JPH0626009A - アスファルト補修機械 - Google Patents

アスファルト補修機械

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Publication number
JPH0626009A
JPH0626009A JP18244792A JP18244792A JPH0626009A JP H0626009 A JPH0626009 A JP H0626009A JP 18244792 A JP18244792 A JP 18244792A JP 18244792 A JP18244792 A JP 18244792A JP H0626009 A JPH0626009 A JP H0626009A
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JP
Japan
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asphalt
energy beam
self
nozzle
propelled vehicle
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Withdrawn
Application number
JP18244792A
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English (en)
Inventor
Kazuya Hyodo
和也 兵頭
Kiwamu Arikawa
究 有川
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0626009A publication Critical patent/JPH0626009A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 除去する表層アスファルト内に存在する骨材
の全てを回収できて、資源の再利用が可能になる。また
部品の交換作業や交換部品を不要にできる。また低騒音
施工を行うことができる。さらに余計なエネルギービー
ムを使用する必要がない。 【構成】 自走式車両本体2を走行させる一方、エネル
ギービーム発生装置5により、アスファルトに吸収され
易い遠赤外線領域の波長を有するCO2 レーザ等のエネ
ルギービームを発生させ、このエネルギービームを自走
式車両本体2下部に取り付けたエネルギービーム照射ノ
ズル14から舗装路面の劣化した表層アスファルト1へ
照射して、表層アスファルト1を加熱・軟化させるとと
もに、ガスを同エネルギービーム照射ノズル14近くの
自走式車両本体2下部に取付けたガスノズル16から表
層アスファルト1の加熱・軟化部分へジェット噴射流と
して吹付け、吹き飛ばして、加熱・軟化したアスファル
トを除去する(除去アスファルト17参照)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、舗装道路の劣化した表
層アスファルトを剥ぎ取るアスファルト補修機械に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のアスファルト補修機械の概要を図
4に示し、同アスファルト補修機械の掘削部の詳細を図
5に示した。図4の49が舗装道路の表層アスファル
ト、50が自走式車両本体、52が同自走式車両本体5
0の中央部に設けた掘削部で、同自走式車両本体50の
後部には、自走式車両本体50の走行と掘削部52の駆
動とを行うエンジン51が搭載されている。
【0003】上記掘削部52は、図5に示すように、回
転軸53と、回転ドラム54と、その外周部に取付けた
複数のカッタ55と、同各カッタ55の先端部に取付け
た超硬チップ56とにより構成されている。上記図4、
図5に示すアスファルト補修機械では、先ず舗装道路の
劣化した表層アスファルト49上に自走式車両本体50
をセットし、掘削部52の回転ドラム54と各カッタ5
5と各超硬チップ56とを高速回転させながら、掘削部
52を下降させて、カッタ55の先端部を表層アスファ
ルト49の所定深さ位置に到達させる。
【0004】次いで掘削部52の回転ドラム54と各カ
ッタ55と各超硬チップ56とを高速回転させたまま、
自走式車両本体50を走行させて、カッタ55の幅で劣
化した表層アスファルト49を掘削除去する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記図4、図5に示す
従来のアスファルト補修機械では、掘削部52の回転ド
ラム54と各カッタ55と各超硬チップ56とを高速回
転させながら、劣化した表層アスファルト49を掘削除
去するので、その際、劣化した表層アスファルト49内
に存在する健全な骨材をも破砕してしまう。そのため、
骨材の再利用が不可能で、資源有効利用の観点から望ま
しくない。
【0006】また各カッタ55が硬い骨材に対して高速
で接触するため、超硬チップ56が取付けられているに
もかかわらず、摩耗したり、折損したりして、早期に損
耗する。このため、新品と交換することになるが、カッ
タ55の本数が多くて、交換作業に多くの労力と時間と
を要する。また回転ドラム54が高速回転するので、カ
ッタ55が表層アスファルト49に接触する際、大きな
衝突音(騒音)が発生する。この騒音は、固体衝突伝播
音であるため、掘削部52の周りをエンクロージャーで
覆っても、騒音が固体を伝播して周囲に伝わって、騒音
の伝播防止が極めて困難であった。
【0007】本発明は前記の問題点に鑑み提案するもの
であり、その目的とする処は、除去する表層アスファル
ト内に存在する骨材の全てを回収できて、資源の再利用
が可能になる。また部品の交換作業や交換部品を不要に
できる。また低騒音施工を行うことができる。さらに余
計なエネルギービームを使用する必要がないアスファル
ト補修機械を提供しようとする点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のアスファルト補修機械は、舗装道路の劣
化した表層アスファルトを除去するアスファルト補修機
械において、アスファルトに吸収され易い遠赤外線領域
の波長を有するCo2レーザ等のエネルギービームを発
生させるエネルギービーム発生装置と、同エネルギービ
ーム発生装置からのエネルギービームをアスファルト表
層へ照射するエネルギービーム照射ノズルと、同エネル
ギービーム照射ノズルからのエネルギービームにより軟
化したアスファルト表層部分をガス噴流により除去する
ガスノズルと、自走式車両本体とを有し、上記エネルギ
ービーム発生装置を自走式車両本体に搭載し、上記エネ
ルギービーム照射ノズルを自走式車両本体の下部に取付
け、上記ガスノズルを上記エネルギービーム照射ノズル
の近くの自走式車両本体に取付けている。
【0009】
【作用】本発明のアスファルト補修機械は前記のように
構成されており、自走式車両本体を走行させる一方、エ
ネルギービーム発生装置により、アスファルトに吸収さ
れ易い遠赤外線領域の波長を有するCo2レーザ等のエ
ネルギービームを発生させ、このエネルギービームを自
走式車両本体下部に取り付けたエネルギービーム照射ノ
ズルから舗装路面の劣化した表層アスファルトへ照射し
て、表層アスファルトを加熱・軟化させるとともに、ガ
スを同エネルギービーム照射ノズル近くの自走式車両本
体下部に取付けたガスノズルから表層アスファルトの加
熱・軟化部分へジェット噴射流として吹付け、吹き飛ば
して、加熱・軟化したアスファルトを除去する。
【0010】
【実施例】次に本発明のアスファルト補修機械を図1〜
図3に示す一実施例により説明すると、図1の1が舗装
道路の劣化した表層アスファルト、2が自走式車両本
体、3が同自走式車両本体2の運転室、4がダンプカ
ー、5がアスファルトに吸収され易い遠赤外線領域の波
長を有するCo2レーザ等のエネルギービームを発生さ
せるエネルギービーム発生装置、6が発電機、7がコン
プレッサー、8がこれらの機器5〜7を操作する操作
盤、12が劣化アスファルト積込装置で、これらの機器
5〜8、12が自走式車両本体2に搭載されている。
【0011】9が騒音の伝播防止と熱の拡散防止とに使
用されるエンクロージャーで、同エンクロージャー9が
自走式車両本体2の下部に取付けられている。10が同
エンクロージャー9内に配設したノズル移動装置、11
が同エンクロージャー9内に配設した発電機エンジン排
熱利用アスファルト予熱装置である。図2、図3は、上
記ノズル移動装置10及び各ノズルの詳細を示してい
る。13、13が上記エンクロージャー9の天板に設け
たスリット、14が一方のスリット13に斫り幅方向へ
の往復動を可能に嵌挿されたエネルギービーム照射ノズ
ル、16が他方のスリット13に摺動可能に嵌挿された
ガスノズル、15が上記各ノズル14、16を枢支ピン
を介して連結した連結棒で、ガスノズル16がエネルギ
ービーム照射ノズル14によりも距離Tだけ遅れて同方
向に移動するようになっている。
【0012】次に前記図1〜図3に示すアスファルト補
修機械の作用を具体的に説明する。エネルギービーム照
射ノズル14をエンクロージャー9に設けたスリット1
3に沿って斫り幅方向(自走式車両本体2の走行方向と
直交した方向)に速度vで往復動させる。その際、発電
機6からの電力をエネルギービーム発生装置5へ送っ
て、アスファルトに吸収され易い遠赤外線領域の波長を
有するCo2レーザを発生させ、このCo2レーザをノ
ズル高さhのエネルギービーム照射ノズル14から舗装
道路の劣化した表層アスファルト1へ照射幅bで照射す
る。アスファルトは、Co2レーザを吸収し易いので、
即座に加熱される。そしてアスファルト温度が60℃を
超えると、軟化する。なおアスファルトは、熱伝導率が
低いので、表層だけが加熱・軟化するだけで、より深い
アスファルト部分は、加熱されない。
【0013】このとき、ガスノズル16がエネルギービ
ーム照射ノズル14によりも距離Tだけ遅れて同方向に
移動している。そして発電機6からの電力によりコンプ
レッサー7を駆動し、ここで作られた高圧ガスをガスノ
ズル16から舗装道路の劣化した表層アスファルト1へ
吹付け角θ、吹付け圧Pでジェット噴射することにより
吹き付け、加熱・軟化した深さt分のアスファルトを後
方へ吹き飛ばして、除去する(除去アスファルト17参
照)。
【0014】自走式車両本体2の走行速度Vは、エネル
ギービーム照射ノズル14の横方向移動速度vよりも遅
く、自走式車両本体2の走行速度Vを適切に選定すれ
ば、アスファルトの同一個所に対してエネルギービーム
の照射、加熱・軟化、除去を繰り返し行うことが可能で
あり、ノズル14、16の複数回の往復動により、深さ
tのアスファルトを完全に除去できる。また自走式車両
本体2の走行、及びノズル14、16の往復動を継続す
ることにより、劣化した表層アスファルト1を斫り幅
B、深さtで継続的に除去する。
【0015】また除去したアスファルト17を劣化アス
ファルト積込装置12により集めた後、ダンプカー4へ
積載して、骨材再生場等へ運搬する。一方、発電機6の
駆動エンジンの排気ガスをエンクロージャー9内の発電
機エンジン排熱利用アスファルト予熱装置11へ送っ
て、同予熱装置11を除去前の表層アスファルト1の表
面に接触させ、同表層アスファルト1を予熱して、レー
ザ照射による加熱・軟化エネルギー量を低減する。
【0016】また各ノズル14、16をエンクロージャ
ー9により完全に取り囲んでおり、騒音を周囲に漏洩さ
せない。次に(1)使用可能なエネルギービーム、
(2)遠赤外線の有効性、(3)吹付け圧やアスファル
ト深さ等の相関関係(図2、図3)について説明する。
先ず上記(1)の使用可能なエネルギービームついて説
明する。
【0017】本装置で使用するエネルギービームは、ア
スファルトを加熱・軟化させるものであり、エネルギー
を供給できるものであれば、レーザ、マイクロ波、遠赤
外線等を使用可能で、種類を特に限定しない。しかし現
実的な問題として、能力や効率の面から次の条件を満た
す必要がある。 (a)エネルギーのアスファルト吸収効率がよい(遠赤
外線領域の波長、約5.0μm以上)。 (b)大出力発振装置が開発されている。 以上の観点から、現時点で有効且つ現実的に使用可能と
考えられるエネルギービームとしては、次のものが挙げ
られる。 (a)Co2レーザ(10μm)。 (b)Coレーザ(5μm: 但しコンパクトな装置無
し)。 (c)マイクロ波(1000μm以上: 80kw級の装
置製品化済み)。
【0018】次に上記(2)の遠赤外線の有効性につい
て説明する。アスファルトは、有機物質である。多くの
有機物質の固有振動数は、赤外線、特に遠赤外線領域の
振動数と一致する。このため、有機物質に遠赤外線領域
の波長のビームを照射すると、選択的に吸収され、振動
振幅を増大させて、熱を発生し、内部温度を効率よく上
昇させることができる。
【0019】 吸収率=65〜80%(0.024〜2.4μm) =93〜97%(2.5μm以上) 次に上記(3)の吹付け圧やアスファルト深さ等の相関
関係(図2、図3)について説明する。これらの諸条件
には、その全てに相関関係があり、アスファルト深さは
大別すると、次の3点により決定される。 (a)エネルギービームの照射条件(出力、照射幅、ノ
ズル移動速度等) 照射後のアスファルト内部温度の上昇度(軟化度) (b)ガス吹付けの遅れ時間 ガス吹付け時の内部温度(軟化度)分布 (c)ガス吹付け圧 軟化させたアスファルトの吹き飛ばす深さ しかしながら、本装置は、短時間での表層除去を目的と
したものである。また現時点では、最大能力の限界がエ
ネルギービーム出力側にあるため、ガスによっては60
〜70℃程度の軟化点に達したアスファルトを全て除去
する方が有効である。即ち、ガスは、軟化アスファルト
を除去可能な大きさ以上の吹付け圧にセットしてあり、
除去するアスファルトの深さは、エネルギービームのエ
ネルギー密度により決定する方が現実的である。
【0020】
【発明の効果】本発明のアスファルト補修機械は前記の
ように自走式車両本体を走行させる一方、エネルギービ
ーム発生装置により、アスファルトに吸収され易い遠赤
外線領域の波長を有するCo2レーザ等のエネルギービ
ームを発生させ、このエネルギービームを自走式車両本
体下部に取り付けたエネルギービーム照射ノズルから舗
装路面の劣化した表層アスファルトへ照射して、表層ア
スファルトを加熱・軟化させるとともに、ガスを同エネ
ルギービーム照射ノズル近くの自走式車両本体下部に取
付けたガスノズルから表層アスファルトの加熱・軟化部
分へジェット噴射流として吹付け、吹き飛ばして、加熱
・軟化したアスファルトを除去するので、除去する表層
アスファルト内に存在する骨材を破砕することがなく、
その全てを回収できて、資源の再利用が可能になる。
【0021】またエネルギービーム照射ノズルやガスノ
ズル等のアスファルト除去用部品を除去すべき表層アス
ファルトに直接接触させないので、部品の交換作業や交
換部品を不要にできる。また舗装路面の劣化した表層ア
スファルトの除去にエネルギービームやガスを使用して
おり、固体接触音を発生させないので、エンクロージャ
により騒音を遮断するだけでよくて、低騒音施工を行う
ことができる。
【0022】また遠赤外線領域のエネルギービームは、
アスファルトには吸収され易いが、骨材には吸収され難
く、アスファルトだけを加熱・軟化させて、アスファル
トの結合強度を低下させる。このとき、ガスをジェット
噴射流として吹付けて、加熱・軟化したアスファルトを
吹き飛ばすので、エネルギービームとしては、表層アス
ファルトを加熱・軟化させるだけでよくて、余計なエネ
ルギービームを使用する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアスファルト補修機械の一実施例を示
す側面図である。
【図2】同アスファルト補修機械のノズル移動装置及び
各ノズルの詳細を示す平面図である。
【図3】同アスファルト補修機械のノズル移動装置及び
各ノズルの詳細を示す側面図である。
【図4】従来のアスファルト補修機械の側面図である。
【図5】同アスファルト補修機械の掘削部の詳細を示す
側面図である。
【符号の説明】
1 舗装道路の劣化した表層アスファルト 2 自走式車両本体 3 自走式車両本体2の運転室 4 ダンプカー 5 エネルギービーム発生装置 6 発電機 7 コンプレッサー 8 操作盤 9 エンクロージャー 10 ノズル移動装置 11 発電機エンジン排熱利用アスファルト予熱装置 12 劣化アスファルト積込装置 13 エンクロージャー9の天板に設けたスリット 14 エネルギービーム照射ノズル 15 連結棒 16 ガスノズル
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のアスファルト補修機械は、舗装道路の劣
化した表層アスファルトを除去するアスファルト補修機
械において、アスファルトに吸収され易い遠赤外線領域
の波長を有するCO2 レーザ等のエネルギービームを発
生させるエネルギービーム発生装置と、同エネルギービ
ーム発生装置からのエネルギービームをアスファルト表
層へ照射するエネルギービーム照射ノズルと、同エネル
ギービーム照射ノズルからのエネルギービームにより軟
化したアスファルト表層部分をガス噴流により除去する
ガスノズルと、自走式車両本体とを有し、上記エネルギ
ービーム発生装置を自走式車両本体に搭載し、上記エネ
ルギービーム照射ノズルを自走式車両本体の下部に取付
け、上記ガスノズルを上記エネルギービーム照射ノズル
の近くの自走式車両本体に取付けている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【作用】本発明のアスファルト補修機械は前記のように
構成されており、自走式車両本体を走行させる一方、エ
ネルギービーム発生装置により、アスファルトに吸収さ
れ易い遠赤外線領域の波長を有するCO2 レーザ等のエ
ネルギービームを発生させ、このエネルギービームを自
走式車両本体下部に取り付けたエネルギービーム照射ノ
ズルから舗装路面の劣化した表層アスファルトへ照射し
て、表層アスファルトを加熱・軟化させるとともに、ガ
スを同エネルギービーム照射ノズル近くの自走式車両本
体下部に取付けたガスノズルから表層アスファルトの加
熱・軟化部分へジェット噴射流として吹付け、吹き飛ば
して、加熱・軟化したアスファルトを除去する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【実施例】次に本発明のアスファルト補修機械を図1〜
図3に示す一実施例により説明すると、図1の1が舗装
道路の劣化した表層アスファルト、2が自走式車両本
体、3が同自走式車両本体2の運転室、4がダンプカ
ー、5がアスファルトに吸収され易い遠赤外線領域の波
長を有するCO2 レーザ等のエネルギービームを発生さ
せるエネルギービーム発生装置、6が発電機、7がコン
プレッサー、8がこれらの機器5〜7を操作する操作
盤、12が劣化アスファルト積込装置で、これらの機器
5〜8、12が自走式車両本体2に搭載されている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】次に前記図1〜図3に示すアスファルト補
修機械の作用を具体的に説明する。エネルギービーム照
射ノズル14をエンクロージャー9に設けたスリット1
3に沿って斫り幅方向(自走式車両本体2の走行方向と
直交した方向)に速度vで往復動させる。その際、発電
機6からの電力をエネルギービーム発生装置5へ送っ
て、アスファルトに吸収され易い遠赤外線領域の波長を
有するCO2 レーザを発生させ、このCO2 レーザをノ
ズル高さhのエネルギービーム照射ノズル14から舗装
道路の劣化した表層アスファルト1へ照射幅bで照射す
る。アスファルトは、CO2レーザを吸収し易いので、
即座に加熱される。そしてアスファルト温度が60℃を
超えると、軟化する。なおアスファルトは、熱伝導率が
低いので、表層だけが加熱・軟化するだけで、より深い
アスファルト部分は、加熱されない。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】本装置で使用するエネルギービームは、ア
スファルトを加熱・軟化させるものであり、エネルギー
を供給できるものであれば、レーザ、マイクロ波、遠赤
外線等を使用可能で、種類を特に限定しない。しかし現
実的な問題として、能力や効率の面から次の条件を満た
す必要がある。 (a)エネルギーのアスファルト吸収効率がよい(遠赤
外線領域の波長、約5.0μm以上)。 (b)大出力発振装置が開発されている。 以上の観点から、現時点で有効且つ現実的に使用可能と
考えられるエネルギービームとしては、次のものが挙げ
られる。 (a)CO2 レーザ(10μm)。 (b)COレーザ(5μm)。 (c)マイクロ波(1000μm)。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】次に上記(3)の吹付け圧やアスファルト
深さ等の相関関係(図2、図3)について説明する。こ
れらの諸条件には、その全てに相関関係があり、アスフ
ァルト深さは大別すると、次の3点により決定される。 (a)エネルギービームの照射条件(出力、照射幅、ノ
ズル移動速度等) 照射後のアスファルト内部温度の上昇度(軟化度) (b)ガス吹付けの遅れ時間 ガス吹付け時の内部温度(軟化度)分布 (c)ガス吹付け圧 軟化させたアスファルトの吹き飛ばす深さ しかしながら、本装置は、短時間での表層除去を目的と
したものである。また現時点では、最大能力の限界がエ
ネルギービーム出力側にあるため、ガスによっては60
〜70℃程度の軟化点に達したアスファルトを全て除去
する方が有効である。即ち、ガスは、軟化アスファルト
を除去可能な大きさ以上の吹付け圧にセットしてあり、
除去するアスファルトの深さは、エネルギービームのエ
ネルギー密度により決定する方が現実的である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】
【発明の効果】本発明のアスファルト補修機械は前記の
ように自走式車両本体を走行させる一方、エネルギービ
ーム発生装置により、アスファルトに吸収され易い遠赤
外線領域の波長を有するCO2 レーザ等のエネルギービ
ームを発生させ、このエネルギービームを自走式車両本
体下部に取り付けたエネルギービーム照射ノズルから舗
装路面の劣化した表層アスファルトへ照射して、表層ア
スファルトを加熱・軟化させるとともに、ガスを同エネ
ルギービーム照射ノズル近くの自走式車両本体下部に取
付けたガスノズルから表層アスファルトの加熱・軟化部
分へジェット噴射流として吹付け、吹き飛ばして、加熱
・軟化したアスファルトを除去するので、除去する表層
アスファルト内に存在する骨材を破砕することがなく、
その全てを回収できて、資源の再利用が可能になる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 舗装道路の劣化した表層アスファルトを
    除去するアスファルト補修機械において、アスファルト
    に吸収され易い遠赤外線領域の波長を有するCo2レー
    ザ等のエネルギービームを発生させるエネルギービーム
    発生装置と、同エネルギービーム発生装置からのエネル
    ギービームをアスファルト表層へ照射するエネルギービ
    ーム照射ノズルと、同エネルギービーム照射ノズルから
    のエネルギービームにより軟化したアスファルト表層部
    分をガス噴流により除去するガスノズルと、自走式車両
    本体とを有し、上記エネルギービーム発生装置を自走式
    車両本体に搭載し、上記エネルギービーム照射ノズルを
    自走式車両本体の下部に取付け、上記ガスノズルを上記
    エネルギービーム照射ノズルの近くの自走式車両本体に
    取付けたことを特徴とするアスファルト補修機械。
JP18244792A 1992-07-09 1992-07-09 アスファルト補修機械 Withdrawn JPH0626009A (ja)

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JP18244792A JPH0626009A (ja) 1992-07-09 1992-07-09 アスファルト補修機械

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000008317A (ja) * 1998-06-24 2000-01-11 Nippon Hodo Co Ltd 舗装体のリサイクル処理工法及びリサイクル処理用機械
US6407004B1 (en) 1999-05-12 2002-06-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Thin film device and method for manufacturing thin film device
CN114319047A (zh) * 2022-01-24 2022-04-12 泸州职业技术学院 一种沥青路面热再生综合修补车及路面修补方法
KR20230020083A (ko) * 2021-08-03 2023-02-10 공주대학교 산학협력단 도로 페인트 제거 장치 및 이를 이용한 도로 페인트 제거 방법

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