JPH06260041A - Nb3Al多芯超電導線の製造方法 - Google Patents
Nb3Al多芯超電導線の製造方法Info
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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- Wire Processing (AREA)
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ジェリーロール法による極細多芯構造のNb
3 Al超電導線の加工性を改善する。 【構成】 Cu系金属ロッド21を中心として、その外
周にNbシートの片面にAl蒸着層を形成した複合シー
ト20を巻回し、これをCu系金属パイプ22中に挿入
した単芯構造のビレット23に減面加工を施して、断面
六角形の単芯線24を製造する。この単芯線の多数本を
Cu系金属パイプ25中に収容した多芯ビレット26に
減面加工を施して多芯線27を製造した後、750〜8
50℃の温度で数時間〜数十時間の熱処理を施し多芯構
造のNb3 Al超電導線を製造する。
3 Al超電導線の加工性を改善する。 【構成】 Cu系金属ロッド21を中心として、その外
周にNbシートの片面にAl蒸着層を形成した複合シー
ト20を巻回し、これをCu系金属パイプ22中に挿入
した単芯構造のビレット23に減面加工を施して、断面
六角形の単芯線24を製造する。この単芯線の多数本を
Cu系金属パイプ25中に収容した多芯ビレット26に
減面加工を施して多芯線27を製造した後、750〜8
50℃の温度で数時間〜数十時間の熱処理を施し多芯構
造のNb3 Al超電導線を製造する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超電導線の製造方法に係
り、特に改善されたジェリーロール法により、特性の優
れたNb3 Al多芯超電導線を製造する方法に関する。
り、特に改善されたジェリーロール法により、特性の優
れたNb3 Al多芯超電導線を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】A15型の金属間化合物である超電導材
料は、一般にNb−Ti合金等の合金系超電導材料に比
較して優れた超電導特性を有しており、特にNb3 Al
はNb3 Snに比べ臨界温度(Tc)や臨界磁界(HC
2 )が高い上、機械的性質に優れる等の利点を有する
が、Nb3 Alは拡散反応では生成し難いため、長尺の
線材を製造することは困難である。
料は、一般にNb−Ti合金等の合金系超電導材料に比
較して優れた超電導特性を有しており、特にNb3 Al
はNb3 Snに比べ臨界温度(Tc)や臨界磁界(HC
2 )が高い上、機械的性質に優れる等の利点を有する
が、Nb3 Alは拡散反応では生成し難いため、長尺の
線材を製造することは困難である。
【0003】即ち、化学量論組成のNb3 Alは高温で
のみ安定で、その生成速度が極めて小さいため、低温の
熱処理ではNb3 Alを拡散生成させることが難しいと
いう問題がある。しかしながら、NbとAlの拡散距離
を極めて小さくすれば、粒界拡散が支配的となり熱処理
条件を改善することができるため、1000℃以下の温
度で熱処理を施すことにより実用レベルの超電導材料を
製造することが可能となる。
のみ安定で、その生成速度が極めて小さいため、低温の
熱処理ではNb3 Alを拡散生成させることが難しいと
いう問題がある。しかしながら、NbとAlの拡散距離
を極めて小さくすれば、粒界拡散が支配的となり熱処理
条件を改善することができるため、1000℃以下の温
度で熱処理を施すことにより実用レベルの超電導材料を
製造することが可能となる。
【0004】従来、このような観点から、融体急冷法等
に比較して高磁界特性が若干劣るものの、長尺の線材を
容易に製造する方法として、ジェリーロール法が知られ
ている。この方法は、NbシートとAlシートを積層
し、これを丸めて円筒状のシース材に挿入して伸線加工
を施した後、熱処理を施すものである.例えば、Nbシ
ートとAlシートを重ねてCuロッド上に巻き付けてC
uパイプ中に挿入し、Alシートを約0.2μmの厚さ
まで伸線加工した後、800℃の温度で熱処理を施して
Tc=15.6K、Jc=104 A/cm2 のNb3 A
l超電導線が得られている。
に比較して高磁界特性が若干劣るものの、長尺の線材を
容易に製造する方法として、ジェリーロール法が知られ
ている。この方法は、NbシートとAlシートを積層
し、これを丸めて円筒状のシース材に挿入して伸線加工
を施した後、熱処理を施すものである.例えば、Nbシ
ートとAlシートを重ねてCuロッド上に巻き付けてC
uパイプ中に挿入し、Alシートを約0.2μmの厚さ
まで伸線加工した後、800℃の温度で熱処理を施して
Tc=15.6K、Jc=104 A/cm2 のNb3 A
l超電導線が得られている。
【0005】この方法により多芯構造の線材を製造する
には、上記のCuパイプ中に挿入した単芯構造のビレッ
トに静水圧押出加工および伸線加工を施して単芯線を製
造した後、この多数本をCuパイプ中に収容して多芯ビ
レットを作製し、次いで、これに静水圧押出加工および
伸線加工を施して多芯線を製造した後、Nb3 Al生成
の熱処理を施すことが行われている。
には、上記のCuパイプ中に挿入した単芯構造のビレッ
トに静水圧押出加工および伸線加工を施して単芯線を製
造した後、この多数本をCuパイプ中に収容して多芯ビ
レットを作製し、次いで、これに静水圧押出加工および
伸線加工を施して多芯線を製造した後、Nb3 Al生成
の熱処理を施すことが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法ではマトリックスがCu(またはCu合金)で形成
されるため、Nb3 Al生成の熱処理を1000℃以下
で施す必要があるが、この温度範囲で良好なNb3 Al
相を得るには、NbとAlとの拡散距離を非常に小さく
する必要がある。即ち、NbシートとAlシートを極め
て薄くするために、加工度を非常に大きくして加工する
必要があるため、フィラメントの断線を生じ易く、長尺
の線材を製造することが非常に困難であるという問題が
ある。
方法ではマトリックスがCu(またはCu合金)で形成
されるため、Nb3 Al生成の熱処理を1000℃以下
で施す必要があるが、この温度範囲で良好なNb3 Al
相を得るには、NbとAlとの拡散距離を非常に小さく
する必要がある。即ち、NbシートとAlシートを極め
て薄くするために、加工度を非常に大きくして加工する
必要があるため、フィラメントの断線を生じ易く、長尺
の線材を製造することが非常に困難であるという問題が
ある。
【0007】この断線は、NbシートとAlシートを重
ね巻きする単芯構造のビレット作製時に、Alシートに
皺を生じたり、あるいNbシートとAlシートの界面に
空気が残留することに起因することが考えられている。
しかし、NbシートとAlシートを重ね巻きして単芯構
造のビレットを作製する方法では、これ等の原因を除去
することは非常に困難である。
ね巻きする単芯構造のビレット作製時に、Alシートに
皺を生じたり、あるいNbシートとAlシートの界面に
空気が残留することに起因することが考えられている。
しかし、NbシートとAlシートを重ね巻きして単芯構
造のビレットを作製する方法では、これ等の原因を除去
することは非常に困難である。
【0008】本発明は以上の問題を解決するためになさ
れたもので、フィラメントの断線を防止して高い加工度
で安定して成形することができ、これにより特性の優れ
た多芯構造のNb3 Al超電導線を製造する方法を提供
することをその目的とする。
れたもので、フィラメントの断線を防止して高い加工度
で安定して成形することができ、これにより特性の優れ
た多芯構造のNb3 Al超電導線を製造する方法を提供
することをその目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のNb3 Al多芯超電導線の製造方法は、
(イ)片面にAl系金属層を形成したNb系金属シート
をCu系金属ロッド上に巻き付け、これをCu系金属パ
イプ中に挿入して単芯構造のビレットを形成する工程
と、(ロ)この単芯構造のビレットに減面加工を施して
単芯線を製造する工程と、(ハ)この単芯線の多数本を
Cu系金属パイプ中に収容して多芯ビレットを形成する
工程と、(ニ)この多芯ビレットに減面加工を施して多
芯線を製造する工程および(ホ)この多芯線にNb3 A
l生成の熱処理を施す工程とを順次施すようにしたもの
である。
に、本発明のNb3 Al多芯超電導線の製造方法は、
(イ)片面にAl系金属層を形成したNb系金属シート
をCu系金属ロッド上に巻き付け、これをCu系金属パ
イプ中に挿入して単芯構造のビレットを形成する工程
と、(ロ)この単芯構造のビレットに減面加工を施して
単芯線を製造する工程と、(ハ)この単芯線の多数本を
Cu系金属パイプ中に収容して多芯ビレットを形成する
工程と、(ニ)この多芯ビレットに減面加工を施して多
芯線を製造する工程および(ホ)この多芯線にNb3 A
l生成の熱処理を施す工程とを順次施すようにしたもの
である。
【0010】上記の片面にAl系金属層を形成したNb
系金属シートは、イオンプレーティング法により、Al
又はAl合金を蒸発源としてNb系金属シートの片面に
Al又はAl合金の蒸着層を形成することにより作製す
ることができる。図3は、このような複合シートとし
て、例えばAl蒸着Nbシートの製造に用いられるアー
ク放電型高真空イオンプレーティング装置1の概略図を
示したもので、2は真空槽、3は電子ビーム、4はAl
蒸発源、5はNbシートである。
系金属シートは、イオンプレーティング法により、Al
又はAl合金を蒸発源としてNb系金属シートの片面に
Al又はAl合金の蒸着層を形成することにより作製す
ることができる。図3は、このような複合シートとし
て、例えばAl蒸着Nbシートの製造に用いられるアー
ク放電型高真空イオンプレーティング装置1の概略図を
示したもので、2は真空槽、3は電子ビーム、4はAl
蒸発源、5はNbシートである。
【0011】同図において、真空槽2内は真空ポンプ6
により高真空に排気され、るつぼ7内に収容された蒸発
源であるAl4は電子ビーム3の衝突により蒸発する。
イオン化電極8は蒸発源近傍に配置され、蒸発源に対し
て正の電圧が印加されており、蒸発源から放出される熱
電子あるいは2次電子はイオン化電極8に向かって進
む。
により高真空に排気され、るつぼ7内に収容された蒸発
源であるAl4は電子ビーム3の衝突により蒸発する。
イオン化電極8は蒸発源近傍に配置され、蒸発源に対し
て正の電圧が印加されており、蒸発源から放出される熱
電子あるいは2次電子はイオン化電極8に向かって進
む。
【0012】蒸発源の近くに配置された熱電子放射電極
9は熱電子の放射量を増加させる働きをする。熱電子あ
るいは2次電子は蒸発粒子と衝突して蒸発粒子をイオン
化し、このイオン化された蒸発粒子が走行中に他の蒸発
粒子と衝突してプラスイオンと電子を発生させ、多くの
蒸発粒子をイオン化する。一方、Nbシート5は蒸発源
に対して正の電圧が印加されており、送出しボビン10
および巻取ボビン11の間を走行して、その表面にシャ
ッター12により制御された蒸発粒子が付着する。尚、
13は巻取ボビン11の駆動装置である。
9は熱電子の放射量を増加させる働きをする。熱電子あ
るいは2次電子は蒸発粒子と衝突して蒸発粒子をイオン
化し、このイオン化された蒸発粒子が走行中に他の蒸発
粒子と衝突してプラスイオンと電子を発生させ、多くの
蒸発粒子をイオン化する。一方、Nbシート5は蒸発源
に対して正の電圧が印加されており、送出しボビン10
および巻取ボビン11の間を走行して、その表面にシャ
ッター12により制御された蒸発粒子が付着する。尚、
13は巻取ボビン11の駆動装置である。
【0013】これにより、付着強度が強く、かつ雰囲気
ガスの影響を受けない、高純度の被膜がNbシート5上
に連続して作製される。このようにして、図2に示すよ
うにNbシート5の片面にAl蒸着層5´が形成された
複合シート20を用いて多芯構造のNb3 Al超電導線
を製造する。即ち、図1に示すように、Cu系金属ロッ
ド21を中心として、その外周に複合シート20を巻回
し、これをCu系金属パイプ22中に挿入して単芯構造
のビレット23を形成する。
ガスの影響を受けない、高純度の被膜がNbシート5上
に連続して作製される。このようにして、図2に示すよ
うにNbシート5の片面にAl蒸着層5´が形成された
複合シート20を用いて多芯構造のNb3 Al超電導線
を製造する。即ち、図1に示すように、Cu系金属ロッ
ド21を中心として、その外周に複合シート20を巻回
し、これをCu系金属パイプ22中に挿入して単芯構造
のビレット23を形成する。
【0014】この単芯構造のビレット23に減面加工を
施して、例えば断面六角形の単芯線24を製造した後、
この多数本をCu系金属パイプ25中に収容して多芯ビ
レット26を形成し、次いで、この多芯ビレットに減面
加工を施して多芯線27を製造した後、Nb3 Al生成
の熱処理を施すことにより多芯構造のNb3 Al超電導
線を製造することができる。
施して、例えば断面六角形の単芯線24を製造した後、
この多数本をCu系金属パイプ25中に収容して多芯ビ
レット26を形成し、次いで、この多芯ビレットに減面
加工を施して多芯線27を製造した後、Nb3 Al生成
の熱処理を施すことにより多芯構造のNb3 Al超電導
線を製造することができる。
【0015】上記のNb3 Al生成の熱処理は、例えば
750〜850℃の温度で数時間〜数拾時間施される。
750〜850℃の温度で数時間〜数拾時間施される。
【0016】
【作用】上記の構成により、本発明においては、ジェリ
ーロール法におけるNbシートとAlシートの代わり
に、複合シート、即ち、片面にAl系金属層を形成した
Nb系金属シートを用いることにより、単芯構造のビレ
ットの作製時に、Alシートに皺を生じたり、あるいN
bシートとAlシートの界面に空気が残留することを防
止することができるため、フィラメントに断線を生ずる
ことなく、高い加工度で長尺の線材を安定して成形する
ことができる。
ーロール法におけるNbシートとAlシートの代わり
に、複合シート、即ち、片面にAl系金属層を形成した
Nb系金属シートを用いることにより、単芯構造のビレ
ットの作製時に、Alシートに皺を生じたり、あるいN
bシートとAlシートの界面に空気が残留することを防
止することができるため、フィラメントに断線を生ずる
ことなく、高い加工度で長尺の線材を安定して成形する
ことができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例について説明する。
図3に示す装置を用いて、厚さ100μmのNbシート
上に30μmの厚さにAlを蒸着して複合シートを形成
した。この複合シートを外径φ15mmのCuロッド上
に巻付け、これをCuパイプ内に収容した後、伸線加工
を施して対辺間距離2.13mmの断面六角形の単芯線
を製造した。
図3に示す装置を用いて、厚さ100μmのNbシート
上に30μmの厚さにAlを蒸着して複合シートを形成
した。この複合シートを外径φ15mmのCuロッド上
に巻付け、これをCuパイプ内に収容した後、伸線加工
を施して対辺間距離2.13mmの断面六角形の単芯線
を製造した。
【0018】次いで、単芯線の931本を、その側面を
当接して、外径φ80mm、内径φ70mmのCuパイ
プ中に組み込んで多芯ビレットを形成し、これに静水圧
押出加工および伸線加工を施して外径φ1.0mmの多
芯線を製造した。この加工において、フィラメントの断
線は認められず加工性は良好であった。この時のNb層
の厚さは83nm,Al層の厚さは25nmであった。
当接して、外径φ80mm、内径φ70mmのCuパイ
プ中に組み込んで多芯ビレットを形成し、これに静水圧
押出加工および伸線加工を施して外径φ1.0mmの多
芯線を製造した。この加工において、フィラメントの断
線は認められず加工性は良好であった。この時のNb層
の厚さは83nm,Al層の厚さは25nmであった。
【0019】このようにして得られた外径φ1.0mm
の多芯線に、800℃の温度で50時間の熱処理を施し
て多芯構造のNb3 Al超電導線を製造した。この超電
導線の非銅部の臨界電流密度(Jc)は、12T(テス
ラ)で700A/mm2 の実用レベルの値を示した。
の多芯線に、800℃の温度で50時間の熱処理を施し
て多芯構造のNb3 Al超電導線を製造した。この超電
導線の非銅部の臨界電流密度(Jc)は、12T(テス
ラ)で700A/mm2 の実用レベルの値を示した。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の製造方法は
加工性に優れるため、フィラメントの断線を防止して特
性の優れた多芯構造のNb3 Al超電導線を製造するこ
とができる。
加工性に優れるため、フィラメントの断線を防止して特
性の優れた多芯構造のNb3 Al超電導線を製造するこ
とができる。
【図1】本発明における多芯線の製造工程の一実施例を
示す概略図。
示す概略図。
【図2】本発明に用いられる複合シートの一実施例を示
す斜視図。
す斜視図。
【図3】図2に示す複合シートを製造するためのアーク
放電型高真空イオンプレーティング装置の概略図。
放電型高真空イオンプレーティング装置の概略図。
1…アーク放電型高真空イオンプレーティング装置 3…電子ビーム 4…Al蒸発源 5…Nbシート 5´…Al蒸着層 8…イオン化電極 12…シャッター 20…複合シート 21…Cu系金属ロッド 22、25…Cu系金属パイプ 23…単芯構造のビレット 24…単芯線 26…多芯ビレット 27…多芯線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大垣 俊久 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 前田 慶一郎 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 野呂 治人 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】(イ)片面にAl系金属層を形成したNb
系金属シートをCu系金属ロッド上に巻き付け、これを
Cu系金属パイプ中に挿入して単芯構造のビレットを形
成する工程と、 (ロ)この単芯構造のビレットに減面加工を施して単芯
線を製造する工程と、 (ハ)この単芯線の多数本をCu系金属パイプ中に収容
して多芯ビレットを形成する工程と、 (ニ)この多芯ビレットに減面加工を施して多芯線を製
造する工程と、 (ホ)この多芯線にNb3 Al生成の熱処理を施す工程
とからなることを特徴とするNb3 Al多芯超電導線の
製造方法。 - 【請求項2】Nb系金属シートの片面に形成されたAl
系金属層は、イオンプレーティング法による蒸着層であ
る請求項1記載のNb3 Al多芯超電導線の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5044955A JPH06260041A (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | Nb3Al多芯超電導線の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5044955A JPH06260041A (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | Nb3Al多芯超電導線の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06260041A true JPH06260041A (ja) | 1994-09-16 |
Family
ID=12705914
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5044955A Pending JPH06260041A (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | Nb3Al多芯超電導線の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06260041A (ja) |
-
1993
- 1993-03-05 JP JP5044955A patent/JPH06260041A/ja active Pending
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