JPH06260907A - 位相比較回路 - Google Patents

位相比較回路

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JPH06260907A
JPH06260907A JP5043793A JP4379393A JPH06260907A JP H06260907 A JPH06260907 A JP H06260907A JP 5043793 A JP5043793 A JP 5043793A JP 4379393 A JP4379393 A JP 4379393A JP H06260907 A JPH06260907 A JP H06260907A
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signal
output signal
input
level
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Kimimasa Maemura
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Mitsubishi Electric Corp
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 位相比較回路の電源電圧の低減化、回路動作
の安定化を図る。 【構成】 被比較信号FIN が基準信号FREFより立ち上が
りが速いとその出力信号DをHレベルとし、被比較信号
FIN が基準信号FREFより立ち上がりが遅いとその出力信
号UをHレベルとする位相比較回路を、ラッチ回路34、
36とNORゲート20、22、24、26、ANDゲート28、3
0、NANDゲート32によって構成してある。各ゲート2
0、22、24、26、28、30、32は、いずれも2入力論理ゲ
ートであり、接合型FETによるソースカップルド電界
効果トランジスタ論理回路によって構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PLL等に使用する位
相比較回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、位相比較回路には、例えば図10
に示すようなものがある。同図において、2、4は2入
力NOR回路、6、8は3入力NOR回路、10は4入
力NOR回路、12、14はラッチ回路である。FRE
Fは基準信号入力端子、FINは被比較信号入力端子、
U、Dは出力信号端子である。
【0003】図11は、図10の位相比較回路の動作波
形図を示したもので、これから明らかなように、FIN
の立ち上がりがFREFよりも速いと、その期間だけ出
力信号端子Dの出力信号がHレベルとなり、逆にFIN
の立ち上がりがFREFよりも遅いと、その期間だけ出
力信号端子Uの出力信号がHレベルとなる。また、FI
NとFREFの位相が揃っていると、出力信号端子U、
DはLレベルを維持する。
【0004】この位相比較器は、2つの入力信号の位相
差を検出できるので、無線機器内の周波数シンセサイザ
ー等に用いられる。特に衛星通信等に用いる場合には、
動作周波数が100MHz以上と高いため、各NOR回
路やラッチ回路を構成する基本素子としてガリウム砒素
FETが用いられている。
【0005】このようなガリウム砒素FETを用いる場
合には、FETの特性の不均一性を補うため、ソースカ
ップルド電界効果トランジスタ論理回路が用いられてい
る。図10の4入力NOR回路10を、ソースカップル
ド電界効果トランジスタ論理回路によって構成した例を
図12に示す。
【0006】同図において、J1乃至J13はガリウム
砒素FET、D1乃至D6はダイオード、R1、R2は
抵抗体、VDDは電源電圧、V1乃至V3は入力信号、
V1B乃至V3Bは、V1乃至V3の反転信号、O1乃
至O3は出力信号、O1B乃至O3Bは、O1乃至O3
の反転信号である。
【0007】この4入力NOR回路10では、V1乃至
V4のうちいずれかが、それぞれの反転信号より電位が
高いと、FETJ9によって構成された電流源からの定
電流は抵抗体R1を流れ、抵抗体R2には流れない。こ
のため、FETJ10のゲート電圧の方が、FETJ1
1のゲート電圧よりも低くなり、その結果、O1がLレ
ベル、O1BがHレベルとなる。
【0008】またV1乃至V4が全てV1B乃至V4B
よりも低い場合、即ち全ての入力信号がLレベルである
と、定電流は抵抗体R2を流れる。これによってO1が
Hレベル、O1BがLレベルとなる。
【0009】このようにガリウム砒素FETを用いてソ
ースカップルド電界効果トランジスタ論理回路によって
4入力NOR回路を構成した場合、ガリウム砒素FET
が接合型のものであるので、その導通時のゲート・ソー
ス間の電圧降下(通常のダイオードの順方向電圧降下に
相当する。)を考慮して、V2、V2Bは、V1、V1
Bよりもダイオード1つ分、V3、V3Bは、V2、V
2Bよりもダイオード1つ分、V4、V4Bは、V3、
V3Bよりもダイオード1つ分、それぞれ電位が低くな
っている必要がある。
【0010】そのため、V1、V1Bを供給する2入力
回路、例えば図10の2入力NOR回路2は、図13に
示すように構成され、V4、V4Bを供給する2入力回
路、例えば図10の2入力NOR回路6は、図14に示
すように構成されている。両図の比較から明らかなよう
に、V4、V4Bを発生する必要のある2入力回路で
は、4段のレベルシフトさせるために、直列にダイオー
ドD1、D3、D5、D7 及びD2、D4、D6、D8
を、J10とJ12との間、並びにJ11とJ13との
間に、それぞれ設けている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の位相比
較回路では、ソースカップルド電界効果トランジスタ論
理回路による4入力NOR回路10を用いているので、
これに入力信号を供給する2入力NOR回路のうち1つ
は、図14に示したようにダイオードによる4段のレベ
ルシフトを必要とする。この場合、ダイオードの順方向
電圧をVfとし、論理振幅をVLとすると、電源電圧V
DDは、VL+4Vf以上でなけれならず、一般にVL
=1V、Vf=0.8Vであるので、VDDは4.2V
以上でなければならない。
【0012】上述したように、位相比較回路は周波数シ
ンセサイザーに使用されるが、現在、その電源電圧VD
Dの低減が図られており、上述した位相比較回路では、
その低減化の要求に応じられないという問題点があっ
た。また、電源電圧を現在使用されている例えば5Vの
ままとしても、回路動作の安定化を図る上から、論理振
幅VLを大きくとりたいという要望があるが、上記の位
相比較回路では大きくできないという問題点があった。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明は、回路を構成する基本の論理ゲートを
全て2入力論理ゲートとしたものである。即ち、基準信
号に関連する信号が一方の入力に供給される第1のラッ
チ手段と、この第1のラッチ手段の出力信号と上記基準
信号に関連する信号とが入力され、上記基準信号の変化
に応じて第1の出力信号が変化し、第1のラッチ手段に
上記基準信号に関連する信号がラッチされたとき、第1
の出力信号の変化を停止する第1の2入力論理ゲート
と、被比較信号に関連する信号が一方の入力に供給され
る第2のラッチ手段と、この第2のラッチ手段の出力信
号と上記被比較信号に関連する信号とが入力され、上記
被比較信号の変化に応じて第2の出力信号が変化し、第
2のラッチ手段に上記被比較信号に関連する信号がラッ
チされたとき、第2の出力信号の変化を停止する第2の
2入力論理ゲートと、第1及び第2の論理ゲートの第1
及び第2の出力信号が供給され、上記基準信号及び被比
較信号の双方が変化したのに応じて第3の出力信号を変
化させて、第1及び第2のラッチ手段に変化した上記基
準信号に関連する信号及び被比較信号に関連する信号を
ラッチさせる第3の2入力論理ゲートと、第1の論理ゲ
ートの第1の出力信号と第3の論理ゲートの第3の出力
信号とが入力され、第1及び第3の出力信号双方の非変
化期間に第4の出力信号を変化させる第4の2入力論理
ゲートと、第2の論理ゲートの第2の出力信号と第3の
論理ゲートとの第3の出力信号とが入力され、第2及び
第3の出力信号双方の非変化期間に第5の出力信号を変
化させる第5の2入力論理ゲートとを、具備し、各2入
力論理ゲートは、ソースカップルド電界効果トランジス
タ論理によって構成されているものである。
【0014】
【作用】本発明による位相比較回路は、上述した従来の
ものと同様に、被比較信号の立ち上がりが基準信号より
も速いと、その期間だけ第4の論理ゲートの第4出力信
号が変化し、逆に被比較信号の立ち上がりが基準信号よ
りも遅いと、その期間だけ第5の論理ゲートの出力信号
が変化する。また、被比較信号と基準信号の位相が揃っ
ていると、第4及び第5の論理ゲートの第4及び第5の
出力信号は変化しない。
【0015】
【実施例】第1の実施例の比較位相回路は、図1に示す
ように、2入力NORゲート20、22、24、26、
2入力ANDゲート28、30、2入力NANDゲート
32、ラッチ回路34、36、インバータ38を有して
いる。FREFは基準信号入力端子、FINは被比較信
号入力端子、U、Dは出力信号端子である。ラッチ回路
34、36は、入力端子D1にLレベル、入力端子D2
にHレベルの入力信号が供給されたとき、Q出力端子に
Hレベル、/Q(反転Q)出力端子にLレベルの出力信
号を生成し、入力端子D1にHレベル、入力端子D2に
Lレベルの入力信号が供給されたとき、Q出力端子にL
レベル、/Q(反転Q)出力端子にHレベルの出力信号
を生成するものである。
【0016】この位相比較回路の動作を図2の動作波形
図を参照しながら説明する。まず、初期状態として、F
IN、FREF、U、D、ラッチ回路34の出力Q、ラ
ッチ回路36の出力/Q、NORゲート24の出力、イ
ンバータ38の出力がLレベルであり、NOR20、2
2、26がHレベルであるとする。
【0017】FINがHレベルに変化すると、これに応
じてNORゲート22の出力信号がHレベルからLレベ
ルに変化する。この変化に応じてNORゲート26の出
力信号がLレベルからHレベルに変化する。
【0018】このHレベルの信号は、NANDゲート3
2に供給されるが、NORゲート24の出力信号がLレ
ベルであるので、NANDゲート32の出力信号はHレ
ベルを維持し、これはANDゲート30に供給される。
このANDゲート30にはNORゲート26のHレベル
の出力信号が供給されているので、ANDゲート30の
出力信号DはHレベルとなる。
【0019】なお、このときNORゲート22のHレベ
ルの出力信号がラッチ回路36の入力端子D2に供給さ
れているが、インバータ38の出力信号がLレベルであ
るので、その/Q出力はLレベルを維持している。
【0020】次に、FREFがHレベルに変化すると、
NORゲート20の出力信号がHレベルからLレベルに
変化し、このHレベルの信号はNORゲート24に供給
される。このNORゲート24に供給されているラッチ
回路34のQ出力はLレベルであるので、NORゲート
24の出力信号はHレベルとなり、これがNANDゲー
ト32に供給される。
【0021】NANDゲート32に供給されているNO
Rゲート26の出力信号は、このときHレベルであるの
で、NANDゲート32の出力信号はLレベルとなる。
このLレベルのNANDゲート32の出力信号と、Hレ
ベルのNORゲート24の出力信号が供給されているA
NDゲート28の出力信号UはLレベルを維持する。ま
た、このLレベルの出力信号がANDゲート30に供給
されるので、ANDゲート30の出力信号DはHレベル
からLレベルに変化する。即ち、ANDゲート30の出
力信号Dは、FINの立ち上がりからFREFの立ち上
がりまで、Hレベルを維持する。
【0022】また、LレベルであるNANDゲート32
の出力信号が、インバータ38でHレベルに反転され
て、ラッチ回路34の入力端子D2、ラッチ回路36の
入力端子D1に供給される。
【0023】このとき、ラッチ回路34の入力端子D1
には、NORゲート20からHレベルの出力信号が供給
されているので、このラッチ回路34のQ出力はHレベ
ルとなる。その結果、NORゲート24の出力信号がL
レベルなる。
【0024】また、このとき、ラッチ回路36の入力端
子D2には、NORゲート22からLレベルの出力信号
が供給されているので、その/Q出力もHレベルとな
る。その結果、NORゲート26の出力信号がLレベル
となる。
【0025】NANDゲート32には、共にLレベルの
NORゲート24、26の出力信号が供給されているの
で、NANDゲート32の出力信号はHレベルとなる。
このHレベルがANDゲート30に供給されるが、これ
に供給されているNORゲート26の出力信号はLレベ
ルであるので、ANDゲート30の出力信号UはLレベ
ルとなり、ANDゲート30の出力信号Dは、Lレベル
を維持する。
【0026】以下、FIN、FREFの立ち下がりに応
じて、それぞれ初期状態に戻る。
【0027】次に初期状態において、FREFがLレベ
ルからHレベルに変化すると、NORゲート20の出力
信号がHレベルからLレベルに変化する。このLレベル
のNORゲート20の出力信号は、NORゲート24に
供給される。このNORゲート24には、ラッチ回路3
4からLレベルのQ出力が供給されているので、NOR
ゲート24の出力信号はLレベルからHレベルに変化す
る。
【0028】このHレベルのNORゲート24の出力信
号が、ANDゲート28に供給される。ANDゲート2
8には、NANDゲート32の出力信号が供給されてい
るが、このときNANDゲート32には、NORゲート
24のHレベルの出力信号と、NORゲート26のLレ
ベルの出力信号とが供給されているので、そのNAND
ゲート32の出力信号はHレベルである。従って、AN
Dゲート28の出力信号Uは、Hレベルとなる。
【0029】やがて、FINがHレベルになると、NO
Rゲート22の出力信号は、HレベルからLレベルに変
化し、これはNORゲート26に供給される。このと
き、NORゲート26にはラッチ回路36からLレベル
の出力信号が供給されているので、NORゲート26の
出力信号はHレベルとなる。
【0030】このHレベルの出力信号がNANDゲート
32に供給される。NANDゲート32には、NORゲ
ート24からHレベルの出力信号が供給されているの
で、NANDゲート32の出力信号はLレベルに変化す
る。
【0031】このLレベルの出力信号がANDゲート2
8に供給される。その結果、ANDゲート28の出力信
号はHレベルからLレベルに変化する。従って、AND
ゲート28の出力信号Uは、FREFの立ち上がりから
FINの立ち上がりまでHレベルとなる。
【0032】なお、ANDゲート32のHレベルの出力
信号は、インバータ38で反転され、ラッチ回路34の
入力端子D2、ラッチ回路36の入力端子D1に供給さ
れる。
【0033】このとき、ラッチ回路34の入力端子D1
にはNORゲート20からLレベルの出力信号が供給さ
れているので、ラッチ回路34のQ出力はHレベルとな
る。このQ出力はNORゲート24に供給されており、
さらにNORゲート24にはNORゲート20からLレ
ベルの出力信号が供給されているので、NORゲート2
4の出力信号がLレベルとなる。これがANDゲート2
8に供給されるので、ANDゲート28の出力信号Uは
Lレベルを維持する。
【0034】一方、ラッチ回路26の入力端子D2には
NORゲート22からLレベルの出力信号が供給されて
いるので、ラッチ回路26の/Q出力はHレベルとな
る。このHレベルの/Q出力はNORゲート26に供給
される。NORゲート26には、NORゲート22から
Lレベルの出力信号が供給されているので、NORゲー
ト26の出力信号は、HレベルからLレベルに変化す
る。このHレベルの出力信号は、NANDゲート32に
供給される。
【0035】このNANDゲート32には、NORゲー
ト24からLレベルの出力信号が供給されているので、
NANDゲートの出力信号はHレベルになる。これがA
NDゲート28に供給されるが、このときNORゲート
24の出力信号がLレベルであるので、ANDゲート2
8の出力信号はLレベルを維持する。
【0036】以下、FIN、FREFの立ち下がりに応
じて、それぞれ初期状態に戻る。また、FIN、FRE
Fが同時に立ち上がる場合については、上記の説明か
ら、その動作は類推できるので、詳細な説明は省略する
が、この場合には、ANDゲート28、30の出力信号
は、いずれもLレベルを維持する。
【0037】このように、この実施例では、従来の位相
比較回路と全く同じ動作を行い。しかも、基本の構成素
子は、いずれも2入力の論理回路である。図1の回路に
使用する2入力NORゲート20、22、24、26の
一例を図3に、同じく2入力AND回路28、30の一
例を図4に示す。
【0038】これらは、ガリウム砒素FETを用いたソ
ースカップルド電界効果トランジスタ論理回路で、両図
において、J1、J2、J3、J4、J9、10、J1
1は、ガリウム砒素FET、D1乃至D4はダイオー
ド、R1、R2は抵抗体、VDDは電源端子である。
【0039】図3の2入力NORゲートでは、入力信号
V1またはV2の少なくとも一方がV1B、V2Bより
も高い場合、出力信号O1は出力信号O1Bよりも低く
なり、入力信号V1及びV2が共にV1B、V2Bより
も低い場合には、出力信号O1は出力信号O1Bよりも
高くなる。このようにして2入力NORの動作を行う。
【0040】また、図4の2入力ANDゲートでは、入
力信号V1またはV2が共にV1BまたはV2Bよりも
高いときに、出力信号O1が出力信号O1Bより高くな
り、入力信号V1またはV2の一方が、V1BまたはV
2Bよりも低いときに、出力信号O1がO1Bよりも低
くなる。このようにして2入力AND動作を行う。ま
た、2入力NANDゲート32は、図4のANDゲート
の出力信号O1、O1Bを入れ替えることによって構成
できる。
【0041】なお、O1、O1Bは、後続のソースカッ
プルド電界効果トランジスタ論理回路、例えばNAND
ゲート32のV1、V1Bに供給する場合に使用し、O
2、O2Bは、V2、V2Bに供給する場合に使用す
る。
【0042】以上のように、この実施例では、位相比較
回路を構成する論理ゲートを2入力論理ゲートで構成し
ているので、電源電圧は、VL+2Vfを満足すればよ
く、論理振幅を1V、Vfを0.8Vとすると、VDD
は2.6V以上であれば良く、3Vの電源で動作可能で
ある。また、電源電圧が5Vであるとすると、VLは3
Vも可能となり、回路動作を安定化できる。
【0043】図5に第2の実施例を示す。この実施例
は、ラッチ回路34a、36aも、2入力NORゲート
によって構成したものである。他は第1の実施例と同様
に構成されている。同等部分には、同一符号を付して、
その説明を省略する。
【0044】図6及び図7に第3の実施例を示す。第1
及び第2の実施例では、2入力NANDゲート32の出
力信号を、インバータ38で反転させて、ラッチ回路3
4、36に帰還させている。
【0045】しかし、2入力NANDゲート32は、図
4に示した2入力ANDゲートの回路図のO1、O1B
を入れ替えたものであるので、わざわざインバータを使
用しなくても、反転信号を得ることができる。従って、
図6のように2入力AND/NANDゲート回路32a
として、図4に示した2入力ANDゲートの回路図のO
1、O1Bを入れ替えたものを使用すると、インバータ
38を除去できる。なお、第1及び第2の実施例と同一
構成部分には、同一符号を付して、その説明を省略す
る。
【0046】図7は、2入力AND/NANDゲート回
路32aの動作説明図であり、その出力O1は、入力V
1とV2の論理積V1・V2を反転させたものであり、
出力O2はV1とV2の論理積V1・V2である。
【0047】図8及び図9に第4の実施例を示す。第3
の実施例では、NORゲート24、26を使用したが、
これらに代えて、図8に示すように2入力ANDゲート
124、126を使用することもできる。その場合、N
ORゲート20、22に代えて、NOR出力の他にOR
出力の取り出せるNOR/ORゲート20a、22aを
使用し、ラッチ回路34、36に代えて、2入力NOR
/ORゲート134、234、136、236によって
構成したラッチ回路34b、36bを使用する。
【0048】そして、ANDゲート134には、NOR
/ORゲート20aのOR出力と、NOR/ORゲート
134のOR出力とを入力し、ANDゲート126に
は、NOR/ORゲート22aのOR出力と、NOR/
ORゲート236のOR出力とを入力する。
【0049】2入力NOR/ORゲート20a、22
a、134、234、136、236としては、図3に
示した回路のものを使用することができ、NOR出力と
してO1またはO2を使用し、OR出力としてO1Bま
たはO2Bを使用する。
【0050】図9は、2入力NOR/ORゲート20
a、22a、134、234、136、236を示した
もので、V1、V2は入力信号、O1、O2は出力信号
で、O1はV1とV2の論理和出力であり、O2はV1
とV2NO論理和の反転出力である。
【0051】上記の各実施例では、各2入力のNORゲ
ート、ORゲート、NANDゲート及びANDゲート等
は、各ガリウム砒素FETを基本素子として構成した
が、通常の接合型FETを基本素子として使用すること
もできる。また、上記の各実施例は、全て正論理で構成
したが、負論理で構成することもできる。負論理で構成
した場合、例えば第1の実施例では、NORゲート2
0、22、24、26に代えてNANDゲートを、NA
NDゲート32に代えてNORゲートを、ANDゲート
28、30に代えて、ORゲートを、それぞれ使用す
る。他の実施例でも同様である。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、位相比
較回路を構成する全論理ゲートが、ソースカップルド電
界効果トランジスタ論理構成であって、かつ2入力であ
るので、これら論理ゲートに供給する電源電圧VDD
は、論理振幅をVL、各電界効果トランジスタのゲート
・ソース間の電圧降下をVfとすると、VL+2Vf以
上であればよく、電源電圧を低減化を図ることができ、
例えばVLを1V、Vfを0.8Vとすると、VDDは
3Vに低減することができる。また、電源電圧VDD
を、従来のものと同様な電圧、例えば5Vとすると、論
理振幅VLは、3V以上も可能となり、回路動作を安定
化させることができる。また、ラッチ手段も上述したよ
うな2入力論理ゲートで構成すれば、位相比較回路の入
力側から出力側までの全ての回路において、電源電圧の
低減化または回路動作の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による位相比較回路の第1の実施例のブ
ロック図である。
【図2】同第1の実施例の動作波形図である。
【図3】同第1の実施例に使用する2入力NORゲート
の回路図である。
【図4】同第1の実施例に使用する2入力ANDゲート
の回路図である。
【図5】同第2の実施例のブロック図である。
【図6】同第3の実施例のブロック図である。
【図7】同第3の実施例で使用するNAND/ANDゲ
ートのブロック図である。
【図8】同第4の実施例のブロック図である。
【図9】同第4の実施例で使用するNOR/ORゲート
のブロック図である。
【図10】従来の位相比較回路のブロック図である。
【図11】図10の位相比較回路の動作波形図である。
【図12】図10の位相比較回路で使用する4入力NO
Rゲートの回路図である。
【図13】図10の位相比較回路で使用する2入力NO
Rゲートの一例の回路図である。
【図14】図10の位相比較回路で使用する2入力NO
Rゲートの他の例の回路図である。
【符号の説明】
24 NORゲート(第1の2入力論理ゲート) 26 NORゲート(第2の2入力論理ゲート) 28 ANDゲート(第4の2入力論理ゲート) 30 ANDゲート(第5の2入力論理ゲート) 32 NANDゲート(第3の2入力論理ゲート) 34 ラッチ回路(第1のラッチ手段) 36 ラッチ回路(第2のラッチ手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】一方、ラッチ回路36の入力端子D2には
NORゲート22からLレベルの出力信号が供給されて
いるので、ラッチ回路36の/Q出力はHレベルとな
る。このHレベルの/Q出力はNORゲート26に供給
される。NORゲート26には、NORゲート22から
Lレベルの出力信号が供給されているので、NORゲー
ト26の出力信号は、HレベルからLレベルに変化す
る。このHレベルの出力信号は、NANDゲート32に
供給される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】図9は、2入力NOR/ORゲート20
a、22a、134、234、136、236を示した
もので、V1、V2は入力信号、O1、O2は出力信号
で、O1はV1とV2の論理和出力であり、O2はV1
とV2論理和の反転出力である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準信号に関連する信号が一方の入力に
    供給される第1のラッチ手段と、 この第1のラッチ手段の出力信号と上記基準信号に関連
    する信号とが入力され、上記基準信号の変化に応じて第
    1の出力信号が変化し、第1のラッチ手段に上記基準信
    号に関連する信号がラッチされたとき、第1の出力信号
    の変化を停止する第1の2入力論理ゲートと、 被比較信号に関連する信号が一方の入力に供給される第
    2のラッチ手段と、 この第2のラッチ手段の出力信号と上記被比較信号に関
    連する信号とが入力され、上記被比較信号の変化に応じ
    て第2の出力信号が変化し、第2のラッチ手段に上記被
    比較信号に関連する信号がラッチされたとき、第2の出
    力信号の変化を停止する第2の2入力論理ゲートと、 第1及び第2の論理ゲートの第1及び第2の出力信号が
    供給され、上記基準信号及び被比較信号の双方が変化し
    たのに応じて第3の出力信号を変化させて、第1及び第
    2のラッチ手段に変化した上記基準信号に関連する信号
    及び被比較信号に関連する信号をラッチさせる第3の2
    入力論理ゲートと、 第1の論理ゲートの第1の出力信号と第3の論理ゲート
    の第3の出力信号とが入力され、第1及び第3の出力信
    号双方の非変化期間に第4の出力信号を変化させる第4
    の2入力論理ゲートと、 第2の論理ゲートの第2の出力信号と第3の論理ゲート
    の第3の出力信号とが入力され、第2及び第3の出力信
    号双方の非変化期間に第5の出力信号を変化させる第5
    の2入力論理ゲートと、 を、有し、上記各2入力論理ゲートは、ソースカップル
    ド電界効果トランジスタ論理回路によって構成されてい
    る位相比較回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の位相比較回路において、
    第1及び第2のラッチ手段を、ソースカップルド電界効
    果トランジスタ論理回路によって構成した2入力論理ゲ
    ートによって構成したことを特徴とする位相比較回路。
JP5043793A 1993-03-04 1993-03-04 位相比較回路 Pending JPH06260907A (ja)

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