JPH0625444B2 - 住宅の断熱構造 - Google Patents

住宅の断熱構造

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JPH0625444B2
JPH0625444B2 JP59156178A JP15617884A JPH0625444B2 JP H0625444 B2 JPH0625444 B2 JP H0625444B2 JP 59156178 A JP59156178 A JP 59156178A JP 15617884 A JP15617884 A JP 15617884A JP H0625444 B2 JPH0625444 B2 JP H0625444B2
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heat insulating
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insulating material
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健 西村
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、住宅の外壁と内壁との間又は天井裏面に断熱
材を設けた住宅の断熱構造において、この断熱材の充填
高さないしは厚さの経時変化が極めて小さくなるよう改
良した住宅の断熱構造に関するものである。更に詳しく
は、吹込方式によりこの断熱材を設けるものに好適な住
宅の断熱構造に関するものである。
[従来の技術] 住宅の外壁と内壁との間、天井裏面等に断熱材を配材し
た住宅の断熱構造が広く採用されている。
この断熱材を配材する場合、新設住宅にあっては、マッ
ト状のグラスウール断熱材を用いて簡単に施工できる
が、既設の住宅にあっては、このマット状のグラスウー
ル断熱材を配材施工するのは容易ではない。
断熱材を配材施工する他の方法として、住宅の外壁と内
壁との間或は天井裏面等に断熱材の塊状物を吹き込んで
施工する吹込工法が近年着及しつつある(例えばJIS
−A9523)。
この吹込工法は、米国では昭和30年頃ら、また我が国
では昭和50年頃から北海道で使用され始めている工法
であるが、施工が簡便迅速であると共に、既設の住宅に
も簡単に適用できる。
通常、この吹込工法は、グラスウール断熱材を径30〜
50mm程度に切断加工し、脱塵させた小塊状のもの
を、専用吹込機で解繊、送風搬送し、ホースを用いて天
井裏等に吹き込むことにより行なわれている。
吹込原料用のグラスウール断熱材としては、従来、低密
度グラスウール(8〜24Kg/m3)が使用されてい
る。グラスウールは、他の吹込用断熱材に比較して、軽
量で断熱性に優れ、不燃性の特徴も兼ね備えている。こ
の性質の故に天井裏等に厚さ100〜200mm程度に
平らにならすように吹き込んだ場合には、施工後も殆ど
沈降がなく、長年にわたり高い断熱性能を維持すること
が可能である。
[発明が解決しようとする問題点] ところが吹込工法により内壁と外壁との間に断熱材を配
材した場合には、断熱材が次第に沈降し、やがて壁の上
部に空間が生じる。
即ち、従来の天井裏面の断熱施工を行なうように内壁と
外壁との間に断熱材を吹き込んだ場合には、断熱材層の
高さはその壁の高さ(通常は2.4〜2.7m)に達す
るので、断熱材層の下部の部分は自重により圧縮され
る。そのため、施工後、日時の経過と共に、断熱材の層
高が小さくなるという沈降現象が現れるのである。
このように断熱材層の上部に空間が生じると断熱性能が
著しく損なわれる。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決するために、本発明は、外壁と内壁と
の間或は天井裏面等に施工する断熱材を図示の如く、密
度が6〜24kg/m3の低弾性のグラスウール塊状物
3と、密度が32〜120kg/m3の高弾性のグラス
ウール塊状物4とからなるようにし、この高弾性の塊状
物4の割合を20〜80重量%としたものである。
即ち、密度が32〜120kg/m3のグラスウール塊
状物は、ガラス繊維が密に詰まり、空隙(空気)が少な
い。一方、密度が6〜24kg/m3のグラスウール塊
状物はガラス繊維が疎で空隙が大きい。このため、密度
32〜120kg/m3のグラスウール塊状物は、密度
6〜24kg/m3のグラスウール塊状物に比べて、弾
性の高いものとなる。以下、密度32〜120kg/m
3のグラスウール塊状物を「高弾性塊状物」と称し、密
度6〜24kg/m3のグラスウール塊状物「低弾性塊
状物」と称する場合がある。本発明は、高弾性塊状物の
変形しにくい性質を利用して沈降を防止すると共に、小
さな外力で容易に変形する低弾性塊状物を高弾性塊状物
の間に入り込ませ、これによって高弾性塊状物同志の間
の空隙を密に埋め、全体としての断熱性を維持させるよ
うにしたものである。
以下本発明の構成について詳細に説明する。
第1図は内壁(内装材)1と外壁(外装材)2との間
に、断熱材として、低弾性塊状物3と高弾性の塊状物4
とからなるものを配材した例を示す断面図である。
本発明において、低弾性塊状物としては、密度が6〜2
4Kg/m3の範囲グラスウール塊状物を用いる。この
密度が24Kg/m3よりも大きいものは、高弾性塊状
物同志の間に入り込んだ場合、直ちには収縮しにくく、
高弾性塊状物同志の間に空隙が残り、断熱性が低下す
る。また密度が6Kg/m3よりも小さいのものは製造
が困難である。特に好ましい密度は10〜16Kg/m
3である。
本発明において、高弾性塊状物としては、不燃性で品質
の良いものを安定して入手し得るグラスウール塊状物を
用いるが、この高弾性塊状物のグラスウールの密度は3
2〜120kg/m3の範囲とする。密度が32Kg/
3よりも小さい場合には弾性率も小さく、従って断熱
材の自重により変形し断熱材層の沈降現象をおこす。ま
た一般に、密度が10〜80Kg/m3の範囲にあるグ
ラスウールは密度の増加に伴って断熱性が向上する。こ
の断熱性向上傾向は80Kg/m3でほぼ頭打ちとな
り、120Kg/m3を超えると、逆に、徐々に断熱性
が低下するようになる。このように、密度が120Kg
/m3よりも大きいものは断熱性が低下すると共に、断
熱材層の自重を大きくするところから、高弾性塊状物と
してのグラスウール塊状物は120kg/m3以下の密
度とする。高弾性グラスウール塊状物の特に好ましい密
度は32〜64Kg/m3である。
なお、グラスウール塊状物の密度を測定するには、表面
の毳立ち部分を切り除し、中心部分から立方体を切り取
り、その体積と重量とから算出する。
本発明において、高弾性塊状物の混入比率は重量比で2
0〜80%程度とする。この割合が20%未満の場合は
沈降率が大きくなり、80%を超えると断熱性能が悪く
なり、また断熱材の重量が大きくなり過ぎる。とりわけ
高弾性塊状物の混入比率を30〜60重量%とするの
が、断熱性等の点から好ましい。
低弾性及び高弾性の塊状物の形状は、特に一定の形状を
有しない不定形のものであっても良く、また正方体、長
方体、六角柱状体、円柱状体、球状体、多角柱体等又は
それらを組み合わせた形でも良く、特に形状に限定はな
い。
また低弾性及び高弾性塊状物の大きさについては、4〜
500cm3の範囲とするのが好ましく、とりわけ10
〜80cm3程度のものが、断熱性及び施工性において
優れている。塊状物の大きさが余りに小さいと、施工時
に粉塵が多くなり、逆に大き過ぎる場合には断熱性能が
悪い。
なお低弾性塊状物と高弾性塊状物の混合物を内壁と外壁
との間に吹き込み断熱施工をするに際して、内壁の裏側
面に、第1図に示す如く防湿層5を設けておいても良
い。(無論天井裏面に施工する際にも、この天井裏面に
防湿層を設けておいて良い。) 防湿層に用いられる材料としては、プラスチックフィル
ム、プラスチックフィルムにアルミ等を蒸着したもの、
紙又はプラスチックフィルムとアルミ箔とのラミネート
品などが用いられる。
本発明の断熱構造とするための施工方法としては、従来
の方法と同様の吹込工法が採用でき、グラスウール断熱
材やその他の断熱材を所定の大きさに切断加工し、送風
搬送してホースを用いて天井或は内壁と外壁との間に吹
き込むことにより容易に行なえる。
[作用] 配材された断熱材層の中の高弾性塊状物が断熱材層の沈
降現象を防ぐ。即ち、図示の如く、断熱材層内において
は主として高弾性塊状物4同志が接触し、この高弾性塊
状物4同志の間に低弾性塊状物3が充填された内部構造
をとるようになる。
高弾性塊状物4は、その高弾性の故に断熱材層の自重が
かかっても殆ど変形せず、断熱材層の沈降を防ぐ。また
低弾性塊状物3は高弾性塊状物4の間に入り込み、容易
に変形し、高弾性塊状物4の間の空隙を埋める。
[実施例] 密度14Kg/m3の低密度グラスウール及び密度40
Kg/m3の高密度グラスウールをそれぞれ平均の大き
さが40cm3となるように切断加工し、これらを容積
比で50%対50%となるように混合し、これを空気搬
送して間隔10cm、高さ2.5mの内壁と外壁との間
に吹き込んだ。
この吹込により形成された断熱材層は、殆ど沈降現象を
示さず、長期間にわたって優れた断熱性能が発揮され
た。なお、施工後の断熱材層の平均の密度は25Kg/
3であり、従来品(通常18Kg/m3程度)に比べる
と若干上回ったものの、断熱効果については殆ど変わり
がなかった。
[効果] 以上詳述した通り、本発明の断熱構造は、低弾性塊状物
と高弾性の塊状物との混合物を断熱材として用いるよう
にしたものであり、沈降による充填高さ或は充填厚さの
経時変化が殆どない。そのため内壁と外壁との間に使用
しても壁の上部に空間が生ずることがなく、長期間にわ
たって優れた断熱性能が発揮される。また高弾性塊状物
としてのグラスウールは、低弾性のグラスウール塊状物
よりも断熱性が高いので断熱材層そのものの熱抵抗も従
来の断熱層よりも大きなものとなる。
また本発明の断熱構造は吹込工法により小さな隙間から
吹き込んで施工できるので、既設住宅の施工も極めて容
易であり、とりわけ壁の断熱施工に効果的である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の断熱構造の一例を示す断面図である。 1……内壁、2……外壁、 3……低弾性塊状物、 4……高弾性塊状物。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】住宅の外壁と内壁との間又は天井裏面に断
    熱材を設けた住宅の断熱構造において、前記断熱材は、
    密度が32〜120kg/m3のグラスウール塊状物と
    密度が6〜24kg/m3のグラスウール塊状物との混
    合物であり、該混合物中の密度32〜120kg/m3
    のグラスウール塊状物の割合が20〜80重量%である
    ことを特徴とする住宅の断熱構造。
JP59156178A 1984-07-26 1984-07-26 住宅の断熱構造 Expired - Lifetime JPH0625444B2 (ja)

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