JPH06253023A - 自動中継装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電話関連機器に、通話相手電話機が発するパ
ルス式ダイヤルのダイヤル信号の信号音などのＤＴＭＦ
信号以外の音声信号を認識する音声識別装置を備え、受
信したダイヤル信号から種々の自動中継サービスを実行
できるようにする。 【構成】 音声識別装置７が発信者からの内線電話機選
択のためのダイヤル信号を受信し、音声識別装置７の内
部では、入力された局線11からの音声信号がデータ比較
手段33によって比較され、比較結果は情報交換路26に出
力され中央制御装置１に伝達される。中央制御装置１は
情報交換路23を通じて内線制御部４を制御し、指定され
た内線電話機のベルを鳴らして内線電話機の使用者に着
信を通知する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、通話相手の電話機が発
するパルス式ダイヤルのダイヤル信号の信号音などのＤ
ＴＭＦ(dual tone multi frequency)信号以外の音声信
号を認識する音声識別装置により、受信した信号から種
々の自動中継サービスを実行できる機能を有する電話関
連機器の自動中継装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、着信に対して人間による中継処理
の代わりに自動中継装置が応答し、発信者の電話機の発
するＤＴＭＦ信号を受信して目的の電話機に自動転送す
る等の自動中継機能は、構内交換機等の電話関連機器の
ために数多く考案されてきた。これらは発呼者の電話機
の発するＤＴＭＦ信号しか認識しない構造であった。

【０００３】図４は従来のＤＴＭＦ信号による自動中継
サービス機能を有する電話関連機器の例として、同機能
を有する構内電話交換機のブロック構成を示すものであ
る。図４において、101は中央制御装置、102は局線制御
部、103はスイッチング制御部、104は内線制御部、105
は応答メッセージ(以下、ＯＧＭという)送出部、106は
ＤＴＭＦ検出器、111は局線、112は機器内部の局線側通
話路、113は機器内部の内線側通話路、115は内線、116
は機器内部のＯＧＭ送出部とＤＴＭＦ検出器への通話
路、121は中央制御装置101と局線制御部102との情報交
換路、122は中央制御装置101とスイッチング制御部103
との情報交換路、123は中央制御装置101と内線制御部10
4との情報交換路、124は中央制御装置101とＯＧＭ送出
部105との情報交換路、125は中央制御装置101とＤＴＭ
Ｆ検出器106との情報交換路である。

【０００４】以上のように構成された構内電話交換機に
ついて、図５のフローチャートを用いてその動作を説明
する。まず、発信者が局線111から構内電話交換機をア
クセスしてくると、局線111はベル信号に反応して着信
を検知し(Ｓ101)、この情報は情報交換路121を通じて中
央制御装置101に通知される。中央制御装置101はベル検
出通知を受け取った時点で、情報交換路122を通じてス
イッチング制御部103を制御して局線111を局線側通話路
112，スイッチング制御部103，ＯＧＭ送出部・ＤＴＭＦ
検出器への通話路116を通じて、ＯＧＭ送出部105とＤＴ
ＭＦ検出器106に接続する(Ｓ102)。同時に中央制御装置
101は情報交換路124を通じてＯＧＭ送出部105に対し、
ＯＧＭを局線111に送出することを要求する(Ｓ103)。Ｏ
ＧＭ送出部105が発するＯＧＭを聞いた発信者が、自分
の手元にある電話端末機より通話路を通じ、内線電話機
を選択するＤＴＭＦ信号を送ると、ＤＴＭＦ検出器106
は、これを解読して情報交換路125を通じて中央制御装
置101に解読結果を通知する(Ｓ104〜Ｓ108)。解読結果
を受けた中央制御装置101は情報交換路123を通じて内線
制御部104を制御し、指定された内線電話機のベルを鳴
らし(Ｓ109)、内線電話機の使用者に着信を通知する。
内線電話機の使用者が着信に応答すると、情報交換路12
3を通じて中央制御装置101に着信応答の情報が通知さ
れ、この情報を受けた中央制御装置101は情報交換路122
を通じてスイッチング制御部103を制御して、局線111を
スイッチング制御部103，局線側通話路112，内線側通話
路113を通じて内線制御部104に接続する(Ｓ110)。この
結果、最終的には発信者は指定した内線電話機と通話が
可能になる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成の構内電話交換機では、局線からアクセスして
きた発信者から内線電話機指定を行う手段として、ＤＴ
ＭＦ信号しか使用できない。もし発信者の電話機がＤＴ
ＭＦ信号を発信できないパルス信号専用の電話機であっ
た場合、発信者は内線番号の指定を行うことができず、
構内電話交換機の自動中継装置は役に立たず、交換手の
手を煩わせなくてはならなかった。本発明は上記従来の
問題に鑑みてなされたもので、発信者の電話機にダイヤ
ル形式等の条件に左右されずに自動中継サービスを実行
できる機能を有する自動中継装置を提供することを目的
とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の自動中継装置は、発信者の電話機が発するパ
ルス式ダイヤルのダイヤル信号の信号音等、ＤＴＭＦ信
号以外の音声信号を認識する音声識別装置を備えている
ものである。

【０００７】

【作用】上記構成により、発信者の電話機が発するパル
ス式ダイヤルのダイヤル信号の信号音等、ＤＴＭＦ信号
以外の音声信号で種々の自動中継サービスを実行するこ
とが可能となる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明を構内電話交換機に応用した一
実施例について、図面を参照しながら説明する。図１は
本発明の一実施例におけるＤＴＭＦ信号以外の音声信号
で種々の自動中継サービスを実行する機能を有する構内
自動交換機のブロック構成を示す図である。図１におい
て、１は中央制御装置、２は局線制御部、３はスイッチ
ング制御部、４は内線制御部、５はＯＧＭ送出部、６は
ＤＴＭＦ検出器、７は音声識別装置、11は局線、12は局
線側通話路、13は内線側通話路、14はＯＧＭ送出部・Ｄ
ＴＭＦ検出器・音声識別装置への通話路、15は内線、2
1，22，23，24，25および26は情報交換路であって、情
報交換路26は中央制御装置１と音声識別装置７との間の
情報交換路である。上記１〜６，11〜13および15，21〜
25は従来例の対応するものと等しい。音声識別装置７は
ＤＴＭＦ信号以外の音声信号を認識する。

【０００９】図２はＤＴＭＦ信号以外の音声信号を認識
する音声識別装置７でダイヤルパルス音識別を実現する
場合の装置のブロック構成を示す図である。図２におい
て、31は音声信号から必要な信号成分のみを取り出すフ
ィルタ群、32は識別する音声(この場合はパルス式ダイ
ヤル信号の音)のパターンと、それを識別したときの出
力データを同時に記憶する記憶手段、33はフィルタ群31
の出力データと記憶手段32の記憶するデータを比較する
データ比較手段、34はデータ比較手段33が判定した結果
を記憶手段32に記憶されている出力データに変換し出力
する判定結果符号化手段である。

【００１０】以上のように構成された図１に示す本発明
の一実施例の構内電話交換機が、図２に示す音声識別装
置(ダイヤルパルス音識別装置)を用いて、局線からのア
クセスを受けて内線を接続、通話に入るまでの制御を行
う過程について、図３に示すフローチャートを用いて、
以下その動作を説明する。

【００１１】まず、発信者が局線11から構内電話交換機
をアクセスしてくると、局線11はベル信号に反応して着
信を検知し(Ｓ11)、この情報は情報交換路21を通じて中
央制御装置１に通知される。中央制御装置１はベル検出
通知を受け取った時点で、情報交換路22を通じてスイッ
チング制御部３を制御して、局線11を局線側通話路12，
スイッチング制御部３，ＯＧＭ送出部・ＤＴＭＦ検出器
・音声識別装置への通話路14を通じてＯＧＭ送出部５と
ＤＴＭＦ検出器６と音声識別装置７に接続する(Ｓ12)。
同時に中央制御装置１は、情報交換路24を通じてＯＧＭ
送出部５に対し、ＯＧＭを局線に送出することを要求す
る(Ｓ13)。ＯＧＭ送出部５が発するＯＧＭを聞いた発信
者が、自分の手元にある電話端末機より通話路を通じ内
線電話機を選択する信号を送ると、信号の種類によって
ＤＴＭＦ検出器６もしくは音声識別装置７が、これを解
読して情報交換路25もしくは情報交換路26を通じて中央
制御装置１に解読結果を通知する(Ｓ14〜Ｓ19)。このと
き、発信者がパルスダイヤル式の電話端末機を使用して
いる場合、音声識別装置７が内線電話機選択のためのダ
イヤル信号を受信する。音声識別装置７の内部では局線
側通話路12，スイッチング制御部３，ＯＧＭ送出部・Ｄ
ＴＭＦ検出器・音声識別装置への通話路14を通じて音声
識別装置７に入力された局線11の音声信号が、フィルタ
31を通って音声のデータ比較に必要な成分だけに加工さ
れた後(Ｓ31)、記憶手段32に記憶されたデータとデータ
比較手段33によって比較され(Ｓ32)、比較結果は判定結
果符号化手段34を通じて記憶手段32に記憶されているデ
ータに変換されて(Ｓ33)、情報交換路26に解読結果とし
て出力され(Ｓ34)、中央制御装置１に伝達される。解読
結果を受けた中央制御装置１は、情報交換路23を通じて
内線制御部４を制御し、指定された内線電話機のベルを
鳴らし(Ｓ20)、内線電話機の使用者に着信を通知する。
内線電話機の使用者が着信に応答すると、情報交換路23
を通じて中央制御装置１に着信応答の情報が通知され、
この情報を受けた中央制御装置１は情報交換路22を通じ
てスイッチング制御部３を制御して局線11を、局線側通
話路12，スイッチング制御部３，内線側通話路13を通じ
て内線制御部４に接続する(Ｓ21)。この結果、最終的に
は発信者は指定した内線電話機と通話が可能になる。

【００１２】

【発明の効果】上記実施例から明らかなように本発明
は、一般的な構内電話交換機等の電話関連機器に音声識
別装置を加えることにより、発信者の電話機が発するパ
ルス式ダイヤルのダイヤル信号の信号音等、ＤＴＭＦ信
号以外の音声信号で種々の自動中継サービスを実行する
ことが可能になるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例におけるＤＴＭＦ信号以外の
音声信号で種々の自動中継サービスを実行する機能を有
する構内自動交換機の概略ブロック構成図である。

【図２】本発明の一実施例における音声識別装置の内部
ブロック構成図である。

【図３】本発明の一実施例における音声識別装置の動作
フローチャートである。

【図４】従来のＤＴＭＦ信号による自動中継サービス機
能を有する構内自動交換機の概略ブロック構成図であ
る。

【図５】図４の自動構内交換機のフローチャートであ
る。

【符号の説明】

１，101…中央制御装置、 ２，102…局線制御部、
３，103…スイッチング制御部、 ４，104…内線制御
部、 ５，105…応答メッセージ(ＯＧＭ)送出部、６，1
06…ＤＴＭＦ検出器、 ７…音声識別装置、 11，111
…局線、 12，112…局線側通話路、 13，113…内線側
通話路、 14…ＯＧＭ送出部・ＤＴＭＦ検出器・音声識
別装置への通話路、 15，115…内線、 21，22，23，2
4，25，26，121，122，123，124，125…情報交換路、
31…フィルタ群、 32…記憶手段、 33…データ比較手
段、 34…判定結果符号化手段、 116…ＯＧＭ送出部
・ＤＴＭＦ検出器への通話路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 システム全体の制御を行う中央制御装置
   と、該中央制御装置の指令で局線の制御を行う局線制御
   部と、内線の制御を行う内線制御部と、通話路の接続を
   行うスイッチング制御部とを有する電話関連機器に、通
   話相手電話機が発するパルス式ダイヤルのダイヤル信号
   の信号音などのＤＴＭＦ(dual tonemulti frequency)信
   号以外の音声信号を認識する音声識別装置を備え、受信
   したダイヤル信号から種々の自動中継サービスを実行で
   きる機能を有することを特徴とする自動中継装置。