JPH0626044U - ディスクプレーヤのチャッキングホルダ取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、ディスクプレーヤのチャッキング
ホルダ取付構造に関し、ディスクドアに設けた弾性フッ
ク片にチャッキングホルダの係合溝を係合させることに
より、ビスを使用することなくワンタッチでディスクド
アに取付できるようにして、作業性の向上及び部品点数
の削減、製造コストの低減をはかることを目的とする。 【構成】 ディスクドア１にチャッキングホルダ２を介
してチャッキング部材１５を取り付けるようにしたディ
スクプレーヤのチャッキングホルダ取付構造において、
外周の少なくとも３か所に軸方向に平行な係合溝５が形
成された管状のチャッキングホルダ２と、前記ディスク
ドア１の裏面に形成され該係合溝５に弾性的に係合する
弾性フック片９と、前記ディスクドア１の裏面に形成さ
れ前記チャッキングホルダ２の端面に当接する少なくと
も３個の受け片１１とを備えるように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ディスクプレーヤのチャッキングホルダ取付構造に関し、例えばラ ジカセ、ステレオ等のディスクプレーヤのディスクドアに取り付けられるチャッ キングホルダ取付構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のディスクプレーヤにおいては、ディスクドアにチャッキングホ ルダを介してチャッキング部材が取り付けられる。このチャッキング部材は通常 ２本のビスを用いてチャッキングホルダのビス孔を通してディスクドアの筒状突 起にビス止めによって取り付けていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような従来のチャッキングホルダの取付構造にあっては、 ２か所でビス止めする必要があるため組立作業性が悪いばかりでなく、部品点数 も多く工具も必要になるという問題点があった。

【０００４】 本考案は、このような従来の課題に鑑みてなされたもので、ディスクドアに設 けた弾性フック片とチャッキングホルダの係合溝との係合により、チャッキング ホルダをビスを使用することなくワンタッチでディスクドアに取り付けできるよ うにし、組立作業性の向上及び部品点数の削減を図ったディスクプレーヤのチャ ッキングホルダ取付構造を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ディスクドアにチャッキングホルダを介してチャッキング部材を取 り付けるようにしたディスクプレーヤのチャッキングホルダ取付構造において、 外周の少なくとも３か所に軸方向に平行な係合溝が形成された管状のチャッキン グホルダと、前記ディスクドアの裏面に形成され該係合溝に弾性的に係合する弾 性フック片と、前記ディスクドアの裏面に形成され前記チャッキングホルダの端 面に当接する少なくとも３個の受け片とを備えたことを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

本考案では、ディスクドアの弾性フック片にチャッキングホルダの係合溝を合 致させて軸方向に押し込むと、３個の弾性フック片は外方に弾性的に押し広げら れ、ついにはチャッキングホルダの軸方向先端面がディスクドアの受け片に当る と共にチャッキングホルダの軸方向基端面が弾性フック片のフック部に係合し、 上下方向の動きが規制され位置決めされ、かつ係合溝の溝側面と弾性フック片の 係合で回転方向の動きも規制される。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図１〜図３は本考案に係る ディスクプレーヤのチャッキングホルダ取付構造の一実施例を示す図である。

【０００８】 まず、構成について説明する。 図１において、１はラジカセ等のディスクプレーヤにおけるディスクドアで、 その内面に以下のような手段でチャッキングホルダ２が取り付けられる。

【０００９】 チャッキングホルダ２は、リング部３と、リング部３の一端縁に形成されたリ ブ４からなり、リング部３の外周には３か所に軸方向に平行な係合溝５が形成さ れ、この係合溝５の先部分に後述する弾性フック片９のフック部８が突入する切 欠窓６が形成されている。又、前記リング部３の外周の少なくとも２か所に孔７ Ａを有する係止片７が形成されている。

【００１０】 前記ディスクドア１の裏面にはチャッキングホルダ２の係合溝５に対応して同 心円上の３か所に、先端にテーパ状のフック部８を有する弾性フック片９が設け られ、かつ前記係止片７に対応して同心円上の２か所に係止片７の孔７Ａに嵌合 する円筒状の係止突起１０が設けられている。さらに前記リング部３の端面に対 応する位置に受け片１１が同心円上に設けられている。

【００１１】 図２において、チャッキングホルダ２には、リング状のマグネット１２、円板 １３及び不織布１４からなるチャッキング部材１５が組み込まれている。すなわ ち、不織布１４は円板１３の下面に接着され、マグネット１２は円板１３の上面 のリブ１６内に嵌め込まれている。そして、取付円板１７をチャッキングホルダ ２のリブ４の上面に当て、ビス１８を円板１３の中央部のビス孔１９に締め付け ることにより、円板１３はチャッキングホルダ２の下面に固定される。

【００１２】 次に作用を説明する。 チャッキング部材１５が組み込まれたチャッキングホルダ２をディスクドア１ に取り付けるには、チャッキングホルダ２のリング部３の各係合溝５を夫々３つ の弾性フック片９のフック部８に当てがい、そのまま押し込むと弾性フック片９ のフック部８のテーパ面８ａが押されて弾性フック片９はフック部８が外周方向 に広げられ、フック部８と切欠窓６が合致した位置で復帰し、フック部８が切欠 窓６に係合する。この位置で、図３に示すように、受け片１１にリング部３の先 端面が当ると共に基端面がフック部８ａに当っており、かつ係止突起１０は係止 片７の孔７Ａに嵌合している。これにより、受け片１１とフック８によってチャ ッキングホルダ２の上下の動きが規制され、係止突起１０と係止片７の係合によ って回転が規制され固定される。 即ち、チャッキングホルダ２の係合溝５を弾性フック片９に当てがい、押し込 むことのみで、いわゆるワンタッチでチャッキングホルダ２はディスクドア１に 取付け固定される。 なお、弾性フック片９と係合溝５との係合によってもチャッキングホルダ２の 回転は規制されるので、係止突起１０および係止片７はなくても実施可能である 。

【００１３】 前記ディスクドア１はラジカセ等の本体（図示せず）に軸受部２０で支持され 、本体内のターンテーブルにローティングされたディスクをチャッキング部材１ ５でチャッキングするものである。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、ディスクドアに設けた弾性フック片に チャッキングホルダの係合溝及び切欠を係合させるようにしたことにより、チャ ッキングホルダはディスクドアにワンタッチで取付け固定でき、作業性が向上す ると共に、ビス等の部品の削減ができ、製造コストを大幅に低減できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るディスクプレーヤのチャッキング
ホルダ取付構造の一実施例を示す分解斜視図である。

【図２】図１に示す実施例のチャッキング部材を含む分
解斜視図である。

【図３】図２に示す実施例の取付状態の側面図である。

【符号の説明】

１ ディスクドア ２ チャッキングホルダ ３ リング部 ５ 係合溝 ７ 係止片 ８ フック部 ９ 弾性フック片 １１ 受け片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ディスクドアにチャッキングホルダを介
   してチャッキング部材を取り付けるようにしたディスク
   プレーヤのチャッキングホルダ取付構造において、外周
   の少なくとも３か所に軸方向に平行な係合溝が形成され
   た管状のチャッキングホルダと、前記ディスクドアの裏
   面に形成され該係合溝に弾性的に係合する弾性フック片
   と、前記ディスクドアの裏面に形成され前記チャッキン
   グホルダの端面に当接する少なくとも３個の受け片とを
   備えたことを特徴とするディスクプレーヤのチャッキン
   グホルダ取付構造。