JPH06260353A - 多重化変圧器 - Google Patents

多重化変圧器

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JPH06260353A
JPH06260353A JP5085062A JP8506293A JPH06260353A JP H06260353 A JPH06260353 A JP H06260353A JP 5085062 A JP5085062 A JP 5085062A JP 8506293 A JP8506293 A JP 8506293A JP H06260353 A JPH06260353 A JP H06260353A
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JP
Japan
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iron core
core leg
primary
leakage magnetic
winding
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Application number
JP5085062A
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English (en)
Other versions
JPH0810659B2 (ja
Inventor
Atsushi Nishidai
惇 西台
Minoru Kuwata
稔 桑田
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の電源の出力を1台の変圧器によって統
合するために、各電源を変圧器の複数の一次巻線に接続
しても、電源相互間の不平衡成分によって発生する還流
を抑制して、一次巻線間の磁気結合を妨げることを目的
とする。 【構成】 各独立した電源に接続される各一次巻線と、
各一次巻線と同心でかつ一次巻線と軸方向の高さを揃え
た二次巻線との複数対を用意する。この各対を変圧器の
鉄心脚に、その鉄心脚の軸方向にずらして巻装する。二
次巻線を直列に接続する。一次巻線および二次巻線の全
体を取り囲むように変圧器の鉄心脚と同心に漏洩磁路鉄
心を設ける。還流によって発生する漏洩磁束が漏洩磁路
鉄心を通ることにより、漏洩磁束は大きくなる。これに
より還流は減少する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多重化変圧器に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえばインバータ電源などの互いに独
立した複数の電源の出力を統合する必要がある場合、複
数の変圧器を利用するようにしたものは、既によく知ら
れている。図5はその従来構成を示し、E1〜Enは互
いに独立した電源、T1〜Tnは変圧器で、その各一次
巻線P1〜Pnは電源E1〜Enに接続されてあり、ま
た各二次巻線S1〜Snは直列に接続されてある。この
二次巻線S1〜Snの直列出力端から、電源E1〜En
の出力を合計した電圧を得るようにしている。
【0003】しかしこのような構成によれば、電源E1
〜E2の数だけ変圧器T1〜Tnを用意しなければなら
ず、その製作費は高くつくし、またその設置面積も広く
なるため、実用的ではない。これを解決するには、図3
に示すように1台の変圧器Tを用意し、その変圧器の共
通した鉄心に、一次巻線P1〜Pnを設け、その二次巻
線Sの両端から、電源E1〜Enの出力を合計した電圧
を得ることが考えられる。
【0004】このように構成した場合、各電源E1〜E
nが、電圧、位相、波形などを含めて完全に平衡してい
るときはなんら問題はない。しかし各電源が不平衡の場
合は一次巻線の相互間の磁気結合を通じて、電流が還流
するようになる。またひとつの電源が短絡すると、他の
電源から短絡点に大きな電流が流入することがある。た
とえば一次巻線P1,P2に接続される電源E1,E2
間にΔVなる電圧差があったとすると、その電源の内部
インピーダンスが低いときは、図4に示すように、この
不平衡成分に対しては、あたかも一次巻線P1にΔVの
電圧を与え、一次巻線P2を短絡した場合と同様の現象
を呈する。そのため各一次巻線P1,P2には短絡電流
に相当する還流iを生ずる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、複数の電源
の出力を1台の変圧器によって統合する場合、電源相互
間の不平衡成分による還流を抑制するように、一次巻線
間の磁気結合を妨げるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、各独立した電
源に接続される各一次巻線と、各一次巻線と同心でかつ
一次巻線と軸方向の高さを揃えた二次巻線との複数対を
変圧器の鉄心脚に、その鉄心脚の軸方向にずらして巻装
し、二次巻線を直列に接続するとともに、一次巻線およ
び二次巻線の全体を取り囲むように変圧器の鉄心脚と同
心に漏洩磁路鉄心を設けたことを特徴とする。
【0007】
【作用】変圧器の一次巻線に与えられる電圧に不平衡が
生じたときに発生する還流を制限する要素は、主として
各一次巻線間の洩れインピーダンスである。したがって
漏洩磁束の通路における磁気抵抗を小さくすれば、漏洩
磁束は大きくなり、この洩れインピーダンスを大きくす
ることによって、還流は減少するようになる。
【0008】一方、変圧器の鉄心脚に各一次巻線、二次
巻線を同軸に設けた場合、両一次巻線にはそれぞれ短絡
電流が逆方向に流れるので、漏洩磁束は鉄心脚よりその
鉄心脚の軸心と直交して放射状に生ずる。ここでもし漏
洩磁路鉄心を設けなかったとすると、放射状に生じたこ
の洩れ磁束は各巻線の外周の空間を迂回して再び鉄心脚
に戻る。そのためこの漏洩磁束の通路における磁気抵抗
は大きい。
【0009】これに対して漏洩磁路鉄心を設けておく
と、鉄心脚より放射状に生じた漏洩磁束は、直ちに漏洩
磁路鉄心に入り、これを経路として再び鉄心脚に戻る。
したがって各巻線の外周の空間を迂回することがないの
で、漏洩磁束の通路における磁気抵抗は極めて小さくな
る。これにより漏洩磁束が大きくなり、洩れインピーダ
ンスは大きくなって、一次巻線相互間の磁気結合が低下
し、還流は著しく小さくなる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図1、図2によって説明す
る。なお図3と同じ符号を付した部分は同一または対応
する部分を示す。2は変圧器Tの閉磁路鉄心、3は各巻
線が巻装される鉄心脚である。そして同心でかつ軸方向
のコイル高さを揃えた一次巻線と二次巻線の対の複数組
を用意し、その各組を軸方向に配列した状態で鉄心脚3
に巻装する。P1〜Pnはその各一次巻線、S1〜Sn
は同じく二次巻線である。二次巻線S1〜Snは直列に
接続される。一次巻線P1〜Pnと電源E1〜Enとの
接続関係は図3と同様であり、また二次巻線S1〜Sn
は図3の二次巻線Sに対応する。
【0011】本発明にしたがい、一次巻線P1〜Pnお
よび二次巻線S1〜Snの全体を取り囲むように、鉄心
脚3と同心に漏洩磁路鉄心4を設ける。漏洩磁路鉄心4
は筒状となるが、これは各巻線と同じように鉄心脚3を
通る磁束に対して鎖交する1ターンの閉回路を構成する
ことになるので、このような閉回路が構成されないよう
に、その周側にスリット5を設けておく。
【0012】以上の構成において、各電源が平衡してい
る場合は、その電圧成分は、全体としても平衡した一次
巻線、二次巻線間のアンペアターンを形成し、したがっ
て漏洩磁束は、一次巻線と二次巻線の狭い空間を鉄心脚
の軸方向に通るので、磁路断面が小さく、磁路長が長い
ことにより、磁気抵抗が大となっているから、漏洩磁束
量は少なく、したがって各一次巻線の相互間は良好に磁
気的に結合される。
【0013】しかし各一次巻線P1〜Pnの電圧が不平
衡となったとすると、このときは前記のように短絡電流
に相当する還流に基づいて発生する漏洩磁束は、鉄心脚
3より放射状に広がるが、そのあと一次巻線P1〜Pn
の外周から直ちに漏洩磁路鉄心4に入る。そしてこの漏
洩磁路鉄心4を経由して再び鉄心脚3に戻る。
【0014】このためこの漏洩磁束の通路における磁気
抵抗は、漏洩磁路鉄心4を設けない場合よりも充分に小
さくなり、そのため一次巻線P1〜Pn間の洩れインピ
ーダンスが大きくなるので、各一次巻線に生ずる還流は
著しく小さくなる。したがって各巻線を鉄心脚3に共通
に設けても、それぞれ独立した2台の変圧器により構成
したのとほぼ同様の作用を呈するようになる。
【0015】なお図に示す実施例では、変圧器Tの鉄心
として日字型のものを使用し、その中央脚に各巻線を巻
装した構成としているが、これに限られるものではな
く、ロ字形の鉄心を用いてもよく、その場合は一方の鉄
心脚に各巻線を巻装して構成すればよい。また実施例で
は単相器についてのものであるが、三相器においても同
様の効果が得られることはいうまでもない。更に漏洩磁
路鉄心4の上下両端面は漏洩磁束の通路の磁気抵抗を極
力小さくする目的で、できるだけ鉄心の各上下ヨークに
接近させておくことが望ましい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数の独立した電源の出力を1台の変圧器により統合する
場合、各電源が不平衡であっても、変圧器の一次巻線に
流れる還流を充分に抑制できるようになり、したがって
1台の変圧器を使用しても、独立した複数の変圧器を使
用した状態とすることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置に使用する変圧器の平断面図であ
る。
【図2】図1の横断面図である。
【図3】本発明の実施例を示す回路図である。
【図4】本発明の動作を説明するための等価回路図であ
る。
【図5】従来例の回路図である。
【符号の説明】
E1〜En 電源 P1〜Pn 一次巻線 S1〜Sn 二次巻線 T 変圧器 3 鉄心脚 4 漏洩磁路鉄心

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに独立した複数の電源の出力を統合
    する多重化変圧器において、前記電源のそれぞれに接続
    される各一次巻線と、前記各一次巻線と同心でかつ前記
    一次巻線と軸方向の高さを揃えた二次巻線との複数対を
    鉄心脚に、その鉄心脚の軸方向にずらして巻装し、前記
    二次巻線を直列に接続するとともに、前記一次巻線およ
    び二次巻線の全体を取り囲むように前記鉄心脚と同心に
    漏洩磁路鉄心を設けてなる多重化変圧器。
JP5085062A 1993-03-04 1993-03-04 多重化変圧器 Expired - Lifetime JPH0810659B2 (ja)

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JP5085062A JPH0810659B2 (ja) 1993-03-04 1993-03-04 多重化変圧器

Applications Claiming Priority (1)

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JP5085062A JPH0810659B2 (ja) 1993-03-04 1993-03-04 多重化変圧器

Publications (2)

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JPH06260353A true JPH06260353A (ja) 1994-09-16
JPH0810659B2 JPH0810659B2 (ja) 1996-01-31

Family

ID=13848154

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004327915A (ja) * 2003-04-28 2004-11-18 Hitachi Media Electoronics Co Ltd 高圧トランス及びそれを用いた点灯回路
JP2010004633A (ja) * 2008-06-19 2010-01-07 Sanken Electric Co Ltd 直流電源装置
JP2013053760A (ja) * 2011-09-01 2013-03-21 Tokuden Co Ltd 過熱水蒸気生成装置
JP2013214582A (ja) * 2012-04-02 2013-10-17 Mitsubishi Electric Corp フライバックトランス
JP2021034294A (ja) * 2019-08-28 2021-03-01 トクデン株式会社 過熱水蒸気生成装置

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