JPH06254341A - 高沸点物質除去方法および装置 - Google Patents
高沸点物質除去方法および装置Info
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- JPH06254341A JPH06254341A JP5041545A JP4154593A JPH06254341A JP H06254341 A JPH06254341 A JP H06254341A JP 5041545 A JP5041545 A JP 5041545A JP 4154593 A JP4154593 A JP 4154593A JP H06254341 A JPH06254341 A JP H06254341A
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Landscapes
- Treating Waste Gases (AREA)
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- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 構成を簡略化し、運転費を低減して低濃度高
沸点物質を含むガスから高沸点物質を除去すること。 【構成】 高沸点物質を含むガスを第1バッグフィルタ
に導き、この第1バッグフィルタの上流側には7Å以上
の孔径を有するゼオライト粉末を供給し、バッグフィル
タによって捕集したゼオライトと高温ガスとを混合して
ガス輸送し、これによって高沸点物質をゼオライトから
脱着してゼオライトを再生し、その再生された吸着剤を
第2バッグフィルタによって捕集し、第1バッグフィル
タ側に戻して循環再使用する。
沸点物質を含むガスから高沸点物質を除去すること。 【構成】 高沸点物質を含むガスを第1バッグフィルタ
に導き、この第1バッグフィルタの上流側には7Å以上
の孔径を有するゼオライト粉末を供給し、バッグフィル
タによって捕集したゼオライトと高温ガスとを混合して
ガス輸送し、これによって高沸点物質をゼオライトから
脱着してゼオライトを再生し、その再生された吸着剤を
第2バッグフィルタによって捕集し、第1バッグフィル
タ側に戻して循環再使用する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高沸点物質を含む被処
理ガスから高沸点物質を除去するための方法および装置
に関する。
理ガスから高沸点物質を除去するための方法および装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】テープ製造工場の乾燥炉排ガス、製缶工
場の乾燥炉排ガス、機械加工工場の油煙、化学製造工場
の排ガスなどには、沸点200℃の高沸点物質、たとえ
ばデオクチルフタレート(DOP)およびデブチルフタ
レート(DBP)などの可塑剤、潤滑油、デカノールな
どの高級アルコール、ステアリン酸などの高級脂肪酸な
どが含まれている。これらの高沸点物質を含むガスを処
理するにあたり、或る先行技術では、活性炭の吸着装置
を用いている。このような活性炭を用いる先行技術で
は、活性炭が短期間に劣化し、その劣化した活性炭を再
生するには、活性炭の不活性ガス中の高温処理と、水性
化反応による賦活処理が必要であり、したがって非常に
非経済的となり、したがって実用化されていない。
場の乾燥炉排ガス、機械加工工場の油煙、化学製造工場
の排ガスなどには、沸点200℃の高沸点物質、たとえ
ばデオクチルフタレート(DOP)およびデブチルフタ
レート(DBP)などの可塑剤、潤滑油、デカノールな
どの高級アルコール、ステアリン酸などの高級脂肪酸な
どが含まれている。これらの高沸点物質を含むガスを処
理するにあたり、或る先行技術では、活性炭の吸着装置
を用いている。このような活性炭を用いる先行技術で
は、活性炭が短期間に劣化し、その劣化した活性炭を再
生するには、活性炭の不活性ガス中の高温処理と、水性
化反応による賦活処理が必要であり、したがって非常に
非経済的となり、したがって実用化されていない。
【0003】他の先行技術は、ゼオライト充填固定床式
の構成を有する。この先行技術では運転が間欠的とな
り、また高温処理時の安全対策や耐熱構造にするために
装置費用が高価となって、ほとんど実用化されていな
い。
の構成を有する。この先行技術では運転が間欠的とな
り、また高温処理時の安全対策や耐熱構造にするために
装置費用が高価となって、ほとんど実用化されていな
い。
【0004】さらに他の先行技術は、排ガスを直接焼却
する装置であり、そのうち、触媒酸化装置は、高沸点物
質が触媒をひどく被毒するので、あまり実用化されてお
らず、現在では、ほとんどのケースで直燃式燃焼装置が
採用されている。この直燃式燃焼装置は、高沸点物質が
低濃度であるにもかかわらず、その高沸点物質を含む排
ガスの流量は大きいので、燃料使用量を多く必要とし、
したがって運転費が高価になっているという問題があ
る。
する装置であり、そのうち、触媒酸化装置は、高沸点物
質が触媒をひどく被毒するので、あまり実用化されてお
らず、現在では、ほとんどのケースで直燃式燃焼装置が
採用されている。この直燃式燃焼装置は、高沸点物質が
低濃度であるにもかかわらず、その高沸点物質を含む排
ガスの流量は大きいので、燃料使用量を多く必要とし、
したがって運転費が高価になっているという問題があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、構成
を簡略化し、運転費を低減することができるようにした
高沸点物質を除去するための方法および装置を提供する
ことである。
を簡略化し、運転費を低減することができるようにした
高沸点物質を除去するための方法および装置を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、高沸点物質を
含む被処理ガスを第1集塵機に導き、この第1集塵機の
上流側または第1集塵機に、粉末状無機吸着剤を供給し
て高沸点物質を吸着剤に吸着し、この第1集塵機によっ
て捕集した吸着剤と高温ガスとを混合して高沸点物質を
吸着剤から脱着して吸着剤を再生するとともに、その吸
着剤を第2集塵機によって捕集し、第2集塵機によって
捕集した吸着剤を、第1集塵機の上流側または第1集塵
機に供給して循環することを特徴とする高沸点物質除去
方法である。
含む被処理ガスを第1集塵機に導き、この第1集塵機の
上流側または第1集塵機に、粉末状無機吸着剤を供給し
て高沸点物質を吸着剤に吸着し、この第1集塵機によっ
て捕集した吸着剤と高温ガスとを混合して高沸点物質を
吸着剤から脱着して吸着剤を再生するとともに、その吸
着剤を第2集塵機によって捕集し、第2集塵機によって
捕集した吸着剤を、第1集塵機の上流側または第1集塵
機に供給して循環することを特徴とする高沸点物質除去
方法である。
【0007】また本発明は、第1集塵機によって捕集し
た吸着剤の一部を、前記高温ガスと混合し、吸着剤の残
余を、第1集塵機の上流側または第1集塵機に供給する
ことを特徴とする。
た吸着剤の一部を、前記高温ガスと混合し、吸着剤の残
余を、第1集塵機の上流側または第1集塵機に供給する
ことを特徴とする。
【0008】また本発明は、無機吸着剤は、7Å以上の
孔径を有するゼオライト粉末であることを特徴とする。
孔径を有するゼオライト粉末であることを特徴とする。
【0009】また本発明は、無機吸着剤は、脱アルミナ
疎水性ゼオライトであることを特徴とする。
疎水性ゼオライトであることを特徴とする。
【0010】また本発明は、第1集塵機と、高沸点物質
を含む被処理ガスを第1集塵機に導く第1ダクトと、第
1集塵機で捕集した粉末状無機吸着剤を気密排出する気
密排出手段と、高温ガスを供給する高温ガス源と、第2
集塵機と、前記気密排出手段からの吸着剤と前記高温ガ
スとを混合して第2集塵機に導く第2ダクトと、第2集
塵機で捕集した吸着剤を第1ダクトに導いて被処理ガス
に混合する第3ダクトとを含むことを特徴とする高沸点
物質除去装置である。
を含む被処理ガスを第1集塵機に導く第1ダクトと、第
1集塵機で捕集した粉末状無機吸着剤を気密排出する気
密排出手段と、高温ガスを供給する高温ガス源と、第2
集塵機と、前記気密排出手段からの吸着剤と前記高温ガ
スとを混合して第2集塵機に導く第2ダクトと、第2集
塵機で捕集した吸着剤を第1ダクトに導いて被処理ガス
に混合する第3ダクトとを含むことを特徴とする高沸点
物質除去装置である。
【0011】また本発明は、気密排出手段は、吸着剤の
一部を第2ダクトに導き、気密排出手段からの吸着剤の
残余を、第1ダクトに導いて被処理ガスに混合する第4
ダクトを含むことを特徴とする。
一部を第2ダクトに導き、気密排出手段からの吸着剤の
残余を、第1ダクトに導いて被処理ガスに混合する第4
ダクトを含むことを特徴とする。
【0012】また本発明は、高温ガス源は、第2集塵機
からのガスを燃焼する燃焼炉であることを特徴とする。
からのガスを燃焼する燃焼炉であることを特徴とする。
【0013】また本発明は、第1および第2集塵機の少
なくともいずれか一方は、バッグフィルタであることを
特徴とする。
なくともいずれか一方は、バッグフィルタであることを
特徴とする。
【0014】
【作用】本発明に従えば、高沸点物質を含む被処理ガス
を第1集塵機に導き、この第1集塵機の上流側または第
1集塵機にゼオライト粉末などの無機吸着剤を供給し、
したがって被処理ガスと無機吸着剤とが浮遊している状
態で高沸点物質が吸着剤に吸着され、また第1集塵機が
たとえばバッグフィルタであるときには、そのバッグフ
ィルタの濾材に吸着剤層を形成し、この吸着剤層を前記
被処理ガスが通過するとき、その吸着剤層で高沸点物質
が吸着される。清浄化されたガスは第1集塵機から排出
される。
を第1集塵機に導き、この第1集塵機の上流側または第
1集塵機にゼオライト粉末などの無機吸着剤を供給し、
したがって被処理ガスと無機吸着剤とが浮遊している状
態で高沸点物質が吸着剤に吸着され、また第1集塵機が
たとえばバッグフィルタであるときには、そのバッグフ
ィルタの濾材に吸着剤層を形成し、この吸着剤層を前記
被処理ガスが通過するとき、その吸着剤層で高沸点物質
が吸着される。清浄化されたガスは第1集塵機から排出
される。
【0015】第1集塵機によって捕集された吸着剤は、
高温ガスと混合されてガス輸送され、第2集塵機によっ
て捕集され、こうして高沸点物質は吸着剤から脱着され
て吸着剤が再生される。
高温ガスと混合されてガス輸送され、第2集塵機によっ
て捕集され、こうして高沸点物質は吸着剤から脱着され
て吸着剤が再生される。
【0016】第2集塵機によって捕集された再生後の吸
着剤は、第1集塵機の上流側または第1集塵機に供給さ
れて循環して再使用され、こうして連続的な運転が可能
となる。このような構成は簡単であり、安価に実現され
る。また前記高温ガスは、吸着剤の脱着のために用いら
れ、その高温ガス流量は僅かでよく、さらにその脱着さ
れた高濃度の高沸点物質の流量は比較的小さいので、た
とえばバーナを用いる直燃式燃焼炉で比較的僅かな燃料
を用いて燃焼することができ、したがって運転費を低減
することが可能となる。
着剤は、第1集塵機の上流側または第1集塵機に供給さ
れて循環して再使用され、こうして連続的な運転が可能
となる。このような構成は簡単であり、安価に実現され
る。また前記高温ガスは、吸着剤の脱着のために用いら
れ、その高温ガス流量は僅かでよく、さらにその脱着さ
れた高濃度の高沸点物質の流量は比較的小さいので、た
とえばバーナを用いる直燃式燃焼炉で比較的僅かな燃料
を用いて燃焼することができ、したがって運転費を低減
することが可能となる。
【0017】さらに本発明に従えば、第1集塵機によっ
て捕集した吸着剤の一部を前述のように高温ガスと混合
して高沸点物質を脱着し、その吸着剤の残余は、第1集
塵機の上流側または第1集塵機に供給するようにしても
よい。
て捕集した吸着剤の一部を前述のように高温ガスと混合
して高沸点物質を脱着し、その吸着剤の残余は、第1集
塵機の上流側または第1集塵機に供給するようにしても
よい。
【0018】無機吸着剤は、高沸点物質の分子径が大き
いので、7Å以上の孔径を有することが必要であり、た
とえばそのようなゼオライト粉末であってもよい。特に
脱アルミナ疎水性ゼオライトが好ましい。無機吸着剤を
用いることによって粉塵爆発の危険性が防がれ、しかも
疎水性ゼオライトを用いることによってガス中の湿分の
影響を少なくすることができるようになる。
いので、7Å以上の孔径を有することが必要であり、た
とえばそのようなゼオライト粉末であってもよい。特に
脱アルミナ疎水性ゼオライトが好ましい。無機吸着剤を
用いることによって粉塵爆発の危険性が防がれ、しかも
疎水性ゼオライトを用いることによってガス中の湿分の
影響を少なくすることができるようになる。
【0019】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の全体の系統図で
ある。第1バッグフィルタ1には第1ダクト2から高沸
点物質を含むガスが供給され、この高沸点物質はダクト
2および第1バッグフィルタ1を通過するうちに無機吸
着剤によって吸着され、清浄化されたガスはダクト3か
ら排出される。ダクト3には誘引送風機4が設けられ
る。ダクト2にはノズル5,6が設けられ、吸着剤が供
給されてガスに混合される。高沸点物質は、たとえば沸
点200℃以上であり、数ppm〜数十ppmであっ
て、低濃度である。高沸点物質はノズル5,6からの吸
着剤の浮遊移動中に吸着され、またバッグフィルタ1の
濾材7に均一な層厚の吸着剤層が形成され、この吸着剤
層を通過するときに吸着される。ノズル5,6はバッグ
フィルタ1の濾材7よりも上流側の空間8に設けられて
もよい。
ある。第1バッグフィルタ1には第1ダクト2から高沸
点物質を含むガスが供給され、この高沸点物質はダクト
2および第1バッグフィルタ1を通過するうちに無機吸
着剤によって吸着され、清浄化されたガスはダクト3か
ら排出される。ダクト3には誘引送風機4が設けられ
る。ダクト2にはノズル5,6が設けられ、吸着剤が供
給されてガスに混合される。高沸点物質は、たとえば沸
点200℃以上であり、数ppm〜数十ppmであっ
て、低濃度である。高沸点物質はノズル5,6からの吸
着剤の浮遊移動中に吸着され、またバッグフィルタ1の
濾材7に均一な層厚の吸着剤層が形成され、この吸着剤
層を通過するときに吸着される。ノズル5,6はバッグ
フィルタ1の濾材7よりも上流側の空間8に設けられて
もよい。
【0020】バッグフィルタ1の濾材7からの吸着剤を
新たな吸着剤と交換するには、その吸着剤層を形成して
いる吸着剤を濾材7から分離すればよく、このために
は、エアゼット、すなわちパルスウェアによる逆流噴
射、または濾材7の機械的振動によって容易に分離可能
である。こうして間欠的に濾材7の吸着剤層を新たなも
のと交換することができる。
新たな吸着剤と交換するには、その吸着剤層を形成して
いる吸着剤を濾材7から分離すればよく、このために
は、エアゼット、すなわちパルスウェアによる逆流噴
射、または濾材7の機械的振動によって容易に分離可能
である。こうして間欠的に濾材7の吸着剤層を新たなも
のと交換することができる。
【0021】バッグフィルタ1の下部には、濾材7から
離脱した吸着剤を排出する気密排出手段9が設けられ、
さらにその下方にホッパ10が設けられ、ホッパ10に
貯留される吸着剤の一部はフィーダ11から、また残余
はフィーダ12から定量排出、供給される。気密排出手
段9は、たとえばロータリバルブまたは2重ダンパなど
によって実現することができ、フィーダ11,12は、
たとえばロータリバルブなどによって実現することがで
きる。フィーダ11から供給される吸着剤は、第2ダク
ト13から第2バッグフィルタ14に、高温ガスによっ
てガス輸送され、こうして高温ガスによって吸着剤が浮
遊している状態で高沸点物質は吸着剤から脱着されて吸
着剤が再生される。フィーダ11,12によって、吸着
剤は一定流量ずつ排出供給される。高温ガスは、たとえ
ば300〜800℃、好ましくは400〜600℃であ
る。これによって第2ダクト13中でフィーダ11から
の吸着剤が高温ガスに浮遊している状態で吸着剤から高
沸点物質が脱着され、またこの吸着剤が第2バッグフィ
ルタ14の濾材15に付着して形成された吸着剤層を高
温ガスが通過することによって、高沸点物質の脱着が行
われて吸着剤が再生される。
離脱した吸着剤を排出する気密排出手段9が設けられ、
さらにその下方にホッパ10が設けられ、ホッパ10に
貯留される吸着剤の一部はフィーダ11から、また残余
はフィーダ12から定量排出、供給される。気密排出手
段9は、たとえばロータリバルブまたは2重ダンパなど
によって実現することができ、フィーダ11,12は、
たとえばロータリバルブなどによって実現することがで
きる。フィーダ11から供給される吸着剤は、第2ダク
ト13から第2バッグフィルタ14に、高温ガスによっ
てガス輸送され、こうして高温ガスによって吸着剤が浮
遊している状態で高沸点物質は吸着剤から脱着されて吸
着剤が再生される。フィーダ11,12によって、吸着
剤は一定流量ずつ排出供給される。高温ガスは、たとえ
ば300〜800℃、好ましくは400〜600℃であ
る。これによって第2ダクト13中でフィーダ11から
の吸着剤が高温ガスに浮遊している状態で吸着剤から高
沸点物質が脱着され、またこの吸着剤が第2バッグフィ
ルタ14の濾材15に付着して形成された吸着剤層を高
温ガスが通過することによって、高沸点物質の脱着が行
われて吸着剤が再生される。
【0022】バッグフィルタ14の濾材15に付着した
吸着剤は、間欠的に除去され、気密排出を行うロータリ
バルブなどのようなフィーダ16を経て、第3ダクト1
7から第1ダクト2に設けられているノズル5に空気輸
送用の圧縮空気が供給される空気源18からの空気によ
って空気輸送されて供給される。
吸着剤は、間欠的に除去され、気密排出を行うロータリ
バルブなどのようなフィーダ16を経て、第3ダクト1
7から第1ダクト2に設けられているノズル5に空気輸
送用の圧縮空気が供給される空気源18からの空気によ
って空気輸送されて供給される。
【0023】バッグフィルタ14からダクト19に排出
される高濃度の高沸点物質を含むガスは燃焼炉20に導
かれ、ここで高沸点物質は高温度に加熱されて燃焼され
る。この燃焼炉20は、たとえばバーナを有する直燃式
の構成であってもよく、あるいはまた電気ヒータを有す
る構成であってもよい。燃焼炉20からのガスは管路2
1からその一部が排出され、また残余の高温度のガス
は、管路22を経て温度調節され、高温ガスとしてフィ
ーダ11からの吸着剤とともに第2ダクト13に供給さ
れる。管路2から供給される被処理ガス中の高沸点物質
は、前述のように数ppm〜数十ppmであって、非常
に濃度が低いけれども、その被処理ガスは大流量であ
り、しかしながら吸着剤を再生するためにダクト22を
経て供給される高温ガスは、被処理ガスのたとえば数十
分の1の小流量で充分である。したがって、バッグフィ
ルタ14から排気される高沸点物質を含むダクト19か
らのガスを処理する燃焼炉20の容量は、被処理ガスの
数十分の1のガスを処理する構成であればよく、したが
って小形化することができ、また燃焼炉20における燃
料消費量は微々たるものとなる。このような高温ガスに
よって再生された吸着剤は、第3ダクト17から第1ダ
クト2のノズル5に供給して戻すことによって、連続処
理を安価に実現することができる。
される高濃度の高沸点物質を含むガスは燃焼炉20に導
かれ、ここで高沸点物質は高温度に加熱されて燃焼され
る。この燃焼炉20は、たとえばバーナを有する直燃式
の構成であってもよく、あるいはまた電気ヒータを有す
る構成であってもよい。燃焼炉20からのガスは管路2
1からその一部が排出され、また残余の高温度のガス
は、管路22を経て温度調節され、高温ガスとしてフィ
ーダ11からの吸着剤とともに第2ダクト13に供給さ
れる。管路2から供給される被処理ガス中の高沸点物質
は、前述のように数ppm〜数十ppmであって、非常
に濃度が低いけれども、その被処理ガスは大流量であ
り、しかしながら吸着剤を再生するためにダクト22を
経て供給される高温ガスは、被処理ガスのたとえば数十
分の1の小流量で充分である。したがって、バッグフィ
ルタ14から排気される高沸点物質を含むダクト19か
らのガスを処理する燃焼炉20の容量は、被処理ガスの
数十分の1のガスを処理する構成であればよく、したが
って小形化することができ、また燃焼炉20における燃
料消費量は微々たるものとなる。このような高温ガスに
よって再生された吸着剤は、第3ダクト17から第1ダ
クト2のノズル5に供給して戻すことによって、連続処
理を安価に実現することができる。
【0024】フィーダ11からの吸着剤を再生するため
に用いる高温ガスは、燃焼炉20以外の炉などから得ら
れる高温ガスであってもよい。
に用いる高温ガスは、燃焼炉20以外の炉などから得ら
れる高温ガスであってもよい。
【0025】ホッパ10からフィーダ12を経て定量供
給される吸着剤は、空気輸送用の圧縮空気を供給する空
気源23からの輸送用空気によってダクト24を空気輸
送され、ノズル6からダクト2内の被処理ガスに混合さ
れ、連続的な高沸点物質除去の運転を行うことができ
る。本発明の他の実施例として、フィーダ12、圧縮空
気源23およびダクト24、さらにノズル6を省略して
もよい。
給される吸着剤は、空気輸送用の圧縮空気を供給する空
気源23からの輸送用空気によってダクト24を空気輸
送され、ノズル6からダクト2内の被処理ガスに混合さ
れ、連続的な高沸点物質除去の運転を行うことができ
る。本発明の他の実施例として、フィーダ12、圧縮空
気源23およびダクト24、さらにノズル6を省略して
もよい。
【0026】本発明の他の実施例として、前述の第1お
よび第2バッグフィルタ1,14の代りに他の集塵機、
たとえば電気集塵機およびサイクロンなどを用いてもよ
く、このとき、フィーダ12、圧縮空気源23およびダ
クト24、さらにノズル6が用いられる。また他の実施
例として、第1ダクト2におけるノズル5,6とバッグ
フィルタ1との間に電気集塵機またはサイクロンなどを
介在してもよい。また第2ダクト13の途中に、電気集
塵機およびサイクロンを介在してもよい。
よび第2バッグフィルタ1,14の代りに他の集塵機、
たとえば電気集塵機およびサイクロンなどを用いてもよ
く、このとき、フィーダ12、圧縮空気源23およびダ
クト24、さらにノズル6が用いられる。また他の実施
例として、第1ダクト2におけるノズル5,6とバッグ
フィルタ1との間に電気集塵機またはサイクロンなどを
介在してもよい。また第2ダクト13の途中に、電気集
塵機およびサイクロンを介在してもよい。
【0027】無機吸着剤としては、ゼオライトが好適
し、この場合、高沸点物質は一般的に分子径が大きく、
したがって吸着孔径はY型、13Xなどのように約7Å
以上の孔径が必要である。特に脱アルミナを施した疎水
性ゼオライトが好ましく、これによってガス中の湿分の
悪影響を少なくすることができるようになる。ゼオライ
ト粉末は表面積が非常に大きいので、ダクト22からの
高温ガスとの伝熱性が良好であり、したがって吸着剤の
輸送中に、短時間で吸着が可能である。
し、この場合、高沸点物質は一般的に分子径が大きく、
したがって吸着孔径はY型、13Xなどのように約7Å
以上の孔径が必要である。特に脱アルミナを施した疎水
性ゼオライトが好ましく、これによってガス中の湿分の
悪影響を少なくすることができるようになる。ゼオライ
ト粉末は表面積が非常に大きいので、ダクト22からの
高温ガスとの伝熱性が良好であり、したがって吸着剤の
輸送中に、短時間で吸着が可能である。
【0028】本発明の他の実施例として、無機吸着剤と
しては前述のゼオライト粉末の他に、約7Å以上の孔径
を有するアルミナ粉末、シリカゲル、セピオライト、モ
レキュラシーブなどを用いるようようにしてもよい。
しては前述のゼオライト粉末の他に、約7Å以上の孔径
を有するアルミナ粉末、シリカゲル、セピオライト、モ
レキュラシーブなどを用いるようようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、高沸点物
質を含む被処理ガスを第1集塵機に導き、この第1集塵
機の上流側または第1集塵機にゼオライト粉末などの無
機吸着剤を供給し、これによって高沸点物質を吸着剤に
吸着させ、第1集塵機によって吸着剤を捕集し、高温ガ
スを混合して高沸点物質を吸着剤から脱着して吸着剤を
再生し、こうして再生された吸着剤を第2集塵機によっ
て捕集し、第1集塵機側に戻して循環再焼するようにし
たので、装置が簡略化され、また高温ガスは吸着剤の脱
着のために用いられ、またその脱着して得られた高濃度
の小流量の高沸点物質を、たとえば燃焼炉で燃焼するこ
とによって、燃焼使用量が少なくてすみ、運転費が低減
されることになる。
質を含む被処理ガスを第1集塵機に導き、この第1集塵
機の上流側または第1集塵機にゼオライト粉末などの無
機吸着剤を供給し、これによって高沸点物質を吸着剤に
吸着させ、第1集塵機によって吸着剤を捕集し、高温ガ
スを混合して高沸点物質を吸着剤から脱着して吸着剤を
再生し、こうして再生された吸着剤を第2集塵機によっ
て捕集し、第1集塵機側に戻して循環再焼するようにし
たので、装置が簡略化され、また高温ガスは吸着剤の脱
着のために用いられ、またその脱着して得られた高濃度
の小流量の高沸点物質を、たとえば燃焼炉で燃焼するこ
とによって、燃焼使用量が少なくてすみ、運転費が低減
されることになる。
【0030】また本発明によれば、第1集塵機によって
捕集した吸着剤の一部を、前述のように高温ガスと混合
して再生するようにし、吸着剤の残余は、第1集塵機の
上流側または第1集塵機に供給するようにし、比較的多
くの吸着剤を第1集塵機に導いて、連続運転をすること
もまた可能である。
捕集した吸着剤の一部を、前述のように高温ガスと混合
して再生するようにし、吸着剤の残余は、第1集塵機の
上流側または第1集塵機に供給するようにし、比較的多
くの吸着剤を第1集塵機に導いて、連続運転をすること
もまた可能である。
【0031】さらに本発明によれば、無機吸着剤は、7
Å以上の孔径を有するゼオライト粉末であり、これによ
って分子量の大きい高沸点物質を確実に吸着することが
可能であり、特に脱アルミナ疎水性ゼオライトを用いる
ことによって、ガス中の湿分の悪影響を少なくすること
ができるようになる。
Å以上の孔径を有するゼオライト粉末であり、これによ
って分子量の大きい高沸点物質を確実に吸着することが
可能であり、特に脱アルミナ疎水性ゼオライトを用いる
ことによって、ガス中の湿分の悪影響を少なくすること
ができるようになる。
【0032】さらに本発明によれば、第1および第2集
塵機の少なくともいずれか一方、たとえば両者は、バッ
グフィルタによって実現し、これによって被処理ガスと
吸着剤との浮遊状態だけでなく、バッグフィルタの濾材
に形成された吸着剤層を被処理ガスが通過する状態にお
いてもまた、高沸点物質を吸着剤に吸着させることがで
き、吸着効率を向上することができる。
塵機の少なくともいずれか一方、たとえば両者は、バッ
グフィルタによって実現し、これによって被処理ガスと
吸着剤との浮遊状態だけでなく、バッグフィルタの濾材
に形成された吸着剤層を被処理ガスが通過する状態にお
いてもまた、高沸点物質を吸着剤に吸着させることがで
き、吸着効率を向上することができる。
【図1】本発明の一実施例の全体の系統図である。
【符号の説明】 1 第1バッグフィルタ 2 第1ダクト 5,6 ノズル 7 濾材 9 気密排出手段 10 ホッパ 11,12 フィーダ 13 第2ダクト 14 第2バッグフィルタ 15 濾材 16 フィーダ 17 第3ダクト 18 空気源 20 燃焼炉 23 空気源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B01D 46/02 ZAB B 7446−4D
Claims (8)
- 【請求項1】 高沸点物質を含む被処理ガスを第1集塵
機に導き、この第1集塵機の上流側または第1集塵機
に、粉末状無機吸着剤を供給して高沸点物質を吸着剤に
吸着し、 この第1集塵機によって捕集した吸着剤と高温ガスとを
混合して高沸点物質を吸着剤から脱着して吸着剤を再生
するとともに、その吸着剤を第2集塵機によって捕集
し、 第2集塵機によって捕集した吸着剤を、第1集塵機の上
流側または第1集塵機に供給して循環することを特徴と
する高沸点物質除去方法。 - 【請求項2】 第1集塵機によって捕集した吸着剤の一
部を、前記高温ガスと混合し、 吸着剤の残余を、第1集塵機の上流側または第1集塵機
に供給することを特徴とする請求項1記載の高沸点物質
除去方法。 - 【請求項3】 無機吸着剤は、7Å以上の孔径を有する
ゼオライト粉末であることを特徴とする請求項1記載の
高沸点物質除去方法。 - 【請求項4】 無機吸着剤は、脱アルミナ疎水性ゼオラ
イトであることを特徴とする請求項3記載の高沸点物質
除去方法。 - 【請求項5】 第1集塵機と、 高沸点物質を含む被処理ガスを第1集塵機に導く第1ダ
クトと、 第1集塵機で捕集した粉末状無機吸着剤を気密排出する
気密排出手段と、 高温ガスを供給する高温ガス源と、 第2集塵機と、 前記気密排出手段からの吸着剤と前記高温ガスとを混合
して第2集塵機に導く第2ダクトと、 第2集塵機で捕集した吸着剤を第1ダクトに導いて被処
理ガスに混合する第3ダクトとを含むことを特徴とする
高沸点物質除去装置。 - 【請求項6】 気密排出手段は、吸着剤の一部を第2ダ
クトに導き、 気密排出手段からの吸着剤の残余を、第1ダクトに導い
て被処理ガスに混合する第4ダクトを含むことを特徴と
する請求項5記載の高沸点物質除去装置。 - 【請求項7】 高温ガス源は、第2集塵機からのガスを
燃焼する燃焼炉であることを特徴とする請求項5記載の
高沸点物質除去装置。 - 【請求項8】 第1および第2集塵機の少なくともいず
れか一方は、バッグフィルタであることを特徴とする請
求項5記載の高沸点物質除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5041545A JPH06254341A (ja) | 1993-03-02 | 1993-03-02 | 高沸点物質除去方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5041545A JPH06254341A (ja) | 1993-03-02 | 1993-03-02 | 高沸点物質除去方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06254341A true JPH06254341A (ja) | 1994-09-13 |
Family
ID=12611397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5041545A Pending JPH06254341A (ja) | 1993-03-02 | 1993-03-02 | 高沸点物質除去方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06254341A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09248418A (ja) * | 1996-03-15 | 1997-09-22 | Nittetsu Mining Co Ltd | 排ガス処理方法及び装置 |
JP2004057944A (ja) * | 2002-07-29 | 2004-02-26 | Nippon Testpanel Co Ltd | 排気ガス清浄化装置 |
JP2017042745A (ja) * | 2015-08-28 | 2017-03-02 | 集塵装置株式会社 | 排ガス処理装置 |
-
1993
- 1993-03-02 JP JP5041545A patent/JPH06254341A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09248418A (ja) * | 1996-03-15 | 1997-09-22 | Nittetsu Mining Co Ltd | 排ガス処理方法及び装置 |
JP2004057944A (ja) * | 2002-07-29 | 2004-02-26 | Nippon Testpanel Co Ltd | 排気ガス清浄化装置 |
JP2017042745A (ja) * | 2015-08-28 | 2017-03-02 | 集塵装置株式会社 | 排ガス処理装置 |
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