JP3237269B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP3237269B2 JP03364393A JP3364393A JP3237269B2 JP 3237269 B2 JP3237269 B2 JP 3237269B2 JP 03364393 A JP03364393 A JP 03364393A JP 3364393 A JP3364393 A JP 3364393A JP 3237269 B2 JP3237269 B2 JP 3237269B2
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  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同一基板上に異なる導
電型のMOS型トランジスタを形成した集積回路を持つ
相補型MOS半導体装置における、外部からの過大な静
電気などのサージ入力から内部回路を保護するための構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体装置における、静電気など
の外部からのサージ入力に対する保護としては、ボンデ
ィング・パッド部と内部回路の間に、拡散抵抗、ポリ・
シリコンなどの各種の抵抗や、ダイオード、トランジス
タなどを組み合わせて保護回路を構成し、保護してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、トランジスタの
微細化が進んで来ており、トランジスタの構造として
も、ホット・キャリア対策として、例えばドレイン拡散
層のゲート端に低濃度拡散層を設けたLDD(Lightly
Doped Drain)構造や、ヒ素とリンの拡散係数の違いを
利用して低濃度領域を設ける二重拡散構造が、2μm以
下のトランジスタチャネル長から積極的に採用されてき
ている。このようにトランジスタの微細化が進み、低濃
度領域をもったドレイン構造になってくるとチャネル長
の減少と相まって、トランジスタ自体のサージ入力に対
する破壊強度は著しく弱くなるため、従来の技術ではサ
ージ入力に対する保護効果が十分でなくなってくる。特
にトランジスタのドレインが直接ボンディング・パッド
につながれるような出力端子についてはトランジスタ自
体のサージ耐量が、出力端子のサージ耐量となるためト
ランジスタの微細化によるトランジスタのサージ耐量の
低下の影響を大きく受けてしまうという課題を有する。
そこで本発明はこのような課題を解決するもので、その
目的とするところは、トランジスタを微細化しても十分
な保護効果を持った相補型MOS半導体装置を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、第1導電型の半導体領域内に形成された第2
導電型のMOSトランジスタと、前記第1導電型の半導
体領域内に第2導電型の高濃度不純物層を設けることに
よって形成された保護ダイオードと、前記保護ダイオー
ドの上方に位置し、かつ前記保護ダイオードと電気的に
接続されたボンディング・パッドと、を含む半導体装置
の製造方法において、前記第2導電型の高濃度不純物層
を形成するイオン注入工程は、前記第2導電型の高濃度
不純物層の不純物濃度を、前記MOSトランジスタのソ
ースまたはドレイン領域の不純物濃度よりも高くするた
めに、2回のイオン注入工程からなり、一方のイオン注
入工程は前記MOSトランジスタのソースまたはドレイ
ン領域へのイオン注入工程と同時におこなわれ、他方の
イオン注入工程は、前記ボンディング・パッド上に堆積
された絶縁層に開口部を形成するために用いられるフォ
トマスクと同一のフォトマスクを用いてパターニングさ
れたフォトレジストをマスクにしてイオン注入する工程
であることを特徴とする。また、本発明の半導体装置の
製造方法は、MOSトランジスタと、ボンディング・パ
ッドとを含み、前記ボンディング・パッド電極は第1導
電型の高濃度不純物層を介して第2導電型の半導体領域
と電気的に接続され、かつ、第2導電型の高濃度不純物
層を介して第1導電型の半導体領域と電気的に接続され
る半導体装置において、前記ボンディング・パッドは四
角形であり、前記ボンディング・パッドの下方に、前記
ボンディング・パッドの対角線に沿って、前記第1導電
型の半導体領域と前記第2導電型の半導体領域との境界
が設けられていることを特徴とする。
【0005】
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例を表わす平面図
であり、図2(a)〜(d)は本発明の第1の実施例を
表わす、主要製造工程断面図である。図1中A−A’の
断面が図2(d)に対応している。
【0011】以下、図1、及び図2(a)〜(d)にし
たがい、第1の実施例を説明する。
【0012】図1において、104はNチャネル・トラ
ンジスタのゲート電極であり、107はソース電極であ
り、108はドレイン電極である。
【0013】109は本発明の趣旨によるパッド領域下
に位置する静電気保護ダイオードのN型高濃度拡散層で
あり、外部からの過大入力電流がこの領域を流れるの
で、なるべく大きな面積とすることが望ましい。
【0014】110はP型ウェル接続領域であり、外部
からの過大入力が流れるので、N型拡散層109の近傍
になるべく大きな面積で配置することが望ましい。
【0015】112は本発明の趣旨によるパッド領域下
に位置する静電気保護ダイオードの、不純物濃度が他の
領域より高いN型高濃度拡散層であり、114はコンタ
クトホールであり、115は配線電極であり、116は
パッド電極であり、120はパッド開孔部である。
【0016】次に、図1に示した第1の実施例につい
て、図2(a)〜(d)にしたがって製造方法とともに
さらに詳しく説明する。
【0017】(図2(a)) まず、P型シリコン基板
101上に、P型ウェル領域102を形成する。例え
ば、P型ウェルにはホウ素を2×1012cm-2イオン注
入することにより形成する。次に、LOCOS(シリコ
ンの局所酸化)法によって、素子分離膜103を形成し
た後、熱酸化法によりゲート酸化膜を形成し、Nチャネ
ル・トランジスタのゲート電極104を形成する。
【0018】次にNチャネル・トランジスタのLDD構
造の低濃度ドレイン領域105を形成するため、例えば
ヒ素を40keVのエネルギーで1×1014cm-2イオ
ン注入する。
【0019】次に、トランジスタのソース、ドレイン領
域と同時に、パッド領域下に位置する静電気保護ダイオ
ードの高濃度拡散領域を形成する。
【0020】まず、例えば二酸化シリコンを化学的気相
成長(以下、CVDとする)法により堆積し、エッチバ
ックすることによって、ゲート電極104の側壁に、サ
イドウォール・スぺーサ106を形成する。
【0021】その後、Nチャネル・トランジスタ領域と
本発明の趣旨によるパッド下の静電気保護ダイオード領
域に選択的に、例えばリンを60keVのエネルギーで
4×1015cm-2イオン注入して、Nチャネル・トラン
ジスタのソース領域107、ドレイン領域108、静電
気保護ダイオードのN型高濃度拡散領域109を形成す
る。
【0022】次に、静電気保護ダイオードのP型ウェル
接続領域110に選択的に、例えばホウ素を40keV
のエネルギーで5×1015cm-2イオン注入する。この
時、P型ウェル接続領域110は、静電気保護ダイオー
ドのN型高濃度拡散領域109の少なくとも一辺に相対
する位置に形成する必要があり、図1に示すように、取
り囲むように形成することが望ましい。
【0023】(図2(b)) 次に、本発明の趣旨によ
る静電気保護ダイオードのN型高濃度拡散層の不純物濃
度を、他の領域の高濃度拡散層のそれより高くする。こ
のため、まず、パッド開口部と同じフォトマスクを用い
たフォトリソグラフィにより、フォトレジスト111を
パッド開口部と同様のパターンに形成する。
【0024】その後、例えばリンを70KeVのエネル
ギーで1×1016cm-2イオン注入し、本発明の趣旨に
よる、パッド領域のN型高濃度拡散層112を形成す
る。
【0025】(図2(c)) 次に、フォトレジストを
剥離した後、フィールド絶縁膜113として二酸化シリ
コンを、例えばCVD法により5000Å形成する。
【0026】次に、高濃度拡散層と配線層とを接続する
コンタクトホール114を開ける。
【0027】この時、本発明の趣旨により、パッド電極
とN型高濃度拡散層109、112とを接続するコンタ
クトホール114は、パッド開口部より外側に位置する
必要がある。
【0028】その後、配線電極115、およびパッド電
極116として、たとえばアルミニウムを1μmスパッ
タ法により形成する。この時、P型ウェル接続領域11
0が負電源に接続されるよう配線する必要がある。それ
により、パッド電極に正常な入力が印加されたときは、
N型高濃度拡散層112とP型ウェル領域102よりな
るダイオードの逆方向の電圧となって絶縁され、過大な
入力が印加されたときにのみ前記ダイオードに降伏電流
が流れる。
【0029】次にパッシベーション膜117として、例
えば窒化シリコンをCVD法により1.2μm形成す
る。
【0030】(図2(d)) 最後に、たとえば四フッ
化炭素のプラズマでパッシベーション膜117をエッチ
ングしてパッド開口部118を形成する。
【0031】以上をもって、本発明の第1の実施例とす
る。
【0032】以上述べたように、本実施例のようにパッ
ド電極に、静電気保護ダイオードを接続することによっ
て、外部からの正常な入力に対してはダイオードの逆バ
イアスとなって絶縁され、また、静電気などの過大な入
力に対しては、ダイオードの逆方向降伏電流によって吸
収し、内部の回路を保護することができる。
【0033】また、前記ダイオードのN型高濃度拡散層
112の不純物濃度を、他のN型高濃度拡散層より高く
した事により、前記ダイオードの降伏電圧は内部回路の
PN接合の降伏電圧より低いので、外部からの過大な入
力は前記ダイオードによって吸収され、該降伏電圧以上
の電圧が内部の高インピーダンス回路に印加されること
はない。
【0034】P型ウェル領域とN型高濃度拡散層からな
るPN接合ダイオードの、逆方向降伏電圧とN型高濃度
拡散層のリンのイオン注入量、およびP型ウェル領域の
ホウ素のイオン注入量との関係を図3のグラフに示す。
本実施例においてはPウェル領域102の注入量は2×
1012cm-2、N型高濃度拡散層112のイオン注入量
は1×1016cm-2なので降伏電圧は約10.5Vとな
る。また、Nチャネル・トランジスタのソース領域10
7、ドレイン領域108のイオン注入量は4×1015
-2であるので、その降伏電圧は約12.8Vであり、
外部から静電気などの過大な入力があっても、10.5
V以上の電圧が内部回路に加わることはないので、破壊
することはない。
【0035】また、前記ダイオードをパッド電極の下に
配置することによって、大面積、すなわち過大入力の吸
収効率の高いダイオードを、素子面積を広げる事なく形
成できる。
【0036】また、前記ダイオードのN型高濃度拡散層
112の近傍に、負電源に接続されたP型領域110が
配置されているため、前記ダイオードによって吸収され
た過大入力電流が、内部回路に達する事なく、電源線に
逃がすことができる。
【0037】また、パッド電極116とN型高濃度拡散
層109とを接続するコンタクトホールが、パッド開口
部より外側に形成されているので、パッド電極表面は完
全に平坦であり、ワイヤ・ボンディングする際のワイヤ
の密着性を悪くすることはない。
【0038】また、前記ダイオードのN型高濃度拡散層
112は、パッド開口部と同一のフォトマスクを使用し
て形成できるので、フォトマスク枚数を増やすことな
く、本発明を実施することができる。
【0039】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。
【0040】図4(a)〜(c)は本発明の第2の実施
例を表わす、主要製造工程断面図である。
【0041】以下、図4(a)〜(c)にしたがい、第
2の実施例を説明する。
【0042】(図4(a)) まず、P型シリコン基板
上に、第1の実施例と同様にして、P型ウェル領域20
1、素子分離膜203、ゲート電極204、LDD構造
の低濃度ドレイン領域205、ゲート・サイドウォール
スペーサ206、ソース領域207、ドレイン領域20
8、静電気保護ダイオードのN型高濃度拡散領域20
9、静電気保護ダイオードのP型ウェル接続領域21
0、パッド開口部と同様なパターンのフォトレジスト2
11を形成する。
【0043】(図4(b)) その後、例えばホウ素を
200KeVのエネルギーで1×1015cm-2イオン注
入し、本発明の趣旨による、パッド領域下のP型高濃度
拡散層212を形成する。
【0044】この時、P型高濃度拡散層212は、P型
ウェル領域201とN型高濃度拡散領域209との境界
面部分に埋め込まれるよう形成されなければならない。
【0045】次に、第1の実施例と同様に、フィールド
絶縁膜113を形成する。
【0046】(図4(c)) 次に、第1の実施例と同
様にして、配線電極215、パッド電極216、パッシ
ベーション膜217を形成する。
【0047】以上をもって、本発明の第2の実施例とす
る。
【0048】本実施例のように、パッド領域の下に、パ
ッド電極に接続された、N型高濃度拡散層209とP型
高濃度拡散層212とからなる、静電気保護ダイオード
を形成したことにより、前記ダイオードの逆方向降伏電
圧は約7.8Vとなった。したがって、外部から過大な
入力があっても、内部回路には7.8V以上の電圧が印
加されることはなく、内部回路が破壊されることはな
い。
【0049】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。
【0050】図5は本発明の第3の実施例を表わす平面
図であり、図6(a)〜(d)は本発明の第3の実施例
を表わす、主要製造工程断面図である。図5中B−B’
の断面が図6(d)に対応している。
【0051】以下、図5、及び図6(a)〜(d)にし
たがい、第3の実施例を説明する。
【0052】図5において、303はN型ウェル領域で
あり、それ以外はすべてP型ウェル領域である。305
はNチャネル・トランジスタのゲート電極であり、30
9はソース電極であり、310はドレイン電極である。
【0053】311は本発明の趣旨によるパッド領域下
に位置する静電気保護ダイオードのN型高濃度拡散層で
あり、外部からの過大入力電流がこの領域を流れるの
で、なるべく大きな面積とすることが望ましい。313
は前記静電気保護ダイオードのP型ウェル接続領域であ
り、外部からの過大入力電流がこの領域を流れるので、
N型高濃度拡散層311の近傍になるべく大きな面積で
配置することが望ましい。
【0054】314は本発明の趣旨によるパッド領域下
に位置する、もう一方の静電気保護ダイオードのP型高
濃度拡散層であり、外部からの過大入力電流がこの領域
を流れるので、なるべく大きな面積とすることが望まし
い。312は前記静電気保護ダイオードのN型ウェル接
続領域であり、外部からの過大入力電流がこの領域を流
れるので、P型高濃度拡散層314の近傍になるべく大
きな面積で配置することが望ましい。
【0055】317はコンタクトホールであり、318
は配線電極であり、319はパッド電極であり、321
はパッド開孔部である。
【0056】次に、図5に示した第3の実施例につい
て、図6(a)〜(d)にしたがって製造方法とともに
さらに詳しく説明する。
【0057】(図6(a)) まず、P型シリコン基板
301上に、P型ウェル領域302、N型ウェル領域3
03を形成する。例えば、P型ウェルにはホウ素を2×
1012cm-2、N型ウェルにはリンを1×1012cm-2
イオン注入することにより形成する。
【0058】次に、LOCOS(シリコンの局所酸化)
法によって、素子分離膜304を形成した後、熱酸化法
によりゲート酸化膜を形成し、Nチャネル・トランジス
タのゲート電極305を形成する。
【0059】次にNチャネル・トランジスタのLDD構
造の低濃度ドレイン領域306を形成するため、例えば
ヒ素を40keVのエネルギーで1×1014cm-2イオ
ン注入する。
【0060】(図6(b)) 次に、トランジスタのソ
ース、ドレイン領域と同時に、本発明の趣旨によるパッ
ド領域下に位置する、P型ウェル領域上の静電気保護ダ
イオード(以下、ダイオードAとする)と、N型ウェル
領域上の静電気保護ダイオード(以下、ダイオードBと
する)とを形成する。
【0061】まず、例えば二酸化シリコンを化学的気相
成長(以下、CVDとする)法により堆積し、エッチバ
ックすることによって、ゲート電極305の側壁に、サ
イドウォール・スぺーサ307を形成する。
【0062】その後、Nチャネル・トランジスタ領域、
ダイオードAの領域、N型ウェル接続領域以外をフォト
レジスト308で被覆して、例えばリンを60keVの
エネルギーで4×1015cm-2イオン注入して、Nチャ
ネル・トランジスタのソース領域309、ドレイン領域
310、ダイオードAのN型高濃度拡散領域311、N
型ウェル接続領域312を形成する。さらに、N型高濃
度拡散領域311にのみ選択的に、例えばリンを60k
eVのエネルギーで4×1015cm-2イオン注入する。
【0063】(図6(c)) 次に、P型ウェル接続領
域313と、ダイオードBのP型高濃度拡散領域314
以外をフォトレジスト315で被覆して、例えばホウ素
を40keVのエネルギーで5×1015cm-2イオン注
入する。さらに、P型高濃度拡散領域314にのみ選択
的に、例えばホウ素を40keVのエネルギーで5×1
15cm-2イオン注入する。
【0064】(図6(d)) 次に、フォトレジストを
剥離した後、フィールド絶縁膜316として二酸化シリ
コンを、例えばCVD法により5000Å形成する。
【0065】次に、高濃度拡散層と配線層とを接続する
コンタクトホールを開ける。この時、本発明の趣旨によ
り、パッド電極とN型高濃度拡散層311、P型高濃度
拡散層312とを接続するコンタクトホール317は、
パッド開口部より外側に位置する必要がある。その後、
配線電極318、およびパッド電極319として、たと
えばアルミニウムを1μmスパッタ法により形成する。
【0066】この時、N型ウェル接続領域312が正電
源に、P型ウェル接続領域312が負電源に接続される
よう配線する必要がある。
【0067】次にパッシベーション膜320として、例
えば窒化シリコンをCVD法により1.2μm形成し、
パッド開口部321を形成する。
【0068】以上をもって、本発明の第3の実施例とす
る。
【0069】本実施例のように、正電源に接続されたダ
イオードと負電源に接続されたダイオードを設けること
によって、外部からの静電気などの過大入力の極性が正
負どちらであっても、内部の回路を保護することができ
る。
【0070】また、前記2個のダイオードを両方ともパ
ッド電極の下に配置したことにより、面積が増大するこ
とはない。
【0071】なお、本実施例に加えて、N型高濃度拡散
層311やP型高濃度拡散層314の不純物濃度をより
高くすること、N型高濃度拡散層311の下面にP型高
濃度拡散層を接して設けること、あるいは、P型高濃度
拡散層314の下面にN型高濃度拡散層を接して設ける
ことにより、静電気保護効果をさらに高めることができ
るのは言うまでもない。
【0072】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明によれ
ば、外部からの静電気などの過大な入力をパッド電極下
に設けたダイオードから、効率よく逃がすことができ、
高い過大入力耐性を持った半導体装置を実現できるとい
う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の第1の実施例を表わす平
面図。
【図2】本発明の半導体装置の第1の実施例の製造方法
を表わす主要工程断面図。
【図3】本発明の半導体装置の第1の実施例の、N型高
濃度拡散層の不純物濃度と逆方向降伏電圧の関係を表す
グラフ。
【図4】本発明の半導体装置の第2の実施例を表わす平
面図。
【図5】本発明の半導体装置の第3の実施例を表わす平
面図。
【図6】本発明の半導体装置の第3の実施例の製造方法
を表わす主要工程断面図。
【符号の説明】
101 P型シリコン基板 102 P型ウェル領域 103 素子分離膜 104 ゲート電極 105 低濃度ドレイン領域 106 サイドウォール・スペーサ 107 ソース領域 108 ドレイン領域 109 静電気保護ダイオードのN型高濃度拡散領域 110 P型ウェル接続領域 111 フォトレジスト 112 本発明の趣旨による、パッド領域のN型高濃
度拡散層 113 フィールド絶縁膜 114 コンタクトホール 115 配線電極 116 パッド電極 117 パッシベーション膜 118 パッド開口部 201 P型シリコン基板 202 P型ウェル領域 203 素子分離膜 204 ゲート電極 205 低濃度ドレイン領域 206 サイドウォール・スペーサ 207 ソース領域 208 ドレイン領域 209 静電気保護ダイオードのN型高濃度拡散領域 210 P型ウェル接続領域 211 フォトレジスト 212 本発明の趣旨による、パッド領域のP型高濃
度拡散層 213 フィールド絶縁膜 214 コンタクトホール 215 配線電極 216 パッド電極 217 パッシベーション膜 218 パッド開口部 301 P型シリコン基板 302 P型ウェル領域 303 N型ウェル領域 304 素子分離膜 305 ゲート電極 306 低濃度ドレイン領域 307 サイドウォール・スペーサ 308 フォトレジスト 309 ソース領域 310 ドレイン領域 311 静電気保護ダイオードAのN型高濃度拡散領
域 312 N型ウェル接続領域 313 P型ウェル接続領域 314 静電気保護ダイオードBのP型高濃度拡散領
域 315 フォトレジスト 316 フィールド絶縁膜 317 コンタクトホール 318 配線電極 319 パッド電極 320 パッシベーション膜 321 パッド開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 29/78 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/088 H01L 21/8234 H01L 27/04 H01L 21/822 H01L 29/78 H01L 21/336 H01L 21/265

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体領域内に形成された
    第2導電型のMOSトランジスタと、前記第1導電型の
    半導体領域内に第2導電型の高濃度不純物層を設けるこ
    とによって形成された保護ダイオードと、前記保護ダイ
    オードの上方に位置し、かつ前記保護ダイオードと電気
    的に接続されたボンディング・パッドと、を含む半導体
    装置の製造方法において、 前記第2導電型の高濃度不純物層を形成するイオン注入
    工程は、前記第2導電型の高濃度不純物層の不純物濃度
    を、前記MOSトランジスタのソースまたはドレイン領
    域の不純物濃度よりも高くするために、2回のイオン注
    入工程からなり、一方のイオン注入工程は前記MOSト
    ランジスタのソースまたはドレイン領域へのイオン注入
    工程と同時におこなわれ、他方のイオン注入工程は、前
    記ボンディング・パッド上に堆積された絶縁層に開口部
    を形成するために用いられるフォトマスクと同一のフォ
    トマスクを用いてパターニングされたフォトレジストを
    マスクにしてイオン注入する工程であることを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 MOSトランジスタと、ボンディング・
    パッドとを含み、前記ボンディング・パッド電極は第1
    導電型の高濃度不純物層を介して第2導電型の半導体領
    域と電気的に接続され、かつ、第2導電型の高濃度不純
    物層を介して第1導電型の半導体領域と電気的に接続さ
    れる半導体装置において、 前記ボンディング・パッドは四角形であり、前記ボンデ
    ィング・パッドの下方に、前記ボンディング・パッドの
    対角線に沿って、前記第1導電型の半導体領域と前記第
    2導電型の半導体領域との境界が設けられていることを
    特徴とする半導体装置。
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