JPH06252338A - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置及び半導体装置の製造方法Info
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- JPH06252338A JPH06252338A JP3364293A JP3364293A JPH06252338A JP H06252338 A JPH06252338 A JP H06252338A JP 3364293 A JP3364293 A JP 3364293A JP 3364293 A JP3364293 A JP 3364293A JP H06252338 A JPH06252338 A JP H06252338A
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- concentration
- semiconductor device
- element isolation
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Abstract
(57)【要約】
【構成】静電気などの過大入力からトランジスタを保護
するための保護回路を有した半導体装置において、少な
くとも保護回路の一部に形成され耐圧を任意に設定でき
る寄生バイポーラトランジスタを保護回路に適用する。
保護回路の少なくとも一部分の第1導電型の高濃度の不
純物拡散層の深さが、保護回路以外の第1導電型の高濃
度の不純物拡散層の深さより深く形成する。また保護回
路の一部分の素子分離用酸化膜の膜厚が他の膜厚より薄
い。また保護回路の一部分の素子分離用酸化膜の直下の
不純物濃度が他の不純物の濃度よりも低いこと等からな
る。 【効果】内部回路のジャンクションリークやジャンクシ
ョン容量を増大させる事なく保護回路の耐圧を任意に低
下させることができるので、外部からの過大な静電気な
どによるサージ入力や製造途中で発生する静電気に対し
て高い信頼性を有する半導体装置を消費電流や遅延時間
を増大することなく実現できる。
するための保護回路を有した半導体装置において、少な
くとも保護回路の一部に形成され耐圧を任意に設定でき
る寄生バイポーラトランジスタを保護回路に適用する。
保護回路の少なくとも一部分の第1導電型の高濃度の不
純物拡散層の深さが、保護回路以外の第1導電型の高濃
度の不純物拡散層の深さより深く形成する。また保護回
路の一部分の素子分離用酸化膜の膜厚が他の膜厚より薄
い。また保護回路の一部分の素子分離用酸化膜の直下の
不純物濃度が他の不純物の濃度よりも低いこと等からな
る。 【効果】内部回路のジャンクションリークやジャンクシ
ョン容量を増大させる事なく保護回路の耐圧を任意に低
下させることができるので、外部からの過大な静電気な
どによるサージ入力や製造途中で発生する静電気に対し
て高い信頼性を有する半導体装置を消費電流や遅延時間
を増大することなく実現できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の構造に係わ
り、特に過大入力から内部トランジスタを保護するため
の保護回路の構造に関する。
り、特に過大入力から内部トランジスタを保護するため
の保護回路の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に半導体装置は外部からの静電気な
どによる過大なサージ入力や半導体装置の製造途中で発
生する静電気などによりトランジスタのゲート絶縁膜が
破壊されてしまう。この問題を解決する手段として従来
は拡散層その他の抵抗や拡散層のダイオード、あるいは
寄生バイポーラトランジスタを利用して保護回路を形成
していた。
どによる過大なサージ入力や半導体装置の製造途中で発
生する静電気などによりトランジスタのゲート絶縁膜が
破壊されてしまう。この問題を解決する手段として従来
は拡散層その他の抵抗や拡散層のダイオード、あるいは
寄生バイポーラトランジスタを利用して保護回路を形成
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のダイオ−ドを利
用していた保護回路ではダイオードに高濃度拡散層とウ
ェルのジャンクションを使用していたため、ダイオード
の逆方向の耐圧が11〜18Vとなっていた。しかし素
子の微細化に伴いゲート膜も薄膜化し、例えば0.5μ
mルールではゲート膜厚は約10nmとなりゲート膜耐
圧は約10Vとなっている。このため例えば0.5μm
ルールの半導体装置ではゲート膜耐圧より入力保護ダイ
オードの耐圧の方が高くなるため、保護回路が動作する
以前にゲート膜を破壊してしまうため保護回路として機
能しないという問題点があった。また、保護ダイオード
の耐圧を低下させるために高濃度拡散層の濃度分布を変
更すると、リーク電流や電気的容量が増大するため消費
電流の増大や遅延時間の増大を引き起こすという問題点
を有していた。更に寄生バイポーラトランジスタを利用
した保護回路の場合には実効的なベース幅が小さくなら
ない上エミッタ及びコレクタとなっている高濃度拡散層
も深さが100〜200nm程度であるため、耐圧が1
0V以上となるだけでなく保護回路の許容電流値が小さ
いという問題点があった。
用していた保護回路ではダイオードに高濃度拡散層とウ
ェルのジャンクションを使用していたため、ダイオード
の逆方向の耐圧が11〜18Vとなっていた。しかし素
子の微細化に伴いゲート膜も薄膜化し、例えば0.5μ
mルールではゲート膜厚は約10nmとなりゲート膜耐
圧は約10Vとなっている。このため例えば0.5μm
ルールの半導体装置ではゲート膜耐圧より入力保護ダイ
オードの耐圧の方が高くなるため、保護回路が動作する
以前にゲート膜を破壊してしまうため保護回路として機
能しないという問題点があった。また、保護ダイオード
の耐圧を低下させるために高濃度拡散層の濃度分布を変
更すると、リーク電流や電気的容量が増大するため消費
電流の増大や遅延時間の増大を引き起こすという問題点
を有していた。更に寄生バイポーラトランジスタを利用
した保護回路の場合には実効的なベース幅が小さくなら
ない上エミッタ及びコレクタとなっている高濃度拡散層
も深さが100〜200nm程度であるため、耐圧が1
0V以上となるだけでなく保護回路の許容電流値が小さ
いという問題点があった。
【0004】本発明は保護回路に任意に耐圧を低下させ
た寄生バイポーラトランジスタを用いることにより、高
い性能と高い信頼性を有する半導体装置を提供すること
を目的とする。
た寄生バイポーラトランジスタを用いることにより、高
い性能と高い信頼性を有する半導体装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1)本発明の半導体装
置は第1導電型トランジスタと、過大入力から内部トラ
ンジスタを保護するための保護回路を少なくとも有した
半導体装置において、保護回路の少なくとも一部分の第
1導電型の高濃度の不純物拡散層の深さが、保護回路以
外の第1導電型の高濃度の不純物拡散層の深さより深く
形成されていることを特徴とする。
置は第1導電型トランジスタと、過大入力から内部トラ
ンジスタを保護するための保護回路を少なくとも有した
半導体装置において、保護回路の少なくとも一部分の第
1導電型の高濃度の不純物拡散層の深さが、保護回路以
外の第1導電型の高濃度の不純物拡散層の深さより深く
形成されていることを特徴とする。
【0006】(2)本発明の半導体装置の製造方法は第
1導電型トランジスタと、過大入力から内部トランジス
タを保護するための保護回路を少なくとも有した半導体
装置において、第1導電型の半導体基板に選択的に素子
分離用酸化膜を形成する工程と、第2導電型の不純物を
イオン注入することにより第1の深さの第2導電型高濃
度不純物拡散層を少なくとも保護回路の一部を除いた部
分に形成する工程と、保護回路の少なくとも一部分に第
2導電型の不純物をイオン注入することにより第1の深
さよりも深い第2の深さの第2導電型高濃度不純物拡散
層を形成する工程を少なくとも含むことを特徴とする (3)本発明の半導体装置の製造方法は(2)記載の半
導体装置の製造方法において、少なくとも保護回路の一
部を除いた部分に第2導電型高濃度不純物拡散層を形成
する際に砒素をイオン注入し、保護回路の少なくとも一
部分に第2導電型高濃度不純物拡散層を形成する際に燐
をイオン注入することを特徴とする。
1導電型トランジスタと、過大入力から内部トランジス
タを保護するための保護回路を少なくとも有した半導体
装置において、第1導電型の半導体基板に選択的に素子
分離用酸化膜を形成する工程と、第2導電型の不純物を
イオン注入することにより第1の深さの第2導電型高濃
度不純物拡散層を少なくとも保護回路の一部を除いた部
分に形成する工程と、保護回路の少なくとも一部分に第
2導電型の不純物をイオン注入することにより第1の深
さよりも深い第2の深さの第2導電型高濃度不純物拡散
層を形成する工程を少なくとも含むことを特徴とする (3)本発明の半導体装置の製造方法は(2)記載の半
導体装置の製造方法において、少なくとも保護回路の一
部を除いた部分に第2導電型高濃度不純物拡散層を形成
する際に砒素をイオン注入し、保護回路の少なくとも一
部分に第2導電型高濃度不純物拡散層を形成する際に燐
をイオン注入することを特徴とする。
【0007】(4)本発明の半導体装置は第1導電型ト
ランジスタと、過大入力から内部トランジスタを保護す
るための保護回路を少なくとも有した半導体装置におい
て、保護回路の少なくとも一部分の素子分離用酸化膜の
膜厚が保護回路以外の素子分離用酸化膜の膜厚より薄い
ことを特徴とする。
ランジスタと、過大入力から内部トランジスタを保護す
るための保護回路を少なくとも有した半導体装置におい
て、保護回路の少なくとも一部分の素子分離用酸化膜の
膜厚が保護回路以外の素子分離用酸化膜の膜厚より薄い
ことを特徴とする。
【0008】(5)本発明の半導体装置は第1導電型ト
ランジスタと、過大入力から内部トランジスタを保護す
るための保護回路を少なくとも有した半導体装置におい
て、保護回路の少なくとも一部分の素子分離用酸化膜の
直下の不純物濃度が保護回路以外の素子分離用酸化膜の
直下の不純物の濃度よりも低いことを特徴とする。
ランジスタと、過大入力から内部トランジスタを保護す
るための保護回路を少なくとも有した半導体装置におい
て、保護回路の少なくとも一部分の素子分離用酸化膜の
直下の不純物濃度が保護回路以外の素子分離用酸化膜の
直下の不純物の濃度よりも低いことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の保護回路は一部の寄生バイポーラトラ
ンジスタの耐圧を任意に低下させて保護ダイオードに使
用することにより高濃度拡散層とウェルのジャンクショ
ン耐圧を低下させる必要が無いため、ジャンクションリ
ーク電流の増大による消費電流の増大やジャンクション
容量の増大による遅延時間の増大を引き起こすことが無
く、しかも保護回路の許容電流値が大きいため高い性能
と高い信頼性を有する半導体装置を提供することができ
る。
ンジスタの耐圧を任意に低下させて保護ダイオードに使
用することにより高濃度拡散層とウェルのジャンクショ
ン耐圧を低下させる必要が無いため、ジャンクションリ
ーク電流の増大による消費電流の増大やジャンクション
容量の増大による遅延時間の増大を引き起こすことが無
く、しかも保護回路の許容電流値が大きいため高い性能
と高い信頼性を有する半導体装置を提供することができ
る。
【0010】
【実施例】以下に本発明の第1の実施例を図1を用いて
説明する。101は比抵抗5〜20オーム程度のP型不
純物を含むシリコン基板である。このシリコン基板表面
には1E16cm-3程度のP型不純物を導入してある。
102は素子分離用に選択的に形成された400nmか
ら800nmのシリコン酸化膜である。103は低濃度
のN型不純物拡散層であり、不純物濃度が1E17〜5
E19cm-3程度となる様にゲート電極104を形成し
た後に燐イオンを40〜100keV程度の加速エネル
ギーで1E12cm-2〜5E14cm-2程度のドーズ量
でイオン注入することにより形成する。105はシリコ
ン酸化膜によりゲート電極の脇に形成されたサイドウォ
ールスペーサである。106はトランジスタのソースや
ドレインなどに用いられる高濃度のN型不純物拡散層で
あり、深さは100〜200nm程度で不純物濃度は1
E20〜1E21cm-3程度となる様に砒素を30〜8
0keVの加速エネルギーで1E15〜6E15cm-2
程度のドーズ量でイオン注入することにより所定の部分
に形成される。107は保護回路の少なくとも一部分に
形成された高濃度のN型不純物拡散層であり、深さは2
00〜400nm程度で不純物濃度は1E20〜1E2
1cm-3程度となる様に燐を50〜100keV程度の
加速エネルギーで1E15〜6E15cm-2程度のドー
ズ量でイオン注入することにより形成される。
説明する。101は比抵抗5〜20オーム程度のP型不
純物を含むシリコン基板である。このシリコン基板表面
には1E16cm-3程度のP型不純物を導入してある。
102は素子分離用に選択的に形成された400nmか
ら800nmのシリコン酸化膜である。103は低濃度
のN型不純物拡散層であり、不純物濃度が1E17〜5
E19cm-3程度となる様にゲート電極104を形成し
た後に燐イオンを40〜100keV程度の加速エネル
ギーで1E12cm-2〜5E14cm-2程度のドーズ量
でイオン注入することにより形成する。105はシリコ
ン酸化膜によりゲート電極の脇に形成されたサイドウォ
ールスペーサである。106はトランジスタのソースや
ドレインなどに用いられる高濃度のN型不純物拡散層で
あり、深さは100〜200nm程度で不純物濃度は1
E20〜1E21cm-3程度となる様に砒素を30〜8
0keVの加速エネルギーで1E15〜6E15cm-2
程度のドーズ量でイオン注入することにより所定の部分
に形成される。107は保護回路の少なくとも一部分に
形成された高濃度のN型不純物拡散層であり、深さは2
00〜400nm程度で不純物濃度は1E20〜1E2
1cm-3程度となる様に燐を50〜100keV程度の
加速エネルギーで1E15〜6E15cm-2程度のドー
ズ量でイオン注入することにより形成される。
【0011】更にここで本発明の第1の実施例の製造方
法を図2を用いて説明する。まず比抵抗5〜20オーム
程度のP型不純物を含むシリコン基板201に、ボロン
を加速エネルギー100〜150keV程度で5E12
〜5E13cm-2程度のドーズ量でイオン注入を行った
後1000〜1150℃程度の温度で4〜15時間程度
の熱処理を行うことによりシリコン基板表面に1E16
cm-3程度のP型不純物を導入する。次に素子分離用に
選択的に400nmから800nmのシリコン酸化膜2
02を形成する。次にシリコン基板上に10〜20nm
程度のシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜を介してゲ
ート電極203を形成する。次に燐イオンを40〜10
0keV程度の加速エネルギーで5E12cm-2〜5E
13cm-2程度のドーズ量でイオン注入することにより
低濃度のN型不純物拡散層204を形成する。次にシリ
コン酸化膜によりゲート電極の脇にサイドウォールスペ
ーサ205を形成する。次に保護回路の少なくとも一部
分をフォトレジスト206によりマスクして砒素を30
〜80keVの加速エネルギーで1E15〜6E15c
m-2程度のドーズ量でイオン注入することにより深さが
100〜200nm程度の高濃度のN型不純物拡散層2
07を形成する。次に少なくとも一部の保護回路を除い
た部分をフォトレジスト208によりマスクした状態で
燐を50〜100keV程度の加速エネルギーで1E1
5〜6E15cm-2程度のドーズ量でイオン注入するこ
とにより深さが200〜400nm程度の高濃度のN型
不純物拡散層209を形成する。最後に図には示してい
ないがコンタクト穴とアルミ配線を形成することにより
本発明の半導体装置を得ることができる。
法を図2を用いて説明する。まず比抵抗5〜20オーム
程度のP型不純物を含むシリコン基板201に、ボロン
を加速エネルギー100〜150keV程度で5E12
〜5E13cm-2程度のドーズ量でイオン注入を行った
後1000〜1150℃程度の温度で4〜15時間程度
の熱処理を行うことによりシリコン基板表面に1E16
cm-3程度のP型不純物を導入する。次に素子分離用に
選択的に400nmから800nmのシリコン酸化膜2
02を形成する。次にシリコン基板上に10〜20nm
程度のシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜を介してゲ
ート電極203を形成する。次に燐イオンを40〜10
0keV程度の加速エネルギーで5E12cm-2〜5E
13cm-2程度のドーズ量でイオン注入することにより
低濃度のN型不純物拡散層204を形成する。次にシリ
コン酸化膜によりゲート電極の脇にサイドウォールスペ
ーサ205を形成する。次に保護回路の少なくとも一部
分をフォトレジスト206によりマスクして砒素を30
〜80keVの加速エネルギーで1E15〜6E15c
m-2程度のドーズ量でイオン注入することにより深さが
100〜200nm程度の高濃度のN型不純物拡散層2
07を形成する。次に少なくとも一部の保護回路を除い
た部分をフォトレジスト208によりマスクした状態で
燐を50〜100keV程度の加速エネルギーで1E1
5〜6E15cm-2程度のドーズ量でイオン注入するこ
とにより深さが200〜400nm程度の高濃度のN型
不純物拡散層209を形成する。最後に図には示してい
ないがコンタクト穴とアルミ配線を形成することにより
本発明の半導体装置を得ることができる。
【0012】ここで保護回路の少なくとも一部分に形成
した寄生バイポーラトランジスタはジャンクションを深
くする事によりエミッタとコレクタの対向面積が大きく
なるだけでなく、横方向にも大きく広がることによりエ
ミッタとコレクタの距離を短くすることができるので実
効的に寄生バイポーラトランジスタのベース幅を小さく
することができるため耐圧を低くすることができる。例
えば一部の保護回路に燐を加速エネルギーが60keV
でドーズ量が5E15cm-2程度のイオン注入を行なっ
た場合寄生バイポーラトランジスタの実効的ベース幅は
約300nmとなるため耐圧は約8Vとなる。この寄生
バイポーラトランジスタを保護回路に用いることにより
保護回路の耐圧はゲート膜耐圧10Vよりも十分低くな
るため静電気などの過大入力があった場合でもトランジ
スタを保護することができる。またこの寄生バイポーラ
トランジスタの耐圧はイオン注入条件及び素子分離領域
の幅を変更することにより任意の値を得ることが出来
る。この実験結果を図8に示す。本実施例はこの寄生バ
イポーラトランジスタを保護回路に利用することにより
内部回路のジャンクションリークやジャンクション容量
を増大することなく任意の耐圧を有する保護回路を形成
することが可能となる。
した寄生バイポーラトランジスタはジャンクションを深
くする事によりエミッタとコレクタの対向面積が大きく
なるだけでなく、横方向にも大きく広がることによりエ
ミッタとコレクタの距離を短くすることができるので実
効的に寄生バイポーラトランジスタのベース幅を小さく
することができるため耐圧を低くすることができる。例
えば一部の保護回路に燐を加速エネルギーが60keV
でドーズ量が5E15cm-2程度のイオン注入を行なっ
た場合寄生バイポーラトランジスタの実効的ベース幅は
約300nmとなるため耐圧は約8Vとなる。この寄生
バイポーラトランジスタを保護回路に用いることにより
保護回路の耐圧はゲート膜耐圧10Vよりも十分低くな
るため静電気などの過大入力があった場合でもトランジ
スタを保護することができる。またこの寄生バイポーラ
トランジスタの耐圧はイオン注入条件及び素子分離領域
の幅を変更することにより任意の値を得ることが出来
る。この実験結果を図8に示す。本実施例はこの寄生バ
イポーラトランジスタを保護回路に利用することにより
内部回路のジャンクションリークやジャンクション容量
を増大することなく任意の耐圧を有する保護回路を形成
することが可能となる。
【0013】次に本発明の第2の実施例を図3を用いて
説明する。301は比抵抗5〜10オーム程度のP型不
純物を含むシリコン基板である。シリコン基板表面には
1E16〜1E17cm-3程度のP型不純物を拡散して
ある。302は少なくとも保護回路の一部を除いて選択
的に形成された500〜800nm程度の膜厚の素子分
離用のシリコン酸化膜である。303は少なくとも保護
回路の一部に選択的に形成された200〜500nm程
度の膜厚の素子分離用のシリコン酸化膜である。この様
に少なくとも保護回路の一部に形成された素子分離用の
シリコン酸化膜は他の部分よりも酸化膜厚が薄く、その
ためバーズビーク量も少なくなるので素子分離幅を小さ
くすることが出来る。305は低濃度のN型不純物拡散
層であり、不純物濃度としては1E17〜5E19cm
-3程度となる様にゲート電極304を形成した後に燐イ
オンを40〜100keV程度の加速エネルギーで5E
12cm-2〜5E13cm-2程度のドーズ量でイオン注
入することにより形成する。306はシリコン酸化膜に
よりゲート電極の脇に形成されたサイドウォールスペー
サである。307は高濃度のN型不純物拡散層であり、
不純物濃度は1E20〜1E21cm-3程度となる様に
砒素を30〜80keVの加速エネルギーで1E15〜
6E15cm-2程度のドーズ量でイオン注入することに
より所定の部分に形成される。
説明する。301は比抵抗5〜10オーム程度のP型不
純物を含むシリコン基板である。シリコン基板表面には
1E16〜1E17cm-3程度のP型不純物を拡散して
ある。302は少なくとも保護回路の一部を除いて選択
的に形成された500〜800nm程度の膜厚の素子分
離用のシリコン酸化膜である。303は少なくとも保護
回路の一部に選択的に形成された200〜500nm程
度の膜厚の素子分離用のシリコン酸化膜である。この様
に少なくとも保護回路の一部に形成された素子分離用の
シリコン酸化膜は他の部分よりも酸化膜厚が薄く、その
ためバーズビーク量も少なくなるので素子分離幅を小さ
くすることが出来る。305は低濃度のN型不純物拡散
層であり、不純物濃度としては1E17〜5E19cm
-3程度となる様にゲート電極304を形成した後に燐イ
オンを40〜100keV程度の加速エネルギーで5E
12cm-2〜5E13cm-2程度のドーズ量でイオン注
入することにより形成する。306はシリコン酸化膜に
よりゲート電極の脇に形成されたサイドウォールスペー
サである。307は高濃度のN型不純物拡散層であり、
不純物濃度は1E20〜1E21cm-3程度となる様に
砒素を30〜80keVの加速エネルギーで1E15〜
6E15cm-2程度のドーズ量でイオン注入することに
より所定の部分に形成される。
【0014】次に本発明の第2の実施例の素子分離領域
の形成方法の例を説明する。まず表面に1E16cm-3
程度のP型不純物を導入してあるシリコン基板表面に2
0〜40nm程度のシリコン酸化膜を介して100〜3
00nm程度のシリコン窒化膜を形成し、少なくとも保
護回路の一部を除いてパターニングを行う。次にウェッ
ト雰囲気中で酸化処理を行うことにより素子分離用のシ
リコン酸化膜を選択的に500〜800nm程度の膜厚
で形成する。次に前記シリコン窒化膜を剥離した後、再
度シリコン基板表面にシリコン酸化膜を介して100〜
300nm程度のシリコン窒化膜を形成し、今度は少な
くとも保護回路の一部にパターニングを行う。次にウェ
ット雰囲気中で酸化処理を行うことにより少なくとも保
護回路の一部に素子分離用のシリコン酸化膜を選択的に
200〜500nm程度の膜厚で形成する。この様にし
て素子分離領域を形成することにより少なくとも保護回
路の一部に形成された素子分離用のシリコン酸化膜は他
の部分よりも膜厚が薄く、バーズビーク量も少なくする
ことができる。又、第2の実施例の素子分離領域は次の
ような形成方法でも実現することができる。まず表面に
1E16cm-3程度のP型不純物を導入してあるシリコ
ン基板表面に20〜40nm程度のシリコン酸化膜を介
して100〜300nm程度のシリコン窒化膜を形成
し、少なくとも保護回路の一部を除いてパターニングを
行う。次に第1の酸化処理を温度約1150℃でウェッ
ト雰囲気中で約50分行うことにより素子分離用のシリ
コン酸化膜を選択的に約500nm程度の膜厚で形成す
る。次に少なくとも保護回路の一部の前記シリコン窒化
膜をパターニングしてから、第2の酸化処理を温度約1
150℃でウェット雰囲気中で約30分間行った後、前
記シリコン窒化膜を剥離する。以上のような方法で形成
することにより素子分離領域のシリコン酸化膜厚を、少
なくとも保護回路の一部は約400nm、それ以外の部
分では約600nmとすることができる。また、少なく
とも保護回路の一部では内部回路などよりも素子分離用
のシリコン酸化膜のバーズビーク量も少なくすることが
できる。
の形成方法の例を説明する。まず表面に1E16cm-3
程度のP型不純物を導入してあるシリコン基板表面に2
0〜40nm程度のシリコン酸化膜を介して100〜3
00nm程度のシリコン窒化膜を形成し、少なくとも保
護回路の一部を除いてパターニングを行う。次にウェッ
ト雰囲気中で酸化処理を行うことにより素子分離用のシ
リコン酸化膜を選択的に500〜800nm程度の膜厚
で形成する。次に前記シリコン窒化膜を剥離した後、再
度シリコン基板表面にシリコン酸化膜を介して100〜
300nm程度のシリコン窒化膜を形成し、今度は少な
くとも保護回路の一部にパターニングを行う。次にウェ
ット雰囲気中で酸化処理を行うことにより少なくとも保
護回路の一部に素子分離用のシリコン酸化膜を選択的に
200〜500nm程度の膜厚で形成する。この様にし
て素子分離領域を形成することにより少なくとも保護回
路の一部に形成された素子分離用のシリコン酸化膜は他
の部分よりも膜厚が薄く、バーズビーク量も少なくする
ことができる。又、第2の実施例の素子分離領域は次の
ような形成方法でも実現することができる。まず表面に
1E16cm-3程度のP型不純物を導入してあるシリコ
ン基板表面に20〜40nm程度のシリコン酸化膜を介
して100〜300nm程度のシリコン窒化膜を形成
し、少なくとも保護回路の一部を除いてパターニングを
行う。次に第1の酸化処理を温度約1150℃でウェッ
ト雰囲気中で約50分行うことにより素子分離用のシリ
コン酸化膜を選択的に約500nm程度の膜厚で形成す
る。次に少なくとも保護回路の一部の前記シリコン窒化
膜をパターニングしてから、第2の酸化処理を温度約1
150℃でウェット雰囲気中で約30分間行った後、前
記シリコン窒化膜を剥離する。以上のような方法で形成
することにより素子分離領域のシリコン酸化膜厚を、少
なくとも保護回路の一部は約400nm、それ以外の部
分では約600nmとすることができる。また、少なく
とも保護回路の一部では内部回路などよりも素子分離用
のシリコン酸化膜のバーズビーク量も少なくすることが
できる。
【0015】この様にして素子分離酸化膜を形成するこ
とにより保護回路の部分では素子分離幅が狭くなること
から寄生バイポーラトランジスタの実効的なベース幅が
小さく、また素子分離酸化膜の膜厚が薄いことからエミ
ッタとコレクタの実効的な対抗面積が大きくなるため寄
生バイポーラトランジスタの耐圧は8V程度に低下し、
ゲート膜耐圧の10Vより十分に低くなるため静電気な
どの過大入力があった場合でもトランジスタを保護する
ことができる。また、この寄生バイポーラトランジスタ
は入出力部分の素子分離酸化膜の形成条件を変更するだ
けで任意の耐圧を得ることが出来る。本実施例はこの寄
生バイポーラトランジスタを利用することにより内部回
路のジャンクションリークやジャンクション容量を増大
することなく任意の耐圧を有する保護回路を形成するこ
とが可能となる。
とにより保護回路の部分では素子分離幅が狭くなること
から寄生バイポーラトランジスタの実効的なベース幅が
小さく、また素子分離酸化膜の膜厚が薄いことからエミ
ッタとコレクタの実効的な対抗面積が大きくなるため寄
生バイポーラトランジスタの耐圧は8V程度に低下し、
ゲート膜耐圧の10Vより十分に低くなるため静電気な
どの過大入力があった場合でもトランジスタを保護する
ことができる。また、この寄生バイポーラトランジスタ
は入出力部分の素子分離酸化膜の形成条件を変更するだ
けで任意の耐圧を得ることが出来る。本実施例はこの寄
生バイポーラトランジスタを利用することにより内部回
路のジャンクションリークやジャンクション容量を増大
することなく任意の耐圧を有する保護回路を形成するこ
とが可能となる。
【0016】次に本発明の第3の実施例を図4を用いて
説明する。401は比抵抗5〜10オーム程度のP型不
純物を含むシリコン基板である。シリコン基板表面には
1E16〜1E17cm-3程度の濃度のP型不純物を導
入してある。402は300〜600nm程度の膜厚で
選択的に形成された素子分離用のシリコン酸化膜であ
る。403は少なくとも保護回路の一部を除いた素子分
離領域の直下に形成され、1E17〜1E19cm-3程
度の濃度のP型不純物を導入してある領域である。ここ
で少なくとも一部の保護回路の素子分離領域の直下はP
型不純物の濃度が5E15〜1E17cm-3程度と他の
部分より低くなっている。404は低濃度のN型不純物
拡散層であり、不純物濃度としては1E17〜5E19
cm-3程度となる様にゲート電極405を形成した後に
燐イオンを40〜100keV程度の加速エネルギーで
5E12cm-2〜5E13cm-2程度のドーズ量でイオ
ン注入することにより形成する。406はシリコン酸化
膜によりゲート電極の脇に形成されたサイドウォールス
ペーサである。407は高濃度のN型不純物拡散層であ
り、不純物濃度は1E20〜1E21cm-3程度となる
様に砒素を30〜80keVの加速エネルギーで1E1
5〜6E15cm-2程度のドーズ量でイオン注入するこ
とにより所定の部分に形成される。
説明する。401は比抵抗5〜10オーム程度のP型不
純物を含むシリコン基板である。シリコン基板表面には
1E16〜1E17cm-3程度の濃度のP型不純物を導
入してある。402は300〜600nm程度の膜厚で
選択的に形成された素子分離用のシリコン酸化膜であ
る。403は少なくとも保護回路の一部を除いた素子分
離領域の直下に形成され、1E17〜1E19cm-3程
度の濃度のP型不純物を導入してある領域である。ここ
で少なくとも一部の保護回路の素子分離領域の直下はP
型不純物の濃度が5E15〜1E17cm-3程度と他の
部分より低くなっている。404は低濃度のN型不純物
拡散層であり、不純物濃度としては1E17〜5E19
cm-3程度となる様にゲート電極405を形成した後に
燐イオンを40〜100keV程度の加速エネルギーで
5E12cm-2〜5E13cm-2程度のドーズ量でイオ
ン注入することにより形成する。406はシリコン酸化
膜によりゲート電極の脇に形成されたサイドウォールス
ペーサである。407は高濃度のN型不純物拡散層であ
り、不純物濃度は1E20〜1E21cm-3程度となる
様に砒素を30〜80keVの加速エネルギーで1E1
5〜6E15cm-2程度のドーズ量でイオン注入するこ
とにより所定の部分に形成される。
【0017】ここで少なくとも一部の保護回路以外の部
分ではP型不純物の濃度を十分上げてあるため素子分離
が可能であるが、少なくとも一部の保護回路の部分では
素子分離酸化膜の下部のP型不純物の濃度が低いために
十分に素子分離をする事ができなくなるため、一部の保
護回路では耐圧が約8Vに低下するためゲート膜の耐圧
10Vより十分に低くなるため静電気などによる過大入
力があってもトランジスタを保護することができる。本
実施例ではこの素子分離構造を保護回路に使用すること
により内部回路のジャンクションリークやジャンクショ
ン容量を増大することなく低い耐圧を有する保護回路を
工程数を増加する事なく形成することが可能となる。
分ではP型不純物の濃度を十分上げてあるため素子分離
が可能であるが、少なくとも一部の保護回路の部分では
素子分離酸化膜の下部のP型不純物の濃度が低いために
十分に素子分離をする事ができなくなるため、一部の保
護回路では耐圧が約8Vに低下するためゲート膜の耐圧
10Vより十分に低くなるため静電気などによる過大入
力があってもトランジスタを保護することができる。本
実施例ではこの素子分離構造を保護回路に使用すること
により内部回路のジャンクションリークやジャンクショ
ン容量を増大することなく低い耐圧を有する保護回路を
工程数を増加する事なく形成することが可能となる。
【0018】次に本発明の第1の実施例で説明した寄生
バイポーラトランジスタを保護回路に適用した例を図5
の回路図を用いて説明する。501、502は外部から
の接続を行なうボンディングパッドであり、501は入
力端子、502は出力端子である。503、504はP
チャネルトランジスタ、505、506はNチャネルト
ランジスタであり、それぞれインバータを構成してい
る。507、508は本発明の第1の実施例を適用して
耐圧を低下させた寄生バイポーラトランジスタである。
このようにして本発明を保護回路に使用することによ
り、外部から静電気などによる過大入力があったとして
も内部回路を保護することができる。
バイポーラトランジスタを保護回路に適用した例を図5
の回路図を用いて説明する。501、502は外部から
の接続を行なうボンディングパッドであり、501は入
力端子、502は出力端子である。503、504はP
チャネルトランジスタ、505、506はNチャネルト
ランジスタであり、それぞれインバータを構成してい
る。507、508は本発明の第1の実施例を適用して
耐圧を低下させた寄生バイポーラトランジスタである。
このようにして本発明を保護回路に使用することによ
り、外部から静電気などによる過大入力があったとして
も内部回路を保護することができる。
【0019】次に本発明の第1の実施例で説明した寄生
バイポーラトランジスタをCMOSを用いた半導体装置
の電源間に使用した例を説明する。図6は本発明を電源
間に適用した回路図の例である。601、602は外部
からの接続を行なうボンディングパッドである。603
と604はPチャネルトランジスタ、605と606は
Nチャネルトランジスタであり各々インバータを形成し
ている。607は本発明の第1の実施例を適用して耐圧
を低下させた寄生バイポーラトランジスタである。60
8はVDD端子、609はVSS端子である。このよう
にして本発明を電源間に使用することにより、電源間に
静電気などの過大な入力があった場合でも低耐圧の寄生
バイポーラトランジスタを介して電荷を逃がすことがで
きるため内部回路を保護することができる。また、図7
は本発明を電源間に適用した断面図の例である。701
はP型不純物を導入した半導体基板で表面はPウェルで
あり、702はN型不純物を導入したNウェルである。
703は素子分離用のシリコン酸化膜、704はゲート
電極、705は低濃度のP型不純物拡散領域、706は
低濃度のN型不純物拡散領域、707はゲート電極脇に
形成されたサイドウォール、708は高濃度のP型不純
物拡散領域、709は深さが100〜200nm程度の
高濃度のN型不純物拡散領域、710は深さが200〜
400nm程度の高濃度のN型不純物拡散領域である。
Nウェルの端部の少なくとも一部分に形成された高濃度
のN型不純物拡散領域はVDDに接続されていて、Pウ
ェル内の少なくとも一部分に形成された高濃度のP型不
純物拡散領域はVSSに接続されている。このようにし
て本発明の寄生バイポーラトランジスタを電源間に適用
することにより、電源間に静電気などの過大な入力があ
った場合でも内部回路を保護することが出来る。
バイポーラトランジスタをCMOSを用いた半導体装置
の電源間に使用した例を説明する。図6は本発明を電源
間に適用した回路図の例である。601、602は外部
からの接続を行なうボンディングパッドである。603
と604はPチャネルトランジスタ、605と606は
Nチャネルトランジスタであり各々インバータを形成し
ている。607は本発明の第1の実施例を適用して耐圧
を低下させた寄生バイポーラトランジスタである。60
8はVDD端子、609はVSS端子である。このよう
にして本発明を電源間に使用することにより、電源間に
静電気などの過大な入力があった場合でも低耐圧の寄生
バイポーラトランジスタを介して電荷を逃がすことがで
きるため内部回路を保護することができる。また、図7
は本発明を電源間に適用した断面図の例である。701
はP型不純物を導入した半導体基板で表面はPウェルで
あり、702はN型不純物を導入したNウェルである。
703は素子分離用のシリコン酸化膜、704はゲート
電極、705は低濃度のP型不純物拡散領域、706は
低濃度のN型不純物拡散領域、707はゲート電極脇に
形成されたサイドウォール、708は高濃度のP型不純
物拡散領域、709は深さが100〜200nm程度の
高濃度のN型不純物拡散領域、710は深さが200〜
400nm程度の高濃度のN型不純物拡散領域である。
Nウェルの端部の少なくとも一部分に形成された高濃度
のN型不純物拡散領域はVDDに接続されていて、Pウ
ェル内の少なくとも一部分に形成された高濃度のP型不
純物拡散領域はVSSに接続されている。このようにし
て本発明の寄生バイポーラトランジスタを電源間に適用
することにより、電源間に静電気などの過大な入力があ
った場合でも内部回路を保護することが出来る。
【0020】
【発明の効果】本発明の半導体装置及び半導体装置の製
造方法に依れば内部回路のジャンクションリークやジャ
ンクション容量を増大させる事なく保護回路の耐圧を任
意に低下させることができるので、外部からの過大な静
電気などによるサージ入力や製造途中で発生する静電気
に対して高い信頼性を有する半導体装置を消費電流や遅
延時間を増大することなく実現する事ができる。
造方法に依れば内部回路のジャンクションリークやジャ
ンクション容量を増大させる事なく保護回路の耐圧を任
意に低下させることができるので、外部からの過大な静
電気などによるサージ入力や製造途中で発生する静電気
に対して高い信頼性を有する半導体装置を消費電流や遅
延時間を増大することなく実現する事ができる。
【図1】本発明の第1の実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例の製造方法の主要工程に
おける断面図である。
おける断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す断面図である。
【図4】本発明の第3の実施例を示す断面図である。
【図5】本発明のひとつの例を示す回路図である。
【図6】本発明のひとつの例を示す回路図である。
【図7】本発明のひとつの例を示す断面図である。
【図8】本発明の寄生バイポーラトランジスタの耐圧を
示す線図である。
示す線図である。
101、201、301、401、701・・・シリコ
ン基板 102、202、302、303、402、703・・
・素子分離酸化膜 103、204、305、404、705・・・低濃度
N型不純物拡散層 104、203、304、405、704・・・ゲート
電極 105、205、306、406、707・・・サイド
ウォール 106、107、207、209、307、407、7
09、710・・・高濃度N型不純物拡散層 206、208・・・フォトレジスト 403、706・・・低濃度P型不純物拡散領域 708・・・高濃度P型不純物拡散領域 501、502、601、602・・・ボンディングパ
ッド 503、504、603、604・・・Pチャネルトラ
ンジスタ 505、506、605、606・・・Nチャネルトラ
ンジスタ 507、508、607・・・寄生バイポーラトランジ
スタ 702・・・Nウェル 608・・・VDD 609・・・VSS
ン基板 102、202、302、303、402、703・・
・素子分離酸化膜 103、204、305、404、705・・・低濃度
N型不純物拡散層 104、203、304、405、704・・・ゲート
電極 105、205、306、406、707・・・サイド
ウォール 106、107、207、209、307、407、7
09、710・・・高濃度N型不純物拡散層 206、208・・・フォトレジスト 403、706・・・低濃度P型不純物拡散領域 708・・・高濃度P型不純物拡散領域 501、502、601、602・・・ボンディングパ
ッド 503、504、603、604・・・Pチャネルトラ
ンジスタ 505、506、605、606・・・Nチャネルトラ
ンジスタ 507、508、607・・・寄生バイポーラトランジ
スタ 702・・・Nウェル 608・・・VDD 609・・・VSS
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/04 H 8427−4M
Claims (5)
- 【請求項1】第1導電型トランジスタと、過大入力から
内部トランジスタを保護するための保護回路を少なくと
も有した半導体装置において、保護回路の少なくとも一
部分の第1導電型の高濃度の不純物拡散層の深さが、保
護回路以外の第1導電型の高濃度の不純物拡散層の深さ
より深く形成されていることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】第1導電型トランジスタと、過大入力から
内部トランジスタを保護するための保護回路を少なくと
も有した半導体装置において、第1導電型の半導体基板
に選択的に素子分離用酸化膜を形成する工程と、第2導
電型の不純物をイオン注入することにより第1の深さの
第2導電型高濃度不純物拡散層を少なくとも保護回路の
一部を除いた部分に形成する工程と、保護回路の少なく
とも一部分に第2導電型の不純物をイオン注入すること
により第1の深さよりも深い第2の深さの第2導電型高
濃度不純物拡散層を形成する工程を少なくとも含むこと
を特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】請求項2記載の半導体装置の製造方法にお
いて、少なくとも保護回路の一部を除いた部分に第2導
電型高濃度不純物拡散層を形成する際に砒素をイオン注
入し、保護回路の少なくとも一部分に第2導電型高濃度
不純物拡散層を形成する際に燐をイオン注入することを
特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】第1導電型トランジスタと、過大入力から
内部トランジスタを保護するための保護回路を少なくと
も有した半導体装置において、保護回路の少なくとも一
部分の素子分離用酸化膜の膜厚が保護回路以外の素子分
離用酸化膜の膜厚より薄いことを特徴とする半導体装
置。 - 【請求項5】第1導電型トランジスタと、過大入力から
内部トランジスタを保護するための保護回路を少なくと
も有した半導体装置において、保護回路の少なくとも一
部分の素子分離用酸化膜の直下の不純物濃度が保護回路
以外の素子分離用酸化膜の直下の不純物の濃度よりも低
いことを特徴とする半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3364293A JPH06252338A (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | 半導体装置及び半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3364293A JPH06252338A (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | 半導体装置及び半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06252338A true JPH06252338A (ja) | 1994-09-09 |
Family
ID=12392106
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3364293A Pending JPH06252338A (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | 半導体装置及び半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06252338A (ja) |
-
1993
- 1993-02-23 JP JP3364293A patent/JPH06252338A/ja active Pending
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