JPH0625943A - 流体噴射式織機における緯糸供給制御方法と装置 - Google Patents
流体噴射式織機における緯糸供給制御方法と装置Info
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- JPH0625943A JPH0625943A JP4200490A JP20049092A JPH0625943A JP H0625943 A JPH0625943 A JP H0625943A JP 4200490 A JP4200490 A JP 4200490A JP 20049092 A JP20049092 A JP 20049092A JP H0625943 A JPH0625943 A JP H0625943A
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Abstract
緯糸引戻しを行なう流体噴射式織機において緯入れノズ
ルの上流側における緯糸引戻し動作に伴なう緯入れ初期
における緯糸先端の弛みを回避すること。 【構成】 緯糸引戻し部材3と緯入れノズル5との間に
緯糸把持部材4を設け、緯糸引戻し動作完了Bから緯入
れ動作開始Cまでの間の第1のタイミングEから緯入れ
開始後の第2のタイミングDまでの間、この緯糸把持部
材4を動作オンの状態とする。
Description
ノズルとの間において緯糸引戻しを行なう流体噴射式織
機における緯糸供給制御技術の改良に関するものであ
る。
々の目的から緯糸貯留装置と緯入れノズルとの間で特定
のタイミングに緯糸を把持することがある。その一例と
して実開昭56−60789号に開示された緯糸安定機
構によるものがある。
るスプリングバックの防止を目的としたものであって、
緯入れノズルの上流側において緯糸貯留装置とピックテ
ンサー(把持部材)との間に緯糸引戻し部材を設けてあ
る。そして緯糸切断直後のタイミングにおいてのみこの
ピックテンサーを動作オン、すなわち把持状態としてお
り、これによりスプリングバックに起因する緯糸の緯入
れノズルからの脱落やビリの発生を回避している。しか
しそれ以外の期間にあってはピックテンサーは動作オ
フ、すなわち非把持状態に保たれている。
願技術の場合、引戻し部材により緯糸が引き戻された後
は緯糸は緯入れノズルの上流側で弛んだ状態にあり、そ
の先端はなんら拘束のない状態で緯入れノズルの先端か
ら出ている。緯入れ開始前だとまだ流体噴射力が緯糸に
作用していないので、緯糸の先端は緯入れノズルの先端
から垂れ下がった状態になっている。緯入れ初期にはこ
の緩んで垂れ下がった緯糸先端が充分に引き伸ばされず
に曲がったままの状態で経糸開口に挿入され、先端がも
つれて緯入れ不良や織疵発生の原因となり易い。これは
緯入れ初期には、緯入れノズルの上流側で引戻しによっ
て弛んでいる緯糸が緯入れされてしまい、緯入れノズル
の噴射流が緯糸先端部分を引き伸ばすために充分に作用
しないからである。
ルの上流側における緯糸引戻し動作に伴なう緯入れ初期
における緯糸先端の弛みを回避することにある。
ては、緯糸引戻し部材と緯入れノズルとの間に緯糸把持
部材を設け、緯糸引戻し動作完了から緯入れ動作開始ま
での間の第1のタイミングから緯入れ開始後の第2のタ
イミングまでの間、この緯糸把持部材を動作オンの状態
とすることを要旨とする。
側で緯糸がすでに把持された状態になっているので、緯
入れ開始時の流体の先行噴射により緯入れノズルから出
ている緯糸の先端が充分に伸ばされる。
例であって、2色織に応用されたものである。各緯糸供
給システムにおいて係止ピン2を付設した緯糸貯留装置
1から繰り出された緯糸はヤーンガイドに導かれて、引
戻し部材3および把持部材4を経て緯入れノズル5に至
る。図示の状態では一方の緯糸Waが引戻し部材3によ
り引き戻された状態にある。
システムにおいて、引戻し部材3による緯糸引戻し動作
完了から緯入れノズル5による緯入れ動作開始までの間
の第1のタイミングから緯入れ開始後の第2のタイミン
グまでの間、把持部材4により緯糸を把持状態に保つも
のである。
できるが、図3に示す例では双方向クランパーが用いら
れている。このクランパー4はケース41の中心透孔4
5内に摺動子44を収容するとともに、この摺動子44
の上方突出部先端に固定された押え皿46とケース41
の上面との間に緯糸Wを挟持把持できるようになってい
る。ケース41内には摺動子44の上半分に臨んで開用
コイル42が、また下半分に臨んで閉用コイル43がそ
れぞれ収容されている。
源(図示せず)に接続されており、通電されたときに摺
動子44に対して磁気吸引力を作用させるものである。
すなわち開用コイル42のみが通電されたときには、そ
の磁気吸引力により摺動子44が押え皿46とともに上
方に向けて移動して緯糸Wを解放する。また閉用コイル
43のみが通電されたときには、その磁気吸引力により
摺動子44が押え皿46とともに下方に向けて移動して
緯糸Wを把持する。
って、図3に示すような双方向クランパーを把持部材4
として用いたものである。横軸には織機のクランク角を
また縦軸には図1中の各要素すなわち上から順に緯入れ
ノズル5、引戻し部材3、把持部材4、開用コイル42
および閉用コイル43を示す。
ランク角90度付近)で先行噴射を開始し、タイミング
D(例えばクランク角110度付近)で先行噴射から本
噴射に移行する。
ンク角30度付近)で引戻し動作を開始し、タイミング
B(例えばクランク角70度付近)で引戻し動作を完了
する。ここで「引戻し動作」とは引戻し部材3が緯糸W
をその正規の供給経路から偏倚させるための動作をい
い、この偏倚した状態から緯糸Wを正規の供給経路へ戻
すための動作は含まない。
戻し動作完了タイミングBから緯入れ動作開始タイミン
グCまでの間の第1のタイミングEから緯入れ開始後の
第2のタイミングDまでの間、把持部材4により緯糸を
把持状態に保つものである。これを図2中斜線を施して
示す。すなわち把持部材4は第1のタイミングEから第
2のタイミングDまでの間動作オンの状態となって緯糸
Wを把持するものである。
動作完了タイミングBから緯入れ動作開始タイミングC
までの間ならばいつであってもよい。最も遅くは緯入れ
動作開始タイミングCであってもよい。
のタイミングに合わせるのが最も好ましい。しかし先行
噴射のない方式の場合には、噴射開始後通常先行噴射が
行なわれる期間相当経過後のタイミングにすればよい。
とき、開用コイル42はタイミングEからタイミングD
までの間オフ(通電がない)とされ、閉用コイル43は
同期間オン(通電される)とされる。
たときに緯糸の移動を完全に阻止するのであり、完全把
持状態にある。
になったときに緯糸の移動を阻止しないのであり、これ
には非把持状態と半把持状態とがある。このうち「非把
持状態」とは緯糸の移動に全く抵抗を与えないような完
全な全開状態をいう。また「半把持状態」とは緯糸の移
動にある程度の抵抗を与えるような半開状態をいう。
からタイミングEまでの期間は把持部材4が非把持状態
になっている。これに対して図7に示した例において
は、タイミングAからタイミングEまでの期間は把持部
材4が半把持状態になっている。このような半把持状態
にするには、例えば図3に示すような双方向クランパー
を用いた場合には開用コイル42と閉用コイル43とを
ともにオフ(通電しない)にすればよい。その場合には
緯糸Wには摺動子44と押え皿46の自重による移動抵
抗のみが作用するのである。このような半把持状態によ
れば、引戻し動作中または引戻し完了後の緯糸は、常に
ある鵜程度の抵抗を付与されるので、緯糸が把持部材4
から外れるのを防止できる。
電磁式の開閉制御でなくとも、機械的なカム機構により
開閉してもよい。または単方向励磁式のソレノイドなど
の電気式としてもよい。あるいは気流を用いて緯糸を保
持するようにしてもよい。
み合せて応用することができる。図4〜図6にその応用
例を示す。
より給糸源より緯糸を引き出して回転ドラム形式の測長
貯留装置1に貯留するものである。貯留された緯糸は緯
入れ期間中開となるクランパー6を介して緯入れノズル
5に導かれて緯入れされる。そしてこの発明の制御装置
S(すなわち引戻し部材および把持部材をいう。以下同
様)は該クランパー6と緯入れノズル5との間に配置さ
れる。
ドにより給糸源より緯糸を引き出して静止ドラム形式の
測長貯留装置1に貯留するものである。貯留された緯糸
は係止ピンを介して緯入れノズル5に導かれて緯入れさ
れる。ちなみにこの応用例は図1に示す実施例に相当す
る。そしてこの発明の制御装置Sは貯留装置1と緯入れ
ノズル5との間に配置される。
ドにより給糸源より緯糸を引き出して静止ドラム形式の
測長貯留装置1に貯留するものである。貯留された緯糸
は係止ピンおよび緯入れ期間中開となるクランパー6を
介して緯入れノズル5に導かれて緯入れされる。そして
この発明の制御装置Sはクランパー6と緯入れノズル5
との間に配置される。
明の制御装置における把持部材4に充当することもでき
る。すなわち図4および図6のシステムの場合にはもと
もとクランパー6を具えているので、このクランパー6
に把持部材4の機能を持たせればよい。すなわちこれら
の場合にはクランパー6と貯留装置1との間に引戻し部
材3を配置し、該クランパー6には通常の緯入れのため
の開閉に加えて、この発明の作用のための開閉動作も行
なわせるようにすればよい。
システムにさらにクランパー6を追加した構成である。
一般的には図5に示す構成で充分に測長貯留装置の機能
を果たすことができる。事実エアージェットルームにお
いてはこの構成が主流である。
においては図6に示す構成が採用される。ウォータージ
ェットルームにおいてはフィラメント糸が使用され、ま
た水の雰囲気で製織するところから、係止ピンの解舒動
作に際して緯糸が係止ピンの後退移動に連れてピンの表
面にくっついたまま移動し易い。この結果緯糸解舒動作
が円満を欠くことが多い。一般に緯入れノズルは係止ピ
ンの解舒動作に先立ち先行噴射を行なうから、係止ピン
の解舒動作時には緯糸は先行噴射により大きな張力が掛
かった状態にある。この大きな張力が上記のような緯糸
のピン表面へのくっつきを助長する。そこで緯糸の解舒
に際して、まずクランパー6による把持状態で係止ピン
を後退させるようにする。このとき緯糸には大きな張力
が掛かっていないので、上記のような「くっつき」は発
生しない。その後にクランパー6を開状態にして緯入れ
を行なえばよいのである。
動レバー形式のものに限らず、適宜公知のものを使用で
きる。例えば特開平2−61135号に開示されている
ような気流による緯糸引戻し形式であってもよい。
入れノズルから出ている緯糸の先端が充分に伸ばされる
ので、爾後はその伸ばされた状態のまま緯入れが進行
し、緯糸先端がもつれたりしないので、それだけ緯入れ
不良が少なくなる。
ステムの斜視図である。
グラムである。
示す側面図である。
を示す側面図である。
他の例を示す側面図である。
アグラムである。
Claims (5)
- 【請求項1】緯糸貯留装置と緯入れノズルとの間におい
て緯糸引戻しを行なう流体噴射式織機において、緯糸引
戻し動作完了から緯入れ動作開始までの間の第1のタイ
ミングから緯入れ開始後の第2のタイミングまでの間、
引き戻した緯糸を把持状態に保つことを特徴とする流体
噴射式織機における緯糸供給制御方法。 - 【請求項2】前記の第2のタイミングにおいて緯入れノ
ズルによる先行噴射が完了することを特徴とする請求項
1に記載の方法。 - 【請求項3】緯糸引戻し動作の開始から第1のタイミン
グ迄の間緯糸を半把持状態に保つことを特徴とする請求
項1に記載の方法。 - 【請求項4】緯糸貯留装置と緯入れノズルとの間に緯糸
引戻し部材が設けられている流体噴射式織機において、
緯糸引戻し部材と緯入れノズルとの間に緯糸把持部材が
設けられており、緯糸引戻し動作完了から緯入れ動作開
始までの間の第1のタイミングから緯入れ開始後の第2
のタイミングまでの間この緯糸把持部材が動作オンとさ
れることを特徴とする流体噴射式織機における緯糸供給
制御装置。 - 【請求項5】前記の緯糸把持部材が開用コイルと閉用コ
イルとを具えた双方向クランパーであることを特徴とす
る請求項4に記載の装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4200490A JPH0625943A (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | 流体噴射式織機における緯糸供給制御方法と装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4200490A JPH0625943A (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | 流体噴射式織機における緯糸供給制御方法と装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0625943A true JPH0625943A (ja) | 1994-02-01 |
Family
ID=16425188
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4200490A Pending JPH0625943A (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | 流体噴射式織機における緯糸供給制御方法と装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0625943A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015137438A (ja) * | 2014-01-23 | 2015-07-30 | 津田駒工業株式会社 | 水噴射式織機用の緯入れ制御方法及び緯入れ制御装置 |
KR20190072444A (ko) * | 2017-12-15 | 2019-06-25 | 가부시키가이샤 도요다 지도숏키 | 다색 워터 제트 직기에 의한 제직 방법 |
-
1992
- 1992-07-02 JP JP4200490A patent/JPH0625943A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015137438A (ja) * | 2014-01-23 | 2015-07-30 | 津田駒工業株式会社 | 水噴射式織機用の緯入れ制御方法及び緯入れ制御装置 |
KR20190072444A (ko) * | 2017-12-15 | 2019-06-25 | 가부시키가이샤 도요다 지도숏키 | 다색 워터 제트 직기에 의한 제직 방법 |
CN109943959A (zh) * | 2017-12-15 | 2019-06-28 | 株式会社丰田自动织机 | 基于多色喷水织机的织造方法 |
JP2019108618A (ja) * | 2017-12-15 | 2019-07-04 | 株式会社豊田自動織機 | 多色ウォータジェット織機による製織方法 |
US11105024B2 (en) * | 2017-12-15 | 2021-08-31 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Weaving method employed by multicolor water jet loom |
CN109943959B (zh) * | 2017-12-15 | 2023-10-31 | 株式会社丰田自动织机 | 基于多色喷水织机的织造方法 |
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