JPH06259430A - 文字処理装置 - Google Patents

文字処理装置

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JPH06259430A
JPH06259430A JP5049046A JP4904693A JPH06259430A JP H06259430 A JPH06259430 A JP H06259430A JP 5049046 A JP5049046 A JP 5049046A JP 4904693 A JP4904693 A JP 4904693A JP H06259430 A JPH06259430 A JP H06259430A
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JP
Japan
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memory
rasterizer
character
information table
vector data
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Withdrawn
Application number
JP5049046A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Sakai
哲夫 酒井
Hiroshige Yamaguchi
裕成 山口
Yasuhiko Sasaki
安彦 佐々木
Mamoru Osada
守 長田
Kenji Ishiguro
健二 石黒
Masaki Kashiwagi
正樹 柏木
Hiroshi Matsuki
浩 松木
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 文字パターン発生及びその出力処理の環
境を学習し、次回の起動時にそれを自動的に活用するこ
とを可能にする。 【構成】 電源投入された場合に、その時点で装置
が有するラスタライザ及びベクトルデータを列挙し、前
回と比較して変化がなかった場合には、前回に選択され
ていたラスタライザやベクトルデータを選択し、装置環
境を構築する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は文字処理方法及び装置、
詳しくは、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッ
サ、DTP(デスクトップパブリッシング)装置、プリ
ンタ装置等に代表される文字の表示或は印字が可能な文
字処理方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、文字処理装置における文字イメー
ジの獲得方法は、インストール時或はシステム停止時す
るときにおいて、次回の起動時の書体ベクトルデータの
格納先選択、使用する文字展開処理部の選択、キャッシ
ュ容量の設定等を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの設定、選択は
システム固定であるもの、或いはユーザの手によって任
意に変更が行われるものがあるが、そこで動作するプロ
グラムにとって、最適な動作環境を設定、或は選択され
ることは困難である。
【0004】つまり、ユーザの手による設定、或はシス
テム固定であるものは、動作中のメモリ状況等、動作中
のシステム全般としてのユーザの意図した通りの動作環
境となるものではない。例えば、キャッシュ容量を増や
し、プログラムや各種データの読み取りを早くするよう
にしても、残ったメモリでシステムや各種アプリケーシ
ョンを動作させなければならなず、頻繁にディスクに対
してオーバレイファイルを書き込みにいったりすること
になり、トータルとしてのパフォーマンスを低下させる
要因となっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】及び
【作用】本発明は上記問題点に鑑みなされたものであ
り、文字パターン発生及びその出力処理の環境を学習
し、次回の起動時にそれを自動的に活用することを可能
にする文字処理装置を提供しようとするものである。
【0006】この課題を解決するため、本発明の文字処
理装置は以下に示す構成を備える。すなわち、与えられ
た文字コードに対応するパターンを発生する文字処理装
置において、文字パターンの発生の下になるデータ及び
該データをアクセスするためのテーブル情報の対を複数
種類記憶する文字データ記憶手段と、該文字データ記憶
手段に記憶されたデータを基づいて文字パターンを発生
するための複数のパターン発生手段と、前記文字データ
記憶手段中のテーブル群及び前記複数のパターン発生手
段の中から所望とするものを選択する選択手段と、該選
択手段で選択された内容を記憶保持する記憶保持手段と
を備え、起動時の装置構成に変更がない場合には、前記
記憶保持された内容に基づいて処理環境を構築する。
【0007】
【実施例】以下、添付図面に従って本発明にかかる実施
例を詳細に説明する。尚、実施例では、文書処理システ
ムに適応させた例を説明するが、これに限らず印刷装置
等にも適応可能であることは以下の説明から明らかにな
るであろう。
【0008】まず、実施例における文字データの取得経
路決定を行うまでの、基本的な流れを説明する。
【0009】図1は本システムが動作するための基本的
な構成を示すブロック図である。
【0010】図示において、101はCPU、即ち中央
処理装置であり、このシステム全体の制御及び演算処理
等を行うものである。102はROM、即ち読み出し専
用メモリであり、ブートプログラムや、システム及び文
字パターン・データ(16×16ドットのビットマップ
フォント:明朝体等)を記憶している。このROM10
2に記憶された文字パターンデータは、通常、システム
フォントとして使用される。システムフォントとは、デ
フォルトの文字パターンを意味し、例えばメニュー等の
項目を構成している文字等である。勿論、ユーザが任意
にシステムフォント(他の記憶デバイスに記憶されてい
る)を選択することも可能である。
【0011】103はRAMであって、使用制限のない
データ領域であり、様々な処理毎に後出のフローチャー
トで表される各々のプログラム及びデータがロードさ
れ、実行される領域である。104はキーボード制御部
(KBC)であり、キーボード105よりキー入力デー
タを受け取りCPU101へ伝達する。107はディス
プレイ装置である。
【0012】106は内部にVRAMを備えた表示制御
部(CRTC)であり、前述したVRAMに展開された
イメージや文字パターン等を表示装置(CRT)107
の走査出力周期に同期して出力する。この結果、表示装
置107には、VRAMに展開されたイメージがそのま
ま表示されることになる。
【0013】109はフロッピーディスク装置(F
D)、或はハードディスク装置(HD)等の外部記憶装
置であり、システムプログラムやアプリケーションプロ
グラムや各種データ(文字フォントデータ等)を記憶さ
せておき、実行時必要に応じて参照またはRAM103
上にロードされる。この外部記憶装置の制御はCPU1
01の制御の下で外部記憶装置制御部(DKC)108
が行う。110はプリンタ制御部であって、CPU10
1の制御の下で出力された印刷データをプリンタ装置
(PRT)111に所定の手順で出力する。112はシ
ステムバスであり、上述の構成要素間のデータの通路と
成るべきものである。
【0014】図2にRAM103のメモリマップを示
す。図示において、201はシステムがロードされるシ
ステム領域であり、202は文字展開処理部(正確には
文字展開処理用のプログラム)がロードされる領域であ
り、203は文字展開処理部202がビットパターンデ
ータを格納する領域である。204は文字展開処理時に
おいて、外部記録装置109上に格納されているベクト
ルパターンデータを参照するために読み込む領域(いわ
ゆるバッファ)である。205は本システムが動作する
ための管理情報を記憶する管理領域である。206は書
体ベクトルデータのキャッシュ領域である。
【0015】図3に本システムの構成概念を示す。図示
において、301、302、303は、外部記憶領域1
09に格納されている書体ベクトルデータを表してい
る。外部記録装置109の種類はFD及びHDがあるこ
とは既に説明したが、これらの書体ベクトルデータは容
量や速度の点でHDに格納される。但し、フロッピーで
もあっても構わないのは勿論である。尚、書体ベクトル
データの種類は図示に示した3つ(システムフォントを
含めれば4つ)とは限らず、1つでも多数あっても良
く、容量が許す限りその数に制限はない。
【0016】304はフォントキャッシュバッファを表
し、図1におけるRAM103上のフォントキャッシュ
領域206に確保される。305はシステム制御部を示
す、図2における符号201、204、205を含んで
いる。306及び307は文字展開処理部、即ちラスタ
ーライザを示している。尚、実施例ではこのラスタ等ラ
イザはプログラムでも、ハードでもって実現しても良
く、双方を用いるようにしても構わない。また本システ
ム中に含まれるラスターライザの数は、少なくとも1つ
含まれていればその他の制限はない。
【0017】上記構成における動作を以下に説明する。
【0018】本システムは、システム起動時に種々の情
報を獲得し、その情報を元にRAM103の管理領域2
05上に情報テーブルを作成する。
【0019】以下、この情報テーブルの作成行程を図4
のフローチャートに基づいて説明する。尚、図4に示す
フローチャートにかかるプログラムは、システムのブー
ト処理時に、外部記憶装置109から読み込まれ実行さ
れるものである。
【0020】先ず、ステップS401においては、シス
テム立ち上げ処理を行うため、イニシャライズ処理を行
う。ステップS402においては、システム情報が記述
されたシステム情報ファイルをブート設定された外部記
憶装置109から読み出し、前回のシステム構成に関す
る情報を管理領域205に獲得する。システム構成情報
はユーザの手によって作成されたものでもよく、或は前
回の動作状況をセーブしたものでも良い。
【0021】ステップS403に処理が進むと、現在接
続されているシステム構成の情報を獲得し、先のステッ
プS402において得た情報との比較を行い、システム
構成に変更があったか否かの判定を行う。変更が合った
場合は、ステップS404へ進み、変更のない場合はS
405へ進む。
【0022】ステップS405においては、同一のパフ
ォーマンスを示す構成が、複数存在する時の優先順位を
決定するための、ユーザ設定ファイルが存在するかチェ
ックを行う。このユーザ設定ファイルには、文字パター
ン発生にかかる各種デバイス(論理的デバイス、すなわ
ちプログラムも含む)、文字データ、キャッシュサイズ
等の設定事項が格納されている。また、ユーザ設定ファ
イルを読み込む理由は、例えば最速のラスタライザが複
数個検出された場合、その中にユーザが選択したラスタ
ライザが存在するのであれば、積極的にそのラスタライ
ザを選択するためである。
【0023】さて、ユーザ設定ファイルが存在する場合
には、その内容を考慮した処理を行うため、ステップS
406へ進む。また、存在しない場合はユーザ設定を考
慮しない処理を行うものとしてステップS407へ進
む。
【0024】ステップS406においては、ユーザ設定
ファイルより情報を読み取り、管理領域205内に、後
述するシステム管理テーブル群を作成する際の優先順位
情報として用いる。
【0025】ステップS407においては、システムを
構成する装置の動作状態におけるメモリ消費量を調べて
獲得し、管理領域205内にシステム管理テーブル群を
作成する際の情報として用いる。メモリを消費するもの
には、後述する書体ベクトルデータ格納デバイスをドラ
イブするデバイスドライバ、ラスターライザを駆動する
フォントドライバのサイズ等である。
【0026】ステップS408においては、システムを
構成する装置の動作状態における動作スピードを調べ獲
得し、管理領域205内に、システム管理テーブル群を
作成する際の情報として用いる。
【0027】尚、文字パターン生成に係る各種の動作速
度であるが、例えばラスターライザにおいては、同一文
字展開に必要な時間をラスタライザの個数分実行し、そ
れぞれの速度を計測する。また、書体ベクトルデータ格
納デバイスにおいては、そのデバイスにアクセスする際
のリード、ライトに必要とされるスピードを測定するこ
とにより情報を獲得する。こうして、終了処理ステップ
SS409へ進む。
【0028】一方、システム情報ファイルを読み込み、
それがその時点でのシステム構成と異なると判断した場
合にはステップS404に進む。ここでは、現在のシス
テム接続されている装置の数と種類に関する情報を全て
獲得し、その情報でシステム管理テーブルを作成すると
共に、システム情報ファイルにその内容を書き込み(更
新する)、ステップS407へ進む。
【0029】尚、接続されている装置には論理的な装
置、すなわち、新たにプログラムによるラスタライザを
追加した場合にはそのラスタライザを含むものである。
【0030】上記構成におけるシステム管理テーブルを
作成する例を図5、図6に基づいて説明する。
【0031】図5は、管理領域205に作成される各シ
ステム管理テーブル群の詳細について説明する。
【0032】図示に示すようにシステム管理テーブル群
には、ラスターライザ情報テーブル51、書体ベクトル
データ情報テーブル52、メモリ情報テーブル53、シ
ステム構成情報テーブル54、55である。
【0033】ラスターライザ情報テーブル51には、現
在システムから使用可能なラスターライザ全てに関する
情報が記述される。その内容は、各々のラスターライザ
の種類(ハードで実行するのかソフトで実行するのかの
種別)、1文字展開に必要なスピード(時間)、それを
実行させるための消費メモリ容量、及び現在の選択情報
についての情報が格納されている。図示の左端の項目
A,C,D,Bは個々のラスタライザを特定するための
ものである。
【0034】書体ベクトルデータ情報テーブル52にお
いては、現在システムから使用可能な書体ベクトルデー
タ全てに関する情報が記述されている。その内容は、各
々の書体データの書体名、格納されているデバイスの種
類、デバイスへのアクセススピード、使用メモリ容量、
現在の選択情報についての情報が格納されている。
【0035】メモリ情報テーブル53においては、現在
のシステム構成における、設定可能なキャッシュ最適値
及び設定値に関する情報が記述されている。
【0036】システム構成情報テーブル54及び55に
おいては、現在のシステムを構成するデバイス、ラスタ
ーライザの数と種類の全てを記述し、全体の管理を行う
際に使用される。
【0037】上記各システム管理テーブルの更新される
手順を図6のフローチャートに従って説明する。尚、実
施例では、文字パターンの発生速度を優先してシステム
を構成する例を説明する。
【0038】ステップS601は処理の開始を表す。ス
テップS602においては、管理領域205に格納され
ているラスターライザ情報テーブル51に含まれるラス
ターライザの中から、展開スピードが最も速いものを選
択し、“選択情報”の項目に選択フラグを立てる(ON
にする)。そして、テーブル中の他の選択フラグは全て
クリア(OFF)する(前回使用されていたラスタライ
ザのフラグをクリアする)。
【0039】ステップS603においては、選択したラ
スターライザの使用メモリ量を、ラスターライザ情報テ
ーブル51より獲得し、その値を管理領域205中のメ
モリ情報テーブル53内のメモリ使用量へ加算する。こ
のとき、従前に選択されていたラスタライザの使用メモ
リ量を減じておくことは言うまでもない。
【0040】この後、現在のメモリ使用量から、キャッ
シュ最適値を再度算出し直す。メモリの全容量が十分に
ある場合には、一率なサイズを獲得してもよいが、そう
ではない場合、全メモリ(RAM103)容量からメモ
リ使用量を減じた空き領域に対し、予め設定された割合
を算出し、それをキャッシュ最適値とする。尚、全メモ
リ量が限られており、各種アプリケーションが実行し得
る量を確保し、その残りをキャッシュ最適値としても構
わない。いずれにせよ、キャッシュ最適値としては、全
メモリ量と文字パターン発生に使用されるメモリ量に基
づいて決定される。
【0041】以上のようにして、最速なラスタライザの
決定がなされたら、処理はステップS604に進み、管
理領域205に格納されている書体ベクトルデータ情報
テーブル52に含まれる1番目に出現する書体の中か
ら、最もアクセススピードが速いデバイスを選択する。
図示では、書体として明朝体、ゴシック体、…の書体が
あって、先ず、“明朝体”の中の最速のものが選択され
ることになる。この場合には、最速のフォントデータの
格納先のデバイスはIC(フォントカード等)、RAM
のいずれかになるが、ユーザ設定ファイルによって、例
えば格納先デバイスとしてICとなっていた場合には、
それを選択する。また、ユーザ設定ファイル中にベクト
ルデータに関する設定事項がなかったら、システムに負
荷の少ないメモリ使用量の少ない方を選択する。
【0042】ステップS605に処理が進むと、選択し
たデバイスが前回と同じものがあるかどうかを判断す
る。前回と異なる場合にはステップS606へ進み、前
回と同じ場合にはステップS607へ進む。
【0043】ステップS606では、選択したデバイス
における使用メモリ量を、書体ベクトルデータ情報テー
ブルより獲得し、その値と前回選択されていたデバイス
のメモリ量の差分を、管理領域205中のメモリ情報テ
ーブル53における項目“メモリ使用量”へ加算する。
そして、現在のメモリ使用量から、キャッシュ最適値を
再度算出し直す。キャッシュ最適値の算出の仕方は上述
した通りである。
【0044】ステップS607では、書体ベクトルデー
タ情報テーブル52に、未決定の書体がまだ残っている
かどうかの判断を行う。上記処理では明朝体に対するデ
バイスが決定され、ゴシック体に対するデバイスは決定
されていないことになるから、ステップS604に進ん
で、次の書体に対する処理を行う。
【0045】尚、図5におけるメモリ情報テーブル53
において、キャッシュ設定値とは、ユーザ設定ファイル
で設定された値であって、ユーザが積極的に設定したも
のである。例えば、本装置が文書処理装置であれば、ア
プリケーションで大きなサイズの文書の編集を行うため
にできるだけ、メモリを多く確保したいという要求に応
えるため、また印刷装置では、受信バッファ等を大きく
し、ホストコンピュータが印刷処理から解放される時間
を短くする等の意図で設定する場合が考えられる。尚、
キャッシュ設定値をより多く設定しても構わない。
【0046】つまり、ユーザ設定ファイルが存在し、そ
の中でキャッシュ量が設定されていれば、本システムで
はキャッシュ設定値で設定されたサイズのキャッシュメ
モリを確保する。換言すれば、ユーザ設定ファイルがな
い、もしくはそれがあっても、キャッシュに関する記述
がなかったら、上記処理で算術したキャッシュ最適値を
採用する。
【0047】以上の説明したように本実施例によれば、
文字パターン生成処理にかかる速度優先の環境設定が自
動的に行えるようになる。
【0048】<第2の実施例の説明>上記実施例(第1
の実施例)では速度優先を行う例であったが、本第2の
実施例では、メモリ優先を行う例を説明する。すなわ
ち、ラスターライザ、書体ベクトルデータ格納デバイス
の中から、使用メモリ容量を最小とすることを最優先す
る場合であって、それでもってシステム構成を自動的に
構成することを特徴とする。
【0049】本第2の実施例も先に示した図5、図6の
フローチャートで説明できる。
【0050】先ず、ステップS602においては、管理
領域205に格納されているラスターライザ情報テーブ
ル51に含まれるラスターライザの中から、使用メモリ
量が最も少ないものを選択し、“選択情報”の項目に選
択フラグを立てる(ONにする)。そして、テーブル中
の他の選択フラグは全てクリア(OFF)する(前回使
用されていたラスタライザのフラグをクリアする)。
【0051】ステップS603においては、選択したラ
スターライザの使用メモリ量を、ラスターライザ情報テ
ーブル51より獲得し、その値を管理領域205中のメ
モリ情報テーブル53内のメモリ使用量へ加算する。こ
のとき、従前に選択されていたラスタライザの使用メモ
リ量を減じておくことは言うまでもない。この後、現在
のメモリ使用量から、先の第1の実施例で説明したよう
にして、キャッシュ最適値を再度算出し直す。
【0052】以上のようにして、最小容量のラスタライ
ザの決定がなされたら、処理はステップS604に進
み、管理領域205に格納されている書体ベクトルデー
タ情報テーブル52に含まれる1番目に出現する書体の
中から、最もメモリ量の少ないデバイスを選択する。図
示では、書体として明朝体、ゴシック体、…の書体があ
って、先ず、“明朝体”の中の最も少ないメモリ量のも
のが選択されることになる。尚、この場合も、候補が2
つ以上発生したら、ユーザ設定ファイルにおいて設定さ
れたデバイスがある限りはそれを選択する。更にまた、
ユーザ設定ファイル中にベクトルデータに関する設定事
項がなかったら、速度の早く方を選択する。
【0053】ステップS605に処理が進むと、選択し
たデバイスが前回と同じものがあるかどうかを判断す
る。前回と異なる場合にはステップS606へ進み、前
回と同じ場合にはステップS607へ進む。
【0054】ステップS606では、選択したデバイス
における使用メモリ量を、書体ベクトルデータ情報テー
ブルより獲得し、その値と前回選択されていたデバイス
のメモリ量の差分を、管理領域205中のメモリ情報テ
ーブル53における項目“メモリ使用量”へ加算する。
そして、現在のメモリ使用量から、キャッシュ最適値を
再度算出し直す。キャッシュ最適値の算出の仕方は上述
した通りである。
【0055】ステップS607では、書体ベクトルデー
タ情報テーブル52に、未決定の書体がまだ残っている
かどうかの判断を行い、全ての書体に対する処理が済む
まで、上記処理を繰り返す。
【0056】以上の説明したように本第2の実施例によ
れば、文字パターン生成処理にかかるメモリ占有率を低
く抑えた環境設定が自動的に行えるようになる。
【0057】<第3の実施例の説明>本第3の実施例で
は、ユーザ設定を最優先にしてシステムの環境を構築す
る例を説明する。この場合の管理領域205内のシステ
ム管理テーブルは図7に示すように構築される。ユーザ
設定ファイルには、ラスタライザやベクトルデータの優
先順位が記載されている。
【0058】本第3の実施例における動作処理内容はや
はり図6に示すフローチャートに従う。
【0059】先ず、ステップS602においては、管理
領域205に格納されているラスターライザ情報テーブ
ル71に含まれるラスターライザの中から、現在接続さ
れているラスタライザの中から優先順位が最も高い物を
選択し、その選択情報の項目に選択フラグを立てる。テ
ーブル中の他の物に選択フラグが立っている場合は、そ
のフラグをクリアする。ステップS603においては、
選択したラスターライザの使用メモリ量を、ラスターラ
イザ情報テーブル71より獲得し、その値をメモリ情報
テーブル73内のメモリ使用量へ加算する(加算の仕方
は上記第1の実施例と同じ)。更に、現在のメモリ使用
量から、キャッシュ最適値を再度算出し直す。
【0060】ステップS604に処理が進むと、管理領
域205に格納されている書体ベクトルデータ情報テー
ブル72の中の1つの書体において、現在有するベクト
ルデータの中で最も優先度の高いデバイスを選択する。
【0061】ステップS605では、選択したデバイス
が前回と同じであるかの判断を行い、前回と異なる場合
にはステップS606へ、前回と同じ場合にはステップ
S607へ進む。
【0062】ステップS606では、選択したデバイス
における使用メモリ量を、書体ベクトルデータ情報テー
ブル72より獲得し、その値を管理領域205中のメモ
リ情報テーブル73のメモリ使用量へ加算する。さら
に、現在のメモリ使用量から、キャッシュ最適値を再度
算出し直す。
【0063】ステップS607では、書体ベクトルデー
タ情報テーブル72上に、書体がまだ残っているかどう
かの判断を行い、残っている場合にはステップS604
へ進み、残っていない場合にはステップS608の終了
処理へ進む。
【0064】尚、ユーザが例えばゴシック体に対する優
先順位等を指定していなかった場合には、その部分に関
しては速度優先もくいはメモリ優先により決定しても良
い。
【0065】<第4の実施例の説明>本第4の実施例で
は、文字処理装置(図3における符号305)がシステ
ムを構成するラスターライザ、書体ベクトルデータ格納
デバイスの中から、実行スピードが最も早く、使用メモ
リ容量を最小とすることを最優先に、そのシステム構成
を自動的に構成することを特徴とする。尚、最高速のも
のが使用メモリ量が一番小さいとは限らないので、本第
4の実施例では、スピード、使用メモリ量の順に優先順
位を設定した。
【0066】この場合の処理を図5、図6を再び用いて
説明する。
【0067】先ず、ステップS602においては、管理
領域205に格納されているラスターライザ情報テーブ
ル51に含まれるラスターライザの中から、現在接続さ
れているラスタライザの中から最スピードの早いラスタ
ライザを選択し、同じ速度のラスタライザが複数個存在
する場合には使用メモリ量の最も小さいものを選択す
る。そして、その選択されたラスタライザの選択情報中
の項目に選択フラグを立てる。テーブル中の他の物に選
択フラグが立っている場合は、そのフラグをクリアす
る。ステップS603においては、選択したラスターラ
イザの使用メモリ量を、ラスターライザ情報テーブル5
1より獲得し、その値をメモリ情報テーブル53内のメ
モリ使用量へ加算する(加算の仕方は上記第1の実施例
と同じ)。更に、現在のメモリ使用量から、キャッシュ
最適値を再度算出し直す。
【0068】ステップS604に処理が進むと、管理領
域205に格納されている書体ベクトルデータ情報テー
ブル52の中の1つの書体において、現在有するベクト
ルデータの中で最も速度の早いものを選択し、同じ速度
のものが2つ存在する場合にはメモリ量の小さい法を選
択する。
【0069】ステップS605では、選択したデバイス
が前回と同じであるかの判断を行い、前回と異なる場合
にはステップS606へ、前回と同じ場合にはステップ
S607へ進む。
【0070】ステップS606では、選択したデバイス
における使用メモリ量を、書体ベクトルデータ情報テー
ブル52より獲得し、その値を管理領域205中のメモ
リ情報テーブル53のメモリ使用量へ加算する。さら
に、現在のメモリ使用量から、キャッシュ最適値を再度
算出し直す。
【0071】ステップS607では、書体ベクトルデー
タ情報テーブル52上に、書体がまだ残っているかどう
かの判断を行い、残っている場合にはステップS604
へ進み、残っていない場合にはステップS608の終了
処理へ進む。
【0072】以上の結果、本装置に装着された範囲内で
最も早い処理速度及び使用メモリ量のラスタライザ及び
ベクトルデータが選択されることになる。
【0073】尚、本第4の実施例では、実行速度が使用
メモリ量より優先順位を高くしたが、この逆であっても
良いのは勿論である。
【0074】<第5の実施例の説明>本第5の実施例で
は、実行速度とユーザ設定を優先してシステムを構成す
る例である。優先順位としては、実行速度>ユーザ設定
とした。勿論、この逆であっても構わない。
【0075】この場合の処理を図6及び図8に基づいて
説明する。
【0076】先ず、ステップS602においては、管理
領域205に格納されているラスターライザ情報テーブ
ル81に含まれるラスターライザの中から、現在接続さ
れているラスタライザの中から最速のラスタライザを選
択し、同じ速度のラスタライザが複数個存在する場合に
は、その中のユーザ設定ファイルによって設定された優
先順位の高いものを選択する。そして、その選択された
ラスタライザの選択情報中の項目に選択フラグを立て
る。テーブル中の他の物に選択フラグが立っている場合
は、そのフラグをクリアする。ステップS603におい
ては、選択したラスターライザの使用メモリ量を、ラス
ターライザ情報テーブル81より獲得し、その値をメモ
リ情報テーブル83内のメモリ使用量へ加算する(加算
の仕方は上記第1の実施例と同じ)。更に、現在のメモ
リ使用量から、キャッシュ最適値を再度算出し直す。
【0077】ステップS604に処理が進むと、管理領
域205に格納されている書体ベクトルデータ情報テー
ブル82の中の1つの書体において、現在有するベクト
ルデータの中で最も速度の早いものを選択し、同じ速度
のものが2つ以上存在する場合には、その中のユーザ設
定ファイルの中で指定された優先順位の高いものを選択
する。
【0078】ステップS605では、選択したデバイス
が前回と同じであるかの判断を行い、前回と異なる場合
にはステップS606へ、前回と同じ場合にはステップ
S607へ進む。
【0079】ステップS606では、選択したデバイス
における使用メモリ量を、書体ベクトルデータ情報テー
ブル82より獲得し、その値を管理領域205中のメモ
リ情報テーブル83のメモリ使用量へ加算する。さら
に、現在のメモリ使用量から、キャッシュ最適値を再度
算出し直す。
【0080】ステップS607では、書体ベクトルデー
タ情報テーブル82上に、書体がまだ残っているかどう
かの判断を行い、残っている場合にはステップS604
へ進み、残っていない場合にはステップS608の終了
処理へ進む。
【0081】以上の結果、本装置に装着された範囲内で
最も早い処理速度及びユーザ設定ファイルによる優先度
に準じたラスタライザ及びベクトルデータが選択される
ことになる。
【0082】<第6の実施例の説明>本第6の実施例で
は、メモリ量及びユーザ設定を優先する例を説明する。
但し、優先順位としては、使用メモリ量>ユーザ設定と
したが、勿論この逆であっても構わない。
【0083】本第6の実施例は、図6及び図8を再び用
いて説明される。
【0084】先ず、ステップS602においては、管理
領域205に格納されているラスターライザ情報テーブ
ル81に含まれるラスターライザの中から、現在接続さ
れているラスタライザの中から使用メモリ量の最も小さ
いものを選択し、同じ使用メモリ量のものが複数個存在
する場合には、その中のユーザ設定ファイルによって設
定された優先順位の高いものを選択する。そして、その
選択されたラスタライザの選択情報中の項目に選択フラ
グを立てる。テーブル中の他の物に選択フラグが立って
いる場合は、そのフラグをクリアする。ステップS60
3においては、選択したラスターライザの使用メモリ量
を、ラスターライザ情報テーブル81より獲得し、その
値をメモリ情報テーブル83内のメモリ使用量へ加算す
る(加算の仕方は上記第1の実施例と同じ)。更に、現
在のメモリ使用量から、キャッシュ最適値を再度算出し
直す。
【0085】ステップS604に処理が進むと、管理領
域205に格納されている書体ベクトルデータ情報テー
ブル82の中の1つの書体において、現在有するベクト
ルデータの中で最も使用メモリ量が小さいものを選択
し、同じ使用メモリ量のものが2つ以上存在する場合に
は、その中のユーザ設定ファイルの中で指定された優先
順位の高いものを選択する。
【0086】ステップS605では、選択したデバイス
が前回と同じであるかの判断を行い、前回と異なる場合
にはステップS606へ、前回と同じ場合にはステップ
S607へ進む。
【0087】ステップS606では、選択したデバイス
における使用メモリ量を、書体ベクトルデータ情報テー
ブル82より獲得し、その値を管理領域205中のメモ
リ情報テーブル83のメモリ使用量へ加算する。さら
に、現在のメモリ使用量から、キャッシュ最適値を再度
算出し直す。
【0088】ステップS607では、書体ベクトルデー
タ情報テーブル82上に、書体がまだ残っているかどう
かの判断を行い、残っている場合にはステップS604
へ進み、残っていない場合にはステップS608の終了
処理へ進む。
【0089】以上の結果、本装置に装着された構成にお
いて、最小の使用メモリ量及びユーザ設定ファイルによ
る優先度に準じたラスタライザ及びベクトルデータが選
択されることになる。
【0090】<第7の実施例の説明>本第7の実施例で
は、文字処理装置(図3における305)がラスターラ
イザ、書体ベクトルデータ格納デバイスの中から、スピ
ードが最も速く、使用メモリ容量が最も少なく、かつユ
ーザ設定を優先に、そのシステム構成を自動的に構成す
ることを特徴とする。優先順位は速度>使用メモリ>ユ
ーザ設定としたが、これ以外の順位であっても良いのは
勿論である。
【0091】本第7の実施例は、図6及び図8を用いて
説明される。
【0092】先ず、ステップS602においては、管理
領域205に格納されているラスターライザ情報テーブ
ル81に含まれるラスターライザの中から、現在接続さ
れているラスタライザの中から最速のもを選択する。そ
して、同じ速度のものが複数存在したら、その候補の中
から使用メモリ量の少ないもの選択する。これでも1つ
に絞り込めなかった場合には、その候補の中からユーザ
設定ファイルによって設定された優先順位の高いものを
選択する。こうして、その選択されたラスタライザの選
択情報中の項目に選択フラグを立てる。テーブル中の他
の物に選択フラグが立っている場合は、そのフラグをク
リアする。ステップS603においては、選択したラス
ターライザの使用メモリ量を、ラスターライザ情報テー
ブル81より獲得し、その値をメモリ情報テーブル83
内のメモリ使用量へ加算する(加算の仕方は上記第1の
実施例と同じ)。更に、現在のメモリ使用量から、キャ
ッシュ最適値を再度算出し直す。
【0093】ステップS604に処理が進むと、管理領
域205に格納されている書体ベクトルデータ情報テー
ブル82の中の1つの書体において、現在有するベクト
ルデータの中で最速のものを探し出す。候補が複数個存
在した場合には、その候補の中から使用メモリ量の少な
いもの選択する。これでも1つに絞り込めなかった場合
には、その候補の中からユーザ設定ファイルによって設
定された優先順位の高いものを選択する。
【0094】ステップS605では、選択したデバイス
が前回と同じであるかの判断を行い、前回と異なる場合
にはステップS606へ、前回と同じ場合にはステップ
S607へ進む。
【0095】ステップS606では、選択したデバイス
における使用メモリ量を、書体ベクトルデータ情報テー
ブル82より獲得し、その値を管理領域205中のメモ
リ情報テーブル83のメモリ使用量へ加算する。さら
に、現在のメモリ使用量から、キャッシュ最適値を再度
算出し直す。
【0096】ステップS607では、書体ベクトルデー
タ情報テーブル82上に、書体がまだ残っているかどう
かの判断を行い、残っている場合にはステップS604
へ進み、残っていない場合にはステップS608の終了
処理へ進む。
【0097】以上の結果、本装置に装着された構成にお
いて、処理速度、使用メモリ、ユーザ設定の3つを加味
したシステム構築が可能になる。
【0098】以上説明したように本第1〜第7の実施例
によれば、文字パターンを生成し出力する電子機器にお
いて、その動作環境は、速度優先、メモリ消費量優先、
ユーザ設定優先のいずれか、或いは、その組み合わせて
自動的に決定されるようになる。
【0099】<第8の実施例の説明>本第8の実施例で
は、上記各実施例に加え、システム選択情報を学習し次
回の起動時にその構成情報を元に、システム環境を再構
築構成することを特徴とする。
【0100】本システムは、システム起動時に種々の情
報を獲得し、その情報を元にRAM103の管理領域2
05中に、情報テーブルを作成する。この情報テーブル
作成処理を図9のフローチャートを用いて説明する。
【0101】先ずステップS901においては、システ
ム立ち上げ処理を行うための、イニシャライズ処理を行
う。ステップS902においては、システム情報が記述
された、システム情報ファイルより前回のシステム構成
に関する情報を管理領域205中のシステム管理テーブ
ル群に獲得する。システム構成ファイルはユーザの手に
よって作成されたものでもよく、あるいは前回の動作状
況をセーブした物でも良い。
【0102】ステップS903においては、現在接続さ
れているシステム構成の情報を獲得し、ステップS90
2において得た情報との比較を行い、システム構成に変
更があったか否かの判定を行う。変更があった場合は、
ステップS904へ進み、変更のない場合はステップS
905へ進む。
【0103】ステップS905においては本第8の実施
例における特徴である学習機能が設定されているか否か
を判定する。不図示のスイッチでもって設定しても良い
し、外部記憶装置に記憶保持させても良い。いずれにせ
よ、学習機能はユーザによって設定される。この学習機
能が設定されている場合にはステップS907へ進み、
設定されていない場合にはステップS906へ進む。
【0104】ステップS907においては、システム情
報ファイルよりシステム構成に関する情報を読み出し、
その内容を管理領域205中のシステム設定テーブル群
へ書き込み、ステップS911へ進む。
【0105】また、ステップS905において、学習機
能がオフになっている場合には、ステップS906に進
み、同一のパフォーマンスを示す構成が、複数存在する
時の優先順位を決定するためのユーザ設定ファイルが存
在するかチェックを行う。
【0106】それが存在する場合にはユーザ設定を考慮
した処理を行うためステップS908へ進み、存在しな
い場合はユーザ設定を考慮しない処理を行う物としてス
テップS909へ進む。
【0107】ステップS908においては、ユーザ設定
ファイルより情報を読み取り、管理領域205中にシス
テム管理テーブル群を作成する際の優先順位情報として
用いる。
【0108】ステップS909では、システムを構成す
る装置の動作状態におけるメモリ消費量を調べ獲得し、
管理領域中のシステム管理テーブル群を作成する際の情
報として用いる。メモリ消費量は、書体ベクトルデータ
格納デバイスをドライブする、デバイスドライバのサイ
ズ、ラスターライザを駆動するフォントドライバのサイ
ズ等を用い情報を獲得する。
【0109】ステップS910においては、システムを
構成する装置の動作状態における動作スピードを調べ獲
得し、管理領域205中にシステム管理テーブル群を作
成する際の情報として用いる。例えばラスターライザの
場合には、同一文字展開に必要な時間を各ラスタライザ
毎に計測することで得られる(単位時間当たりに何回展
開可能かを測定する)。書体ベクトルデータ格納デバイ
スにおいては、そのデバイスにアクセスする際のリー
ド、ライトに必要とされるスピードを測定する。この場
合も所定回数だけ行い、そのトータル数で判断する。
【0110】こうして、処理はステップS911に進
み、本処理を終える。つまり、システム構成が前回のシ
ステムと同じ場合には、積極的に前回のシステム構成フ
ァイルを活用する。
【0111】また、学習機能が設定されていない場合に
は、ステップS906以下の処理を行うことを特徴とす
る。
【0112】尚、図9のフローチャートと図4のそれと
は、学習機能が設定されているかどうかの違いであるの
で、学習機能が設定されていない場合には、先に説明し
た第1〜第7の実施例に準ずる。
【0113】例えば、速度優先であれば先に説明した第
1の実施例の処理を行う。また、使用メモリ量を最小す
る場合には、第2の実施例の処理を行う。また、ユーザ
設定を優先する場合には第3の実施例を、実行速度と使
用メモリ量を優先するのであれば第4の実施例、実行速
度とユーザ設定を優先する場合には第5の実施例、使用
メモリ量とユーザ設定を優先するなら第6の実施例、そ
して、実行速度、使用メモリ量及びユーザ設定を優先す
るなら第7の実施例に基づく処理を行えば良い。
【0114】いずれにしても、管理領域205にシステ
ム構成ができあがれば、それを次回のシステム構成決定
時のデータとして活用するため外部記憶装置109に記
憶保存させる。
【0115】以上説明したように本第8の実施例によれ
ば、上記第1から第7の実施例の効果に加えて、学習機
能のON/OFFを設定することにより、システム構成
が前回と同じ場合には、前回の環境で動作するのでかか
る処理が不要になる。
【0116】<第9の実施例の説明>上記各実施例で
は、文書処理装置(ワープロやパーソナルコンピュータ
やDTPマシン)等における文字パターン発生に関して
説明したが、先に説明したように本願発明はこれによっ
て限定されるものではない。すなわち、例えば文字パタ
ーンを発生する装置としては、印刷装置等もあるからで
ある。
【0117】以下、本発明をレーザビームプリンタに適
応した例を第9の実施例として説明する。
【0118】図10は、本第9の実施例におけるレーザ
ビームプリンタのブロック構成を示している。
【0119】図示において、1001は本装置全体の制
御を司るCPU、1002はCPU1001の動作処理
手順やある基本的なフォントデータ等を記憶しているR
OM、1003はCPU1001がワークエリアとして
使用するRAMであり、先の実施例で示したRAM10
3に対応する。1004は外部記憶装置(インターフェ
ースも含む)であって、受信バッファとして活用される
と共に各種ラスタライザ実行のためのプログラム、更に
は各種ベクトルデータを記憶している。尚、後述する操
作パネルでもって設定された各種情報をファイルとして
も記憶保持する。
【0120】1005はメモリカード用のスロット(複
数個備えられている)であって、オプションのラスタラ
イザやベクトルデータを記憶したROMで供給される。
【0121】1006はホストコンピュータから送出さ
れてきた印刷データ(例えばPDL言語で記述されたデ
ータ)を受信するためのインターフェース、1007は
受信した印刷データに対する印刷イメージを展開する画
像メモリ、1008は画像メモリ1007に展開された
イメージに基づき実際にレーザ光を発生して画像を記録
紙上に印刷するプリンタエンジン、1009は各種ステ
イタスや所定の設定(上記実施例におけるユーザ設定フ
ァイルの内容設定や、何を優先して装置環境を構築する
か等の設定)を行うための操作パネルであって、適当な
大きさの表示部(液晶表示部)を備えている。
【0122】図11に、本第9の実施例のレーザビーム
プリンタ(以下、単にLBPという)の断面構成図を示
しており、不図示のデータ源から文字パターンの登録や
提携書式(フォームデータ9)などの登録が行える。
【0123】さて、図示において、1100はLBP本
体であり、外部に接続されているホストコンピュータか
ら供給される印刷情報(文字コード等)やフォーム情報
或いはマクロ命令などを入力して記憶するとともに、そ
れらの情報に従って対応する文字パターンやフォームパ
ターンなどを作成し、記録媒体である記録紙上に像を形
成する。1101はLBP100全体の制御及びホスト
コンピュータから供給される文字情報などを解析するプ
リンタ制御ユニットであって、図10に示した符号10
08を除く各種ユニットを含んでいる。
【0124】このプリンタ制御ユニット1101は主に
文字情報を対応する文字パターンのビデオ信号に変換し
てレーザドライバ1102に出力する。
【0125】レーザドライバ1102は半導体レーザ1
103を駆動するための回路であり、入力されたビデオ
信号に応じて半導体レーザ1103から発射されるレー
ザ光1104をオン・オフ切り換えするレーザ光110
4は回転多面鏡1105で左右方向に振らされて静電ド
ラム1106上を走査露光する。これにより、静電ドラ
ム1106上には文字パターンの静電潜像が形成される
ことになる。この潜像は静電ドラム1106周囲に配設
された現像ユニット1107により現像された後、記録
紙に転写される。この記録紙にはカットシートを用い、
カットシート記録紙はLBP1100に装着した用紙カ
セット1108に収納され、給紙ローラ1109及び搬
送ローラ1110と1111とにより、装置内に取り込
まれて、静電ドラム106に供給される。
【0126】上記構成において、例えば操作パネル10
09でもって速度優先を行う旨を指示された場合、或い
は、ホストコンピュータからの指示コマンドによってそ
の旨の指示が与えられた場合、先に説明し第1から第8
の実施例に想到する処理を行えば良い。
【0127】本発明の適応できる印刷装置としては、L
BPのみに限定されるものではなく、他の如何なる装置
にも適応できる。例えば、インクジェットプリンタに適
応した例を図12に基づいて説明する。
【0128】尚、制御系の構成は、図10に示す通りで
あるので、その説明は省略する。
【0129】同図において、駆動モータ5013の正逆
回転に連動して駆動力伝達ギア5011,5009を介
して回転するリードスクリュー5005の螺旋溝500
4に対して係合するキャリッジHCはピン(不図示)を
有し、矢印a,b方向に往復移動される。このキャリッ
ジHCには、インクジェットカートリッジIJCが搭載
されている。5002は紙押え板であり、キャリッジの
移動方向に亙って紙をプラテン5000に対して押圧す
る。5007,5008はフォトカプラで、キャリッジ
のレバー5006のこの域での存在を確認して、モータ
5013の回転方向切り換え等を行うためのホームポジ
ション検知手段である。5016は記録ヘッドの前面を
キャップするキャップ部材5022を支持する部材で、
5015はこのキャップ内を吸引する吸引手段で、キャ
ップ内開口5023を介して記録ヘッドの吸引回復を行
う。5017はクリーニングブレードで、5019はこ
のブレードを前後方向に移動可能にする部材であり、本
体支持板5018にこれらが支持されている。ブレード
は、この形態でなく周知のクリーニングブレードが本例
に適用できることは言うまでもない。又、5012は、
吸引回復の吸引を開始するためのレバーで、キャリッジ
と係合するカム5020の移動に伴って移動し、駆動モ
ータからの駆動力がクラッチ切り換え等の公知の伝達手
段で移動制御される。
【0130】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側の領域に来
た時にリードスクリュー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の作動を行うようにすれ
ば、本例にはいずれも適用できる。
【0131】従って、本発明が印刷装置にも適応できる
ことは明かであろう。
【0132】以上説明した様に本実施例によれば、パソ
コン、ワープロ、DPT装置、プリンタ等に代表される
文字の表示あるいは印字が可能な文字処理装置におい
て、意図した通りの動作環境において、最適なラスタラ
イザ、書体ベクトルデータデバイス、フォントキャッシ
ュ容量を選択することにより、最高のパフォーマンスを
示すシステム構成を自動的に選択する方法を提供するこ
とを可能となる。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、文
字パターン発生及びその出力処理の環境を学習し、次回
の起動時にそれを自動的に活用することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における文字処理装置のブロック構成図
である。
【図2】実施例におけるRAMのメモリマップを示す図
である。
【図3】実施例における文字処理装置の概念構成図であ
る。
【図4】実施例におけるシステム起動時の処理を示すフ
ローチャートである。
【図5】実施例におけるRAM中の管理領域内に構築さ
れる情報テーブルを示した図である。
【図6】実施例における環境決定に係る処理内容を示す
フローチャートである。
【図7】他の実施例におけるRAM中の管理領域内に構
築される情報テーブルを示した図である。
【図8】他の実施例におけるRAM中の管理領域内に構
築される情報テーブルを示した図である。
【図9】他の実施例における環境決定に係る処理内容を
示すフローチャートである。
【図10】実施例が適応するレーザビームプリンタの構
成図である。
【図11】レーザビームプリンタの断面構造図である。
【図12】実施例が適応するインクジェットプリンタの
構造斜視図である。
【符号の説明】
101 CPU 102 ROM 103 RAM 104 キーボード制御部(KBC) 105 キーボード(KB) 106 表示制御部(CRTC) 107 表示装置(CRT) 108 外部記憶装置制御部 109 外部記憶装置 110 プリンタ制御部 111 プリンタ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長田 守 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 石黒 健二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 柏木 正樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 松木 浩 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 与えられた文字コードに対応するパター
    ンを発生する文字処理装置において、 文字パターンの発生の下になるデータ及び該データをア
    クセスするためのテーブル情報の対を複数種類記憶する
    文字データ記憶手段と、 該文字データ記憶手段に記憶されたデータを基づいて文
    字パターンを発生するための複数のパターン発生手段
    と、 前記文字データ記憶手段中のテーブル群及び前記複数の
    パターン発生手段の中から所望とするものを選択する選
    択手段と、 該選択手段で選択された内容を記憶保持する記憶保持手
    段とを備え、 起動時の装置構成に変更がない場合には、前記記憶保持
    された内容に基づいて処理環境を構築することを特徴と
    する文字処理装置。
  2. 【請求項2】 更に、選択されたテーブル及びパターン
    発生手段の動作に伴う消費量と装置全体のRAM領域に
    基づいてキャッシュ容量を決定する手段を備えることを
    特徴とする請求項第1項に記載の文字処理装置。
JP5049046A 1993-03-10 1993-03-10 文字処理装置 Withdrawn JPH06259430A (ja)

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