JPH06262630A - エラストマー物品の加硫金型におけるクリーニング方法 - Google Patents
エラストマー物品の加硫金型におけるクリーニング方法Info
- Publication number
- JPH06262630A JPH06262630A JP7745393A JP7745393A JPH06262630A JP H06262630 A JPH06262630 A JP H06262630A JP 7745393 A JP7745393 A JP 7745393A JP 7745393 A JP7745393 A JP 7745393A JP H06262630 A JPH06262630 A JP H06262630A
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- JP
- Japan
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- mold
- cleaning
- elastomer article
- water
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29D—PRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
- B29D30/00—Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
- B29D30/06—Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
- B29D30/0601—Vulcanising tyres; Vulcanising presses for tyres
- B29D30/0662—Accessories, details or auxiliary operations
- B29D2030/0663—Mould maintenance, e.g. cleaning, washing, repairing
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 金型の腐蝕や安全上問題のある強酸性や強ア
ルカリ性の洗剤の使用や金型の分解掃除を行うことなく
ベント穴やスリット溝内部までクリーニングを効率的に
行うことができ、しかも金型の摩滅を招くこともないエ
ラストマー物品の加硫金型におけるクリーニング方法を
提供することにある。 【構成】 金型を、付着物中の有機物の沸点以上の温度
で高温加熱する工程と、加熱した金型を水洗する工程と
からなるエラストマー物品の加硫金型におけるクリーニ
ング方法である。
ルカリ性の洗剤の使用や金型の分解掃除を行うことなく
ベント穴やスリット溝内部までクリーニングを効率的に
行うことができ、しかも金型の摩滅を招くこともないエ
ラストマー物品の加硫金型におけるクリーニング方法を
提供することにある。 【構成】 金型を、付着物中の有機物の沸点以上の温度
で高温加熱する工程と、加熱した金型を水洗する工程と
からなるエラストマー物品の加硫金型におけるクリーニ
ング方法である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エラストマー物品の加
硫成型後における金型に対して摩滅が少ない液体で金型
をクリーニングする方法に関し、さらに詳しくは、タイ
ヤ加硫成型用金型のうち、特に、スピューレスタイヤ用
のインサーターモールドに有効なクリーニング方法に関
するものである。
硫成型後における金型に対して摩滅が少ない液体で金型
をクリーニングする方法に関し、さらに詳しくは、タイ
ヤ加硫成型用金型のうち、特に、スピューレスタイヤ用
のインサーターモールドに有効なクリーニング方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】タイヤ加硫成型用金型として一般に使用
されている金型としてインサーターモールドがあり、周
状で9箇所程度に割れた分割モールドが広く使用されて
いる。この分割モールドの周は、さらに例えば9個のピ
ースに分割されている。インサーターモールドは、この
9個のピースが夫々さらに二十数個に割られたものであ
る。従って、インサーターモールドの周は二百数十個に
分割された小ピースが組み合わされて使用されているこ
とになる(例えば、特開平3−198350号等)。
されている金型としてインサーターモールドがあり、周
状で9箇所程度に割れた分割モールドが広く使用されて
いる。この分割モールドの周は、さらに例えば9個のピ
ースに分割されている。インサーターモールドは、この
9個のピースが夫々さらに二十数個に割られたものであ
る。従って、インサーターモールドの周は二百数十個に
分割された小ピースが組み合わされて使用されているこ
とになる(例えば、特開平3−198350号等)。
【0003】かかるインサーターモールドはベント穴が
ないスピューレスタイプのモールドであり、ベント穴と
しての役割は、組み合わされた多数の小ピース間の約2
/100mm程度の隙間が果たすことになる。
ないスピューレスタイプのモールドであり、ベント穴と
しての役割は、組み合わされた多数の小ピース間の約2
/100mm程度の隙間が果たすことになる。
【0004】一方、タイヤ加硫成型用金型のクリーニン
グ方法としては、プラスチックビーズをエアで吹きつけ
るショットブラスト法や、強酸や強アルカリ性の洗剤を
使用する液体クリーニング方法が広く採用されている。
グ方法としては、プラスチックビーズをエアで吹きつけ
るショットブラスト法や、強酸や強アルカリ性の洗剤を
使用する液体クリーニング方法が広く採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ショッ
トブラスト法は、ガラスビーズが直接当たる金型表面に
対してはクリーニング効果が大きいものの、エア抜きの
ベント穴やスリット内部のクリーニングはできないとい
う問題があった。また、エア抜きのベント穴やスリット
内部にビーズの破砕粉が詰まるという問題もあり、特に
上述のインサーターモールドをクリーニングすると、上
記小ピース間の隙間にプラスチックビーズが入り込み、
その結果エア抜き等に支障を来すため、入り込んだビー
ズを除去する必要があるが、かかる除去作業には工数が
かかり、実質的に適用が不可能であった。実際に二百数
十個のピースを分解してビーズを除去し、また組み立て
るには、まる1日を費やさなければならなかった。さら
に、金型の主材質がアルミであるため強度的に弱く、シ
ョットブラスト法によると摩滅やエッジ部の変形により
金型の文字や刻印が不鮮明となり、パターン形状のシャ
ープがさなくなるという問題もあった。
トブラスト法は、ガラスビーズが直接当たる金型表面に
対してはクリーニング効果が大きいものの、エア抜きの
ベント穴やスリット内部のクリーニングはできないとい
う問題があった。また、エア抜きのベント穴やスリット
内部にビーズの破砕粉が詰まるという問題もあり、特に
上述のインサーターモールドをクリーニングすると、上
記小ピース間の隙間にプラスチックビーズが入り込み、
その結果エア抜き等に支障を来すため、入り込んだビー
ズを除去する必要があるが、かかる除去作業には工数が
かかり、実質的に適用が不可能であった。実際に二百数
十個のピースを分解してビーズを除去し、また組み立て
るには、まる1日を費やさなければならなかった。さら
に、金型の主材質がアルミであるため強度的に弱く、シ
ョットブラスト法によると摩滅やエッジ部の変形により
金型の文字や刻印が不鮮明となり、パターン形状のシャ
ープがさなくなるという問題もあった。
【0006】これに対し、強酸性や強アルカリ性の洗剤
を使用する液体クリーニング法(酸・アルカリ法)はア
ルミ材への摩滅を防止することができる他、エアぬきの
ベント穴やスリット内部のクリーニングもできる上、こ
れらの目詰りを生ずることもないという利点がある。し
かし、酸・アルカリ法においては、無機酸の硝酸、硫
酸、塩酸あるいは無機アルカリの苛性ソーダは金型の汚
れに対し極めて優れたクリーニング効果を示すが、金型
のアルミ材質を急激に腐食するという問題があり、実際
上使用し得ない。また、有機アルカリのアミン系クリー
ニング剤は汚れに対するクリーニング効果は良いが、危
険物の第4石油第3類に属するため、クリーニング装置
の防爆や保安距離確保などの安全上の問題の他に、クリ
ーニング剤のコストが高いという問題もあった。
を使用する液体クリーニング法(酸・アルカリ法)はア
ルミ材への摩滅を防止することができる他、エアぬきの
ベント穴やスリット内部のクリーニングもできる上、こ
れらの目詰りを生ずることもないという利点がある。し
かし、酸・アルカリ法においては、無機酸の硝酸、硫
酸、塩酸あるいは無機アルカリの苛性ソーダは金型の汚
れに対し極めて優れたクリーニング効果を示すが、金型
のアルミ材質を急激に腐食するという問題があり、実際
上使用し得ない。また、有機アルカリのアミン系クリー
ニング剤は汚れに対するクリーニング効果は良いが、危
険物の第4石油第3類に属するため、クリーニング装置
の防爆や保安距離確保などの安全上の問題の他に、クリ
ーニング剤のコストが高いという問題もあった。
【0007】そこで本発明の目的は、上述の従来技術の
問題点を解決し、金型の腐蝕や安全上問題のある強酸性
や強アルカリ性の洗剤の使用や金型の分解掃除を行うこ
となくベント穴やスリット溝内部までクリーニングを効
率的に行うことができ、しかも金型の摩滅を招くことも
ないエラストマー物品の加硫金型におけるクリーニング
方法を提供することにある。
問題点を解決し、金型の腐蝕や安全上問題のある強酸性
や強アルカリ性の洗剤の使用や金型の分解掃除を行うこ
となくベント穴やスリット溝内部までクリーニングを効
率的に行うことができ、しかも金型の摩滅を招くことも
ないエラストマー物品の加硫金型におけるクリーニング
方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の、エラストマー物品の加硫成型後における
金型をクリーニングする方法は、上記金型を、付着物中
の有機物の沸点以上の温度で高温加熱する工程と、加熱
した金型を水洗する工程とからなるものである。
に、本発明の、エラストマー物品の加硫成型後における
金型をクリーニングする方法は、上記金型を、付着物中
の有機物の沸点以上の温度で高温加熱する工程と、加熱
した金型を水洗する工程とからなるものである。
【0009】ここで、エラストマー物品とは、例えば有
機繊維やスチールコードで補強されたゴム複合体であ
り、代表的にはタイヤである。
機繊維やスチールコードで補強されたゴム複合体であ
り、代表的にはタイヤである。
【0010】本発明においては、使用されて汚れた金型
を、付着物中の有機物の沸点以上の温度、具体的には2
00〜300℃程度の高温に加熱する場合、図1に示す
ように、例えば金型1を加熱炉2の内部に入れ、加熱電
気ヒータ3ーで金型1の全体を加熱する。この際、加熱
炉2の内部を真空引きしてやることにより付着物中の有
機物の蒸発を早めることができる。
を、付着物中の有機物の沸点以上の温度、具体的には2
00〜300℃程度の高温に加熱する場合、図1に示す
ように、例えば金型1を加熱炉2の内部に入れ、加熱電
気ヒータ3ーで金型1の全体を加熱する。この際、加熱
炉2の内部を真空引きしてやることにより付着物中の有
機物の蒸発を早めることができる。
【0011】次に、上記水洗工程の一例としては、図2
の(a)に示すように、ノズル4より金型1の内面に向
けて高圧の水、好ましくは150〜250kg/cm2
の高圧水を吹きつけてやると、汚れ落ちに効果的であ
る。
の(a)に示すように、ノズル4より金型1の内面に向
けて高圧の水、好ましくは150〜250kg/cm2
の高圧水を吹きつけてやると、汚れ落ちに効果的であ
る。
【0012】あるいは、図2の(b)に示すように金型
1を超音波水浴5中に浸漬し、好ましくは10分間超音
波処理を施すと、やはり汚れ落ちに効果的である。
1を超音波水浴5中に浸漬し、好ましくは10分間超音
波処理を施すと、やはり汚れ落ちに効果的である。
【0013】さらに、上記水洗処理の前に図2の(c)
に示すように、金型1を中性洗剤が溶解している水浴6
中に、好ましくは30分間程漬けておくこともでき、こ
れは汚れの落ちにくいゴム種について有効である。な
お、この際、水浴6に液攪拌用循環ポンプ7を取りつ
け、中性洗剤溶液を循環させてやると、更に効果的であ
る。本発明において使用し得る中性洗剤としては、例え
ば非イオン性界面活性剤(商品としては、例えば(株)
ライオンのサンウォッシュLH−1000)を挙げるこ
とができる。
に示すように、金型1を中性洗剤が溶解している水浴6
中に、好ましくは30分間程漬けておくこともでき、こ
れは汚れの落ちにくいゴム種について有効である。な
お、この際、水浴6に液攪拌用循環ポンプ7を取りつ
け、中性洗剤溶液を循環させてやると、更に効果的であ
る。本発明において使用し得る中性洗剤としては、例え
ば非イオン性界面活性剤(商品としては、例えば(株)
ライオンのサンウォッシュLH−1000)を挙げるこ
とができる。
【0014】本発明においては、強酸性や強アルカリ性
の洗浄剤を使用しない限り、いかなる形態の水洗処理を
も採用することができ、上述の一例水洗方法や中性洗剤
を使用する洗浄方法を組み合わせても、あるいはそれ以
外の水洗処理を採用することも可能である。
の洗浄剤を使用しない限り、いかなる形態の水洗処理を
も採用することができ、上述の一例水洗方法や中性洗剤
を使用する洗浄方法を組み合わせても、あるいはそれ以
外の水洗処理を採用することも可能である。
【0015】
【作用】本発明者らは、強酸性や強アルカリ性の洗剤を
使用することなく金型の液体クリーニングを効率的に行
うことができる方法を見出すべく、先ず、タイヤ加硫成
型用金型の加硫成型後の汚れ付着物の分析を行ったとこ
ろ、その結果は、下記の表1に示す通りであった。
使用することなく金型の液体クリーニングを効率的に行
うことができる方法を見出すべく、先ず、タイヤ加硫成
型用金型の加硫成型後の汚れ付着物の分析を行ったとこ
ろ、その結果は、下記の表1に示す通りであった。
【0016】
【表1】
【0017】上記表1から、有機成分がZnSとカーボ
ンブラックの粒状物の粘結剤として作用し、これらを金
型に強固に付着させていることが分かった。そこで、本
発明者らは、次にこれら成分の分解法につき鋭意検討を
行った。その結果、ZnSやカーボンブラックの分解温
度は700℃以上であるが、有機物の分解温度に着目す
ると、各物質の沸点は下記の表2に示す通りであった。
ンブラックの粒状物の粘結剤として作用し、これらを金
型に強固に付着させていることが分かった。そこで、本
発明者らは、次にこれら成分の分解法につき鋭意検討を
行った。その結果、ZnSやカーボンブラックの分解温
度は700℃以上であるが、有機物の分解温度に着目す
ると、各物質の沸点は下記の表2に示す通りであった。
【0018】
【表2】
【0019】このことから、タイヤの加硫成型後の汚れ
が付着している金型を300℃に加熱すれば有機成分が
蒸発してZnSやカーボンブラックの金型への粘結力を
弱めることができ、その後の金型のクリーニング効果を
高めることができると考えた。なお、金型の融点、例え
ばアルミニウム製の金型では約550℃以下の温度とす
ることは当然のことである。
が付着している金型を300℃に加熱すれば有機成分が
蒸発してZnSやカーボンブラックの金型への粘結力を
弱めることができ、その後の金型のクリーニング効果を
高めることができると考えた。なお、金型の融点、例え
ばアルミニウム製の金型では約550℃以下の温度とす
ることは当然のことである。
【0020】そこで、実際に金型をかかる温度で加熱し
てみたところ、有機成分が蒸発してZnSやカーボンブ
ラックの金型への粘結力が弱まると、これら付着物が金
型表面から浮き上がった状態となった。かかる浮き上が
り状態が金型の全面に亘っている場合には中性洗剤を使
用することなく、水だけの超音波洗浄か、もしくは高水
圧洗浄でもクリーニング効果は極めて大である。
てみたところ、有機成分が蒸発してZnSやカーボンブ
ラックの金型への粘結力が弱まると、これら付着物が金
型表面から浮き上がった状態となった。かかる浮き上が
り状態が金型の全面に亘っている場合には中性洗剤を使
用することなく、水だけの超音波洗浄か、もしくは高水
圧洗浄でもクリーニング効果は極めて大である。
【0021】なお、金型の加熱処理に際し、300℃付
近の温度では金型歪に懸念がある場合には、加熱炉を真
空にすると有機物質の沸点が数十度低下するので、20
0〜250℃程度で処理することができ、かかる金型歪
問題を解決することができる。
近の温度では金型歪に懸念がある場合には、加熱炉を真
空にすると有機物質の沸点が数十度低下するので、20
0〜250℃程度で処理することができ、かかる金型歪
問題を解決することができる。
【0022】
【実施例】実施例1〜2,比較例1〜4 加硫成型後の、汚れの付着しているタイヤ加硫成型用金
型に、前処理として下記の表3に示すように250〜3
00℃で高温加熱処理を施し、ついで中性洗剤による後
処理をする場合には加熱後の金型を1000g/lの非
イオン性中性洗剤の水浴に表3に示す条件にて浸漬し
た。
型に、前処理として下記の表3に示すように250〜3
00℃で高温加熱処理を施し、ついで中性洗剤による後
処理をする場合には加熱後の金型を1000g/lの非
イオン性中性洗剤の水浴に表3に示す条件にて浸漬し
た。
【0023】
【表3】
【0024】実施例3,従来例1〜2 実施例3として、上記実施例1および2の処理を施した
タイヤ加硫後の成型用金型に、高水圧(200kg/c
m2 )の水を図2の(a)に示すように吹きつける処理
をしたときの最終的なクリーニング効果を、従来のショ
ットブラスト法(従来例1)および酸・アルカリ法(従
来例2)におけるクリーニング効果と比較した。得られ
た結果を下記の表4に示す。
タイヤ加硫後の成型用金型に、高水圧(200kg/c
m2 )の水を図2の(a)に示すように吹きつける処理
をしたときの最終的なクリーニング効果を、従来のショ
ットブラスト法(従来例1)および酸・アルカリ法(従
来例2)におけるクリーニング効果と比較した。得られ
た結果を下記の表4に示す。
【0025】
【表4】
【0026】上記表4から明らかなように、従来例1の
ショットブラスト法においてはベント穴やスリット溝内
部のクリーニングが不十分であり、また金型に摩滅も認
められた。また、従来例2の酸・アルカリ法においては
金型の腐蝕が認められ、しかも安全性に問題があった。
これに対し、本発明における実施例3においては、かか
る問題を伴うことなく、優れたクレーニング効果が得ら
れた。また、汚れの落ちにくいゴム種については、中性
洗剤で洗浄する工程を加えることが効果的であった。
ショットブラスト法においてはベント穴やスリット溝内
部のクリーニングが不十分であり、また金型に摩滅も認
められた。また、従来例2の酸・アルカリ法においては
金型の腐蝕が認められ、しかも安全性に問題があった。
これに対し、本発明における実施例3においては、かか
る問題を伴うことなく、優れたクレーニング効果が得ら
れた。また、汚れの落ちにくいゴム種については、中性
洗剤で洗浄する工程を加えることが効果的であった。
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の、エ
ラストマー物品の加硫金型におけるクリーニング方法に
おいては、金型を先ず所定の温度で高温加熱し、次いで
水洗することにより、金型の腐蝕や安全上問題のある強
酸性や強アルカリ性の洗剤の使用や金型の分解掃除を行
うことなくベント穴やスリット溝内部までクリーニング
を効率的に行うことができ、しかも金型の摩滅を招くこ
ともないという効果が得られる。
ラストマー物品の加硫金型におけるクリーニング方法に
おいては、金型を先ず所定の温度で高温加熱し、次いで
水洗することにより、金型の腐蝕や安全上問題のある強
酸性や強アルカリ性の洗剤の使用や金型の分解掃除を行
うことなくベント穴やスリット溝内部までクリーニング
を効率的に行うことができ、しかも金型の摩滅を招くこ
ともないという効果が得られる。
【図1】金型の加熱の様子を示す概要図である。
【図2】(a)は、高圧水を用いる金型の水洗の様子を
示す概要図である。(b)は、超音波水浴を用いる金型
の水洗の様子を示す概要図である。(c)は、中性洗剤
が溶解している水浴を用いる金型の水洗の様子を示す概
要図である。
示す概要図である。(b)は、超音波水浴を用いる金型
の水洗の様子を示す概要図である。(c)は、中性洗剤
が溶解している水浴を用いる金型の水洗の様子を示す概
要図である。
1 金型 2 加熱炉 3 加熱電気ヒーター 4 ノズル 5 超音波水浴 6 水浴 7 液攪拌用循環ポンプ
Claims (4)
- 【請求項1】 エラストマー物品の加硫成型後における
金型をクリーニングする方法において、 上記金型を、付着物中の有機物の沸点以上の温度で高温
加熱する工程と、加熱した金型を水洗する工程とからな
るエラストマー物品の加硫金型におけるクリーニング方
法。 - 【請求項2】 上記水洗工程において上記金型を高圧の
水で洗浄する請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 上記水洗工程において上記金型を超音波
水中洗浄により処理する請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 エラストマー物品の加硫成型後における
金型をクリーニングする方法において、 上記金型を、付着物中の有機物の沸点以上の温度で高温
加熱する工程と、加熱した金型を中性洗剤にて液体洗浄
する工程と、この洗浄金型を水洗する工程とからなるエ
ラストマー物品の加硫金型におけるクリーニング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7745393A JPH06262630A (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | エラストマー物品の加硫金型におけるクリーニング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7745393A JPH06262630A (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | エラストマー物品の加硫金型におけるクリーニング方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06262630A true JPH06262630A (ja) | 1994-09-20 |
Family
ID=13634439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7745393A Pending JPH06262630A (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | エラストマー物品の加硫金型におけるクリーニング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06262630A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003070443A1 (fr) * | 2002-02-25 | 2003-08-28 | Kabushiki Kaisha Bridgestone | Moule de vulcanisation d'article moule en caoutchouc, et procede de nettoyage dudit moule |
KR100940876B1 (ko) * | 2009-09-11 | 2010-02-09 | 박종선 | 타이어 몰드 초음파 세척장치 및 그 방법 |
WO2010094454A1 (de) * | 2009-02-17 | 2010-08-26 | Ftm Formentechnik | Reinigung von formen zur herstellung von reifenprofilen |
-
1993
- 1993-03-12 JP JP7745393A patent/JPH06262630A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003070443A1 (fr) * | 2002-02-25 | 2003-08-28 | Kabushiki Kaisha Bridgestone | Moule de vulcanisation d'article moule en caoutchouc, et procede de nettoyage dudit moule |
US7360749B2 (en) | 2002-02-25 | 2008-04-22 | Kabushiki Kaisha Bridgestone | Rubber molded article vulcanizing mold, and method for cleaning the same |
WO2010094454A1 (de) * | 2009-02-17 | 2010-08-26 | Ftm Formentechnik | Reinigung von formen zur herstellung von reifenprofilen |
KR100940876B1 (ko) * | 2009-09-11 | 2010-02-09 | 박종선 | 타이어 몰드 초음파 세척장치 및 그 방법 |
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