JPH062542Y2 - いせえび保育礁 - Google Patents
いせえび保育礁Info
- Publication number
- JPH062542Y2 JPH062542Y2 JP1989022354U JP2235489U JPH062542Y2 JP H062542 Y2 JPH062542 Y2 JP H062542Y2 JP 1989022354 U JP1989022354 U JP 1989022354U JP 2235489 U JP2235489 U JP 2235489U JP H062542 Y2 JPH062542 Y2 JP H062542Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base
- spherical structure
- reef
- nursery
- side wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/80—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
- Y02A40/81—Aquaculture, e.g. of fish
Landscapes
- Artificial Fish Reefs (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はいせえび保育礁に係り、詳しくは、プエルルス
の着生から稚えびの着定まで同一礁内で行なうことがで
きるいせえび保育礁に係る。
の着生から稚えびの着定まで同一礁内で行なうことがで
きるいせえび保育礁に係る。
従来の技術 最近、国際的に200海里経済水域の設定が進み、海洋環
境は予想以上の厳しさを増し、魚介類資源を極力沿岸か
ら確保する必要度が高まり、その増養殖対策の重要性が
叫ばれている現状である。
境は予想以上の厳しさを増し、魚介類資源を極力沿岸か
ら確保する必要度が高まり、その増養殖対策の重要性が
叫ばれている現状である。
特にいせえびは貴重な資源であり、年々減少しつつある
と云われており、いかに確保しかつ増殖するかというこ
とは非常に重要な課題ではあるが、現状はその生態につ
いて不確定要因が多く、その課題解決の手段は未だ確立
されていない。
と云われており、いかに確保しかつ増殖するかというこ
とは非常に重要な課題ではあるが、現状はその生態につ
いて不確定要因が多く、その課題解決の手段は未だ確立
されていない。
一般的に魚介類の漁獲を高めるために人口魚礁を海中に
積極的に設置する方法が採用されている。これらの人口
魚礁は専ら成長した魚介類等を集め、漁獲効率の高い漁
場を形成するためのもので、通常、蝟集用魚礁といわれ
ている。
積極的に設置する方法が採用されている。これらの人口
魚礁は専ら成長した魚介類等を集め、漁獲効率の高い漁
場を形成するためのもので、通常、蝟集用魚礁といわれ
ている。
また、魚介類を集めるにとどまらず、魚介類等の卵の付
着、ふ化、幼稚魚の保護育成を人工的に行なう保護礁が
提案され実施されている。
着、ふ化、幼稚魚の保護育成を人工的に行なう保護礁が
提案され実施されている。
この保護礁は幼稚魚等を保護育成に適した棲息環境及び
保護環境等を形成するもので、珪藻類、その他の飼料生
物の着生、棲息に適し、幼稚魚等の継続的安息、安住に
適すること等の条件を具えたものである。
保護環境等を形成するもので、珪藻類、その他の飼料生
物の着生、棲息に適し、幼稚魚等の継続的安息、安住に
適すること等の条件を具えたものである。
しかしながら、従来例の魚礁は蝟集用、保護用のいずれ
であってもいせえびの保護育成には不適当であり、従来
例の魚礁をそのまま用いるとプエルルスの着生率が低
く、また、プエルルスがある程度着生したとしても外敵
である他の魚介類が飼料生物を捕食するときプエルルス
が小さいため一緒に捕食され、また、プエルルスが稚え
びに変態したとき、保育される場所がないため稚えびが
これら魚礁から移動してしまう。
であってもいせえびの保護育成には不適当であり、従来
例の魚礁をそのまま用いるとプエルルスの着生率が低
く、また、プエルルスがある程度着生したとしても外敵
である他の魚介類が飼料生物を捕食するときプエルルス
が小さいため一緒に捕食され、また、プエルルスが稚え
びに変態したとき、保育される場所がないため稚えびが
これら魚礁から移動してしまう。
すなわち、実開昭48-61092号公報や実開昭51-16095号公
報に記載された魚礁は、所謂、棒状魚礁と称せられるも
ので、この魚礁ではストランド等の少なくとも一部に繊
維体をストランド等から突出するように設けて成るもの
である。この棒状魚礁であると、各繊維体の間に形成さ
れる蔭部によって産卵や幼稚魚が外敵から保護され、継
続的に安住し育成される。また、実開昭57-201163号公
報に記載された魚礁は円錐台状または角錐台状のコンク
リート基台とこの表面に取付けた植毛板とから成って、
しかも、植毛板の表面に繊維体を植毛して成るものであ
る。この魚礁においても、植毛板の表面に幼稚魚等の育
成に適する蔭部が数多く形成される。
報に記載された魚礁は、所謂、棒状魚礁と称せられるも
ので、この魚礁ではストランド等の少なくとも一部に繊
維体をストランド等から突出するように設けて成るもの
である。この棒状魚礁であると、各繊維体の間に形成さ
れる蔭部によって産卵や幼稚魚が外敵から保護され、継
続的に安住し育成される。また、実開昭57-201163号公
報に記載された魚礁は円錐台状または角錐台状のコンク
リート基台とこの表面に取付けた植毛板とから成って、
しかも、植毛板の表面に繊維体を植毛して成るものであ
る。この魚礁においても、植毛板の表面に幼稚魚等の育
成に適する蔭部が数多く形成される。
しかし、これら魚礁は何れも積極的に繊維体により蔭部
を形成するものであるが、単に蔭部を形成させただけで
はプエルルスの着生率を高めることはできず、プエルル
スの生態に適した密度のものでないとプエルルスの着生
率は低く、また、蔭部が存在するため、かえって天敵が
近寄り、飼料生物と共にプエルルスが捕食されてしま
う。また、プエルルスから稚えびに変態したとき保育場
がなく、稚えびが着生せず移動してしまうという問題が
ある。
を形成するものであるが、単に蔭部を形成させただけで
はプエルルスの着生率を高めることはできず、プエルル
スの生態に適した密度のものでないとプエルルスの着生
率は低く、また、蔭部が存在するため、かえって天敵が
近寄り、飼料生物と共にプエルルスが捕食されてしま
う。また、プエルルスから稚えびに変態したとき保育場
がなく、稚えびが着生せず移動してしまうという問題が
ある。
要するに従来例では、魚介類の蝟集用ならびに保護用の
魚礁の研究開発されているが、いせえび保育用のものに
ついては全く提案されていない。
魚礁の研究開発されているが、いせえび保育用のものに
ついては全く提案されていない。
考案が解決しようとする課題 本考案は上記欠点の解決を目的とし、具体的には、プエ
ルルスの着生率を高めると共に、このプエルルスが変態
して稚えびとなったとき、保育される球状構造体から成
る保育場とを具え、かつこの球状構造体の潮流等による
移動を防止するようにしたいせえび保育礁を提案するこ
とを目的とする。
ルルスの着生率を高めると共に、このプエルルスが変態
して稚えびとなったとき、保育される球状構造体から成
る保育場とを具え、かつこの球状構造体の潮流等による
移動を防止するようにしたいせえび保育礁を提案するこ
とを目的とする。
課題を解決するための 手段ならびにその作用 すなわち、本考案に係るいせえび保育礁は、内部に植毛
体若しくは繊維の網状体を取付けた箱型形状の枠体から
成る採苗器を、上面側部に側壁を具えかつ少なくとも1
個以上の貫通部を有する基台の上に配設し、この基台の
側壁内部ならびに採苗器下部に球状構造体を配置すると
共に、側壁内部の球状構造体の移動を防止する押え部材
を球状構造体上に配設して成ることを特徴とする。
体若しくは繊維の網状体を取付けた箱型形状の枠体から
成る採苗器を、上面側部に側壁を具えかつ少なくとも1
個以上の貫通部を有する基台の上に配設し、この基台の
側壁内部ならびに採苗器下部に球状構造体を配置すると
共に、側壁内部の球状構造体の移動を防止する押え部材
を球状構造体上に配設して成ることを特徴とする。
更に本考案の手段たる構成ならびにその作用について説
明すると、次の通りである。
明すると、次の通りである。
本考案者等はいせえびが他の魚介類に比べて異なる生態
であることに着目し、その生態について検討したとこ
ろ、次の知見を得た。
であることに着目し、その生態について検討したとこ
ろ、次の知見を得た。
(1)いせえびはプエルルスから稚えびとなり、この稚え
びが育成されて成えびとなる。ところで、プエルルス
は、従来、天草(海藻)がプエルルスの天然の着生物で
あるとされているが、必ずしも、海中における海藻の繁
茂状況は常にプエルルスに対して適切な状態に限られな
いため、その着生率は低く、また、その飼料生物の蝟集
が十分でない他に魚介類の外敵に捕食されるため、稚え
びまで保育されることが少ない。
びが育成されて成えびとなる。ところで、プエルルス
は、従来、天草(海藻)がプエルルスの天然の着生物で
あるとされているが、必ずしも、海中における海藻の繁
茂状況は常にプエルルスに対して適切な状態に限られな
いため、その着生率は低く、また、その飼料生物の蝟集
が十分でない他に魚介類の外敵に捕食されるため、稚え
びまで保育されることが少ない。
(2)プエルルスから成えびまでの保育において、その保
育期間中、これらの飼料生物が存在する限り、他の魚介
類のように余り移動等必要としない。
育期間中、これらの飼料生物が存在する限り、他の魚介
類のように余り移動等必要としない。
(3)プエルルスから稚えびに変態すると、栗石等の天然
石の間に着生し、飼料生物を捕食し成育するための稚え
び保育場が必要である。
石の間に着生し、飼料生物を捕食し成育するための稚え
び保育場が必要である。
(4)保育場として栗石等を単に積重ねた構造では、これ
ら栗石等は激しい潮流等によって移動したり流出したり
して保育礁等が破損する。
ら栗石等は激しい潮流等によって移動したり流出したり
して保育礁等が破損する。
(5)いせえびの稚えび等から排出される排泄物等は、そ
の成育に悪影響を与えると共に斃死したりするため、排
泄物等の存在しない清浄な条件下で育成する必要があ
る。
の成育に悪影響を与えると共に斃死したりするため、排
泄物等の存在しない清浄な条件下で育成する必要があ
る。
そこで進んで研究開発を行ない、この研究に基づいて本
考案は成立したものである。
考案は成立したものである。
更に本考案の手段たる構成ならびにその作用について図
面に従って詳しく説明する。
面に従って詳しく説明する。
なお、第1図は本考案に係る一つの実施例の保育礁の斜
視図であり、第2図は第1図の基台の斜視図である。
視図であり、第2図は第1図の基台の斜視図である。
符号1は採苗器、2は球状構造体、3は基台、4a、4b、4c、4d
は側壁、5は枠体、6は植毛体、7は押え板、8は支持部、
9は貫通部、10は保育場、11は支柱挿入口、12a、12b、12
c、12dは押え部材、13は開口部、14はボルト穴、20はい
せえび保育礁を示す。
は側壁、5は枠体、6は植毛体、7は押え板、8は支持部、
9は貫通部、10は保育場、11は支柱挿入口、12a、12b、12
c、12dは押え部材、13は開口部、14はボルト穴、20はい
せえび保育礁を示す。
まず、第1図の符号20のいせえび保育礁は、側壁4a、4b、4
cならびに4dと底部に支持部8とを具えた基台3上に採苗
器1を配設し、この側壁内部ならびに採苗器1の下部に球
状構造体2を配置すると共に、この球状構造体2の上部に
押圧部材12a、12b、12cならびに12dの配設したものから構
成される。
cならびに4dと底部に支持部8とを具えた基台3上に採苗
器1を配設し、この側壁内部ならびに採苗器1の下部に球
状構造体2を配置すると共に、この球状構造体2の上部に
押圧部材12a、12b、12cならびに12dの配設したものから構
成される。
採苗器1は箱型形状でその上部及び側部に開口部を有す
る枠体5から成るが、このような枠体5を用いる理由は海
水中に浮遊する飼料生物を開口部から採苗器1内に導く
ことができるからである。この枠体5は繊維強化合成樹
脂あるいはナイロン系合成樹脂等の耐食性、耐強度性等
に優れた合成樹脂の板等からなっている。
る枠体5から成るが、このような枠体5を用いる理由は海
水中に浮遊する飼料生物を開口部から採苗器1内に導く
ことができるからである。この枠体5は繊維強化合成樹
脂あるいはナイロン系合成樹脂等の耐食性、耐強度性等
に優れた合成樹脂の板等からなっている。
その形状は例えば立方体、直方体等の箱型のものであっ
て、その下部の少なくとも四隅に枠体5を支持する支柱
の一方が取付けられ、他方が基台3の支柱挿入口11に嵌
合されるように設けられている。なお、枠体5の長さが
長い場合は支柱を設けることなく直接基台3に取付けて
もよい。
て、その下部の少なくとも四隅に枠体5を支持する支柱
の一方が取付けられ、他方が基台3の支柱挿入口11に嵌
合されるように設けられている。なお、枠体5の長さが
長い場合は支柱を設けることなく直接基台3に取付けて
もよい。
また、この枠体5の内部上部から下部に向って植毛体が
繊維状体、棒状体、板状体等の固定用部材に所定間隔で
取付けられている。
繊維状体、棒状体、板状体等の固定用部材に所定間隔で
取付けられている。
植毛体若しくは網状体及び植毛体固定用部材はいずれも
枠体5と同様の物性を有するものから構成することが好
ましく、また、植毛体の構造は例えば短冊状、天草と類
似形状等の各種の形状のものがあげられ、特に制限され
るものはなく、これら以外に繊維の網状体であってもよ
い。
枠体5と同様の物性を有するものから構成することが好
ましく、また、植毛体の構造は例えば短冊状、天草と類
似形状等の各種の形状のものがあげられ、特に制限され
るものはなく、これら以外に繊維の網状体であってもよ
い。
また、その取付け方法は、枠体5の上部開口部に一定間
隔に配置した棒状体に天草類似形状のものを取付けるよ
うにしたものが好ましいが、これに限られるものではな
く、プエルルスの着生率が高められるような構造であれ
ばよい。
隔に配置した棒状体に天草類似形状のものを取付けるよ
うにしたものが好ましいが、これに限られるものではな
く、プエルルスの着生率が高められるような構造であれ
ばよい。
基台3はコンクリート等の強固な材料から形成された角
型形状のものからなるが、例えば、第2図に示すように
長方形状の板状体から形成され、その上面側部を囲むよ
うに稚えびの育成に適当な球状構造体2を配置すること
ができる側壁4a、4b、4cならびに4dが配設され、更に、こ
の側壁には潮通しする開口部13が設けられている。ま
た、底部には少なくとも四隅に支持部8が配設され、こ
の板状体の上面から下面に向って貫通する丸型形状の貫
通部9が少なくとも1個以上配設され、稚えびから排泄さ
れる排泄物や砂等が排出されやすいように形成されてい
る。この貫通部9は板状体の表面に均一に分布するよう
な構造であってもよく、また、その形状は上記丸型形状
に限られるものではなく、四角形状、六角形状等の角型
等の格子状のものであってもよく、稚えび等から排泄さ
れる排泄物や砂等の堆積され易いものが排出できる構造
であればよい。
型形状のものからなるが、例えば、第2図に示すように
長方形状の板状体から形成され、その上面側部を囲むよ
うに稚えびの育成に適当な球状構造体2を配置すること
ができる側壁4a、4b、4cならびに4dが配設され、更に、こ
の側壁には潮通しする開口部13が設けられている。ま
た、底部には少なくとも四隅に支持部8が配設され、こ
の板状体の上面から下面に向って貫通する丸型形状の貫
通部9が少なくとも1個以上配設され、稚えびから排泄さ
れる排泄物や砂等が排出されやすいように形成されてい
る。この貫通部9は板状体の表面に均一に分布するよう
な構造であってもよく、また、その形状は上記丸型形状
に限られるものではなく、四角形状、六角形状等の角型
等の格子状のものであってもよく、稚えび等から排泄さ
れる排泄物や砂等の堆積され易いものが排出できる構造
であればよい。
このような基台3上に採苗器1を直接若しくは支柱を介し
て取付けると共に、この基台3の側壁内部ならびに採苗
器1の下部に栗石等の球状構造体2を稚えびの棲息条件に
適した状態になるように配置し、保育場10を形成する。
て取付けると共に、この基台3の側壁内部ならびに採苗
器1の下部に栗石等の球状構造体2を稚えびの棲息条件に
適した状態になるように配置し、保育場10を形成する。
このように構成すると、球状構造体の間隙が稚えびの休
息安住できる場所となる。球状構造体2は栗石等の天然
石、球状、楕円状等の各種形状の天然石、コンクリート
等の人口石等があげられるが、積上げると間隙を有する
形状のものであればよい。その大きさは特に制限される
ものではないが、保育礁の大きさによっても変るため、
特定は困難であるが、余り大きすぎても間隙の数が少な
く、小さすぎても間隙の大きさが小さくなる。
息安住できる場所となる。球状構造体2は栗石等の天然
石、球状、楕円状等の各種形状の天然石、コンクリート
等の人口石等があげられるが、積上げると間隙を有する
形状のものであればよい。その大きさは特に制限される
ものではないが、保育礁の大きさによっても変るため、
特定は困難であるが、余り大きすぎても間隙の数が少な
く、小さすぎても間隙の大きさが小さくなる。
なお、採苗器1の下部中央部付近に適当な空間部を設け
ると、採苗器1から導入される飼料生物を稚えびが捕食
することができ、良好な保育場10となる。球状構造体の
押え部材12a、12b、12c、12dはコンクリート等の強固な棒
状のものから成り、第1図に示すように側壁4a、4b上に押
え部材12a、12b、また、この押え部材12a、12bの間の球状
構造体2の上に押え部材12c、12dを配置し、これらをそれ
ぞれボルトナット等の固定手段により固定されるが、押
え部材12a、12bは必ずしも側壁4a、4b上に固定されなくて
もよく、押え部材12c、12dの如く、球状構造体2の上に配
置し、基台3にボルトナット等の固定手段により固定し
てもよい。
ると、採苗器1から導入される飼料生物を稚えびが捕食
することができ、良好な保育場10となる。球状構造体の
押え部材12a、12b、12c、12dはコンクリート等の強固な棒
状のものから成り、第1図に示すように側壁4a、4b上に押
え部材12a、12b、また、この押え部材12a、12bの間の球状
構造体2の上に押え部材12c、12dを配置し、これらをそれ
ぞれボルトナット等の固定手段により固定されるが、押
え部材12a、12bは必ずしも側壁4a、4b上に固定されなくて
もよく、押え部材12c、12dの如く、球状構造体2の上に配
置し、基台3にボルトナット等の固定手段により固定し
てもよい。
以上主として採苗器内に植毛体を設けた例で説明した
が、網状体の場合も同様の効果がある。
が、網状体の場合も同様の効果がある。
〈考案の効果〉 以上詳しく説明した通り、本考案に係るいせえび保育礁
は、内部に植毛体若しくは繊維の網状体を取付けた箱型
形状の枠体から成る採苗器を、上面側部に側壁を具えか
つ少なくとも1個以上の貫通部を有する基台の上に配設
し、この基台の側壁内部ならびに採苗器下部に球状構造
体を配置すると共に、側壁内部の球状構造体の移動を防
止する押え部材を球状構造体上に配設して成ることを特
徴とする。
は、内部に植毛体若しくは繊維の網状体を取付けた箱型
形状の枠体から成る採苗器を、上面側部に側壁を具えか
つ少なくとも1個以上の貫通部を有する基台の上に配設
し、この基台の側壁内部ならびに採苗器下部に球状構造
体を配置すると共に、側壁内部の球状構造体の移動を防
止する押え部材を球状構造体上に配設して成ることを特
徴とする。
従って、合成樹脂からなる植毛体若しくは網状体を自然
に新しい状態で具えた採苗器を設けているため、プエル
ルスの着生率を高め、更に、着生したプエルルスが植毛
体等により保護され外部よりの食害を防止することがで
きる。
に新しい状態で具えた採苗器を設けているため、プエル
ルスの着生率を高め、更に、着生したプエルルスが植毛
体等により保護され外部よりの食害を防止することがで
きる。
また、側壁内部ならびに採苗器の下方に栗石等の球状構
造体が多数配置されているが押え部材により流出するこ
とがなく、採苗器においてプエルルスから変態した稚え
びはその保育場に移動、定着し、最適の稚えびの棲息場
となる。
造体が多数配置されているが押え部材により流出するこ
とがなく、採苗器においてプエルルスから変態した稚え
びはその保育場に移動、定着し、最適の稚えびの棲息場
となる。
また、いせえび保育礁は栗石等の球状構造体の下に貫通
部を有する基台が設けられているため、この貫通部から
稚えび等の排泄物や砂泥等の堆積物が排出され、長期に
わたって良好な生育条件が保持される。
部を有する基台が設けられているため、この貫通部から
稚えび等の排泄物や砂泥等の堆積物が排出され、長期に
わたって良好な生育条件が保持される。
第1図は本考案に係る一つの実施例の保育礁の斜視図、
第2図は第1図の基台の斜視図である。 符号1……採苗器、2……球状構造体 3……基台 4a、4b、4c、4d……側壁 5……枠体、6……植毛体 7……押え板 8……支持部、9……貫通部 10……保育場、11……支柱挿入口 12a、12b、12c、12d……押え部材 13……開口部、14……ボルト穴 20……いせえび保育礁
第2図は第1図の基台の斜視図である。 符号1……採苗器、2……球状構造体 3……基台 4a、4b、4c、4d……側壁 5……枠体、6……植毛体 7……押え板 8……支持部、9……貫通部 10……保育場、11……支柱挿入口 12a、12b、12c、12d……押え部材 13……開口部、14……ボルト穴 20……いせえび保育礁
Claims (2)
- 【請求項1】内部に植毛体若しくは繊維の網状体を取付
けた箱型形状の枠体から成る採苗器を、上面側部に側壁
を具えかつ少なくとも1個以上の貫通部を有する基台の
上に配設し、この基台の側壁内部ならびに前記採苗器下
部に球状構造体を配置すると共に、前記側壁内部の球状
構造体の移動を防止する押え部材を前記球状構造体上に
配設して成ることを特徴とするいせえび保育礁。 - 【請求項2】前記基台ならびに押え部材がコンクリート
等の強固な材料から成る請求項1記載のいせえび保育
礁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989022354U JPH062542Y2 (ja) | 1989-02-27 | 1989-02-27 | いせえび保育礁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989022354U JPH062542Y2 (ja) | 1989-02-27 | 1989-02-27 | いせえび保育礁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02113958U JPH02113958U (ja) | 1990-09-12 |
JPH062542Y2 true JPH062542Y2 (ja) | 1994-01-26 |
Family
ID=31240395
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989022354U Expired - Lifetime JPH062542Y2 (ja) | 1989-02-27 | 1989-02-27 | いせえび保育礁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH062542Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014036624A (ja) * | 2012-08-17 | 2014-02-27 | Litoncosmo Co Ltd | ナマコ増殖礁 |
-
1989
- 1989-02-27 JP JP1989022354U patent/JPH062542Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02113958U (ja) | 1990-09-12 |
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