JPH06253741A - 抗菌性ノドアメ - Google Patents

抗菌性ノドアメ

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JPH06253741A
JPH06253741A JP5042704A JP4270493A JPH06253741A JP H06253741 A JPH06253741 A JP H06253741A JP 5042704 A JP5042704 A JP 5042704A JP 4270493 A JP4270493 A JP 4270493A JP H06253741 A JPH06253741 A JP H06253741A
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JP
Japan
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limonene
antimicrobial
candy
antibacterial
throat
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JP5042704A
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English (en)
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Yoshifumi Matsuda
善文 松田
Kinji Nakai
欣司 中井
Hiroshi Ebara
博 江原
Kazuhide Momoi
一英 桃井
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HONSYU KOSAN KK
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HONSYU KOSAN KK
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 天然物たるリモネンが有する人体への安全
性,殺菌性,或いは気管繊毛活性を活用することによ
り、細菌類が人体の口内やノドにて発育・繁殖するのを
防止できる抗菌性ノドアメの提供。 【構成】 アメ基材に少なくとも全体の1.0wt%の
リモネンを含んでなる抗菌性ノドアメは、この抗菌性ノ
ドアメと直接接する口内の細菌類の発育・繁殖を阻止す
るいわゆる抗菌性を有する。また、上記抗菌性ノドアメ
がリモネンを包接したサイクロデキストリンを含んでな
るときは、リモネンの持つ殺菌性を発揮させるために必
要な量のリモネンを比較的高濃度に安定して配合するこ
とができる。その場合でも、当該抗菌性ノドアメからの
リモネンの滲み出しを生じることがないので、リモネン
が劣化したり又はリモネンの臭気がきつくなったりする
こともない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば細菌の発育を阻
止する特性いわゆる抗菌性を有するリモネンの特性を生
かした抗菌性ノドアメに係り、特に例えばメチシリン耐
性黄色ブドウ球菌に対しても抗菌作用を奏する抗菌性ノ
ドアメに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、モダシン,アジセフ,メイセリン
等の第3世代セファム系の抗生物質を多量に投与した場
合、その抗生物質に対し耐性を有するようになった細菌
の出現が問題化している。例えば抵抗力が低下している
人体に対し敗血症等を誘発し、最悪の場合致命的な影響
を及ぼすメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(Methic
illin−resistant Staphyloc
occus aureus:以下、MRSAと略称す
る)による病院での院内感染が大きな社会問題になって
いる。このMRSAによる症状を抑制するために、抗生
物質を更に投与したとしても有効でないのは明らかであ
る。そこで、このMRSAに対する応急措置として、病
室内にクレゾール等を散布したり、或いは室内備品例え
ばドアのノブ,ベッドの手すり等を消毒用アルコールに
て拭いたりするといった殺菌処理が施されている。
【0003】ところで、樹木から発散される天然物たる
テルペン類は、悪臭を隠ぺいするマスキング性や種々の
生物学的特性を有することが知られている。これらのテ
ルペン類は、概して(C1016n の構造式(詳しくは
イソプレンC5 8 を基本単位とする)で表される。上
記テルペン類のうち、モノテルペンの一種であるリモネ
ン(1−Methyl−4−(1−methyleth
enyl)cyclohexene;C10 16)は光学
活性を有する天然物であって、沸点(B.P763 )17
5〜176.5℃,比重(d4 20.85)0.8402,屈
折率(nD )1.4744,引火点45℃等の物性、及
び水に不溶でアルコールに微溶等の溶解性を有してい
る。このリモネンのうち、D体はオレンジ皮油(約90
wt%含有),ミカン皮油(約90wt%含有),又は
レモン皮油(約87wt%含有)等のいわゆる柑橘皮油
に含まれており、米国のFDAテスト合格物質であって
国内でも食品添加物としての使用が認められている。な
お、上記テルペン類の生物学的特性としては、例えば殺
菌性,殺虫性,去痰性,鎮静性,利尿性,芳香性或いは
除虫性(この除虫性は所謂フィトンチッド性ともいう)
等が挙げられる。これらのうち、殺菌性や去痰性には、
注目すべきものがある。例えば、神山等は、D−リモネ
ンを約87wt%含むとされるレモン皮油がフェノール
と比べて5.2倍の殺菌力を有すると報告している(出
典;書籍名“ブルーバックス「植物の不思議な力=フィ
トンチッド」”,昭和55年4月20日発行,講談社出
版)。また、大気中に含まれ多量に吸い込んだ場合人体
に有害な、いわゆる凝結核は、一般に人の気管の繊毛に
て一部捕捉された後、凝結核数の少なくなった空気が呼
気として肺に持ち込まれる。神山等は上記テルペン類の
香気を吸入すると気管の繊毛の運動が活性化されると
し、香気吸入後に大気を吸引した場合は、通常と比べて
呼気中の凝結核数がかなり少なくなり、上記テルペン類
が凝結核捕捉性や去痰性と密接に関連する繊毛活性を高
める大きな効果を有することも報告している(出典;同
上)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように特有の殺
菌性,気管繊毛活性,或いは人体への安全性を有するに
もかかわらず、従来よりリモネンは柑橘系の香料の主用
途で用いられていた。例えば、米国では一般には194
0年代以降より、石ケン、洗浄剤、クリームローション
又は香水等の各種製品に0.005〜1.0wt%の濃
度範囲で香料として使用されてきた。従来のノドアメに
おいても、上記と同様の状況で使用されていた。これ
は、天然物の場合原料の入手や量確保が困難であると考
えられていたこと、或いは組成中のリモネン濃度が極め
て大きい場合は柑橘臭がきついこと等に起因したもので
ある。ところが、D−リモネンは、ミカン皮やレモン皮
の柑橘皮油中に多量に含まれており、ミカンジュースや
レモンジュースの製造時に排出される柑橘皮を圧搾し蒸
留することにより、比較的大量且つ容易に得ることがで
きる。一方、上記リモネンの含有量が多いほど、リモネ
ン自体による殺菌効果を得ることができる。しかしなが
ら、リモネンの含有量が多過ぎると、アメ基材に対する
リモネンの分散性が悪く実用的でないことや、当該ノド
アメからの柑橘臭がきつく却って不快感を与えるといっ
た不都合がある。
【0005】そこで、本発明者等は、従来技術のかかる
問題点を解決するため種々検討を重ねた結果、細菌類が
人体の口内やノドにて発育・繁殖するのを防止できるノ
ドアメに関して鋭意研究を行い、天然物たるリモネンが
有する人体への安全性,殺菌性,或いは気管繊毛活性を
活用することにより、ノドに生息する細菌類、とりわけ
MRSAに対しても抗菌性を有する抗菌性ノドアメを提
供するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は実験を通じ
て、柑橘皮油の主成分たるD−リモネンが大腸菌,黄色
ブドー球菌,又はメチシリン耐性黄色ブドー球菌(MR
SA)等の細菌類に対しその発育を阻止する特性、即ち
抗菌性の機能があることを確認した。特に、MRSAに
対しても抗菌性が認められた。すなわち、本発明者等
は、アメ基材に少なくとも全体の1.0wt%以上のリ
モネンを含んでなる抗菌性ノドアメが、この抗菌性ノド
アメと直接接触する口内の細菌類に対して抗菌性を有し
得ることを解明したのである。また、上記抗菌性ノドア
メがリモネンを包接するサイクロデキストリンを含んで
なるときは上記リモネンを比較的高濃度に安定して配合
することができる。
【0007】
【作用】本発明にいうアメ基材としては、キャンディー
タイプのノドアメの場合、水アメに砂糖を配合し加熱・
溶融して得たものが挙げられる。また、キャラメルタイ
プ〜ヌガータイプの比較的軟らかいノドアメの場合、上
記キャンディータイプのアメ基材に加えて、副原料とし
て例えば練乳,植物油,バター,生クリーム,澱粉,果
糖,ゼラチン,色素,香料,或いは炭酸カルシューム等
の一部の種類ないし全種類を配合し加熱・溶融して得た
ものを挙げることができる。また、本発明にいうリモネ
ンとしては、光学活性の面から分類されるD体,L体,
又はDL体のいずれを用いてもよいが、より好ましくは
ジュース工場から排出されるミカン皮等から比較的大量
且つ容易に入手できるD−リモネンを用いるのがよい。
【0008】上記リモネンは、いわゆる非共役型のテル
ペン系炭化水素であって、水やアルコール等に対する親
和性が比較的小さくこれらの混合物は均一に分散しにく
いが、本発明のサイクロデキストリンによってリモネン
を包接したときは、リモネンの持つ殺菌性を発揮させる
ために必要な量のリモネンを比較的高濃度に安定して配
合することができる。その場合でも、当該抗菌性ノドア
メからのリモネンの滲み出しを生じることがないので、
リモネンが劣化したり又はリモネンの臭気がきつくなっ
たりすることもない。従って、本発明による抗菌性ノド
アメを口に含むと、唾液により抗菌性ノドアメから溶出
したリモネンの作用によって口内の細菌類の発育・繁殖
が阻止される。更に、上記溶出したリモネンはノドに達
して、ノドの細菌類の発育・繁殖を阻止する。
【0009】
【実施例】本発明の技術内容を明確にするため、以下に
示す代表的な実施例により本発明を具体的に説明する。
尚、以下の実施例は本発明を具体化した単なる例に過ぎ
ず、本発明の技術的範囲を限定するものでないのは無論
である。
【0010】実施例1.本実施例に係る抗菌性ノドアメ
は、固体であるのでその効能を調査するための供試前に
予め液状に溶解させる必要があること、或いはノドの細
菌類に作用する有効成分がリモネンであることに鑑み
て、上記抗菌性ノドアメが口内で唾液により溶解され、
この唾液中のリモネンがノドの細菌類に対し作用を及ぼ
す状況を想定し、リモネンのみを上記検体として用いて
細菌類を培養し、その発育を観察した。 (1)「試験概要」 リモネンとしては、D−リモネンを用い、このD−リモ
ネンを任意濃度に希釈して添加した寒天平板培地に接種
用菌液を塗抹して培養した後、菌の発育を阻止し得た最
低の任意濃度をもって最小発育阻止濃度とした。測定に
供したD−リモネンの任意濃度としては、滅菌精製水で
希釈した0.01wt%,0.1wt%及び1.0wt
%の3種類の濃度とした。 (2)「試験方法」 1)試験菌株 試験菌株としては、例えば大腸菌(Escherich
is coli IFO 12734),黄色ブドウ球
菌(Staphylococcus aureus I
FO 12732),MRSA(Methicilli
n−resistant Staphylococcu
s aureus)を用いた。 2)増菌用培地及び希釈用培地 増菌用培地及び希釈用培地としては、例えばミューラー
・ヒントン・ブロス(Mueller Hinton
Broth(Difco))を用いた。 3)感受性測定用培地 感受性測定用培地としては、例えばミューラー・ヒント
ン・ミディアム(Mueller Hinton Me
dium(Difco))を用いた。 4)感受性測定用平板の調製 ジメチルスルホキシドを溶媒として用い、検体としてD
−リモネン単体の20%(wt(溶質)/vol(溶
媒))溶液を調整した後、さらにこの溶液をもとに滅菌
精製水で2倍希釈系列液を調製した。均一に溶解させた
後、約50℃に保った上記感受性測定用培地に対し各希
釈液をそれぞれ1/9量加えて充分に混合した後、複数
のシャーレに分注し、それぞれを固化させて感受性測定
用平板とした。尚、試験対照サンプルとして検体無添加
の平板も調製した。 5)接種用菌液の調製 接種用菌液としては、各試験菌株を増菌用培地で35℃
で18〜20時間培養した後、希釈用培地を用いて菌数
が約106 /mlとなるように調製した。 6)培養 上記接種用菌液を付着させたニクロム線ループ(ループ
内径約1mm)を用いて、この接種用菌液を感受性測定
用平板に2cm程度画線塗抹し、35℃で18〜20時
間培養した。 7)判定 上記培養後に、各試験菌株の発育を観察し、発育が阻止
された最低の任意濃度をもって各試験菌株に対する最小
発育阻止濃度とした。 8)判定結果 その判定結果を以下の表1に示す。表1から明らかなよ
うに、D−リモネン濃度が、0.01wt%及び0.1
wt%の検体を用いた場合はいずれの菌についても、そ
の発育を阻止できず、抗菌性が認められなかった。しか
しながら、1.0wt%の場合はいずれの菌について
も、その発育を阻止することができ、抗菌性が認められ
た。即ち、1.0wt%のD−リモネン濃度を最小発育
阻止濃度とした。
【0011】
【表1】
【0012】上記したように、添加量1.0wt%で最
小発育阻止濃度となるD−リモネンの特性を生かすた
め、本実施例の「抗菌性ノドアメ」を次に示すように調
製した。 「柑橘皮油を配合した抗菌性ノドアメの調製例」 調製例A. 柑橘皮油として採取されたリモネン類(D−リモネン含
有量=90wt%程度であって、アメ基材に対して0.
5〜2wt%添加)と食品添加用の乳化剤(アメ基材に
対して0.1〜10wt%添加)とを配合して固形状又
はゾル状の抗菌性ノドアメを調製した。尚、キャンディ
ータイプやキャラメルタイプのアメ類の場合、配合され
る油脂分を均一に分散させるためには、一般に油脂分に
対して5〜10wt%の乳化剤を添加する必要がある。
従って、ここでの油脂分に相当するD−リモネンをアメ
基材に対して2wt%溶解させる場合には、少なくとも
0.1wt%の乳化剤が必要とされ、この乳化剤の添加
量が0.1wt%未満のときは、D−リモネンを十分に
分散させることができない。一方、乳化剤の添加量が1
0wt%以上のときは、キャンディータイプやキャラメ
ルタイプに関しては乳化剤過剰の状態になる。従って、
この場合のノドアメは過剰乳化剤の作用によって軟らか
いアメ体(キャラメルタイプ〜ヌガータイプ)になる。 調製例B. サイクロデキストリンに対して13.5wt%(サイク
ロデキストリン1モルに対しほぼ最大限包接され得るリ
モネン類の量(ほぼ1モル))のリモネン類を、上記サ
イクロデキストリンに包接させて得た粉末化サイクロデ
キストリン(以下、13%CDと略称する;リモネン類
の包接は、サイクロデキストリンとリモネン類との混合
物に精製水を加えて均一にかき混ぜた後、精製水を蒸発
させる方法により行った)とし、アメ基材に対して上記
リモネン類が0.5〜2wt%になる当量分の13%C
Dを上記アメ基材に配合して抗菌性ノドアメを調製し
た。 調製例C. アメ基材に対して上記リモネン類が0.5〜2wt%に
なる当量分の13%CDと食品添加用の乳化剤とを、上
記アメ基材に配合して抗菌性ノドアメを調製した。尚、
上記調製例B及び調製例Cにおいて、アメ基材に対する
上記リモネン類の添加量が例えば2wt%の場合、アメ
基材に対する上記13%CDの添加量は15wt%であ
る。
【0013】また、上記各調製例に示した食品添加用の
乳化剤としては、例えば次に示すものを用いることがで
きる。 1)ソルビタン脂肪酸エステル(俗称;ソルゲン類) ・ソルビタンセスキオレート(商品名「ソルゲン3
0」,第1工業製薬(株)製) ・ソルビタンモノオレエート(商品名「ソルゲン4
0」,第1工業製薬(株)製) ・ソルビタンモノステアレート(商品名「ソルゲン5
0」,第1工業製薬(株)製) ・ソルビタンモノラウレート(商品名「ソルゲン9
0」,第1工業製薬(株)製) ・ソルビタンモノステアレート(商品名「ソルゲンFS
−700」,第1工業製薬(株)製) 2)ショ糖脂肪酸エステル ショ糖の水酸基に脂肪酸Rをエステル結合させた界面活
性剤であって、ショ糖1分子中に対し、脂肪酸1分子を
結合させたモノエステル(1置換体)から脂肪酸8分子
を結合させたオクタエステル(8置換体)まで種々のも
のがある。上記脂肪酸Rは、Rとして、例えばラウリン
酸,パルミチン酸,ステアリン酸,オレイン酸を組み合
わせて用いることにより、多種類のショ糖脂肪酸エステ
ルが得られる。 ・モノエステル(40%)と、ジ−,トリ−,又はポリ
−エステル(60%)との混合製品(商品名「DKエス
テルF−70」,第1工業製薬(株)製) ・モノエステル(45%)と、ジ−,トリ−,又はポリ
−エステル(55%)との混合製品(商品名「DKエス
テルF−90」,第1工業製薬(株)製) 3)プロピレングリコール脂肪酸エステル このエステルに用いられる脂肪酸Rも、ショ糖脂肪酸エ
ステルの場合と同様である。 4)グリセリン脂肪酸エステル
【0014】そして、上記各調製例に示したサイクロデ
キストリンとしては、例えば次に示すものを用いること
ができる。 ・サイクロデキストリン(商品名「K−100」,塩水
港精糖(株)製) ・分枝型サイクロデキストリン(商品名「イソエリート
−P」,塩水港精糖(株)製)
【0015】従って、本実施例による抗菌性ノドアメに
よれば、この抗菌性ノドアメを口に含むと、口内で柑橘
系の心地よい芳香を発する。そして、唾液により抗菌性
ノドアメから溶出したリモネンの作用によって口内の細
菌類の発育・繁殖が阻止される。更に、上記溶出したリ
モネンはノドに達して、ノドの細菌類の発育・繁殖を阻
止する。また、D−リモネンがサイクロデキストリンに
よって包接された状態で配合されている場合は、細菌類
の殺菌に必要な比較的高濃度のD−リモネンであっても
安定して配合することができる。その結果、当該抗菌性
ノドアメにより口内やノドの細菌類を殺菌することがで
きる。加えて、抗菌性ノドアメからのD−リモネンの滲
み出しを生じないので、劣化したりこの抗菌性ノドアメ
からD−リモネンのきつい臭気を生じることもない。
【0016】以上述べたように、上記実施例の抗菌性ノ
ドアメは、リモネンを香料の主用途として用いるのでは
なく、比較的容易且つ多量に入手し得る柑橘皮油(D−
リモネンを多量含有)が備えたフィトンチッド性(植物
が本来有する虫や菌を滅殺したり寄せつけたりしない特
性)の優れた殺菌性及び抗菌性と、人体に対する安全性
とを活用したものである。また、比較的高濃度のリモネ
ンの作用により、溶連菌等の風邪の細菌類がノドで発育
・繁殖することも防止できる。
【0017】
【発明の効果】本発明は抗菌性ノドアメに係るものであ
って、口内やノドに対して抗菌性を有する抗菌性ノドア
メに関するものである。従って、本発明の抗菌性ノドア
メの実現によって、口内やノドに生息する細菌類に対し
て抗菌効果を奏し、特にMRSAや溶連菌等に対する抗
菌効果が得られるものである。また、本発明において、
リモネンをサイクロデキストリンによって包接したとき
は、リモネンの持つ殺菌性を発揮させるために必要な量
のリモネンを比較的高濃度に安定して配合することがで
きる。その場合でも、当該抗菌性ノドアメからリモネン
が滲み出すことがないので、リモネンが劣化したり或い
はリモネンの臭気がきつくなったりすることもない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桃井 一英 和歌山県和歌山市小雑賀2丁目5番115号 本州興産株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アメ基材に少なくとも全体の1.0wt
    %以上のリモネンを含んでなる抗菌性ノドアメ。
  2. 【請求項2】 上記リモネンを包接したサイクロデキス
    トリンを含んでなる請求項1に記載の抗菌性ノドアメ。
JP5042704A 1993-03-03 1993-03-03 抗菌性ノドアメ Pending JPH06253741A (ja)

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