JPH06253231A - ライン倍速映像信号の表示装置 - Google Patents

ライン倍速映像信号の表示装置

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JPH06253231A
JPH06253231A JP5062989A JP6298993A JPH06253231A JP H06253231 A JPH06253231 A JP H06253231A JP 5062989 A JP5062989 A JP 5062989A JP 6298993 A JP6298993 A JP 6298993A JP H06253231 A JPH06253231 A JP H06253231A
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JP
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double speed
signal
video signal
odd
line
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JP5062989A
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English (en)
Inventor
Susumu Tsuchida
進 土田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水平走査線を倍速処理した映像画面上に文字
又は字幕を表示するための表示装置の提供である。 【構成】 PLL回路21によって水平方向の読み出し
クロック(800ドット)を形成すると共に、この信号
を水平方向カウンタ(13)及び垂直方向カウンタ(1
4)でカウントし、水平及び垂直方向の読み出しイネー
ブル信号をビデオRAM(18)に供給する。倍速変換
前の同期信号(HCLK,V)によってフィルド判別
(19)を行い、偶数フィールドの場合は1H遅延回路
(20)を介して読み出し垂直イネーブル信号が供給さ
れ、表示文字のフォントの逆転をなくす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はライン倍速表示のための
表示装置にかかわり、例えばHDTVテレビジョン受像
方式の画面にNTSC方式の映像信号を倍速処理して文
字情報と共にCRT管面に表示する際に好適な表示装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】ハイビジョン受像機においてNTSC方
式の信号を表示する際は、偏向系の整合性を重視して映
像信号を倍速処理し、2倍の水平走査信号で表示するこ
とが好ましい。
【0003】この方式の一つとして通常のインターレー
ス方式と同等の画質を得るため、265.5H、26
5.5Hの奇数/偶数フィールドをライン倍速によって
525、525Hの映像信号に変換し、倍速変換する際
に同一信号を表示する上下の走査ラインを重ね合わせ
て、あたかもノーマルのインターレース方式と同等の走
査を行わせる重ね書きライン倍速変換方式が考えられて
いる。
【0004】このように、ライン倍速処理されて表示さ
れる映像信号に文字信号を重畳しインターレース走査に
より管面表示を行う場合、偏向系の垂直、水平パルスよ
り奇数/偶数フィールドの判別をするのは困難であり、
管面表示文字の走査線反転が発生しやすくなることか
ら、倍速変換をする前に管面表示文字を重畳して倍速変
換するか、また管面表示には文字の大きい低解像度のキ
ャラクタジェネレータを使用して文字図形等を表示する
ことが考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来装置に
おいては、 (1)倍速変換をする前に管面表示用の文字を重畳しラ
イン倍速処理を行うと、映像信号を静止画モードにした
場合、管面表示文字も静止してしまい、その後の情報が
静止画モードを解除しなければ表示できない。
【0006】(2)16:9のディスプレイを用いたシ
ステムでは、映像信号の上下を垂直偏向系のオーバース
キャンにより画面いっぱいに表示させた、いわゆるズー
ム表示モードが備わっており、その際に映像信号を上下
にスクロールさせることのできる機能があるが、この
時、管面表示文字も一緒に移動し表示文字が見えなくな
ってしまう。
【0007】(3)高解像度の文字をインターレース走
査とノンインターレース走査の両方により表示させる場
合、ノンインターレース走査システムでは単純に表示文
字を間引く処理が行われており、文字が歯抜けして読み
取りにくい文字になってしまうことから、表示文字を大
きくしなければならない。 などの欠点がある。そこで、本発明はこのような欠点を
なくし、ライン倍速表示において安定な管面表示を実現
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の実施例に
よるライン倍速映像信号の表示装置は、倍速変換前の同
期信号に基づいてフォントメモリから文字データをビデ
オRAM等に書き込み、この文字データを倍速変換後の
映像信号の同期信号にしたがって読み出し、倍速変換さ
れた映像信号に重畳して表示する。また、奇数/偶数フ
ィールド判別回路を設け、この判別回路の判別出力が偶
数フィールドを示しているときは文字データの読み出し
が1H遅延するように制御する。奇数/偶数フィールド
の判別は変換前の映像信号の同期信号に基づいて行わ
れ、変換前の映像信号がノンインターレース方式の場合
はフィールド毎に強制的に偶数及び奇数の判別出力が得
られるようにしている。
【0009】本発明の第2の実施例によるライン倍速映
像信号の表示装置は、倍速変換前の映像信号から字幕情
報を取り出し、メモリに格納すると共に倍速変換してこ
の文字情報を読み出し、倍速変換した後の映像信号に重
畳するようにしている。また、メモリから読み出す際に
偶数フィールドの文字情報を読み出すタイミングを1H
遅延させ、文字情報を読み出すフィールドの判別は倍速
変換前の同期信号で検出するようにしている。
【0010】
【作用】以上のような構成によれば、倍速処理前の同期
信号により奇数/偶数フィールド判別を行っているので
表示が安定し、また、倍速処理後に表示情報を合成する
ので、アスペクト比変換後のズーム表示モードにおいて
スクロールしても表示文字が移動しない。また、ライン
倍速処理された信号を表示面で重ね合わせる際に、偶数
フィールドの信号については1Hの遅延を付加して表示
するようにしているため、文字フォントの逆転のよる不
鮮明さを解消することができる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の管面表示装置の第1の実施例
の概要を示すブロックである。1はBS放送、およびN
TSC方式等の標準テレビ信号を選択するチューナを示
し、このチューナ1から出力された映像信号は入力選択
スイッチS1を介してデコーダ2に供給される。このデ
コーダ2でY/C分離された信号は、例えば並列接続さ
れた2個のラインメモリに交互に書き込まれ、重ね書き
ライン倍速信号処理装置3に供給され、1水平期間の信
号が倍速で2回読み出される。
【0012】そして、この倍速処理された信号はアスペ
クト変換装置4に供給され、例えばノーマルモードでは
水平方向に時間軸が圧縮され図2の(A)に示すような
表示画面を形成する。また、ズームモードでは水平方向
でオーバースキャンとなるように偏向系が制御され図2
の(B)に示すような表示画面とするものである。スイ
ッチ3は、図示されていないデコーダで復調されたHD
TV信号、またはVTR等から出力されたハイビジョン
ビデオ信号をスイッチ1で選択した信号と、前記した倍
速処理された信号を選択して表示回路に供給する。
【0013】5は表示面に制御文字や図形を表示するた
めの信号を形成する管面表示用文字発生装置を示し、こ
の管面表示用文字発生装置5の出力信号はスイッチ4に
よって切り替えられ、文字を表示する際は倍速処理され
た映像信号、またはHD信号にインサートされてRGB
信号処理回路に供給されている。そして、図示されてい
ない16:9の画面に映像信号と共に表示されることに
なる。
【0014】管面表示用文字発生装置5からの管面表示
信号の実際の表示例は、4:3の映像信号を水平方向に
3/4倍に時間軸圧縮したノーマルモードでは図2
(A)のようになる。また、映像信号の上下を垂直偏向
系で4/3倍にオーバースキャンしたズームモードでは
図2の(B)に示すようになる。
【0015】この図の場合は表示文字が画面のほぼ中央
部に表示されるように、表示用文字発生装置5の読み出
しイネーブル信号が設定される。特に、図2の(B)に
おけるズームモードの場合は疑似的なV同期パルスを付
加して、この信号を前後にシフトすることにより画面の
上下のスクロールを実現している。この場合、偏向系か
らのVパルスにより同期をとって管面表示を行うことに
より、スクロール時にも文字は動かないようになる。ま
た、ライン倍速変換用の映像メモリーの書き込みを停止
したフリーズモードにしても、倍速変換後に文字をミッ
クスしているため、表示文字の内容を書き換えることが
できる。
【0016】実際のライン倍速変換は図3にその原理を
示すように行われており、通常の信号がNTSC方式の
場合、奇数フィールドの1水平期間の映像信号A、B、
C、・・・・・・をA/D変換してラインメモリに書き
込み、その2倍の早さのクロックで読み出しを2回行い
奇数フィールドで525本の映像信号AA、BB、C
C、・・・・・・を得る。
【0017】また偶数フィールドの場合も同様に、1フ
ィールドで525本の映像信号A’A’、B’B’、
C’C’、・・・が得られる。そして変換前に同一の走
査線上にある信号(AA、BB、CC)は垂直方向の偏
向補正信号(この信号はデュティ50%の水平同期信号
HCLK)によって表示管面上で1本の走査ラインにな
るように重ね合わせ、等価的に525本、2:1のイン
ターレース表示画面となるようにしている。
【0018】実際の管面表示文字信号の読み出しにあた
っては、高精細な文字を表示するため、図4に示すよう
に文字のフォントデータをインターレースの成分に分解
し、映像信号が奇数フィールドの情報である時には奇数
フィールド用の奇数の行番地A0 =0のフォントデータ
をミックスし、映像信号が偶数フィールドの情報である
時はその上部の偶数の行番地A0 =1のフォントデータ
をミックスするようにコントロールしている。
【0019】図5に本発明の第1の実施例が適用されて
いる管面表示用の文字信号発生器のブロック図を示す。
読み出し用のクロック発生器11は、偏向系からの2H
パルスをVCO12A、ローパスフイルタ12B、位相
比較器2Cを含むPLL回路12の位相検出に基づい
て、1水平区間に正確に800ドット分のフォントクロ
ックを発生する。この読み出し用のクロックを水平カウ
ンタ13で1/800分周して倍速されたクロック2H
CLKを作り、さらにこのクロック2HCLKを垂直方
向カウンタ14に入力し垂直方向の行アドレスがカウン
トされる。
【0020】この垂直カウンタ14は偏向系のVパルス
によりセットされ、垂直方向の同期がかけられる。V同
期信号発生器15は、無信号時でも安定な文字表示を可
能にするため、PAL方式であれば313、NTSCで
は263、HD−MACでは625、ハイビジョンでは
563の分周比でVパルスを発生させ、信号のある時、
直ちにそれに同期したVパルスを発生させるように構成
されている。
【0021】例えば、選局マイコンを用いて指定された
文字コードは、図5の表示文字用のRAM16に保存さ
れており、その水平方向の文字位置、および垂直方向の
文字位置での文字のフォントデータは、フォントROM
17から読み出される。これがビデオRAM18に転送
され、映像信号に同期したRGB信号として映像信号に
ミックスされた後、管面に表示される。
【0022】本発明にしたがって、奇数/偶数フィール
ド判別回路19及び偶数1H遅延回路20が設けられて
おり、その出力により管面表示信号の発生が制御され
る。図6はその判別回路19の具体的回路例を示すブロ
ック図、図7は図6の各点a、b、c、dの信号波形
図、また、図8は奇数/偶数フィールド判別とライン倍
速で得られた信号波形との関係を説明する波形図であ
る。
【0023】映像信号の奇数/偶数フィールド判別は、
図8に示すように、倍速変換前のVパルスと変換前の水
平同期信号から形成されたデューティ50%のHCLK
波形を、図6のラッチ回路1に加えて行う。奇数フィー
ルドの時には、ラッチ回路1のQ出力はローレベルとな
り、その信号を管面表示用のフォントメモリの最下位の
行番地に加えれば、文字の奇数行用のフォントデータが
読み出される、偶数フィールドの時には逆に判別出力に
ハイレベルが得られ、偶数行用のフォントデータが選択
される。図6に示す実際の回路には、ノンインターレー
ス信号に対するものとして、次のような対策回路が更に
設けられている。
【0024】映像信号がノンインターレースの時、この
奇数/偶数フィールド判別信号は0又は1の固定出力に
なってしまう。この判別信号を用いてキャラクタジェネ
レータのフォントROMの垂直方向のアドレスを制御し
た場合、奇数/偶数フィールド用のフォントデータのい
ずれか一方しか読み出せないので、文字が歯抜けしてし
まい読みずらいものとなる。これを避けるため、原信号
のVパルスをクロックとしたラッチ回路3による1/2
分周回路を用い、強制的に奇数/偶数フィールド信号を
発生させる。こうすればノンインターレース信号であり
ながら、奇数/偶数の行番地のフォントデータが表示さ
れ、文字が歯抜けしなくなり判読可能になる。
【0025】奇数/偶数フィールド判別回路と1/2分
周回路の間に入っているラッチ回路2とNOR回路1は
微分回路であり、奇数/偶数フィールド判別回路の出力
が常に1となっても、2フィールド目からは必ず0と
し、1/2分周回路が正常に動作するようにしている。
インターレース信号の場合は、奇数/偶数フィールド判
別回路のハイレベルの出力が1/2分周回路をリセット
し、奇数/偶数フィールドの判別出力と1/2分周出力
とが完全に同期することになる。即ち奇数/偶数フィー
ルド判別回路の出力そのものと同一になる。
【0026】このときの回路中の点a、b、c、dにお
ける信号波形は、図7の(a)、(b)、(c)、
(d)に示すようになり、判別出力が得られるのであ
る。ところで、偶数フィールドにおける水平映像信号は
Vパルスを基準として奇数フィールドにおける水平映像
信号より1/2Hだけ位相がずれている。従って、倍速
変換された同一信号ラインの重ね書きのために、上下ラ
インを奇数/偶数フィールドで互いに逆方向に重ね合わ
せることになるが、奇数フィールドで重ね合わせが正常
な場合は、逆に偶数フィールドにおける管面表示文字の
重ね合わせが逆転するという問題が生じる。
【0027】そこで、本実施例では、図5に見られるよ
うに奇数/偶数判別回路19の出力によって偶数1H遅
延回路20を制御するように構成し、偶数フィールドで
は垂直イネーブル信号が1H遅延して出力されるように
する。
【0028】すなわち、アンドゲート20Cの出力がハ
イレベルとなるとスイッチ20Bがa接点側に移動し、
垂直読み出しイネーブル信号は2HCLKクロック信号
が入力されているD−FF回路20Aで1H遅延されて
出力される。その結果、図9に示すように奇数フィール
ドの管面表示文字信号AAと、偶数フィールドの管面表
示文字信号A’A’は、お互いにインターレースするこ
とになりずれのない文字情報を表示することができる。
【0029】なお、非標準信号であるノンインターレー
ス信号の場合は重ね合わせるビームもノンインターレー
スになるので、アンドゲート20Cの他方の入力がLレ
ベルにり、スイッチ20Bはb接点側に保持される。こ
の場合、強制的に奇数/偶数フィールドにそって倍速変
換された文字情報信号AA、及びA’A’は4本の走査
線が表示文字を含めて1本に重なり会うように制御され
る。
【0030】次に本発明の第2の実施例の概要を図10
によって説明するこの実施例は4:3の画面で映画化さ
れたレターボックスタイプの映像を16:9の画面にズ
ームモードで表示する際に、欠落する字幕文字を画面上
にインサートするときに好適なテレビ受像機であって、
図1と同一部分は同一符号をつけ、詳細な説明を省略す
る。
【0031】この図で、6は後で述べるように映画ソフ
ト等の画面の下部に付加されている字幕情報のみを書き
込み、そのデータを倍速処理によって読み出し、同じく
映像部分を倍速処理した重ね書きライン倍速処理装置3
から出力される信号の下部に重畳して表示する字幕表示
用文字発生器であって、例えば図11の(A)に示され
ているようにレターボックス式ソフトのノーマル表示画
面に記録されている字幕「これは1セントです」を、図
11の(B)に示すようにズーム表示した時の画面にイ
ンサートするものである。
【0032】以下、この字幕表示用文字発生装置6の概
要を図12に示し、その動作を説明する。この図におい
て、書き込み用のクロック信号発生器21は倍速処理前
の原信号の水平同期新信号(H)を参照して、VCO2
2A、ローパスフイルタ22B、スリーステートの位相
比較器22Cを含むPLL回路22により、例えば映像
信号の1水平期間内に正確に同期した800ドット分の
クロック(CLK)を発生する。
【0033】書き込み水平方向カウンタ23は、この信
号を1/800で分周することによって変換前の映像信
号の水平同期信号Hと同期した信号HCLKを形成し、
書き込み側垂直方向カウンタ24に供給すると共に、字
幕信号が存在する中間部の512クロック分を水平書き
込みイネーブル信号としてアンドゲート26に供給す
る。また、信号HCLKをカウントしている書き込み垂
直方向カウンタ24により字幕文字の存在する画面の下
部64H分の区間を検出し、垂直イネーブル信号を前記
アンドゲート26に供給する。
【0034】そして、この両方のイネーブル信号の論理
積によって書き込みクロック発生器27が制御され、イ
ネーブル期間に出力されるクロックによって映像信号の
字幕部分に対応する領域のYデータがビデオRAM28
に書き込まれる。垂直パルス発生器25は無信号時でも
メモリへの書き込みのタイミングを保つため、水平方向
カウンタ23の出力のカウントダウンの動作を行い、安
定なVパルスを発生する。なお、NTSC方式の場合は
263の分周比でVパルスを発生し、直ちにそれに同期
したVパルスを出力する。
【0035】ビデオRAM28に書き込まれた文字情報
のデータは倍速でスキャンされている偏向系の2Hパル
ス及びVパルスを基準として読み出される。すなわち、
図11に示されているように読み出しクロック信号発生
器31は、PLL回路32を構成するVCO32A、ロ
ーパスフイルタ32B、位相比較器32Cによって偏向
系の2Hパルスに同期して1水平期間で910ドットの
分のクロック信号をする。
【0036】書き込み側と同様に、読み出しクロック信
号発生器31の出力は読み出し水平方向カウンタ33に
供給され、1/910で分周された2HCLK信号を読
み出し垂直方向カウンタ34に供給する。そして、表示
映像信号の中間部に位置する512クロック分の領域が
水平方向の読み出し、イネーブル信号としてアンドゲー
ト37に供給される。読み出し垂直カウンタ34は偏向
系のVパルスによってリセットされ、垂直方向の同期が
とられるが、このVパルスが生じない時でも、例えばN
TSC方式の場合は525でリセットされて安定した動
作が行われるようにしている。
【0037】表示画面の下部に対応するカウント値によ
り垂直イネーブル信号を形成しアンドゲート37に供給
すれば、アンドゲート37の出力で指定された読み出し
クロック発生器38が、前記ビデオRAM28に格納さ
れている字幕文字情報を読み出し、図10のスイッチS
3で倍速処理された映像信号の下部に文字を付加して表
示することができる。
【0038】本実施例では、デコーダ2により出力され
た映像信号の重ね書きライン倍速処理を行う前に、映像
信号の字幕部分をメモリに取り込み、偏向系の同期信号
によって倍速処理を施し、この倍速処理した信号を表示
する際に、前記したデュティ50%のHCLK信号で同
一ラインの2つの信号(AA、A’A’)のビームを上
下方向に振り分けている。
【0039】そのため、前述したように奇数フィールド
で重ね合わせが正常な時は、逆に偶数フィールドで管面
表示文字の重ね合わせが逆転する。そこで本実施例の場
合も、図12に示されているように奇数/偶数判別回路
35と偶数1H遅延回路36を設け、垂直イネーブル信
号をアンドゲート37に供給する前に、偶数フィールド
の場合に1Hの遅延を与えるようにしている。
【0040】奇数/偶数判別回路35は、図13に示す
ように倍速前のHCLK信号をVパルスをクロックとし
て検出し、奇数フィールドの時はハイレベル、偶数フィ
ールドの時はローレベルの判定出力を得る簡単な回路で
構成してもよい。そして、この判定出力で偶数フィール
ド遅延回路36のスイッチ36Aを制御し、奇数フィー
ルドでは接点をbに、偶数フィールドでは接点aが選択
されるようにしている。したがって、偶数フィールドで
は垂直イネーブル信号が1Hだけ遅れて出力され、倍速
のインターレース走査画面に文字を重畳した際に逆転す
る文字ラインを補正することができるようになされてい
る。
【0041】
【発明の効果】以上説明した本発明によるライン倍速映
像信号の表示装置によれば、次のような効果を達成する
ことができる。 (1)倍速変換前のVパルスとHクロックパルスより奇
数/偶数フィールド判別を行うことにより、偏向系のば
らつきに起因する判別の安定度の劣化が少なく、表示文
字の安定度が保証される。 (2)強制奇数/偶数フィールド発生回路により、ノン
インターレース信号においてもHDTVの高解像度にマ
ッチした高解像度の管面文字表示が可能になる。 (3)倍速変換後に表示文字をミックスするため、1
6:9ディスプレイ上で4:3の映像信号を表示するズ
ームモードにしてスクロールしても、表示文字の位置が
動かない。また、フリーズモードにしても表示文字を書
き換えて表示できる。 (4)偶数フィールドで読み出される文字情報に対して
1Hの遅延を与えているので、固定表示された字幕文
字、または管面に表示される制御文字の重ね合わせが正
常になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例が適用された倍速表示の
マルチスタンダード受像機の基本構成を示すブロック図
である。
【図2】図1のマルチスタンダード受像機における画面
表示モードを説明するための説明図である。
【図3】フィールド倍速変換の変換原理を説明するため
の説明図である。
【図4】文字フォント情報のフレーム合成を説明するた
めの説明図である。
【図5】本発明によるライン倍速表示に適用される文字
図形表示用信号発生器の基本構成を示すブロック図であ
る。
【図6】奇数/偶数フィールド判別回路の具体的回路例
を示す回路図である。
【図7】図6の奇数/偶数フィールド判別回路中の信号
波形を示す信号波形図である。
【図8】奇数/偶数フィールド判別と倍速変換される映
像信号の関係を示す信号波形図である。
【図9】ライン倍速処理された信号を管面上で重ね合わ
せる際の説明図である。
【図10】本発明の第2の実施例を示すテレビ受像機の
概要を示すブロック図である。
【図11】ズームモードにされた映像画面に字幕情報を
はめ込むための説明図である。
【図12】字幕情報をメモリに取り込み、倍速で読み出
して字幕文字を形成する表示用字幕文字発生器の概要を
示すブロック図である。
【図13】映像信号の偶数/奇数フィールドを判別すた
めの判別回路である。
【符号の説明】
1 チューナ 2 各方式用デコーダ 3 重ね書きライン倍速処理回路 4 アスペクト比コンバータ 5 管面表示用文字発生器 6 字幕表示用文字発生器 13 23 33 水平方向カウンタ 14 24 34 垂直方向カウンタ 16 表示文字用RAM 17 文字フォントROM 18 28 ビデオRAM 19 35 奇数/偶数フィールド判別回路 20 36 偶数フィールド1H遅延回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】このときの回路中の点a、b、c、dにお
ける信号波形は、図7のa点、b点、c点、d点に示す
ようになり、奇数/偶数フィールドの判別出力が得られ
るのである。ところで、偶数フィールドにおける水平方
向での映像信号はVパルスを基準として奇数フィールド
における映像信号より倍速周期1Hだけ位相が遅れてい
る。従って、倍速変換された同一映像信号ラインの重ね
書きのために、上下ラインを奇数/偶数フィールドで互
いに逆方向に重ね合わせることになるが、管面表示文字
の信号はVパルスを基準として同じ移相で発生している
ため、奇数フィールドで管面表示文字の重ね合わせが正
常な場合は、逆に偶数フィールドにおける重ね合わせが
逆転するという問題が生じる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力映像信号を1水平期間毎に倍速で読
    み出し、その時間軸を圧縮して出力するライン倍速処理
    手段と、 上記ライン倍速手段より得られた倍速映像信号を偶数奇
    数フィールドで同一の水平ラインとなるように変換し、
    所定のアスペクト比で管面に表示するための表示手段
    と、 奇数/偶数フィールド判別回路によってメモリの読み出
    しアドレスを指定し、インターレース方式の文字図形情
    報を出力する表示用文字図形発生器を備え、 上記奇数/偶数フィールド判別回路は、上記ライン倍速
    処理が行われる前の入力映像信号の同期信号に基づいて
    判別信号を出力するように構成されていることを特徴と
    するライン倍速映像信号の表示装置。
  2. 【請求項2】 上記表示用文字図形発生器は、偏向系の
    同期信号に基づいて文字図形情報が読み込まれるように
    したことを特徴とする請求項1に記載のライン倍速映像
    信号の表示装置。
  3. 【請求項3】 上記奇数/偶数フィールド判別回路の出
    力が偶数フィールドを検出している期間には、メモリの
    読み出しタイミングが1H遅延するように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のライン倍
    速映像信号の表示装置。
  4. 【請求項4】 奇数/偶数フィールド判別回路は、変換
    前の映像信号に対して強制的に奇数/偶数フィールド信
    号を付加することができる回路が設けられていることを
    特徴とする請求項1、2、または3に記載のライン倍速
    映像信号の表示装置。
  5. 【請求項5】 入力映像信号を1水平期間毎に倍速で読
    み出し、その時間軸を圧縮して出力するライン倍速処理
    手段と、 上記ライン倍速手段より得られた倍速映像信号を偶数/
    奇数フィールドで同一の水平ラインとなるように変換
    し、所定のアスペクト比で管面に表示するための表示手
    段と、 倍速変換前の映像信号に付加されている字幕領域の文字
    情報をメモリに読み込み、奇数/偶数フィールド判別回
    路によって前記メモリの読み出しアドレスを指定し、イ
    ンターレース方式の文字情報として出力する字幕表示用
    文字発生器を備え、 上記奇数/偶数フィールド判別回路は、上記ライン倍速
    処理が行われる前の入力映像信号の同期信号に基づいて
    判別信号を出力するように構成されていることを特徴と
    するライン倍速映像信号の表示装置。
  6. 【請求項6】上記奇数/偶数フィールド判別回路の出力
    が偶数フィールドを検出している期間には、字幕表示用
    文字発生器の読み出しタイミングが1H遅延するように
    構成されていることを特徴とする請求項5に記載のライ
    ン倍速映像信号の表示装置。
  7. 【請求項7】上記字幕表示用文字発生器は、倍速変換前
    の映像信号の同期信号に基づいて字幕部分の情報をメモ
    リに書き込むことを特徴とする請求項5または6に記載
    のライン倍速映像信号の表示装置。
  8. 【請求項8】上記字幕表示用文字発生器は、偏向系の同
    期信号に基づいてメモリから字幕情報を読み出すように
    したことを特徴とする請求項5、6または7に記載のラ
    イン倍速映像信号の表示装置。
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