JPH06262185A - 脂肪酸カルシウムの生成方法 - Google Patents
脂肪酸カルシウムの生成方法Info
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- JPH06262185A JPH06262185A JP5203493A JP5203493A JPH06262185A JP H06262185 A JPH06262185 A JP H06262185A JP 5203493 A JP5203493 A JP 5203493A JP 5203493 A JP5203493 A JP 5203493A JP H06262185 A JPH06262185 A JP H06262185A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 多くの塩類が溶存している場合でも、水に溶
解している脂肪酸塩を簡単に、効率よく脂肪酸カルシウ
ムとして固形分とすることが可能な脂肪酸カルシウムの
生成方法を提案する。 【構成】 脂肪酸塩の水溶液にカルシウム化合物を添加
して水不溶性の脂肪酸カルシウムを生成させる方法にお
いて、脂肪酸塩の水溶液に塩化カルシウムをpHが6.
5〜7.5になるように添加した後、水酸化カルシウム
または水酸化ナトリウムなどのアルカリを添加して脂肪
酸カルシウムを生成させる。
解している脂肪酸塩を簡単に、効率よく脂肪酸カルシウ
ムとして固形分とすることが可能な脂肪酸カルシウムの
生成方法を提案する。 【構成】 脂肪酸塩の水溶液にカルシウム化合物を添加
して水不溶性の脂肪酸カルシウムを生成させる方法にお
いて、脂肪酸塩の水溶液に塩化カルシウムをpHが6.
5〜7.5になるように添加した後、水酸化カルシウム
または水酸化ナトリウムなどのアルカリを添加して脂肪
酸カルシウムを生成させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水に溶解している脂肪酸
塩を水に不溶の脂肪酸カルシウムとして固形物化させる
ことが可能な脂肪酸カルシウムの生成方法に関する。
塩を水に不溶の脂肪酸カルシウムとして固形物化させる
ことが可能な脂肪酸カルシウムの生成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】排水中の油分を除去する場合、油脂を脂
肪酸に分解した後、カルシウム化合物を添加して水に不
溶の脂肪酸カルシウムを生成させ、油脂を固形分として
除去する方法がある(特願平4−210468号、特願
平4−221784号)。しかし、排水中には多くの塩
類が溶存しており、油脂の分解によって生成した脂肪酸
は塩類溶液中で陽イオンと弱いイオン結合を形成してい
るため、直接水酸化カルシウムなどの水溶性のカルシウ
ム化合物を添加しても脂肪酸のカルシウム塩が形成され
ない場合がある。
肪酸に分解した後、カルシウム化合物を添加して水に不
溶の脂肪酸カルシウムを生成させ、油脂を固形分として
除去する方法がある(特願平4−210468号、特願
平4−221784号)。しかし、排水中には多くの塩
類が溶存しており、油脂の分解によって生成した脂肪酸
は塩類溶液中で陽イオンと弱いイオン結合を形成してい
るため、直接水酸化カルシウムなどの水溶性のカルシウ
ム化合物を添加しても脂肪酸のカルシウム塩が形成され
ない場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、多く
の塩類が溶存している場合でも、水に溶解している脂肪
酸塩を簡単に、効率よく脂肪酸カルシウムとして固形分
とすることが可能な脂肪酸カルシウムの生成方法を提案
することである。
の塩類が溶存している場合でも、水に溶解している脂肪
酸塩を簡単に、効率よく脂肪酸カルシウムとして固形分
とすることが可能な脂肪酸カルシウムの生成方法を提案
することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、脂肪酸塩の水
溶液にカルシウム化合物を添加して水不溶性の脂肪酸カ
ルシウムを生成させる方法において、脂肪酸塩の水溶液
に塩化カルシウムをpHが6.5〜7.5になるように
添加した後、アルカリを添加することを特徴とする脂肪
酸カルシウムの生成方法である。
溶液にカルシウム化合物を添加して水不溶性の脂肪酸カ
ルシウムを生成させる方法において、脂肪酸塩の水溶液
に塩化カルシウムをpHが6.5〜7.5になるように
添加した後、アルカリを添加することを特徴とする脂肪
酸カルシウムの生成方法である。
【0005】多くの塩類が溶存している脂肪酸塩の水溶
液では、直接水酸化カルシウムなどの水溶性のカルシウ
ム化合物を添加しても脂肪酸のカルシウム塩が形成され
ない場合がある。このため塩類溶存下の脂肪酸塩水溶液
中で脂肪酸カルシウムを生成させるには、1)pHを下
げて脂肪酸を遊離の形とし、アルカリとの反応性を高め
る、2)すでに脂肪酸と結合している陽イオンに対して
新たに結合すべき陰イオンを与える、の2点を満足させ
た状態でカルシウム化合物を添加する必要がある。
液では、直接水酸化カルシウムなどの水溶性のカルシウ
ム化合物を添加しても脂肪酸のカルシウム塩が形成され
ない場合がある。このため塩類溶存下の脂肪酸塩水溶液
中で脂肪酸カルシウムを生成させるには、1)pHを下
げて脂肪酸を遊離の形とし、アルカリとの反応性を高め
る、2)すでに脂肪酸と結合している陽イオンに対して
新たに結合すべき陰イオンを与える、の2点を満足させ
た状態でカルシウム化合物を添加する必要がある。
【0006】しかし、前記2点を満足させるために、塩
酸などの鉱酸を脂肪酸塩の水溶液に添加すると、pHの
低下が急激なため、脂肪酸が遊離の形となってアルカリ
との反応性が高くなった時点で添加を中止するのが難し
く、過剰に添加すると遊離の脂肪酸が凝固する。この場
合、その後水酸化カルシウムなどのカルシウム化合物を
添加してもほとんど反応せず、脂肪酸のカルシウム塩は
形成されない。なお鉱酸を添加した際に形成される脂肪
酸の凝固物は含水量が多く、しかもベタベタした状態の
ものであり、分離などの点で取扱いにくい。
酸などの鉱酸を脂肪酸塩の水溶液に添加すると、pHの
低下が急激なため、脂肪酸が遊離の形となってアルカリ
との反応性が高くなった時点で添加を中止するのが難し
く、過剰に添加すると遊離の脂肪酸が凝固する。この場
合、その後水酸化カルシウムなどのカルシウム化合物を
添加してもほとんど反応せず、脂肪酸のカルシウム塩は
形成されない。なお鉱酸を添加した際に形成される脂肪
酸の凝固物は含水量が多く、しかもベタベタした状態の
ものであり、分離などの点で取扱いにくい。
【0007】これに対し、鉱酸に代えて塩化カルシウム
を添加すると、pHが緩やかに低下し、添加の終点が判
定しやすい。また塩化カルシウムのカルシウムイオンは
脂肪酸カルシウムのカルシウムイオンとして用いられる
ので経済的である。さらに過剰に添加した場合でも遊離
の脂肪酸が凝固することはない。なお脂肪酸のカルシウ
ム塩は含水量が少なく、サラサラ状態の固形物なので、
簡単に分離でき、取扱が容易である。
を添加すると、pHが緩やかに低下し、添加の終点が判
定しやすい。また塩化カルシウムのカルシウムイオンは
脂肪酸カルシウムのカルシウムイオンとして用いられる
ので経済的である。さらに過剰に添加した場合でも遊離
の脂肪酸が凝固することはない。なお脂肪酸のカルシウ
ム塩は含水量が少なく、サラサラ状態の固形物なので、
簡単に分離でき、取扱が容易である。
【0008】本発明の方法を適用する脂肪酸塩の水溶液
としては塩類が溶存しているものが好ましい。脂肪酸塩
を形成している脂肪酸としては、動植物油脂等の油脂の
加水分解により生成する脂肪酸などがあげられ、具体的
なものとしては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、オレイン酸、
リノール酸、リノレン酸などの炭素数10〜24の飽和
または不飽和脂肪酸、好ましくは炭素数16〜18の飽
和または不飽和脂肪酸などがあげられる。
としては塩類が溶存しているものが好ましい。脂肪酸塩
を形成している脂肪酸としては、動植物油脂等の油脂の
加水分解により生成する脂肪酸などがあげられ、具体的
なものとしては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、オレイン酸、
リノール酸、リノレン酸などの炭素数10〜24の飽和
または不飽和脂肪酸、好ましくは炭素数16〜18の飽
和または不飽和脂肪酸などがあげられる。
【0009】水溶性の脂肪酸塩を形成している陽イオン
としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオ
ンなどがあげられる。このような脂肪酸塩の水溶液とし
ては、排水中の油分を酵素分解等により加水分解したも
のがあげられるが、これに限定されない。
としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオ
ンなどがあげられる。このような脂肪酸塩の水溶液とし
ては、排水中の油分を酵素分解等により加水分解したも
のがあげられるが、これに限定されない。
【0010】本発明の方法では、まず脂肪酸塩の水溶液
に塩化カルシウムをpHが6.5〜7.5、好ましくは
6.8〜7.2になるように添加する。塩化カルシウム
を添加してpHをこの範囲まで低下させると、次にアル
カリを添加してpHを上昇させたとき容易に脂肪酸カル
シウムが生成し、固形物が形成される。pHを6.5ま
で下げても急激なpHの変化は起こらず、脂肪酸が凝固
することはない。
に塩化カルシウムをpHが6.5〜7.5、好ましくは
6.8〜7.2になるように添加する。塩化カルシウム
を添加してpHをこの範囲まで低下させると、次にアル
カリを添加してpHを上昇させたとき容易に脂肪酸カル
シウムが生成し、固形物が形成される。pHを6.5ま
で下げても急激なpHの変化は起こらず、脂肪酸が凝固
することはない。
【0011】塩化カルシウムの添加量は上記pH範囲に
する量であるが、一応の目安として、含まれる脂肪酸に
対して多少過剰とするのが好ましい。塩化カルシウムを
大過剰に添加しても脂肪酸カルシウムの生成自体には悪
影響はないが、経済性の点から好ましくない。上記pH
範囲となる場合でも、カルシウムの添加量は反応当量よ
り少なかったり多かったりすることがある。反応当量よ
り少ない場合は次の工程で添加するアルカリとして水酸
化カルシウムを用いることによりカルシウムを補給する
ことができる。反応当量以上の場合は、次の工程で添加
するアルカリとして、水酸化ナトリウムなどのカルシウ
ムを含まないアルカリを添加することができる。
する量であるが、一応の目安として、含まれる脂肪酸に
対して多少過剰とするのが好ましい。塩化カルシウムを
大過剰に添加しても脂肪酸カルシウムの生成自体には悪
影響はないが、経済性の点から好ましくない。上記pH
範囲となる場合でも、カルシウムの添加量は反応当量よ
り少なかったり多かったりすることがある。反応当量よ
り少ない場合は次の工程で添加するアルカリとして水酸
化カルシウムを用いることによりカルシウムを補給する
ことができる。反応当量以上の場合は、次の工程で添加
するアルカリとして、水酸化ナトリウムなどのカルシウ
ムを含まないアルカリを添加することができる。
【0012】上記の塩化カルシウムを添加した後、pH
が低下した液にアルカリを添加して脂肪酸カルシウムを
生成させる。アルカリはpHが8以上になる量を添加す
るのが好ましい。アルカリとしては、水酸化カルシウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどがあげられ
る。アルカリの添加によりpHが上昇するに従って脂肪
酸カルシウムが生成し、固形物を形成するようになる。
が低下した液にアルカリを添加して脂肪酸カルシウムを
生成させる。アルカリはpHが8以上になる量を添加す
るのが好ましい。アルカリとしては、水酸化カルシウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどがあげられ
る。アルカリの添加によりpHが上昇するに従って脂肪
酸カルシウムが生成し、固形物を形成するようになる。
【0013】塩化カルシウムを添加してpHを低下させ
た後、アルカリを添加してpHを上昇させた場合、脂肪
酸カルシウムが生成しやすくなる理由は明らかではない
が、脂肪酸水溶液が6.5〜7.5程度の低pHから8
以上の高pHになる過程において、カルシウムイオンが
十分に存在すると、不溶性の脂肪酸カルシウムが生成し
やすくなるためであると推測される。
た後、アルカリを添加してpHを上昇させた場合、脂肪
酸カルシウムが生成しやすくなる理由は明らかではない
が、脂肪酸水溶液が6.5〜7.5程度の低pHから8
以上の高pHになる過程において、カルシウムイオンが
十分に存在すると、不溶性の脂肪酸カルシウムが生成し
やすくなるためであると推測される。
【0014】本発明の方法は、例えば油脂や脂肪酸を含
む排水から脂肪酸を除去する際に、脂肪酸カルシウムを
生成させる場合などに利用できる。油脂を含む排水を処
理する場合について説明すると、油脂を加水分解して脂
肪酸を生成させる際、水溶性塩を形成する陽イオンによ
り脂肪酸塩として排水に溶解させ、このような排水に本
発明の方法を適用して脂肪酸をカルシウム塩として除去
することにより、脂肪酸を排水から容易に除去すること
ができる。
む排水から脂肪酸を除去する際に、脂肪酸カルシウムを
生成させる場合などに利用できる。油脂を含む排水を処
理する場合について説明すると、油脂を加水分解して脂
肪酸を生成させる際、水溶性塩を形成する陽イオンによ
り脂肪酸塩として排水に溶解させ、このような排水に本
発明の方法を適用して脂肪酸をカルシウム塩として除去
することにより、脂肪酸を排水から容易に除去すること
ができる。
【0015】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、脂肪酸塩
の水溶液に塩化カルシウムをpHが6.5〜7.5にな
るように添加した後、アルカリを添加するようにしたの
で、多くの塩類が溶存している脂肪酸塩の水溶液中にお
いても、簡単に、効率よく脂肪酸カルシウムを生成させ
て固形分とすることができる。
の水溶液に塩化カルシウムをpHが6.5〜7.5にな
るように添加した後、アルカリを添加するようにしたの
で、多くの塩類が溶存している脂肪酸塩の水溶液中にお
いても、簡単に、効率よく脂肪酸カルシウムを生成させ
て固形分とすることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 参考例1 オレイン酸20g/lの懸濁液400mlに10規定の
水酸化ナトリウム水溶液を添加し、オレイン酸ナトリウ
ムを形成させて溶解するとともに、水酸化ナトリウムの
添加量とpHおよび液の性状との関係を調べた。図1に
示すように、オレイン酸懸濁液のpHは4.0であり、
水酸化ナトリウムをごく少量添加しただけでpHは急激
に上昇して8となり、その後は緩やかに上昇した。この
結果から、オレイン酸ナトリウムはpH8以上で安定で
あるが、pH8未満では不安定な状態となり、中性以下
では急速に遊離脂肪酸が生成すると推測される。
水酸化ナトリウム水溶液を添加し、オレイン酸ナトリウ
ムを形成させて溶解するとともに、水酸化ナトリウムの
添加量とpHおよび液の性状との関係を調べた。図1に
示すように、オレイン酸懸濁液のpHは4.0であり、
水酸化ナトリウムをごく少量添加しただけでpHは急激
に上昇して8となり、その後は緩やかに上昇した。この
結果から、オレイン酸ナトリウムはpH8以上で安定で
あるが、pH8未満では不安定な状態となり、中性以下
では急速に遊離脂肪酸が生成すると推測される。
【0017】次に、オレイン酸がナトリウム塩となって
いる上記反応液に、4規定の塩酸水溶液を添加し、添加
量とpHとの関係を調べた。図2に示すように、pHが
6.5以下ではpHが急速に低下するので、pHのコン
トロールが難しくなる。塩酸水溶液を7ml添加した時
点でpHは突然4以下となり、遊離オレイン酸の急激な
凝固が認められた。このようにpH8〜4で急激な変化
が起こるので、実用上コントロールは難しいと判断され
た。
いる上記反応液に、4規定の塩酸水溶液を添加し、添加
量とpHとの関係を調べた。図2に示すように、pHが
6.5以下ではpHが急速に低下するので、pHのコン
トロールが難しくなる。塩酸水溶液を7ml添加した時
点でpHは突然4以下となり、遊離オレイン酸の急激な
凝固が認められた。このようにpH8〜4で急激な変化
が起こるので、実用上コントロールは難しいと判断され
た。
【0018】実施例1 参考例1と同様に、オレイン酸20g/lの懸濁液40
0mlに10規定の水酸化ナトリウム水溶液を添加して
オレイン酸のナトリウム塩を形成させた後、30重量%
の塩化カルシウム水溶液を添加してpHを下げた。図3
に示したように、pHの低下は緩やかで、pH7となっ
た時点で添加を止め、次に40重量%の水酸化カルシウ
ム水溶液を添加してpHを上げた。この結果、pH8を
越えた時点でオレイン酸カルシウムの凝固が起こった。
0mlに10規定の水酸化ナトリウム水溶液を添加して
オレイン酸のナトリウム塩を形成させた後、30重量%
の塩化カルシウム水溶液を添加してpHを下げた。図3
に示したように、pHの低下は緩やかで、pH7となっ
た時点で添加を止め、次に40重量%の水酸化カルシウ
ム水溶液を添加してpHを上げた。この結果、pH8を
越えた時点でオレイン酸カルシウムの凝固が起こった。
【0019】実施例2 実施例1において、40重量%の水酸化カルシウム水溶
液の代りに1規定の水酸化ナトリウムを用いて実施例1
と同様にして行った。その結果、1ml添加してpHが
8を越えた時点で、実施例1と同様にオレイン酸カルシ
ウムの凝固が起こった。
液の代りに1規定の水酸化ナトリウムを用いて実施例1
と同様にして行った。その結果、1ml添加してpHが
8を越えた時点で、実施例1と同様にオレイン酸カルシ
ウムの凝固が起こった。
【0020】比較例1 オレイン酸20g/lの懸濁液400mlに10規定の
水酸化ナトリウム水溶液1.5mlを添加し、オレイン
酸をナトリウム塩として溶解させた。このpH9の水溶
液に40重量%の水酸化カルシウム水溶液を添加したと
ころ、オレイン酸カルシウムの凝固物は認められなかっ
た。
水酸化ナトリウム水溶液1.5mlを添加し、オレイン
酸をナトリウム塩として溶解させた。このpH9の水溶
液に40重量%の水酸化カルシウム水溶液を添加したと
ころ、オレイン酸カルシウムの凝固物は認められなかっ
た。
【図1】参考例1における10規定水酸化ナトリウム水
溶液によるオレイン酸の滴定曲線を示すグラフである。
溶液によるオレイン酸の滴定曲線を示すグラフである。
【図2】参考例1における4規定塩酸水溶液によるオレ
イン酸ナトリウムの滴定曲線を示すグラフである。
イン酸ナトリウムの滴定曲線を示すグラフである。
【図3】実施例1における30重量%塩化カルシウム水
溶液によるオレイン酸ナトリウムの滴定曲線を示すグラ
フである。
溶液によるオレイン酸ナトリウムの滴定曲線を示すグラ
フである。
Claims (1)
- 【請求項1】 脂肪酸塩の水溶液にカルシウム化合物を
添加して水不溶性の脂肪酸カルシウムを生成させる方法
において、 脂肪酸塩の水溶液に塩化カルシウムをpHが6.5〜
7.5になるように添加した後、アルカリを添加するこ
とを特徴とする脂肪酸カルシウムの生成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5203493A JPH06262185A (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | 脂肪酸カルシウムの生成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5203493A JPH06262185A (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | 脂肪酸カルシウムの生成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06262185A true JPH06262185A (ja) | 1994-09-20 |
Family
ID=12903538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5203493A Pending JPH06262185A (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | 脂肪酸カルシウムの生成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06262185A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007117939A (ja) * | 2005-10-31 | 2007-05-17 | Miyoshi Oil & Fat Co Ltd | 獣脂含有廃水の処理方法 |
-
1993
- 1993-03-12 JP JP5203493A patent/JPH06262185A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007117939A (ja) * | 2005-10-31 | 2007-05-17 | Miyoshi Oil & Fat Co Ltd | 獣脂含有廃水の処理方法 |
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