JPH062563B2 - 16重量%より上の活性酸素含量を有する過硼酸ナトリウムおよびその製法 - Google Patents
16重量%より上の活性酸素含量を有する過硼酸ナトリウムおよびその製法Info
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- JPH062563B2 JPH062563B2 JP61028084A JP2808486A JPH062563B2 JP H062563 B2 JPH062563 B2 JP H062563B2 JP 61028084 A JP61028084 A JP 61028084A JP 2808486 A JP2808486 A JP 2808486A JP H062563 B2 JPH062563 B2 JP H062563B2
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- sodium perborate
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- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01B—NON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
- C01B15/00—Peroxides; Peroxyhydrates; Peroxyacids or salts thereof; Superoxides; Ozonides
- C01B15/055—Peroxyhydrates; Peroxyacids or salts thereof
- C01B15/12—Peroxyhydrates; Peroxyacids or salts thereof containing boron
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、超酸化された過硼酸ナトリウム、詳言すれば
16重量%より上の活性酸素含量を有する過硼酸ナトリ
ウムならびにその製造法に関する。
16重量%より上の活性酸素含量を有する過硼酸ナトリ
ウムならびにその製造法に関する。
従来の技術 超酸化された過硼酸ナトリウム(SOPB)は既に公知
である。西ドイツ国特許出願公開第2811554号明
細書からは、17重量%より多くの活性酸素を含有し、
活性酸素1原子あたり1.4原子よりも少ない水素を含有
するSOPBが公知である。このものは、メタ硼酸塩溶
液とH2O2とを1:>1.2のモル比で、装入された芽晶
からなる流動床中へ導入し、水溶液中に含まれている水
を蒸発させることによって製造される。この場合、明ら
かにペルオクソ硼酸塩の種々の付加物形の混合物である
生成物が得られ、このことは提案された綜合式: (NaBO3・H2O2)x・(NaBO3・H2O2)y・
(NaBO3))z によっても表わされる。
である。西ドイツ国特許出願公開第2811554号明
細書からは、17重量%より多くの活性酸素を含有し、
活性酸素1原子あたり1.4原子よりも少ない水素を含有
するSOPBが公知である。このものは、メタ硼酸塩溶
液とH2O2とを1:>1.2のモル比で、装入された芽晶
からなる流動床中へ導入し、水溶液中に含まれている水
を蒸発させることによって製造される。この場合、明ら
かにペルオクソ硼酸塩の種々の付加物形の混合物である
生成物が得られ、このことは提案された綜合式: (NaBO3・H2O2)x・(NaBO3・H2O2)y・
(NaBO3))z によっても表わされる。
他のSOPBは、英国特許第798217号明細書およ
びフランス国特許出願公開第590710号明細書から
公知である。前者のものは、H2O2とメタ硼酸塩の溶液
を100〜130℃の熱い表面上へ導くことによる接触
乾燥によって得られ、後者のものは有機媒体から沈殿さ
せる。双方のSOPBは明らかにペルオクソ硼酸塩に対
するH2O2の付加物である。
びフランス国特許出願公開第590710号明細書から
公知である。前者のものは、H2O2とメタ硼酸塩の溶液
を100〜130℃の熱い表面上へ導くことによる接触
乾燥によって得られ、後者のものは有機媒体から沈殿さ
せる。双方のSOPBは明らかにペルオクソ硼酸塩に対
するH2O2の付加物である。
発明が解決しようとする問題点 本発明の課題は、新規の超酸化された過硼酸塩(SOP
B)を提供することである。
B)を提供することである。
本発明のもう1つの課題は、SOPBを製造するため
の、特に適合された簡単な方法を提供することである。
の、特に適合された簡単な方法を提供することである。
問題点を解決するための手段 第1の課題は、特許請求の範囲に記載され、明細書に詳
述されたSOPBによって解決される。
述されたSOPBによって解決される。
本発明の対象は16重量%より上の活性酸素含量を有す
る過硼酸ナトリウムであって、IRスペクトル(KBr
圧縮板)の次の特性: −約3430,2820,1640,1060cm-1の領
域に離散吸収帯 −850〜870cm-1に不十分な弧立吸収帯 −透過率比D1060:D3430<1.0(但しDは相応する
波数における透過率(%で測定)を表わす)を有し、か
つ示差サーモダイヤグラム中で100℃より上に吸熱ピ
ークが存在しないことを特徴とする。
る過硼酸ナトリウムであって、IRスペクトル(KBr
圧縮板)の次の特性: −約3430,2820,1640,1060cm-1の領
域に離散吸収帯 −850〜870cm-1に不十分な弧立吸収帯 −透過率比D1060:D3430<1.0(但しDは相応する
波数における透過率(%で測定)を表わす)を有し、か
つ示差サーモダイヤグラム中で100℃より上に吸熱ピ
ークが存在しないことを特徴とする。
記載したIRスペクトルは、SOPBにつき特徴的な、
KBr圧縮板に常用の撮影技術において得られる主吸収
帯を生じる。この場合、波数は、常用の変動幅に応じ+
/−10〜20cm-1の精度で再現可能な吸収帯の最大値
を表わす。
KBr圧縮板に常用の撮影技術において得られる主吸収
帯を生じる。この場合、波数は、常用の変動幅に応じ+
/−10〜20cm-1の精度で再現可能な吸収帯の最大値
を表わす。
本発明によるSOPBは、850〜870cm-1の領域に
弧立帯を示さず:ここにはたんに、同様の約950cm-1
の領域に弱い肩部を生じるにすぎない。パラメータ“透
過率比”は1060ないしは3430cm-1での吸収帯の
最大における透過率(%)を測定し、相応する商をつく
るとによって定められる。この透過率比は本発明による
化合物では1.0よりも小さく、とくに<0.8である。
弧立帯を示さず:ここにはたんに、同様の約950cm-1
の領域に弱い肩部を生じるにすぎない。パラメータ“透
過率比”は1060ないしは3430cm-1での吸収帯の
最大における透過率(%)を測定し、相応する商をつく
るとによって定められる。この透過率比は本発明による
化合物では1.0よりも小さく、とくに<0.8である。
さらに、本発明による良好なSOPBは次の組成を特徴
とする: Na:19〜28重量% B :9〜13.5、とくに10〜13重量% O2:16〜30,とくに18〜29.5重量% 殊に22〜29.5重量% さらに、本発明によるSOPBは、0.5m2/gよりも小
さいBET表面積を特徴とする。
とする: Na:19〜28重量% B :9〜13.5、とくに10〜13重量% O2:16〜30,とくに18〜29.5重量% 殊に22〜29.5重量% さらに、本発明によるSOPBは、0.5m2/gよりも小
さいBET表面積を特徴とする。
BET法を用いて、基質の内表面積が測定される。この
場合、なお0.5m2/gまでの表面積を正確に把握するこ
とができる。本発明による生成物はこの限界値より下に
あり:すぐれた生成物に対する評価はむしろ0.1m2/g
より下の表面積を生じる。従って、かかる過硼酸ナトリ
ウムは実際に細孔を有しない。
場合、なお0.5m2/gまでの表面積を正確に把握するこ
とができる。本発明による生成物はこの限界値より下に
あり:すぐれた生成物に対する評価はむしろ0.1m2/g
より下の表面積を生じる。従って、かかる過硼酸ナトリ
ウムは実際に細孔を有しない。
本発明による有利な生成物は、さらに次の性質の1つま
たは幾つかによってすぐれている: このものは、たいてい球状の粒子形態を有する。かさ密
度は0.2〜0.4g/m1の範囲内にある。
たは幾つかによってすぐれている: このものは、たいてい球状の粒子形態を有する。かさ密
度は0.2〜0.4g/m1の範囲内にある。
生成物は非常に微細であって、狭い粒子スペクトルを有
する。それで、粒子の50重量%、とくに70重量%が
直径10〜20μの範囲内にある。
する。それで、粒子の50重量%、とくに70重量%が
直径10〜20μの範囲内にある。
問題点を解決するための手段 本発明による生成物はとくに適合された方法によって製
造され、該方法は a)メタ硼酸NaとH2O2とを含有する溶液または懸濁
液を製造し、その際硼酸塩(B2O3として計算して)は
90〜130g/の濃度で存在し、H2O2対B2O3の
モル比は2.2:1〜8:1であり、 b)この溶液または懸濁液を、排気温度で55〜120
℃、とくに60〜95℃で噴霧乾燥で乾燥し、かつ c)生じる噴霧物を得る。
造され、該方法は a)メタ硼酸NaとH2O2とを含有する溶液または懸濁
液を製造し、その際硼酸塩(B2O3として計算して)は
90〜130g/の濃度で存在し、H2O2対B2O3の
モル比は2.2:1〜8:1であり、 b)この溶液または懸濁液を、排気温度で55〜120
℃、とくに60〜95℃で噴霧乾燥で乾燥し、かつ c)生じる噴霧物を得る。
工程a)で製造した溶液または懸濁液は、自体公知の方
法でメタ硼酸ナトリウムとH2O2とを混合することによ
って製造することができる。
法でメタ硼酸ナトリウムとH2O2とを混合することによ
って製造することができる。
メタ硼酸塩としては、たとえば硼酸と苛性ソーダとの反
応によるかまたは有利に、固形のメタ硼酸塩を水に溶解
することよって得ることができる。
応によるかまたは有利に、固形のメタ硼酸塩を水に溶解
することよって得ることができる。
H2O2としては、濃度35〜80%のH2O2の水溶液が
使用される。たとえば、H2O2製造からの約35〜45
%の粗製H2O2を蒸留前に分枝して、本発明方法で使用
することも可能である。他の実施例では、約70%のH
2O2留出液を使用する。
使用される。たとえば、H2O2製造からの約35〜45
%の粗製H2O2を蒸留前に分枝して、本発明方法で使用
することも可能である。他の実施例では、約70%のH
2O2留出液を使用する。
反応成分を、記載のパラメータを考慮して一緒にする、
つまり得られた溶液/懸濁液中の硼素(B2O3として計
算して)の濃度は90〜130g/に達し、H2O2と
B2O3とは2.2:1〜8:1、とくに2.2:1〜5.2:
1のモル比を形成する。
つまり得られた溶液/懸濁液中の硼素(B2O3として計
算して)の濃度は90〜130g/に達し、H2O2と
B2O3とは2.2:1〜8:1、とくに2.2:1〜5.2:
1のモル比を形成する。
記載の条件下で溶液ならびに懸濁液を得ることは可能で
ある。記載された濃度およびモル比は、懸濁液の場合
に、濾過した原液において測定された値についても言え
る。懸濁液とは、固形物粒子が含有されている溶液のこ
とである。有利に、懸濁液の粒子の平均粒径は10μよ
り下である。有利な実施例では、溶液が製造される。
ある。記載された濃度およびモル比は、懸濁液の場合
に、濾過した原液において測定された値についても言え
る。懸濁液とは、固形物粒子が含有されている溶液のこ
とである。有利に、懸濁液の粒子の平均粒径は10μよ
り下である。有利な実施例では、溶液が製造される。
常用の活性酸素安定剤を含有する溶液または懸濁液も使
用することが可能である。常用の安定剤はたとえばアル
カリ金属珪酸塩または珪酸マグネシウム、硫酸マグネシ
ウム、燐酸塩、殊にメタ燐酸塩、またはキノリン酸、サ
リチリ酸、ジピコリン酸(DPA)のような有機安定
剤、8−オキシキノリンまたはエチレンジアミノテトラ
酢酸(EDTA)のようなキレート生成剤、もしくはア
ミノトリー(アルキリデン−ホスホン酸)、エチレンジ
アミノテトラ(メチレンホスホン酸)、アルキリデン−
ジホスホン酸のようなホスホン酸誘導体またはたとえば
エタン−ヒドロキシ−1,1−ジホスホネート(EHD
P)のようなその塩である。
用することが可能である。常用の安定剤はたとえばアル
カリ金属珪酸塩または珪酸マグネシウム、硫酸マグネシ
ウム、燐酸塩、殊にメタ燐酸塩、またはキノリン酸、サ
リチリ酸、ジピコリン酸(DPA)のような有機安定
剤、8−オキシキノリンまたはエチレンジアミノテトラ
酢酸(EDTA)のようなキレート生成剤、もしくはア
ミノトリー(アルキリデン−ホスホン酸)、エチレンジ
アミノテトラ(メチレンホスホン酸)、アルキリデン−
ジホスホン酸のようなホスホン酸誘導体またはたとえば
エタン−ヒドロキシ−1,1−ジホスホネート(EHD
P)のようなその塩である。
安定剤は、使用の場合には、H2O22〜30Gg/
(100%として計算)の常用の濃度で使用される。
(100%として計算)の常用の濃度で使用される。
溶液の製造の場合には、温度に関して特別な手段を講じ
る必要はない。たとえば15〜60℃、とくに40〜6
0℃の範囲内の温度を有する溶液/懸濁液を製造するこ
とができる。
る必要はない。たとえば15〜60℃、とくに40〜6
0℃の範囲内の温度を有する溶液/懸濁液を製造するこ
とができる。
工程a)から生じる溶液/懸濁液は、自体公知の方法で
噴霧乾燥機中で乾燥される。この場合、スプレーノズル
を有する噴霧乾燥機も回転する霧化エレメントを有する
噴霧乾燥機も使用することできる。生成物流および温度
ないしは乾燥空気の通過量は、55〜120℃、とくに
60〜95℃の排気温度が得られるように調節される。
噴霧乾燥機中で乾燥される。この場合、スプレーノズル
を有する噴霧乾燥機も回転する霧化エレメントを有する
噴霧乾燥機も使用することできる。生成物流および温度
ないしは乾燥空気の通過量は、55〜120℃、とくに
60〜95℃の排気温度が得られるように調節される。
乾燥ガスと生成物は、それ自体常用の方法で分離され
る。微細分はなおサイクロンまたは等価の分離装置によ
って回収し、工程a)に戻すことができる。
る。微細分はなおサイクロンまたは等価の分離装置によ
って回収し、工程a)に戻すことができる。
作用および効果 過硼酸塩を噴霧乾燥によって得ることは実際既に公知で
ある。西ドイツ国特許第703563号明細書によれ
ば、活性酸素約10.3%を有する結晶した生成物が得ら
れる。西ドイツ国特許出願広告第1019281号明細
書によれば、H2O2を有する塩混合物を噴霧し、明らか
に“普通の、”つまり超酸化されてない過化合物が得ら
れる。西ドイツ国特許出願広告第1792273号明細
書および西ドイツ国特許出願公開第1814744号明
細書によれば、過化合物とメタ硼酸塩を噴霧ノズルの直
前で混合し、40〜100℃の排気温度で乾燥する。活
性酸素を約15%しか有しない生成物、従って同様に
“普通”の過硼酸塩が生成する。これらの化合物は、約
2850cm-1おける吸収帯を欠如しかつ約840cm-1に
弧立せる強い吸収帯が出現する相違するIRスペクトル
をも示す。
ある。西ドイツ国特許第703563号明細書によれ
ば、活性酸素約10.3%を有する結晶した生成物が得ら
れる。西ドイツ国特許出願広告第1019281号明細
書によれば、H2O2を有する塩混合物を噴霧し、明らか
に“普通の、”つまり超酸化されてない過化合物が得ら
れる。西ドイツ国特許出願広告第1792273号明細
書および西ドイツ国特許出願公開第1814744号明
細書によれば、過化合物とメタ硼酸塩を噴霧ノズルの直
前で混合し、40〜100℃の排気温度で乾燥する。活
性酸素を約15%しか有しない生成物、従って同様に
“普通”の過硼酸塩が生成する。これらの化合物は、約
2850cm-1おける吸収帯を欠如しかつ約840cm-1に
弧立せる強い吸収帯が出現する相違するIRスペクトル
をも示す。
本発明による生成物はこれら公知のすべての生成物と
は、なかんずく高められた活性酸素含量によって相違す
る。さらに、このものはX線無定形である。
は、なかんずく高められた活性酸素含量によって相違す
る。さらに、このものはX線無定形である。
西ドイツ国特許出願公開第2811554号明細書から
公知であるような公知の超酸化された過硼酸塩に比し
て、このものはさらに示差サーモグラムによって相違し
ている:公知生成物は約150℃における発熱ピークの
ほかに100℃から上の範囲内に吸熱ピークをも示す
が、本発明によるSOPBでは吸熱ピークが欠如してい
る。
公知であるような公知の超酸化された過硼酸塩に比し
て、このものはさらに示差サーモグラムによって相違し
ている:公知生成物は約150℃における発熱ピークの
ほかに100℃から上の範囲内に吸熱ピークをも示す
が、本発明によるSOPBでは吸熱ピークが欠如してい
る。
本発明によるSOPBは驚異的な性質によりすぐれてい
る。
る。
それで、公知技術により製造された先成物に比して、熱
力学的により安定なペルオクソ硼酸塩への変換に対する
安定性が向上している。
力学的により安定なペルオクソ硼酸塩への変換に対する
安定性が向上している。
さらに、このものは水に入れた場合(たとえば洗濯およ
び/または漂白の目的で)、多分十分な細孔不含性およ
び粒子表面の硬度によって、水中に浮遊したままである
かまたはむしろ表面に集って、そこで溶解するので、公
知の過硼酸ナトリウムに比して変化した特性を示す。従
って、たとえば洗剤および/または漂白剤中で使用する
場合、もはや過硼酸塩粒子が水に入れた際に装置の範囲
内に沈下し、そこから流動作用によって、活性酸素の損
失が生じることもない。この利点はむしろ、本発明によ
る過硼酸塩粒子が造粒によって直径100〜300μの
顆粒に仕上げられる場合に維持される。
び/または漂白の目的で)、多分十分な細孔不含性およ
び粒子表面の硬度によって、水中に浮遊したままである
かまたはむしろ表面に集って、そこで溶解するので、公
知の過硼酸ナトリウムに比して変化した特性を示す。従
って、たとえば洗剤および/または漂白剤中で使用する
場合、もはや過硼酸塩粒子が水に入れた際に装置の範囲
内に沈下し、そこから流動作用によって、活性酸素の損
失が生じることもない。この利点はむしろ、本発明によ
る過硼酸塩粒子が造粒によって直径100〜300μの
顆粒に仕上げられる場合に維持される。
これらの利点は、技術水準にかんがみ期待されなかっ
た。
た。
本発明によるSOPBの製法も次のようなものからなる
利点によってすぐれている: −簡単な方法実施 −環境汚染のないこと、それというのも後処理または推
積しなければならない液状生成物も固形生成物も生成し
ないからである。
利点によってすぐれている: −簡単な方法実施 −環境汚染のないこと、それというのも後処理または推
積しなければならない液状生成物も固形生成物も生成し
ないからである。
−連結的方法実施 本発明を次の実施例によって詳述するが、該実施例は本
発明の範囲を制限しようとするものではない。
発明の範囲を制限しようとするものではない。
実施例 例1〜例3 バッチ容器中の装入されたメタ硼酸ナトリウム溶液に、
40〜45℃で攪拌下に、H2O2溶液1あたりEHD
P5m1および硫酸マグネシウム10gで安定化した72
重量%のH2O2溶液を配量添加した。
40〜45℃で攪拌下に、H2O2溶液1あたりEHD
P5m1および硫酸マグネシウム10gで安定化した72
重量%のH2O2溶液を配量添加した。
このようにして製造した、表に記載した組成を有する溶
液を、噴霧乾燥機中へ噴射し、排気温度90℃で乾燥し
た。最終生成物はサイクロンにより分離した。20μの
平均粒径(REM写真の測量により決定)を有するたい
てい球状の粒子からなりかつ表に記載の組成を示した。
例3では、基本規定に従い連続的に作業した、つまりメ
タ硼酸塩溶液とH2O2溶液とを連結的にバッチ容器中へ
配量し、流入の程度に従い、噴霧乾燥機中へ噴射するた
めに連続的に取出した。
液を、噴霧乾燥機中へ噴射し、排気温度90℃で乾燥し
た。最終生成物はサイクロンにより分離した。20μの
平均粒径(REM写真の測量により決定)を有するたい
てい球状の粒子からなりかつ表に記載の組成を示した。
例3では、基本規定に従い連続的に作業した、つまりメ
タ硼酸塩溶液とH2O2溶液とを連結的にバッチ容器中へ
配量し、流入の程度に従い、噴霧乾燥機中へ噴射するた
めに連続的に取出した。
次表において記号は次のものを表わす: −B2O3バッチ容器中で製造した溶液中の硼素濃度(溶
液1あたりのB2O3のg数として計算) −M溶液中のH2O2対B2O3のモル比 −Ta排気の温度(噴霧乾燥機の出口で測定) −Oa活性酸素含量(過マンガン酸塩での滴定により測
定) −B硼素含量−(AASにより測定) Naナトリウム含量(X線蛍光により測定) さらに、例1〜例3の生成物は次の性質を特徴とする。
液1あたりのB2O3のg数として計算) −M溶液中のH2O2対B2O3のモル比 −Ta排気の温度(噴霧乾燥機の出口で測定) −Oa活性酸素含量(過マンガン酸塩での滴定により測
定) −B硼素含量−(AASにより測定) Naナトリウム含量(X線蛍光により測定) さらに、例1〜例3の生成物は次の性質を特徴とする。
−DTA曲線 約110℃まで等温で、その後増加し、約155℃で発
熱分解ピークの最大に達するまで上昇 −IRスペクトル(KBr圧縮板) a)下記個所に弧立吸収帯 b)850〜870cm-1の領域に不十分な弧立吸収帯
(それぞれ856,864ないしは862cm-1に非常に
弱い肩部) c)透過率D1060:D3430 例1:0.69 例2:0.66 例3:0.66 −NMRスペクトル 固体11−硼素−MAS−{1H}NMR−スペクトル
を96.3MHzで測定した。標準(0 ppm)としてH
3BO3の水溶液を使用した。
熱分解ピークの最大に達するまで上昇 −IRスペクトル(KBr圧縮板) a)下記個所に弧立吸収帯 b)850〜870cm-1の領域に不十分な弧立吸収帯
(それぞれ856,864ないしは862cm-1に非常に
弱い肩部) c)透過率D1060:D3430 例1:0.69 例2:0.66 例3:0.66 −NMRスペクトル 固体11−硼素−MAS−{1H}NMR−スペクトル
を96.3MHzで測定した。標準(0 ppm)としてH
3BO3の水溶液を使用した。
例1からの生成物は次の特徴を有する3つの信号を示し
た: 結晶した過硼酸塩(1水和物ないしは3水和物)に特徴
的な−16.9における強い信号は完全に存在しない。従
って、本発明のよるSOPBは相違する構造を有する生
成物、場合によっては高縮合度の過硼酸塩であるという
推定が明白である。しかし、本発明はこの解釈に限定さ
れるものではい。
た: 結晶した過硼酸塩(1水和物ないしは3水和物)に特徴
的な−16.9における強い信号は完全に存在しない。従
って、本発明のよるSOPBは相違する構造を有する生
成物、場合によっては高縮合度の過硼酸塩であるという
推定が明白である。しかし、本発明はこの解釈に限定さ
れるものではい。
例4 別の実験シリーズにおいて、基本規定と類似であるが、
排気温度を変えて操作した。次の活性酸素含量を有する
が、その他は相応する性質を有するSOPBが得られ
た。
排気温度を変えて操作した。次の活性酸素含量を有する
が、その他は相応する性質を有するSOPBが得られ
た。
例5 本発明による生成物は、例1の基本条件に応じ次の条件
下でも得られる: −B2O3 88.7 −M 5.02:1 −Ta 90℃ 反応生成物は次の分析データによりすぐれている: OA 29.2 重量% B 9.73重量% Na 19.0 重量%
下でも得られる: −B2O3 88.7 −M 5.02:1 −Ta 90℃ 反応生成物は次の分析データによりすぐれている: OA 29.2 重量% B 9.73重量% Na 19.0 重量%
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−125997(JP,A)
Claims (6)
- 【請求項1】IRスペクトル(KBr圧縮板)の次の特
性:−約3430,2820,1640,1060cm-1 の領域に離散吸収帯 −850〜870cm-1に不十分な孤立吸収帯 −透過率比D1060:D3430<1.0(但しDは相応する
波数における透過率(%で測定)を表わす)を有しかつ
示差サーモダイヤグラム中で100℃より上に吸熱ピー
クが存在しないことを特徴とする、16重量%より上の
活性酸素含量を有する過硼酸ナトリウム。 - 【請求項2】次の組成: Na:19〜28重量% B: 9〜13.5重量% Oa:16〜30重量% を有する、特許請求の範囲第1項記載の過硼酸ナトリウ
ム。 - 【請求項3】0.5m2/gよりも小さいBET表面積を
有する、特許請求の範囲第1項または第2項記載の過硼
酸ナトリウム。 - 【請求項4】たいてい球状の粒子形態を有する、特許請
求の範囲第1項から第3項までのいずれか1項記載の過
硼酸ナトリウム。 - 【請求項5】粒子の50重量%が10〜20μの範囲内
の粒径を有する、特許請求の範囲第1項から第4項まで
のいずれか1項記載の過硼酸ナトリウム。 - 【請求項6】a)メタ硼酸ナトリウムとH2O2とを含有
する溶液または懸濁液を製造し、その際硼酸塩(B2O3
として計算)は90〜130g/の濃度で存在しかつ
H2O2対B2O3のモル比は2.2:1〜8.0:1であ
り、 b)この溶液または懸濁液を噴霧乾燥機中で55〜12
0℃の排気温度で乾燥し、 c)生じる噴霧物を得る ことを特徴とする、16重量%より上の活性酸素含量を
有する過硼酸ナトリウムの製法。
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