JPH06261689A - プロポリス入り菓子 - Google Patents

プロポリス入り菓子

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JPH06261689A
JPH06261689A JP5224648A JP22464893A JPH06261689A JP H06261689 A JPH06261689 A JP H06261689A JP 5224648 A JP5224648 A JP 5224648A JP 22464893 A JP22464893 A JP 22464893A JP H06261689 A JPH06261689 A JP H06261689A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
propolis
sucrose
confectionery
sweetener
component
Prior art date
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Pending
Application number
JP5224648A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Ogata
浩一 尾形
Michiyo Fukuse
美智代 福瀬
Rokuji Kimata
六司 木俣
Yukito Tsuchiya
之人 土屋
Kazuya Kuno
和也 久野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amano Enzyme Inc
Kracie Foods Ltd
Original Assignee
Amano Pharmaceutical Co Ltd
Kanebo Foods Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amano Pharmaceutical Co Ltd, Kanebo Foods Ltd filed Critical Amano Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP5224648A priority Critical patent/JPH06261689A/ja
Publication of JPH06261689A publication Critical patent/JPH06261689A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、蔗糖等を甘味料の主成分とする
菓子について効果的にう蝕の発生を防止することを目的
とする。 【構成】 蔗糖等の糖類を甘味料の主成分とする菓子
に、プロポリスチンキから疎水性成分の晶析速度を、糖
を添加することによって制御し疎水性成分を析出させて
得られた水分散性を有するプロポリスエキスパウダーを
含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、抗う蝕性を備えたプ
ロポリス入り菓子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】チューインガム,キャンデー,ゼリー等
の菓子は、一般に蔗糖を甘味料の主要成分としており、
その喫食によりう蝕(虫歯)を生じやすい。特に、この
ような菓子は幼児から小児に好まれており、それらの虫
歯の発生が深刻な状態になっている。そこで、このよう
なう蝕の発生を防止するために各種の提案がなされてい
る。その一つとして、う蝕の原因物質である乳酸を中和
するためのアルカリ成分を上記菓子中に添加したり、あ
るいは、酵素を添加してう蝕原因菌であるストレプトコ
ッカス・ミュータンス菌を失活させること等が提案され
ている。しかしながら、前者の、アルカリ成分を添加す
る方法は、上記乳酸が歯の歯垢中で生成するのでアルカ
リ成分を単に添加するだけでは乳酸中和の効果が充分に
得られず、しかも菓子の風味を損なう恐れがあるという
難点を有する。また、後者の、酵素を添加する方法は、
その効果が疑わしく、また、安全性にも問題があるとい
う難点を有する。したがって、これらの提案は実用化さ
れていないのが現状である。さらに、う蝕原因菌である
ストレプトコッカス・ミュータンス菌が蔗糖から粘着性
物質をつくって歯の表面に付着し、そこで乳酸醗酵を行
ってう蝕を発生させることに着目してストレプトコッカ
ス・ミュータンス菌が利用する蔗糖の使用を中止するこ
とによりう蝕の発生を防止することも提案されている。
すなわち、蔗糖に代えてブドウ糖や果糖を使用すること
が提案されているが、ブドウ糖ないし果糖は粘着性物質
は生じないものの乳酸醗酵の基質にはなりうるので蔗糖
をこれで代替するだけでは効果的ではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、う蝕防
止のための各種の提案法によっては、う蝕を充分に防止
することができないのが実情であり、したがって、幼児
ないし小児のう蝕の発生率は依然として高い水準にあっ
てその改善が早急に望まれている。他方、古くから漢方
薬として知られている露蜂房(スズメバチ科の特定のは
ち〈スズメバチ,キホシアシナガバチ〉が天然につくる
巣そのもの)の抽出物を口腔用組成物に含有させるとい
う提案がなされている(特開昭60−109516号公
報)。この露蜂房抽出物には、歯痛に有効な露蜂房油が
含まれていることから、これを菓子に含有させるという
着想も生まれるが、上記露蜂房はそれ自体有毒であり食
品に用いるには安全性の点で問題があるうえ、歯痛自体
の鎮静化には有効であるものの歯痛の原因をつくるう蝕
の予防には効果がない。
【0004】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、蔗糖等を甘味料の主成分とする菓子について
効果的にう蝕の発生を防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、蔗糖等の糖類を甘味料の主成分とする
菓子であって、下記の(A)成分を含有しているという
構成をとる。 (A) プロポリスチンキから疎水性成分の晶析速度
を、糖を添加することによって制御し疎水性成分を析出
させて得られた水分散性を有するプロポリスエキスパウ
ダー。
【0006】
【作用】上記プロポリスエキスパウダーに用いられる天
然プロポリスは、ミツバチ科のみつ蜂が巣箱内に造巣
後、巣の補強,補修のために塗布する樹脂状物であり、
複雑な組成のみつ蜂生産物の一つである。日齢のすすん
だみつ蜂は、各種の花等から樹脂状物質を集めて帰巣
し、これを巣の内壁や窪みに薄く塗ったり、巣箱の間隙
や巣の門に塗布して冷気や水の侵入を防いだり、巣の修
理,補強等を行う。これが天然プロポリスとなるのであ
る。
【0007】みつ蜂生産物である天然プロポリスは、上
記のように樹脂状をしていて、欧州では古くから健康食
品として風邪等の際にレモン湯等に混入して喫飲するこ
とが行われている。
【0008】本発明者らは、上記天然プロポリスの抗菌
性に着目して、一連の研究を重ねた結果、特殊製法によ
って得られるプロポリスエキスパウダーを菓子中に添加
すると、菓子の風味を何ら損なうことなく口中に存在す
るストレプトコッカス・ミュータンス菌が効果的に静菌
され、それによって蔗糖等の糖類を甘味料の主要成分と
する菓子を喫食しても、殆どう蝕が生じなくなることを
見い出し、この発明に到達した。
【0009】この発明のプロポリス入り菓子は、その甘
味料の主要成分となる蔗糖等の糖類およびその他の添加
物ならびに、特殊製法によって得られたプロポリスエキ
スパウダーを用いて構成されている。
【0010】上記特殊製法によって得られたプロポリス
エキスパウダー(以下これを「プロポリス」と略す)
は、いわば、天然プロポリスを精製した精製品である。
すなわち、これら精製品は天然プロポリスから約30重
量%(以下「%」と略す)含有されているワックス分を
除いた(脱ロウ精製)ものである。
【0011】上記ワックス分を除いたものの主要成分
は、フラボノイド類である。これらのうち主として、フ
ラボン類とフラバノン類が含まれている。代表的なフラ
ボン類とフラバノン類は、下記のとおりである。 (フラボン類) (フラバノン類) クリシン ピノセンブリン テクトクリシン ピノストロビン アピゲニン ピノバンクシン アガセチン ガランギン
【0012】上記のフラボノイド類の特徴として、通常
のフラボノイドは配糖体として存在するのに対して、プ
ロポリス系のものでは糖を含まないアグリコンの状態に
なっていることがあげられる。上記フラボノイド類以外
の成分として、シンナミルアルコール,バニリン,カフ
ェ酸,ケイ皮酸,脂肪,アミノ酸,鉄,銅,ビタミン各
種があげられる。
【0013】この発明で用いる上記プロポリスは、特殊
製法、すなわち、天然プロポリスをアルコール抽出する
ことによって得られたプロポリスチンキから、疎水性成
分の晶析速度を、糖を添加することによって制御し疎水
性成分を析出させるということにより得られた水分散性
をもつ粉末である。
【0014】上記プロポリスは菓子全体中に0.1〜5
%含有されるように配合することが好結果をもたらす。
【0015】菓子中に、甘味料の主要成分として配合さ
れる蔗糖等の糖類としては、蔗糖をはじめとしてブドウ
糖,果糖,麦芽糖等、菓子に広く用いられている糖類を
あげることができる。この発明にいう糖類とは上記のよ
うな糖のみならず、ソルビトール,マルチトール等の糖
アルコールも含む。そして、これら糖類とともに用いら
れるそれ以外の原料としては、菓子の種類に応じてそれ
ぞれ選択配合される。例えば、チューインガムではガム
ベース,香料等が配合添加され、また、キャンデーでは
クエン酸等の酸味料が配合添加される。また、ゼリーで
はさらにゼラチン等のゲル化剤が配合添加される。これ
らの原料は前記プロポリスに対して何ら悪影響を与えな
い。
【0016】上記のようなプロポリス入り菓子を製造す
るに際して、上記特殊製法によるプロポリスは、各種原
料の配合の段階で添加してもよいし、原料の混練時に添
加してもよい。しかし、できあがったものに添加するの
は避けることが望ましい。すなわち、製品の状態では上
記プロポリスを全体に均一に分散させにくいからであ
る。また、上記特殊製法によるプロポリスは少々熱が加
わっても安定であり、上記のようなチューインガム,キ
ャンデー,ゼリーだけでなくスナック菓子やケーキ等の
加熱を加えられるものに対しても使用することができ
る。
【0017】
【発明の効果】以上のように、この発明のプロポリス入
り菓子は、抗う蝕性を備えている特殊製法のプロポリス
を含有しているため、う蝕の発生予防に顕著な効果を有
し、う蝕の罹患率が高まっている昨今において著しい効
果を発揮しうるのである。特に、上記プロポリスは、菓
子自体の風味を損なうことがなく、しかも安全性にも問
題がないという優れた特徴を備えており、これが従来の
提案法のものと顕著に異なる点である。
【0018】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0019】
【実施例1〜4、比較例】下記の表1に示すような組成
によりプロポリス入りチューインガムを製造した。
【0020】
【表1】
【0021】すなわち、各種の原料を上記のように配合
し、従来公知の方法により混練してプロポリス入りチュ
ーインガムを得た。このようにして得られたプロポリス
入りチューインガムの官能検査および抗う蝕性試験の結
果を表2に示す。
【0022】
【表2】
【0023】つぎに、プロポリスチューインガムに代え
て下記の表3に示すような組成のプロポリス入りキャン
デーをつくった。
【0024】
【表3】
【0025】すなわち、各種の原料を上記のように配合
し、従来公知の方法により混練してプロポリス入りキャ
ンデーを得た。このようにして得られたプロポリス入り
キャンデーの官能検査および抗う蝕性試験の結果を表4
に示す。
【0026】
【表4】 表2および表4の結果から、プロポリス入りチューイン
ガムおよびキャンデーは比較例に比べて優れた効果を奏
していることがわかる。
フロントページの続き (72)発明者 木俣 六司 愛知県西春日井郡西春町大字沖村字西ノ郷 37 (72)発明者 土屋 之人 愛知県西春日井郡西春町大字九之坪北口6 (72)発明者 久野 和也 愛知県春日井市石尾台6−10−18

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蔗糖等の糖類を甘味料の主成分とする菓
    子であって、下記の(A)成分を含有していることを特
    徴とするプロポリス入り菓子。 (A) プロポリスチンキから疎水性成分の晶析速度
    を、糖を添加することによって制御し疎水性成分を析出
    させて得られた水分散性を有するプロポリスエキスパウ
    ダー。
JP5224648A 1993-09-09 1993-09-09 プロポリス入り菓子 Pending JPH06261689A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5224648A JPH06261689A (ja) 1993-09-09 1993-09-09 プロポリス入り菓子

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ID=16817021

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JP5224648A Pending JPH06261689A (ja) 1993-09-09 1993-09-09 プロポリス入り菓子

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITMI20081557A1 (it) * 2008-08-29 2010-02-28 Pasquale Romeo "preparazioni alimentari dolciarie e bevande senza saccarosio"

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62210952A (ja) * 1986-03-11 1987-09-17 Kanebo Foods Ltd プロポリス入り菓子

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62210952A (ja) * 1986-03-11 1987-09-17 Kanebo Foods Ltd プロポリス入り菓子

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITMI20081557A1 (it) * 2008-08-29 2010-02-28 Pasquale Romeo "preparazioni alimentari dolciarie e bevande senza saccarosio"

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