JPH06259403A - ブロック線図の解析システム - Google Patents

ブロック線図の解析システム

Info

Publication number
JPH06259403A
JPH06259403A JP4143693A JP4143693A JPH06259403A JP H06259403 A JPH06259403 A JP H06259403A JP 4143693 A JP4143693 A JP 4143693A JP 4143693 A JP4143693 A JP 4143693A JP H06259403 A JPH06259403 A JP H06259403A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
page
block diagram
function
input
elements
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4143693A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoko Tsuboi
直子 坪井
Masaya Tanuma
正也 田沼
Masanori Ozaki
雅則 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Babcock Hitachi KK filed Critical Babcock Hitachi KK
Priority to JP4143693A priority Critical patent/JPH06259403A/ja
Publication of JPH06259403A publication Critical patent/JPH06259403A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数個の演算要素とそれらをつなぐ連結線か
らなる解析モデルの一部分を一つの要素で表したページ
要素で構成し、各ページ要素の詳細を指定した下部ペー
ジの1ページブロック線図で構成した階層型ブロック線
図を作成するに際し、数式に展開できるブロック線図を
作る。 【構成】 解析モデルを複数個の演算要素よりなる階層
型ブロック線図として作成し入力するブロック線図入力
機能と、ブロック線図の計算に必要な各要素の属性と計
算条件を入力する属性設定機能と、入力されたそれらデ
ータを解析ソフトのフォーマットに変換して解析ソフト
により解析するブロック線図の解析システムにおいて、
ブロック線図入力機能には、上記モデルを一つのブロッ
ク線図で構成し、その一部を一つの要素で表したぺージ
要素で構成し、各ページ要素の詳細を指定した下部ペー
ジの一ページブロック線図で構成するとともに、各ペー
ジ要素間での二重連結および再帰的結合禁止を行なう機
能をもたせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブロック線図の解析シ
ステムに係り、特にボイラなど各種プラントの動特性や
自動制御系の制御性能の解析に好適なブロック線図の解
析システムに関する。
【0002】
【従来の技術】ブロック線図対話型解析システムは、シ
ミュレーションのモデル作成を支援するものであり、ブ
ロック線図を用いた制御系をEWS( Engneering Work
Station )のCRT( Cathode Ray Tube 陰極線管) 上
でマウスやキーボードによって対話的に自動作成するシ
ステムである。従来、ボイラシミュレーションは、DD
Sという動解析ソフトを用いて行ない、そのDDS用デ
ータをエディタによって、手入力で作成していた。その
データ量は数千行にもなり、膨大な作成時間とともに、
入力ミスも多数発生していた。図2にその構成を示す。
【0003】Aはブロック線図入力機能であり、200
0要素以上の多数の演算要素が複雑に組あわさった大規
模なボイラモデルなどを表現したブロック線図の作成や
修正を対話的に行なうものである。基本的な操作は、C
RT上に表示されているメニューから実行する処理内容
のコマンド名をマウスでピックしながら、入力データを
格納・管理することである。図4に本システムにおける
ブロック線図の入力方法を示す。メニューの「要素配
置」コマンドをピックした後、「要素一覧表」という本
システムでサポートしている演算要素の名称を表示した
一覧表の中から配置したい演算要素名称をピックする。
「要素一覧表」は、ブロック線図作成用ウィンドウの下
側に表示されるもので、「要素配置」時には自動的に表
示される。ユーザが表示させたり、消去させたりするこ
ともできる。このとき、選択された演算要素名称の文字
色が白から赤に変わる。選択した要素を配置したい位
置をピックすると、図のようなアイコンとなって指定位
置に表示される。これを繰り返して、要素を配置してい
く。要素間の信号の流れを表わす連結線は、アイコン
で表示された要素の各辺から出ている端子をつなげるこ
とで配線できる。メニューの「連結線配線」コマンドを
ピックした後、まず始点の端子、その後、端子以外の通
過点をピックしていく。終点の要素の端子をピックする
と矢印のついた連結線が表示される。これらの操作を繰
り返してブロック線図を入力していく。
【0004】図2におけるBは属性設定機能であり、A
のブロック線図入力機能で作成したブロック線図の計算
に必要な属性、および全体の計算条件を設定するもので
ある。計算に必要な属性は各要素によって異なり、例え
ば積分では初期値、積分定数であり、1次遅れでは、初
期値、ゲイン、時定数であり、比例では比例ゲインであ
る。計算条件とは、ブロック線図全体を計算するために
必要なデータのことであり、計算を始める初期時間、計
算を終了する最終時間、計算間隔の時間刻み、計算値の
格納間隔、計算値の出力間隔などである。時間応答を求
める動特性解析であるので、時間に関する条件を設定し
なくては、ブロック線図を計算することができない。
【0005】図5に本システムにおける属性設定方法を
示す。メニューの「属性設定」コマンドをピックした
後、属性を設定する要素をピックすると、属性設定用ウ
ィンドウが表示される。ウィンドウ内の表に入力する
項目が表示されているので、例えば、積分の属性設定を
する場合には、積分定数に5.0、初期値に1.0をキ
ーボード入力し、出力指定の項目では、「する」または
「しない」のどちらかをマウスピックによって選択し、
データを設定する。ウィンドウ内の「終了」をピック
すると表示されていたウィンドウが閉じて、データとし
て登録される。計算条件については「計算条件」コマ
ンドをピックした後、計算条件設定用ウィンドウが表示
されるので、キーボードから数値を入力する。「終了」
をピックするとウィンドウが閉じられ、入力した内容が
データベースに登録される。
【0006】図2におけるCはトランスレータで、入力
されたブロック線図を、解析するためのプログラム(解
析ソルバ:本システムではDDSをサポートしている)
の入力データフォーマットに自動変換するものである。
図19、20に、トランスレータの概要を示す。図19
のブロック線図はトランスレータの機能によって、図2
0に示されたDDSデータに変換される。図19のペー
ジ1において、要素名称(出力変数名) genzan は減算
を表わす伝達関数である。接続要素の入力 in 2に接続
されている信号から in 1に接続されている信号を引き
算したものが、接続要素の出力 outとなり、指定された
ページに信号が伝達される。ページ2においては、 pag
e 1という要素名称であるページ要素がページ1を指定
している。ページ1の in 1と in 2はそれぞれページ
2の中の const1と const2に接続し、ページ1の out
はページ2の sekibunに接続している。この接続方法は
「属性設定機能」の中で、接続する要素名称を入力・出
力変数名として設定する機能があり、その機能によって
ページ間の信号を接続する。このように(1)のブロッ
ク線図を解析すると、結局、要素 sekibunでは、 const
2から const1を減算した信号を、積分した信号が伝達
される。これをDDSデータフォーマットで表わすと図
20のようになるのである。ここで接続要素(入力・出
力)やページ要素はDDSではサポートしていないの
で、先ほど説明したように信号をたどりながら、データ
を作成する。また、図20のの部分では「属性設定機
能」で設定された一定値、積分定数を記述している。こ
のようにしてデータを解析ソルバDDSのフォーマット
に変換するのがトランスレータである。なお、データが
解析ソフトのフォーマットで入力される場合は、トラン
スレータは必要としない。
【0007】A、B、Cを総称してブロック線図対話型
解析システムというが、このシステムで自動作成した入
力データを解析ソルバに与えることによって、解析結果
が出力される。ボイラシミュレーションに用いるモデル
は2000要素以上にもなる多数の演算要素が複雑に組
あわさった大規模システムである。これを平面的に1枚
のブロック線図にそのまま表わすのは、要素を配置する
スペースに制限があることから不可能である。また、数
十枚、数百枚にもわたって要素を配置すると入力が煩雑
になり、理解も容易ではなく、入力ミスの原因となる場
合がある。そこで、大規模モデルの理解を容易にするた
めにモデルの階層化が必要である。本システムでは、ブ
ロック線図の一部分を1ページのブロック線図で表わ
し、それらを組あわせて、より広範な部分を1ページの
ブロック線図で表わすことができる階層型ブロック線図
を利用している。図6に階層型ブロック線図の概要を示
す。階層型ブロック線図は、1ページのブロック線図で
表わしたモデルの一部分を1つの要素で表わした「ペー
ジ要素」を用いることによって実現される。図6のペー
ジ1はそれぞれページ2、ページ3、ページ4を表わす
ページ要素a、b、cで全体の流れを表わし、ページ
2、3、4で各部分の詳細を表わしている。これによっ
て、全体の流れとその詳細部分の関係が容易に把握で
き、わかりやすいブロック線図を作成することができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ブロック線図を計算す
るためには、数式に展開する必要があり、数式への展開
が不可能であればブロック線図を解析することはできな
い。図16、17のブロック線図ページ間の有向グラフ
で、数式に展開できるブロック線図と展開できないブロ
ック線図の違いを示す。図16は数式に展開できるブロ
ック線図である。要素e2はページ2を示すページ要素
である。ここで信号e2を数式に展開すると、式の e2=(K/s)・e1×e4 となる。このブロック線図の有向グラフは閉ループを作
らない。
【0009】図17は数式に展開できないブロック線図
である。e2はページ2を、e4はページ3を、e5は
ページ1を指し示すページ要素である。ページ要素が指
し示すページを矢印で結合した有向グラフは、閉ループ
を作ってしまう。このようにページ要素が指し示すペー
ジを指定する際に、前記問題点が発生しないようにする
点で配慮がされておらず、図17のような有向グラフを
作ってしまい、数式に展開できないという場合があっ
た。
【0010】本発明の目的は、数式に展開できるような
階層型ブロック線図の解析システムを実現することにあ
る。従来のシステムではページ要素の下位ページを設定
する際、制限を設けていなかったため、あるページ要素
の指定するページが、またそのページ要素を直接的、ま
たは間接的に含む「再帰的連結」や、同じページを2回
以上指定する「二重連結」が発生し、ブロック線図を数
式に展開できないという問題点があった。図14、15
に、従来システムで数式に展開できないブロック線図の
具体例を示す。
【0011】図14は二重連結のブロック線図を示す。
このブロック線図は、ページ1中のページ要素aにはペ
ージ4が指定されており、ページ2の要素であるページ
要素bにもページ4が下位ページとして指定されてい
る。これを数式に展開すると次のようになる。
【0012】
【数1】
【0013】この数式を解く際、(2)式と(4)式で
e8という出力変数を二重に定義しているため、矛盾が
生じて数式に展開できないので計算不可能なブロック線
図となる。図15は再帰的連結を示す。ページ1中のペ
ージ要素aはページ2を、ページ2中のページ要素dは
ページ5を、ページ5中のページ要素hはページ4を、
ページ4中のページ要素gはページ1をそれぞれ下位ペ
ージとして指定している。これを数式に展開するために
ページ要素の下位ページをたどっていくと、ページ4に
あるページ要素gがページ1を指定しているため、結局
ページ1の中でページ1をよぶこととなる。このことに
よって、ページ間の再帰的な関係が生じてしまう。つま
り、従来システムではこのような場合、入力されたブロ
ック線図を計算することが不可能であった。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本願の第1の発明は、解析モデルを複数個の演算要素
(以下要素という)よりなる階層型ブロック線図として
作成して入力するブロック線図入力機能と、入力したブ
ロック線図の計算に必要な各要素の属性と計算条件を入
力する属性設定機能と、入力されたそれらデータを解析
ソフトのフォーマットに変換するトランスレータとを備
え、入力されたデータを使って解析ソフトにより解析す
るブロック線図の解析システムにおいて、上記ブロック
線図入力機能は、上記モデルを一つのブロック線図で構
成し、かつ上記モデルの一部分を一つの要素で表わした
ページ要素で構成し、各ページ要素の詳細をそれぞれ一
ページのブロック線図で構成するとともに、各ページ要
素間での二重連結および再帰的結合の禁止を行なうペー
ジ間チェック機能を備えていることを特徴とするブロッ
ク線図の解析システムに関する。
【0015】第2の発明は、解析モデルを複数個の演算
要素(以下要素という)よりなる階層型ブロック線図と
して作成し入力するブロック線図入力機能と、入力した
ブロック線図の計算に必要な各要素の属性と計算条件を
入力する属性設定機能と、入力されたそれらデータを解
析ソフトのフォーマットに変換するトランスレータとを
備え、入力されたデータを使って解析ソフトにより解析
するブロック線図の解析システムにおいて、上記ブロッ
ク線図入力機能は、上記モデルを一つのブロック線図で
構成し、かつモデルの一部分を一つの要素で表わしたペ
ージ要素で構成し、各ページ要素の詳細をそれぞれ指定
したページの一ページブロック線図で構成するととも
に、ページ要素で指定されたページがすでに他のページ
要素で指定されていれば、ページ要素と指定ページの連
係を禁止する機能と、指定されたページから該当するペ
ージ要素が存在するページまでの関係を、ページ要素を
介したページ間の関係を表わす有向グラフ、またはツリ
ー構造を用いてチェックし、2つのページ間で再帰的関
係があれば、ページ要素と指定ページの連係を禁止する
機能とを備えていることを特徴とするブロック線図の解
析システムに関する。
【0016】第3の発明は、解析モデルを複数個の演算
要素(以下要素という)よりなる階層型ブロック線図と
して作成し入力するブロック線図入力機能と、入力した
ブロック線図の計算に必要な各要素の属性と計算条件を
入力する属性設定機能とを備え、入力されたそれらデー
タを使って解析ソフトにより解析するブロック線図の解
析システムにおいて、上記ブロック線図入力機能は、上
記モデルを一ページのブロック線図で構成し、かつモデ
ルの一部分を一つの要素で表わしたページ要素で構成
し、各ページ要素の詳細をそれぞれ指定したページ(下
位ページ)の一ページブロック線図で構成するととも
に、すべてのページ要素の下位ページリストを作成し、
指定しようとするページをリスト内のページと比較して
ページ要素と指定ページの二重連結および再帰的連結を
防止する機能とを備えていることを特徴とするブロック
線図の解析システムに関する。
【0017】
【実施例】本発明の目的は、ページ要素の下位ページを
指定する際、(1)指定しようとするページがすでに他
のページ要素で使用されている場合、(2)指定ページ
から該当するページ要素が存在するページまでの関係を
表わす有向グラフを用いて調べ、2つのページ間で関係
のある場合に、ページ要素と指定ページの連係を禁止
し、二重連結および再帰的連結を防止することによって
達成される。
【0018】図14ではページ要素bにおいて下位ペー
ジとしてページ4を指定しているが、ページ4はすでに
ページ1の中でページ要素aの下位ページに使用されて
いる。したがって、このようなページの指定を禁止する
ことによって、二重連結の防止を達成できる。図15で
はページ要素gには下位ページとしてページ1が指定さ
れているが、ページ1のページ要素aは、下位ページに
ページ2を指定している。ページ2のページ要素dはペ
ージ5を、ページ5のページ要素hはページ4を、ペー
ジ4のページ要素gはページ1を下位ページに指定して
いる。このようにページ要素の下位ページを方向をもっ
た矢印でつなげていくと、ページ4中のページ要素gは
結局、自分自身をよびだすことになり、閉ループを作っ
てしまう。また、このブロック線図におけるページ間の
ツリー構造を図18に示す。下位ページを指定しようと
するページ要素gが存在するページ4から、順にページ
をたどっていく。ページ1にはページ2を下位ページと
するページ要素a、ページ2にはページ要素cとdがあ
り、それぞれページ3とページ5を下位ページとし、さ
らにページ5はページ4を下位ページとしている。ここ
で、最上位にあったページ4が再び現われる。したがっ
て、このようなページの指定を禁止することによって再
帰的連結の防止を達成できる。
【0019】また、二重連結や再帰的連結であるページ
要素の下位ページを指定することを禁止した後、禁止さ
れた原因の内容をユーザにメッセージとして表示する。
その後、ブロック線図の入力を完成するために、自動的
に本システムで次の処理を行なう。まず、指定されたペ
ージに含まれるすべてのデータを「ページ複写」という
本システムの機能で、違うページに複写する。「ページ
複写」機能は、複写元のページに入力されたブロック線
図データが属性データも含めて、すべて別のページに継
承されるのであるが、要素名称と連結線名称を自動的に
変更する機能も有する。これによって、変数の二重定義
を防止している。その複写されたページを下位ページと
して設定し、数式に展開できるブロック線図を作成でき
ることを保証している。
【0020】本発明の解析システムは、図2に示すよう
にブロック線図の入力を行なう「ブロック線図対話型入
力機能」、入力したブロック線図を計算するために必要
な初期値などの属性を設定する「属性設定機能」、およ
びソルバのデータ入力フォーマットに自動変換する「ト
ランスレータ」部分から構成される。これらの詳細につ
いては、「従来の技術」の部分ですでに説明してある。
【0021】図3に本システムの全体フローを示す。全
体の流れとしては、すでに図4で説明したように、「ブ
ロック線図入力機能」によって、要素一覧表から要素を
選択し、配置する位置をマウスピックによって指定し、
要素をブロック線図作成用ウィンドウに配置する。ここ
で、要素を配置する際にその要素がページ要素であった
ら、「ページ間チェック機能」でページ間のチェックを
行なう。要素のデータベースには、要素の種類を番号で
示した要素コードという項目があり、要素を配置する際
にはこのデータも登録される。したがって、この要素コ
ードを調べることによって、その要素がページ要素かペ
ージ要素でないかを判断することができる。ページ間チ
ェック機能でチェックにパスすると、ページ要素は要素
としてデータベースに登録される。
【0022】図1に本発明によるブロック線図対話型入
力機能の中の「ページ間チェック機能」を示す。ページ
間チェック機能には、「二重連結チェック」と「再帰的
連結チェック」とがあり、それぞれリスト作成部とリス
トチェック部から構成され、数式に展開できるブロック
線図を作成するには両方のチェックが必要である。図7
に「二重連結チェック」機能のフローを、図8に「再帰
的連結チェック」機能のフローを示す。
【0023】まず「二重連結チェック」の機能は、全ペ
ージ要素の下位ページをリストに格納し、下位ページを
指定する際にはすべてのリストを検索し、すでにリスト
内に存在するページの指定を禁止することによって実現
されている。フローは、まず各ページ要素の下位ページ
をリストに格納する。これがリスト作成部である。つぎ
にこれから設定する下位ページとすでに格納された下位
ページリストすべてを比較する。比較して同じページで
あったら、ページの設定を禁止する。違うページであっ
たら、ページ設定を行なう。これがリストチェック部で
ある。具体的方法を図9に示す。図9(a)のようなブ
ロック線図において、ページ要素aはページ5、ページ
要素bはページ4、ページ要素cはページ3、ページ要
素dはページ6をそれぞれ指定している。今、ページ要
素eの下位ページとしてページ4を設定する際の「二重
連結チェック」機能を示す。すべてのページ要素の下位
ページリストを作成すると図9(b)のように、ページ
5、ページ4、ページ3、ページ6となる。ここで設定
しようとするページ4とリスト内のページを比較する
と、すでにページ4はリスト内に格納されている。した
がって、このようなページの指定は「二重連結チェッ
ク」機能によって禁止される。
【0024】「再帰的連結チェック」の機能は、図8に
示される方法で実現している。まず各ページごとにペー
ジ要素の下位ページをリストに格納し、下位ページリス
トを作成する。これがリスト作成部である。つぎに、こ
れから設定しようとするページ要素の存在するページか
ら、その下位ページのもっている下位ページリストを別
エリアにキューとして格納する。(ここで、キューとは
最初に格納されたデータが最初に読み出されるように構
成され維持されるリストである。)ページ番号順に下位
ページのリストをキューに格納していく。その時、キュ
ーが空であるかどうかを判定し、キューが空だったら下
位ページを設定し、ブロック線図のデータベースに登録
する。空でなかった場合、キューから一つ取り出し、取
りだしたページ番号と指定ページを比較する。そのと
き、同じページであったらそのようなページの指定を禁
止する。違っていたら、次の下位ページリストをキュー
に格納する。キューが空になるまでこれを繰り返す。こ
れがリストチェック部である。
【0025】再帰的連結を防止するために作成するペー
ジリストの具体的な例を図10〜13に示す。ページ1
からページ9までの全9ページから構成される図10の
ブロック線図において、ページ9の中でページ1を下位
ページとして指定する場合を考える。まず、設定しよう
とするページ要素を含むページから順にたどってツリー
構造を作成する。図11で指定ページ間のツリー構造を
示す。ここで、gはページ1を下位ページとして指定し
ているので、ツリー構造ではページ1の下にページ3、
ページ4、ページ5が配置されることになる。以下、ペ
ージ3の下にはページ6、ページ4の下にはページ7と
ページ9、さらにページ9の下にはページ1とページ2
が配置される。このとき、ページ要素で設定しようとす
るページ1が再びツリー構造に現われるので、このよう
な連係は「再帰的連結チェック」機能によって禁止され
る。
【0026】つぎに各ページの下位ページリストを図1
2に示す。また図13にキューの様子を示す。親ページ
であるページ9の下位ページリストの中でページ1があ
るので、図13のようにページ1の下位ページリストを
キューに格納する。ページ2の下位ページリストには何
もないので、次にページ3に移ってキューに入れる。そ
の時、1番目に積まれたページ3を消し、最後にページ
6を積む。このように格納して行くとページ7の下位ペ
ージリストをキューに格納していくときに、の時点で
ページ9が現われる。結局、9ページに存在するページ
要素の下位ページを設定しようとしたのに、9ページ自
身がキューに現われてしまう。したがって、このような
連係は「再帰的連結チェック」で禁止されるのでブロッ
ク線図データベースに登録することはできない。このこ
とによって、再帰的な連結を防止できる。このようにし
て二重連結と再帰的連結を防止し、矛盾なく数式に展開
できて確実にDDSデータを作成することを保証してい
る。
【0027】「ページ間チェック機能」によって、ペー
ジ間のチェックを行なった後、要素同士を連結線で接続
して信号を伝達し、その後「属性設定機能」で、各要素
の属性、およびブロック線図全体の計算条件を設定す
る。要素が配置された後、要素間の信号を連結線で結
び、ブロック線図全体の計算条件を設定する。計算条件
設定後、図4に示す手順で各要素へ属性を設定し、その
データを読み込む。トランスレータの機能によって、上
流側の信号をたどり、入力変数を検索し、要素間の信号
の流れをつなげていく。さらに、すでに設定された計算
条件を読み込み、解析ソルバ用の入力データフォーマッ
トを作成し、解析ソルバによる計算を行なう。計算が終
わったら、その結果をグラフでCRT上に表示する。こ
れがブロック線図解析システム全体の流れである。
【0028】ページ要素を用いた階層型ブロック線図は
図6に示すように作成する。まず、ページ2、ページ
3、ページ4にモデル中の一部分の詳細を表わしたブロ
ック線図を1ページずつ作成する。その後、ページ1に
モデル全体の流れを表わしたブロック線図を「ページ要
素」を用いて作成する。aはページ2を、bはページ3
を、cはページ4を表わすページ要素である。ページ要
素の登録はつぎのとおりである。積分や一次遅れなど、
いわゆる伝達関数として制御系で用いられる要素ではな
く、本システムに特有な要素であるページ要素などの要
素を配置する「要素配置2」コマンドをメニューから選
択する。本システム特有な要素が一般的な要素と異なる
のは、入・出力数が自由に変えられるため、連結線を引
くときに用いる端子数をコマンド発行の際にキーボード
から入力することである。例えばその要素が、ページ要
素だったら下位ページの番号を入力しなくてはならない
ことである。そこで、端子数と下位ページをキーボード
から入力する。ページ要素aについては下位ページとし
て「2」を、ページ要素bについては「3」を、ページ
要素cについては「4」をキーボード入力することによ
って指定できる。また「ページ要素展開」コマンドによ
って、ページ要素の指定ページを参照することができ
る。図6では、このコマンドをページ要素aについて発
行すると、下位ページであるページ2がCRT上に表示
される。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、ページ要素を用いて階
層型ブロック線図を作成する場合に生ずる再帰的連結や
二重連結を防止することができる。このために、矛盾な
く数式に展開できるブロック線図が容易に入力ができる
ようになり、入力時間の短縮が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるブロック線図入力機能のページ
間チェック機能の内部構成図。
【図2】本発明が適用されるブロック線図入力システム
の構成図。
【図3】本発明におけるブロック線図入力システムの全
体のフロー図。
【図4】一般的なブロック線図の入力操作方法の説明
図。
【図5】属性設定の方法の説明図。
【図6】階層型ブロック線図の概要図。
【図7】二重連結を防止する本発明実施例のフローチャ
ート図。
【図8】再帰的連結を防止する本発明実施例のフローチ
ャート図。
【図9】二重連結を防止するためにプログラム内で行な
う具体的方法の説明図。
【図10】、
【図11】、
【図12】、
【図13】それぞれ再帰的連結を防止するためにプログ
ラム内で行なう具体的方法の説明図。
【図14】従来システムで数式に展開できない二重連結
のブロック線図。
【図15】再帰的連結のブロック線図。
【図16】数式に展開できるブロック線図。
【図17】数式に展開できないブロック線図の有向グラ
フ図。
【図18】図15のブロック線図におけるツリー構造を
示す図。
【図19】本システムで作成されたブロック線図を示す
図。
【図20】そのブロック線図をトランスレータの機能で
解析ソルバ用のデータフォーマットに変換データを示す
図。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 解析モデルを複数個の演算要素(以下要
    素という)よりなる階層型ブロック線図として作成して
    入力するブロック線図入力機能と、入力したブロック線
    図の計算に必要な各要素の属性と計算条件を入力する属
    性設定機能と、入力されたそれらデータを解析ソフトの
    フォーマットに変換するトランスレータとを備え、入力
    されたデータを使って解析ソフトにより解析するブロッ
    ク線図の解析システムにおいて、上記ブロック線図入力
    機能は、上記モデルを一つのブロック線図で構成し、か
    つ上記モデルの一部分を一つの要素で表わしたページ要
    素で構成し、各ページ要素の詳細をそれぞれ一ページの
    ブロック線図で構成するとともに、各ページ要素間での
    二重連結および再帰的結合の禁止を行なうページ間チェ
    ック機能を備えていることを特徴とするブロック線図の
    解析システム。
  2. 【請求項2】 解析モデルを複数個の演算要素(以下要
    素という)よりなる階層型ブロック線図として作成し入
    力するブロック線図入力機能と、入力したブロック線図
    の計算に必要な各要素の属性と計算条件を入力する属性
    設定機能と、入力されたそれらデータを解析ソフトのフ
    ォーマットに変換するトランスレータとを備え、入力さ
    れたデータを使って解析ソフトにより解析するブロック
    線図の解析システムにおいて、上記ブロック線図入力機
    能は、上記モデルを一つのブロック線図で構成し、かつ
    モデルの一部分を一つの要素で表わしたページ要素で構
    成し、各ページ要素の詳細をそれぞれ指定したページの
    一ページブロック線図で構成するとともに、ページ要素
    で指定されたページがすでに他のページ要素で指定され
    ていれば、ページ要素と指定ページの連係を禁止する機
    能と、指定されたページから該当するページ要素が存在
    するページまでの関係を、ページ要素を介したページ間
    の関係を表わす有向グラフ、またはツリー構造を用いて
    チェックし、2つのページ間で再帰的関係があれば、ペ
    ージ要素と指定ページの連係を禁止する機能とを備えて
    いることを特徴とするブロック線図の解析システム。
  3. 【請求項3】 解析モデルを複数個の演算要素(以下要
    素という)よりなる階層型ブロック線図として作成し入
    力するブロック線図入力機能と、入力したブロック線図
    の計算に必要な各要素の属性と計算条件を入力する属性
    設定機能とを備え、入力されたそれらデータを使って解
    析ソフトにより解析するブロック線図の解析システムに
    おいて、上記ブロック線図入力機能は、上記モデルを一
    ページのブロック線図で構成し、かつモデルの一部分を
    一つの要素で表わしたページ要素で構成し、各ページ要
    素の詳細をそれぞれ指定したページ(下位ページ)の一
    ページブロック線図で構成するとともに、すべてのペー
    ジ要素の下位ページリストを作成し、指定しようとする
    ページをリスト内のページと比較してページ要素と指定
    ページの二重連結および再帰的連結を防止する機能とを
    備えていることを特徴とするブロック線図の解析システ
    ム。
JP4143693A 1993-03-02 1993-03-02 ブロック線図の解析システム Pending JPH06259403A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4143693A JPH06259403A (ja) 1993-03-02 1993-03-02 ブロック線図の解析システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4143693A JPH06259403A (ja) 1993-03-02 1993-03-02 ブロック線図の解析システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06259403A true JPH06259403A (ja) 1994-09-16

Family

ID=12608328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4143693A Pending JPH06259403A (ja) 1993-03-02 1993-03-02 ブロック線図の解析システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06259403A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008165739A (ja) * 2000-08-24 2008-07-17 Xemplex Pty Ltd 式をグラフィカルに定義する方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008165739A (ja) * 2000-08-24 2008-07-17 Xemplex Pty Ltd 式をグラフィカルに定義する方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4949253A (en) Method and apparatus for automatically generating program
US5559939A (en) Method and apparatus for preparing a document containing information in real mathematical notation
JPH0475170A (ja) データベース操作方法
JP3871832B2 (ja) データ処理プログラム自動生成システム及びその方法並びにコンピュータ可読記録媒体
JPH06259403A (ja) ブロック線図の解析システム
JPS6320529A (ja) 知識獲得方式
JPH08137967A (ja) 表デ−タ処理方法
KR20140065389A (ko) 모듈의 구조 해석을 지원하는 장치 및 프로그램
JP3420785B2 (ja) プログラム構築装置
JP2900504B2 (ja) 情報処理装置
JP3102222B2 (ja) 知識獲得方法及びその実施装置
CN110637522B (zh) 控制律增益模型自动生成方法及系统
JPH06214777A (ja) プログラム開発方法及び装置
JP2724241B2 (ja) ブロック図部品処理機能付きプログラム自動生成装置
JPS62145424A (ja) プログラム管理方法
JPH06119156A (ja) プログラム自動生成方法
JP5581894B2 (ja) データ処理プログラム自動生成システム
JPH0421229B2 (ja)
KR100370347B1 (ko) 시뮬레이션을위한그래픽데이타처리방법
JPH09147132A (ja) Cadシステム
JP2937381B2 (ja) 集積回路の設計方法及び設計装置
JPH08212161A (ja) 業務マニュアル作成支援システム
JPH05341972A (ja) ソフトウエア開発装置
JPH04184627A (ja) プログラム合成システムのインタフェース方法
JPH0475133A (ja) プログラム開発装置