JPH06256125A - 白紋羽病防除剤 - Google Patents
白紋羽病防除剤Info
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- JPH06256125A JPH06256125A JP5072825A JP7282593A JPH06256125A JP H06256125 A JPH06256125 A JP H06256125A JP 5072825 A JP5072825 A JP 5072825A JP 7282593 A JP7282593 A JP 7282593A JP H06256125 A JPH06256125 A JP H06256125A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 トリコデルマ属菌と有機酸及び有機質肥料を
組み合わせてなる白紋羽病の防除剤。 【効果】 白紋羽病を効果的に且つ農薬公害をひき起す
ことなく安全に防除することができる。
組み合わせてなる白紋羽病の防除剤。 【効果】 白紋羽病を効果的に且つ農薬公害をひき起す
ことなく安全に防除することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トリコデルマ属菌によ
る白紋羽病の防除剤に関する。更に詳しく言えば、白紋
羽病に拮抗作用があるトリコデルマ属菌を有機酸と有機
質肥料とを併用することにより、土壌中でトリコデルマ
菌を安定化させ、また増殖を容易にすることで白紋羽病
を駆除し、かつ作物の根を保護し育成することを特徴と
する防除剤に関する。
る白紋羽病の防除剤に関する。更に詳しく言えば、白紋
羽病に拮抗作用があるトリコデルマ属菌を有機酸と有機
質肥料とを併用することにより、土壌中でトリコデルマ
菌を安定化させ、また増殖を容易にすることで白紋羽病
を駆除し、かつ作物の根を保護し育成することを特徴と
する防除剤に関する。
【0002】
【従来の技術】白紋羽病は、リンゴ、ナシ、ブドウ、ウ
メなど果樹を中心に80種以上の作物の根に寄生する病
気で根の内部に侵入し根を腐敗させて、枯死させるとい
う病気である。土壌中の根の病気であり、特に果樹など
の永年作物が罹病すると菌を駆除する強い土壌殺菌剤が
使用出来ないため効果的な防除法があまりないのが現状
である。現在農薬ではイソブロチオン剤(商品名:フジ
ワン)、チオファネートメチル剤(商品名:トップジ
ン)、ベノミル剤(商品名:ベンレート)などが認めら
れているが、確実有効なものがないのが現状である。ま
た人の健康に対する有害性や環境汚染の原因となり社会
問題となっているため、無農薬で自然に存在する、植物
に有用無害な生物を利用する生物防除法が農薬に代わる
安全で有効な防除法として望まれている。
メなど果樹を中心に80種以上の作物の根に寄生する病
気で根の内部に侵入し根を腐敗させて、枯死させるとい
う病気である。土壌中の根の病気であり、特に果樹など
の永年作物が罹病すると菌を駆除する強い土壌殺菌剤が
使用出来ないため効果的な防除法があまりないのが現状
である。現在農薬ではイソブロチオン剤(商品名:フジ
ワン)、チオファネートメチル剤(商品名:トップジ
ン)、ベノミル剤(商品名:ベンレート)などが認めら
れているが、確実有効なものがないのが現状である。ま
た人の健康に対する有害性や環境汚染の原因となり社会
問題となっているため、無農薬で自然に存在する、植物
に有用無害な生物を利用する生物防除法が農薬に代わる
安全で有効な防除法として望まれている。
【0003】一方、土壌微生物の一種であるトリコデル
マ属菌は、それ自体は、植物の各種病原菌に対して強い
拮抗作用を有していることはすでに広く知られており、
それを主成分とする殺菌剤が農薬登録されている(農林
水産省登録7023号)。さらにトリコデルマ属菌を増
殖する方法(特公昭60−22911、特開昭60−2
37986など)や、芝草病害防除剤(特開平3−23
6304)などが開発されている。
マ属菌は、それ自体は、植物の各種病原菌に対して強い
拮抗作用を有していることはすでに広く知られており、
それを主成分とする殺菌剤が農薬登録されている(農林
水産省登録7023号)。さらにトリコデルマ属菌を増
殖する方法(特公昭60−22911、特開昭60−2
37986など)や、芝草病害防除剤(特開平3−23
6304)などが開発されている。
【0004】しかしトリコデルマ菌製剤については実用
に供されているものが少なく、効能の評価も上がってい
ないのが実情である。このことは、トリコデルマ属菌の
ように効果のある拮抗微生物を農場に投入しても、土壌
中の各種微生物が競合している中では生存競争に負け
て、期待した発病抑制効果が出ないのではないかと一般
にいわれている。
に供されているものが少なく、効能の評価も上がってい
ないのが実情である。このことは、トリコデルマ属菌の
ように効果のある拮抗微生物を農場に投入しても、土壌
中の各種微生物が競合している中では生存競争に負け
て、期待した発病抑制効果が出ないのではないかと一般
にいわれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】土壌中においては、同
一微生物が大量に投与されても先住している微生物に抑
制され、広範囲の微生物相を変化させるのは困難であ
り、一度変化させたとしても土壌の静菌作用により同一
微生物を永く維持させるのは難しい。このために、有用
拮抗微生物を、土壌に速やかにかつ永続的に定着させる
方法が要求される。
一微生物が大量に投与されても先住している微生物に抑
制され、広範囲の微生物相を変化させるのは困難であ
り、一度変化させたとしても土壌の静菌作用により同一
微生物を永く維持させるのは難しい。このために、有用
拮抗微生物を、土壌に速やかにかつ永続的に定着させる
方法が要求される。
【0006】そこで、微生物菌体を高分子物質で固定化
した方法(特開昭62−234005)や、菌体を疎水
性物質で被覆した方法(特開平2−212406)な
ど、土壌中での菌体の安定化をめざしたものが報告され
ている。また、菌体と共に栄養剤(米ヌカ、フスマな
ど)と混合して施用する方法(農薬登録7023号の使
用方法)や、栄養剤や増殖剤をトリコデルマ属菌と懸濁
して灌注、散布する防除法(特開平4−29905)な
ど効果を増強させる方法が開発されている。
した方法(特開昭62−234005)や、菌体を疎水
性物質で被覆した方法(特開平2−212406)な
ど、土壌中での菌体の安定化をめざしたものが報告され
ている。また、菌体と共に栄養剤(米ヌカ、フスマな
ど)と混合して施用する方法(農薬登録7023号の使
用方法)や、栄養剤や増殖剤をトリコデルマ属菌と懸濁
して灌注、散布する防除法(特開平4−29905)な
ど効果を増強させる方法が開発されている。
【0007】しかしながら、これらの既知の方法はいず
れも満足できるものではなく、実際の圃場に適用しても
所期の目的を達することができない。トリコデルマ属菌
体や製剤を圃場に施用すると、どんなに多量に入れて
も、広い圃場においては微量であり、土壌に拡散されて
しまうし、農家の使用方法、技術力の差がでてくるし、
また気象条件に影響されやすく、土壌中の微生物と競合
して菌体のみが増殖しにくく、しかるに効果に安定性を
欠く結果が推測されるからである。
れも満足できるものではなく、実際の圃場に適用しても
所期の目的を達することができない。トリコデルマ属菌
体や製剤を圃場に施用すると、どんなに多量に入れて
も、広い圃場においては微量であり、土壌に拡散されて
しまうし、農家の使用方法、技術力の差がでてくるし、
また気象条件に影響されやすく、土壌中の微生物と競合
して菌体のみが増殖しにくく、しかるに効果に安定性を
欠く結果が推測されるからである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、白紋羽病の防
除システムを新たに開発する目的でなされたものである
が、先ずはじめに、農薬公害の防止、環境破壊の防止、
安全性といった面から、従来から行われている合成農薬
を用いないこととし、生物農薬、特にトリコデルマ属菌
を用いる微生物による防除システムに着目した。
除システムを新たに開発する目的でなされたものである
が、先ずはじめに、農薬公害の防止、環境破壊の防止、
安全性といった面から、従来から行われている合成農薬
を用いないこととし、生物農薬、特にトリコデルマ属菌
を用いる微生物による防除システムに着目した。
【0009】そして、更に本発明者らは、トリコデルマ
属菌等微生物の土壌施用における上記した数多くの問題
点を解決して、トリコデルマ属菌が土壌中で希釈、消滅
することなく、安定的に増殖できるだけでなく、作物自
体、特に作物の根を健全に維持できるシステムを同時に
開発する必要があるとの視点にはじめてたった。
属菌等微生物の土壌施用における上記した数多くの問題
点を解決して、トリコデルマ属菌が土壌中で希釈、消滅
することなく、安定的に増殖できるだけでなく、作物自
体、特に作物の根を健全に維持できるシステムを同時に
開発する必要があるとの視点にはじめてたった。
【0010】そこで本発明者らは、白紋羽病の防除法と
して根を健全に維持することからトリコデルマ菌による
根の白紋羽病の抑制のみならず、それと同時に、根に活
力を与えることにより発根を促し白紋羽病菌の侵入増殖
を防ぐという独立した2つの別個の課題を同時に解決す
ることとし、鋭意研究の結果、以下に述べるような手段
を新規に採用することにより、はじめてそれに成功し、
本発明の完成に至ったものである。
して根を健全に維持することからトリコデルマ菌による
根の白紋羽病の抑制のみならず、それと同時に、根に活
力を与えることにより発根を促し白紋羽病菌の侵入増殖
を防ぐという独立した2つの別個の課題を同時に解決す
ることとし、鋭意研究の結果、以下に述べるような手段
を新規に採用することにより、はじめてそれに成功し、
本発明の完成に至ったものである。
【0011】すなわち本発明は、トリコデルマ属菌によ
る白紋羽病の直接抑制と、作物、特に根の健全育成、の
双方を同時に達成しうる新規システムの開発という従来
未知の新しい技術課題を新たに設定し、これを以下に述
べる新しい手段によって解決するのに成功したものであ
る。換言すれば、本発明は、技術課題つまり発明の目的
自体が既に新規であり、そしてまたそれを解決するため
の手段つまり発明の構成が新規なのである。
る白紋羽病の直接抑制と、作物、特に根の健全育成、の
双方を同時に達成しうる新規システムの開発という従来
未知の新しい技術課題を新たに設定し、これを以下に述
べる新しい手段によって解決するのに成功したものであ
る。換言すれば、本発明は、技術課題つまり発明の目的
自体が既に新規であり、そしてまたそれを解決するため
の手段つまり発明の構成が新規なのである。
【0012】本発明においては、上記したように、先
ず、白紋羽病菌に拮抗作用のあるトリコデルマ属菌が土
壌中で安定的に増殖出来るようにするための方策を見い
だしたのである。
ず、白紋羽病菌に拮抗作用のあるトリコデルマ属菌が土
壌中で安定的に増殖出来るようにするための方策を見い
だしたのである。
【0013】有機酸の一定濃度、例えばクエン酸ならば
0.1〜5%の濃度、最適には0.3〜1%の濃度の溶
液は白紋羽病菌に対して抑制効果を示すがトリコデルマ
属菌に対しては成育に悪影響を及ぼさず、逆に増殖栄養
源となり生育を促進させる。また一方、有機酸は発根促
進作用を有し、作物の生育に活力を与える。
0.1〜5%の濃度、最適には0.3〜1%の濃度の溶
液は白紋羽病菌に対して抑制効果を示すがトリコデルマ
属菌に対しては成育に悪影響を及ぼさず、逆に増殖栄養
源となり生育を促進させる。また一方、有機酸は発根促
進作用を有し、作物の生育に活力を与える。
【0014】さらに有機質肥料は、アミノ酸・核酸を主
成分としトリコデルマ属菌の増殖栄養素となるばかりで
なく、含まれるアミノ酸・核酸が作物の発根を促し伸長
を助ける効果を有する。
成分としトリコデルマ属菌の増殖栄養素となるばかりで
なく、含まれるアミノ酸・核酸が作物の発根を促し伸長
を助ける効果を有する。
【0015】このように、生育中の作物の白紋羽病を効
果的に防除するシステムとして、白紋羽病自体の抑制だ
けでなく、トリコデルマ属菌を永続的に生育せしめ、そ
れと同時に、作物の発根促進を助長するという、新たに
設定した本発明の目的を達成するため検討した結果、上
記したように、トリコデルマ属菌と有機酸、そして有機
質肥料を併用するという新しい構成を採用することによ
り、白紋羽病を抑制すると同時に作物の根を健全にでき
ることを確認し、ここに白紋羽病を永続的に且つ確実に
しかも公害をひき起すことなく安全に防除するシステム
の完成に至ったものである。つまり本発明の目的の達成
に成功したのである。
果的に防除するシステムとして、白紋羽病自体の抑制だ
けでなく、トリコデルマ属菌を永続的に生育せしめ、そ
れと同時に、作物の発根促進を助長するという、新たに
設定した本発明の目的を達成するため検討した結果、上
記したように、トリコデルマ属菌と有機酸、そして有機
質肥料を併用するという新しい構成を採用することによ
り、白紋羽病を抑制すると同時に作物の根を健全にでき
ることを確認し、ここに白紋羽病を永続的に且つ確実に
しかも公害をひき起すことなく安全に防除するシステム
の完成に至ったものである。つまり本発明の目的の達成
に成功したのである。
【0016】以下、本発明に係る白紋羽病防除システム
について更に詳しく説明する。
について更に詳しく説明する。
【0017】本発明に用いられるトリコデルマ属菌は、
土壌病害の病原菌である白紋羽病菌に対して、対じ培養
方法でスクリーニングして該病原菌に対して拮抗力のあ
るものを選択して使用すればよい。例えば、トリコデル
マ・ビリデ(Trichoderma viride)
IFO9066、同ポリスポラム(T.polyspo
rum)IFO9322、同ロンギブラギアツム(T.
longibrachiatum)IFO4847、同
コニンギイ(T.koningii)IFO9085等
トリコデルマ属菌を培養して、該病原菌に対して拮抗力
を有する菌株をスクリーニングし、これを単用又は2株
以上併用すればよい。本発明において使用するトリコデ
ルマ属菌としては、白紋羽病菌に対して拮抗力を有する
微生物を使用するが、白紋羽病菌のほかに、リゾクトニ
ア属菌、ピシウム属菌、フザリウム属菌等土壌病害の病
原菌にも広く拮抗力を有する微生物を選択し、これを使
用することももちろん可能である。
土壌病害の病原菌である白紋羽病菌に対して、対じ培養
方法でスクリーニングして該病原菌に対して拮抗力のあ
るものを選択して使用すればよい。例えば、トリコデル
マ・ビリデ(Trichoderma viride)
IFO9066、同ポリスポラム(T.polyspo
rum)IFO9322、同ロンギブラギアツム(T.
longibrachiatum)IFO4847、同
コニンギイ(T.koningii)IFO9085等
トリコデルマ属菌を培養して、該病原菌に対して拮抗力
を有する菌株をスクリーニングし、これを単用又は2株
以上併用すればよい。本発明において使用するトリコデ
ルマ属菌としては、白紋羽病菌に対して拮抗力を有する
微生物を使用するが、白紋羽病菌のほかに、リゾクトニ
ア属菌、ピシウム属菌、フザリウム属菌等土壌病害の病
原菌にも広く拮抗力を有する微生物を選択し、これを使
用することももちろん可能である。
【0018】本発明においては、このようにして選択し
たトリコデルマ属菌を大量に培養し、培養物から菌体の
みを分離し、得られた菌体、胞子、菌糸自体を使用する
ほか、その製剤も使用することができる。例えば、上記
により選択したトリコデルマ属菌をオオムギやライムギ
などの穀粒培地もしくはオガクズ、米ヌカ、ふすまなど
の固体培地で大量に培養したものから、胞子、菌糸を得
た生菌はもちろんのこと、これを濃縮したもの、ペース
ト状にしたもの、凍結乾燥したもの、更には簡便でかつ
安定性良好な培地ごと乾燥させたものなどの製剤が使用
できる。
たトリコデルマ属菌を大量に培養し、培養物から菌体の
みを分離し、得られた菌体、胞子、菌糸自体を使用する
ほか、その製剤も使用することができる。例えば、上記
により選択したトリコデルマ属菌をオオムギやライムギ
などの穀粒培地もしくはオガクズ、米ヌカ、ふすまなど
の固体培地で大量に培養したものから、胞子、菌糸を得
た生菌はもちろんのこと、これを濃縮したもの、ペース
ト状にしたもの、凍結乾燥したもの、更には簡便でかつ
安定性良好な培地ごと乾燥させたものなどの製剤が使用
できる。
【0019】また、これらの菌体混合物に栄養剤として
のデンプン、乳糖などの糖質そして無機塩類を混合し
て、土壌中での定着、増殖を容易ならしめる基剤を配合
しても良い。更には粒状に成型可能ならしめるような基
剤(有機質資材、鉱物質資材など)を配合して成型し、
取り扱いやすいような粒状のものも、本発明の微生物製
剤として使用できる。
のデンプン、乳糖などの糖質そして無機塩類を混合し
て、土壌中での定着、増殖を容易ならしめる基剤を配合
しても良い。更には粒状に成型可能ならしめるような基
剤(有機質資材、鉱物質資材など)を配合して成型し、
取り扱いやすいような粒状のものも、本発明の微生物製
剤として使用できる。
【0020】本発明に用いられる有機酸は、クエン酸、
リンゴ酸、イタコン酸の1種又は2種以上が望ましい
が、トリコデルマ属菌に影響を与えず、白紋羽病を抑制
し、作物にも障害がない有機酸であれば他の有機酸も使
用できる。有機酸は、固体のまま使用してもよいが、使
用時に水に溶解して0.1〜5%の溶液とし、前述した
トリコデルマ属菌の製剤を加えて懸濁状にして作物の根
に直接塗布あるいは土壌中に灌注して接触させると好適
である。
リンゴ酸、イタコン酸の1種又は2種以上が望ましい
が、トリコデルマ属菌に影響を与えず、白紋羽病を抑制
し、作物にも障害がない有機酸であれば他の有機酸も使
用できる。有機酸は、固体のまま使用してもよいが、使
用時に水に溶解して0.1〜5%の溶液とし、前述した
トリコデルマ属菌の製剤を加えて懸濁状にして作物の根
に直接塗布あるいは土壌中に灌注して接触させると好適
である。
【0021】本発明に使用される有機質肥料としてはフ
ィッシュソリュブル、あるいはこれを蛋白分解酵素で分
解したもの、ゼラチン、ゼラチン含有物、あるいは蹄角
などの動物質肥料を蛋白分解した蹄角液などの液状のア
ミノ酸・蛋白質液が用いられる。これをトリコデルマ、
有機酸液に混合して0.1〜0.5%(乾燥物換算)と
なるようにして混合液を作り、前述したように作物の根
に直接施用する。
ィッシュソリュブル、あるいはこれを蛋白分解酵素で分
解したもの、ゼラチン、ゼラチン含有物、あるいは蹄角
などの動物質肥料を蛋白分解した蹄角液などの液状のア
ミノ酸・蛋白質液が用いられる。これをトリコデルマ、
有機酸液に混合して0.1〜0.5%(乾燥物換算)と
なるようにして混合液を作り、前述したように作物の根
に直接施用する。
【0022】本発明に係る白紋羽病防除メカニズムの詳
細は、今後の研究にまたねばならないが、以下のように
推定される。すなわち、上記したようにトリコデルマ属
菌だけでなく有機酸と有機質肥料を同時に施用すること
により、根に取り付いている白紋羽病菌を死滅させ、か
つ残った菌や周りから侵入してくる白紋羽病菌を根の周
りに増殖しているトリコデルマ菌によって増殖・侵入を
防止することにより、白紋羽病を確実に防除できる。つ
まり、まず白紋羽病菌は有機酸により死滅する。有機酸
濃度としてはクエン酸酸度換算して0.1〜5%、根に
も障害がなくトリコデルマ属菌影響を与えない最適濃度
としては0.3〜1%である。これで根の表面の白紋羽
病菌が除かれ、そして同時にトリコデルマ属菌と栄養剤
が有機酸と共に根に付着ないし根の周りに多量に存在
し、栄養剤と有機酸によりトリコデルマ属菌が増殖して
白紋羽病菌の増殖・侵入を防ぎ根を守ることになる。
細は、今後の研究にまたねばならないが、以下のように
推定される。すなわち、上記したようにトリコデルマ属
菌だけでなく有機酸と有機質肥料を同時に施用すること
により、根に取り付いている白紋羽病菌を死滅させ、か
つ残った菌や周りから侵入してくる白紋羽病菌を根の周
りに増殖しているトリコデルマ菌によって増殖・侵入を
防止することにより、白紋羽病を確実に防除できる。つ
まり、まず白紋羽病菌は有機酸により死滅する。有機酸
濃度としてはクエン酸酸度換算して0.1〜5%、根に
も障害がなくトリコデルマ属菌影響を与えない最適濃度
としては0.3〜1%である。これで根の表面の白紋羽
病菌が除かれ、そして同時にトリコデルマ属菌と栄養剤
が有機酸と共に根に付着ないし根の周りに多量に存在
し、栄養剤と有機酸によりトリコデルマ属菌が増殖して
白紋羽病菌の増殖・侵入を防ぎ根を守ることになる。
【0023】更に、これらを施すことにより作物に新し
い根が発生し、白紋羽病菌の侵入で弱っていた作物に樹
勢がつき白紋羽病耐性がついてくるようになる。これは
アミノ酸・蛋白質による発根促進作用と、有機酸による
同じ発根促進作用によるものと考えられる。
い根が発生し、白紋羽病菌の侵入で弱っていた作物に樹
勢がつき白紋羽病耐性がついてくるようになる。これは
アミノ酸・蛋白質による発根促進作用と、有機酸による
同じ発根促進作用によるものと考えられる。
【0024】このように本発明は、トリコデルマ属菌、
有機酸、有機質肥料ないし栄養剤を適用するだけで、白
紋羽病菌自体の殺滅と同時に作物の根の健全育成とを同
時に行うことができ、病害菌を死滅させるだけの従来か
らの微生物防除剤のカテゴリーとは全く別の新しいタイ
プの防除剤を提供するものである。このようなタイプの
防除剤は、特に果樹等育成するのに年月がかかり病害が
発生しても容易に伐採したり引抜いたりできない作物に
対して特に有効である。
有機酸、有機質肥料ないし栄養剤を適用するだけで、白
紋羽病菌自体の殺滅と同時に作物の根の健全育成とを同
時に行うことができ、病害菌を死滅させるだけの従来か
らの微生物防除剤のカテゴリーとは全く別の新しいタイ
プの防除剤を提供するものである。このようなタイプの
防除剤は、特に果樹等育成するのに年月がかかり病害が
発生しても容易に伐採したり引抜いたりできない作物に
対して特に有効である。
【0025】次に実施例に基づいて本発明を更に詳細に
説明する。
説明する。
【0026】
【実施例1】トリコデルマ・ビリデ(Trichode
rma viride)IFO9066に属し、白紋羽
病に対して拮抗力を有する菌をスクリーニングした。
rma viride)IFO9066に属し、白紋羽
病に対して拮抗力を有する菌をスクリーニングした。
【0027】このようにして得たトリコデルマ菌をライ
麦培地で10日間培養したトリコデルマ菌培養物を30
℃にて乾燥し、粉砕機で粉にしてトリコデルマ菌製剤を
作成した。これにはトリコデルマ菌胞子が108個/g
以上含まれていた。
麦培地で10日間培養したトリコデルマ菌培養物を30
℃にて乾燥し、粉砕機で粉にしてトリコデルマ菌製剤を
作成した。これにはトリコデルマ菌胞子が108個/g
以上含まれていた。
【0028】クエン酸10%(W/V)、イタコン酸5
%(W/V)の溶液にフィッシュソリュブル乾燥物を添
加溶解して20%(W/V)の混合液剤を得た。このよ
うにして得たトリコデルマ菌製剤と有機酸・栄養剤液剤
は別に包装し、使用時に混合するようにした。
%(W/V)の溶液にフィッシュソリュブル乾燥物を添
加溶解して20%(W/V)の混合液剤を得た。このよ
うにして得たトリコデルマ菌製剤と有機酸・栄養剤液剤
は別に包装し、使用時に混合するようにした。
【0029】
【実施例2】ナシの白紋羽病に対する圃場における実際
の防除試験を行った。 場所: 佐賀県伊万里市 作物・品種: ナシ・「幸水」 樹令7〜8年(白紋羽
病発病樹)
の防除試験を行った。 場所: 佐賀県伊万里市 作物・品種: ナシ・「幸水」 樹令7〜8年(白紋羽
病発病樹)
【0030】実施例1で作成した有機酸・栄養剤液を5
0倍に希釈した液500ccにトリコデルマ菌製剤50
0gを入れて懸濁状の混合液を作り、掘上げたナシの根
に塗布した。さらに有機酸液剤2リットルを100リッ
トルの水で希釈した液を根の周りに流し込んだ。そして
トリコデルマ菌製剤1.5kgを掘り上げた土に混合し
て根の周りに埋め戻した。なお、対照として下記する対
照1、2についても同様に試験を行った。
0倍に希釈した液500ccにトリコデルマ菌製剤50
0gを入れて懸濁状の混合液を作り、掘上げたナシの根
に塗布した。さらに有機酸液剤2リットルを100リッ
トルの水で希釈した液を根の周りに流し込んだ。そして
トリコデルマ菌製剤1.5kgを掘り上げた土に混合し
て根の周りに埋め戻した。なお、対照として下記する対
照1、2についても同様に試験を行った。
【0031】「対照1」農薬フジワン粒剤(商品名)3
kgを掘り上げたナシの根に塗布して土を埋め戻した。
農薬トップジンM(商品名)300gを水150リット
ルに溶かして同じナシの植え穴に流し込んだ。
kgを掘り上げたナシの根に塗布して土を埋め戻した。
農薬トップジンM(商品名)300gを水150リット
ルに溶かして同じナシの植え穴に流し込んだ。
【0032】「対照2」白紋羽病に発病している樹をそ
のままに管理した。
のままに管理した。
【0033】1年後に再び根を掘り上げて調査したとこ
ろ下記する表1のような結果が得られた。
ろ下記する表1のような結果が得られた。
【0034】
【表1】
【0035】上記結果から明らかなように、実施例2で
は白紋羽病菌によって発病した腐敗根量が減少してい
る。また細根の発生量が多かった。
は白紋羽病菌によって発病した腐敗根量が減少してい
る。また細根の発生量が多かった。
【0036】これに対して、対照1の農薬処理では腐敗
根量は増えてはいない。また細根の発生も見られるが、
発病根がまだ残っていた。対照2では白紋羽病の病勢が
拡大し、新しい根も見られない。枯死する寸前であっ
た。
根量は増えてはいない。また細根の発生も見られるが、
発病根がまだ残っていた。対照2では白紋羽病の病勢が
拡大し、新しい根も見られない。枯死する寸前であっ
た。
【0037】
【発明の効果】本発明によって、白紋羽病自体を直接死
滅させると同時に、作物、特に作物の根も健全に育成す
ることが可能となり、直接面及び間接面の双方から白紋
羽病を長時間且つ農薬公害をひき起すことなく安全に防
除することが、ここにはじめて可能となった。
滅させると同時に、作物、特に作物の根も健全に育成す
ることが可能となり、直接面及び間接面の双方から白紋
羽病を長時間且つ農薬公害をひき起すことなく安全に防
除することが、ここにはじめて可能となった。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12N 1/14 C12R 1:885)
Claims (4)
- 【請求項1】 トリコデルマ属に属する微生物と有機酸
及び有機質肥料を組み合わせることからなる白紋羽病の
防除剤。 - 【請求項2】 有機酸がクエン酸、リンゴ酸、イタコン
酸からなる群から選ばれるものであることを特徴とする
請求項1に記載の防除剤。 - 【請求項3】 有機質肥料がフィッシュソリブル、動物
蛋白分解エキス、ゼラチンなど液状化が容易なものであ
ることを特徴とする請求項1に記載の防除剤。 - 【請求項4】 トリコデルマ属に属する微生物、有機
酸、有機質肥料からなる3成分を同時に施用するか、及
び/又は、1〜3成分を時間をずらして施用することを
特徴とする白紋羽病の防除方法。
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---|---|---|---|
JP07282593A JP3213112B2 (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | 白紋羽病防除剤 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP07282593A JP3213112B2 (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | 白紋羽病防除剤 |
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ID=13500583
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-
1993
- 1993-03-09 JP JP07282593A patent/JP3213112B2/ja not_active Expired - Fee Related
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