JPH07168631A - 振動制振装置 - Google Patents

振動制振装置

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JPH07168631A
JPH07168631A JP34258593A JP34258593A JPH07168631A JP H07168631 A JPH07168631 A JP H07168631A JP 34258593 A JP34258593 A JP 34258593A JP 34258593 A JP34258593 A JP 34258593A JP H07168631 A JPH07168631 A JP H07168631A
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JP
Japan
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vibration
vibrated
mass
elastic member
damping device
Prior art date
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Pending
Application number
JP34258593A
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English (en)
Inventor
Koichi Honke
浩一 本家
Hiroki Ueda
宏樹 上田
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧電アクチュエータの被振動物体の振動方向
への歪みの変位量を大きくすることが可能な振動制振装
置を提供しようとするものである。 【構成】 加振力を受けて振動する被振動物体への取付
ベース1と、該取付ベース1上に両端が支持されて被振
動物体の振動方向に対して垂直に取り付けられる板状の
弾性部材2と、該弾性部材2の中央に設けられるマス3
と、該マス3に対して対称に前記弾性部材2の長手方向
に直線状に並べられて貼着される1以上のバイモルフ型
の圧電アクチュエータ4、5と、前記被振動物体の現実
の振動を検出するセンサ7と、該センサ7の信号値に基
づいて前記圧電アクチュエータ4、5を被振動物体の振
動方向へ変位させる制御部8を備え、前記マス3を被振
動物体の振動方向へ運動させて慣性力を生じさせ、この
慣性力により被振動物体の振動を制振する振動制振装置
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加振力を受けて振動す
る物体の振動を制振するための振動制振装置であり、圧
電アクチュエータ、マス、被振動物体の振動を検出する
センサを備えた振動制振装置に係わり、特に、振動する
物体が精密機器等の産業機械である場合に最適な振動制
振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】加振力を受けて振動する被振動物体の制
振方法としては古くから動吸振機が有効なことが良く知
られている。これは振動しいている物体に加振力の周波
数と等しい固有振動数を持つバネ、質量、ダンパー等か
らなる装置を取り付けて、これの振動力により被振動物
体の現実の振動周波数付近に反共振点が形成されるよう
にして吸振する受動的な振動制振装置である。ところが
この方法は、制振性能の限界が低く、加振周波数と動吸
振機の固有振動数が精度良く一致している必要があり、
加振周波数が変動する場合には対応できないという問題
があった。
【0003】そこで、センサにより被振動物体の振動を
検出し、その検出値に応じて被振動物体から検出した振
動を積極的に打ち消すように圧電アクチュエータを駆動
させる能動的な振動制振装置が、特開昭63−2214
10号等に開示されている。
【0004】この振動制振装置は、加振力を受けて振動
する被振動物体への取付ベースと、該取付ベース上に設
けられた圧電アクチュエータと、該圧電アクチュエータ
に支持されるマスと、前記被振動物体の現実の振動を検
出するセンサと、該センサの信号に基づいて振動を制振
する方向に前記圧電アクチュエータを駆動させる制御部
を備えており、前記圧電アクチュエータと前記マスと
が、取付ベースに垂直な方向(被振動物体の振動方向)
に直列に接続されて固定されている。そして、センサが
振動を検出すると、制御部が前記センサの検出に基づい
て圧電アクチュエータの発生力を制御して、振動を制振
する方向に圧電アクチュエータを歪ませる。
【0005】ところで、上述のような振動制振装置に使
用される圧電アクチュエータは、圧電アクチュエータと
マスとが、取付ベースに垂直な方向(被振動物体の振動
方向)に直列に接続されて固定されている構造上、図6
に示すような積層型の圧電アクチュエータが使用されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示すような積層型の圧電アクチュエータは、取付ベース
に垂直な方向(被振動物体の振動方向)への歪みの変位
量δが非常に小さく、高周波数領域では効果的であるが
比較的大きな変位量δが求められる低周波数領域ではあ
まり効果的ではないという問題を有している。特に、精
密機器においては、高周波数領域の振動は上述の受動的
な振動制振装置によって制振することが容易であるの
で、低周波数領域での振動制振装置が望まれている。
【0007】本発明の振動制振装置は、上記問題に鑑み
なされたもので、その目的とするところは、圧電アクチ
ュエータの被振動物体の振動方向への歪みの変位量を大
きくすることが可能な振動制振装置を提供しようとする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、本発明の振動制振装置は、加振力を受けて振動する
被振動物体への取付ベースと、該取付ベース上に両端が
支持されて被振動物体の振動方向に対して垂直に取り付
けられる板状の弾性部材と、該弾性部材の中央に設けら
れるマスと、該マスに対して対称に前記弾性部材の長手
方向に直線状に並べられて貼着される1以上のバイモル
フ型の圧電アクチュエータと、前記被振動物体の現実の
振動を検出するセンサと、該センサの信号値に基づいて
前記圧電アクチュエータを被振動物体の振動方向へ変位
させる制御部を備え、前記マスを被振動物体の振動方向
へ運動させて慣性力を生じさせ、この慣性力により被振
動物体の振動を制振するものである。
【0009】
【作用】上記手段によると、1以上のバイモルフ型の圧
電アクチュエータが被振動物体の振動方向に対して垂直
に取り付けられる板状弾性部材の長手方向に直線状に設
けられているので、被振動物体の振動方向へ大きく変位
することが可能になる。それに伴い、板状弾性部材の中
央のマスも被振動物体の振動方向に大きく運動して比較
的大きな慣性力を生じさせる。そして、この慣性力によ
り振動を制振する。
【0010】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
つつ説明する。図1は、本発明の振動制振装置を示す図
であり、図1(b)は、図1(a)の作動図である。図
1において、1は取付ベース、2は板状弾性部材、3は
マス、4及び5は圧電アクチュエータ、6及び7は振動
検出するセンサ、8は制御部である。
【0011】取付ベース1は、加振力を受けて振動する
被振動物体への本発明の振動制振装置19の取付面とな
る。板状弾性部材2は、その両端を支持部材18によっ
て支持されて取付ベース1上に水平に(被振動物体の振
動方向に垂直な方向)に取り付けられており、マス3
は、その板状弾性部材2の中央に取り付けられている。
板状弾性部材2の剛性及びマス3の質量は、(1)式に
よって定められており、(1)式は、振動制振器19を
中央に集中質量を有する両端支持梁と見たときの角固有
振動Wm が制振したい振動数と略等しくなるように設定
したものである。
【0012】 Wm =4*√〔(3EI)/(ML3 )〕 (1)式 Wm :角固有振動(rad/s) E: ヤ
ング率 I:断面二次モーメント M:集中
質量 L:梁の長さ
【0013】圧電アクチュエータ4及び5は、電圧が加
えられると図2中二点鎖線に示すような方向に歪んで変
位するバイモルフ型の圧電アクチュエータであり、マス
3に対して対称に板状弾性部材2に貼着されて圧電アク
チュエータの列を構成している。振動検出するセンサ6
及び7は、それぞれマス3と被振動物体に取り付けられ
ており、振動変位、速度、加速度のうち少なくとも一つ
を検出して振動を検出して制御部8に信号を送る。制御
部8は、センサ6及び7から送られたきた信号値に基づ
いて、圧電アクチュエータ4、5の列の被振動物体の振
動方向への適切な変位を得るような制御量を演算し、こ
の制御量を増幅器9に入力して、圧電アクチュエータ
4、5の列を被振動物体の振動方向へ変位させる。
【0014】上記本発明の振動制振装置19の作動を説
明する。センサ7が振動を検出すると、制御部8がセン
サ6からの信号値とセンサ7からの信号値に基づいて、
圧電アクチュエータ4、5を、図1(b)に示すよう
に、被振動物体の振動方向に、被振動体の振動を制振す
るのに適切な量だけ変位させる。それに伴い、板状弾性
部材2の中央のマス3も図中矢印方向に変位し、被振動
物体の振動方向に運動して慣性力を生じさせる。そし
て、この慣性力により被振動物体の振動を制振する。
【0015】上記構成の発明の振動制振装置19は、バ
イモルフ型の圧電アクチュエータ4、5が、被振動物体
の振動方向に対して垂直に取り付けられる板状弾性部材
2の長手方向に直線状に設けられているので、被振動物
体の振動方向へ歪ませて大きく変位することが可能であ
り、それに伴い、板状弾性部材2の中央のマス3も被振
動物体の振動方向に大きく運動して比較的大きな慣性力
を生じさせることが可能となる。従って、高周波数領域
に比べ大きな変位量が求められる低周波数領域であって
も効果的な制振が行える。
【0016】次に、本発明実施の他の振動制振装置を図
3乃至図5により説明する。図3は、取付ベース1とマ
ス3との間にバネ10及び減衰要素11を挿入すること
により、従来の受動的制振装置としての特性も備えた例
である。圧電アクチュエータ4、5が故障等で作動しな
い場合にもバネ10及び減衰要素11とで制振装置とし
ての機能を果たすので制振装置全体としての信頼性を確
保できる。
【0017】図4は、板状弾性部材2とマス3の接続部
をピン12で支持しているものである。このようにピン
12で支持すると板状弾性部材2とマス3との取付角度
がピン12の回転によって可変となるので、両圧電アク
チュエータ4、5の列の被振動物体の振動方向の変位を
図1の場合とは逆向きに歪ませても、マス3は図4
(b)に示すような角度で支持されて図中矢印方向に変
位し、被振動物体の振動方向に運動して慣性力を生じさ
せることができる。
【0018】図5は、圧電アクチュエータ14、15、
16、17をマス3に対して対称に二枚づつ直線状に並
べて板状弾性部材2に貼着した例である。この場合は、
圧電アクチュエータ14、15の歪みの向きに対して、
圧電アクチュエータ16、17の歪みの向きが反対にな
っており、図5(b)に示すように、全体として一つの
大きな波形となるように圧電アクチュエータ14、1
5、16、17の列を被振動物体の振動方向へ変位させ
ている。そして、マス3を矢印方向に大きく変位させて
振動物体の振動方向に運動させ、慣性力を生じさせてい
る。
【0019】
【発明の効果】このように本発明の振動制振装置は、1
以上のバイモルフ型の圧電アクチュエータを被振動物体
の振動方向に対して垂直に取り付けられる板状弾性部材
の長手方向に直線状に設けることにより、被振動物体の
振動方向へ大きく変位することを可能とし、それに伴
い、板状弾性部材の中央のマスも被振動物体の振動方向
に大きく運動して比較的大きな慣性力を発生させる。そ
して、この慣性力により、振動を制振するようにしてい
るので、比較的低周波数領域であっても効果的な制振が
行える。従って、低周波数領域での振動制振装置が望ま
れている精密機器においての制振装置として最適であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の振動制振装置を示す図である。
【図2】バイモルフ型の圧電アクチュエータの歪みの変
位を示す図である。
【図3】本発明実施の他の振動制振装置を示す図であ
る。
【図4】本発明実施の他の振動制振装置を示す図であ
る。
【図5】本発明実施の他の振動制振装置を示す図であ
る。
【図6】積層型の圧電アクチュエータの歪みの変位を示
す図である。
【符号の説明】
1 取付ベース 2 板状弾性部材 3 マス 4、5 バイモルフ型圧電アクチュエータ 6、7 センサ 8 制御部 9 増幅器 18 支持部材 19 振動制振装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加振力を受けて振動する被振動物体への
    取付ベースと、該取付ベース上に両端が支持されて被振
    動物体の振動方向に対して垂直に取り付けられる板状の
    弾性部材と、該弾性部材の中央に設けられるマスと、該
    マスに対して対称に前記弾性部材の長手方向に直線状に
    並べられて貼着される1以上のバイモルフ型の圧電アク
    チュエータと、前記被振動物体の現実の振動を検出する
    センサと、該センサの信号値に基づいて前記圧電アクチ
    ュエータを被振動物体の振動方向へ変位させる制御部を
    備え、前記マスを被振動物体の振動方向へ運動させて慣
    性力を生じさせ、この慣性力により被振動物体の振動を
    制振することを特徴とする振動制振装置。
JP34258593A 1993-12-13 1993-12-13 振動制振装置 Pending JPH07168631A (ja)

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JP34258593A JPH07168631A (ja) 1993-12-13 1993-12-13 振動制振装置

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JP34258593A JPH07168631A (ja) 1993-12-13 1993-12-13 振動制振装置

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Cited By (6)

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