
性を有する金属、例えばステンレス鋼等が好適に使用で
きる。
【0009】本発明に使用する装置の一例を図1の断面
概略図に示したが、この装置では金型を下型部材と上型
部材を組合せて構成するようにし、下型部材1のキャビ
ティー側内面11に近接してメッキ用電極部材2を設け
てあり、このメッキ用電極部材2は電極部材保持具3内
に、絶縁シール材4を介在して設け、キャビティー側内
面11とメッキ用電極部材2表面間でメッキ液流路5を
形成する構成となっている。この電極部材の材料として
は、鉛や鉛合金等が好適に使用できる。
【0010】通常、メッキ液は流入・流出口7、7から
相互に流入・流出され再循環するシステムがとられてい
る。本発明の装置では、この流入・流出口7と上記メッ
キ液流路5の間にメッキ液の圧力調整チャンバー51を
設ける必要がある。
【0011】圧力調整チャンバー51は容積を大きくし
た空間部分であり、空間内のメッキ液の圧力を均一化で
き、連通したメッキ液流路5へ流出するメッキ液の圧力
を均一化できる。さらに圧力調整チャンバー51からの
出口部分の断面積を絞り、流速調整部52を設けると、
メッキ液の流速をより均一化できる。またメッキ用電極
部材2や電極部材保持具3の形状をメッキ液流路5の形
状等に応じて適宜変更、例えば電極部材2のコーナー部
分を切り欠いたりすることにより、流速の均一化が図れ
る。
【0012】つぎに図2は本発明装置の他の実施例を示
す一部断面概略図であり、装置全体の構成は図1に示し
たものと同一である。この装置では電極部材2表面の一
部に流体吐出口21を設け、キャビティー内面11に向
かって流体を吐出するようになっている。流体としては
メッキ液や圧縮された空気が使用され、部分的に金属イ
オンの供給を増加させることができる。流体吐出口21
を設けるには種々の方法があるが、図2の装置では電極
部材2に、圧力調整チャンバー51と連通したメッキ液
導入口53と流体吐出口21が設けてあり、流速調整部
52におけるメッキ液の圧力との圧力差により流体吐出
口21からメッキ液が吹出るようになっている。
【0013】上記の流体吐出口21を設ける位置や吐出
の方向についてはキャビティー内面11の形状等により
適宜決めることができるが、図3に示したものでは、キ
ャビティー内面11に段差がある場合にその段差部分に
向けて流体吐出口21を設けてあり、段差部分での金属
イオン濃度を増加するようにしている。
【0014】さらに図4は本発明電気メッキ装置に好適
に使用できる電極部材2の一例を示す装置の一部断面概
略図であり、キャビティー内面11が立体形状を有する
とともに、電極部材2のキャビティー側表面22をキャ
ビティー内面の形状に対応した形状とし、キャビティー
内面と電極部材表面で形成されるメッキ液流路5の断面
積がキャビティー全面にわたりほぼ均一としたものであ
り、このような形状とすることでメッキ液流路5でのメ
ッキ液流速が均一になり、キャビティー内面での金属メ
ッキ層が均一に形成される。
【0015】本発明の装置では、上記方法でメッキ液流
路5にメッキ液を流動させると同時に、下部部材1と電
極部材2に通電して、下部部材1のキャビティー側内面
11に金属メッキ層を形成する。
【0016】上記方法で金属メッキ層を形成した後、金
属メッキ層表面の不要なメッキ液を洗浄し、表面を熱風
等で乾燥させる。つぎに上記下型部材1は、電極部材2
を分離した後、上型部材と一体化され金型とし成形機に
よりキャビティー内に合成樹脂が注入される。注入され
る樹脂としては最終製品の用途等に応じて適宜決められ
通常のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、各
種エンプラ等が使用できる。成形機としては、射出成形
機の場合、竪型射出成形機を使用すると配置がコンパク
トになり好ましい。注入された樹脂は冷却され表面に金
属メッキ層が転写された絶縁基材が金型から取り出され
る。
【0017】
【発明の効果】上述したように本発明の型内メッキ成形
用電気メッキ装置によれば、均一な金属メッキ層が得ら
れるため、特に表面に凹凸部や曲面部を有する絶縁基材
表面に各種メッキパターンを均一に形成できるという利
点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気メッキ装置の一例を示す断面概略
図。
【図2】本発明の電気メッキ装置の他の実施例を示す一
部断面概略図。
【図3】本発明の電気メッキ装置における流体吐出口2
1の一例を示す断面拡大図。
【図4】キャビティー内面11が立体形状である電気メ
ッキ装置の一例を示す一部断面概略図。
【符号の説明】
1 金型の下型部材 2 電極部材 3 絶縁シール材 5 メッキ液流路 11 キャビティー内面 21 流体吐出口 51 圧力調整チャンバー 7 メッキ液の流入・流出口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型のキャビティー内面に金属メッキ層
    を形成した後、キャビティー内へ合成樹脂を注入して、
    樹脂基材を成形すると同時に樹脂基材上へ上記金属メッ
    キ層を転写させ一体化する型内メッキ成形用の電気メッ
    キ装置であって、導電性を有する金型の下部部材(1)
    のキャビティー内面(11)に近接して電極部材(2)
    を設け、キャビティー内面と電極部材表面とでメッキ液
    流路(5)を形成するとともに、メッキ液の流入・流出
    口(7)、(7)と上記メッキ液流路(5)の間にメッ
    キ液の圧力調整チャンバー(51)を設けたことを特徴
    とする型内メッキ成形用電気メッキ装置。
  2. 【請求項2】 金型のキャビティー内面に金属メッキ層
    を形成した後、キャビティー内へ合成樹脂を注入して、
    樹脂基材を成形すると同時に樹脂基材上へ上記金属メッ
    キ層を転写させ一体化する型内メッキ成形用の電気メッ
    キ装置であって、導電性を有する金型下部部材(1)の
    キャビティー内面(11)に近接して電極部材(2)を
    設け、キャビティー内面と電極部材表面とでメッキ液流
    路(5)を形成するとともに、電極部材表面の一部に流
    体吐出口(21)を設けたことを特徴とする型内メッキ
    成形用電気メッキ装置。
  3. 【請求項3】 金型のキャビティー内面に金属メッキ層
    を形成した後、キャビティー内へ合成樹脂を注入して、
    樹脂基材を成形すると同時に樹脂基材上へ上記金属メッ
    キ層を転写させ一体化する型内メッキ成形用の電気メッ
    キ装置であって、導電性を有する金型下部部材(1)の
    キャビティー内面(11)に近接して電極部材(2)を
    設け、上記キャビティー内面(11)が立体形状を有す
    るとともに、電極部材(2)のキャビティー側表面(2
    2)をキャビティー内面形状に対応した形状とし、キャ
    ビティー内面と電極部材表面で形成されるメッキ液流路
    (5)の断面積がキャビティー全面にわたりほぼ均一で
    あることを特徴とする型内メッキ成形用電気メッキ装
    置。
JP5417993A 1993-03-15 1993-03-15 型内メッキ成形用電気メッキ装置 Pending JPH06262643A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111924795A (zh) * 2020-07-17 2020-11-13 诺思(天津)微系统有限责任公司 器件封装模块及封装方法及具有该模块的电子装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111924795A (zh) * 2020-07-17 2020-11-13 诺思(天津)微系统有限责任公司 器件封装模块及封装方法及具有该模块的电子装置
CN111924795B (zh) * 2020-07-17 2021-06-22 诺思(天津)微系统有限责任公司 器件封装模块及封装方法及具有该模块的电子装置

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