JPH06253943A - 一体式の椅子及び制御装置 - Google Patents

一体式の椅子及び制御装置

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JPH06253943A
JPH06253943A JP5199136A JP19913693A JPH06253943A JP H06253943 A JPH06253943 A JP H06253943A JP 5199136 A JP5199136 A JP 5199136A JP 19913693 A JP19913693 A JP 19913693A JP H06253943 A JPH06253943 A JP H06253943A
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  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 人間工学的に優れた座り心地を与える椅子を
提供する。 【構成】 傾動時において、椅子背部を椅子座部に対し
て回動せしめる共通軸と、着座者の股関節との間の隣接
空間を維持せしめるように、共通軸の位置をシフトさせ
る手段を備えた構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は座席、特に一体式の椅子
とそのための制御装置の構成体に関する。
【0002】
【従来の技術】椅子の制御装置は通常、椅子の使用と干
渉せず、また椅子設計の美観を損なわないように、椅子
座部の下側に取り付けられている。このため、椅子の背
部と座部がそれを中心に回転する軸(「共通軸」または
「同期傾斜軸」という)も椅子座部の下側に配設されて
いる。このような椅子では、椅子の共通軸及び/又は同
期傾斜軸が、使用者の上半身、つまり胴体が脚に対して
自然に且つ楽に旋回する椅子使用者の股関節に近隣し
て、つまりその近くの何れにも位置しない。椅子に良い
姿勢でまっすぐに座った平均的使用者の股関節は通常、
椅子座部の着席表面の上方約3〜4インチ(約7.6〜
10.2cm)で椅子背部の着席表面の前方約4〜5イ
ンチ(約10.2〜12.7cm)にある想像上のほぼ
水平向きの軸に沿って位置する。椅子に対して側面から
見たこの「股関節軸」の位置は、一般に「H」点と呼ば
れている。「H」点は個人毎に変化するが、モデル、つ
まり好ましい「H」点は経験的に得られる。
【0003】従来の同期傾斜式椅子の制御装置はかなり
複雑な構造で、しかも非常に扱いにくかった。このよう
な装置は、2部品関節式の鉄製構造を持ち、鉄製構造の
背部及び座部の支持部分が固定軸を中心に回転する。制
御装置は、椅子、つまりシェル(胴体)から完全に別体
で独立しており、椅子座部の下側に位置した固定軸を中
心に椅子の背部と座部を相互に回転させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】椅子の共通または同期
傾斜軸が、例えば5〜8インチ(約12.7〜20.3
cm)と「H」点から大きく離れていると、椅子は使用
者の身体と同調した座り心地の良い自然な方法で屈曲つ
まり関節動作しない。同期傾斜軸が椅子座部つまりシー
トの下側に位置していると、椅子背部は後方に傾斜する
につれ、使用者の腰領域から引き離されようとする。こ
の結果、使用者の腰領域が椅子の全位置を通じて完全な
支持を受けず、ある程度の筋肉疲労がもたらされる。
【0005】また、椅子の共通または同期傾斜軸が
「H」点の近くに位置しないと、椅子背部は後方に傾斜
するにつれ、使用者の背中に沿って縦方向に移動し、そ
の背中を擦りすり減らす。この動きは幾分不快感を生じ
るほか、もっと重要なこととして一般に使用者の衣服を
しわくちゃにしたり、あるいは正しい位置から引っ張っ
て乱す。
【0006】従って、座席の設計においては多くの異な
った理由から、椅子背部及び椅子座部の回転軸をできる
だけ「H」点の近くに配置するのが有利なことは明らか
であろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の一特徴は、椅子
背部及び椅子座部がそれを中心にして相互に回転する共
通軸を「H」点つまり着座している使用者の股関節に隣
接した位置に配置せしめた一体式の椅子及び制御装置の
構成体にある。制御装置は椅子背部と椅子座部をベース
上に、椅子背部の後方への傾斜が椅子背部、椅子座部、
及び共通軸の位置を同時にシフトさせ、該シフトが共通
軸と座っている使用者の股関節との間の隣接空間関係を
維持して改善された座り心地と支持を与えるような方法
で支持する。
【0008】本発明の主な目的は、さまざまな仕事を行
いながらも、外見と性能が使用者の体型と動きに同調さ
れる椅子を提供することにある。椅子は人体の形状をそ
のまま反映するとともに、使用者の体型及び動きに応じ
極めて自然な方法で屈曲つまり関節動作し、どんな椅子
姿勢においても座り心地と支持の両方を最適とする一体
状の立体設計を有する。
【0009】たわみ制御式の前方リップ機構によって、
シートの左側及び右側両側部が相互に独立に及び制御装
置に対して独立に屈曲または移動可能となる。選択的な
背部強化を含むシェル構造が、使用者の背骨全体に沿っ
て良好で、堅固で、一様な支持を与え、この支持は椅子
のさまざまな傾斜位置を通じて維持される。さらに、骨
組み構造によって背部は、特にその上方部分において水
平面内で屈曲可能となり、使用者の上部背中及び肩領域
の運動の自由度を改善する。
【0010】機械的な可変のバックストッパが確実なス
トップ作用を有し、極めて信頼性が高い。ストッパは特
に後方傾斜型椅子の後方への傾斜作用を制御するのに適
し、椅子背部の傾斜を広い範囲の異なった位置に制限し
て異なった体型の人及び仕事を許容するように操作可能
である。可変のバックストッパは着座位置から椅子内で
容易に調整されるように構成されているので、最大の背
部傾斜位置を必要なら素早くテストして容易に再調整で
き、最大の座り心地が得られる。可変のバックストッパ
は緩やかなストップ作用を与えるクッション機構を有す
る。可変のバックストッパはセットされている場合で
も、特に椅子から離れるときに、制御装置が椅子を最直
立姿勢に付勢して戻すのを可能とし、使用者の座り心地
及び背中の支持を改善する。
【0011】荷重作動式高さ調整器用のスリップコネク
タが意図しない高さ調整を防ぎ及び/又は大幅に軽減
し、特に回転椅子、後方傾斜椅子、その他同様な座席物
品によく適している。
【0012】本発明は使用の能率性に優れ、製造が安価
で、操作寿命が長く、特に提案される用途によく適して
いる。
【0013】本発明の上記及びその他の特徴、利点及び
目的は、以下の詳細な説明、特許請求の範囲の記載、並
びに添付の図面を参照すれば当業者にとっていっそう明
瞭に理解且つ認識されよう。
【0014】
【実施例】ここでの説明の目的上、各用語「上」、
「下」、「右」、「左」、「後」、「前」、「垂直」、
「水平」及びこれらの派生語は図1に示した発明に関
し、また座っている使用者に関するものとする。但し、
明白にそうでないと指摘される場合を除き、本発明はさ
まざまな別の配向を取り得ることが理解されるべきであ
る。また、添付の図面に示し、以下の説明に記す特定の
装置及びプロセスは、特許請求の範囲に限定された発明
の概念の例示実施例にすぎないことも理解されるべきで
ある。従って、ここに開示する実施例に関する特定の寸
法及びその他の物理的な特性は、特許請求の範囲で明記
される場合を除き、制限として見なされるべきでない。
【0015】一体式制御装置(図1ないし図39)
【0016】参照番号1(図1ないし図3)は、椅子2
とそのための制御装置3を備えて成る、本発明を具現化
した一体式の椅子及び制御装置の構成体を全体的に示し
ている。一体式の椅子及び制御装置構成体1は、後方傾
斜型の椅子2に具体化されたものとしてここでは示して
ある。椅子2はベース4、背もたれつまり椅子背部5、
及びシートつまり椅子座部6を含み、椅子背部と椅子座
部は共通または同期傾斜軸7を中心に相互に回転自在に
結合されている。制御装置3は通常静止した支持体つま
りハウジング8と、椅子背部5をハウジング8へ回転可
能に接続して、背部ピボット軸10(図6及び図7)を
中心とした両者間での回転を可能とする背部支持体9と
を含む。制御装置3(図3)はさらに、椅子座部6をハ
ウジング8へ回転可能に結合して座部ピボット軸12
(図31及び図32)を中心とした両者間での回転を可
能とする座部支持体11とを含む。図3に最も明瞭に示
してあるように、共通または同期傾斜軸7は椅子座部6
の上方且つ椅子背部5の前方で、しかも座っている使用
者の股関節の軸つまり「H」点13にほぼ隣接して位置
する。椅子背部5の後方への傾斜が椅子背部5、椅子座
部6、及び共通軸7の位置を同時にシフトさせ、該シフ
トは共通軸と座っている使用者の股関節との間の隣接空
間関係を維持して改善された座り心地と支持を与えるよ
うな方法で生じる。
【0017】図4を参照すると、椅子2はなめらかな一
体状設計を有し、幾つか特有の特徴を具備する。椅子2
は、キャスタ14と、ベース4の脚上にはめ込まれる型
成形キャップ15とを含むベース4上に支持される。制
御装置3はベース4上に装着され、下方カバー組体16
を含む。左右両側のアーム組体17と共に椅子2が、制
御装置3上に支持される。別の特許出願の主題である型
成形クッション組体18が、締め具孔23を介して椅子
2の前面に取り付けられ、使用者がその上に座る連続的
な、一体状の座り心地のよい表面を与える。後側のカバ
ーシェル組体19が締め具孔24を介して椅子2の裏面
に取り付けられ、底部シェル組体20が通常の締め具
(図示せず)によって椅子2の底に取り付けられる。
【0018】図5を参照すると、椅子2は荷重作動式の
高さ調整組体21も含む。可変のバックストッパ組体2
2も制御装置3に設けられ、椅子背部5の後方への傾斜
作用を調整可能に制限する。
【0019】図示の椅子2(図4)において、クッショ
ン組体18は型成形した一体状のユニットで、人体を摸
写つまり反映するように形成及び位置決めされた3つの
別々の領域を有する。椅子背部5と椅子座部6も単一つ
まり一体状のシェル2a’に型成形され、あらゆる種類
の仕事及びその他の活動の行為中に使用者が椅子2内で
自然且つ自由に動けるように、シェル2a’がクッショ
ン組体18を支持する。椅子シェル2a’は通常その型
成形時の形状を保持する弾性、半剛性の合成樹脂材料で
構成されるが、後で詳述するようにある程度の屈曲を可
能とする。椅子シェル2a’は2組の締め具孔23、2
4及びそこに装着される5組のネジ切り締め具24〜2
8を含み、後述するように椅子2の各部分を相互結合す
るのを容易とする。 図13ないし図15に最も明瞭に
示されているように、椅子シェル2a’は比較的薄い成
形シート12からなり、複数の一体状に型成形され垂直
に延びたリブ30がその裏面に設けられている。リブ3
0は椅子座部6の後部31から、椅子背部5と椅子座部
6の間に位置した椅子シェル2a’の湾曲した中央つま
り中間部を回って延びている。さらにリブ30は、椅子
背部5の下方部33に沿っても延びている。図示の例に
おいて、椅子シェル2a’は、一様に離間して対状に配
置され椅子シェル2a’の垂直中心線に対して対称的に
心合わせされた8本のリブ30を有する。リブ30は直
立支柱76、77(図5)と協働して、垂直面内で容易
に湾曲または屈曲せず、座っている使用者の背骨領域に
ほぼ対応した椅子シェル2a’の実質状剛性の部分を限
定する。
【0020】リブ30より外側に位置する椅子背部5の
周辺部(図14)は、上部34、左方部35、及び右方
部36に分割される。リブ20の下側に位置しそれより
内側に延びた椅子背部5の中央領域41(図14)が、
座っている大人の使用者の腰領域(すなわち脊柱のL1
〜L5)と下側胸領域(すなわち脊柱のT12〜T6)
の真後ろに位置し、そこを選択的且つ堅固に支持する。
椅子背部5の上方部分はリブ30の上端から上方へ延
び、座っている大人の使用者の上側胸領域または肩領域
(すなわち脊柱のT5〜T1)のほぼ真後ろに位置し、
そこを選択的に支持する。
【0021】椅子座部6のうちリブ30の外側に位置し
た部分(図13)は、前部37、右方部38、及び左方
部39を含む。
【0022】第2組のリブ45(図14)が椅子シェル
2a’の裏面に一体形成され、X形状に配置されてい
る。リブ45は垂直リブ30の上端に位置した椅子背部
5の上部34から、椅子背部5の表面を横切って下方へ
対角線状に延び、最内対の垂直リブ30及び剛性の直立
支柱76、77に隣接した地点に終端する。リブ45は
椅子背部5上で、その頂部と底部の間のほぼ中間位置で
交差する。リブ45はリブ30と共に、椅子背部5の上
部を選択的に剛性化し、後方への力または圧力が加わっ
たときに該上部が座屈するのを防ぐ。しかし図8及び図
9に示すように、リブ30と45はほぼ垂直な軸を中心
としたまたほぼ水平の面内における制限された横方向の
屈曲を可能とし、後で詳述するように使用者の上半身に
対して運動の自由度を追加する。つまりリブ45は、椅
子背部5を選択的に剛性化することによって、その上部
34の水平方向における屈曲を制御する機能を果たす。
【0023】第3のリブ47も椅子シェル2a’の裏面
上に一体形成され、椅子背部5の周縁から内側へ所定の
距離だけはなれ且つそれと実質上平行に、椅子背部5に
沿ってほぼ弧状に延びている。
【0024】第4のリブ48も椅子シェル2a’の裏面
上に一体形成され、リブ47の対向部間で椅子背部5を
横切って横方向に延びている。リブ48はほぼ水平方向
を向き、リブ45が相互に交差する地点よりわずかに高
い所に位置している。リブ30、45、47、48は全
て各交差点で一体的に相互接続され、椅子背部5を選択
的に補強するリブの閉じた格子構造を限定し、背骨の支
持と上半身の動きを改善する。
【0025】リブ30、45、47、48は協働してシ
ェルシート29を垂直面内において選択的に補強するの
で、使用者の背骨領域が堅固に支持されるだけでなく、
座っている使用者の背中は比較的大きい運動の自由度
で、水平面内においてねじれ可能、あるいは横向きの成
分を持つ方向に移動可能である。従って、椅子背部5の
うちこのように構成されなければ堅くつまり剛性である
ため使用者の背中の横向きの動きに抗する部分が、本シ
ェル構造2a’において屈曲または湾曲し、使用者の体
型及び身体の動きに応じて自然に移動する。
【0026】好ましくは、リブ30がシェルシート29
を椅子シェル2a’の垂直中心線に沿って、椅子座部6
から椅子背部5の頂端まで全体を剛性化する。このリブ
構成がさらに、椅子背部5の垂直中心線をほぼ中心とし
た水平面内で、椅子背部5の上部が横方向に回転つまり
ねじれるのを可能としている。
【0027】椅子シェル2a’(図13)は、椅子座部
6の後部31と前部37の中間に位置したほぼ弧状の屈
曲領域50を含む。図11及び図12に最も明瞭に示さ
れているように、椅子シェル2a’は型成形された一体
状のユニットであるため、屈曲領域50が椅子背部5
を、椅子座部6に対し同期傾斜軸7に沿って旋回するの
を可能とする必要がある。図示の例において、屈曲領域
50は所定のパターンで椅子シェル2a’を貫いて延び
た複数の細長いスロット51を有して成る。各スロット
51が椅子シェル2a’を屈曲領域50で選択的にくり
抜き、同期傾斜軸7を中心とした回転に倣らって屈曲す
るのを可能とする。
【0028】一対のヒンジ52(図11及び図12)が
椅子背部5と椅子座部6を回転可能に相互に結合し、同
期傾斜軸7を位置決めして限定する。図示の例におい
て、ヒンジ52は椅子シェル2a’の最外周に位置した
2つの、ほぼ短形状で、ストラップ(帯金)のように動
く回りヒンジから成る。各回りヒンジ52の両端は椅子
背部5及び椅子座部6と共に型成形され、これらに一体
状に相互結合されている。回りヒンジ52はそれぞれの
長さに沿って湾曲または屈曲し、回りヒンジ52の中心
近くに位置する同期傾斜軸7を中心とした椅子背部5と
椅子座部6の相互回転を可能とする。回りヒンジ52は
椅子座部6の後方凹状部に位置することによって、椅子
座部6の中心領域上方且つ椅子背部5の前方で、座って
いる使用者の股関節に隣接して同期傾斜軸7を位置せし
める。この例において、同期傾斜軸7は回りヒンジ52
の上下両面の間のほぼ中間レベルに位置する。
【0029】図4に示すように、椅子2を前方からみる
と、椅子シェル2a’はほぼ砂時計の形状で、椅子背部
5の下部33が椅子背部5の上部34及び椅子座部6の
両方より狭い。さらに、椅子座部6の後部31は、図3
8に最も明瞭に示すようにバケツ状に下部に凹んでお
り、回りヒンジ52を同期傾斜軸7とほぼ同一面上に位
置せしめる。椅子座部6の前部37は比較的フラット
で、椅子座部6の凹状後部31へと緩やかに合流してい
る。3対の取付パッド53〜55(図13)が椅子座部
6の下面に型成形され、後で述べるように椅子座部6の
制御装置3への結合を容易化する。
【0030】キャスタ付きベース4(図5)は垂直方向
に入れ子式に嵌合する2つの支柱部材56、57を含
む。上方支柱部材57の上端は制御装置ハウジング8の
噛み合いソケット58内に密に受け入れられ、制御装置
ハウジング8をベース14上に平常ほぼ静止した状態と
なるように支持する。
【0031】制御装置ハウジング8(図5及び図10)
は、一体形成されたベース60、前壁61、後壁62、
及び対向側壁63を有する剛性で、カップ状の成形金属
構造からなる。横方向を向いたブラケット59がハウジ
ングベース60と側壁63に固着されて、支柱ソケット
58を形成する。また、制御装置ハウジング8は横方向
に整列されハウジングの両側壁を貫く一対の軸受孔64
を含み、該軸受孔64内に一対のころがりスリーブまた
は軸受65が装置される。一対のストラップ様の弧状レ
ール66が、ハウジング側壁63の前部上縁に沿って一
体形成されている。レール66は制御装置ハウジング8
の前縁からわずか前方に延出つまり突出している。図示
の例において、レール66はほぼ短形の垂直断面形状を
持ち、約4.5〜5.5インチ( 約11.4〜14.0
cm )の半径を有する下向きアークに沿って成形つまり
湾曲され、該アークの中心は図6及び図34に示すよう
にレール66の前端67とほぼ垂直方向において一致す
る。レール66の上下両面は比較的滑らかで、その上に
椅子座部6をスライド可能に支持する。
【0032】制御装置3は、椅子背部5を支持する直立
溶接物組体75(図5)を含む。直立溶接物組体75は
一対の剛性でS字状の直立支柱76、77を含み、これ
らの直立支柱はリブスロット46(図14)の巾とほぼ
等しい距離だけ横方向に離間するとともに、一対の横ス
トラップ78、79によって相互に固着結合されてい
る。一対の後方伸長部材80、81が直立支柱76、7
7の各下端に固着され、それぞれの前端にクレビス型ブ
ラケット82を含み、ここに制御装置ハウジング8の対
向側壁63が受け入れられる。クレビス型ブラケット8
2は相互に位置合わせされた横方向の貫通孔83を含
み、そこに拡開可能端85を備えた軸ピン84が軸受6
5を介して受け入れられ、直立溶接物組体75を制御装
置ハウジング8へ旋回可能に取り付ける。軸受65は、
背部ピボット軸10が椅子座部6の前部37と後部31
の間にくるように位置決めされる。この結果、椅子背部
5が後方に傾斜すると、椅子座部6の後部31は同期傾
斜軸7を含め、椅子背部5とともに下方に下がる。図示
の構造では、背部ピボット軸10が同期傾斜軸7の前方
約2.5〜3.5インチ(約6.4〜8.9cm)で且
つ同期傾斜軸7の下方約3〜4インチ(約7.6〜1
0.2cm)に位置し、椅子背部5が完全直立位置から
最後方位置まで傾斜したとき、椅子背部5と椅子座部6
の後部31は約2〜4インチ(約5.1〜10.2c
m)下降する。
【0033】図5及び図10に最も明瞭に示されている
ように、制御装置3は一対のねじりバネ70と、椅子2
を平常時の最直立姿勢に付勢する引っ張り調整器組体7
1とを含む。図示の構造において、引っ張り調整器組体
71は調整器ブラケット72を備え、その前端が制御装
置ハウジング8の前壁61に旋回可能に装着される。調
整器ブラケット72の後端は2股状に形成され、そこに
ピン73を回転可能に保持する。ネジ切り調整ネジ74
がハウジングベース60の噛み合い孔を貫いて延びると
ともに、その下端に装着されたノブを有し、その上端が
ピン73にネジ装着される。ストッパネジ86が調整ネ
ジ74の上端に取り付けられ、調整ネジ74が不用意に
外れるのを防止する。ねじりバネ70は制御ハウジング
8内に受け入れられ、半円筒体状でリブ付きの支持体8
7内に装着される。これら一対のねじりバネ70は、各
々の中心軸が制御装置ハウジンク8内で横方向を向き、
相互に心合わせされるように位置決めされる。各ねじり
バネ70の後方脚(図10)はクレビス型ブラケット8
1に当接し、バネ70の前方脚は調整器ブラケット72
の下側に位置してそれに当接する。椅子背部5の後方へ
の傾斜はねじりバネ79の後方脚を下に押すので、同バ
ネをいっそう巻回して強め、椅子背部5の後方傾斜に対
して弾性抵抗を与える。ねじりバネ79は予め、図6、
図10、図11、図33及び図34に示すように、椅子
背部5が垂直からわずか後方に傾き、椅子座部6が前か
ら後ろに向かって水平に対してわずか下方に傾いた平常
時の最直立姿勢に椅子2を保持するように緊張設定され
ている。調整ネジ74の回転調整がねじりバネ70の緊
張力を変え、椅子背部5の傾斜率と捻りバネ70の設定
緊張力を変化させる。
【0034】後方伸長部材80、81(図5)は上向き
に開いた弧状の支持領域90を含む。合成で、細長く、
弧状の横断伸長部材91が後方伸長部材80、81の支
持領域90上に受け入れられ、溶接など適切な手段でそ
こに固定される。横断伸長部材91は後方伸長部材8
0、81上の中央におかれ、その外側両端が後方伸長部
材80、81から横方向外側に突出する。図示の例にお
いて、横断伸長部材91は成形金属板から構成された剛
性ストラップからなる。横断伸長部材91の上方担持面
92は弧状で、約1.5〜2.5インチ(約3.8〜
6.4cm)の半径を有する。担持面92で形成される
弧の中心は共通または同期傾斜軸7とほぼ同心円を成
し,椅子背部5が椅子座部6に対しそれを中心にして回
転する同期傾斜軸を事実上限定する。横断伸長部材91
は後方伸長部材80、81上に、椅子2が最直立姿勢に
あるとき、上方担持面92の縦方向中心線が同期傾斜軸
7のほぼ垂直下方つまりそれと整列して配置されるよう
に位置する。
【0035】制御装置3はさらに剛性の後方アームスト
ラップ100を備え、該ストラップ100は図20に最
も明瞭に示すように、前後縁101、102と両端縁1
03、104を含むほぼ台形の平面形状を有する。後方
アームストラップ100は中央ベース領域105を含
み、上向き湾曲翼106、107がその両端に形成され
ている。アームストラップのベース100は、その下面
から下方に突出して後方アームストラップ100を補強
つまり剛性化する2つの縦方向に延びたリブ108、1
09を含む。リブ108はアームストラップ100の縦
方向中心線に隣接して位置し、リブ109はアームスト
ラップ100の後縁に隣接して位置する。両リブ10
8、109はほぼ半円の垂直断面形状を持ち、リブ10
8の両端はネジ切り貫通孔111を備えた対応する凹部
つまりカップ110に開いている。後方アームストラッ
プ100の翼106、107は各々2つの締め具孔11
2、113を含む。
【0036】図16ないし図19に最も明瞭に示すよう
に、担持パッド95、96はほぼ同一の形状で、各々横
断伸長部材91の上方担持面92と係合する弧状の下面
119を有する。担持パッド95、96はさらにそれぞ
れの上面に弧状の溝つまりチャネル120を有し、これ
らが後方アームストラップ100の中央リブ108用の
クリアランスを与える。各担持パッド95、96は外側
に延びた耳部121を含み、細長い貫通スロット122
が前後方向を向いている。担持パッド95、96の一体
形成されたガイド部123が、パッド耳部121の下面
119から下方に突出して内向きのスロットつまり溝1
24を形成し、第19に最も明瞭に示してあるように横
断伸長部材91の両端縁がそこに把持される。担持パッ
ド95、96のガイド部123は、後方伸長部材80、
81の外側側壁に隣接して位置した肩部125をそれぞ
れ含む。拡径ヘッドまたはワッシャを備えた肩付きネジ
126が担持パッドの孔122を貫いて延び、後方アー
ムブラケット100の噛み合いネジ切り孔111に受け
入れられるネジ切り端を有し、担持パッド95、96を
後方アームストラップ100の下面に取り付ける。
【0037】組立時、担持パッド95、96が横断伸長
部材91の上方担持面92の両端に位置され、横断伸長
部材91の両端が担持パッド95、96の各溝124内
に受け入れられる。後方アームストラップ100が担持
パッド95、96の頂面に位置され、リブ108が担持
パッド95、96上面の弧状溝内に受け入れられる。次
に、肩付き締め具126がパッド孔122に挿入され、
後方アームブラケット100のネジ切り孔111内に第
3図に示した形状を取るようにネジ止めされる。担持面
92とこれに係合する担持パッド95、96の下面11
9両方が弧状の形状である結果、後方アームストラップ
100の前後移動により、後方アームストラップ100
とこれに取り付けられた椅子座部6はともに、共通また
は同期傾斜軸7と同心円状つまり一致したほぼ水平向き
の軸を中心として回転せしめられる。
【0038】スライド組体129(図5)が、椅子座部
6の前部37を制御装置3に、両者間で前後のスライド
移動を可能とするように結合する。図示の例において、
スライド組体129は前方アームストラップ組体130
を含み、その実質上剛性で成形金属からなるブラケット
131がほぼ平面状のベース領域132(図21)と、
その両端から外側へ突出したオフセット翼133、13
4とを有する。2つの一体形成リブ135、136が前
方ブラケット131のベース部132に沿いそれぞれそ
の前後縁近くで縦方向に延び、前方ブラケット131を
補強つまり剛性化する。両リブ135、136は前方ブ
ラケット131の下面から下方に突出し、ほぼ半円の垂
直断面形状を有する。一対のZ状ブラケット137、1
38が前方ブラケット131の下面に取り付けられ、各
々垂直脚139と水平脚140(図30)を含む。
【0039】図22ないし図30を参照すると、前方ア
ームストラップ組体130はさらに、前方ブラケット1
31に結合されたバネ145も含む。該バネ145が、
制御装置3と独立に椅子座部6の前部37が上下両方の
垂直方向に移動するのを可能とし、使用者の脚及び腿の
前部における望ましくない圧力及び/又は血液循環の圧
迫を軽減する。図示の例においてバネ145は、図29
に示した組立後の無負荷状態では弧状を成す横向きの板
バネから成る。板バネ145の両端は、一対のガイド1
47で把持される。ガイド147は各々、内部に対応す
る板バネ端が受け入れられる上方の矩形ポケット148
と、該ポケット146の下側に位置しガイド147を通
って前後方向に延びた水平向きのスロット149とを有
する。組み立てられたとき、板バネ145の中心はブラ
ケットリブ135、136の間に位置し、ガイド147
は各々のブラケット137、138内に支持される。ブ
ラケット137、138の垂直脚139はそれぞれスト
ッパ150(図23)を形成する内向き端を有し、これ
によってバネ145とガイド147はブラケット13
7、138から前方へ移動するのが防がれる。前方ブラ
ケット131のベース部132はリブ136に一体形成
された下方突出ストッパ151を含み、バネ145の中
心部の真後ろに位置して、バネ145とガイド147が
ブラケット137、138から後方へ移動するのを防
ぐ。すなわち、両ストッパ150、151は、バネ14
5はガイド147を把持するとともにそれらを前方ブラ
ケット131上の正しい位置に保持する3点式の保持機
構を与える。
【0040】上記バネ145は通常、自由状態でほぼ放
物線状をなし、図9に示すようにそれよりもっと平らな
湾曲形状に曲げられてつまり予荷重されて椅子座部6の
所望な初期及びたわみ支持を与える板バネである。本発
明の一実施例において、自由状態のバネ145はその両
端から約1.5〜1.75インチ(約3.8〜4.4c
m)の距離に位置した中心を持ち、該中心がバネ両端か
ら約0.300〜0.400インチ(約0.76〜1.
02cm)だけ偏向するように予荷重される。バネ14
5の予荷重は、椅子座部6にとって所望な初期支持及び
たわみ作用を与えるだけでなく、バネ145の圧縮力を
その垂直移動距離に渡って比較的一定に保ち、使用者の
体型と身体の運動に応じて非常に自然な椅子座部6の動
きを与える。例えば、上記した選定例において、バネ1
45の力は椅子座部6の前部の垂直移動距離全体に渡っ
て約25%〜30%だけ変化する。
【0041】ガイド147の高さはそれらと係合するブ
ラケット137、138の高さよりかなり小さく、前方
ブラケット131が制御装置ハウジング8に対して図3
0に示すように下方に移動可能となるようにする。バネ
145の上向きに弓状に曲がった中心部がブラケットベ
ース部132の中心領域と係合し、両ガイド147に力
を加えている。ブラケット137、138の各水平脚1
40がバネ145から加わる力に抗し、バネ145を所
定の位置に保持する。椅子座部6の垂直方向の偏向つま
り移動は、ガイド147とそれらに係合するブラケット
137、138との当接によって制限される。バネ14
5の一端又は両端が所定のレベルに押し下げられると、
対応するガイド147の上縁が前方ブラケット131の
底面に当接しつまり底に達して、椅子座部6の前部37
のその側におけるそれ以上の偏向を防ぐ。同じく、ガイ
ド147の下縁とブラケット137、138の水平脚1
40との係合によって、椅子座部6の対応する側が所定
の最大高さを越えて上方に偏向するのが防がれる。本発
明の一例において、椅子座部6の前縁ではバネ145に
より1/2インチ(約1.3cm)の最大偏向が達成さ
れる。
【0042】バネ145のスチフネスは、椅子座部6の
前部37を下方に偏向させるのに必要な圧力が、一般的
には約1/2〜1psi(ポンド/平方インチ)で引き
起こされると見なされる不快感をもたらしたりあるいは
使用者の脚内での血液循環を著しく妨げる圧力より低く
なるように選定される。すなわち、椅子座部6の前部3
7は、使用者が椅子内で動くとき自動的且つ自然に移動
つまり自己調整するように設計されている。
【0043】後で詳述するように、使用者が椅子座部6
の前部37に充分な力を加えてバネ145を下方に屈曲
させると、椅子座部6の前縁が下方に移動するだけでな
く、椅子座部6全体が同期傾斜軸7を中心に椅子背部5
に対して回転する。この独特な傾斜運動により、椅子は
使用者の身体と一緒に自然に屈曲する一方、それと同時
に使用者の背中特にその腰領域に対して良好な支持を維
持可能であるため、使用者の快適感が改善される。後で
詳述するように、椅子座部6の前部37の下方偏向は担
持パッド95、96をそれらに係合する担持面92上で
後方に移動させ、椅子2の屈曲領域50をそれに応じた
追加量だけ湾曲せしめる。
【0044】更に前方アームストラップ組体130は図
29及び図30に示すように、椅子座部6の左右側部が
相互に独立に且つ制御装置3と独立に垂直方向に屈曲つ
まり偏向可能とし、椅子は座っている使用者の体型及び
動きに自動的に順応する。
【0045】尚、特許請求の範囲で限定される範囲を逸
脱しない限り、ここに開示した特定のスライド組体12
9は特許請求した発明の概念を達成するための唯一の機
構と見なされるべきでない。すなわち、本願で意図され
特許請求される一体式の椅子及び制御装置構成体は、バ
ネ145によって達成される前部の屈曲運動を必ずしも
必要としない。また本発明は、ガイド147を椅子座部
6に直接取り付けるなど、ガイド147を椅子座部6の
前部37へ別の方法で結合したものを含め、上記以外の
スライド組体129も意図するものである。
【0046】図33ないし図38に最も明瞭に示すよう
に、ガイド147のスロット149が、制御装置ハウジ
ング8の外側に突出したレール66に摺動して受け入れ
られ、椅子座部6の前部37を制御装置8に対して前後
方向に移動可能とする。レール66は、下側に開いたほ
ぼ弧状の経路に沿って配向されているので、椅子座部6
の前部37の後方移動は、後で詳述するように該前部3
7が制御装置ハウジング8に対して反時計方向に座部ピ
ボット軸12を中心として回転するのを許容する。
【0047】本発明の図示した実施例において、椅子シ
ェル2a’(図4)は制御装置3へ次のように取り付け
られる。まず、担持パッド95、96が横断伸長部材9
1の両端に組み込まれる。椅子シェル2a’を制御装置
3上に位置し、椅子背部5の後側のスロット46(図1
4)が直立支柱76、77と整列される。椅子座部6の
下面の取付パッド55(図13)が後方アームストラッ
プ100の係合する締め具孔112(図20)に受け入
れられるように、後方アームストラップ100が制御装
置3上で調整される。締め具126が担持パッド95、
96に挿通され、後方アームストラップ100のネジ切
り孔111内に固定される。前方アームストラップ組体
130を椅子座部6上に一時的に支持し、椅子座部6下
面の取付パッド53、54(図13)が前方ブラケット
131の翼133、134上に位置され、対応した締め
具孔161(図21)と整列される。
【0048】その後、ガイド147のスロット149が
制御装置ハウジング8のレール66と位置合わせされ
る。次に、直立支柱76、77が係合スロット46内に
きっちり受け入れられ、最外対のリブ30に沿って下方
へ延びるように、椅子背部5が後方に押される。図33
ないし図38に最も明瞭に示されているように、椅子シ
ェル2a’と直立支柱75、76の各S字形状は一致し
ているので、両者はきっちり係合する。ガイド147が
レール66に摺動して受け入れられ、椅子座部6の前部
37を制御装置3上に取り付ける。4本のネジ切り締め
具160(図4)が直立ストラップ78、79の噛み合
い孔を貫いて延び、椅子背部5に取り付けられた締め具
ナット25で固定される。
【0049】次に、座部シェル組体20を椅子座部6下
方の所定位置に配置する。ネジ切り締め具163(図
4)が、座部シェル組体20と前方ブラケット131の
締め具孔161を貫いて位置され、椅子座部6の噛み合
い取付パッド53、54に固定されて、前方アームスト
ラップ組体130を椅子座部6上に取り付ける。またネ
ジ切り締め具162(図4)が、座部シェル組体20と
後方アームストラップ100の孔111を貫いて位置さ
れ、椅子座部6の噛み合い取付パッド55に固定され
て、椅子座部6の後部32を制御装置3上に取り付け
る。
【0050】図示の例に示したように椅子2がアーム組
体17を備えているときは、椅子アームの下端が椅子座
部6の下面に位置され、そこの噛み合い孔を貫いて延び
た締め具162、163がアーム組体17を前方及び後
方アームストラップ100、131に取り付ける。
【0051】本発明の運動力学を最も明瞭に理解するた
め、椅子背部5の椅子座部6に対する運動を摸式的に示
した図31及び図32を次に参照する。図31及び図3
2に示したピボット点は、共通軸7、背部ピボット軸1
0、及び座部ピボット軸12を表すように表示してあ
る。尚、図31及び図32に示した運動力学モデルは、
ここで説明し図示した本発明の好ましい実施例と構造上
同等でないことが理解されるべきである。この点は特
に、好ましい実施例における弧状レール66と係合ガイ
ド147の代わりに、椅子座部6を想像上の座部ピボッ
ト軸12を中心に回転させる細長いアームによって実際
の座部ピボット軸12を中心として旋回されるものとし
て運動力学モデルが椅子座部6を示す限りにおいて当て
はまる。いずれにせよ、運動力学モデルが示すように、
椅子背部5が静止点に対して傾斜する速度は、椅子座部
6が同じ静止点に対して回転する速度よりはるかに大き
いことによって、同期傾斜作用を達成する。図示の運動
力学モデルにおいて、椅子背部5の背部ピボット軸10
を中心とするギリシャ文字アルファで表した設定角度量
の回転は、椅子座部6を座部ピボット軸12を中心とし
てギリシャ文字ベータで表した異なる角度量で回転させ
る。図示の例において、椅子背部角度アルファと椅子座
部角度ベータの間の関係は約2:1である。椅子背部5
と椅子座部6両方の事実上純粋な回転は、共通軸7を中
心として生じる。椅子背部5の純粋な回転は、背部ピボ
ット軸10を中心に生じる。椅子座部6は椅子背部5の
動きに従って、回転すると共にわずかに並行移動する。
上記2:1の同期傾斜作用は、座部ピボット軸12を共
通軸7から、背部ピボット軸10の共通軸7からの距離
の2倍に等しい距離だけ離して配置することによって達
成される。共通軸7、背部ピボット軸10及び座部ピボ
ット軸12間のこの空間関係を変えることで、異なった
同期傾斜比率が得られる。
【0052】運動力学モデルは、椅子座部6上方且つ椅
子背部5前方で、使用者の「H」点にほぼ一致または隣
接した共通軸7の位置も示している。椅子背部5が後方
に傾斜すると、共通軸7は「H」点13と共に図32に
示した弧に沿って背部ピボット軸10を中心に同時に回
転し、共通軸7と「H」点13の間の隣接空間関係を維
持する。またこれと同時に、椅子座部6と椅子背部5は
旋回共通軸7を中心に相対的に回転して、椅子の同期傾
斜移動を与える。この回転運動の組合せが、極めて自然
で快適な屈曲作用を使用者に与えるとともに、良好な背
中支持を与え、ワイシャツの引っ張りを軽減する。
【0053】さらに運動力学モデルは、本椅子2におい
て、ヒンジ52が制御装置3でなく、シェル2a’の一
部を成すという概念も示している。従来の制御装置で
は、同期傾斜軸が椅子鉄材の固定軸によって限定され、
従って支持されるシェルと完全に別個で、独立してい
る。これに対し本発明では、シェル2a’と制御装置3
が一体で、シェル2a’が椅子2の関節運動の一体化し
た一部を形成している。
【0054】次に図33ないし図38を参照して、本発
明の好ましい実施例の運動力学を説明する。図33に示
した誰も座っていない最直立姿勢にあるとき、担持パッ
ド95、96は横断伸長部材91上の担持面93の前縁
の方に向かって位置し、ガイド147はレール66の前
縁近くに位置する。図33中参照番号155で示した破
線は、最も下方に曲げられたときの椅子座部6の前部3
7の位置を示す。
【0055】図34は、最直立姿勢にあるが、使用者が
座っている椅子2を示している。また図34は、使用者
が幾らかの圧力を椅子座部6の前部37に加え、該前部
37をやや下方にたわめた動作状態を示している。尚、
椅子座部6の前部37はどんな使用者によってもたわめ
られる必要はなく、この動きは個々の使用者によって椅
子座部の前部にどの程度の圧力が加わるかに応じて変化
する。この圧力は使用者の背の高さと体型、椅子2と対
応した作業面両方の高さ、及びその他同様の因子に従っ
て変化する。いずれにせよ、椅子座部6の前部37は使
用者の脚からそこに加わる圧力に応じて自動的に移動し
つまりたわみ、不快を伴う圧力及び/又は使用者の脚内
における血液循環の圧迫を軽減するとともに、最大の調
整能力と座り心地を与える。椅子座部6の前部37が下
方にたわむと、図34に示したように担持パッド95、
96は横断伸長部材91の上方担持面93上で後方に移
動し、ガイド147はレール66に沿ってほんのわずか
後方に移動する。すなわち、使用者が椅子座部6の前部
37に圧力を加えると、椅子2の前縁が下降つまり下方
に移動するだけでなく、椅子座部6全体が共通または同
期傾斜軸7を中心に回転し、使用者の座り心地と支持を
改善する。
【0056】本発明の一例において、バネ145の最大
たわみは、図33中の参照番号156と157の想像面
で示したように、同期傾斜軸7を中心に椅子座部6を椅
子背部5に対して約3度回転せしめる。椅子背部5は、
そこに圧力つまり力を加えると後方に傾斜する。通常の
場合、椅子2に座った使用者は、自分の脚を介して生じ
た力で椅子背部5に圧力を加えることによって、椅子背
部5を後方に傾斜させる。椅子背部5が後方に傾斜され
ると、背部ピボット軸10は椅子座部6の中央つまり中
間部の下側に位置するので、椅子背部5全体及び椅子座
部6の後部31は背部ピボット軸10を中心に回転する
につれ下方且つ後方に移動する。図示の例において、か
かる下方への移動量はかなり大きく2〜4インチ(約
5.1〜10.2cm)である。この動きは椅子座部6
の前部37を後方に引っ張り、ガイド147をレール6
6に沿って後方にスライドさせる。ガイド147は下向
きの弧状なので、椅子背部5が後方に傾斜するにつれ、
椅子座部6の前部37は弧状経路に沿って下方且つ後方
に移動する。椅子シェル2a’の下方且つ後方への移動
は、担持パッド95、96も横断伸長部材91の上方担
持面93上で後方にスライドさせながら引っ張る。担持
面93とそれに係合する担持パッド95、96は上向き
に開いた弧状であるため、椅子座部6の後部31は図3
3ないし図38に示すように、椅子背部5に対して時計
方向に回転する。この結果生じるシェル2a’の動きと
して、椅子背部5が共通軸7を中心に椅子座部6に対し
て回転し、座り心地よく確実に支持する同期傾斜作用を
与える。つまり、椅子背部5が後方に傾斜するにつれ、
同期傾斜軸7は椅子背部5と共に、背部ピボット軸10
と一致した中心を有する弧に沿って同時に回転する。
【0057】図示の例において、椅子2に平均的な使用
者が座っている場合、同期傾斜軸7は椅子座部6の安定
支持面158の上方約1.5インチ(約3.8cm)
で、且つ椅子背部5の安定支持面158の前方約3.5
インチ(約8.9cm)に位置する。椅子背部5の安定
支持面158を含む平面は図6中参照番号153で表し
た破線で示してあり、上記の例示距離は同期傾斜軸7と
背部平面153の間を水平線に沿って測ったものであ
る。従って、同期傾斜軸7は経験的に得られた「H」点
に隣接して、つまりその周囲の好ましい窓または範囲内
に位置する。
【0058】図37に最も明瞭に示したように、後方傾
斜姿勢において、椅子座部6の前方部37はバネ145
によって下方にたわみ可能である。バネ145が最も下
方にたわみ、参照番号155の点線で示した位置にある
とき、担持パッド95、96は横断伸長部材91の上方
担持面93上の最後方位置を取り、ガイド147はレー
ル66上で最後方位置に移動する。ここで、バネ145
を介して得られる前部たわみにより、使用者は椅子座部
6の前縁で実質上リフト作用を全く感じることなく、椅
子座部6は使用者の腿に望ましくない圧力を加えず、使
用者の足が最直立姿勢に椅子があるときに取る位置から
移動を強いられることはない。すなわち、図示の例にお
いて、椅子背部5を最後方に傾斜したときに椅子座部6
の前縁で生じる上昇量は、バネ145を介して得られる
最大の垂直移動にほぼ等しい。
【0059】図37を参照すると、参照番号165で表
した破線は、椅子2が最直立姿勢にあってしかも椅子前
部37が最上昇したたわんでない位置にある場合におけ
る椅子座部6の前部37の位置を示している。また図3
7中の参照番号166で表した破線は、椅子2が最直立
姿勢にあってしかも椅子前部37が最下降したたわんだ
位置にある場合における椅子座部6の前部37の位置を
示している。
【0060】椅子背部5が後方に傾斜すると、回りヒン
ジ52が湾曲し、屈曲領域50がたわんで、椅子背部5
が共通軸7を中心に椅子座部6に対する相互回転を可能
とする。図11に最も明瞭に示されているように、椅子
背部5が最直立姿勢にあるとき、スロット51は最も開
いており、各スロットの巾はその長さに沿ってほぼ一様
である。椅子背部5が後方に傾斜すると、スロット51
の後縁がその対応する前縁の下側に折り込まれてスロッ
トをわずかに閉じ、図12に示すように特に屈曲領域5
0の中央部において各スロットの巾を歪ませる。また屈
曲領域50は、椅子シェル2a’を制御装置3上に組み
込む前に、椅子シェル2a’の背部5と座部6を一体に
保持する点で極めて有用である。
【0061】椅子シェルの各リブ30、45が直立支柱
76、77と共に、椅子シェル2a’の背骨領域に沿っ
て実質上剛性の支持を与えるほか、図8及び図9に示す
ように椅子背部5の上部34の横方向における屈曲を可
能とし、上半身の改善された運動の自由度を使用者に与
える。
【0062】一体式の椅子及び制御装置構成体1は、使
用者の身体の体型と動きに応じ自然の方法で屈曲し、各
及び何れの椅子姿勢における座り心地も最適化するのを
可能とする。椅子2は、使用者の体型の輪郭及び動きを
擬したメカニクスと審美性のユニークな混合を体現して
いる。制御装置3は、安全で安定した感覚を椅子に与え
るとともに、使用者の身体を良い姿勢に正しく支持する
ため、椅子2の大きな後方への傾斜運動が所定の計算に
従って完全に制御されることを保証する。共通または同
期傾斜軸7は、人間工学的な考慮から座っている使用者
の股関節つまり「H」点に隣接して位置し、改善された
座り心地を与える。椅子背部5が後方に傾斜するとき、
椅子背部5は椅子座部6の少なくとも一部と共にほぼ下
方にシフトし、同時に使用者の股関節に対する隣接空間
関係を維持する経路に沿って共通軸7の位置をシフトさ
せる。このユニークな傾斜作用の結果として、腰部支持
の改善が達成され、ワイシャツの引っ張りが大きく軽減
される。
【0063】前縁の制御されたたわみは、椅子座部6の
前部37の左右両側が相互に独立に且つ制御装置3に対
しても独立に垂直方向に移動するのを可能とする。椅子
シェル2a’と制御装置3は使用者の身体に対する単一
で一体状の支持部材として相互作用し、使用者の身体の
体型と動きを感知し、改善された姿勢の支持を与えなが
らそれに自然に反応する。
【0064】すなわち、椅子シェル2a’と制御装置3
は使用者の身体に対する単一で一体状の支持部材として
相互作用し、使用者の身体の体型と動きを感知して、改
善された姿勢の支持を与えながらそれに自然に反応す
る。可変バックストッパ(図40ないし図76)
【0065】参照番号1a(図40)は、本発明を具体
化した可変ストッパ機構を全体的に示している。図示の
可変ストッパ1aは、固定の支持体3aと該支持体3a
に対して傾斜する背部4aとを有する椅子2aに装着さ
れるものとして示してある。可変ストッパ1aは椅子背
部4aの後方への傾斜運動を停止又は制限するように設
計され、椅子2aに対する可変のバックストッパを与え
る。
【0066】図示の可変バックストッパ1aは、椅子支
持体3aに結合されたストッパブラケット5a(図4
1)と、椅子背部4aに結合された少なくとも1つのス
トッパ部材6aとで構成される。本例において、ストッ
パ部材6aは板成形部材から成り、かかる複数のストッ
パプレート6aが積み重ねて設けられている。尚、支持
体3aと背部4aの相互回転によって相対的に移動せし
められる限り、ストッパブラケット5aとストッパプレ
ート6aは椅子2aの反対部分に取り付けてもよいこと
が理解されるべきである。ストッパブラケット5aとス
トッパプレート6aは、椅子背部4aの後方への傾斜が
一般にストッパブラケット5aとストッパプレート6a
を移動ラインに沿って近付ける一方、椅子背部4aの前
方への傾斜が一般に両者を離反させるように相互に位置
決めされる。ストッパプレート6aは、該ストッパプレ
ート6aの少なくとも一部が移動ラインに沿って位置し
椅子背部4aの後方への傾斜時にストッパブラケット5
aに当接する係合位置(図73ないし図76)と、スト
ッパプレート6aが移動ラインの外側に位置し椅子背部
4aの後方への傾斜時にストッパブラケット5aに当接
しない非係合位置(図71ないし図72)とを有する。
椅子背部4aの後方への傾斜を選択的に停止又は制限す
るため、アクチュエータ7a(図41)がストッパプレ
ート6aを係合位置と非係合位置の間でシフトさせる。
【0067】図41及び図41を参照すると図示の椅子
2aは、背もたれつまり椅子背部11a及びシートつま
り椅子座部12aを備えた一体の型成形シェル10a
と、キャスタ付きベース13aと、シェル10aをベー
ス13aに結合する制御装置14aとを含む。制御装置
14aは成形金属ハウジング15aを含み、軸受挿入体
16aが該ハウジングの両側壁に装着されている。板バ
ネ18aとガイド19aを含む前方アームストラップ組
体17aが、制御装置ハウジング15aの前部に装着さ
れ、椅子座部11aの前部をスライド可能に制御装置1
4aに取り付ける。直立組体20aがシェル10aの背
部11aを支持するために設けられ、一対のS字状直立
支柱21aと、2本の横断ストラップ22aと、直立支
柱21aの下端にそれぞれ装着された一対の後方伸長部
材23aとを含む。後方伸長部材23aはそれぞれの前
端にクレビス状のブラケット部を有し、そこに制御装置
ハウジング15aの両側壁が受け入れられ、各ブラケッ
トは軸受16aを貫いて延びたリベット軸24aによっ
てハウジング側壁へ回転可能に装着されている。
【0068】後方伸長部材23aは弧状の支持面25a
を有し、その支持面上に横断伸長部材26aが受け入れ
られ、溶接などによって固着される。横断伸長部材26
aは上向きに開いた2つの弧状担持面27aを有し、そ
の上に係合担持パッド28aがスライド可能に支持され
る。担持パッド28aは後方アームストラップ29aに
装着され、後方アームストラップ29aは椅子座部12
aの後部に結合されて該部分を制御装置14aに装着す
る。制御装置ハウジング15aは、該制御装置ハウジン
グ15aを補強するとともに、ベース支持体3aが受け
入れられるソケットを形成するように固着された横断ブ
レース31aを含む。バネ支持体32aが制御装置ハウ
ジング15a内に装着され、一対のねじりコイルバネ3
3aを内部に受け入れる。ねじりコイルバネ33aの後
端は後方伸長部材23aのクレビス状ブラケット部にそ
れぞれ受け入れられる一方、ねじりコイルバネ33aの
前端は、制御装置ハウジング15aの前端に旋回自在に
装着された前端を有する調整ブラケット34aと係合す
る。横ピン35aが調整ブラケット34aのフォーク状
後部に回転可能に支持され、調整ネジ36aを受け入れ
る中央ネジ切り孔を含む。コイルネジ33aは調整ネジ
36aによって引っ張られ、平常椅子2aをその最直立
姿勢に保持する。
【0069】底部シェルつまりカバー組体30aが椅子
座部12aの下側に取り付けられ、アクチュエータ7a
を以下詳述するように回転自在に装着する。
【0070】ストッパブラケット5a(図41)は、そ
れぞれ一体形成された上下脚40a、40bを備えた剛
性の折曲げチャネルからなり、成形金属板などで構成し
得る。ストッパブラケット5aは、制御装置ハウジング
15aの前縁つまりリップに沿って制御装置ハウジング
15aに取り付けられる。図75及び図76を参照する
と、ストッパブラケット5aの上部脚40aは上方当接
面つまりストッパ面42aと、その前方に位置し上向き
に傾斜した取付リップ43aとを含む。取付スタッド4
4aが制御装置ハウジング15aの横断ブレース部31
aに固着され、そこからほぼ上方に延びている。取付ス
タッド44aの上端45aは、ストッパブラケット5a
の前部の取付リップ部43aに形成された対応する取付
孔46a(図41)内にゆるくつまりスライド可能に受
け入れられる。取付スタッド44aはストッパブラケッ
ト5aの前部を制御装置ハウジングの横断ブレース31
a上に支持し、ストッパブラケット5aは後述する目的
のため制御装置ハウジング15aの垂直上方に所定の距
離だけ離間している。以下詳述するようにストッパプレ
ート6aとの係合接触を容易化するため、ストッパ面4
2aは約5〜10度の角度で上方且つ前方に傾斜してい
る。
【0071】ストッパブラケット5aの下部脚41aは
ストッパ面42aからほぼ下方に延び、後向きの外側た
わみ面47aを含む。このたわみ面47aは後述するよ
うに選択されたストッパプレート6aと当接係合し、ほ
ぼ弧状で、該弧の中心は軸受組体16aで限定される椅
子背部4aの背部ピボット軸48aとほぼ一致して位置
する。またたわみ面47aは、ストッパプレート6aの
高さよりやや大きい長さを有する。
【0072】一対のクッションつまりストッパボタン5
0aがストッパ面42aの下側に装着され、ストッパブ
ラケット5aの後部を制御装置ハウジング15a上に支
持する。ストッパボタン50aは耐久性のある弾性材で
構成され、溶接領域49aなど制御装置ハウジング15
aの係合部と当接する。ストッパボタン50aは、椅子
背部4aの後方への傾斜作用のための滑らかなクッショ
ン式ストッパ作用を与える。
【0073】別の一組のストッパボタン53a(図4
1)が制御装置ハウジング15aの後縁に装着され、ス
トッパブラケット5aから横方向外側に位置する。スト
ッパボタン53aは通常の方法で配置され、最直立姿勢
と最後方傾斜姿勢の間での後方傾斜を制限するため、椅
子2aの対応部分と選択的に当接する。
【0074】ストッパプレート支持面51a(図71な
いし図73)が横断伸長部材26aの下面に形成され、
椅子2aが最直立姿勢にある時ほぼ水平の方向を向いて
いる。ストッパプレート支持面51aは後方に傾斜する
椅子背部4aと共に移動し、従って背部ピボット軸48
aを中心に回転する。またストッパプレート支持面51
aは、ストッパプレート6aがその上を選択的にスライ
ドするようにほぼ平面状で、ストッパブラケット面42
aと垂直方向に位置合わせされている。これら両面42
aと51aが、横断伸長部材26aとストッパブラケッ
ト5aの間での移動経路内に位置するストップギャップ
52aを限定する。図示の例において、両面42aと5
1aの間での移動経路は図71に矢印で示したようにほ
ぼ弧状で、その中心は背部ピボット軸48aと同心であ
る。但し、本発明は相互に近付く両面42aと51aの
間での異なった移動経路も意図していることが理解され
るべきである。
【0075】図示の可変バックストッパ1aは、横断伸
長部材26aとストッパブラケット5aの間での移動経
路に対してほぼ直角を成す向きで積み重ね状に位置され
た複数のストッパプレート6aを有する。この例におい
て、ストッパプレート6aは垂直方向に積み重ねられた
関係で配置されている。図66ないし図70に最も明瞭
に示すように、ストッパプレート6aは各々ほぼ同一
で、基本的に平面状を成し、前縁55a、後縁56a、
左右側縁57a、上面58a及び下面59aを備えたほ
ぼ矩形の平面形状を有する。ストッパプレート6aはナ
イロンなどの耐摩耗材料で構成されるのが好ましく、後
縁及び側縁56a、57aは丸められ、前縁55aはほ
ぼ矩形である。またストッパプレート6aは、その上面
58aの中央に位置した凹領域60aを有し、該凹領域
60aはストッパプレート6aの前部からその後縁まで
ずっと延びている。図68及び図69に最も明瞭に示し
てあるように、凹領域60aはストッパプレート6aの
厚さの約半分だけ下方に延び、ほぼ矩形の平面形状を有
する。長孔つまり制御スロット61aが、凹領域60a
からストッパプレート6aの横断軸に沿って各ストッパ
プレート6aを貫き垂直下方に延びている。中央スロッ
ト61aは、上記両ストッパ面41aと51aの間での
移動経路をほぼ横断する方向を向いた対向側壁62a、
63aによって限定される。凹領域60aは後述するよ
うに、スロット側壁62a、63aを横方向にフレキシ
ブルとするのを助成する。
【0076】制御ピン64aがスロット61a内に垂直
に受け入れられ、係合位置と非係合位置の間でストップ
プレート6aをシフトさせる機構の少なくとも一部を限
定する。図示の例において、制御ピン64aはほぼ円形
の横断面形状を有し、外面65aは比較的滑らかであ
る。中央スロット61aは、その矩形の中間部にそれぞ
れ開いた拡径の弧状端66a、67aを含む。中央スロ
ット61aのこれら拡径弧状端66a、67aは、図6
7に示すように制御ピン64aの直径よりやや大きいサ
イズで、スナップ作用によってその中に制御ピンを密接
に受け入れる。中央スロット61aの中間部における両
側壁62aと63a間の距離は、制御ピン64aの外径
よりやや小さく、図69及び図70に示すように両者間
で摩擦接触を与える。
【0077】各ストッパプレート6aはさらに、垂直方
向に貫通して延び対応する中央スロット61aの両側に
それぞれ位置した一対の長孔つまりサイドスロット70
a(図66ないし図70)も含んでいる。サイドスロッ
ト70aは中央スロット61aのやや前方及び後方まで
延び、サイドスロット70aと中央スロット61aの間
に位置したストッパプレート6aの比較的薄いリブ部7
1aを限定する。ストッパプレート6aのリブ部71a
は、制御ピン64aの外面65aと接触することによっ
て横方向に弾性たわみつまり変形可能で、係合位置と非
係合位置の間でストッパプレート6aをシフトさせる目
的のためリブ部71aと制御ピン64aの間で制御され
た摩擦接触を与える。図示の例において、可変バックス
トッパ1aは8枚の別々のストッパプレート6aを含
む。
【0078】図59ないし図61を参照すると、制御ピ
ン64aは円筒状の本体75aを有し、その下端に保持
溝76a、その上端に拡径ヘッド77aを備えている。
制御ピンのヘッド77aは長円状のガイド部78aと、
横方向に突出した一対の耳80aを備えた上部プレート
79aとを含む。コネクタスピンドル81aがプレート
79aの一端に取り付けられ、以下延べる目的のためそ
こから保持溝82aまで上方に延びている。
【0079】横断伸長部材26aに制御ピン64aをス
ライド可能に装着するため、係合ピン軸受85a(図6
2ないし図65)が設けられている。第2a図に最も明
瞭に示してあるように、横断伸長部材26aはほぼT字
状の平面形状を有し、その中央の後方突出部86aが前
後方向に延びた長孔87aを含む。ピン軸受85aは横
断伸長部材26aの中央部86aの長孔87a内に密接
に受け入れられるように形成され、上方プレート部88
a(図62ないし図65)と、そこから下方に突き出た
一体状のカラー部89aとを含む。軸受カラー部89a
は横断伸長部材26aの長孔87aとほぼ対応した長円
状で、そこに密接に受け入れられる。ピン軸受85aの
上方プレート部88aはほぼ矩形の平面形状で、前縁9
0a、後縁91a及び左右側縁92aを含む。一対のレ
ール93aがピン軸受85aの側縁92aに沿って延
び、プレート88aの上面から上方に突き出ている。レ
ール93aの中央部94aはスロットつまり開口95a
によってプレート88aから離れるように形成され、制
御ピン64aの耳80aを選択的に受け入れるように形
成された縦方向に難間する二対の戻り止め96a、97
aを含む。組立時には、制御ピン64aがカラー部89
aの長孔87aを貫いて垂直下方に挿入される。また制
御ピンプレート79aの両側縁はピン軸受85aのサイ
ドレール93a間に受け入れられ、制御ピン64aのガ
イド部78aはピン軸受カラー部89aの内部に受け入
れられる。制御ピン64aの耳80aは両レール93a
の中央部94a間に位置し、戻り止め96aと97aの
間で縦方向に並行移動する。制御ピン64aは、ピン軸
受85a内で前後方向にスライド可能である。後で詳述
するように、制御ピンの耳80aが後方のレール戻り止
め96a内に位置するとき、可変バックストッパ1aは
「オフ」位置にあり、制御ピンの耳80aが前方のレー
ル戻り止め97a内に位置するとき、可変バックストッ
パ1aは「オン」位置にある。
【0080】アクチュエータ(図44ないし図46)は
制御アーム組体100aと連動して、制御ピン64aを
椅子2a内の着座位置から前後方向に並行移動させる。
図示の例において、アクチュエータ7aはトグルボタン
101aを備え、該トグルボタンは椅子2aに座り心地
よい直立姿勢で座っている大人の使用者の手が容易に届
く位置で、椅子2aの底部カバーつまりシェル30a内
に回転可能に装着されている。トグルボタン101a
は、ほぼ水平向きの軸を中心に回転自在となるようにバ
ネクリップ99a(図40)によって底部シェル30a
内に装着され、「オン」及び「オフ」両位置間で前後方
向にシフトする外側に突き出たノブ部102a(図44
ないし図46)を含む。横方向に延びたアーム103a
はトグルボタン101aと一体に形成され、その内端に
継手部材104aを具備する。
【0081】図44ないし図49に最も明瞭に示してあ
るように、制御アーム組体100aは、ピボットブロッ
ク組体107aによって左側の後方伸長部材21a上に
回転可能に装着されたレバーアーム106aを含み、該
ピボットブロック組体107aはベース108aと、軸
受シム109aと、締め具111aでベース108aに
取り付けられた軸受キャップ110aとを備えて成る。
レバーアーム106aは、その外端にピボット継手11
2aを、その内端にオフセット型ベルクランク113a
を具備する。レバーアーム106aは、ほぼ横方向を向
いており、ほぼ水平向きの軸を中心に回転自在なように
ピボットブロック組体107a内に保持されている。レ
バーアーム106aが回転すると、ベルクランク113
aが制御装置ハウジング15aの縦方向中心線に沿って
位置したほぼ垂直な平面内で回転する。
【0082】図46ないし図40を参照すると、制御ア
ーム組体100aはさらに、ベルクランク113aに取
り付けられた前端116aと、そこから横断伸長部材2
6a上を後方に延びた中間部117aと、ピボットリン
ク119aに結合された後端118aとを有する制御ア
ーム115aも含んでいる。ピボットリンク119aの
右端120a(図40)は、制御ピン64aの直立締め
具スピンドル81aに旋回自在に取り付けられている。
リテーナ121aが直立締め具スピンドル81a上に装
着され、ピボットリンク119aと制御ピン64aを回
転可能に相互結合する。ピボットリンク119aの左端
122aは、制御アーム115aの後端118aの係合
孔を貫いて延びた直立締め具スピンドル123aを含
む。リテーナ124aがピボットリンク119aと制御
アーム118aを回転可能に相互結合する。ピボット継
手125a(図56ないし図58)が、ピボットリンク
119aの中央部を横断伸長部材26aの中央脚86a
に回転可能に結合し、ピボットリンク119aの左右両
端120a、122aが垂直面内でわずかに旋回つまり
揺動するのを可能とする。この揺動は、椅子背部4aが
傾斜するとき、制御アーム組体100aの各リンク部門
での適切な位置合わせを保証するのに必要である。
【0083】図44ないし図46を参照すると、調整可
能なユニバーザル継手組体130aがレバーアーム10
6aの外端をトグルボタン101aの内端104aに結
合している。ユニバーザル継手組体130aは、相対的
に縦方向にスライドする2つの入れ子式部材131aと
132aを含む。内側のU継手部材131aは、ベルク
ランク113aのピボット継手112a内に受け入れら
れるボール状端113aを有する。外側のU継手部材1
32aも、トグルアーム103aのピボット継手104
a内に噛み合って受け入れられるボール状端134aを
有する。ユニバーザル継手組体130aの両端133a
と134aは横向きの貫通孔を含み、そこにピン135
aがそれぞれ受け入れられて回転運動をトグルボタン1
01aからベルクランク113aへ伝達する。
【0084】図42及び図43に最も明瞭に示してある
ように、可変バックストッパ1aは、横断伸長部材26
aの中心部87aの下面に装着されたストッパプレート
ハウジング140aも含む。ハウジング140aは後壁
141aと、両者間にストッパプレート6aを受け入れ
るように離間した左右側壁142aを具備する。ストッ
パプレートハウジング140aの前側は開放され、スト
ッパプレート6aが両ストッパ面42aと51aの間の
移動経路へと延出するのを可能としている。ハウジング
140aの後壁及び両側壁141a、142aは最下の
ストッパプレート6aよりわずかな距離だけ下方に延
び、制御ピン64aの中心軸とほぼ平行である。また、
ハウジング140aの後壁141aは以下詳述するよう
に、トグルボタン101aが「オフ」位置に移動してい
るときに各ストッパプレート6aが当接する面を与え
る。
【0085】図71ないし図76を参照すると、使用時
可変バックストッパ1aは次のように動作する。図71
に示すように、椅子背部4aが最直立姿勢にあって、ト
グルボタン101aが「オフ」位置にあるとき、ストッ
パプレート6aは全てストッパギャップ52aにほぼ位
置合わせされている。椅子背部4aがその最後方傾斜位
置より手前の選定位置を越えて後方に傾斜するのを制限
つまり防止するためには、まず使用者が例えば図73に
示した位置など所望の位置へと後方に椅子背部4aを傾
斜させる。次に、使用者は椅子2aの左側に沿って手を
下げ、トグルボタン101aのノブ部102aをつか
み、それを「オン」位置へと前方にシフトさせる。尚ト
グルボタン101aは「オン」と「オフ」両位置の間で
シフト回転し、スナップ作用によってその中間位置、す
なわち部分的に「オン」または「オフ」の位置は取らな
い。トグルボタン101aのこの回転は制御アーム組体
115aを介して伝達され、制御ピン64aを開放位置
からストップ位置へと前方にシフトさせる。制御ピン6
4aとストッパプレート中央スロット61aの拡径部6
6aを形成する周壁との当接係合によって、ストッパプ
レート6aのうちストッパギャップ52aに位置合わせ
されていない一部がストッパブラケット5aのたわみ面
47aと当接し、この当接の結果一部のストッパプレー
ト6aはストッパギャップ52a外側の非係合位置に留
まる。制御ピン64aはストップ位置へと前方に移動し
続けるので、非係合ストッパプレート6aの中央スロッ
ト61aを貫いてつまりそれに沿って引っ張られる。
【0086】図71ないし図76に示した例では、使用
者によって選定された図示の後方傾斜位置において、上
方3枚のストッパプレート6aがストッパギャップ52
aと位置合わせされている。従って、上方3枚のストッ
パプレート6aが制御ピン64aと共に係合位置に移動
する。下方5枚のストッパプレート6aの各前端55a
は、ストッパブラケット5aのたわみ面47aに当接す
る。この係合により、制御ピン64aは下方5枚のスト
ッパプレート6aに形成された中央スロット61aの後
方拡径端66aから引っ張り出され、両側のリブ71a
を横方向に変形させながらスロット中央部を通った後、
第34図に最も明瞭に示すように中央スロット61aの
前方拡径端67a内へとスナップ移動する。
【0087】図73中の一番上から4番目のストッパプ
レート6aのように、1枚のストッパプレート6aの一
部だけがたわみ面47aと係合する場合には、係合位置
にあるストッパプレート6aとストッパブラケット5a
のストッパ面42aの間にわずかなギャップが存在す
る。従って、係合位置にある3枚のストッパプレート6
aのうち最下のものがストッパブラケット5aのストッ
パ面42aに当接する前に、椅子背部4aは幾らか後方
へ追加傾斜する必要がある。椅子背部4aを後方へ追加
傾斜すると、ストッパブラケット5aがスタッド44a
を中心にわずか下方に旋回するとともに、ストッパボタ
ン50aがストッパブラケット5aと制御装置ハウジン
グ15aの隣接部分との間で圧縮され、図74に示すよ
うに椅子背部4aのそれ以上の後方への傾斜をやさしく
しかも確実にストップする。
【0088】椅子背部4aを再び後方に傾斜すると、係
合しているストッパプレート6aのうち最下のものがス
トッパブラケット5aのストッパ面42aに当接し、ス
トッパブラケットを下方に押して、図74に示すように
ストッパボタン50aをストッパブラケット5aと制御
装置ハウジング15aの隣接面との間で圧縮する。この
係合が、椅子背部4aのそれ以上の後方への傾斜を確実
に防止する。つまり、可変バックストッパ1aが次のよ
うに再調整されるまで、椅子背部4aはそれ以上後方へ
傾斜しない。
【0089】可変バックストッパ1aを再調整するに
は、使用者が椅子背部4aをわずか前方にシフトさせ、
ストッパプレート6aに加わっている下向きの圧力を解
放する。あるいは使用者が、椅子背部4aを図75に示
すようにその最直立姿勢に戻してもよい。何れの場合に
も、次にトグルボタン101aを「オフ」位置へと後方
にシフト回転させる。トグルボタン101aの「オフ」
位置への後方回転は、制御アーム組体101aを介して
制御ピン64aに伝えられ、制御ピン64aをストップ
位置から解放位置へと後方に並行移動させる。図76を
参照すれば明らかなように、制御ピン64aが解放位置
へと後方に移動すると、全ストッパプレート6aの後縁
56aがハウジング140aの後壁141aと係合し、
ストッパプレートがそれ以上後方へ並行移動するのを抑
制する。制御ピン64aの継続移動により、同ピンは中
央スロット61aの前方拡径端67aからその中央部に
沿って引っ張られ、中央スロット61aの後方拡径端6
6a内へとスナップ移動する。従って、制御ピン64a
が解放位置に達すると、全てのストッパプレート6aが
非係合位置で垂直方向に位置合わせられ、それらの後縁
56aがストッパプレートハウジング140aの後壁1
41aに当接する。
【0090】可変バックストッパ1aは、極めて信頼性
の高い機械的で確動型のストップ作用を与える。複数の
垂直に積み重ねられたストッパプレート6aが、椅子背
部4aの後方への傾斜をさまざまな異なった位置に制限
つまり束縛するのを可能とし、あらゆる種類の使用者及
び仕事を許容する。可変バックストッパ1aは座ってい
る使用者によって容易に操作でき、椅子背部11aの所
望な傾斜ストップ位置を簡単に設定して速やかにテスト
可能で、必要に応じ最適の座り心地を得られるように容
易に再調整できる。
【0091】スリップコネクタ(図77ないし図11
3)
【0092】参照番号1b(図77)は、本発明を具体
化したスリップコネクタ2bを有する高さ調整組体を全
体的に示している。高さ調整組体1bは、広い範囲の家
具類、特に図示した旋回傾斜椅子3bなどの座席で用い
るのに適している。椅子3bはベース4bと、該ベース
4b上に回転可能に装置されたシート5bを含み、さら
にシート5bが空いているとき係合してシート高さの調
整を容易化するとともに、シート5bが使われていると
き外れてシートの高さに影響を及ぼすことなくシートを
旋回可能とする高さ調整組体1bを具備している。スリ
ップコネクタ2bは、シート5bがベース4bに対して
回転するとき共通軸を中心に回転する2つの連結部材6
b、7b(図78)を含む。連結部材6b、7bが第1
の角度関係にあるとき、ストッパ機構8bが両連結部材
を確実に相互結合し一体に回転せしめる。またバネ9b
が連結部材6b、7bを相互に結合し、シート5bが使
われているとき両連結部材を上記第1の角度関係から所
定の角度だけ離れた第2の角度関係へと付勢し、使用者
がシート5bを離れたとき、シート高さが調整可能とな
る前にシートを所定の角度だけ回転させねばならず、こ
れによって意図しない高さ調整が起きる可能性を大幅に
減じるようにしている。
【0093】高さ調整組体1bは、広い範囲の各種家具
類で用いることができる。図示の椅子3bは、背もたれ
つまり椅子背部15bとシートつまり椅子座部16bか
らなる一体状のシート構造を含む。大部分はここに示し
てない制御装置17b(図104及び図105)がシー
ト5bをベース4bに、シート5bがベース4bに対し
旋回可能であるとともに、椅子背部15bが後方に傾斜
可能であるように結合する。円筒状の支柱組体18bが
制御装置17bの係合ソケット19bに固着され、椅子
座部16bから垂直下方に延びている。支柱組体18b
は2つの同心円状に位置した剛性の筒状支柱20b、2
1bを含む。外側支柱20bは制御装置17bから、ベ
ース4bの底部に隣接した位置まで下方に延びている。
一対の窓つまり切り欠き22bが外側支柱20b下部の
直径方向対向壁に形成され、高さ調整組体1bの外側支
柱20bへの結合を容易化している。内側支柱21bは
外側支柱20bの上部内に位置し、それに隣接してい
る。内側支柱21bは制御装置17bから外側支柱20
bの中間部まで下方に延び、その下面に沿ってリップつ
まり肩24bを成形する環状のエンドキャップ23bを
含む。
【0094】図77を参照すると、図示の椅子ベース4
bは、外側の拡大端32bに挿着されたキャスタ31b
を有する5本の半径方向に延びた脚30bを含む。各ベ
ース脚30bの内端33bは、剛性の円筒状支持筒34
bに固着されている。支持筒34bの下端35b(図1
04及び図105)はベース脚30bの下縁より下方に
延び、溶接など適切な手段でそこに固着されたディスク
状のエンドプレート36bを含む。エンドプレート36
bは、後で詳述する目的のため貫通中心孔37bを有す
る。
【0095】支持筒34bの上端40bは椅子座部16
bから所定の距離だけ離れて位置し、そこに装置された
スリーブ状の軸受41bを含む。軸受41bは支持筒3
4b内に密接に受け入れられ、支持筒34bの上縁43
bに当接する上方リップ42bを具備する。カバー筒4
4b(図77)が支持筒34bの外側に同心円状に位置
し、ベース脚30bの上面に取り付けられている。カバ
ー筒44bはベース脚30bから椅子座部16bに隣接
した位置まで上方に延び、ベース4bのハブ領域を覆っ
てカバーする。
【0096】図79及び図80を参照すると、高さ調整
組体1bは細長い調整ネジ50bを含む。調整ネジ50
bはネジ切りしてない上端部51b、ネジ切りしてある
下端部52b、及び両者間に位置した環状溝53bを具
備する。後で詳述する目的のため、短形状のキー溝54
bが調整ネジ50bの全長に沿って延びている。調整ネ
ジ50bの下端部52bは、支持筒エンドプレート36
bの中心孔37bに受け入れられて調整ネジ50bを支
持筒34b内の中央に支持するように形成された肩付き
スタッド55bを含む。リテーナ溝56bとこれに係合
するスナップリング57b(図104及び図105)
が、調整ネジ50bを支持筒エンドプレート36bに固
定結合する。図示の例において、調整ネジ50bの下端
部52b周囲のネジ山はアクメ(Acme)型で、ダブ
ルリードの右ネジである。
【0097】高さ調整組体1bはさらに、調整ねじ50
bとネジ噛み合いする調整ナット65b(図85ないし
図87)も含む。調整ナット65bはほぼ円筒状の本体
66bを有し、その上端に拡径ディスク状のヘッドを成
すフランジ67bが形成されている。ネジ切り孔68b
が調整ナット本体66bを軸方向に貫いて延び、そのネ
ジ山は噛み合う調整ネジ50bの下端部52bと同じア
クメダブルリード型である。調整ナットフランジ67b
の上面69bはほぼフラットで、円形の平面形状を有す
る。調整ナットフランジ67bの下面70bは半径方向
を向いた2つの溝71b−72bを含む。これらの溝7
1b−72bは逆V字状の横断面形状を有し、直径方向
に対向する関係で半径方向に配置されている。
【0098】さらに高さ調整組体1bは、ほぼ円筒状の
本体79bを有するバネガイド78b(図81及び図8
2)を含み、内部に調整ネジ50bを密接に受け入れる
ネジ切りされていない滑らかな中心孔80bが貫通形成
されている。短形のキー81bが中心孔80bの内面か
ら半径方向内側に延び、調整ネジ50bのキー溝54b
を密接に受け入れるように形成されている。バネガイド
78bは上下端82b、83bと、その上端82bにほ
ぼ隣接して一体形成された環状のカラー部84bとを具
備する。カラー部84bは上下面85b、86bと、バ
ネガイド78bの外側88bから半径方向外側に延びた
周縁87bとを具備する。
【0099】環状の軸受92b(図81及び図82)が
バネガイド78bの上端82b側に位置し、カラー部8
4bの上面85b上に載置される。軸受92bは内側支
柱21bのエンドキャップ23bの下面24bに当接し
(図104及び図105)、バネガイド78bと支柱組
体18bの間でのスライド回転を可能とする。
【0100】さらに高さ調整組体1bは、上下面97b
と98b、及び周縁99bを備えたほぼ環状の本体96
bを有する調整ワッシャ95b(図83及び図84)も
含む。調整ワッシャ本体96bは、調整ネジ50bを密
接に受け入れるように形成されたねじ切りしてない滑ら
かな貫通中心孔100bを具備する。短形状のキー10
1bがワッシャ中心孔100bの内面から半径方向内側
に延び、その縦軸に位置合わせされて調整ネジ50bの
キー溝54b内に受け入れられる。
【0101】また高さ調整組体1bは、両端103bと
104bを備えた圧縮バネ102b(図104及び図1
05)も含み、屈曲されると両端間で対応した反作用を
発生する。図示のバネ102bは、バネガイド78bの
本体79b周囲に密接に嵌合する。緊張していない状態
では、バネ102bの長さがカラー面86bと端縁83
bの間に位置したバネガイド78b部分の長さより長
く、以下述べるように約3/8〜3/4インチ(約0.
95〜1.91cm)の最大シート降下つまりクッショ
ンを与える。
【0102】図示のスリップコネクタ2bは3体式組体
で、連結部材6bはリテーナから成る。図97ないし図
100に最も明瞭に示してあるように、リテーナ6bは
上下縁106b、107bを備えたほぼ円筒状の本体1
05bと、内外面109b、110bを備えた円筒状の
側壁108bとを有する。一対の3股状フォーク組体1
11bがリテーナ6bの外側109bに装着され、その
直径方向対向位置に配置されている。該フォーク組体1
11bのフォーク112bは弾性的にフレキシブルで、
外側支柱20bの係合切り欠き22b内にスナップ嵌合
し、椅子3bがベース4bを中心に旋回するときリテー
ナ6bが椅子3bと一緒に回転するように、リテーナ6
bを支柱組体18b内に固着する。リテーナ6bの上端
は中空で、その下端に中心孔113bを備え、これによ
って調整ネジ50bはリテーナ6bの中心部を貫いて延
出可能である。リテーナ6bの下円107bはノッチ1
14bと孔115bを備え、以下詳述するように該孔1
15b内にバネ9bの一端が装着される。
【0103】ストッパ機構8bは、リテーナ側壁108
bの内面からその方側の一部に沿って半径方向内側に延
びた突起120bを含む。突起120bは上面121b
と、同突起120bの中心に隣接して位置し、且つ上面
121bからリテーナ側壁108bの上縁106bから
わずか下方の位置にまで延びた一体形成のストッパポス
ト122bとを含む。これによって、環状スペース12
3bと124bがストッパポスト122b両側で突起1
20bの真上に形成され、後述するようにストッパ機構
8bの別の係合部が内部で選択的に回転する溝を画成す
る。
【0104】図89ないし図94を参照すると、図示の
連結部材7bはほぼ円筒形状の本体128bを有するカ
ムから成り、ディスク状の上部129bと下方の環状カ
ラー部130bを備えている。カム7bの上部129b
は上面131b、下面132b、周縁133b、及び貫
通して延びたネジ切りしてない滑らかな中心孔134b
を具備する。カム7bの下方カラー部130bは上方カ
ム部129bの下面132bから下方に延び、下縁13
5b、周縁136b及び中心孔137bを具備する。下
方カム部130bの周縁136bは上方カム部129b
の周縁138bより半径方向内側に位置し、環状の突起
138bを形成する。上方カム部129bの上面131
bは一対の半径方向を向いたスロット142b、143
bを含み、以下詳述するようにこれらのスロット内にバ
ネ9bの上端が装着される。カム7bの上面131b
は、半径方向に位置した直立のリブつまり歯144b−
145bの形をした2つの戻り止めも具備する。図示の
歯144b−145bは同一の形状で、前述の戻り止め
溝71b−72bと噛み合う。図示の例において、戻り
止め歯144b−145bは逆V字上の横断面形状を有
する。2つの戻り止め歯144b−145bは、戻り止
め溝71b−72bと同じ直径方向の対向パターンで配
置されている。
【0105】ストッパ機構8bはさらに、ストッパポス
ト122bと選択的に係合つまり当接し、リテーナ6b
とカム7bを一体に回転しせめるストッパラグ150b
(図89ないし図94)も含む。図示の例において、ス
トッパラグ50bはカム7bの下方カラー部130bと
一体形成され且つ下方に突き出ており、弧上の底面形状
を有する。ストッパラグ150bは両側縁151b、1
52bと下縁153bを具備する。
【0106】バネ9b(図95及び図96)は、両端1
56b、157bを有するコイルバネから成り、両者間
でねじり回転される。図96に最も明瞭に示されている
ように、バネ9bの両端156b、157bは、バネ9
bが平常のつまり緊張していない状態にあるとき、バネ
9bの直径方向に対向した各側に位置する。バネ両端1
56bと157bの一方の他方に対する回転がバネ9b
をねじって緊張させ、両端を平常の直径方向に対向した
位置へ弾性的に付勢する結合を生じる。バネ9bの両端
156b、157bは、バネ9bをスリップコネクタ2
bに連結するための足部158b、159bを有する。
【0107】組立時(図102及び図103)、カム7
bがリテーナ6bの頂部におかれ、カム7bの下方カラ
ー部130bがリテーナ本体150b内に配置され、カ
ム7bの突起138bがリテーナ6bの上縁106b上
に載置される。カムのカラー部130bがリテーナ6b
とカム7bを位置あわせし、両者を相互の同心円的に位
置した軸を中心に回転せしめる。バネ9bの上端156
bが、カム7bの係合スロット142b、143b内に
受け入れられる。バネ9bの下端157bは、リテーナ
6bの係合ノッチ114bと孔115b内に受け入れら
れる。バネ9bの上下両端156bと157bは、リテ
ーナ6b及びカム7bの対応する係合面間よりわずかに
小さい距離だけ軸方向つまり縦方向に離間しており、バ
ネ9bは軸方向に幾らか伸長してリテーナ6bとカム7
bを一体状に弾性付勢する。
【0108】バネ9bの緊張していない平常の状態にあ
るとき、ストッパラグ150bは図111に示すように
ストッパポスト122bと直径方向に対向して位置す
る。リテーナ6bが支柱組体18bと共に回転される
と、ストッパラグ150bがストッパポスト122bに
当接係合するまで、カム7bは静止したままである。図
示の例において、スリップコネクタ2bが一体ユニット
として回転するまでに、スリップコネクタ2bの平常位
置から時計方向または反時計方向に約170度回転する
必要がある。
【0109】図104及び図105に最も明瞭に示して
あるように、高さ調整組体1bは組み立てられたとき次
のような形状を取る。調整ネジ50bが支持筒のエンド
プレート36b上に固着され、支持筒34bの中心を貫
いて垂直上方に延出する。調整ナット65bが調整ネジ
50bの下方ネジ切り端52bに螺合され、そこで回転
してシート高さを調整する。調整ワッシャ95bが調整
ネジ50bに組み込まれ、調整ナット65bの上面69
b上に支持される。バネガイド78bも、調整ワッシャ
95bの上方に離間した位置で調整ネジ50bに組み込
まれる。軸受92bがバネガイドカラー84bの上面8
5bに装着され、内側支柱21bのエンドキャップ23
bの下面24bにスライド当接する。コイルバネ102
bが調整ネジ50bに装着され、バネガイドカラー84
bの下面86bと調整ワッシャ95bの上面97bとの
間に延びている。バネガイド78bの下端83bは、コ
イルバネ102bの中心を貫いて延出する。コイルバネ
102bはバネガイドカラー84bの下面86bとバネ
ガイド78bの下端83bとの間の距離より大きい非圧
縮長さを持ち、図105に示すように椅子3bが使われ
ていないとき、コイルバネ102bがバネガイド78b
の下端縁83bを調整ワッシャ95bの上面97b上方
に離間して位置せしめる。
【0110】動作時、平均的な大人の使用者が椅子3b
の上に座ると、使用者の体重がバネガイド78bに伝達
され、そのバネガイドを調整ネジ50bに沿って下方に
平行移動させるとともに、コイルバネ102bを幾らか
圧縮させ、このとき調整ワッシャ95bの上面97bの
上方にバネガイド78bの下端83bが離間しているこ
とでシートにバネつまりクッションの感覚を与える。4
00ポンドという所定の超過荷重つまり力が椅子3bに
加わると、バネガイド78bの下端83bが調整ワッシ
ャ95bの上面97bに係合し、かかる追加の荷重つま
り力を調整ナット65bへ直接確実に伝達する。こうし
て重い負荷が椅子3aに加えられたとき、コイルバネ1
02bがクッション作用を与え、これが空圧式高さ調整
機と同様の感触を与えるだけでなく、調整ナット65b
への確実な荷重伝達を達成可能とする。
【0111】使用者が椅子3bに座ると同時に、支柱組
体18bの下動とコイルバネ102bの圧縮により、ス
リップコネクタ2bが図106に示すように調整ナット
65bから下方に移動する。この下動にともない、カム
7bの戻り止め歯144b−145bが調整ナット65
bの戻り止め溝71b−72bから外れ、調整ナット6
5bを回転させることなく支柱組体18bの回転を可能
とする。従って、使用者が椅子3bをベース4bに対し
て旋回させても、シート5bの所定の高さ設定は変化し
ない。
【0112】図107に最も明瞭に示してあるように、
着席されているときにおける椅子3bのベース4bを中
心とした旋回作用は、カム7bの戻り止め歯144b−
145bを調整ナット65bの戻り止め溝71b−72
bから位置外れさせる。従って図108に示すように、
使用者が椅子から離れて、コイルバネ102bが支柱組
体18bと共にバネガイド78bを付勢してスリップコ
ネクタ2bと調整ナット65bを近付けるとき、カム7
bの戻り止め歯144b−145bと調整ナット65b
の戻り止め歯71b−72bは相互に位置外れしたまま
である。椅子3bの高さを調整するためには、まず使用
者が椅子を離れた後、使用者が望む高さの変化に応じた
方向に椅子をベース4bに対して回転つまり旋回させ
る。図示の例において、椅子3bのベース4bに対する
(平面図で見た)反時計方向における回転は、椅子3b
の高さを上昇させる。逆に、椅子3bのベース4bに対
する(平面図で見た)時計方向における回転は、椅子3
bの高さを下降させる。
【0113】図108及び図109を参照すると、使用
者が椅子を離れるとき戻り止め歯144b−145bと
これに係合すべき戻り止め溝71b−72bは一般に相
互に位置外れしているので、椅子3bのベース4bに対
する初期回転は調整ナット65bに伝達されず、戻り止
め歯144b−145bがこれに係合すべき戻り止め溝
71b−72bと位置合わせされるまでリテーナ6bと
カム7bを一体に回転させるだけである。戻り止め歯1
44b−145bとこれに係合すべき戻り止め溝71b
−72bは相互に直径方向に対向配置されているので、
それらを位置合わせさせるまでに、1度と約179度の
間の何等かの角度だけ椅子3bを回転する必要がある。
椅子3bに誰も座ってないときに戻り止め歯144b−
145bがこれに係合すべき戻り止め溝71b−72b
と位置合わせされている場合には、椅子3bのベース4
bに対する回転が直接カム7bに伝達される。しかし平
均して、戻り止め歯144b−145bと戻り止め溝7
1b−72bの間での位置合わせを達成するのには約9
0度の回転が必要である。
【0114】戻り止め歯144b−145bとこれに係
合すべき戻り止め溝71b−72bが位置合わせされた
後は、調整ナット65bとカム7bが一体に回転可能と
なり、支柱組体18bの追加の回転がリテーナ6bを回
転し続ける。しかし、図111ないし図113に示した
ように、リテーナ6bのストッパボスト122bがカム
7bのストッパラグ150bに係合つまり当接するま
で、カム7bと調整ナット65bは調整ネジ50bに対
して回転せず、そうなるまでには更に約85度の追加回
転が必要であるため、椅子3bの所定の高さ設定におけ
る意図しないシフトつまり変化の可能性を大きく減じ
る。図112及び図113に示したように、ストッパポ
スト122bがストッパラグ150bの何れかの側に当
接すると、椅子3bのベース4bに対する継続回転が調
整ナット65bを調整ネジ50b上で回転させ、シート
5bの高さを上昇あるいは下降させる。調整ネジ50b
に形成された溝53bの上縁がシート5bの上方調整を
制限し、高さ調整組体1bをその組立状態に保つ。
【0115】尚、両バネ9bと102bはその他の設計
変数と共に、戻り止め歯144b−145bがこれに係
合すべき戻り止め溝71b−72bと位置合わせされる
前にストッパポスト122bとストッパラグ150bを
係合させるように設定されることが理解されるべきであ
る。但し、椅子3bのベース4bに対する回転は、スト
ッパポスト122bとストッパラグ150bが係合させ
ると同時に、戻り止め歯144b−145bがされに係
合すべき戻り止め溝71b−72bと位置合わせされる
まで、椅子3bの高さ設定に影響を及ぼさない。再び使
用者が椅子3bに座ると、図106に示すようにスリッ
プコネクタ2bが調整ナット65bから外れるや否や、
バネ9bが自動的にカム7bをリセットし、図111に
示したようにストッパラグ150bがストッパポスト1
22bと直径方向に対向して位置する初期位置へと戻
す。従って、このような回転によって椅子3bの高さを
調整つまり変化できるようになる前に、椅子3bは少な
くとも170度、平均的には240度と300度の間の
何れかの角度だけ回転されねばならない。
【0116】高さ調整組体1bのスリップコネクタ2b
は、回転放置などによって生じる椅子3bの不用意な高
さ調整を大幅に減少させる。コイルバネ102bとこれ
に係合するバネガイド78bがクッション型の作用を与
え、空圧式高さ調整機と同様の感覚をもたらす。
【0117】以上の説明から、ここに開示した概念を逸
脱せずに多くの変更を発明に加え得ることは当業者にと
って自明であろう。特許請求の範囲の記載で明らかに指
示される場合を除き、どのような変更も、特許請求の範
囲に含まれるものと見なされる。
【0118】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、一体
式制御装置を備えた椅子を提供できる効果がある。
【0119】請求項2に記載の本発明によれば、可変バ
ックストッパを備えた椅子を提供できる効果がある。
【0120】請求項3に記載の本発明によれば、スリッ
プコネクタを備えた椅子を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】後方傾斜椅子の斜視図であり、本発明を具体化
した一体式の椅子及び制御装置構成体を示すためその一
部が破断してある。
【図2】椅子の斜視図であり、本発明のシェル部を示す
ため被覆物を除いてある。
【図3】椅子の斜視図であり、本発明の制御装置部を示
すため被覆物とシェルを除いてある。
【図4】椅子の分解組立斜視図である。
【図5】制御装置の分解組立斜視図である。
【図6】部分分解状態の椅子の側面図で、平常の直立姿
勢を示す。
【図7】図6に示した椅子の側面図で、後方への傾斜姿
勢を示す。
【図8】シェル背部の平面図で、直立姿勢を示す。
【図9】直立姿勢で示したシェルの平面図で、片側が後
方にたわんでいる。
【図10】椅子の垂直断面図である。
【図11】直立姿勢で示した椅子の斜視図である。
【図12】後方傾斜姿勢を示した椅子の斜視図である。
【図13】シェルの底面図である。
【図14】シェルの背面図である。
【図15】図14のXV−XV線に沿ったシェルの水平
断面図である。
【図16】制御装置の平面図であり、内部構造を示すた
めその一部が除去及び分解されている。
【図17】制御装置の担持パッド部の底面図である。
【図18】担持パッド部の側面図である。
【図19】担持パッドの垂直断面図であり、制御装置内
に装着された状態を示す。
【図20】制御装置の後方アームストラップの底面図で
ある。
【図21】制御装置の前方アームストラップの底面図で
ある。
【図22】椅子の部分平面図であり、内部構造を示すた
めその一部が破断されている。
【図23】図22のXXIII−XXIII線に沿う部
分拡大垂直断面図である。
【図24】制御装置のガイド部の拡大背面図である。
【図25】ガイドの平面図である。
【図26】一対のガイドの拡大斜視図である。
【図27】ガイドの拡大正面図である。
【図28】ガイドの拡大側面図である。
【図29】図22のXXIX−XXIX線に沿う垂直断
面図である。
【図30】図29と同様な椅子の垂直断面図であり、座
っている使用者から見て椅子座部の右側が下方にたわん
でいる。
【図31】一体式椅子及び制御装置の運動力学モデルの
概略図であり、椅子が直立姿勢にある。
【図32】一体式椅子及び制御装置の運動力学モデルの
概略図であり、椅子背部が後方傾斜姿勢にある。
【図33】椅子の部分垂直断面図であり、着席されてい
ない直立姿勢を示す。
【図34】椅子の部分垂直断面図であり、着席されてい
ない直立姿勢を示し、椅子座部の前部が後方にわずかに
移動している。
【図35】椅子の部分垂直断面図であり、着席されてい
る直立姿勢を示し、椅子座部の前部が最下方に位置して
いる。
【図36】椅子の部分垂直断面図であり、着席されてい
る後方傾斜姿勢を示し、椅子座部の前部が最下方に位置
し、図中の破線は直立姿勢にある椅子の位置を示す。
【図37】椅子の部分垂直断面図であり、着席されてい
る後方傾斜姿勢を示し、椅子座部の前部が最上方に位置
し、図中の破線はそれぞれ異なった姿勢にある椅子座部
の各位置を示す。
【図38】椅子の部分垂直断面図で、着席されている後
方傾斜姿勢を示し、椅子座部の前部が最下方に位置して
いる。
【図39】椅子座部の部分拡大垂直断面図である。
【図40】第2の椅子の斜視図で、本発明を具体化した
可変バックストッパを示すためその一部が破断してあ
る。
【図41】第2の椅子の分解組立斜視図である。
【図42】第2の椅子の制御装置部の平面図である。
【図43】図42のIV−IV線に沿った制御装置の垂
直断面図である。
【図44】可変バックストッパのアクチュエータ部の分
解組立平面図である。
【図45】アクチュエータの分解組立側面図である。
【図46】制御装置の部分垂直断面図である。
【図47】アクチュエータのトグルボタン部の正面図で
ある。
【図48】可変バックストッパの制御アーム部の斜視図
である。
【図49】可変バックストッパの部分平面図であり、内
部構造を示すためその一部が破断してある。
【図50】可変バックストッパの部分拡大平面図で、係
合位置にある状態を示す。
【図51】可変バックストッパの部分拡大平面図であ
り、非係合位置の状態を示す。
【図52】図42のXIII−XIII線に沿う可変バ
ックストッパの背面図である。
【図53】図42のXIV−XIV線に沿った制御装置
の垂直断面図である。
【図54】可変バックストッパのストッパプレート組体
部の平面図である。
【図55】ストッパプレート組体の側面図である。
【図56】ストッパプレート組体のピボット支持部の平
面図である。
【図57】ピボット支持体の側面図である。
【図58】ピボット支持体の正面図である。
【図59】ストッパプレート組体の制御ビン部の正面図
である。
【図60】制御ピンの側面図である。
【図61】制御ピンの平面図である。
【図62】ストッパプレート組体のピン軸受部の平面図
である。
【図63】ピン軸受部の側面図である。
【図64】ピン軸受部の正面図である。
【図65】図64のXXVI−XXVI線に沿ったピン
軸受の垂直断面図である。
【図66】ストッパプレート組体のストッパプレート部
の拡大平面図であり、解放位置にある制御ピンを示す。
【図67】図66のXXVIII−XXVIII線に沿
ったストッパプレートの垂直断面図である。
【図68】図66のXXIX−XXIX線に沿わしめた
ストッパプレートの垂直断面図である。
【図69】ストッパプレートの平面図であり、中間位置
にある制御ピンを示す。
【図70】図69のXXXI−XXXI沿ったストッパ
プレートの垂直断面図である。
【図71】可変バックストッパの垂直断面図であり、ス
トッパプレートが非係合位置にあり、第2の椅子背部が
最直立傾斜姿勢にある状態を示す。
【図72】可変バックストッパの垂直断面図であり、ス
トッパプレートが非係合位置にあり、第2の椅子背部が
後方傾斜姿勢にある状態を示す。
【図73】可変バックストッパの垂直断面図であり、第
2の椅子背部が図72に示した後方傾斜姿勢にあり、3
枚の最上方ストッパプレートが係合位置にシフトされて
いる状態を示す。
【図74】可変バックストッパの垂直断面図であり、ス
トッパプレートが同図に示した位置にシフトされてお
り、第2の椅子背部が中間傾斜姿勢へとさらに幾らか後
方に傾斜されている状態を示す。
【図75】可変バックストッパの垂直断面図であり、ス
トッパプレートが図74及び図75に示した位置にシフ
トされており、第2の椅子背部が最直立姿勢へと前方に
傾斜されている状態を示す。
【図76】可変バックストッパの垂直断面図であり、ス
トッパプレートが係合位置と非係合位置の中間にシフト
されている状態を示す。
【図77】高さ調整機とそのための本発明を具体化した
スリップコネクタを有する第3の椅子の分解組立斜視図
である。
【図78】スリップコネクタの拡大分解組立斜視図であ
る。
【図79】高さ調整機の調整ネジ部の平面図である。
【図80】調整ネジの正面図である。
【図81】高さ調整機のバネガイド部の平面図である。
【図82】図81のVI−VI線に沿ったバネガイドの
垂直断面図である。
【図83】高さ調整機の調整ワッシャ部の平面図であ
る。
【図84】図83のVIII−VIII線に沿った調整
ワッシャの垂直断面図である。
【図85】高さ調整機の調整ナット部の底面図である。
【図86】調整ナットの平面図である。
【図87】調整ナットの側面図である。
【図88】図87のXII−XII線に沿った調整ナッ
トの垂直断面図である。
【図89】スリップコネクタのカム部の左側面図であ
る。
【図90】カムの平面図である。
【図91】カムの右側面図である。
【図92】カムの正面図である。
【図93】図90のXVII−XVII線に沿ったカム
の垂直断面図である。
【図94】カムの底面図である。
【図95】スリップコネクタのバネ部の側面図である。
【図96】バネの平面図である。
【図97】スリップコネクタのリテーナ部の平面図であ
る。
【図98】リテーナの側面図である。
【図99】リテーナの正面図である。
【図100】図97のXXIV−XXIV線に沿ったリ
テーナの垂直断面図である。
【図101】リテーナの底面図である。
【図102】組立状態のスリップコネクタの側面図であ
る。
【図103】図102のXXVII−XXVII線に沿
った組立スリップコネクタの垂直断面図である。
【図104】第3の椅子ベースの垂直断面図であり、特
に高さ調整機を示す。
【図105】第3の椅子ベースの垂直断面図で、内部構
造を示すためスリップコネクタの一部が破断してある。
【図106】第3の椅子ベースの垂直断面図であり、使
用者が第3の椅子に座った直後における調整ナットとカ
ムの間の位置合わせ関係を示す。
【図107】第3の椅子ベースの垂直断面図であり、着
席状態を示し、第3の椅子がベースに対して旋回され調
整ナットとカムが位置合わせから外れた関係にある。
【図108】第3の椅子ベースの垂直断面図であり、図
107と同じ姿勢の状態を示すが、使用者が第3の椅子
から離れている。
【図109】第3の椅子ベースの垂直断面図であり、着
席されていない状態を示し、第3の椅子がベースに対し
て旋回され調整ナットとの位置合わせ状態にカムが回転
されている。
【図110】第3の椅子ベースの垂直断面図であって、
着席されていない状態を示し、第3の椅子がその高さ調
整のため、図109に示した位置から180度回転され
ている。
【図111】スリップコネクタの平面図であり、平常の
完全に係合する角度関係にある係合ストッパ部材を示す
ため一部が破断してある。
【図112】スリップコネクタの平面図であり、第1係
合位置にあるストッパ部を示すため一部が破断してあ
る。
【図113】スリップコネクタの平面図であり、第2係
合位置にあるストッパ部を示すため一部が破断してあ
る。
【符号の説明】
2 椅子 3 制御装置 4 ベース 5 椅子背部 6 椅子座部(シート) 7 共通軸 9 椅子背部支持手段 11 椅子座部支持手段 13 股関節 30 リブ 31 シート後部 32 椅子背部中央領域 33 椅子背部中央領域 34 椅子背部上方領域 37 シート前部 52 椅子背部及び座部相互接続手段(ヒンジ) 110 シート後部結合手段 130 シート前部結合手段 1a 可変バックストッパ 2a 椅子 3a 固定支持体 4a 椅子背部 5a ストッパブラケット 6a ストッパ部材 7a ストッパ部材シフト手段(アクチュエータ) 47a ストッパ面 1b 高さ調整機 2b スリップコネクタ 3b 椅子 4b ベース 5b シート 6b 第1連結部材(リテーナ) 7b 第2連結部材(カム) 9b 付勢手段 122b 相互結合手段(ストッパポスト) 150b 相互結合手段(ストッパラグ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 850528 (32)優先日 1986年4月10日 (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 850505 (32)優先日 1986年4月10日 (33)優先権主張国 米国(US) (72)発明者 デユエーン エム ビユーキーマ アメリカ合衆国 ミシガン州 49507 グ ランド ラピツズ サウス イースト カ ラマズー アヴエニユウ 1840 (72)発明者 ラツセル テイ ホルドレツジ アメリカ合衆国 ミシガン州 49508 ケ ントウツド サウス イースト フオーテ イエイツス ストリート 908 (72)発明者 チヤールズ ピイ ルーシーン アメリカ合衆国 ミシガン州 49509 ワ イオミング サウス ウエスト センチノ ール 1618 (72)発明者 ブライアン エル スコルテン アメリカ合衆国 ミシガン州 49428 ジ エニスン ブルーバード ドライヴ 7743

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース;椅子背部;椅子座部;椅子座部
    の上方且つ椅子背部の前方で、しかも座っている使用者
    の股関節にほぼ隣接して位置した共通軸を中心に、股関
    節と共通軸の間の隣接空間関係を限定するように相互に
    回転自在に椅子背部と椅子座部を相互接続する手段;及
    び前記椅子背部をベース上に支持し、椅子背部の後方へ
    の傾斜を可能とする手段と、前記椅子座部をベース上に
    支持し、椅子座部をベース上で移動可能とし、椅子背部
    の後方への傾斜が同時に椅子背部、椅子座部及び上記共
    通軸の位置を、該共通軸と座っている使用者の股関節と
    の間の隣接空間関係を維持して改善された使用者の座り
    心地及び支持を与えるようにシフトさせる手段、とを備
    えた制御装置;を備えてなる一体式制御装置付き椅子。
  2. 【請求項2】 固定支持体と、該支持体に対して傾斜す
    る背部とを有する椅子において:上記椅子支持体と椅子
    背部のうち一方に配置されたストッパ面;上記椅子支持
    体と椅子背部のうち他方に動作結合された少なくとも1
    つのストッパ部材で;椅子背部の後方への傾斜が上記ス
    トッパ面とストッパ部材を移動経路に沿って事実上近付
    ける一方、椅子背部の前方への傾斜が上記ストッパ面と
    ストッパ部材を事実上離反させるように上記ストッパ面
    とストッパ部材が相互に位置されて降り;上記ストッパ
    部材が、ストッパ部材の少なくとも一部が上記移動経路
    内に位置して椅子背部の後方傾斜時にストッパ面に当接
    する係合位置と、ストッパ部材が上記移動経路外に位置
    して椅子背部の後方傾斜時にストッパ面に当接しない非
    係合位置とを有する;及び上記ストッパ部材を係合位置
    と非係合位置の間で選択的にシフトさせ、椅子背部の後
    方への傾斜を選択的に制限する手段;を備えてなる可変
    バックストッパを有する椅子。
  3. 【請求項3】 ベースと、該ベース上に回転可能に支持
    されるシートと、椅子が着席されていないとき係合状態
    になり、シートのベースに対する回転に応じてシートの
    高さを上下動させる一方、椅子が着席されているとき非
    係合状態になり、シートの高さに影響を及ぼさずにシー
    トのベースに対する旋回を可能とする荷重作動式の高さ
    調整機とを有する椅子における、意図しない高さ調整の
    可能性を減じるためのスリップコネクタであって:共通
    軸を中心に相互に回転自在に配置された第1及び第2の
    連結部材で;該第1連結部材が上記シートに一体回転す
    るように動作結合され、該第2連結部材が上記高さ調整
    機に動作結合されて、シートのベースに対する回転がス
    リップコネクタを介して高さ調整機に伝達される;第1
    及び第2連結部材が第1の所定の角度関係を取るとき、
    第1及び第2連結部材を確実に相互結合してこれら第1
    及び第2連結部材を上記軸を中心に一体回転させる手
    段;及び椅子が着席されているとき、上記第1の所定の
    角度関係から所定の角度だけ離れた第2の所定の角度関
    係に第1及び第2連結部材を付勢し、使用者が椅子から
    離れているとき、椅子の回転が高さ調整機へ伝達可能と
    なるまでに、椅子をベースに対して上記所定の角度だけ
    回転させねばならないようにする手段;を備えてなるス
    リップコネクタを有する椅子。
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