JPH0625215A - 水素化アルミニウム化合物による還元 - Google Patents

水素化アルミニウム化合物による還元

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JPH0625215A
JPH0625215A JP5102408A JP10240893A JPH0625215A JP H0625215 A JPH0625215 A JP H0625215A JP 5102408 A JP5102408 A JP 5102408A JP 10240893 A JP10240893 A JP 10240893A JP H0625215 A JPH0625215 A JP H0625215A
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methoxyethoxy
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達 原島
Osamu Oda
小田  修
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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  • Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)
  • Heterocyclic Compounds Containing Sulfur Atoms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 【化28】 (式中、R3 は水酸基の保護基を、R4 は置換されてい
てもよいアルキル基など、R1 はアルキル基を、R2
置換分としてハロゲンを有してもよいアルキル基など、
Mはナトリウムまたはリチウムを示す。)一般式(IV)
を有する化合物を一般式(I)を有する還元剤と反応さ
せ、一般式(V)を有する化合物の製法。 【効果】本発明の製法により、立体選択的にアルコ−ル
体(V)が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は立体選択性を有する還元
剤を使用した還元反応に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、立体選択性を有する還元剤として
は次のようなものがあげられる。
【0003】プロスタグランジン類の合成において、1
5位のカルボニル基をリチウムセキシルリモニルボロヒ
ドリドを用いて還元した結果、最高で15S:15Rの
比が92:8であった[E.J.Corey etal.,J.Amer.Chem.
Soc.,94 巻,8616 頁(1972 年) ]。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本反応
では水酸基の保護基として特殊な保護基を使用する必要
のあること、反応温度が非常に低いことなどの欠点を有
する。
【0005】1)プロスタグランジン中間体の製造にお
いて、15位のカルボニル基をS−水素化1,1 ′−
ビナフチル−2,2 ′−ジオキシエトキシアルミニウムリ
チウムを用いて還元した結果、最高で15S:15Rの
比が100:0であった[R.Noyorietal.,J.Amer.Chem.
Soc.,101 巻,5843 頁(1979 年) ]。しかしながら、本
反応においては、還元剤の原料化合物である光学活性体
(S)−(−)−2,2 ′−ジヒドロキシ−1,1 ′−ビナ
フチルの製造が困難であること、反応温度が非常に低い
ことなどの欠点を有する。
【0006】2)プロスタグランジン類の合成におい
て、15位のカルボニル基をジイソブチルアルミニウム
2,6 −ジ−t−ブチル−4−メチルフエノキシドを用い
て還元した結果、最高で15S:15Rの比が92:8
であった[S.Iguchi et al.,J.Org.Chem.,44巻,8号,136
3 頁(1979 年) ]。 しかしながら、本反応においては、
立体選択性が高いのは11位の水酸基が保護されていな
い場合であり、11位の水酸基が保護されている場合は
立体選択性は低いという欠点を有する。従って、その応
用範囲は限定されたものである。
【0007】3)置換アルミニウム水素化物が還元剤と
して使用されることは知られている(特公昭45-41214号
および同47-1452 号)。そしてプロスタグランジン類の
中間体において、15位のカルボニル基をビトライド(V
itride) やK−セレクトライド(K-Selectride)を用いて
還元した結果も知られている[D.H.Picker et al.,Synth
etic Communications,5 巻,6号,451頁(1975 年)]。しか
しながら、本反応においては、本発明の還元剤と最も近
似しているビトライドを使用した場合において、15
S:15Rの比が41:33であり、選択性が非常に低
いこと、および13位の二重結合も同時に還元された副
生成物も得られるなどの欠点を有する。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは立
体選択性を有する還元剤について鋭意研究した結果、本
発明を完成した。
【0009】1)本発明に使用する還元剤の製法 本発明の還元剤は次式
【0010】
【化5】
【0011】を有する。
【0012】式中、Mはナトリウムまたはリチウム原子
を示す。R1 はアルキル基を示す。R2 は置換分として
ハロゲンを有していてもよいアルキル基、フエニル基、
ナフチル基または置換分としてハロゲン、トリハロゲノ
メチルもしくは炭素数1乃至4のアルキルを有するフエ
ニル基を示す。
【0013】更に詳しくは、Mはナトリウムまたはリチ
ウムであり、好ましくはナトリウムである。
【0014】R1 がアルキル基である場合、例えばメチ
ル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチ
ル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチルのよう
な直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基であり、好まし
くは炭素数1乃至5個を有するアルキル基である。
【0015】R2 がアルキル基である場合、例えばR1
で述べたと同様のアルキル基をあげることができる。
【0016】R2 が置換分としてハロゲンを有するアル
キル基である場合、ハロゲンとしてはクロロ、ブロモ、
ヨード、フルオロであり、好ましくはフルオロである。
アルキルとしては、例えばR1 で述べたと同様のアルキ
ルをあげることができる。
【0017】置換分としてハロゲンを有するアルキル基
としては、例えばヘキサクロロイソプロピル、フルオロ
メチル、フルオロエチル、フルオロプロピル、フルオロ
ブチル、フルオロペンチル、フルオロヘキシル、フルオ
ロヘプチル、1,2 −ジフルオロエチル、2,2 −ジフルオ
ロエチル、1,2,2 −トリフルオロエチル、2,2,2 −トリ
フルオロエチル、ヘキサフルオロイソプロピルなどであ
り、好ましくは置換分としてハロゲンを有する炭素数1
乃至3個のアルキル基であり、更に好ましくはハロゲノ
エチル、2,2 −ジハロゲノエチル、2,2,2 −トリハロゲ
ノエチル、ヘキサハロゲノイソプロピルである。
【0018】R2 が、例えばフエニル、1−ナフチル、
2−ナフチルであり、好ましくはフエニルである。
【0019】R2 が置換分としてハロゲンを有するフエ
ニル基である場合、ハロゲンとしてはクロロ、ブロモ、
ヨード、フルオロであり、好ましくはクロロ、フルオロ
である。
【0020】置換分としてハロゲンを有するフエニル基
としては、例えば4−フルオロフエニル、2,4 −ジクロ
ロフエニル、2,4 −ジフルオロフエニル、2,3,4,5,6 −
ペンタクロロフエニル、2,3,4,5,6 −ペンタフルオロフ
エニル、4−クロロナフチル、4−フルオロナフチルな
どであり、好ましくは2,3,4,5,6 −ペンタクロロフエニ
ル、2,3,4,5,6 −ペンタフルオロフエニルである。
【0021】R2 が置換分としてトリハロゲノメチルを
有するフエニル基である場合、トリハロゲノメチルとし
ては例えばトリクロロメチル、トリフルオロメチルなど
であり、好ましくはトリフルオロメチルである。
【0022】置換分としてトリハロゲノメチルを有する
フエニル基としては、例えば4−トリクロロメチルフエ
ニル、4−トリフルオロメチルフエニルなどであり、好
ましくは4−トリフルオロメチルフエニルである。
【0023】R2 が置換分としてアルキルを有するフエ
ニル基である場合、炭素数1乃至4のアルキルとして例
えばメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n
−ブチル、t−ブチルのような直鎖状もしくは分枝鎖状
のアルキル基であり、好ましくはメチル又はt−ブチル
である。
【0024】置換分としてアルキルを有するフエニル基
としては、例えばトリル、キシリル、メシチル、クメニ
ル、2,6 −ジ−t−ブチルフエニル、2,6 −ジ−t−ブ
チル−4−メチルフエニル、などであり、好ましくは置
換分として炭素数1乃至4個を有するアルキルを有する
フエニルであり、更に好ましくは2,6 −ジ−t−ブチル
−4−メチルフエニルである。
【0025】本発明の還元剤としては、例えば次のよう
な化合物をあげることができる。
【0026】
【化6】
【0027】
【化7】
【0028】
【化8】
【0029】
【化9】
【0030】
【化10】
【0031】
【化11】
【0032】
【化12】
【0033】
【化13】
【0034】本発明の還元剤として、特に好ましいのは
Mがナトリウムであり、R1 がメチルまたはエチルであ
り、R2 がエチル、n−プロピル、i−プロピル、n−
ブチル、2−フルオロエチル、2,2 −ジフルオロエチ
ル、2,2,2 −トリフルオロエチル、ヘキサフルオロイソ
プロピル、フエニル、ナフチル、2,3,4,5,6 −ペンタク
ロロフエニル、2,3,4,5,6 −ペンタフルオロフエニルま
たは4−トリフルオロメチルフエニルである化合物であ
る。
【0035】本発明の還元剤は次の製法によって得られ
る。
【0036】即ち、式
【0037】
【化14】
【0038】(式中、MおよびR1 は前述したものと同
意義を示す。)を有する化合物を、式
【0039】
【化15】
【0040】(式中、R2 は前述したものと同意義を示
す。)と接触させることによって得られる。
【0041】反応は前記一般式(II)を有する化合物1モ
ルに対して、前記一般式(III) を有する化合物を約0.5
〜1.5 モル量加えることによって達成される。
【0042】反応は溶剤の存在下で好適に行なわれる。
使用される溶剤としては反応に関与しないものであれば
特に限定はなく、例えばジエチルエーテル、ジイソプロ
ピルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンなどのエーテル類;ベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素類が好適である。反
応温度は比較的低温が好ましく、−20℃乃至室温程
度、好適には0℃付近である。反応時間は反応条件によ
って異なるが、通常は使用した前記一般式(III) を有す
る化合物と等モルの水素が発生した時点で反応は完了す
る。
【0043】反応終了後、目的化合物は例えば窒素気流
中で反応混合物より減圧下で溶剤を留去することによっ
て得られる。通常は特に溶剤を留去することなく、その
ままの状態で還元剤として使用される。
【0044】なお、本発明の原料化合物である前記一般
式(II)を有する化合物は特公昭45-41214号および同47-1
452 号に記載されており、公知である。
【0045】2)本発明の還元法 本発明の還元法は、次に示す如く、カルボニル基を還元
して立体特異的な水酸基を得るのに有用な方法である。
【0046】即ち、式
【0047】
【化16】
【0048】[式中、R3 は水酸基の保護基を示す。R
4 は置換されていてもよいアルキル基、アルケニル基、
アルキニル基、置換されていてもよいシクロアルキル
基、シクロアルケニル基、アリール基、または式−CH2
−Q −R5基(式中、Qは単結合、酸素原子、硫黄原子ま
たはメチレン基を示し、R5 は置換されていてもよいシ
クロアルキル基またはアリール基を示す。)を示す。X
【0049】
【化17】
【0050】(式中、Yはカルボニル基の保護基または
式=CH−(CH2)n−A −(CH2)n' −R6基を示す。Wおよび
Zは共に水素原子を示すか、または一方が水素原子を示
し、他方が保護された水酸基を示すか、またはWおよび
Zが一緒になってカルボニル基の保護基を示す。Aは単
結合、酸素原子、硫黄原子またはビニレン基を示す。n
は0乃至4の整数を示し、n′は0乃至4の整数を示
す。R6 は保護されていてもよいヒドロキシメチル基ま
たは保護されていてもよいカルボキシル基を示す。R7
は式−(CH2)m−R6基または式−CH2 −CH=CH−(CH2)m-3
−R6基を示す。但し、mは3乃至8の整数を示す。)を
示す。]を有する化合物を式
【0051】
【化18】
【0052】(式中、Mはナトリウムまたはリチウム原
子を示す。R1 はアルキル基を示す。R2 は置換分とし
てハロゲンを有していてもよいアルキル基、フェニル
基、ナフチル基または置換分としてハロゲン、トリハロ
ゲノメチルもしくは炭素数1乃至4のアルキルを有する
フェニル基を示す。)を有する本発明の還元剤と接触さ
せることにより式
【0053】
【化19】
【0054】(式中、R3 ,R4 およびXは前述したも
のと同意義を示す。)を有する化合物を製造することが
できる。
【0055】上記式中、R3 の水酸基の保護基、Wまた
はZの一方が保護された水酸基である場合の水酸基の保
護基、R6 が保護されていてもよいヒドロキシメチル基
である場合の保護基としては、通常使用される水酸基の
保護基なら特に限定されないが、例えばアセチル、プロ
ピオニル、ブチリル、イソブチリル、ビニルオキシカル
ボニル、ベンゾイル、ナフトイルのような低級脂肪族も
しくは芳香族アシル基;ベンジル、p−ニトロベンジ
ル、p−メトキシベンジルのようなアラルキル基;2−
テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロフラニル、4
−メトキシテトラヒドロピラン−4−イル、2−テトラ
ヒドロチオピラニルのようなアルコキシ基を置換分とし
て有するか有しない環内に酸素原子または硫黄原子を含
有する5乃至6員環状の複素環基;メトキシメチル、エ
トキシメチル、2−メトキシエトキシメチル、ベンジル
オキシメチルのようなアルコキシ基もしくはアラルキル
オキシ基を置換分として有するメチル基;1−メトキシ
エチル、1−エトキシエチルのような1−アルコキシエ
チル基またはトリメチルシリル、トリエチルシリル、ト
リn−プロピルシリル、t−ブチルジメチルシリル、ジ
フエニルt−ブチルシリルのようなトリ低級アルキルも
しくはジアリール低級アルキルシリル基をあげることが
できる。
【0056】R4 の置換されていてもよいアルキル基の
アルキル基としては例えばメチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、n−ペン
チル、イソペンチル、1−メチルペンチル、2−メチル
ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、1,1 −ジメチ
ルペンチル、1−メチルヘキシル、2−メチルヘキシ
ル、2−エチルペンチル、n−オクチル、2−メチルオ
クチル、n−ノニル、2−メチルノニル、2−エチルオ
クチル、n−デシル、2−メチルデシルまたは2−エチ
ルデシルのような炭素数1乃至12個のアルキル基をげ
ることができ、好適には炭素数4乃至10個を有するア
ルキル基、例えばn−ブチル、イソブチル、n−ペンチ
ル、イソペンチル、1−メチルペンチル、2−メチルペ
ンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、1,1 −ジメチル
ペンチル、1−メチルヘキシル、2−メチルヘキシル、
2−エチルペンチル、n−オクチル、2−メチルオクチ
ルまたは2−エチルオクチル基であり、さらに好適には
n−ペンチル、1−メチルペンチル、n−ヘキシル、1,
1 −ジメチルペンチル、1−メチルヘキシルまたは2−
メチルヘキシル基である。
【0057】R4 の置換されていてもよいアルキル基の
置換分としては、例えば弗素のようなハロゲン原子また
はメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキ
シ、n−ブトキシのような低級アルコキシ基をあげるこ
とができ、好適には、弗素原子またはメトキシ基であ
る。
【0058】R4 のアルケニル基としては、1−ブチル
ビニル、アリル、2−プロピルアリル、2−ブテニル、
2−ペンテニル、4−ペンテニル、2−メチル−3−ペ
ンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、1−メチル−
4−ペンテニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル、1,
4 −ジメチル−3−ペンテニル、5−ヘプテニル、1−
メチル−5−ヘキセニル、6−メチル−5−ヘプテニ
ル、2,6 −ジメチル−5−ヘプテニル、1,1,6 −トリメ
チル−5−ヘプテニル、6−メチル−5−オクテニル、
2,6 −ジメチル−5−オクテニル、6−エチル−5−オ
クテニル、2−メチル−6−エチル−5−オクテニル、
2,6 −ジエチル−5−オクテニルのような炭素数3乃至
12個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のアルケニル基
をあげることができ、好適には1−ブチルビニル、2−
プロピルアリル、2−ペンテニル、4−ペンテニル、2
−メチル−3−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニ
ル、1−メチル−4−ペンテニル、4−ヘキセニル、5
−ヘキセニル、1,4 −ジメチル−3−ペンテニル、5−
ヘプテニル、1−メチル−5−ヘキセニル、6−メチル
−5−ヘプテニル、2,6 −ジメチル−5−ヘプテニルの
ような炭素数5乃至9個のアルケニル基である。
【0059】R4 のアルキニル基としては、例えばプロ
パルギル、2−ブチニル、2−ペンチニル、3−ペンチ
ニル、1−メチル−2−ブチニル、2−ヘキシニル、1
−メチル−2−ペンチニル、1−メチル−3−ペンチニ
ル、1,1 −ジメチル−2−ペンチニル、1,1 −ジメチル
−3−ペンチニル、1,1 −ジメチル−2−ヘキシニルの
ような炭素数3乃至8個を有するアルキニル基をあげる
ことができ、好適には炭素数4乃至6個を有するアルキ
ニル基、例えば2−ブチニル、2−ペンチニル、3−ペ
ンチニル、1−メチル−2−ペンチニルまたは1−メチ
ル−3−ペンチニル基であり、さらに好適には1−メチ
ル−3−ペンチニル基である。
【0060】R4 およびR5 の置換されていてもよいシ
クロアルキル基としては、例えばシクロプロピル、シク
ロブチル、シクロペンチル、3−エチルシクロペンチ
ル、シクロヘキシル、4−メチルシクロヘキシル、シク
ロヘプチルのような低級アルキル基を置換分として有し
てもよい3乃至7員環のシクロアルキル基をあげること
ができ、好適にはシクロペンチルまたはシクロヘキシル
基である。
【0061】R4 のシクロアルケニル基としては、例え
ば2−シクロプロペン−1−イル、2−シクロブテン−
1−イル、3−シクロペンテン−1−イル、1−シクロ
ヘキセン−1−イル、3−シクロヘプテン−1−イルの
ような3乃至7員環のシクロアルケニル基をあげること
ができ、好適にはシクロペンテン−1−イルまたはシク
ロヘキセン−1−イル基である。
【0062】R4 およびR5 のアリール基としては、フ
エニル、o−トリル、m−トリル、p−トリル、p−エ
チルフエニル、m−n−プロピルフエニル、m−メトキ
シフエニル、p−メトキシフエニル、o−エトキシフエ
ニル、o−フルオロフエニル、m−フルオロフエニル、
p−フルオロフエニル、m−クロロフエニル、p−クロ
ロフエニル、p−ブロモフエニル、p−トリフルオロメ
チルフエニル、3,4 −ジメチルフエニル、3−フルオロ
−4−メチルフエニル、2,4 −ジクロロフエニルのよう
な低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンまたはトリ
フルオロメチルを1乃至2個置換分として有していても
よいフエニル基をあげることができるが、好適にはメチ
ル、弗素、塩素またはトリフルオロメチルで置換されて
いてもよいフエニル基であり、さらに好適にはフエニル
基である。
【0063】Qは好適には単結合、酸素原子またはメチ
レン基であり、さらに好適には単結合または酸素原子で
ある。
【0064】また、好適な−CH2 −Q −R5としては、例
えばシクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、4
−メチルシクロヘキシルメチル、ベンジル、p−メチル
ベンジル、m−トリフルオロベンジル、2−シクロペン
チルエチル、2−(3−メチルシクロペンチル)エチ
ル、2−シクロヘキシルエチル、2−フエニルエチル、
2−(p−フルオロフエニル)エチル、シクロペンチル
オキシメチル、シクロヘキシルオキシメチル、フエノキ
シメチル、m−トリルオキシメチル、p−クロロフエノ
キシメチル、またはフエニルチオメチルをあげることが
できる。
【0065】Yのカルボニル基の保護基、WおよびZが
一緒になって形成するカルボニル基の保護基としては例
えばジメトキシ、ジエトキシのようなジアルコキシ基、
エチレンジオキシ、トリメチレンジオキシのようなアル
キレンジオキシ基、エチレンジチオ、トリメチレンジチ
オのようなアルキレンジチオ基等のカルボニル基の保護
基を示す。
【0066】Aは好適には単結合または酸素原子であ
る。
【0067】nは好適には0乃至4の整数であり、n′
は好適には0または2であり、さらに好適には0であ
る。
【0068】R6 が保護されていてもよいカルボキシル
基である場合の保護基としては、通常使用されるカルボ
キシル基の保護基なら特に限定されないが、例えばメチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、t−ブチルのような低級アルキル基;ベンジル、p
−ブロモベンジルのようなアラルキル基;フエニル、ト
リルのようなアリール基;ベンツヒドリル基またはフエ
ナシル基をあげることができ、好適には低級アルキル基
である。
【0069】本反応によって得られる前記一般式(V)
を有する化合物としては、例えば次のような化合物を挙
げることができる。
【0070】
【化20】
【0071】
【化21】
【0072】
【化22】
【0073】反応は通常は不活性溶剤の存在下で前記一
般式(IV)を有する化合物を、前記一般式(I)を有する
還元剤と接触させることによって達成される。
【0074】反応に使用される不活性溶剤は反応に影響
を与えないものであれば特に限定はなく、例えばジエチ
ルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジメトキシエタ
ン、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル
類;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水
素類が好適である。特に好適にはテトラヒドロフランで
ある。前記一般式(IV)を有する化合物を、好ましくは前
記一般式(I)を有する還元剤を溶解した溶剤と同一の
溶剤に溶解する。次いで、前記一般式(I)を有する還
元剤の溶液を窒素気流下で約−100〜−20℃に冷却
する。この冷却溶液に前記一般式(IV)を有する化合物の
溶液を同温度で滴下する。反応は約−100〜−20
℃、好ましくは−80〜−45℃で行なわれる。使用さ
れる前記一般式(I)を有する還元剤は、前記一般式(I
V)を有する化合物1モルに対して約1〜10モル量、好
ましくは約3モル量程度が使用される。反応時間は主に
反応試剤、反応温度等により異なるが30分間〜7時間
である。反応の経過は薄層クロマトグラフィー、高速液
体クロマトグラフィー等により知ることができる。
【0075】反応終了後、目的化合物は常法に従って反
応混合物から採取される。例えば反応終了後、反応混合
物に希アルカリ水溶液を加え、次いで有機溶剤を加えて
抽出する。抽出液を必要に応じて洗浄した後、有機溶剤
を留去することによって得られる。得られた目的化合物
はさらに必要ならば常法、例えばカラムクロマトグラフ
ィー、薄層クロマトグラフィー、再結晶法などを用いて
精製することができる。
【0076】なお、前記一般式(IV)を有する原料化合物
は例えば特開昭54-95552号、同55-28945号、同56-5456
号、同56-15239号、同58-192845 号、特願昭59-27810
号、ケミカル・コミュニケーションズ(Chem.Commun.)、
304 頁(1972 年) ;テトラヘドロン(Tetrahedron) 、29
巻、1447頁(1973年);ジャーナル・オブ・オーガニッ
ク・ケミストリ(J.Org.Chem.) 、34巻、3552頁(1969
年);ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・
ソシエティ(J.Amer.Chem.Soc.)、94巻、2122頁(1972
年)などに記載されている。
【0077】また本発明の立体選択性を有する還元剤の
使用例として、シクロヘキサノンもしくはシクロヘキセ
ノン(VI)またはシクロペンタノンもしくはシクロペンテ
ノン(VII) を、それぞれ対応するアルコール体(VIII)
または(IX)への還元反応をあげることができる。
【0078】
【化23】
【0079】(式中の点線はC1 −C2 結合が一重結合
または二重結合であることを示す。)式中、R8 〜R12
は、同一または異なって、水素原子、置換基を有しても
よいアルキル基、置換基を有してもよいアルケニル基ま
たは置換基を有してもよいアルキニル基である。R13
よびR14は、同一または異なって、水素原子、置換され
ていてもよいアルキル基または置換されていてもよいア
ルケニル基である。R15〜R18は、同一または異なって
水素原子、保護された水酸基を有してもよい低級アルキ
ル基またはハロゲン原子であるか、あるいはR17
16,R17とR14もしくはR17とR13が一緒になって−
(CH2)r−基(rは2〜8であり、好適には2〜4であ
る。)であって、このアルキレン基は置換基を有しても
よいことを示す。
【0080】R8 〜R14のアルキル基としては、例えば
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ
チル、イソブチル、n−ペンチル、イソペンチル、1−
メチルペンチル、2−メチルペンチル、n−ヘキシル、
n−ヘプチル、1,1 −ジメチルペンチル、1−メチルヘ
キシル、2−メチルヘキシル、2−エチルペンチル、n
−オクチル、2−メチルオクチル、n−ノニル、2−メ
チルノニル、2−エチルオクチル、n−デシル、2−メ
チルデシルまたは2−エチルデシルのような炭素数1乃
至12個のアルキル基をあげることができ、好適にはメ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、
s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、1
−メチルペンチル、2−メチルペンチル、n−ヘキシ
ル、1−メチルヘキシル、2−エチルペンチル、n−オ
クチル、2−メチルオクチルまたはn−ノニルである。
【0081】R8 〜R12のアルケニル基としては、例え
ばビニル、アリル、2−プロピルアリル、2−ブテニ
ル、2−ペンテニル、4−ペンテニル、2−メチル−3
−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、1−メチ
ル−4−ペンテニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニ
ル、1,4 −ジメチル−3−ペンテニル、5−ヘプテニ
ル、1−メチル−5−ヘキセニル、6−メチル−5−ヘ
プテニル、2,6 −ジメチル−5−ヘプテニル、1,1,6 −
トリメチル−5−ヘプテニル、6−メチル−5−オクテ
ニル、2,6 −ジメチル−5−オクテニル、6−エチル−
5−オクテニル、2−メチル−6−エチル−5−オクテ
ニル、2,6 −ジエチル−5−オクテニルのような炭素数
2乃至12個を有するアルケニル基をあげることがで
き、好適にはビニル、アリル、2−ブテニル、2−ペン
テニル、4−ペンテニル、2−メチル−3−ペンテニ
ル、4−メチル−3−ペンテニル、1−メチル−4−ペ
ンテニル、4−ヘキセニルまたは5−ヘキセニルであ
る。
【0082】R13およびR14のアルケニル基としては、
たとえばビニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、
ペンタジエニル、ヘキセニル、ヘキサジエニル、ヘプテ
ニル、ヘプタジエニル、オクテニル、5−メチルオクテ
ニル、4,4 −ジメチルオクテニル、ノネニル、ノナジエ
ニル、デカエニル、デカジエニル、9−メチルデカジエ
ニル、5,9 −ジメチルデカジエニル、ウンデカエニル、
ウンデカジエニル、ドデカエニルまたはドデカジエニル
などの炭素数2乃至14個を有するアルケニル基をあげ
ることができ、好適にはプロペニル、ブテニル、ペンテ
ニル、ヘキセニル、ヘキサジエニル、5−メチルオクテ
ニル、4,4 −ジメチルオクテニル、9−メチルデカジエ
ニルまたは5,9 −ジメチルデカジエニルである。
【0083】R8 〜R12のアルキニル基としては、例え
ばプロパルギル、ブチニル、1−メチルブチニル、ペン
チニル、1−メチルペンチニル、1,1 −ジメチルペンチ
ニル、ヘキシニル、1,1 −ジメチルヘキシニルなどの炭
素数3〜8個を有するアルキニル基をあげることがで
き、好適にはプロパルギル、ブチニル、1−メチルブチ
ニル、ペンチニル、1−メチルペンチニルまたはヘキシ
ニルである。
【0084】R8 〜R14のアルキル基、アルケニル基ま
たはアルキニル基における置換基としては、たとえば保
護された水酸基、アルコキシカルボニル基、アルコキシ
基、フエノキシまたはシクロアルキル基であって、これ
らの同一または異なる置換基を1〜4個有してもよいこ
とを示す。
【0085】上述した水酸基の保護基として式(V)の
3 の水酸基の保護基と同じ例をあげることができ、好
ましくはベンジル、テトラハイドロピラニル、メトキシ
メチル、トリメチルシリルまたはt−ブチルジメチルシ
リルである。上述したアルコキシカルボニル基およびア
ルコキシ基のアルキル部分としては、例えばメチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、s−ブチルま
たはt−ブチルである。
【0086】上述したシクロアルキル基としては、例え
ばシクロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシ
ルである。
【0087】R15〜R17の低級アルキル基としては、例
えばメチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルであ
る。
【0088】前述した−(CH2)r−基の置換基としては、
例えば低級アルキル基、保護された水酸基、アルコキシ
カルボニル基またはアルコキシ基である。これらの置換
基としては、前述したそれらと同じ例をあげることがで
きる。
【0089】化合物(VI)または(VII) の還元反応は、化
合物(V)の還元反応と同様に行える。
【0090】
【実施例】以下に実施例、参考例をあげ本発明を具体的
に示す。
【0091】参考例1 ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)(ヘキ
サフルオロイソプロポキシ)アルミニウム 100ml4ツ口フラスコに窒素気流下でナトリウム水素
化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウム(70%
トルエン溶液)1085mg(3.757mmol) および無水テトラヒ
ドロフラン(開封直後)50mlを加え撹拌溶解し0℃に
冷却した。次いで、ヘキサフルオロイソプロパノール57
3.9mg(3.415mmol)を同テトラヒドロフラン4mlに溶解
し、得られた溶液を先のナトリウム水素化ビス(2−メ
トキシエトキシ)アルミニウムの無水テトラヒドロフラ
ン溶液に0〜5℃で滴加した。約3.4mmol の水素ガスが
発生した。滴加終了後、反応温度を室温とし、更に1時
間15分撹拌した。反応終了後、反応混合物より20ml
を採取し、窒素気流下で減圧濃縮すると、目的物の無色
透明の粘稠性油状物質690mgが得られた。
【0092】赤外吸収スペクトル(Nujol):νmaxcm-1 1770,1370,1215,1140,1100,885,855 [ヘキサフルオロイソプロパノールの3400,900およびナ
トリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニ
ウムの1680,765cm-1の吸収消失] 参考例2 ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)(メト
キシ)アルミニウム ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミ
ニウムおよびメタノールを用いて参考例1と同様に実施
すると所望の目的化合物が得られた。
【0093】赤外吸収スペクトル(Nujol):νmaxcm-1 1760,1370,1200,1140,1100,930 [メタノールの3320,1400 およびナトリウム水素化ビス
(2−メトキシエトキシ)アルミニウムの1680,765cm-1
の吸収消失] 参考例3 ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)(n−
プロポキシ)アルミニウム ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミ
ニウムおよびn−プロパノールを用いて参考例1と同様
に実施すると所望の目的化合物が得られた。
【0094】赤外吸収スペクトル(Nujol):νmaxcm-1 1760,1370,1200,1140,1105,940 [n−プロパノールの3300,1060,1020,975およびナトリ
ウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウム
の1680,765cm-1の吸収消失] 参考例4 ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)(i−
プロポキシ)アルミニウム ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミ
ニウムおよびi−プロパノールを用いて参考例1と同様
に実施すると所望の目的化合物が得られた。
【0095】赤外吸収スペクトル(Nujol):νmaxcm-1 1760,1370,1210,1140,1100,945 [i−プロパノールの3320,1160,1135,955およびナトリ
ウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウム
の1680,765cm-1の吸収消失] 参考例5 ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)(n−
ブトキシ)アルミニウム ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミ
ニウムおよびn−ブタノールを用いて参考例1と同様に
実施すると所望の目的化合物が得られた。
【0096】赤外吸収スペクトル(Nujol):νmaxcm-1 1760,1370,1205,945 [n−ブタノールの3300,1180 およびナトリウム水素化
ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムの1680,765
cm-1の吸収消失] 参考例6 ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)(t−
ブトキシ)アルミニウム ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミ
ニウムおよびt−ブタノールを用いて参考例1と同様に
実施すると所望の目的化合物が得られた。
【0097】赤外吸収スペクトル(Nujol):νmaxcm-1 1760,1370,1200,1135,1100,945 [t−ブタノールの3320,1365,920 およびナトリウム水
素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムの168
0,765cm-1の吸収消失] 参考例7 ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)(2−
フルオロエトキシ)アルミニウム ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミ
ニウムおよび2−フルオロエタノールを用いて参考例1
と同様に実施すると所望の目的化合物が得られた。
【0098】赤外吸収スペクトル(Nujol):νmaxcm-1 1760,1370,1200,1135,1100,955 [2−フルオロエタノールの3300,1040,890 およびナト
リウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウ
ムの1680,765cm-1の吸収消失] 参考例8 ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)(4−
トリフルオロメチルフエノキシ)アルミニウム ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミ
ニウムおよび4−トリフルオロメチルフエノールを用い
て参考例1と同様に実施すると所望の目的化合物が得ら
れた。
【0099】赤外吸収スペクトル(Nujol):νmaxcm-1 1780,1595,1370,1140,1100,850 [4−トリフルオロメチルフエノールの3300,1330,111
0,1070 およびナトリウム水素化ビス(2−メトキシエ
トキシ)アルミニウムの1680,765cm-1の吸収消失] 参考例9 ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)(4−
メチル−2,6 −ジ−t−ブチルフエノキシ)アルミニウ
ム ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミ
ニウムおよび4−メチル−2,6 −ジ−t−ブチルフエノ
ールを用いて参考例1と同様に実施すると所望の目的化
合物が得られた。
【0100】赤外吸収スペクトル(Nujol):νmaxcm-1 1780,1450,1370,1295,1240,1100,920 [4−メチル−2,6 −ジ−t−ブチルフエノールの362
0,1430,1230,1160 およびナトリウム水素化ビス(2−
メトキシエトキシ)アルミニウムの1680,765cm-1の吸収
消失] 参考例10 ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)(2,3,
4,5,6 −ペンタクロロフエノキシ)アルミニウム ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミ
ニウムおよび2,3,4,5,6 −ペンタクロロフエノールを用
いて参考例1と同様に実施すると所望の目的化合物が得
られた。
【0101】赤外吸収スペクトル(Nujol):νmaxcm-1 1780,1570,1375,1300,1100,920 [2,3,4,5,6 −ペンタクロロフエノールの3370,1460,13
80およびナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキ
シ)アルミニウムの1680,765cm-1の吸収消失] 参考例11 ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)(2,3,
4,5,6 −ペンタフルオロフエノキシ)アルミニウム ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミ
ニウムおよび2,3,4,5,6 −ペンタフルオロフエノールを
用いて参考例1と同様に実施すると所望の目的化合物が
得られた。
【0102】赤外吸収スペクトル(Nujol):νmaxcm-1 1780,1580,1370,1295,1140,920 [2,3,4,5,6 −ペンタフルオロフエノールの3590,3400,
1530,980およびナトリウム水素化ビス(2−メトキシエ
トキシ)アルミニウムの1680,765cm-1の吸収消失] 参考例12 ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)(1−
ナフトキシ)アルミニウム ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミ
ニウムおよび1−ナフトールを用いて参考例1と同様に
実施すると所望の目的化合物が得られた。
【0103】赤外吸収スペクトル(Nujol):νmaxcm-1 1780,1600,1370,1145,1105,880 [1−ナフトールの3200,790およびナトリウム水素化ビ
ス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムの1680,765cm
-1の吸収消失] 実施例1 3α−(2−テトラヒドロピラニルオキシ)−4β−
(3−オキソ−5R,9−ジメチル−1,8 −デカジエニ
ル)−7,7 −エチレンジオキシビシクロ[3.3.0]オクタ
ン(VIa) の還元による3α−(2−テトラヒドロピラニ
ルオキシ)−4β−(3S−ヒドロキシ−5R,9−ジ
メチル−1,8 −デカジエニル)−7,7 −エチレンジオキ
シビシクロ[3.3.0] オクタン(VIIa)および3α−(2−
テトラヒドロピラニルオキシ)−4β−(3R−ヒドロ
キシ−5R,9−ジメチル−1,8 −デカジエニル)−7,
7 −エチレンジオキシビシクロ[3.3.0] オクタン(VII
Ia) の製造
【0104】
【化24】
【0105】ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエト
キシ)アルミニウム(70%トルエン溶液)8.96gを無
水テトラヒドロフラン370mlに溶解し、次いで該溶液
に窒素気流下で0〜5℃で2,2,2 −トリフルオロエタノ
ール3.70gおよび無水テトラヒドロフラン8mlの溶液に
滴加した。次いで20〜27℃で1時間20分撹拌して
還元剤ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)
(2,2,2 −トリフルオロエトキシ)アルミニウムを調製
した。
【0106】赤外吸収スペクトル(Nujol):νmaxcm-1 1760,1370,1200,1140,1100,960 [2,2,2 −トリフルオロエタノールの3340,950およびナ
トリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニ
ウムの1680,765cm-1の吸収消失]得られた還元剤を−4
5〜−50℃に冷却した。
【0107】次いで、(VIa) の化合物5.50gを無水テト
ラヒドロフラン8mlに溶解し、窒素気流下で−45℃に
冷却後、上記の調製した還元剤に滴加した。反応混合物
を−40〜−45℃で1時間40分撹拌した。反応終了
後、反応混合物に酢酸エチル240ml、次いで5%水酸
化ナトリウム水溶液10mlを加え、更に飽和食塩水10
0mlを加えて分液した。有機層を飽和食塩水100mlで
2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、有機層より
溶剤を減圧下で留去して油状物5.50gが得られた。収率
99.6%。
【0108】得られた油状物をHPLCで定量した結果、(V
IIa)/(VIIIa) =84.5/15.5であった。
【0109】また、カラムクロマトグラフィー(シリカ
ゲル、60〜110メッシュ、390g、7cmφ×24
cmL)に付して、20%酢酸エチル−80%n−ヘキサ
ン乃至22%酢酸エチル−78%n−ヘキサンの溶出部
から(VIIa)が4.39g(収率79.5%)、24%酢酸エチル
−76%n−ヘキサン乃至30%酢酸エチル−70%n
−ヘキサンの溶出部から(VIIIa) が0.807 g(収率14.6
%)得られた。
【0110】(VIIa ) の物理恒数 赤外吸収スペクトル(液膜状): νmaxcm-1 3430 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3):δppm 5.5(2H,m),5.0(1H,m),4.6(1H,m),3.9(4H,s),4.4-3.2(4
H,m),2.7-1.65(32H,m) なお、本還元反応を水素化ホウ素ナトリウムを用いて実
施すると、(VIIa)/(VIIIa) =64/36であった。
【0111】実施例2 (VIa) の還元による(VIIa)および(VIIIa) の製造 無水テトラヒドロフラン350mlにナトリウム水素化ビ
ス(2−メトキシエトキシ)アルミニウム(70%トル
エン溶液)11.80 gを窒素気流下で溶解した。次いでヘ
キサフルオロイソプロパノール6.245 gを無水テトラヒ
ドロフラン8mlに溶解した溶液を−5℃で上記溶液に滴
加した。次いで、20〜27℃で1時間15分撹拌して
還元剤ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)
(ヘキサフルオロイソプロポキシ)アルミニウムを調製
した。得られた還元剤の赤外吸収スペクトルは参考例1
で得られたものと同じであった。得られた還元剤を−4
6℃に冷却した。次いで、(VIa) の化合物5.514 g(純
度97.3%)を無水テトラヒドロフラン8mlに溶解した溶
液を上記の調製した還元剤に滴加した。反応混合物を−
46±1℃で1時間30分撹拌した。反応終了後、反応
混合物を以下、実施例1と同様に処理して油状物5.567
gが得られた。
【0112】得られた油状物をHPLCで定量した結果、(V
IIa)/(VIIIa) =90/10であった。
【0113】また、カラムクロマトグラフィー(シリカ
ゲル、60〜110メッシュ、390g、7cmφ×24
cmL)に付して、酢酸エチル−n−ヘキサン系溶剤で溶
出した結果、(VIIa)が4.569 g(収率84.8%)、(VII
Ia) が0.507 g(収率9.4 %)得られた。
【0114】(VIIa ) の物理恒数は実施例1で得られた
ものと同じであった。
【0115】実施例3 (VIa) の還元による(VIIa)および(VIIIa) の製造 無水テトラヒドロフラン10mlにナトリウム水素化ビス
(2−メトキシエトキシ)アルミニウム(70%トルエ
ン溶液)353mgを溶解した溶液とヘキサフルオロイソ
プロパノール168.1mg を無水テトラヒドロフラン1mlに
溶解した溶液を参考例1と同様に処理して還元剤ナトリ
ウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)(ヘキサフル
オロイソプロポキシ)アルミニウムを調製した。得られ
た還元剤の赤外吸収スペクトルは参考例1で得られたも
のと同じであった。得られた還元剤を−78℃に冷却し
た。次いで、(VIa) の化合物148mgを無水テトラヒド
ロフラン1mlに溶解した溶液を上記の調製した還元剤に
滴加した。反応混合物を−78±1℃で3時間撹拌し
た。反応終了後、反応混合物を以下、実施例1と同様に
処理して油状物156mgが得られた。収率100%。
【0116】得られた油状物をHPLCで定量した結果、(V
IIa)/(VIIIa) =95/5であった。
【0117】また、カラムクロマトグラフィー(シリカ
ゲル、60〜110メッシュ、10g、1.7cm φ×10
cmL)に付して、酢酸エチル−n−ヘキサン系溶剤で溶
出した結果、(VIIa)が132.7mg (収率89.3%)、(VII
Ia) が7.0mg (収率4.7 %)得られた。
【0118】(VIIa ) の物理恒数は実施例1で得られた
ものと同じであった。
【0119】実施例4 (VIa) の還元による(VIIa)および(VIIIa) の製造 無水テトラヒドロフラン10mlにナトリウム水素化ビス
(2−メトキシエトキシ)アルミニウム(70%トルエ
ン溶液)287.6mg を溶解した溶液とフエノール108.7mg
を無水テトラヒドロフラン2mlに溶解した溶液を参考例
1と同様に処理して還元剤ナトリウム水素化ビス(2−
メトキシエトキシ)(フエノキシ)アルミニウムを調製
した。
【0120】赤外吸収スペクトル(Nujol):νmaxcm-1 1780,1595,1495,1370,1290,
1135,1100,870 [フエノールの3320,1230,810 およびナ
トリウム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニ
ウムの1680,765cm-1の吸収消失]得られた還元剤を−7
8℃に冷却した。次いで、(VIa) の化合物173.7mg を無
水テトラヒドロフラン1mlに溶解した溶液を上記の調製
した還元剤に滴加した。反応混合物を−78℃で5時間
撹拌した。反応終了後、反応混合物を以下、実施例1と
同様に処理して油状物178mgが得られた。
【0121】得られた油状物をHPLCで定量した結果、(V
IIa)/(VIIIa) =81/19であった。
【0122】(VIIa ) の物理恒数は実施例1で得られた
ものと同じであった。
【0123】実施例5 (VIa) の還元による(VIIa)および(VIIIa) の製造 無水テトラヒドロフラン10mlにナトリウム水素化ビス
(2−メトキシエトキシ)アルミニウム(70%トルエ
ン溶液)370.7mg を溶解した溶液と無水エタノール48.4
mgを無水テトラヒドロフラン1mlに溶解した溶液を参考
例1と同様に処理して還元剤ナトリウム水素化ビス(2
−メトキシエトキシ)(エトキシ)アルミニウムを調製
した。
【0124】赤外吸収スペクトル(Nujol):νmaxcm-1 1760,1370,1200,1130,1100,995,940,910 [エタノールの3320,1055,880 およびナトリウム水素化
ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムの1680,765
cm-1の吸収消失]得られた還元剤を−78℃に冷却し
た。次いで、(VIa) の化合物152.6mg を無水テトラヒド
ロフラン1mlに溶解した溶液を上記の調製した還元剤に
滴加した。反応混合物を−78℃で5時間撹拌した。反
応終了後、反応混合物を以下、実施例1と同様に処理し
て油状物157mgが得られた。
【0125】得られた油状物をHPLCで定量した結果、(V
IIa)/(VIIIa) =84/16であった。
【0126】(VIIa ) の物理恒数は実施例1で得られた
ものと同じであった。
【0127】実施例6 3α−(2−テトラヒドロピラニルオキシ)−4β−
(3−オキソ−9−メチル−1,8 −デカジエニル)−7,
7 −エチレンジオキシビシクロ[3.3.0] オクタン(VIb)
の還元による3α−(2−テトラヒドロピラニルオキ
シ)−4β−(3S−ヒドロキシ−9−メチル−1,8 −
デカジエニル)−7,7 −エチレンジオキシビシクロ[3.
3.0] オクタン(VIIb)および3α−(2−テトラヒドロ
ピラニルオキシ)−4β−(3R−ヒドロキシ−9−メ
チル−1,8 −デカジエニル)−7,7 −エチレンジオキシ
ビシクロ[3.3.0] オクタン(VIIIb) の製造
【0128】
【化25】
【0129】無水テトラヒドロフラン10mlにナトリウ
ム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウム
(70%トルエン溶液)216.4mg を溶解した溶液とヘキ
サフルオロイソプロパノール154.7mg を無水テトラヒド
ロフラン2mlに溶解した溶液を参考例1と同様に処理し
て還元剤ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキ
シ)(ヘキサフルオロイソプロポキシ)アルミニウムを
調製した。得られた還元剤の赤外吸収スペクトルは参考
例1で得られたものと同じであった。得られた還元剤を
−75℃に冷却した。次いで、(VIb) の化合物132.8mg
を無水テトラヒドロフラン1mlに溶解した溶液を上記の
調製した還元剤に滴加した。反応混合物を−75℃で2
時間30分撹拌した。反応終了後、反応混合物を以下、
実施例1と同様に処理して油状物135.5mg が得られた。
【0130】得られた油状物をHPLCで定量した結果、(V
IIb)/(VIIIb) =86/14であった。
【0131】また、カラムクロマトグラフィー(シリカ
ゲル、60〜110メッシュ、9.4g)に付して、酢酸
エチル−n−ヘキサン系溶剤で溶出した結果、(VIIb)が
108.9mg (収率81.6%)、(VIIIb) が17.7mg(収率13.3
%)得られた。
【0132】(VIIb ) の物理恒数 赤外吸収スペクトル(液膜状): νmaxcm-1 3420 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3):δppm 5.40(2H,m),5.02
(1H,m),4.66(1H,m),3.80(4H,s),4.2-3.2(4H,m),2.8-1.1
(30H,m) なお、本還元反応を水素化ホウ素ナトリウムを用いて実
施すると、(VIIb)/(VIIIb) =60/40であった。
【0133】実施例7 (VIb) の還元による(VIIb)および(VIIIb) の製造 無水テトラヒドロフラン10mlにナトリウム水素化ビス
(2−メトキシエトキシ)アルミニウム(70%トルエ
ン溶液)225.4mg を溶解した溶液と2,2,2 −トリフルオ
ロエタノール93.1mgを無水テトラヒドロフラン1mlに溶
解した溶液を参考例1と同様に処理して還元剤ナトリウ
ム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)(2,2,2 −トリ
フルオロエトキシ)アルミニウムを調製した。得られた
還元剤の赤外吸収スペクトルは実施例1で得られたもの
と同じであった。得られた還元剤を−78℃に冷却し
た。次いで、(VIb) の化合物134.8mg を無水テトラヒド
ロフラン1mlに溶解した溶液を上記の調製した還元剤に
滴加した。反応混合物を−78℃で2時間30分撹拌し
た。反応終了後、反応混合物を以下、実施例1と同様に
処理して油状物136.5mg が得られた。
【0134】得られた油状物をHPLCで定量した結果、(V
IIb)/(VIIIb) =76/24であった。
【0135】(VIIb ) の物理恒数は実施例6で得られた
ものと同じであった。
【0136】実施例8 3α−(2−テトラヒドロピラニルオキシ)−4β−
(3−オキソ−5S,9−ジメチル−1,8 −デカジエニ
ル)−7,7 −エチレンジオキシビシクロ[3.3.0]オクタ
ン(VIc) の還元による3α−(2−テトラヒドロピラニ
ルオキシ)−4β−(3S−ヒドロキシ−5S,9−ジ
メチル−1,8 −デカジエニル)−7,7 −エチレンジオキ
シビシクロ[3.3.0] オクタン(VIIc)および3α−(2−
テトラヒドロピラニルオキシ)−4β−(3R−ヒドロ
キシ−5S,9−ジメチル−1,8 −デカジエニル)−7,
7 −エチレンジオキシビシクロ[3.3.0] オクタン(VII
Ic) の製造
【0137】
【化26】
【0138】参考例1で調製した還元剤ナトリウム水素
化ビス(2−メトキシエトキシ)(ヘキサフルオロイソ
プロポキシ)アルミニウムのテトラヒドロフラン溶液を
−78℃に冷却し、次いで、(VIc) の化合物57mgを無
水テトラヒドロフラン1mlに溶解した溶液を上記の調製
した還元剤に滴加した。反応混合物を−78℃で45分
間撹拌した。反応終了後、反応混合物を以下、実施例1
と同様に処理して油状物58mgが得られた。
【0139】得られた油状物をHPLCで定量した結果、(V
IIc)/(VIIIc) =67/33であった。
【0140】 (VIIc ) /(VIIIc) =67/33の混合物の物理恒数 赤外吸収スペクトル(液膜状): νmaxcm-1 3440 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3):δppm 5.50(2H,m),5.0(1H,m),4.6(1H,m),3.9(4H,s),4.45-3.25
(4H,m),2.75-1.60(32H,m) なお、本還元反応を水素化ホウ素ナトリウムを用いて実
施すると、(VIIc)/(VIIIc) =55.5/44.5であった。
【0141】実施例9 3−(5−ベンジルオキシペンチル)−6β−(3−オ
キソ−9−メチル−1,8 −デカジエニル)−7α−(2
−テトラヒドロピラニルオキシ)−シス−ビシクロ[3.
3.0] オクト−2−エン(VId) の還元による3−(5−
ベンジルオキシペンチル)−6β−(3α−ヒドロキシ
−9−メチル−1,8 −デカジエニル)−7α−(2−テ
トラヒドロピラニルオキシ)−シス−ビシクロ[3.3.0]
オクト−2−エン(VIId)および3−(5−ベンジルオキ
シペンチル)−6β−(3β−ヒドロキシ−9−メチル
−1,8 −デカジエニル)−7α−(2−テトラヒドロピ
ラニルオキシ)−シス−ビシクロ[3.3.0] オクト−2−
エン(VIIId) の製造
【0142】
【化27】
【0143】無水テトラヒドロフラン10mlにナトリウ
ム水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウム
(70%トルエン溶液)270mgを溶解した溶液とヘキ
サフルオロイソプロパノール143mgを無水テトラヒド
ロフラン1mlに溶解した溶液を参考例1と同様に処理し
て還元剤ナトリウム水素化ビス(2−メトキシエトキ
シ)(ヘキサフルオロイソプロポキシ)アルミニウムを
調製した。得られた還元剤の赤外吸収スペクトルは参考
例1で得られたものと同じであった。得られた還元剤を
−78℃に冷却した。次いで、(VId) の化合物141mg
を無水テトラヒドロフラン1mlに溶解した溶液を上記の
調製した還元剤に滴加した。反応混合物を−78℃で1
時間撹拌した。反応終了後、反応混合物を以下、実施例
1と同様に処理して油状物142mgが得られた。
【0144】得られた油状物をHPLCで定量した結果、(V
IId)/(VIIId) =83/17であった。
【0145】また、カラムクロマトグラフィー(シリカ
ゲル、60〜110メッシュ)に付して、酢酸エチル−
n−ヘキサン系溶剤で溶出した結果、(VIId)が110mg
(収率77.7%)、(VIIId) が23mg(収率16.3%)得ら
れた。
【0146】 (VIId ) /(VIIId) =83/17の混合物の物理恒数 赤外吸収スペクトル(液膜状): νmaxcm-1 3420,2920,1450,1125,1080,1025,737,698 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3):δppm 7.29(5H,s),5.7-5.4(2H,br.d),5.22(1H,br.s),5.03(1H,
br.d,J=8.0Hz),4.63(1H,br.s),4.43(2H,s),4.2-3.2(4H,
br.),3.42(2H,t,J=6.0Hz),3.2-1.2(36H,br.) なお、原料化合物(VId) は特願昭59-27810号記載の方法
に準じて製造された。
【0147】(VId) の物理恒数 赤外吸収スペクトル(液膜状): νmaxcm-1 2920,1660,1620,1450,1128,1040,737,698 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3):δppm 7.23(5H,s),7.0-6.4(1H,br.),6.74(1H,d.d.d.),6.05(1
H,d.d,J=16.0Hz,J=3.0Hz),5.19(1H,br.s), 4.95(1H,br.
d,J=7.0Hz),4.60(1H,br.s),4.43(2H,s),4.2-3.2(3H,b
r.),3.42(2H,t,J=6.0Hz),3.2-1.2(34H,br.)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、R3 は水酸基の保護基を示す。R4 は置換され
    ていてもよいアルキル基、アルケニル基、アルキニル
    基、置換されていてもよいシクロアルキル基、シクロア
    ルケニル基、アリール基、または式−CH2 −Q −R5
    (式中、Qは単結合、酸素原子、硫黄原子またはメチレ
    ン基を示し、R5 は置換されていてもよいシクロアルキ
    ル基またはアリール基を示す。)を示す。Xは 【化2】 (式中、Yはカルボニル基の保護基または式=CH−(C
    H2)n−A−(CH2)n' −R6基を示す。WおよびZは共に水
    素原子を示すか、または一方が水素原子を示し、他方が
    保護された水酸基を示すか、またはWおよびZが一緒に
    なってカルボニル基の保護基を示す。Aは単結合、酸素
    原子、硫黄原子またはビニレン基を示す。nは0乃至4
    の整数を示し、n′は0乃至4の整数を示す。R6 は保
    護されていてもよいヒドロキシメチル基または保護され
    ていてもよいカルボキシ基を示す。R7 は式−(CH2)m
    R6基または式−CH2 −CH=CH−(CH2)m-3−R6基を示す。
    但し、mは3乃至8の整数を示す。)を示す。]を有す
    る化合物を式 【化3】 (式中、Mはナトリウムまたはリチウム原子を示す。R
    1 はアルキル基を示す。R2 は置換分としてハロゲンを
    有していてもよいアルキル基、フエニル基、ナフチル基
    または置換分としてハロゲン、トリハロゲノメチルもし
    くは炭素数1乃至4のアルキルを有するフエニル基を示
    す。)を有する還元剤と接触させることを特徴とする式 【化4】 (式中、R3 ,R4 およびXは前述したものと同意義を
    示す。)を有する化合物の製法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100791857B1 (ko) * 2005-08-23 2008-01-07 한국화학연구원 금속 수소화알루미늄 유도체 및 이의 제조방법

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KR100791857B1 (ko) * 2005-08-23 2008-01-07 한국화학연구원 금속 수소화알루미늄 유도체 및 이의 제조방법

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