JPH06262583A - マニピュレータ用振動防止装置 - Google Patents

マニピュレータ用振動防止装置

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JPH06262583A
JPH06262583A JP3282357A JP28235791A JPH06262583A JP H06262583 A JPH06262583 A JP H06262583A JP 3282357 A JP3282357 A JP 3282357A JP 28235791 A JP28235791 A JP 28235791A JP H06262583 A JPH06262583 A JP H06262583A
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JP
Japan
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manipulator
vibration
mass
mass damper
vibro
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JP3282357A
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Yasuo Yoshida
靖夫 吉田
Masato Tanaka
正人 田中
Takao Morita
孝男 森田
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Agency of Industrial Science and Technology
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 振動を防止するための慣性力を生じる制振質
量とそれを駆動するアクチュエータから成るマスダンパ
5及び振動を探知するセンサに応じて制振質量を制御す
る制御装置から構成され、かつ該マスダンパ5をマニピ
ュレータ1の先端部に設置したマニピュレータ1用振動
防止装置であって、図1に示すようにロボットマニピュ
レータ1に取り付けて用いる。 【効果】 マニピュレータの手先の軌道追従の精度を向
上させ、かつロボットの軽量化と高速化を図ることがで
きるとともに、小型化が可能で、省エネルギーに寄与す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロボットに使用されるマ
ニピュレータ用の新規な振動防止装置、さらに詳しく
は、マスダンパをマニピュレータの先端に設置して振動
を防止することにより、手先の軌道追従の精度を向上さ
せ、かつロボットの軽量化と高速化を図ることができる
とともに小型化が可能で、省エネルギーに寄与しうるマ
ニピュレータ用振動防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ロボットのマニピュレータは急停
止させると振動が生じて、手先の位置決めが困難になる
ことが知られており、また、このような好ましくない事
態は、例えば速度制御において手先部に速度変化による
大きな加速度を受ける場合、トルク制御において関節に
大きなトルクを受ける場合、減速機の歯あたりから生じ
るトルク変動を受ける場合、さらには地震や風などの外
力を受ける場合にも生じることが知られている。
【0003】このように、マニピュレータの手先に振動
が生じると、手先の軌道追従の精度が保たれない上、位
置決めまでの整定時間が長くなって、ロボットとしての
機能が十分に発揮できなくなるし、また、腕部構造部材
の疲労強度が低下し、クラックなどの損傷を生じる危険
性もある。この機能低下及び損傷の危険性を避けるため
に、腕部構造部材の剛性を増加させようとすると、腕部
の重量増加をもたらし、重い腕部を駆動するために、関
節のアクチュエータ(モータなど)の力量を増加させる
ことが必要となり、その結果ロボット全体の重量とサイ
ズが増加し、ロボットが大型化するのを免れない。ま
た、運動の速度変化を減少させて、振動の発生を抑制す
ることも考えられるが、この場合、高速化ができないと
いう不都合が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような事
情のもとで、ロボットに用いられるマニピュレータの手
先の軌道追従の精度を向上させ、かつロボットの軽量化
と高速化を図ることができるとともに、小型化が可能
で、省エネルギーに寄与しうるマニピュレータ用振動防
止装置を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の好
ましい性質を有するマニピュレータ用振動防止装置を開
発すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のマスダンパと制
御装置から構成され、かつ該マスダンパがマニピュレー
タの手首部又は手首部近傍の腕部に設置された構造の振
動防止装置により、その目的を達成しうることを見出
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、振動を防止するため
の慣性力を生じる制振質量とそれを駆動するアクチュエ
ータから成るマスダンパ及び振動を探知するセンサに応
じて制振質量を制御する制御装置から構成され、かつ該
マスダンパをマニピュレータの手首部又は手首部近傍の
腕部に設置したことを特徴とするマニピュレータ用振動
防止装置を提供するものである。
【0007】以下、添付図面に従って、本発明を詳細に
説明する。図1は本発明のマニピュレータ用振動防止装
置を設置したロボットマニピュレータの1例の斜視図で
ある。マニピュレータ1は作動時の加速度、関節トル
ク、地震などの外力変動を受けて点線で示すような振動
を生じる。このため、マニピュレータの自由端である手
先部2及び手首部3は、最上端の腕部4の軸心に垂直な
面内に振動し、たがいに直交する振動片振幅a及びa
を有する振動モードとなる。このような振動を防止す
るために、手首部近傍の腕部4にマスダンパ5が搭載さ
れている。
【0008】図2は腕部断面に垂直な面内振動を防止す
るための1例のマスダンパ配置図であって、2個のマス
ダンパ5′及び5″が台座6にて腕部4に取り付けられ
ている。振動成分a及びaは振動センサ7により検
出され、それらの振動方向に対応して、マスダンパ5′
及び5″がたがいに直交して配置されている。このマス
ダンパ5′及び5″は腕部軸心と離れているので、マス
ダンパ作動によって捩り振動発生が予期される場合に
は、図2の点線で示すように、軸心をはさんで反対側に
5′a、5″aのダンパ(それぞれ5′、5″と同一方
向に作動)を追加すればよい。
【0009】図3はアクティブにマスダンパを作動させ
るための原理図であって、マニピュレータ1は振動モー
ドに応じて、マスダンパ設置位置における等価なマス・
バネ系に変換でき、振動質量M、等価バネK、減衰係数
Cで表わされる。一方、マスダンパ5は内部に制振用の
質量mを有し、アクチュエータ(リニアモータ、油圧シ
リンダなど)によって発生する制振力Uでもって質量m
を駆動する。振動質量Mは外力Fによって起振される。
振動質量Mの振動は振動センサ7によって検出される。
この検出された振動情報は制御則Gによってフィードバ
ックされ、制御力Uに変換される。質量mの慣性力は常
に制御力Uと釣合っており、振動質量Mの振動防止用制
御力Uの反力受けの形となり、質量mは制振用として必
要となる。制御則Gは極配置、最適レギュレータなどの
制御理論から定められる。マスダンパを上下方向など重
力が作用する方向に効かすときは、制御力Uに重力補償
用の力を加える。このようなマスダンパを図2のように
2個配置して、たがいに直交する方向に作用させると、
腕部4の軸心に垂直な面内振動が防止され、結果とし
て、手先部2の振動が速やかに減少する。
【0010】図4は本発明の振動防止装置を設置したマ
ニピュレータを作動させた場合の1例の説明図であっ
て、腕部の長さ600mmの2自由度のマニピュレータ
を用い、垂直面に手先部を動かして、200mm×50
0mmの矩形図形を描かせた場合を示す。
【0011】図5は本発明の振動防止装置の効果を示す
1例のグラフであって、マニピュレータの手先を図形A
BCDAの順に軌道追従させ、停止させた場合の手先部
のたわみ量変化を示す。図において実線は本発明の振動
防止装置を設置したマニピュレータの場合、点線は振動
防止装置を設置していないマニピュレータの場合を示
す。
【0012】この図から分かるように、本発明の振動防
止装置を設置したマニピュレータにおいては、振動が少
なく、停止後は速やかに振動がなくなっている。
【0013】
【発明の効果】本発明のマニピュレータ用振動防止装置
は(1)マニピュレータに設置するのみで手先部の振動
防止効果があり、マニピュレータ本体の制御系や機構部
を大幅に改造する必要がなく、すでに稼動中のロボット
に容易に取付ることができる、(2)手先部の軌道追従
の精度を向上させうるとともに、位置決めの整定時間を
短縮させうる、(3)ロボット全体を軽量化、小型化す
ることが可能で、省エネルギーに寄与する、(4)高速
運動が可能となり、作業のスピードアップが図れる、な
どの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の振動防止装置を設置したロボットマ
ニピュレータの1例の斜視図。
【図2】 腕部断面に垂直な面内振動を防止するための
マスダンパ配置図。
【図3】 アクティブにマスダンパを作動させるための
1例の原理図。
【図4】 本発明の振動防止装置を設置したマニピュレ
ータを作動させた場合の1例の説明図。
【図5】 本発明の振動防止装置の効果を示す1例のグ
ラフ。
【符号の説明】
1 マニピュレータ 2 手先部 3 手首部 4 腕部 5 マスダンパ 6 台座 7 振動センサ M マニピュレータ振動質量 F 外力 m 制振用質量 G 制御則 U 制御力

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動を防止するための慣性力を生じる制
    振質量とそれを駆動するアクチュエータから成るマスダ
    ンパ及び振動を探知するセンサに応じて制振質量を制御
    する制御装置から構成され、かつ該マスダンパをマニピ
    ュレータの手首部又は手首部近傍の腕部に設置したこと
    を特徴とするマニピュレータ用振動防止装置。
JP3282357A 1991-08-02 1991-08-02 マニピュレータ用振動防止装置 Expired - Lifetime JPH06104313B2 (ja)

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JPH06262583A true JPH06262583A (ja) 1994-09-20
JPH06104313B2 JPH06104313B2 (ja) 1994-12-21

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JPH06104313B2 (ja) 1994-12-21

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