JPH06254823A - セメント質材料の押出成形方法 - Google Patents

セメント質材料の押出成形方法

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JPH06254823A
JPH06254823A JP4646993A JP4646993A JPH06254823A JP H06254823 A JPH06254823 A JP H06254823A JP 4646993 A JP4646993 A JP 4646993A JP 4646993 A JP4646993 A JP 4646993A JP H06254823 A JPH06254823 A JP H06254823A
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JP
Japan
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extrusion molding
viscosity
mesh
powder
water
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Application number
JP4646993A
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English (en)
Inventor
Kazuhisa Hayakawa
和久 早川
Kazuto Kobayashi
一人 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】本発明はアスベストの添加量を増やさずに、早
い成形速度と成形直後の優れた保形性を維持し、しかも
成形体の養生強度も 200kg/cm2以上を保持することので
きるセメント質材料の押出成形方法を提供する。 【構成】この押出成形方法は、20℃での1%水溶液の粘
度が 1,000cP以上で、JISふるい26メッシュ( 600μ
m)を通り抜ける粒子径の、ウエランガム粉末を5〜30
重量%と、20℃での2%水溶液の粘度が80,000cP以上
で、JISふるい26メッシュ( 600μm)を通り抜ける
粒子径の、水溶性ヒドロキシアルキルアルキルセルロー
ス粉末を70〜95重量%とを混合してなるバインダーを、
セメント質材料に粉体で添加使用するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、従来に比べて同等また
は低コストのバインダーを使用しながら、従来よりも早
い速度での押出成形を可能にすると共に、成形直後の保
形性に優れた成形品を与える、セメント質材料の押出成
形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の外装材、屋根材、床材等
として、セメントと補強繊維、骨材等との混合物に、水
を添加して混練し、所望の形状のダイスを用いて押出成
形して得られるセメント板が広く用いられてきた。これ
らセメント質材料の押出成形においては、一般に成形時
に多くの圧力がかかり、アスベスト繊維やパルプ繊維を
含有するセメント組成物の場合でも、これらの繊維が持
っている保水性能だけで成形体内に水を均一に保持させ
ることができないため、成形中に水を分離してダイスか
ら吐き出すため、成形体を容易に得ることが困難であっ
た。
【0003】この成形性の改善のために押出成形用の組
成物に有機系バインダーを使用する方法が特公昭43−71
34号公報を始めとして数多く提案されている。すなわ
ち、これらの有機系バインダーには、メチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの他に、
ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルヒドロ
キシエチルセルロース、ポリエチレンオキサイド、ポリ
アクリル酸ソーダ、カゼイン、ポリビニルアルコール等
があって、なかでもセメント、骨材等の分散性能がよく
保水性と粘着性に優れているヒドロキシアルキルアルキ
ルセルロースが広く使用されている。しかし、これらの
有機系バインダーは高価なため、極力少ない添加量で押
し出し成形されることが製品価格を安価に維持するため
に求められている。補強繊維としてはアスベストが成形
時の分散性、保水性、潤滑性の付与性能において特に優
れており、さらに耐火性能の面から専ら使われてきた
が、近年発ガン性が問題となり、この使用を極力低減す
るか、もしくはアスベストに代わる有機、無機繊維を添
加して押出成形する検討がなされている。例えば特公昭
63 -1276号公報にはパルプ繊維と一次発泡した球形樹脂
とメチルセルロース等のバインダーとを添加したセメン
ト組成物を押出成形することにより、鋸びきや釘うちの
可能な成形体の得られることが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、アスベストの
添加量を減らしたり、アスベスト以外の補強繊維を用い
ると、成形直後セメントが硬化するまでの成形体の保形
性が悪くなり、またアスベストの優れた潤滑性付与性能
の低減により成形速度も早くできないといった問題が生
じていた。したがって、本発明の目的はアスベストの添
加量を削減するか、アスベスト以外の繊維を用いてもバ
インダー添加量を増加させることなく、早い成形速度と
成形直後の優れた保形性を維持し、さらには成形体の養
生強度も必要強度としての200kg/cm2以上を保持するこ
とのできるセメント質材料の押出成形方法を提供するに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このセメント質材料の押
出成形方法は、20℃での1%水溶液の粘度が 1,000cP以
上で、JISふるい26メッシュ( 600μm)を通り抜け
る粒子径の、ウエランガム粉末を5〜30重量%と、20℃
での2%水溶液の粘度が80,000cP以上で、JISふるい
26メッシュ( 600μm)を通り抜ける粒子径の、水溶性
ヒドロキシアルキルアルキルセルロース粉末を70〜95重
量%とを混合してなるバインダーを、セメント質材料に
粉体で添加使用することを特徴とするものである。
【0006】本発明の押出成形方法においてバインダー
に使用されるウエランガムとは、特公平2-39521号公報
に記載されているアルカリゲネス属から発酵により生産
されるヘテロポリサッカライドで、その水溶液が極めて
高い非ニュートン流動性を示すことから、押出成形用組
成物の流動性を改善し、良好な押出成形性を付与すると
考えられるものである。本発明の押出成形方法では、こ
のウエランガムは20℃での1%水溶液の粘度が1,000cP
以上で、JISふるい26メッシュ( 600μm)を通り抜
ける粒子径の粉末として使用される。上記粘度が 1,000
cP未満では成形後の粘着性が不足して、従来よりも多く
のバインダー量を必要とするようになり、粒子径が上記
よりも粗いとウエランガムが溶解しにくく、バインダー
としての性能が発揮できなくなる。
【0007】このウエランガムとバインダーに併用され
る水溶性ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、20
℃での2%水溶液の粘度が80,000cP以上で、JISふる
い26メッシュ( 600μm)、より好ましくは 100メッシ
ュを 100%通り抜ける粒子径の粉末である。この粘度が
80,000cP未満であるか粒子径が上記よりも粗いと、上記
ウエランガムにおけるのと同様に、必要な粘着性と溶解
速度を確保することができなくなる。また、この水溶性
ヒドロキシアルキルアルキルセルロースは、常温で溶解
できる程度にセルロースにエーテル置換されていればよ
いが、特開昭61−247649号公報に記載されているよう
に、熱ゲル化温度が40℃以上の溶解温度の高いヒドロキ
シエチルメチルセルロースを使用するのが好ましい。こ
の溶解温度が低いと成形工程での発熱により水溶性ヒド
ロキシアルキルアルキルセルロースの溶解が困難にな
る。
【0008】バインダーとしての上記ウエランガムと水
溶性ヒドロキシアルキルアルキルセルロースとの混合比
は、ウエランガム5〜30重量%に対し、水溶性ヒドロキ
シアルキルアルキルセルロース70〜95重量%とすること
が、従来よりバインダーの添加量を増加させず安価な押
出成形製品を得るのに必要である。このバインダーのセ
メント質材料への添加量は、セメント質材料の固形分に
対し 0.7〜1重量%とするのが好ましく、これが1重量
%を超えると成形材料のコストが上昇し、 0.7重量%未
満では必要な保形性と成形速度を確保することができな
くなる。
【0009】本発明で使用するセメント質材料として
は、普通ポルトランドセメント、アルミナセメント、白
セメント、高炉セメント等およそJISで規定されるす
べてのセメントが使用できるほか、骨材としてセメント
に対し2/3重量以下のシリカ、無機、有機の諸材料を
使用してもよい。このほか補強繊維としてアスベストの
ほか、パルプ等の有機繊維を添加使用しても差し支えな
いが、アスベストの添加量としては10%以下、望ましく
は5%以下にとどめるのが本発明の効果を発揮させるの
に適している。
【0010】
【実施例】以下、本発明の具体的態様を実施例および比
較例により説明する。 実施例1〜2および比較例1〜7 下記の材料を表1に示す処方で10リッター双腕ニーダー
に投入して3分間混合した後、水を注水してさらに5分
間混練を行い、y-22真空押出成形装置(石川時社製、商
品名)にて厚み6mm、幅75mmのセメント板の押出成形を
行い、成形速度を測定すると共に、下記の方法による成
形時の亀裂の発生状態の観察・評価と成形直後の保形性
の測定を行った。また同様の処方で厚み20mm、幅40mmの
押出成形を行い、成形体を 100%湿度下65℃で12時間養
生した後、オートクレーブにて 180℃で5時間養生した
ものの曲げ強度を測定した。以上の結果を表1に併記し
た。
【0011】(使用した材料の明細) ・90SH-4000 :信越化学工業社製、商品名、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース、JIS26メッシュ 100%通
過、20℃での2%水溶液の粘度 4,000cP(ウベローデ粘
度計)。 ・SNB-100T:同前、ヒドロキシエチルメチルセルロー
ス、JIS26メッシュ 100%通過、20℃での2%水溶液
の粘度 82,000cP(同前)、熱ゲル化温度48℃。 ・90SH−10万G :同前、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース、JIS26メッシュ50%通過、20℃での2%水溶
液の粘度:80,000cP(同前)。 ・90SH−10万:同前、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース、JIS26メッシュ 100%通過、20℃での2%水溶
液の粘度83,000cP(同前)。
【0012】・ウエランガム-1:ウエランガム KIA96、
メルク社製、商品名、JIS26メッシュ 100%通過、20
℃での1%水溶液の粘度 2,500cP(同前)。 ・ウエランガム-2:同前、JIS26メッシュ 100%通
過、20℃での1%水溶液の粘度 1,000cP(同前)。 ・ウエランガム-3:同前、JIS26メッシュ 100%通
過、20℃での1%水溶液の粘度 200cP(同前)。 ・ウエランガム-4:同前、JIS26メッシュ10%通過、
20℃での1%水溶液の粘度 20,000cP (同前)。 ・セメント:普通ポルトランドセメント、日本セメント
社製。 ・ケイ石:鳥屋根ケイ石粉、B級 No.30。 ・補強繊維: A:アスベスト6D-3、 社製、商品名。 P:広葉樹パルプ、繊維長1mm粉砕品。
【0013】(試験方法) 成形時の亀裂の発生状態の評価基準: ・亀裂が発生したもの‥‥‥‥‥× ・亀裂が発生しなかったもの‥‥○ 保形性の測定:上記押出成形品を 250mmの間隔で配置し
た2個の台の上に乗せたときの、中央部のタワミ長さ
(mm)を測定し、保形性の目安とした。
【0014】
【表1】
【0015】
【発明の効果】本発明によれば低コストで低アスベスト
もしくは非アスベスト系繊維を用いたセメント質材料の
押出成形が可能となる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】20℃での1%水溶液の粘度が 1,000cP以上
    で、JISふるい26メッシュ( 600μm)を通り抜ける
    粒子径の、ウエランガム粉末を5〜30重量%と、20℃で
    の2%水溶液の粘度が80,000cP以上で、JISふるい26
    メッシュ( 600μm)を通り抜ける粒子径の、水溶性ヒ
    ドロキシアルキルアルキルセルロース粉末を70〜95重量
    %とを混合してなるバインダーを、セメント質材料に粉
    体で添加使用することを特徴とするセメント質材料の押
    出成形方法。
JP4646993A 1993-03-08 1993-03-08 セメント質材料の押出成形方法 Pending JPH06254823A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001220245A (ja) * 2000-02-07 2001-08-14 Kousha:Kk セラミック質材料の押し出し成型方法
JP2015157722A (ja) * 2014-02-21 2015-09-03 ニチハ株式会社 アルミノケイ酸塩硬化体の原料組成物、それを用いた硬化体とその製造方法

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