JPH0625672Y2 - エンジンの点火時期を自動的に制御する装置 - Google Patents

エンジンの点火時期を自動的に制御する装置

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JPH0625672Y2
JPH0625672Y2 JP1990089982U JP8998290U JPH0625672Y2 JP H0625672 Y2 JPH0625672 Y2 JP H0625672Y2 JP 1990089982 U JP1990089982 U JP 1990089982U JP 8998290 U JP8998290 U JP 8998290U JP H0625672 Y2 JPH0625672 Y2 JP H0625672Y2
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crankshaft
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ドウアウ アンドレ
リアラン ジヨセフ
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アンスチチュ フランセ ドユ ペトロル
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    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P5/00Advancing or retarding ignition; Control therefor
    • F02P5/04Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions
    • F02P5/145Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions using electrical means
    • F02P5/1455Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions using electrical means by using a second control of the closed loop type
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、エンジンの達成することが所望される動作状
態の関数としてエンジンの点火を指令された点火時期に
自動的に制御するための装置に関する。このような望ま
れる動作状態としては例えば、排他的ではないが、最大
効率で最大出力を発生する最適点火早め時期制御を用い
たエンジンの運転が挙げられる。
(従来の技術) エンジンの動作状態が例えば特性パラメータの値(エン
ジンの回転状態、給気の減少、温度およびシリンダに供
給される混合気の濃度、給気側に再循環される排気ガス
の割合等)によって既知となれば、エンジン動作のほぼ
正常な状態において、シリンダにおける点火時点とシリ
ンダ内の圧力が最大になる時点との間に或る関係が存在
することは知られている。この場合これら2つの時点は
一般にクランク軸の回転角度でマークされる。
例えば点火の制御または調整が最適な進みに対応する場
合には、問題のシリンダ内の最大圧力は上死点後約15
°30′に位置するクランク軸の所定位置で生ずること
が判る。この最適進み制御は従って、点火調整を、観察
される最大圧力がクランク軸の上記位置即ち上死点後約
15°30′の位置と一致する迄修正もしくは補正する
ことにより実現することができる。
これと関連して解決すべき問題の1つにエンジンのシリ
ンダ内の圧力の瞬時値を正確に求め、該圧力が最大とな
るクランク軸の位置をマークしそしてその結果に応じて
点火の制御を修正もしくは補正するという問題がある。
フランス国特許第2,109,698号明細書の記載に
よれば、爆発が常にエンジン軸の最適角度位置で生ずる
ように点火早め時期の制御が行なわれる。この場合迅速
に立上り前縁を有する信号を発生するほぼ直線形応答特
性を示す検出器が用いられている。この方法の欠点は実
際上爆発が瞬時的でないために、点火早め制御が極めて
不正確になり、この不正確さはエンジンの回転数の増大
に伴なって大きくなるという点にある。
フランス国特許願第2,270,454号明細書には次
のような記述がある。即ち「内燃機関における燃焼の研
究から、この燃焼は異なる2つの段階で行なわれること
が判った。先ず火花の発生後に、混合気が点火されて、
炎が燃焼室内で伝播し始める低圧の段階がある。次いで
第2の段階の始りをマークする圧力の大きな不連続的増
大が観察される」。この第2の段階の始まりは例えば予
め定められた閾値より圧力が高くなった時に直ちに信号
を供給する圧電変換器を用いて検出することができ、そ
してこの第2の段階の始まりがクランク軸の所定の位置
で生ずるように点火時点を修正する。この方法には圧電
式検出器を設置することを可能にするために、エンジン
の相当な改変が必要となり、しかも実際上第2の段階の
開始を充分な精度で検出するのは困難であるという欠点
がある。
1975年10月13日ないし17日にわたり、ミシガ
ン州デトロイトで開催されたSAE会議レポートNO.7
50883によれば、エンジンの点火プラグとシリンダ
・ヘッドとの間に挿入された環状の圧電気式圧力検出器
の使用が提案されている。この検出器は良好な結果を与
えることができるが、しかしながら点火プラグの交換が
非常に精妙な操作を必要とする。また実際上検出器の劣
化は必らず回避する必要があり、点火プラグを交換する
時に良好な気密性が保たれねばならない。特に或る種の
場合には、点火に対応する電気パルスが検出器の動作を
擾乱したり、破壊さえする場合があり得る。これに対処
するためには点火プラグの修理または保守の段階での作
業が非常に精妙もしくはデリケートなものになってしま
う。
本考案のエンジンの点火時期を自動的に制御する装置に
おける改良の基礎となった従来の点火時期を自動的に制
御する装置を第1図から第4図を参照して詳細に説明す
る。第1図は単なる例として、全体的に参照数字2で示
された電子的点火回路を備えている4シリンダ式のエン
ジン1を示す。この点火回路は点火コイルの1次巻線9
に直列に接続されたコンデンサ5を含む主回路に給電す
る電源3および該主回路に対して分路回路をなすように
分岐されたサイリスタ4を含むコンデンサ放電回路を有
している。点火コイルの2次巻線10はディストリビュ
ータ11を介してエンジン1の点火プラグ13,14,
15および16の各々に順次給電する。該ディストリビ
ュータの摺動接点アーム12は駆動部材(図示せず)に
よりエンジン1のクランク軸17と共に回転するように
接続されている。
本考案によれば、エンジンには該エンジン1のシリンダ
・ヘッド19に固定された加速度計18およびクランク
軸の予め定められた少くとも1つの基準位置をマークす
るため手段20が設けられている。加速度計18ならび
にマーク手段即ち基準位置検出器20はそれぞれ導体2
1および22によって電子デバイス23に供給される信
号の形態で情報を発生する。該電子デバイス23はそれ
により自動的に点火回路の制御信号を作成することがで
きるものであって、この制御信号は導体24を介してサ
イリスタ4の制御電極即ちゲート電極に印加される。
第2図は電子デバイス23の主たる電子回路の機能を図
解するブロック・ダイヤフラムである。
この図から明らかなように、マーク手段即ち基準位置検
出器20から供給される信号は回路25に伝送される。
この回路25はそこでクランク軸の回転角を表わす信号
を発生することができる。加速度計18からの信号なら
びに回路25によって発生される信号はそこで回路26
に入力され、該回路26はエンジンの少くとも1つのシ
リンダ内で圧力が最大になる時のクランク軸の角度位置
を表わす信号を発生する。この信号は回路27において
コマンドもしくは基準信号と比較されて、該回路27に
より自動的に点火回路の制御信号が発生される。
加速度計18は周知の如何なる型式のものであってもよ
く、従ってここでは詳述しない。一般的には、この加速
度計18は圧電セラミックならびに弾性手段により該セ
ラミックに施された振動質量体から構成することができ
よう。
予め定められた基準位置におけるクランク軸の通過をマ
ークするように適応されたセンサのような位置検出手段
も周知の任意の型式のものとすることができる。特にこ
の手段は光電セルのような光学的検出器と、回転中に該
検出器近傍を通過する時には該検出器の状態を変える少
くとも1つの光学的マークを有するホイールにより構成
することができよう。このホイールはクランク軸に結合
してもよいし、あるいはまたそれよりも望ましいことで
あるが、該クランク軸と共に回転するように連結され
て、該クランク軸よりも少くとも2倍の速度で回転する
軸(図示せず)に取り付けることができる。同様の目的
で、例えばクランク転の回転に連動して、断続器を周期
的に開閉するカムを有する装置のような機械的装置を利
用することも可能である。
第3図はセンサ20からパルスIおよびIを含む信
号を受ける電子回路25の1実施例を図解するものであ
る。この場合パルスIとIとの間の間隔がクランク
軸の回転角度αを表わす。この角度の値はセンサ20
の構造に実質的に依存するが、360°の約数とするの
が好ましくそして一般には大きくとも360°に等し
い。これらパルス間の時間間隔Tはクランク軸17の回
転速度Nに逆比例しそしてαに正比例する。即ち 上式中Tは相続く2つのパルス分かつ周期であって秒で
測定され、Nはクランク軸の平均回転速度(r.p.m)を
表わし、そして時間間隔Tおよびαは度で測定され表
示されるものである。
パルスの見かけ発生周波数は、=1/Tである。
センサ20から発生される信号はアンド型の回路29の
第1の入力端に印加される。
周波数の例えば抵抗−容量型の発振器30は除数K
(1より大きい整数)の分周回路31に接続されてお
り、該分周回路は導体32を介して回路29の第2の入
力端子に接続されており、そして回路29は周波数
/K、従って周期T=KTのパルスを発生す
る。回路29の出力端の電子的パルス計数器33の計数
入力端C33に接続されている。この計数器33は例えば
当業者に「Type7493」として知られておって、いろ
いろな会社から市販品として入手可能な従来より知られ
ている型のものとすることができる。
パルスI、より正確には該パルスの立上り前縁34B
に応答して、回路29はその出力端子に回路31から発
生されたパルスを出現せしめる。この出力パルスはパル
スIの立上り縁34Aが現われる迄、言い換えるなら
ばパルスIとパルスIとを分かつ時間間隔T中、計
数器33によって計数される。
計数器33の出力段は個々の導体素子により並列に記憶
回路34に接続されている。回路34は「Type747
4」の命名で当業者に知られている型のものとすること
ができる。
計数器33は零リセット入力端RAZ33を有しており、
この零リセット入力端は導体35を介してセンサもしく
は検知器20に接続されている。なおこの導体35は計
数器33の入力端RAZ33へのパルスI,I,……
の前縁34Aの伝達を遅延するための慣用の遅延手段3
5Aを備えている。
記憶回路もしくはメモリ回路34は導体36を介してセ
ンサもしくは検出器20に接続されているロード入力端
Ch34を有している。
上記のような回路接続において、パルスIがクランク
軸の1回転α後に発生されると、パルスIの縁34
Aで計数器33から×Tに等しい数値内容が記憶回
路34に転送せしめられ、次いで縁34Aに対し(パル
スの持続期間もしくはパルス幅より小さい量だけ手段3
5Aによって遅延された)或る遅延で、計数器33によ
って受けられる縁33Aで計数器33は零にリセットせ
しめられる。そこで該計数器33はクランク軸17の新
しい回転α中、アンド・ゲート29から到来する新し
いパルスを計数することができる。
記憶回路34はそれぞれ減分計数器37(例えば「Type
74193」)の初期設定端子にそれぞれ接続された出
力端子を有している。
この回路37は入力端D37を備えており、この入力端は
導体38を介して周波数の発振器30の出力端に接
続されている。回路37も端子R0-37を有しており、こ
の端子には減分計数器が零になる毎に信号が現われる。
記憶回路34によって発生される初期数値内容は
でありそして周波数の減分パルスを受ける回路37
を零にリセットするのに必要な時間間隔Tは関係式T
・Tによって定められ、そして回路37
が零になる周波数は次式で表わされる。
上式中FはパルスI,Iの周波数である。
換言すれば、減分計数器37の端子R0-37にはクランク
軸の各回転α中、K個のパルスが現われ、そして相続
くこれらパルスの周期はクランク軸17の回転α/K
に対応する。
減分計数器37はロード入力端Ch37を有しており、こ
の入力端は導体39を介して該回路37の端子R0-37
接続されている。このような接続で、減分計数器37の
各零状態毎に端子R0-37に信号が発生されて、この回路
は自動的にロードもしくは装入状態に復帰される。
減分計数器37の出力端R0-37は導体40により28で
表わした回路の計数入力端C28に接続されている。この
回路28は当該技術分野でよく知られている(例えば
「Type74164」のような)8つの出力端子を備えた
「シフト・レジスタ」型のm個の基本回路から構成する
ことができ、そしてこれら出力端の各々はクランク軸の
各単位角度α/Kを表わすパルスを発生する。このよ
うにして回路37から発生されるパルスは0ないし(8
−1)のパルスに識別される。
回路37から発生されるパルスの各々によって、回路2
8の増分が行なわれ、該回路28は各時点で次式で表わ
される時間間隔中に受けたパルス数を表わす信号を発生
する。即ち 言い換えるならば、いわゆる「角度クロック」を形成す
る回路28は、第3図において0ないし(8−1)で
表わされた8個の出力端子を有する「シフト・レジス
タ」型の回路として構成されており、(光学的マークを
有するホイールの位置設定によって決定される)基準位
置から出発してα/Kに等しい相続く角度間隔でクラ
ンク軸の回転に歩進的に追従することができる。ここで
クランク軸17の回転速度は、2つの相続パルスIを分
かつ時間間隔T中一定であるとみなされる。このように
してαおよびKの値を選択することにより、クランク
軸の回転を正確に追跡できることが理解されるであろ
う。一般にαおよびKの値は角度α/Kの値が例え
ば0°30′と数度との間になるように選択され、そし
て回路28はその場合それぞれ8つの出力端を有する
「シフト・レジスタ」型の3つの基本回路から構成する
ことができよう。
計数器28は零リセット端子RAZ28を有しており、こ
の端子は各パルスIによって零にリセットされるよう
に導体41により基準位置検出器20に接続されてい
る。
シフト・レジスタ28は「角度ウインドウ」の選択を可
能にする。なおこの「角度ウインドウ」の役割に関して
は追って説明する。
この角度ウインドウの2つの限界角度に対応するシフト
・レジスタ28の2つの出力端は、それぞれセット−リ
セット型のフリップ・フロップ回路42の2つの入力端
に接続されている。
このようにして上記フリップ・フロップはその出力端
は、選択された「角度ウインドウ」の限界となる2つの
角度位置間でスロットの形態にある信号を発生する。こ
のスロットの始端は、該「ウインドウ」の第1番目の限
界角度に対応する第1番目の信号がレジスタ28の出力
端に現われた時に現われ(フリップ・フロップ42の状
態の第1番目の切換)、そしてこのスロットは、上記ウ
インドウの第2の限界角度に対応する第2の信号がレジ
スタ28の出力端に現われた時に終末する(フリップ・
フロップ42の状態の2番目の切換)。
第4図は回路25と共に電子デバイス23を構成する回
路26および27(第2図参照)の構成を略示するもの
である。
加速度計18の出力信号は低域フィルタ44に供給され
る。該フィルタ44のカット・オフ周波数は例えば1Hz
と数百Hzとの間に設定することができる。このフィルタ
の目的は、例えば弁の開閉等のような他の現象によって
発生されるシリンダ・ヘッドの振動から生ずる信号を抑
圧することにある。より一般的な表現をすれば、このフ
ィルタはエンジンのシリンダ内部における圧力変動から
生ずる周波数より高い周波数の信号を通す。加速度計1
8から供給される信号は逐次第1の積分器45および第
2の積分器46によって積分される。第2の積分器46
から発生される信号は閾値回路47に供給され、該閾値
回路47はこの信号がその最大値に達する時に1つのパ
ルスを発生する。回路47からのパルスは、アンド・ゲ
ート型の回路48の第1の入力端に印加されそして該回
路48が同時に他の2つの入力端に可能化信号を受ける
場合にフリップ・フロップ49に供給される。なお回路
48の可能化信号の1つは第1の積分器45の出力端に
接続された入力端を有する論理インバータ50によって
発生される。従って第1の積分器の信号が値零を有する
場合には、インバータ50は積分器46によって発生さ
れる信号の最大値として閾値回路47の信号を有効にす
る。
第1図に示した実施例の場合には、予め定められたシリ
ンダC(第1図参照)内の最大圧力に対応する第2の
積分器46からの信号の部分だけが検討の対象として選
ばれている。従って他のシリンダにおいても同様の現象
が生じ、点火タイミングは各シリンダに対して同じであ
ることを前提としている。
この目的で第2の有効化もしくは可能化信号として、回
路28(第3図)に接続されているフリップ・フロップ
42から供給される信号が利用される。この第2の可能
化もしくは有効化信号は、エンジンの動作時に、シリン
ダC内に最大圧力が発生し得るクランク軸の予め定め
られた位置に対してのみ現われる。例えばフリップ・フ
ロップ42の入力端子の1つはシリンダC内のピスト
ンが上死点となるクランク軸17の第1の位置に実質的
に対応する回路28の出力に接続され、他の入力端は該
クランク軸が60度の追加角度だけ回転した時の該クラ
ンク軸の第2の位置に対応する回路28の出力端子に接
続されている。
アンド・ゲート48によって発生される信号に加えて、
フリップ・フロップ49は同期信号を受ける。この同期
信号はクランク軸が予め定められた基準角度位置にある
時にセンサ20により発生されるパルスIから形成する
ことができる。この基準位置はエンジンの動作状態に関
係なく、シリンダC内で点火が行なわれる前にクラン
ク軸17によって達せられるように選択されている。例
えばこの基準位置はシリンダC内でピストンが上死点
に達する前のクランク軸の65度の回転角度位置に設定
することができよう。
同期信号は回路28の出力の1つによって供給される信
号とすることもできる。但し、いずれの場合にも基準信
号が、シリンダC内における点火プラグの点火前に発
生されることが前提条件である。
初期状態「0」にあったフリップ・フロップ49の出力
は同期信号に応答して状態「1」になり、そしてゲート
48からの出力信号に応答して、状態「0」にリセット
される。このようにして、クランク軸の基準位置とシリ
ンダC内の最大圧力に対応する位置との間のクランク
軸の回転角度θに依存する幅を有するスロットの形状を
した信号が得られる。この信号はアンド・ゲート回路5
1の第1の入力端に供給されそして該アンド回路51の
第2の入力端には回路28からの出力パルスもしくは角
度クロックHが印加される。回路51の第3の入力端子
にはフリップ・フロップ52の出力信号が印加される。
該フリップ・フロップ52は同期信号および(例えばTy
pe74164とすることができる)シフト・レジスタ型
の計数器53の出力信号によって制御される。この回路
は同期パルスを計数して、その出力端子の1つに、エン
ジンの動作サイクル数nを表わす信号を発生する。
第1の同期信号の出現で、アンド・ゲート51は同時に
フリップ・フロップ49から発生された信号および可能
化もしくは有効化信号であるフリップ・フロップ52か
らの信号を受けて、このゲート51はフリップ・フロッ
プ49によって発生される信号の全持続期間中クロック
・パルスHからθK/α個のパルスを通過せしめる。
同じ現象がエンジンのn個の動作サイクル中生じ、サイ
クル計数器53はフリップ・フロップ52の状態を変え
る信号を発生する。アンド・ゲート51を通ったパルス
の数は回路54においてサイクル数nで割算される。該
回路54は従ってクランク軸の基準位置通過とシリンダ
内の最大圧力に対応する位置との間におけるクラン
ク軸の回転角度の平均値θを表わす平均パルス数r
=θK/αを発生する。
これらパルスは計数器−減分計数器55(例えばType7
4193)の減分器D55の端子に印加される。この回路
は、クランク軸の基準位置とシリンダC内の圧力が最
大となるであろう位置との間における理論的角度差θth
に対応するパルス数の理論値RTHに初期設定されてい
る。
間隔もしくは差ε=θth−θを表わす差rth−r
絶対値が、メモリ56(例えば74174型)の入力端
に接続されている回路55の出力端子に現われ、他方こ
の差の記号は該記号が正であるかあるいは負であるかに
従って「けた上げ」または「借り」出力の1つによって
表わされる。
回路55からの情報εのメモリ56への転送は、サイク
ル計数器53によって発生されて遅延回路57aにより
遅延されたパルスによって行なわれる。このパルスは遅
延パルス57bで2回目の遅延を受けて、計数器−減分
器55を、入力C−55を介して初期状態にリセット
する。記憶された情報εは加算−減算回路58(748
3型)に供給される。この回路58はまたクランク軸の
基準位置とシリンダC内で点火を発生すべき理論位置
との間におけるクランク軸の回転角度の理論値βthが供
給される。なお該理論位置は、クランク軸が基準位置に
対して角度θthだけ回転した時にシリンダ内の圧力が最
大となるように定められる。
回路58はクランク軸の基準位置と、シリンダCにお
ける点火命令が実行されるべく実際位置との間における
クランク軸の回転角βcom=βth±εを表わす信号を発
生する。この信号は計数器−減分器59の初期設定端子
に印加される。該回路59のデクレメントもしく減算端
子D59は、アンド回路60の出力端に接続されている。
該アンド回路60はその1つの入力端に同期信号を受
け、第2の入力端に角度クロック信号Hを受ける。回路
59は零になると、その端子R0-59に点火命令信号を発
生し、この信号は適当な回路61を介してサイリスタ4
のゲート電極に供給されると共に、計数器−減分計数器
59の再初期設定を行なうためのロード端子Ch59に供
給される。
上述の装置について、いろいろな変更が可能であろう。
例えば回路要素48ないし61から構成される所要の回
路を用いて、エンジンのシリンダの各々における点火を
別々に制御することが可能であろう。
エンジンの或る種の動作状態においては、多少の程度の
差こそあれ、或る期間中点火角制御を最適進み角から異
ならせるようにすべき場合がある。例えば起動時にエン
ジンの温度上昇をできるだけ早くしたい場合等がその例
である。このような理由から、回路58と59との間に
は(第4図に点線ブロックで示された)加算−減算回路
62が介在して設けられ、この回路62は補正値γを算
術的に加算することによりβcomの値を補正する。この
補正は持続的に行なうこともできるし、あるいはまた単
に一時的に行なうこともできる。後者の場合には補正期
間を一定にしてもよいし、あるいはまた検出器63によ
り測定されたパラメータのとる値の関数としてもよい。
このような補正はまた異常爆発現象の出現時に行なって
もよいし、あるいはまた燃焼ガスの汚染成分をできるだ
け少なくする目的で行なってもよい。
回路55および58に設定される値rthおよびβthは各
エンジンに対し正確に決定されるものであることは言う
迄もない。またエンジンの正確な動作状態の関数として
予め測定されたこれらの値を該状態の関数としてプログ
ラムしておくこともできよう。上述の第1図から第4図
を参照して説明した点火時期を自動的に制御する装置に
おいては、エンジン軸の回転角に対するシリンダ内の最
大圧力を検出する回路は、加速度計18からの信号は第
1の積分器45及び第2の積分器46において逐次積分
され、第2の積分器46からの信号はさらに閾値回路4
7に供給され、その信号がその最大値に達すると1つの
パルスを発生し、そのパルスがアンド・ゲート回路48
に印加されると共に第1の積分器45からの信号が論理
インバータ50を経てアンド・ゲート回路48に供給さ
れ、第1の積分器45からの信号が零値に等しい時に第
2の積分器46からの信号が実際に最大値に相当すると
して閾値回路47からの信号を有効にするようになって
いる。従って、このような回路は、シリンダ内の最大圧
力の時期の検出が確実になる利点はあるが、回路が複雑
であり、また2回の積分を行なうためエンジンの点火時
期を自動的に制御するための応答時間が長くなるという
欠点がある。
(考案が解決すべき課題) 本考案は、エンジンの点火時期を自動的に制御するため
の装置において、特にエンジン軸の回転角に対するシリ
ンダ内の最大圧力を検出する回路を簡単化すると共に点
火時期制御における応答時間を短かくすることを目的と
する。
(課題を解決するための手段) 本願考案のエンジンの点火時期を自動的に制御調整する
装置は、点火の指令手段とエンジン軸の回転角検出器と
を備え、エンジンの点火を指令された点火時期に自動的
に制御調整する装置において、エンジンのシリンダ・ヘ
ッド上に固定されて、該シリンダ・ヘッドが受ける加速
度を表わす第1の信号を発生する加速度計と、該加速度
計に接続されて第2の信号を発生する積分器と、該積分
器に接続されて、前記エンジン軸の回転の少くとも1部
分にわたって前記第2の信号が零値になるのを検出する
手段と、該第2の信号の零値を検出する前記手段および
前記回転角検出器に接続されて、前記第2の信号の零値
に対応するエンジン軸の角度位置を検出する手段と、基
準位置を示すマーク手段に接続されて、該角度位置と基
準位置との間の差を検出する比較手段と、該比較手段に
接続されて、前記差の関数として前記点火指令手段の作
用を修正するための調整手段とを有する。
(実施例) 本考案は、第1図から第4図を参照して説明した従来の
装置について、第5図に示した回路部分のみが改良さ
れ、その他の部分については、従来の装置と構造及び動
作において同じである。従って、第5図に示した改良部
分のみについて、説明する。エンジンのシリンダ・ヘッ
ドに固定された加速度計18は低域フィルタ44に対し
て信号を供給する。該フィルタのカット・オフ周波数は
例えば1Hzと数百Hzとの間にある。このフィルタの目的
は例えば弁の開閉のような現象によって生ぜしめられる
シリンダ・ヘッドの振動から生ずる信号を抑圧し、エン
ジンのシリンダ内部の圧力変動から生ずる周波数より高
い周波数信号を通すためのものである。
加速度計18により供給される信号は積分器45によっ
て処理される。該積分器45の出力端子は論理インバー
タ回路50の入力端子に接続されている。該インバータ
回路50は積分器45から発生される信号が零値を有す
る時に信号を発生する。インバータ50の出力端はアン
ド回路48の1つの入力端に接続されている。該アンド
回路48は同時にその第2の入力端にエンジン軸の角度
位置を表わす信号を受ける。この信号は第3図に示され
ている装置によって発生される。
アンド・ゲート48からの出力信号は次いで第4図に示
すように処理される。
(考案の効果) 本考案においては、第4図に示される従来装置におい
て、加速度計からの信号を第1の積分器及び第2の積分
器により積分し、第2の積分器からの信号の最大値を検
出するのに対して、加速度計からの信号を1つの積分器
により積分し、積分器からの信号の零値を検出してい
る。従って、本考案では、1つの積分器で1回積分して
いるので、点火時期の制御における応答時間が短縮さ
れ、特にエンジンの高速運転時にきわめて有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図から第4図は、従来の点火時期を自動的に制御す
る装置を示し、第1図はこの装置を備えたエンジンを略
示し、第2図は点火回路の電子的制御装置を略示し、第
3図および第4図は第2図に示されている電子回路の構
成を比較的詳細に示し、そして第5図は本考案による第
4図に示した従来の装置の改良部分のみを示す。 1……エンジン、2……点火回路、3……電源、4……
サイリスタ、5……コンデンサ、9……1次巻線、10
……2次巻線、11……ディストリビュータ、12……
接点アーム、13,14,15,16……点火プラグ、
17……クランク軸、18……加速度計、19……シリ
ンダ・ヘッド、20……基準位置検出器、23……電子
デバイス、25,26,27……電子回路、29,4
8,51,60……アンド・ゲート、30……発振器、
31……分周回路、33……パルス計数器、34……記
憶回路、37……減分計数器、42,49,52……フ
リップ・フロップ、44……低域フィルタ、45,46
……積分器、47……閾値回路、50……論理インバー
タ、53……サイクル計数器、55,59……両方向計
数器、56……メモリ、57……遅延回路、58,62
……加算−減算回路、63……検出器。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−58142(JP,A) 特開 昭52−94940(JP,A) 特開 昭54−141180(JP,A) 特開 昭47−4903(JP,A) 特公 昭49−29209(JP,B1) 米国特許3822583(US,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】点火の指令手段とエンジン軸の回転角検出
    器とを備え、エンジンの点火を指令された点火時期に自
    動的に制御調整する装置において、エンジンのシリンダ
    ・ヘッド上に固定されて、該シリンダ・ヘッドが受ける
    加速度を表わす第1の信号を発生する加速度計と、該加
    速度計に接続されて第2の信号を発生する積分器と、該
    積分器に接続されて、前記エンジン軸の回転の少くとも
    1部分にわたって前記第2の信号が零値になるのを検出
    する手段と、該第2の信号の零値を検出する前記手段お
    よび前記回転角検出器に接続されて、前記第2の信号の
    零値に対応するエンジン軸の角度位置を検出する手段
    と、基準位置を示すマーク手段に接続されて、該角度位
    置と基準位置との間の差を検出する比較手段と、該比較
    手段に接続されて、前記差の関数として前記点火指令手
    段の作用を修正するための調整手段とを有することを特
    徴とするエンジンの点火時期を自動的に制御調整する装
    置。
JP1990089982U 1980-02-11 1990-08-27 エンジンの点火時期を自動的に制御する装置 Expired - Lifetime JPH0625672Y2 (ja)

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JPH0345472U JPH0345472U (ja) 1991-04-26
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DK (1) DK155621C (ja)
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FR (1) FR2475640A2 (ja)
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