JPH06258370A - コンデンサ用内部異常検出装置 - Google Patents

コンデンサ用内部異常検出装置

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JPH06258370A
JPH06258370A JP8506193A JP8506193A JPH06258370A JP H06258370 A JPH06258370 A JP H06258370A JP 8506193 A JP8506193 A JP 8506193A JP 8506193 A JP8506193 A JP 8506193A JP H06258370 A JPH06258370 A JP H06258370A
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Japan
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capacitor
iron core
transformer
leakage magnetic
core leg
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JP8506193A
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JPH0758304B2 (ja
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Atsushi Nishidai
惇 西台
Kumio Horino
久三男 堀野
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンデンサの内部故障の発生を、このコンデ
ンサを2分割して、各分割コンデンサの両端の電圧の差
から検出する。この差電圧を1台の変圧器により検出で
きるようにすることを目的とする。 【構成】 分割コンデンサの各両端に接続される各一次
巻線を、変圧器の鉄心脚にその鉄心脚の軸方向に沿って
分離して設ける。この各一次巻線と同軸に互いに逆直列
された二次巻線を設ける。一次巻線および二次巻線の全
体を取り囲むように変圧器の鉄心脚と同心に漏洩磁路鉄
心を設ける。差電圧が生じたときに一次巻線に生ずる漏
洩磁束は、漏洩磁路鉄心を通るので、磁気抵抗は小さく
なり、両一次巻線間の磁気結合は低下する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンデンサ用内部異常検
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンデンサの内部異常の検出のために、
検出対象のコンデンサを2分割し、各分割コンデンサの
両端の電圧差を検出するようにしたものは、既によく知
られている。図5はその従来構成を示し、1,2は分割
コンデンサで、その各分割コンデンサ1,2は変圧器5
3,54の各一次巻線55,56に接続し、またその各
二次巻線57,58を逆直列に接続して構成してある。
59は両二次巻線57,58の誘起電圧の差が現れる出
力端子である。
【0003】このような構成によれば、分割コンデンサ
1,2がともに正常であれば、各分割コンデンサ1,2
の端子電圧は平衡しており、したがって両二次巻線5
7,58の誘起電圧は等しく、出力端子59に現れる出
力電圧は零となる。そして一方の分割コンデンサに内部
異常が発生したときは、各分割コンデンサの端子電圧は
不平衡となり、出力端子59には両二次巻線57,58
の誘起電圧の差の電圧が出力される。この電圧をリレー
などにより検出することにより、コンデンサの内部異常
の発生を検出することができる。
【0004】しかしこのような従来構成によると、2台
の変圧器53,54を必要としており、そのためこの種
異常検出装置として大型化し、製作費も高騰する。これ
を回避するには、1台の変圧器によって構成すればよい
ことは容易に考えられる。そのための構成を回路図で示
したのが図3であり、1台の変圧器3の鉄心脚に2個の
一次巻線4,5および二次巻線6,7を接続して構成
し、一次巻線4,5を各分割コンデンサ1,2の両端に
接続するとともに、二次巻線6,7を逆直列に接続すれ
ばよい。8は図5における出力端子59に対応する出力
端子である。
【0005】しかしこのように構成した場合、両分割コ
ンデンサ1,2の電圧が平衡している場合は、特に問題
ではないが、両電圧が不平衡となった場合には、次のよ
うな問題が生ずる。すなわち両一次巻線4,5の間にお
いて、ΔVなる電圧差があったとすると、図4に示すよ
うに、この不平衡成分に対しては、あたかも一次巻線4
にΔVの電圧を与え、一次巻線5を短絡した場合と同様
の現象を呈する。そのため各一次巻線4,5には短絡電
流iが流れるようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、コンデンサ
の内部故障の発生を、このコンデンサを2分割して、各
分割コンデンサの両端の電圧の差から検出するにあた
り、その差電圧の検出を1台の変圧器によって行なう場
合でも、変圧器の一次巻線に流れる不平衡電圧に基づく
短絡電流を、充分に抑制できるようにし、もって両一次
巻線間の磁気結合を低下させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、分割コンデン
サの各両端に接続される各一次巻線を、変圧器の鉄心脚
にその鉄心脚の軸方向に沿って分離して設け、またこの
各一次巻線と同軸に互いに逆直列された二次巻線を設
け、この一次巻線および二次巻線の全体を取り囲むよう
に変圧器の鉄心脚と同心に漏洩磁路鉄心を設けたことを
特徴とする。
【0008】
【作用】変圧器の一次巻線に与えられる電圧に不平衡が
生じたときに発生する短絡電流を制限する要素は、主と
して両一次巻線間の洩れインピーダンスである。したが
ってこの洩れインピーダンスを大きくすること、すなわ
ち漏洩磁束の通路における磁気抵抗を小さくすれば、漏
洩磁束は大きくなり、これにともなって短絡電流は減少
するようになる。
【0009】一方、変圧器の鉄心脚に各一次巻線、二次
巻線を同軸に設けた場合、両一次巻線にはそれぞれ短絡
電流が逆方向に流れるので、漏洩磁束は鉄心脚よりその
鉄心脚の軸心と直交して放射状に生ずる。ここでもし漏
洩磁路鉄心を設けなかったとすると、放射状に生じたこ
の洩れ磁束は各巻線の外周の空間を迂回して再び鉄心脚
に戻る。そのためこの漏洩磁束の通路における磁気抵抗
は大きい。
【0010】これに対して漏洩磁路鉄心を設けておく
と、鉄心脚より放射状に生じた漏洩磁束は、直ちに漏洩
磁路鉄心に入り、これを経路として再び鉄心脚に戻る。
したがって各巻線の外周の空間を迂回することがないの
で、漏洩磁束の通路における磁気抵抗は極めて小さくな
る。これにより洩れインピーダンスは大きくなり、短絡
電流は著しく小さくなる。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を図1、図2によって説明す
る。なお図3と同じ符号を付した部分は同一または対応
する部分を示す。変圧器3の閉磁路鉄心9のうちの鉄心
脚10に一次巻線4,5を鉄心脚10の軸方向に沿って
分離して巻装し、また各二次巻線6,7を各一次巻線
4,5と同軸に巻装する。各一次巻線4,5と分割コン
デンサ1,2との接続関係および二次巻線6,7の接続
関係は、図3と同様である。
【0012】本発明にしたがい、一次巻線4,5および
二次巻線6,7の全体を取り囲むように、鉄心脚10と
同心に漏洩磁路鉄心11を設ける。漏洩磁路鉄心11は
筒状となるが、これは各巻線と同じように鉄心脚10を
通る磁束に対して鎖交する1ターンの閉回路を構成する
ことになるので、このような閉回路が構成されないよう
に、その周側にスリット12を設けておく。
【0013】このように構成しておくと、各一次巻線
4,5の電圧が不平衡となったときに発生する短絡電流
に基づき、漏洩磁束が発生すると、その漏洩磁束は鉄心
脚10より放射状に広がるが、そのあと一次巻線4,5
の外周から直ちに漏洩磁路鉄心11に入る。そしてこの
漏洩磁路鉄心11を経由して再び鉄心脚10に戻る。
【0014】このためこの漏洩磁束の通路における磁気
抵抗は、漏洩磁路鉄心11を設けない場合よりも充分に
小さくなり、そのため一次巻線4,5間の洩れインピー
ダンスが大きくなるので、各一次巻線に生ずる短絡電流
は著しく小さくなる。したがって各巻線を鉄心脚10に
共通に設けても、それぞれ独立した2台の変圧器により
構成したのとほぼ同様の作用を呈するようになる。
【0015】なお図に示す実施例では、変圧器3の鉄心
として日字型のものを使用し、その中央脚に各巻線を巻
装した構成としているが、これに限られるものではな
く、ロ字形の鉄心を用いてもよく、その場合は一方の鉄
心脚に各巻線を巻装して構成すればよい。また漏洩磁路
鉄心11の上下両端面は、漏洩磁束の通路の磁気抵抗を
極力小さくする目的で、できるだけ鉄心の各上下ヨーク
に接近させておくことが望ましい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、コ
ンデンサの内部故障の発生を、このコンデンサを2分割
して、各分割コンデンサの両端の電圧の差から検出する
にあたり、その差電圧の検出を1台の変圧器によって行
なう場合でも、変圧器の一次巻線に流れる不平衡電圧に
基づく短絡電流を、充分に抑制できるようになり、した
がって2台の変圧器を使用することなく、各分割コンデ
ンサの両端の電圧の差を確実に検出することができる効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置に使用する変圧器の平断面図であ
る。
【図2】図1の横断面図である。
【図3】本発明の実施例を示す回路図である。
【図4】本発明の動作を説明するための等価回路図であ
る。
【図5】従来例の回路図である。
【符号の説明】
1,2 分割コンデンサ 3 変圧器 4,5 一次巻線 6,7 二次巻線 10 鉄心脚 11 漏洩磁路鉄心

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出対象のコンデンサを2分割し、各分
    割コンデンサの両端の電圧差を検出するコンデンサ用内
    部異常検出装置において、変圧器の鉄心脚に前記分割コ
    ンデンサの各両端に接続されてある各一次巻線を、その
    鉄心脚の軸方向に沿って分離して設け、また前記各一次
    巻線と同軸に互いに逆直列された二次巻線を設け、前記
    一次巻線および二次巻線の全体を取り囲むように、前記
    変圧器の鉄心脚と同心に漏洩磁路鉄心を設けてなるコン
    デンサ用内部異常検出装置。
JP8506193A 1993-03-04 1993-03-04 コンデンサ用内部異常検出装置 Expired - Fee Related JPH0758304B2 (ja)

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JPH06258370A true JPH06258370A (ja) 1994-09-16
JPH0758304B2 JPH0758304B2 (ja) 1995-06-21

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