JPH06256229A - 変更された連鎖生長法による線状アルフア−オレフインの製造 - Google Patents

変更された連鎖生長法による線状アルフア−オレフインの製造

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JPH06256229A
JPH06256229A JP5340933A JP34093393A JPH06256229A JP H06256229 A JPH06256229 A JP H06256229A JP 5340933 A JP5340933 A JP 5340933A JP 34093393 A JP34093393 A JP 34093393A JP H06256229 A JPH06256229 A JP H06256229A
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olefin
trialkylaluminum
displacement
catalyst
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JP5340933A
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Ronny W Lin
ロニー・ダブリユー・リン
Robert H Allen
ロバート・エイチ・アレン
John N Hu
ジヨン・エヌ・フ
Andrew D Overstreet
アンドリユウ・デイ・オバーストリート
Daniel K Smith
ダニエル・ケイ・スミス
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Ethyl Corp
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Ethyl Corp
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2/00Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms
    • C07C2/86Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms by condensation between a hydrocarbon and a non-hydrocarbon
    • C07C2/88Growth and elimination reactions
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 工程: (a)エチレンおよびトリアルキルアルミニウム(例え
ばトリ−n−ブチルアルミニウム)を連鎖生長反応ゾー
ンに供給し、(b)前記エチレンおよび前記トリアルキ
ルアルミニウム化合物を反応ゾーンの中で反応させて連
鎖生長生成物を形成し、(c)前記連鎖生長生成物、置
換触媒および置換する線状アルファ−オレフィンを置換
ゾーンに供給して、線状アルファ−オレフィン生成物お
よびトリアルキルアルミニウム置換生成物を形成し、
(d)前記置換触媒を失活させ、そして(e)前記トリ
アルキルアルミニウム置換生成物を前記連鎖生長反応ゾ
ーンに再循環させる、からなる、5〜12の範囲の選択
した炭素数の1種または2種以上のオレフィンに富んだ
線状アルファ−オレフィンを製造する方法。 【効果】 本発明の方法は、非常に低い温度において効
率よく実施できる。またこの方法は、変換したトリアル
キルアルミニウムに基づいて97重量%より多いアルフ
ァ−オレフィン生成物を製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、一般に、エチレンの連鎖生長反
応による線状アルファ−オレフィンの製造に関し、さら
に詳しくは選択した炭素数に富んだ高い純度の線状アル
ファ−オレフィンを製造する改良されたエチレンの連鎖
生長法による線状アルファ−オレフィンの製造に関す
る。
【0002】いわゆるチーグラー(Ziegler)連
鎖生長法による約4〜20+の炭素原子を有する線状ア
ルファ−オレフィンの製造は、よく知られた商業的方法
であり、トリアルキルアルミニウム、例えば、トリエチ
ルアルミニウムをエチレンと反応させて、エチレン単位
をアルキル基に付加しかつポアソンアルキル分布を有す
る新しいトリアルキルアルミニウム生成物を形成するこ
とを含む。アルファ−オレフィンを回収し、そしてトリ
アルキルアルミニウムは熱的置換反応において、例え
ば、エチレンまたはそれより高級のオレフィンを使用し
て、トリアルキルアルミニウム連鎖生長生成物からアル
ファ−オレフィンを置換して再生される。ポアソン分布
の限界は、6〜12の炭素数をもつオレフィンを主とし
て製造しようとするとき、生成するC4生成物の量が市
場の要求をしばしば越えることである。また、熱的置換
反応に関連する問題は、異性体化または二量体化によ
る、不純物、例えば、内部のオレフィンおよびビニリデ
ンのオレフィンの形成である。
【0003】われわれは、今回、選択した、商業的に望
ましい炭素数に富んだ、高い純度の線状アルファ−オレ
フィン生成物を製造できる、効率的な方法を提供する。
【0004】本発明によれば、工程: (a)エチレンおよびトリアルキルアルミニウムを連鎖
生長反応ゾーンに供給し、前記トリアルキルアルミニウ
ムは式AlR3(式中R基の主要部分は、同一である
か、あるいは異なることができ、選択した炭素数より2
つ少ない数の炭素原子を含有する)により表される1種
または2種以上の化合物から本質的に成り、(b)前記
エチレンおよび前記トリアルキルアルミニウム化合物を
反応ゾーンの中で反応させて連鎖生長生成物を形成し、
ここで前記生成物が選択した炭素数を有するアルキル基
に富むような平均量だけ、R基の鎖長は増加され、
(c)前記連鎖生長生成物、置換触媒および置換する線
状アルファ−オレフィン(前記線状アルファ−オレフィ
ンの主要部分は選択した炭素数より2つ少ない数の炭素
原子を含有する)を置換ゾーンに供給して、線状アルフ
ァ−オレフィン生成物およびトリアルキルアルミニウム
置換生成物を形成し、(d)前記置換触媒を失活させ、
そして(e)前記トリアルキルアルミニウム置換生成物
を前記連鎖生長反応ゾーンに再循環させる、からなる、
5〜12の範囲の選択した炭素数の1種または2種以上
のオレフィンに富んだ線状アルファ−オレフィン生成物
を製造する方法が提供される。
【0005】連鎖生長反応のためのアルミニウムアルキ
ルのフィードストックは、式AlR3により表される1
種または2種以上のトリアルキルアルミニウム化合物を
包含し、ここでR基の主要部分、好ましくは少なくとも
60%、より好ましくは少なくとも約90%は、同一で
あるか、あるいは異なることができ、少なくとも3、好
ましくは4〜10個の炭素原子を含有する。アルミニウ
ムアルキルは、アルファ−オレフィンまたは優先的に製
造しようとするオレフィンより2つ少ない数の炭素原子
を有するR基を含有するように選択する。例えば、1−
ヘキセンに富んだ生成物を望む場合、トリ−n−ブチル
アルミニウムをフィードストックとして選択する。同様
に、1−デセンに富んだ生成物を望む場合、トリ−n−
デシルアルミニウムをフィードストックとして使用す
る。また、1より多いオレフィンに富んだ生成物、例え
ば、1−ヘキセンおよび1−デセンを望む場合、トリ−
n−ブチルアルミニウムおよびトリ−n−オクチルアル
ミニウムまたはn−ブチル基およびn−オクチル基の両
者を含有するトリアルキルアルミニウムの混合された供
給物を使用する。偶数または奇数の炭素原子、例えば、
n−プロピルおよびn−ブチルを含有するトリアルキル
アルミニウム化合物を包含する、他の組み合わせを使用
することができる。
【0006】連鎖生長反応は、バッチ式または連続的
に、エチレンおよびトリアルキルアルミニウムの供給物
を反応ゾーン、例えば、オートクレーブ、連続的撹拌槽
の反応器または管状反応器に供給することによって実施
することができる。
【0007】連鎖生長反応に適当なエチレンの圧力は、
一般に、6.9〜34.5MPa(1000〜5000
psig)、好ましくは13.8〜24.1MPa(2
000〜3500psig)の範囲であり、そして反応
ゾーンの温度は100〜250℃、好ましくは120〜
160℃である。この反応は通常炭化水素の希釈剤、例
えば、ヘプタンまたはα−オレフィンの混合物の存在下
に実施する。供給物としてトリエチルアルミニウムを使
用する連鎖生長反応と比較して、安定な反応を得るため
の希釈剤の量は少ない。滞留時間を包含する反応条件
は、各R基に平均0.50〜3.0、好ましくは0.7
5〜2.0、より好ましくは0.75〜1.50のエチ
レン単位を付加するように選択する(XT=0.75〜
1.50)。10〜120分、好ましくは30〜90分
の滞留時間は、生成物を所望の炭素数においてピークす
るために適当であり、そしてこれより長い滞留時間は、
それより高級のオレフィン(XT=2またはそれ以上)
の過剰の生成を引き起こし、回避すべきである。所望の
生成物(XT=1)の量を最適化するための最適な条件
は、ここに含まれる教示および実施例により、各系につ
いて容易に決定することができる。
【0008】連鎖生長反応からの生成物を、2、好まし
くは3またはそれ以上、最も好ましくは4〜10個の炭
素原子を含有する線状アルファ−オレフィンと置換し
て、生成物のアルファ−オレフィンを形成しそしてトリ
アルキルアルミニウムを再生し、そしてこのトリアルキ
ルアルミニウムを連鎖生長反応に再循環させる。また、
生成物の異性体化および二量体化を最小にするために、
置換触媒を使用し、この置換触媒は300℃またはそれ
以上の温度を使用する熱的置換と比較して、非常により
低い温度(−20〜200℃)においてこの方法を効率
よく実施できるようにする。置換法はバッチ式または連
続的であることができる。適当な方法は、例えば、米国
特許第4,918,254号に記載されている。この置
換は種々の立体配置の反応器の中で実施することができ
る。とくに有利な実施態様において、逆置換(back
−displacement)を連続的にプラグ流管状
反応器または充填塔反応器の中で実施し、ここで生成物
のアルファ−オレフィンを低温において反応混合物から
フラッシュして異性体化を最小とする。
【0009】好ましい触媒は、使用する条件下に異性体
化活性が最小である触媒でありそして、例えば、カルボ
ン酸コバルト、例えば、ナフテン酸コバルトである。ニ
ッケル錯塩、例えば、ニッケルアセチルアセトネート、
カルボン酸ニッケル、例えば、ナフテン酸ニッケル、オ
クタン酸ニッケルおよび酢酸ニッケルは、異性体化を防
止するために触媒毒の添加と組み合わせて使用する場
合、適当である。コバルトの触媒はニッケル触媒より異
性体化に対する活性が非常に低いが、それらは、また、
触媒毒と組み合わせて好ましく使用される。シクロジエ
ンおよびアセチレン炭化水素、例えば、フェニルアセチ
レンは置換反応において異性体化活性を抑制しかつ触媒
の寿命を延長するために使用できる。触媒の有効量は使
用する触媒に依存する。一般に、反応混合物の重量に基
づいて1〜100ppm、好ましくは5〜50ppmの
量を使用することができる。−20〜200℃、好まし
くは−10〜100℃の反応温度は触媒された置換のた
めに適当である。置換すべきアルミニウムアルキル供給
物をアルファ−オレフィンで処理してアルミニウム水素
化物を除去して、触媒の寿命を延長することができる。
【0010】置換反応に供給するアルファ−オレフィン
の量は、すべてのアルキル基を置換するために要求され
る量を越えた化学量論的に過剰量であるべきである。好
ましくは、アルファ−オレフィンの量は、すべてのアル
キル基を置換するために要求される量を越えた少なくと
も200%の過剰量であるべきである。なおより好まし
くは、アルファ−オレフィンの供給はトリアルキルアル
ミニウムの供給流を越えた500%の化学量論的に過剰
量であるべきである。このようにして、置換反応は平衡
反応であるので、トリアルキルアルミニウム生成物中の
アルキルの置換はアルファ−オレフィン供給物の分布に
いっそう密接に近づく。
【0011】置換および副反応(例えば、異性体化、二
量体化、連鎖生長反応)は同時に進行する。しかしなが
ら、置換反応速度は副反応速度より非常に高い。これに
より、置換反応が平衡の変換に実質的に向かうことがで
きる時間後にかつ副反応、ことに異性体化が有意となる
前に、置換反応を停止することができる。「有意」と
は、オレフィン流出物の流れをその意図する目的に不適
当とする望ましくない副生物の量である。この方法は、
変換したトリアルキルアルミニウムに基づいて97重量
%より多いアルファ−オレフィンであるアルファ−オレ
フィン生成物を製造することができる。
【0012】すべての速度は温度および触媒の量ととも
に変化するので、各特定の条件下の停止に最適な時間は
最小量の実験を必要とするであろう。一般に、25℃に
おいて操作するとき、反応は30秒〜1時間後に停止す
べきである。好ましい反応時間は1〜20分、最も好ま
しくは2〜10分である。より高い温度、例えば、50
〜100℃において、副反応が有意となる前の好ましい
反応時間はより短いであろう。
【0013】置換が所望の程度に、通常反応の平衡に密
接に進行したとき、触媒を失活しかつ望ましくない副反
応を防止する量で触媒毒を添加する。これらの触媒毒
は、鉛および銅およびそれらの化合物を包含する。適当
な鉛化合物は、例えば、ナフテン酸鉛、鉛アセチルアセ
トネート、鉛2−エチルヘキサノエート、およびテトラ
エチル鉛を包含する。適当な銅化合物は、例えば、ナフ
テン酸銅、銅アセチルアセトネート、臭化第1銅および
第1銅2−エチルヘキサノエートを包含する。触媒毒と
して金属を使用することは、金属を非常に微粉砕した形
態にすることを必要とし、そしてより大きい量の触媒毒
を必要とする。例えば、非晶質鉛金属は約500のPb
/Niの原子比において有効な触媒毒である。最低濃度
において有効である触媒毒は、鉛化合物、例えば、ナフ
テン酸鉛、鉛2−エチルヘキサノエートおよび鉛アセチ
ルアセトネートであった。触媒毒の量は、すべての望ま
しくない副反応を有効に阻止する量であるべきである。
鉛化合物では、1.0の鉛/ニッケルの原子比が有効で
あり、そしてなおいっそう少ない量が有効であることが
ある。それゆえ、有用なPb/Niの原子比は0.5/
1.0〜5.0/1である。
【0014】触媒毒を添加したとき、トリアルキルアル
ミニウム生成物は普通の方法、例えば、蒸留により回収
することができる。鉛化合物を触媒毒として使用すると
き、ニッケルおよび鉛の少なくとも一部分は濾過により
除去できる沈澱を形成する。連鎖生長反応へ再循環され
るトリアルキルアルミニウム中の残留Ni−Pbの存在
は、この反応へ悪影響を及ぼすと思われないことを、わ
れわれは発見した。トリアルキルアルミニウム生成物は
また重質オレフィンを含有するので、パージ流を取り出
しそして触媒置換、例えば、エチレンとの置換にかけ
て、トリアルキルアルミニウムとしてアルミニウム有価
物を回収することができ、次いでこのトリアルキルアル
ミニウムは連鎖生長反応に供給して、この方法の経済性
を改良することができる。
【0015】次の実施例によって、本発明をさらに説明
する。これらの実施例は本発明を限定しない。
【0016】
【実施例】実施例1A: トリ−n−プロピルアルミニウム(TNP
A)を1−ブテンで置換してニッケル触媒反応を経てト
リ−n−ブチルアルミニウム(TNBA)を生成し、次
いでニッケル触媒を鉛で失活させ、鉛/ニッケルの熱的
凝集、TNBAからの鉛/ニッケルの濾過、および最後
にTNBA溶液のエチレンの連鎖生長反応手順: TNPAを1−ヘキセンで60〜70℃において
約2時間前処理して水素化物の不純物を除去し、次いで
過剰の1−ヘキセンを真空ストリッピングした。24g
の処理したTNPAを乾燥ボックス中の300ccのジ
ャケット付きガラスフラスコの中に供給した。熱電対、
磁気撹拌棒、ゴムの隔壁および還流冷却器を装備したフ
ラスコを、フードの中で窒素雰囲気下に組み立てた。反
応器を冷却循環器で約−15℃に冷却し(反応を約大気
圧下に起こさせ)そして約110ccの前以て冷却した
1−ブテン液体を注射器の針(隔壁の中に挿入した)を
通してフラスコの中に供給した。0.5ccのヘプタン
溶液中のナフテン酸ニッケル(0.0056gのNi
(II)/cc)を注射器で反応器に供給して、この反
応を触媒した。試料を反応の間に採って変換をモニター
する。反応の終わりにおいて、0.5ccのヘプタン溶
液中のカルボン酸鉛(0.029gのPb(II)/c
c)を供給して触媒を失活させた。反応器を約120℃
に加熱して、過剰の1−ブテンを追い出し、そしてPb
/Niを凝集させた。反応混合物を冷却した後、約40
gのヘプタンを添加した。Pb/Niを乾燥ボックスの
中で30ccの注射器および0.5ミクロンのPTFE
フィルターを使用して濾過した。
【0017】分析:24gのTNPAの出発物質、70
gの1−C4 =、2.8mgのNi(II)、−15℃、
120分、14.5mgのPb(II)。結果:アルミ
ニウムアルキルの加水分解からの正規化%パラフィン: C3:16.1 C4:73.8 C6:10.1。
【0018】実施例1B、1Cおよび1D:実施例1B
は実施例1AにおけるTNPAの置換から生ずるTNB
Aの連鎖生長反応を表し、そしてバージンTNBAの連
鎖生長反応(実施例1C)およびニッケル触媒が連鎖生
長反応に対して真に不活性であることを示す鉛+ニッケ
ルでスパイク(spike)したバージンTNBAの連
鎖生長反応(実施例1D)と比較する。結果を正規化し
て、偶数の炭素数のみを含めた(実施例1BにおけるT
NPAの部分的量からの混乱を推定するために)。
【0019】手順: 連鎖生長反応: 不動態化した300ccのステンレス鋼
のオートクレーブ装置を構成し、そして電気的加熱マン
トル、冷却水のための内部のコイル、温度インディケー
ターおよびコントローラー、安全ディスク、磁気的に連
結した機械的撹拌機、圧力インディケーター、約4.6
m×0.3cm)のステンレス鋼のサンプリングライン
に接続された0.3cm(1/8”)ディプレグ(di
pleg)およびエチレン供給ライン、150ccのス
テンレス鋼の供給漏斗およびベントを装備した。この反
応器を圧力試験しそして窒素でパージした。
【0020】約10gのAlR3(例えば、Pb/Ni
微細粒子を含むか、あるいは含まないTNBA)および
40gのヘプタン(希釈物として)を、乾燥ボックスの
中の150ccの供給漏斗の中に供給した。この溶液
(または混合物)を漏斗からN2パッド下にオートクレ
ーブに再供給した。この反応器を圧力試験しそして約
1.4MPa(約200psig)のエチレンで2回パ
ージした。
【0021】約5.5MPa(約800psig)のエ
チレンで最初に加圧した後、反応器をよく撹拌しながら
125℃(設定点)の反応温度まで加熱した。エチレン
を反応の間に添加して17.2〜20.7MPa(2,5
00〜3000psig)の圧力を維持した。各試料に
ついて3回のサンプリング前のパージ後、試料を周期的
に、安全保護装置を使用して、ディプレグおよびサンプ
リングラインを通して、冷たい水性HCl溶液およびヘ
プタン溶媒を含有する試料びんの中に採った。
【0022】反応後、反応器を冷却し、そして過剰のエ
チレンを排出した。反応溶液をオートクレーブの中で撹
拌して、必要に応じて、反応器を不動態化した。そうで
なければ、AlR3溶液をサンプリングラインを通して
排出し、そして水/氷浴で冷却したびんの中でブタノー
ル溶液で中和した。(AlR3は非常に希薄であったの
で、安全性の問題は期待されないか、あるいはそれに直
面しなかった。)次いで、オートクレーブを供給漏斗を
通して供給した約140ccのヘプタンで4回洗浄し
た。最後の洗浄液を次の実験まで反応器の中に放置し
た。試料を60m×0.32mmのSPB−1毛管カラ
ムを使用するGCにより分析した。GC分析結果は、C
12以上の重質物質を含めず、表Iに報告する。生成物の
中にC4オレフィンはほとんど存在しないこと、および
生成物をC6でピークにさせるためには短い時間を必要
とすることを理解することができる。同様な反応条件下
に、しかしトリエチルアルミニウム供給物を使用して、
生成物中の望ましさに劣るC4の量は、本発明の方法に
従い製造された、いっそう価値があるC6の量と比較す
ることができるであろう。
【0023】
【表1】 実施例2 TNBAを1−オクテンで部分的に置換して、TNBA
+トリ−n−オクチルアルミニウム(TNOA)の混合
物を生成し、次いで実施例1Bの手順に従い連鎖生長反
応にかけて、C6およびC10に富んだアルキル分布が得
られた。この場合における置換をNi(II)の代わり
にCo(II)で触媒する;Pbは部分的置換の終わり
に添加する。コバルトを鉛と熱的に凝集させ、次いで連
鎖生長反応前に濾過する。
【0024】手順:部分的置換反応は、10gのTNB
Aおよび5.6gの1−オクテンおよび1mgのCo
(II)触媒を使用して、60℃の温度において20分
間実施した。5.3mgのPb(II)を添加すること
によって、触媒を20分後に失活させた。生成物のアル
ミニウムアルキルのアルキル加水分解後に得られた正規
化したアルキルの面積%は、58%のC4および42%
のC8を示した。連鎖生長反応の温度は125℃であ
り、そしてエチレンの圧力は17.2〜20.7MPa
(2500〜3000psig)であった。連鎖生長生
成物の分析を表IIに記載する。
【0025】
【表2】 本発明の主な特徴および態様は、次の通りである。
【0026】1.工程: (a)エチレンおよびトリアルキルアルミニウムを連鎖
生長反応ゾーンに供給し、前記トリアルキルアルミニウ
ムは式AlR3(式中R基の主要部分は、同一である
か、あるいは異なることができ、選択した炭素数より2
つ少ない数の炭素原子を含有する)により表される1種
または2種以上の化合物から本質的に成り、(b)前記
エチレンおよび前記トリアルキルアルミニウム化合物を
反応ゾーンの中で反応させて連鎖生長生成物を形成し、
ここで前記生成物が選択した炭素数を有するアルキル基
に富むような平均量だけ、R基の鎖長は増加され、
(c)前記連鎖生長生成物、置換触媒および置換する線
状アルファ−オレフィン(前記線状アルファ−オレフィ
ンの主要部分は選択した炭素数より2つ少ない数の炭素
原子を含有する)を置換ゾーンに供給して、線状アルフ
ァ−オレフィン生成物およびトリアルキルアルミニウム
置換生成物を形成し、(d)前記置換触媒を失活させ、
そして(e)前記トリアルキルアルミニウム置換生成物
を前記連鎖生長反応ゾーンに再循環させる、からなる、
5〜12の範囲の選択した炭素数の1種または2種以上
のオレフィンに富んだ線状アルファ−オレフィン生成物
を製造する方法。
【0027】2.連鎖生長反応ゾーンが100〜150
℃の温度および6.9〜34.5MPa(1000〜5
000psig)の圧力にあり、そしてR基の鎖長が
0.50〜3.0エチレン単位の平均で増加される、上
記第1項記載の方法。
【0028】3.AlR3中のR基が3〜10個の炭素
原子を有する、上記第1項記載の方法。
【0029】4.前記連鎖生長生成物中のR基の鎖長が
0.75〜1.50エチレン単位の平均で増加する、上
記第1項記載の方法。
【0030】5.前記置換触媒はニッケルまたはコバル
トの化合物から選択される、上記第1項記載の方法。
【0031】6.置換反応が所望の程度に進行した後で
あるが線状アルファ−オレフィンの有意な異性体化が起
こる前に、前記触媒を失活することができる失活量の
鉛、銅およびそれらの化合物から選択される触媒毒を置
換反応に添加する、上記第5項記載の方法。
【0032】7.触媒および触媒毒を線状アルファ−オ
レフィン生成物およびトリアルキルアルミニウムから濾
過により分離する、上記第6項記載の方法。
【0033】8.置換ゾーンは−20〜200℃の温度
にあり、そして前記置換触媒は置換反応混合物の合計の
重量に基づいて1〜100ppmの量で存在する、上記
第5項記載の方法。
【0034】9.重質オレフィン含有パージ流を前記ト
リアルキルアルミニウム置換生成物から取り出しそして
触媒置換にかけて、連鎖生長反応ゾーンに再循環するト
リアルキルアルミニウムとしてアルミニウム有価物を回
収する、上記第1項記載の方法。
【0035】10.アルミニウム有価物を回収する前記
触媒置換はエチレンの置換である、上記第9項記載の方
法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジヨン・エヌ・フ アメリカ合衆国ルイジアナ州70810バトン ルージユ・オークブルツクドライブ8129 (72)発明者 アンドリユウ・デイ・オバーストリート アメリカ合衆国ルイジアナ州70806バトン ルージユ・ナンバー20・ラサル7744 (72)発明者 ダニエル・ケイ・スミス アメリカ合衆国ルイジアナ州70815バトン ルージユ・ブレイスウエル275デイ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工程: (a)エチレンおよびトリアルキルアルミニウムを連鎖
    生長反応ゾーンに供給し、前記トリアルキルアルミニウ
    ムは式AlR3(式中R基の主要部分は、同一である
    か、あるいは異なることができ、選択した炭素数より2
    つ少ない数の炭素原子を含有する)により表される1種
    または2種以上の化合物から本質的に成り、 (b)前記エチレンおよび前記トリアルキルアルミニウ
    ム化合物を反応ゾーンの中で反応させて連鎖生長生成物
    を形成し、ここで前記生成物が選択した炭素数を有する
    アルキル基に富むような平均量だけ、R基の鎖長は増加
    され、 (c)前記連鎖生長生成物、置換触媒および置換する線
    状アルファ−オレフィン(前記線状アルファ−オレフィ
    ンの主要部分は選択した炭素数より2つ少ない数の炭素
    原子を含有する)を置換ゾーンに供給して、線状アルフ
    ァ−オレフィン生成物およびトリアルキルアルミニウム
    置換生成物を形成し、 (d)前記置換触媒を失活させ、そして (e)前記トリアルキルアルミニウム置換生成物を前記
    連鎖生長反応ゾーンに再循環させる、からなる、5〜1
    2の範囲の選択した炭素数の1種または2種以上のオレ
    フィンに富んだ線状アルファ−オレフィン生成物を製造
    する方法。
JP5340933A 1992-12-14 1993-12-10 変更された連鎖生長法による線状アルフア−オレフインの製造 Pending JPH06256229A (ja)

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