JPH0625639A - アミノ酸含有金属ポリオキソ−塩に基づく新規な電気流動学的流体 - Google Patents

アミノ酸含有金属ポリオキソ−塩に基づく新規な電気流動学的流体

Info

Publication number
JPH0625639A
JPH0625639A JP5100671A JP10067193A JPH0625639A JP H0625639 A JPH0625639 A JP H0625639A JP 5100671 A JP5100671 A JP 5100671A JP 10067193 A JP10067193 A JP 10067193A JP H0625639 A JPH0625639 A JP H0625639A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
present
water
yield stress
amino acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5100671A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3075450B2 (ja
Inventor
Lori Jean Conway
ジーン コンウェイ ロリ
Donald Anthony Kadlec
アンソニー カドレック ドナルド
Joan S Holtschlag
サドバリー−ホルトシュラグ ジョアン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dow Silicones Corp
Original Assignee
Dow Corning Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dow Corning Corp filed Critical Dow Corning Corp
Publication of JPH0625639A publication Critical patent/JPH0625639A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3075450B2 publication Critical patent/JP3075450B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10MLUBRICATING COMPOSITIONS; USE OF CHEMICAL SUBSTANCES EITHER ALONE OR AS LUBRICATING INGREDIENTS IN A LUBRICATING COMPOSITION
    • C10M171/00Lubricating compositions characterised by purely physical criteria, e.g. containing as base-material, thickener or additive, ingredients which are characterised exclusively by their numerically specified physical properties, i.e. containing ingredients which are physically well-defined but for which the chemical nature is either unspecified or only very vaguely indicated
    • C10M171/001Electrorheological fluids; smart fluids

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Lubricants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い降伏応力及び良好な分散安定性を有する
電気流動学的流体組成物を提供する。 【構成】 非導電性液体に次式で示される構造体微粒子
を分散した分散液: [(M) p ( H2 O) X ( OH) y ] q c [ A] r d ・B
z ・nH2 O 〔M:金属のカチオン;p:Mの総原子価;x:ゼロ又
はそれより大きい値、y:ゼロ又はそれより大きい値、
常にx又はyのただ1つのみがゼロでありえ;q=p−
y、且つ少なくとも1;c:ゼロより大きい値;A:ア
ニオン;r:Aの総原子価、少なくとも1の値をとり;
d:ゼロより大きい値、(q×c)は常に(r×d)に
等しく;B:アミノ酸;z:0.01〜100;n=0
〜15。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分散相とベース液体を
含む電気流動学的流体であって、分散体が微細に分割さ
れた金属アミノ酸塩の粒子からなるものに関する。
【0002】
【従来の技術】電気流動学的(以下「ER」と略記する
ことがある)流体は、分極性固体相が誘電性流体相中に
分散されてなる。ER流体は、外部電圧を加えると液体
様から固体様に性質を変える能力を持つ点で特異であ
る。この変化は可逆的であり、このことは電界を除くと
液体様状態が戻ることを意味する。電圧をかけると、こ
の固体粒子は電極の間隙を橋掛けする繊維様ネットワー
クを形成する。このとき、この物質はニュートン流体と
して挙動せず、ビンガム塑性体の挙動を示す。ビンガム
塑性体効果を示す流体は、それが再び流動するためには
一定の水準の力(降伏応力)をかける必要がある。
【0003】ER流体の技術分野では、そのような流体
の強度を改善することが望ましい。それによって必要な
駆動力が小さくて済み、装置を小さくできるからであ
る。より強度の大きいER流体は装置をより低い電圧で
運転できるようにし、これは電力供給の設計に有利であ
り、一般に、現在は既存のER流体の能力を越えるER
流体を使用する他の応用領域を打ち開くであろう。電気
流動学的流体において、固体相の密度が流体相の密度に
釣り合うのも望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、電位応力転
移(potential stress transfer) 特性を増す高い降伏応
力値を有する電気流動学的流体である。ある種のアミノ
酸塩を非導電性液体に分散すると電気流動学的効果を有
する流体組成物が形成されることが発見された。これら
の組成物は、大幅に改善された降伏応力値を有し且つ相
溶性のあるベース液体中で良好な分散安定性を維持する
ので、これまでの系よりも明確な優位性を示す。
【0005】本発明の1つの目的は、高い降伏応力値を
提供する電気流動学的流体を提供することである。相溶
性のあるベース流体中で良好な分散安定性を維持する電
気流動学的流体を提供することも本発明の1つの目的で
ある。本発明の付加的な目的は、装置を低電圧で運転で
きるER流体を提供することである。
【0006】本発明の種々の態様、目的及び利点は、以
下の本発明の詳細な説明を考慮すれば明らかであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、電気非伝導性
液体中の複数の固体粒子の分散体を含む電気流動学的流
体組成物であって、前記固体粒子として次の一般式を有
する構造体を用いることを含む改良である:
【0008】 [(M) p ( H2 O) X ( OH) y ] q c [ A] r d ・Bz ・nH2 O (I)
【0009】ここに、Mは1つの金属のカチオン又は種
々の割合の複数の金属カチオンの混合物であり;pはM
の総原子価であって、ゼロより大きい値をとり;xはゼ
ロ又はそれより大きい値をとり、yはゼロ又はそれより
大きい値をとり、常にx又はyのただ1つのみがゼロで
ありえ;qはp−yの値をとり、且つ少なくとも1の値
をとり;cはゼロより大きい値をとり;Aは1つのアニ
オン又は種々の割合のアニオン混合物であり;rはAの
総原子価であって、少なくとも1の値をとり;dはゼロ
より大きい値をとり、(q×c)は常に(r×d)に等
しく;Bは1つのアミノ酸又は複数のアミノ酸の混合物
であり;zは0.01〜100の値をとり;そしてnは
0〜15の数である。
【0010】ここで、本発明組成物に適用される「加水
分解された」なる用語は、一般に加水分解に付せられた
構造体を表す。加水分解は、水が他の物質と反応して1
又はそれ以上の新しい物質を形成する化学反応である。
これは、水分子のイオン化及び加水分解された化合物の
化学結合の切断を含む。加水分解に付しうる化合物は加
水分解性である。
【0011】上述の式(I)中のMは、1つの金属カチ
オン又は種々の割合の複数の金属カチオンの混合物であ
る。本発明組成物用に好ましい金属カチオンは、アルカ
リ土類金属、遷移金属、ランタナイド、第13族元素、
第14族元素及び第15族元素(第13、14及び15
族元素は、新しいIUPAC命名法に従って名付けたも
のである)。本発明の目的のために特に好ましい金属カ
チオンは、アルミニウム、ジルコニウム、ベリリウム、
マグネシウム、ホウ素、ガリウム、インジュウム、タリ
ウム、ケイ素、ゲルマニウム、錫、鉛、砒素、アンチモ
ン、ビスマス、テルル、スカンジウム、イットリウム、
アクチニウム、チタン、ハフニウム、トリウム、ニオ
ブ、タンタル、クロム、鉄、ルテニウム、コバルト、
銅、亜鉛、カドミウム及びランタナイド並びにこれらの
混合物である。本発明の好ましい態様において、金属カ
チオンMはアルミニウム、ジルコニウム、鉄及び亜鉛で
ある。
【0012】上述の式(I)中のMは、種々の割合の複
数の金属カチオンの混合物でありうる。従って、1より
多い金属カチオンが用いられるとき、Mは式Mp =Mp1
a p2 b p3 c ・・・と表すことができ、ここにa、b
及びcはこの構造体中に存在するカチオンの数であり、
pはこれら金属カチオンの電荷の合計である。即ち、p
はM上の全電荷である。従って、例えば、もしも本発明
の構造体が式[(Al4Zr1) (OH)12]Cl4 (グリシ
ン)・3.3H2 Oを有するときは、pは16に等し
い。即ち、Alは電荷+3を持ち、Zrは電荷+4を持
ち、従って4(+3)+1(+4)=16である。即
ち、例えばp=a×p1+b×p2+c×p3である。
【0013】本発明構造体中に用いられるMの量は重要
ではなく、本発明の電気流動学的流体組成物の降伏応力
を増す量ならどんな量であってもよい。特定の降伏応力
を得るための特定の量の金属カチオンを提示できない。
それは、用いられるどんな特定の金属カチオンであって
も、その望みの量はアミノ酸の濃度、種類及び数、選択
されたアニオンの性質、量及び数、存在する水の量並び
に任意成分の存在又は不存在に依存するからである。
【0014】本発明の電気流動学的流体組成物におい
て、電気流動学的効果を与えるために、金属カチオンM
の量は一般に全組成物の5wt%の低さでありうる。実
際的な上限は全組成物の約90wt%のようである。望
むならばこれより多量の金属カチオンを用いうるが、電
気流動学的効果が低下するであろう。我々は、本発明方
法について金属カチオン成分濃度の広い限度と狭い限度
を一般的に教えたが、当業者は、望みのとき、各応用に
ついて最適な量を容易に決定できる。
【0015】上述の式(I)中のAは、1つのアニオン
又は種々の割合の複数のアニオンの混合物である。1
価、2価及び3価のアニオン並びにこれらの混合物は全
て本発明の電気流動学的流体の性能を効果的に増す。本
発明の好ましい態様においては、アニオンはハロゲンイ
オンである。本発明の電気流動学的流体組成物において
アニオンとして特に好ましいものは、塩素イオン、臭素
イオン、ヨウ素イオン、硫酸イオン及び燐酸イオンであ
る。
【0016】上述の式(I)中のAは、種々の割合の複
数のアニオンの混合物でありうる。従って、1より多い
アニオンが用いられるとき、Aは例えば式Ar =Ar1 a
r2 b r3 c で表しうる。ここにa、b及びcはこの組
成物中に存在するアニオンの数であり、rはこれらアニ
オンの電荷の合計である。即ち、rはA上の全電荷であ
る。従って、もし、本発明の構造物が式[(Al6) (O
H)10] (SO4)2 Cl4(グリシン)・H2 Oの式を有
するならば、rは(SO4 は−2の電荷を持ち、Clは
−1の電荷を持つから)2(−2)+4(−2)=−8
に等しい。即ち、r=a×r1+b×r2+c×r3,
等である。
【0017】本発明構造体中に用いられるAの量は重要
ではなく、本発明の電気流動学的流体組成物の降伏応力
を増す量ならどんな量であってもよい。特定の降伏応力
を得るための特定の量のアニオンを提示できない。それ
は、用いられるどんな特定のアニオンであっても、その
望みの量はアミノ酸の濃度、種類及び数、選択された金
属カチオンの性質、量及び数並びに任意成分の存在又は
不存在に依存するからである。
【0018】本発明の電気流動学的流体組成物におい
て、電気流動学的効果を与えるために、アニオンAの量
は一般に全組成物の1wt%の低さでありうる。実際的
な上限は全組成物の約90wt%のようである。望むな
らばこれより多量のアニオンを用いうるが、電気流動学
的効果が低下するであろう。我々は、本発明方法につい
てアニオン成分濃度の広い限度と狭い限度を一般的に教
えたが、当業者は、望みのとき、各応用について最適な
量を容易に決定できる。
【0019】上述の式(I)中のBは、1つのアミノ酸
又は種々の割合の複数のアミノ酸の混合物である。この
成分は、降伏応力性能及び電気流動学的性能に関して重
要である。アミノ酸はタンパク質の構成成分として周知
である。アミノ酸は両性であり、これはアミノ酸が水溶
液中で両性イオンとして存在することを意味する。本発
明の目的のために、アミノ酸は塩基性アミノ基(N
2 )及び酸性カルボキシル基(COOH)の両方を含
む有機酸である。本発明によれば、アミノ酸は必須アミ
ノ酸、非必須アミノ酸及び合成アミノ酸並びにこれらの
混合物からなる群れから選びうる。必須アミノ酸及び非
必須アミノ酸は、植物及び動物の組織中に遊離の状態で
存在し、又はタンパク質の構成成分として確立されてい
るアルファ−アミノ酸である、アミノ酸である。本発明
の範囲内にある必須アミノ酸の例としては、イソロイシ
ン、フェニルアラニン、ロイシン、リジン、メチオニ
ン、トレオニン、トリプトファン及びバリン並びにこれ
らの混合物を挙げうる。本発明の範囲内にある非必須ア
ミノ酸の例としては、アラニン、グリシン、アルギニ
ン、ヒスチジン、プロリン及びグルタミン酸並びにこれ
らの混合物を挙げうる。合成アミノ酸はグルコースの醗
酵のような種々の方法により合成される全てのアミノ酸
を含む。本発明にとって好ましい合成アミノ酸の例とし
ては、サルコシン、6−アミノカプロン酸、DL−アミ
ノ酪酸及びこれらの混合物を挙げうる。
【0020】アミノ酸成分は、アミノ酸成分を含まない
電気流動学的流体組成物に較べて、思いがけなく、大幅
に改善された降伏応力性能を生ずる。全ての公知のアミ
ノ酸は、本発明の組成物に用いると増大した電気流動学
的性能を与える。本発明の電気流動学的流体組成物にお
いて特に好ましいアミノ酸は、グリシン、プロリン、フ
ェニルアラニン及びアルギニン並びにこれらの混合物で
ある。
【0021】本発明構造体中に用いられるBの量は重要
ではなく、本発明の電気流動学的流体組成物の降伏応力
を増す量ならどんな量であってもよい。特定の降伏応力
を得るための特定の量のアミノ酸を提示できない。それ
は、用いられるどんな特定のアミノ酸であっても、その
望みの量は金属カチオンの濃度、種類及び数、用いられ
るアニオンの性質及び量、存在する水の量並びに任意成
分の存在又は不存在に依存するからである。本発明の電
気流動学的流体組成物において、電気流動学的流体の降
伏応力性能を増すのに一般に充分なアミノ酸の量はMの
約0.1モル%である。実際的な上限はMの100モル
%のようである。我々は、本発明方法についてアニオン
成分濃度の広い限度と狭い限度を一般的に教えたが、当
業者は、望みのとき、各応用について最適な量を容易に
決定できる。
【0022】本発明の配位子はアミノ酸に限られない。
望ましい電気流動学的効果を生ずる他の配位子も存在し
うる。有利な効果を生ずる配位子の例としては、モノ
−、ジ−又はポリカルボキシレート;第1、第2及び第
3アミン;アミド;硫黄含有構造体;リン含有構造体;
砒素含有構造体;セレン含有構造体;酸素又は水酸基含
有構造体、例えばアルコール、ジオール、ポリオール、
ジケトン等;並びに多座配位構造体、例えばクラウンエ
ーテル及びクリプテートを挙げうる。
【0023】本発明の構造体は水を含み、水はこの構造
体の残りを形成する。水は本発明の電気流動学的流体中
に、一般に全組成物の約0.1wt%〜約25wt%存
在する。
【0024】上記式(I)において、x及びyはMの配
位数に等しい。即ち、この構造体に1より多い金属カチ
オンが選ばれるならば、x及びyは選ばれた金属カチオ
ンの配位数の合計に等しい。またx及びyの1つはゼロ
でありうる。即ち、yがゼロならば本発明の構造体は次
の式を持つ:
【0025】 [(M) p ( H2 O) X ] q c [ A] r d ・Bz ・nH2 O (II)
【0026】ここに、Mは上記式(I)で定義したのと
同様であり;pはqに等しく;xはMの配位数に等し
く;c、r、d、z及びnは上記式(I)で定義したの
と同様である。
【0027】x=0ならば、本発明の組成物は次式で示
される:
【0028】 [(M) p ( OH) y ] q c [ A] r d ・Bz ・nH2 O (III)
【0029】ここに、M及びpは上記式(I)で定義し
たのと同様であり;yはMの配位数に等しく;q、c、
r、d、n及びzは上記式(I)で定義したのと同様で
ある。要するに、上記式(III) は本発明の組成物の上限
を構成する金属の水酸化物又は混合金属の水酸化物に等
しくなる。上記式(III) において、アニオン(A)、ア
ミノ酸(B)及び水は痕跡量で存在するに過ぎない。
【0030】上記式において、p及びq(水酸化物の場
合にのみq=0)は正の数である。式(I)において、
常にq=p−yである。上記式においてqはゼロであ
る。また、上記式において、x及びyは必ずしも整数で
はなく、端数でありうる。本発明の好ましい金属につい
ては、配位数は一般に3、4、5、6、8及び12であ
る。本発明の特に好ましい金属について、配位数は一般
には4及び6である。
【0031】本発明の好ましい態様において、電気流動
学的流体組成物は非導電性液体中に複数の固体粒子の分
散体を含み、この構造体は式[(Ala Zrb ) ( OH)
y ][(A)] d (B) z ・nH2 Oであり、ここにyは
0.1〜15の数であり、Aは塩素イオンであり、dは
0.1〜5の数であり、Bはプロリンであり、zは0.
1〜5の数であり、そしてnは0.1〜10の数であ
り、ここに(a+b)は1〜10である。
【0032】本発明の固体構造体は、後記金属のカチオ
ンに配位子として奉仕しうる化合物の存在下に金属の加
水分解性単純塩から作られる。この加水分解性金属塩は
種々の方法で調製できる。最も単純な塩は商業的に入手
可能である。1つの方法は、酸化剤、好ましくは強プロ
トン酸又はカチオンの水素塩を用いる純粋金属の酸化を
含む。そのようにして調製される加水分解性金属塩は、
標準還元電位がゼロより低い(標準水素電極に対して)
金属カチオンから構成される。それはFe、Zn、A
l、Cr等の普通の金属を含む。これらの反応用の普通
の酸化剤はHCl、HBr、HNO3 、H2 SO4 又は
これらカチオンの可溶性水素塩(即ち、AlCl3 ・6
2 O、AlBr3 ・6H2 O等である。)。用いられ
る金属は加水分解性であるので、この反応中に生ずるH
+ のH2 ガスへの還元はその溶液のpHを増す。反応の
化学量論を調節することにより、当業者は加水分解度を
調節し、結局最終物質の組成(即ち、上記式Iのx及び
y係数)を調節することができる。配位子の導入は、金
属カチオンの酸化/加水分解段階の前、後又は間に行う
ことができる。
【0033】本発明の固体構造体の他の調製方法は、1
つの金属塩又は金属塩の混合物を塩基で中和することを
含む。用いうる塩基の普通の例は可溶性金属水酸化物、
NH 3 、金属炭酸塩、水溶性アミン等である。上述のよ
うに、試薬の化学量論が最終構造体の中和度を決定す
る。本発明の全ての金属又はメタロイドの塩がこれらの
又は類似の塩基により部分的に又は完全に中和されう
る。配位子はプロセスの種々の段階で添加存在させう
る。しかしながら、この構造体は配位子の添加方法及び
配位子の添加時期に依存して変化しよう。換言すれば、
配位子の存在は中和反応に影響を与える。幾つかの例を
挙げれば、AlCl3 +NaOH、ZnCl2+N
3 、CoCl2 +Na2 CO3 、BeCl2 +CH3
NH2 がある。
【0034】本発明の固体構造体の他の調製方法は、酸
で特定の程度に酸性化した塩基性金属塩を用いる他は直
ぐ上に記載した方法と殆ど同じである。この反応は配位
子の存在下に又は不存在下に行いうる。幾つか例を挙げ
ると:NaAlO2 +HCl、ZrO2 CO2 +HC
l、Fe(OH)2 +HNO3 、Co(OH)2 +CH
3 COOH。金属酸化物及び水酸化物は、不溶性である
程酸性にするのが難しい。
【0035】本発明の固体構造体の最後の合成方法は、
金属アルコキサイドM(OR)r 又は金属シリコネート
M(OSiR3)r の加水分解を含む。有機溶媒又はシリ
コーン溶媒中の金属アルコキサイド又は金属シリコネー
トの溶液に予め定められた量の水を加えることにより達
成される。上述の方法のように金属カチオンの加水分解
度を、試薬の化学量論が再び決定する。種々の反応段階
での配位子の添加は前記構造体に変化をもたらす。当業
者はこれらの差異を、日常的実験により決定できよう。
これらのタイプの加水分解反応用出発物質の幾つかの普
通の例は、 [CH3 CH2 O]4Zr、[(CH3)3 CO]4
Ti、 (CH3 CH2 O)3Al、等である。
【0036】この構造体の合成の後(この合成方法は上
に述べた)溶液から固体を分離するのに幾つかの方法が
ある。上述の固体粒子の合成方法の殆どは水溶性の物質
を生ずる。溶液からの固体粒子の分離の殆どの共通の方
法は、スプレー乾燥、炉乾燥、緩慢な蒸発もしくは冷却
を経由する沈殿、凍解又は溶解性を減ずるために他の溶
剤(即ち、有機溶剤)を加えること、である。沈殿、凍
解又は溶剤添加の方法を用いるときは、その後にろ過及
び乾燥段階が必要である。炉乾燥、沈殿及び溶剤添加の
方法にはリスクがある。それは、これらの方法は比較的
緩慢であり、ここに述べた固体粒子構造体は準安定であ
り、これらは溶液中の当初の構造体に必ずしも対応しな
い固体が得られるかも知れないからである。
【0037】本発明のER流体は、ビヒクルトランスミ
ッション(vehicle transmissions)、ファンクラッチ及
びアクセサリドライブ(accesory drives) 、エンジン取
り付け設備、防音制振体、張力調整装置、制御されたト
ルクドライブ(controlled torque drive) のような多数
の用途に利用できる。
【0038】上述の金属アミノ酸塩に基づくER流体
は、非導電性液体中に複数の固体アミノ酸塩粒子を均一
に分散することにより調製できる。この非導電性液体
は、現在の技術のER流体を調整するのに用いられてい
る公知の液体ビヒクル(即ち、連続媒体)のいずれから
でも選択することができる。従って、例えば、それは有
機油、例えば鉱油、ポリ塩化ビフェニル、ひまし油、フ
ルオロカーボン油、あまに油、CTFE(クロロトリフ
ルオロエチレン)等でありうる。この非導電性液体は、
これに代えて、シリコーン油、例えばポリジメチルシロ
キサン、ポリメチルトリフルオロプロピルシロキサン、
ポリメチルアルキルシロキサン、ポリフェニルメチルシ
ロキサン等でありうる。
【0039】前記非導電性液体として用いられる液体
は、好ましくは粘度が25℃で約1〜10000cPで
ある。前記非導電性液体は、粘度が25℃で約4〜10
00cPであるクロロトリフルオロエチレンであること
が非常に好ましい。一般には、本発明の電気流動学的流
体組成物中に非導電性液体が約95〜約25wt%存在
する。しかしながら、本発明の電気流動学的流体組成物
中に非導電性液体が約80〜約60wt%存在するのが
好ましい。用いられる最適量は、種々の変数の内でも、
所定のアミノ酸塩、液体の種類、液体の粘度及び目的と
する用途に大いに依存する。
【0040】非導電性液体中への固体アミノ酸塩の分散
は、好ましくは一般に受け入れられているどんな方法、
例えばボールミル、ペイント練り機、高剪断ミキサー、
スプレー乾燥又は手混合によってでも行いうる。この分
散過程の間にこのアミノ酸粒子及び非導電性液体は高速
度で剪断され、これによって粒子のサイズは小さくな
り、それらはこの液体媒体中で安定な懸濁体を形成す
る。最終粒度は平均直径約5〜100μm が好ましい。
直径がこの範囲より大きいと、粒子は沈降する傾向を示
し、この直径が低すぎると、粒子の熱ブラウン運動がE
R効果を減らす傾向がある。
【0041】非導電性液体中へのアミノ酸塩の同様な分
散は、最初にこの粒子を適当な微細さに磨砕し、次いで
液体成分中に混合することにより達せられる。
【0042】一般には、約5〜約75wt%のアミノ酸
塩を非導電性液体中に分散する。しかしながら、用いら
れる最適量は、種々の変数の内でも、所定のアミノ酸
塩、液体の種類、液体の粘度及び目的とする用途に大い
に依存する。当業者は日常的実験により与えられたどん
な系においても適当な割合を容易に決定するであろう。
【0043】本発明のER流体組成物は、更に酸化防止
剤、安定剤、着色剤及び染料を含んでいてもよい。
【0044】本発明の電気流動学的流体は、現在のER
流体組成物技術に供されている多数の用途に有用であ
る。この種々の用途の例は、トルク伝達用途、例えば牽
引駆動装置、自動車の変速装置及びアンチロックブレー
キ装置;機械的減衰用途、例えば能動エンジンマウント
(active engine mounts)、ショック吸収装置及び懸架装
置;並びに軟らかい部材の制御された補強が望まれる用
途、例えば可動部を持たない液圧制御バルブ及びロボッ
トの腕、を含む。本発明の組成物は高い降伏応力値を提
供し且つベース液体中で良好な分散安定性を維持するE
R流体を必要とする用途に特に有用である。
【0045】本発明組成物を、アミノ酸成分を持たない
ER流体と較べて、降伏応力及び電流密度について試験
した。降伏応力を測定するために Rheometrics RSR(商
標)レオメーターを用いる。レオメーターのモーターは
上部の試験固定物にトルクをかけ、剪断応力がこのサン
プルに剪断応力が掛かるようになっている。応力の量は
試験固定物とトルクの関数である。ER流体の降伏応力
試験のために平行な板を用いる。この板の直径は8〜5
0mmである。この物質中の歪みはサンプルの形状寸法及
び上部平行板の回転の関数である。掛けられた応力と得
られた歪みから応力/歪み曲線をプロットし、降伏応力
を決定するが、これは応力の小さな増加に対して歪みが
大きく増加する点である。
【0046】測定器の試験固定物に電界をかけるにはレ
オメーターの変形が必要である。アダプターを高絶縁耐
力のフェノール樹脂から作り、これをモーターのカップ
リング及び上部の試験固定物の間に置いた。新しいベー
スを同じフェノール樹脂で作った。下部の試験固定物
は、その固定位置から電気リードを容易に装着された。
上部電極は非常に摩擦の低いブラシ型接続が必要であっ
た。これは一片の高電圧電線を取り付けた銅箔によって
達せられた。
【0047】サンプルの電流密度も試験した。全ての機
械的試験の間、試験サンプルと接地の間に置かれた電源
と直列にあるピコアンメーターを用いて電流を監視す
る。
【0048】以下に示す本発明の構造体の平均式は、以
下のようにして決定した。本発明の構造体中のアニオン
の量は電位差滴定により決定した。サンプルを秤量し、
ビーカーに入れ、攪拌する。電極を攪拌の渦の外でビー
カーの壁に接触しない位置に配置する。滴定液はビュレ
ットから直接サンプル溶液中に入れる。滴定の終点はミ
リボルトの読みの変化により決定する。このミリボルト
の読みは、終点が近づくと大きな量で増し(Ag/Ag
Clガラス電極では負に、カロメルガラス電極では正
に)、増加量は終点を過ぎると鋭く落ちる。ミリボルト
/ミリリットルの変化が最高のときが終点である。
【0049】本発明の構造体中の元素は、プラズマ発光
分光法−酸灰化法により測定した。サンプルは、金属元
素をイオン状態に転化するために酸化条件下に酸温浸に
より分解する。二酸化ケイ素はフッ酸で処理して除く。
水溶性金属元素はプラズマ発光分光法によりppm から%
の範囲で測定する。サンプル溶液をアルゴンプラズマ中
に吸引し、特性発光強度を特定の元素について測定す
る。標準のコンピューターから発するデータは光の強度
から特定の元素の濃度に翻訳する。特定の元素の標準溶
液を用いて各シリーズのサンプルについて測定器を検量
する。
【0050】以下に述べるサンプルの平均式を決定する
目的で、本発明の構造体の炭素、水素及び窒素の含量を
サンプルの接触酸化により測定した。炭素と水素は二酸
化炭素及び水として測定する。窒素は元素の形で測定す
る。種々の自動又は半自動分析器が役に立つ。ガスは、
特定の物質上での吸着/脱着による検出の前に分離す
る。マノメーター検出設備、重量法検出設備、熱伝導率
検出設備及び赤外線検出設備を含む種々の検出設備を用
いうる。炭素、水素及び/又は窒素は全サンプルのパー
センテージとして報告する。以下の例において以下のア
ミノ酸を用いた:
【0051】プロリン=C4 7 NHCOOH グリシン=NH2 CH2 COOH フェニルアラニン=C6 5 CH2 CH(NH2)COO
H アルギニン=H2 NC(NH)NH(CH2)3 CH(N
2)COOH グルタミン酸=COOH(CH2)2 CH(NH2)COO
【0052】以下の例において以下の合成アミノ酸を用
いた: サルコシン=CH3 NHCH2 CO2 H 6−アミノカプロン酸=H2 N(CH2)5 CO2 H DL−アミノ酪酸=C2 5 CH(NH2)CO2
【0053】以下の構造体も電気流動学的効果を試験し
た: シュウ酸:(COOH)2・2H2 O アミノ官能性シリコーン加水分解物:(CH3 RSi
O) x ここにR=−CH2 CH(CH3)CH2 NH(CH2)2 NH2 そしてここに
x=2〜6。
【0054】(例1)本発明のER流体が当技術で既に
記載されているものよりも優れていることを示すために
以下の実験を行った。これら例における全ての部及び%
は特に断らない限り重量基準である。
【0055】アルミニウムジルコニウムプロリン塩化水
加物を次の方法で調整した:370.05gの炭酸ジル
コニウムペースト(ZrO2 CO2 ・nH2 O)、18
0.91gの濃塩酸(HCl)及び185.13gの脱
イオン(DI)水を混合し、反応させた。反応が完了し
た後、90gのプロリンを加えた。次いで、得られた溶
液を48.89gの塩化アルミニウム(50%水溶
液)、880gのアルミニウム塩化水加物(Al2(O
H)5Cl)(50%水溶液)及び26.36gのDI水
の混合物に加えた。全ての反応体及び生成物を溶解性に
するために追加のDI水を加えた。
【0056】このAZP(アルミニウムジルコニウムプ
ロリン塩化水加物)粒子を、周囲温度で、20センチス
トークスのポリジメチルシロキサン流体、クロロトリフ
ルオロエチレン(CTFE)流体及び塩素化パラフィン
流体中で装填割合が25〜45wt%(重量%)となる
ようにして、手による混合により分散した。降伏応力値
を、平行板配置及び間隔1mmを用いてレオメトリクスス
トレスレオメーター(Rheometrics Stress Rheometer)上
で測定した。降伏応力値を、0、1及び2kV/mmの電界
の存在下に測定した。当技術分野で記述されているもの
と較べて本発明の達成した予期せざる結果を示すために
現在のER技術の降伏応力値も試験した。試験した比較
サンプルは、20センチストークスのポリジメチルシロ
キサン(PDMS)流体又はCTFE中のシリコーンア
ミンスルフェート(SAS)並びに米国特許No.499
4198及び英国特許No.GB−A−1570234に
記載されている塩素化パラフィンベース流体中に分散さ
れたリチウム−ポリメチルメタクリレート(Li−PM
MA)粒子であった。
【0057】
【表1】
【0058】本発明のER流体は、当技術分野で既述の
ものよりも電位応力転移特性(potential stress transf
er characteristics) が増し、大幅に改善された降伏応
力を有する。本発明のER流体はまた、CTFE中で良
好な分散安定性を保持している。
【0059】(例2)以下のサンプルを調整し、降伏応
力及び電流密度について試験した。この試験の結果を以
下に示す第II表に記述する。以下のようにして調整した
組成物の降伏応力及び電流密度を上述の方法に従って試
験した。
【0060】サンプル1 アルミニウムジルコニウムグリシン塩化水加物を以下の
方法に従って調整した:370.05gの炭酸ジルコニ
ウムペースト(ZrO2 CO2 ・nH2 O)、180.
91gの濃塩酸(HCl)及び185.13gのDI水
を混合し、反応させた。反応が完了した後、90gのグ
リシンを加えた。次いで、得られた溶液を48.83g
の塩化アルミニウム(50%水溶液)、880.62g
のアルミニウム塩化水加物(Al2(OH)5Cl)(50
%水溶液)及び26.16gのDI水の混合物に加え
た。全ての反応体及び生成物を溶解性にするために追加
のDI水を加えた。
【0061】このサンプルにおいて調製した組成物はア
ルミニウムジルコニウムグリシン塩化水加物及び硫酸ナ
トリウムであり、次のようにして調製した:10.0g
のAZG(アルミニウムジルコニウムグリシン塩化水加
物)を脱イオン(DI)水に溶解した。4.41gの硫
酸ナトリウム(Na2 SO4 )を水に溶解し、次いでA
ZG水溶液に加えた。AZG分子中の塩素イオンが硫酸
イオンに置換されて沈殿が生成した(AZG硫酸塩)。
この沈殿をろ過し、DI水で洗浄し、再ろ過し、強制空
気炉中で約101℃で乾燥した。次いでAZG硫酸塩を
20cs(センチストークス)のポリジメチルシロキサ
ン(PDMS)中に67wt%で、及びクロロトリフル
オロエチレン(CTFE)中に49wt%で分散した。
降伏応力及び電流密度の結果を以下の第II表に見ること
が出来る。このサンプルは次の平均式を有する:
【0062】Al2.74Zr(OH)7.72(SO4)
2.25(グリシン)0.54・nH2
【0063】サンプル2 このサンプルにおいて調製した組成物はアルミニウムジ
ルコニウムプロリン塩化水加物及び硫酸ナトリウムであ
り、次のようにして調製した:10.0gのAZP(ア
ルミニウムジルコニウムプロリン塩化水加物)を脱イオ
ン(DI)水に溶解した。4.9gの硫酸ナトリウム
(Na2 SO4 )を水に溶解し、次いでAZP水溶液に
加えた。AZP分子中の塩素イオンが硫酸イオンに置換
されて沈殿が生成した(AZP硫酸塩)。この沈殿をろ
過し、DI水で洗浄し、再ろ過し、強制空気炉中で約1
01℃で乾燥した。次いでAZP硫酸塩を20cs(セ
ンチストークス)のポリジメチルシロキサン(PDM
S)中に67wt%で、及びクロロトリフルオロエチレ
ン(CTFE)中に49wt%で分散した。降伏応力及
び電流密度の結果を以下の第II表に見ることが出来る。
このサンプルは次の平均式を有する:
【0064】Al2.74Zr(OH)7.72(SO4)
2.25(プロリン)0.54・nH2
【0065】サンプル3 このサンプルにおいて調製した組成物はアルミニウムジ
ルコニウムグリシン塩化水加物及び燐酸ナトリウムであ
り、次のようにして調製した:10.0gのAZGを脱
イオン(DI)水に溶解した。次いで3.46gの燐酸
ナトリウム(Na3 PO4 )を水に溶解し、次いでAZ
G水溶液に加えた。AZG分子中の塩素イオンが燐酸イ
オンに置換されて沈殿が生成した(AZG燐酸塩)。こ
の沈殿をろ過し、DI水で洗浄し、再ろ過し、強制空気
炉中で約72℃で乾燥した。次いでAZG燐酸塩を20
cs(センチストークス)のポリジメチルシロキサン
(PDMS)中に66wt%で、及びクロロトリフルオ
ロエチレン(CTFE)中に43wt%で分散した。降
伏応力及び電流密度の結果を以下の第II表に見ることが
出来る。このサンプルは次の平均式を有する:
【0066】Al3.45Zr(OH)9.85(SO4)
1.5 (グリシン)0.26・nH2
【0067】サンプル4 このサンプルにおいて調製した組成物はアルミニウムジ
ルコニウムプロリン塩化水加物及び燐酸ナトリウムであ
り、次のようにして調製した:10.0gのAZPを脱
イオン(DI)水に溶解した。次いで3.59gの燐酸
ナトリウム(Na3 PO4 )を水に溶解し、次いでAZ
P水溶液に加えた。AZP分子中の塩素イオンが燐酸イ
オンに置換されて沈殿が生成した(AZP燐酸塩)。こ
の沈殿をろ過し、DI水で洗浄し、再ろ過し、強制空気
炉中で約72℃で乾燥した。次いでAZP燐酸塩を20
cs(センチストークス)のポリジメチルシロキサン
(PDMS)中に66wt%で、及びクロロトリフルオ
ロエチレン(CTFE)中に43wt%で分散した。降
伏応力及び電流密度の結果を以下の第II表に見ることが
出来る。このサンプルは次の平均式を有する:
【0068】Al3.56Zr(OH)10.06(PO4)
1.54(プロリン)0.10・nH2
【0069】サンプル5 この例で調製した構造体はアルミニウムジルコニウムフ
ェニルアラニン塩化水加物であり、次のようにして調製
した:19.82gの炭酸ジルコニウムペースト、9.
69gの濃塩酸(HCl)及び75.74gのDI水を
混合し、反応させた。反応が完了した後、10.61g
のフェニルアラニン(中性アミノ酸)を加えた。次い
で、得られた溶液を3.13gの塩化アルミニウム(5
0%水溶液)、56.02gのアルミニウム塩化水加物
(Al2(OH)5Cl)(50%水溶液)及び1.77g
のDI水の混合物に加えた。全ての反応体及び生成物を
溶解性にするために追加のDI水を加えた。次いでこの
サンプルをスプレー乾燥し、CTFEに21wt%で分
散した。降伏応力及び電流密度の結果を以下の第II表に
見ることが出来る。このサンプルは次の平均式を有す
る:
【0070】Al4 Zr(OH)12.28(Cl)3.72(フェ
ニルアラニン)1.0・nH2
【0071】サンプル6 この例で調製した構造体はアルミニウムジルコニウムア
ルギニン塩化水加物であり、次のようにして調製した:
19.92gの炭酸ジルコニウムペースト、9.95g
の濃塩酸(HCl)及び9.86gのDI水を混合し、
反応させた。反応が完了した後、3.93gのアルギニ
ン(塩基性アミノ酸)を加えた。次いで、得られた溶液
を3.17gの塩化アルミニウム(50%水溶液)、5
5.95gのアルミニウム塩化水加物(Al2(OH)5
l)(50%水溶液)及び1.72gのDI水の混合物
に加えた。全ての反応体及び生成物を溶解性にするため
に追加のDI水を加えた。次いでこのサンプルをスプレ
ー乾燥し、CTFEに47wt%で分散した。降伏応力
及び電流密度の結果を以下の第II表に見ることが出来
る。このサンプルは次の平均式を有する:
【0072】Al4 Zr(OH)12.15(Cl)3.85 (ア
ルギニン)0.34・nH2
【0073】サンプル7 この例で調製した構造体はアルミニウムジルコニウムグ
ルタミン酸塩化水加物であり、次のようにして調製し
た:8.15gの炭酸ジルコニウムペースト、4.01
gの濃塩酸(HCl)及び46.49gのDI水を混合
し、反応させた。反応が完了した後、1.35gのグル
タミン酸(酸性アミノ酸)を加えた。次いで、このサン
プルを混合してゲル化した。このゲルを炉中で乾燥し、
磨砕/粉砕し、次いでCTFEに35wt%で分散し
た。降伏応力及び電流密度の結果を以下の第II表に見る
ことが出来る。このサンプルの化合物は次の平均式を有
する:
【0074】Zr(OH)2.78(Cl)1.22(グルタミン
酸)0.34・nH2
【0075】
【表2】
【0076】
【表3】
【0077】上記第II表のデータは、本発明の組成物は
一貫して高い降伏応力特性を示し、且つCTFE中で高
い分散安定性を維持することを示している。第IIA表は
中性、塩基性及び酸性アミノ酸は、全て降伏応力を増
し、CTFE中で良好な分散安定性を維持することを示
している。
【0078】(例3)次のサンプルを調製し、降伏応力
及び電流密度について試験した。この試験の結果を以下
に示す第III 表に示す。以下の方法で調製した組成物の
降伏応力及び電流密度を上述の方法で試験した。
【0079】サンプル8 このサンプルにおいて調製した構造体は、鉄グリシン塩
化水加物で、次の方法で調製した:2.68gの濃HC
l、30gのDI水及び6.26gの鉄やすり屑を、攪
拌棒で約2.5時間混合し、反応させた。次いで未反応
鉄をろ過し、水を蒸発させて残留溶液を濃縮し約15mL
にした。次いで、2.27gのグリシンをこの溶液に加
え、溶解させた。次いで、炉中で約100℃で加熱して
残留水を除いた。この粒子を手で磨砕し、CTFE中に
固形分35wt%で分散した。降伏応力及び電流密度値
を以下の第III 表に見ることが出来る。このサンプルの
化合物は次の平均式を有する:
【0080】 Fe1(OH) y (Cl)3 (グリシン)0.35・nH2
【0081】鉄は酸化過程の程度に依存して第1鉄(F
+2)又は第2鉄(Fe+3)として存在しうる。分析の
結果、大部分の鉄は+2の酸化状態で存在することを示
す。固体粒子を分離するのに用いた方法の故に、過剰の
塩素イオンがこの錯体と結合してヒドロキシルイオンの
正確な量を決定するのは非常に困難である。
【0082】サンプル9 このサンプルにおいて調製した構造体は、亜鉛グリシン
塩化水加物で、次の方法で調製した:20.09gの濃
HCl、136gのDI水及び40.62gの亜鉛金属
(粉末)を混合し約24時間反応させた。次いで未反応
亜鉛をろ過し、水を蒸発させて残留溶液を濃縮し約75
mLにした。次いで、7.58gのグリシンをこの溶液に
加え、溶解させた。次いで、炉中で約70℃で8時間、
次いで真空炉で70℃及び30トルで約3時間加熱して
残留水を除いた。この粒子を手で磨砕し、CTFE中に
固形分35wt%で分散した。降伏応力及び電流密度値
を以下の第III 表に見ることが出来る。このサンプルの
化合物は次の平均式を有する:
【0083】 Zn1(OH) y (Cl)2.08(グリシン)1.18・nH2
【0084】このサンプルにはサンプル8と同じ問題が
存在する。第2鉄(Fe+3)として存在しうる。分析の
結果、大部分の鉄は+2の酸化状態で存在することを示
す。固体粒子を分離するのに用いた方法の故に、過剰の
塩素イオンがこの錯体と結合してヒドロキシルイオンの
正確な量を決定するのは非常に困難である。
【0085】サンプル10 この例で調製した構造体はジルコニウムグリシン塩化水
加物であり、次のようにして調製した:89.6gの炭
酸ジルコニウムペースト、43.8gの濃HCl及び4
4.8gのDI水を混合し、反応させた。反応が完了し
た後、21.8gのグリシンを加え混合した。次いで、
このサンプルをスプレー乾燥し、CTFEに固形分35
wt%及び44wt%で分散した。降伏応力及び電流密
度の結果を以下の第III 表に見ることが出来る。このサ
ンプルの化合物は次の平均式を有する:
【0086】ZrO(OH)0.28(Cl)1.72(グリシン)
1.10・nH2
【0087】サンプル11 この例で調製した構造体はアルミニウムグリシン塩化水
加物であり、次のようにして調製した:8.02gの5
0%塩化アルミニウム(AlCl3)水溶液、144.8
gのアルミニウム塩化水加物(Al2(OH)5Cl)(5
0%水溶液)、4.28gのDI水を混合した。グリシ
ン14.08gの水溶液を上記溶液に加えた。次いで、
このサンプルをスプレー乾燥し、CTFEに固形分35
wt%及び44wt%で分散した。降伏応力及び電流密
度の結果を以下の第III 表に見ることが出来る。このサ
ンプルの化合物は次の平均式を有する:
【0088】 Al(OH)2.21 Cl0.79( グリシン)0.43・nH2
【0089】サンプル12この例で調製した構造体はア
ルミニウムジルコニウム塩化水加物であり、次のように
して調製した:44.8gの炭酸ジルコニウムペース
ト、21.9gの濃HCl及び22.4gのDI水を混
合し(パートA)、反応させた。この反応が完了した後
2.8gのAlCl3 (50%水溶液)、50.5gの
アルミニウム塩化水加物(Al2(OH)5Cl)(50%
水溶液)、1.5gのDI水及びパートAを混合した。
この混合物は直ちにゲル化し、40℃の炉中に置いて過
剰の水を除いた。乾燥後、この粒子をボールミルを用い
て磨砕し、CTFEに固形分46wt%で分散した。降
伏応力及び電流密度の結果を以下の第III 表に見ること
が出来る。このサンプルの化合物は次の平均式を有す
る:
【0090】 Al3.06Zr(OH)9.23 Cl3.95・nH2
【0091】
【表4】
【0092】上述の例は、電気流動学的流体中にアミノ
酸を存在させる有利さを明らかに示している。化学構造
体[(M) p ( OH) y ] q c [ A] r d z ・nH2
を有する粒子を含む流体のER効果を、化学構造体
[(M) p ( OH) y ] q c [ A] r d ・nH2 Oを有す
るそれと較べれば、アミノ酸[(B)]を含む構造体は意外
にも有利な電気流動学的効果を与えることが観察され
た。降伏応力値は、アミノ酸(B)を含む構造体がこれ
を含まないものに対してはるかに高い。このことは、上
記の諸表に示された情報から明らかに示されている。ア
ミノ酸を含む本発明構造体の他の利点は、当技術分野の
文献に記載された従来のER流体に較べると、粒子の加
工性がはるかに容易であることである。配合物中にアミ
ノ酸が存在しないときは、炉で乾燥して機械的に磨砕し
なければならないゲルを生じることである。本発明に従
ってアミノ酸が存在するときは、サンプルは溶液中に残
留し、粒子を得るためにスプレー乾燥を利用できる。溶
液をスプレー乾燥するのは、ゲル様材料を乾燥すること
よりもはるかに複雑でない。
【0093】(例4)以下のサンプルを調製し、降伏応
力及び電流密度を試験した。試験の結果を以下の第IV表
に示す。以下の方法で調製した組成物の降伏応力及び電
流密度は上述の方法で試験した。
【0094】サンプル13 この例で調製した構造体はアルミニウムジルコニウムサ
ルコシン塩化水加物であり、次のようにして調製した:
9.93gの炭酸ジルコニウムペースト、4.87gの
濃HCl及び10.05gのDI水を混合し、反応させ
た。反応が完了した後、2.81gのサルコシン(合成
アミノ酸)を加えた。次いで、この溶液を1.44gの
塩化アルミニウム(50%水溶液)、25.30gのア
ルミニウム塩化水加物(Al2(OH)5Cl)(50%水
溶液)及び0.74gのDI水の混合物に加えた。次い
で、このサンプルを80℃の空気炉中で約5時間乾燥し
た。次いでこの温度を50℃に下げ、一夜乾燥した。次
いで、このサンプルを70℃、30トルの真空炉中に約
2.5時間置き、次いで手で磨砕し、CTFEに35w
t%で分散した。降伏応力及び電流密度の結果を以下の
第IV表に見ることが出来る。このサンプルは次の平均式
を有する:
【0095】Al3.5 Zr(OH)10.52(Cl)
3.98 (サルコシン)1.11・nH2
【0096】サンプル14 この例で調製した構造体はアルミニウムジルコニウム6
−アミノカプロン酸塩化水加物であり、次のようにして
調製した:9.61gの炭酸ジルコニウムペースト、
4.61gの濃HCl及び4.83gのDI水を混合
し、反応させた。反応が完了した後、3.95gの6−
アミノカプロン酸(合成アミノ酸)を加えた。次いで、
この溶液を1.69gの塩化アルミニウム(50%水溶
液)、25.26gのアルミニウム塩化水加物(Al
2(OH)5Cl)(50%水溶液)及び0.75gのDI
水の混合物に加えた。次いで、このサンプルを80℃の
空気炉中で約5時間乾燥した。次いでこの温度を50℃
に下げ、一夜乾燥した。次いで、このサンプルを70
℃、30トルの真空炉中に約2.5時間置き、次いで手
で磨砕し、CTFEに35wt%で分散した。降伏応力
及び電流密度の結果を以下の第IV表に見ることが出来
る。このサンプルは次の平均式を有する:
【0097】Al3.5 Zr(OH)11.29Cl3.21(6−
アミノカプロン酸)0.94・nH2
【0098】サンプル15 この例で調製した構造体はアルミニウムジルコニウムD
L−2−アミノ酪酸塩化水加物であり、次のようにして
調製した:9.93gの炭酸ジルコニウムペースト、
4.79gの濃HCl及び4.98gのDI水を混合
し、反応させた。反応が完了した後、3.95gのDL
−2−アミノ酪酸(合成アミノ酸)を加えた。次いで、
この溶液を1.62gの塩化アルミニウム(50%水溶
液)、25.70gのアルミニウム塩化水加物(Al
2(OH)5Cl)(50%水溶液)及び0.80gのDI
水の混合物に加えた。次いで、このサンプルを80℃の
空気炉中で約5時間乾燥した。次いでこの温度を50℃
に下げ、一夜乾燥した。次いで、このサンプルを70
℃、完全真空下の真空炉中に約2.5時間置き、次いで
手で磨砕し、CTFEに35wt%で分散した。降伏応
力及び電流密度の結果を以下の第IV表に見ることが出来
る。このサンプルは次の平均式を有する:
【0099】Al3.4 Zr(OH)10.43Cl3.77(DL
−2−アミノ酪酸)1.13・nH2
【0100】サンプル16 この例で調製した構造体はアルミニウムジルコニウムグ
リシン塩化水加物(グリシン過剰)であり、次のように
して調製した:5.39gの炭酸ジルコニウムペース
ト、2.55gの濃HCl及び2.55gのDI水を混
合し、反応させた。反応が完了した後、12.46gの
グリシン(Zrに対して10モル過剰)を加えた。次い
で、この溶液を1.46gの塩化アルミニウム(50%
水溶液)、25.35gのアルミニウム塩化水加物(A
2(OH)5Cl)(50%水溶液)及び0.79gのD
I水の混合物に加えた。次いで、このサンプルを80℃
の空気炉中で約5時間乾燥した。次いでこの温度を50
℃に下げ、一夜乾燥した。次いで、このサンプルを70
℃、30トルの真空炉中に約3時間置き、次いで手で磨
砕し、CTFEに35wt%で分散した。降伏応力及び
電流密度の結果を以下の第IV表に見ることが出来る。こ
のサンプルは次の平均式を有する:
【0101】Al6.3 Zr(OH)17.26Cl5.64(グリ
シン)10.39・nH2
【0102】サンプル17 この例で調製した構造体はアルミニウムジルコニウムシ
ュウ酸塩化水加物であり、次のようにして調製した:
4.72gの炭酸ジルコニウムペースト、2.31gの
濃HCl及び2.35gのDI水を混合し、反応させ
た。反応が完了した後、1.92gのシュウ酸二水塩
(ジカルボン酸)を加えた。次いで、この溶液を0.7
0gの塩化アルミニウム(50%水溶液)、12.60
gのアルミニウム塩化水加物(Al2(OH)5Cl)(5
0%水溶液)及び0.38gのDI水の混合物に加え
た。次いで、このサンプルを110℃の空気炉中で約1
時間乾燥した。次いでこの温度を80℃に下げ、一夜乾
燥した。次いで、このサンプルをボールミルで磨砕し、
CTFEに35wt%で分散した。降伏応力及び電流密
度の結果を以下の第IV表に見ることが出来る。このサン
プルは次の平均式を有する:
【0103】Al3.8 Zr(OH)11.31Cl4.09(シュ
ウ酸)1.2・nH2
【0104】サンプル18 この例で調製した構造体はアルミニウムジルコニウムア
ミノ官能性シリコーン水解物塩化水加物であった。この
アミノ官能性シリコーン水解物は100モル%アミノ官
能性で短い線状鎖の集まりで、環状体であり、14ペー
ジに述べた式を有する。このサンプルの構造体は次のよ
うにして調製した:4.38gの炭酸ジルコニウムペー
スト、2.14gの濃HCl及び2.19gのDI水を
混合し、反応させた。反応が完了した後、2.59gの
アミノ官能性シリコーン水解物(ジアミノ化合物)を加
えた。この時点でこの溶液はゲル化したが、熱を加える
と(60℃〜70℃)このゲルは粘稠なクリーム状混合
物に変わった。次いで、この溶液を0.70gの塩化ア
ルミニウム(50%水溶液)、12.63gのアルミニ
ウム塩化水加物(Al2(OH)5Cl)(50%水溶液)
及び0.38gのDI水の混合物に加えた。このサンプ
ルは再度ゲル化した。次いで、このサンプルを105℃
の空気炉中で約1時間乾燥した。次いでこの温度を70
℃に下げ、一夜乾燥した。次いで、このサンプルをボー
ルミルで磨砕し、CTFEに35wt%で分散した。降
伏応力及び電流密度の結果を以下の第IV表に見ることが
出来る。このサンプルは次の平均式を有する:
【0105】Al4 Zr(OH)11.45Cl4.55((CH3
RSiO)x )1・nH2
【0106】ここにR=−CH2 CH(CH3)CH2
H(CH2)2 NH2 そしてここにx=2〜6。
【0107】
【表5】
【0108】第IV表は、合成アミノ酸も本発明の電気流
動学的組成物の高い降伏応力に寄与することを明らかに
示している。上記諸表に示されたデータは、本発明の組
成物は予想外にそして一貫して有益な電気流動学的性質
を与え、且つ高い分散安定性を維持することを示してい
る。第IV表のデータは又、他の配位子、例えばCOO
H、NH2 を含む配位子又はシリコーン官能性物質も本
発明の構造体中で機能することを示している。従って、
本発明はアミノ酸配位子のみに限られない。
【0109】上述のことから、本発明の本質的態様及び
概念から実質的に離れることなく、ここに述べられた化
合物、組成物及び方法において種々の他の多数の変形が
可能であることが明らかであろう。従って、ここに記載
された本発明の形態は単なる例であって、特許請求の範
囲に定義された本発明の範囲を限定しようとするもので
はない。
【0110】
【発明の効果】本発明によれば、高い降伏応力及び良好
な分散安定性を有する電気流動学的流体組成物が提供さ
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ドナルド アンソニー カドレック アメリカ合衆国,ミシガン,ミッドラン ド,イースト ワッカーリー ロード 4810 (72)発明者 ジョアン サドバリー−ホルトシュラグ アメリカ合衆国,ミシガン,サジナウ,ハ ンドレイ ストリート 1900

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気非伝導性液体中の複数の固体粒子の
    分散体を含む電気流動学的流体組成物であって、前記固
    体粒子として次の一般式を有する構造体を用いることを
    含む改良: [(M) p ( H2 O) X ( OH) y ] q c [ A] r d ・B
    z ・nH2 O ここに、Mは1つの金属のカチオン又は種々の割合の複
    数の金属カチオンの混合物であり;pはMの総原子価で
    あって、ゼロより大きい値をとり;xはゼロ又はそれよ
    り大きい値をとり、yはゼロ又はそれより大きい値をと
    り、常にx又はyのただ1つのみがゼロでありえ;qは
    p−yの値をとり、且つ少なくとも1の値をとり;cは
    ゼロより大きい値をとり;Aは1つのアニオン又は種々
    の割合のアニオン混合物であり;rはAの総原子価であ
    って、少なくとも1の値をとり;dゼロより大きい値を
    とり、(q×c)は常に(r×d)に等しく;Bは1つ
    のアミノ酸又は複数のアミノ酸の混合物であり;zは
    0.01〜100の値をとり;そしてnは0〜15の数
    である。
  2. 【請求項2】 請求項1の電気流動学的流体組成物であ
    って、ここに (a)Mはアルミニウム及びジルコニウムの混合物であ
    り; (b)xはゼロに等しく; (c)yは0.1〜15であり; (d)Aは塩素イオンであり; (e)Bはプロリンであり; (f)zは0.1〜5の数であり;そして (g)nは0.1〜10の数である。
JP05100671A 1992-04-27 1993-04-27 アミノ酸含有金属ポリオキソ−塩に基づく新規な電気流動学的流体組成物 Expired - Lifetime JP3075450B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US874450 1986-06-16
US07/874,450 US5320770A (en) 1992-04-27 1992-04-27 Electrorheological (ER) fluid based on amino acid containing metal polyoxo-salts

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0625639A true JPH0625639A (ja) 1994-02-01
JP3075450B2 JP3075450B2 (ja) 2000-08-14

Family

ID=25363804

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05100671A Expired - Lifetime JP3075450B2 (ja) 1992-04-27 1993-04-27 アミノ酸含有金属ポリオキソ−塩に基づく新規な電気流動学的流体組成物

Country Status (5)

Country Link
US (2) US5320770A (ja)
EP (1) EP0568243B1 (ja)
JP (1) JP3075450B2 (ja)
CA (1) CA2093101A1 (ja)
DE (1) DE69304399T2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5179993A (en) * 1991-03-26 1993-01-19 Hughes Aircraft Company Method of fabricating anisometric metal needles and birefringent suspension thereof in dielectric fluid
ZA936492B (en) * 1992-09-10 1995-03-02 Lilly Co Eli Compounds useful as hypoglycemic agents and for treating Alzheimer's disease.
US5412006A (en) * 1994-03-14 1995-05-02 Dow Corning Corporation Electrorheological cels and a method for the preparation thereof
US5525198A (en) * 1995-01-23 1996-06-11 The Regents Of The University Of California Electrorheological crystallization of proteins and other molecules
US5921357A (en) * 1997-04-14 1999-07-13 Trw Inc. Spacecraft deployment mechanism damper
US6436381B1 (en) * 2000-10-25 2002-08-20 The Gillette Company Aluminum-zirconium antiperspirant salts with high peak 5 al content
US7731943B2 (en) * 2004-07-07 2010-06-08 Summit Research Labs, Inc. Stabilized aqueous aluminum zirconium solutions
US20050274455A1 (en) * 2004-06-09 2005-12-15 Extrand Charles W Electro-active adhesive systems
US20060142631A1 (en) * 2004-12-29 2006-06-29 Attila Meretei Systems and methods for occluding a blood vessel

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4017599A (en) * 1973-11-23 1977-04-12 Armour Pharmaceutical Company Aluminum-zirconium anti-perspirant systems with salts of amino acids
GB1570234A (en) * 1974-07-09 1980-06-25 Secr Defence Electric field responsive fluids
US5156834A (en) * 1979-11-07 1992-10-20 The Procter & Gamble Company Antiperspirant compositions
US4612130A (en) * 1985-01-18 1986-09-16 Union Oil Company Of California Organometallic compositions useful as lubricating oil additives
DE3536934A1 (de) * 1985-10-17 1987-04-23 Bayer Ag Elektroviskose fluessigkeiten
JPH01172496A (ja) * 1987-12-28 1989-07-07 Asahi Chem Ind Co Ltd 改良された電気粘性流体
DE3729383A1 (de) * 1987-09-03 1989-03-16 Philips Patentverwaltung Schaltungsanordnung zum starten einer hochdruckgasentladungslampe
JPH01304188A (ja) * 1988-06-01 1989-12-07 Bridgestone Corp 電気粘性液体
JP2631717B2 (ja) * 1988-09-28 1997-07-16 東燃株式会社 非水系電気粘性流体
JPH03166295A (ja) * 1989-11-27 1991-07-18 Asahi Chem Ind Co Ltd 改良された分散性を有する電気粘性流体
JPH03200897A (ja) * 1989-12-28 1991-09-02 Toagosei Chem Ind Co Ltd 流体組成物
US4994198A (en) * 1990-01-29 1991-02-19 Dow Corning Corporation Electrorheological fluids based on silicone ionomer particles
US5032307A (en) * 1990-04-11 1991-07-16 Lord Corporation Surfactant-based electrorheological materials

Also Published As

Publication number Publication date
US5320770A (en) 1994-06-14
EP0568243A1 (en) 1993-11-03
DE69304399D1 (de) 1996-10-10
DE69304399T2 (de) 1997-04-03
CA2093101A1 (en) 1993-10-28
JP3075450B2 (ja) 2000-08-14
EP0568243B1 (en) 1996-09-04
US5380450A (en) 1995-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6649156B1 (en) Organic sol and solid compound based on cerium oxide and an amphiphilic compound and method for preparing same
JP3075450B2 (ja) アミノ酸含有金属ポリオキソ−塩に基づく新規な電気流動学的流体組成物
JP5205611B2 (ja) 酸化物粒子を分散させるための組成物、粒子が分散されている組成物及びその製造方法並びにアナターゼ型酸化チタン焼結体
JP4954977B2 (ja) セリウム並びにジルコニウム、希土類金属、チタン及びスズから選択される別の元素の化合物のコロイド分散体、この化合物をベースとする分散性固体並びにそれらの製造方法
JPS61197419A (ja) 狭い粒径分布の酸化亜鉛
US20110114871A1 (en) Hydrophobic organic solvent-dispersed sol of anhydrous zinc antimonate colloidal particles and method for producing the same
JPH03128903A (ja) 合成樹脂の改質方法および改質合成樹脂
EP0197503B1 (en) Positively charged antimony pentoxide sol and preparation thereof
JPH11189416A (ja) 無水アンチモン酸亜鉛の製造方法
JP5122183B2 (ja) チタン酸カルシウム微粒子及び静電記録用トナー
JP2021102540A (ja) 六方晶窒化ホウ素粉末及びその製造方法、並びに化粧料及びその製造方法
EP0387857B1 (en) Electroviscous fluid
KR101014359B1 (ko) 알칼리 토류 설페이트 나노입자의 생산방법
JPH04505173A (ja) 非水性液相の粘度増加剤、その製造および用途
JPH05324102A (ja) 電気レオロジー流体組成物
EP0427520A1 (en) Electrorheological fluids
US4688588A (en) Slurry viscosity control
Butler et al. An emulsion method for producing fine, low density, high surface area silica powder from alkoxides
EP0516394A1 (en) Electrorheological fluid
JPS63175401A (ja) 低温用磁性流体
JP2003514744A (ja) セリウムiiiを含有するセリウム化合物のコロイド分散液、その製造法及びその使用
EP0562978B1 (en) Electrorheological fluid
JP3528098B2 (ja) 粘土−有機複合体を分散させたシリコーンオイルベースのエレクトロレオロジー流体及びその製造方法
JPH06166886A (ja) 電気流動学的液体
JPH05159917A (ja) フルオロシリコン系強磁性体微粒子並びにその製造方法及び磁性流体並びにその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000425