JPH06259192A - カーソル表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作に要する時間を短縮させることができる
操作性の優れたカーソル表示装置を提供する。 【構成】 カーソルの一時的な移動を指示するスイッチ
５と、本来のカーソル表示位置座標にオフセット値（信
号ｃ）を加算し、前記カーソルを一時的に移動する際の
表示位置座標を出力する加算回路３と、前記スイッチ５
の指示に応じて本来の前記カール表示位置座標と前記オ
フセット値を加算した前記表示位置座標の何れか一方を
選択して前記カーソルを一時的に移動させるためのセレ
クタとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、表示画像にカーソルを
重ねて画面表示するカーソル表示装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】図２は表示画像にカーソルを重ねて表示
している表示画面の一例を示すものである。この表示画
面では、横軸に方位Ｄを、縦軸に時間Ｔをとり、検出さ
れた音のレベルを表示画像Ｌとして濃淡で表示してい
る。そして、表示画像Ｌ上にカーソルＣを合わせること
で、その点での方位Ｄ、または時間Ｔを知ることができ
る。

【０００３】図３は従来のカーソル表示装置の一例を示
す構成ブロック図である。図３における装置では、カー
ソルＣの移動を行う操作デバイスとしてのトラックボー
ル２１と、表示画面上におけるカーソルＣの表示位置を
出力するカーソル位置発生回路２２と、表示回路２３と
で構成されている。

【０００４】そして、トラックボール２１において図示
せぬボールが回転されると、この回転に応じた信号Ａが
出力されてカーソル位置発生回路２２に入力される。す
ると、カーソル位置発生回路２２は、信号Ａのパルス数
を計数して画面上のカーソル表示位置を計算し、その結
果を信号Ｂとして表示回路２３に向けて出力する。ま
た、信号Ｂを受けた表示回路２３では、信号Ｂが示す表
示位置にカーソルＣを表示する。

【０００５】ところで、このように表示画像にカーソル
を重ね合わせてカーソルＣが位置するところの情報を得
るような装置では、表示されているカーソルＣの下の表
示画像を確認する操作を行う場合がよくある。このよう
な場合は、その都度、トラックボール２１を操作してカ
ーソルＣを移動させて確認を行っている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、表示
画像にカーソルＣを重ねて表示しているような装置で、
表示されているカーソルＣの下の表示画像を確認する場
合には、トラックボール２１を操作してカーソルＣを移
動させて確認を行っているが、その都度トラックボール
２１を操作してカーソルＣを移動させねばならない煩わ
しさや、表示画像を確認後、再びトラックボール２１を
操作してカーソルＣを元の位置に戻さなければならない
煩わしさがあり、操作に時間がかかると言う問題点があ
った。

【０００７】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は操作に要する時間を短縮させるこ
とができるカーソル表示装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るカーソル表示装置は、表示画像にカー
ソルを重ねて画像表示するものであって、カーソルの一
時的な移動を指示するためのスイッチと、本来のカーソ
ル表示位置座標にオフセット値を加算し、前記カーソル
を一時的に移動する際の表示位置座標を出力する回路
と、前記スイッチの指示に応じて本来の前記カール表示
位置座標と前記オフセット値を加算した前記表示位置座
標の何れか一方を選択して前記カーソルを一時的に移動
させるための回路とを備えたものである。

【０００９】

【作用】これによれば、スイッチを操作することによ
り、オフセット位置を加算していない表示位置とオフセ
ット値を加算した表示位置の何れか一方にカーソルを一
時的に移動させ、また再び元の位置に戻すことができ
る。よって、従来では、トラックボールを操作してカー
ソルを移動させて再び元の位置に戻さなくてはならなか
った煩わしさがなくなり、操作時間を短縮させることが
できる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。図１は、本発明の一実施例として示す
カーソル表示装置の構成ブロック図である。

【００１１】図１の装置では、カーソルの移動を行う操
作デバイスとしてのトラックボール１と、表示画面上に
おけるカーソルの表示位置を出力するカーソル位置発生
回路２と、加算回路３と、セレクタ４と、スイッチ５
と、表示回路６とで構成されている。

【００１２】さらに詳述すると、トラックボール１は図
示せぬボールを備え、このボールが回転されると、この
回転に応じたパルス信号ａをカーソル位置発生回路２に
向けて出力する。

【００１３】カーソル位置発生回路２は、信号ａのパル
ス数を計数して画面上のカーソル表示位置を計算し、そ
の結果を信号ｂとしてセレクタ４及び加算回路３に向け
て出力する。また、カーソル位置発生回路２にはスイッ
チ５からの信号ｅが入力される。

【００１４】スイッチ５は、カーソルの下の表示画像を
確認するときに、一時的にカーソルを移動させるのに使
用する常開形のものである。そして、スイッチ５がオフ
（開成）にあるときには信号ｅの理論値は“０”、スイ
ッチ５がオン（閉成）になると理論値が“１”の状態に
なるように設定されている。

【００１５】加算回路３は、カーソル位置発生回路２か
らの信号ｂに信号ｃを加算し、これを表示画像確認時の
カーソルの表示位置を示す信号ｄとしてセレクタ４に向
けて出力するものである。なお、信号ｃはオフセット値
で、表示画像確認時にカーソルが一時的に移動する際に
おける画面上の移動量となる。

【００１６】セレクタ４は、信号ｅの状態により、カー
ソル位置発生回路２から出力される信号ｂまたは加算回
路３から出力される信号ｄの何れかを選択し、これを画
面上のカーソルの表示位置を示す座標信号ｇとして表示
回路６に向けて出力する。

【００１７】表示回路６は座標信号ｇに基づいて画面上
にカーソルを表示する。

【００１８】次に、このカーソル表示装置の動作を説明
する。まず、この装置では、通常はスイッチ５がオフ
（開成）されていて、信号ｅが理論値“０”の状態であ
り、セレクタ４は信号ｂを選択して出力している。すな
わち、この状態ではカーソルと表示画像とが重なって画
面表示された状態にある。

【００１９】一方、カーソルの下の表示画像を確認した
い場合は、スイッチ５をオン（閉成）にする。すると、
信号ｅは理論値“０”から“１”の状態になり、セレク
タ４は信号ｄを選択し、加算回路３で加算した信号ｃの
分だけカーソルを表示画像に対して画面上で一時的に移
動させることができる。なお、カーソル位置発生回路２
は、信号ｅが理論値“１”のときには、トラックボール
１が動かされて信号ａが発生しても、このパルス数から
新たなカーソルの表示位置（座標）を計算しない。

【００２０】また、確認後、スイッチ５をオフにする
と、信号ｅの理論値が“１”から“０”となり、セレク
タ５は信号ｂを再び選択し、カーソルが元の位置（座
標）に戻る。そして、信号ｅの理論値が“０”になるこ
とによって、カーソル位置発生回路２も信号ａのパルス
数から新たなカーソルの表示位置（座標）を計算し、こ
れを新たな信号ｂとして出力し、この出力に基づいてカ
ーソルが移動される。

【００２１】したがって、この実施例によれば、スイッ
チ５を操作することにより、カーソルを画面上で一時的
に移動し、また再び元の位置に戻すことができる。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係るカー
ソル表示装置によれば、スイッチを操作することによ
り、オフセット位置を加算していない表示位置とオフセ
ット値を加算した表示位置の何れか一方にカーソルを一
時的に移動させ、また再び元の位置に戻すことができ
る。よって、従来では、トラックボールを操作してカー
ソルを移動させて再び元の位置に戻さなくてはならなか
ったような煩わしさがなくなり、操作時間の短縮が可能
となり、操作性が向上する等の効果が期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例として示すカーソル表示装置
の構成ブロック図である。

【図２】表示画面の一例を示す図である。

【図３】従来のカーソル表示装置の一例を示す構成ブロ
ック図である。

【符号の説明】

１ トラックボール ２ カーソル位置発
生回路 ３ 加算回路 ４ セレクタ（選択
回路） ５ スイッチ ６ 表示回路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示画像にカーソルを重ねて画面表示す
   るカーソル表示装置において、 前記カーソルの一時的な移動を指示するためのスイッチ
   と、 本来のカーソル表示位置座標にオフセット値を加算し、
   前記カーソルを一時的に移動する際の表示位置座標を出
   力する回路と、 前記スイッチの指示に応じて本来の前記カール表示位置
   座標と前記オフセット値を加算した前記表示位置座標の
   何れか一方を選択して前記カーソルを一時的に移動させ
   るための回路とを備えたことを特徴とするカーソル表示
   装置。