JPH06251919A - 希土類ボンド磁石とその製造方法 - Google Patents
希土類ボンド磁石とその製造方法Info
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- JPH06251919A JPH06251919A JP5059524A JP5952493A JPH06251919A JP H06251919 A JPH06251919 A JP H06251919A JP 5059524 A JP5059524 A JP 5059524A JP 5952493 A JP5952493 A JP 5952493A JP H06251919 A JPH06251919 A JP H06251919A
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- H01F1/0578—Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5 and IIIa elements, e.g. Nd2Fe14B in the form of particles, e.g. rapid quenched powders or ribbon flakes pressed, sintered or bonded together bonded together
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 iHcと(BH)maxを向上させ、5kG
以上の残留磁束密度Brを有し安定した工業生産が可能
なFe3P型Fe−V−B−R系またはFe−V−B−
R−M系磁石の製造方法の確立とハードフェライト磁石
に匹敵するコストパフォーマンスを有する高性能ボンド
磁石を安価に提供すること。 【構成】 希土類元素の含有量が少ない特定組成のFe
−V−B−R(Nd,Pr)系あるいはFe−V−B−
R(Nd,Pr)−M(Al,Si)系合金溶湯を超急
冷法にて実質的に90%以上をアモルファス組織とな
し、Fe3B相が析出する温度から1〜15℃/分で昇
温した後、620〜750℃で10秒〜6時間保持する
熱処理を施して、Fe3P型結晶構造相を有するFe3B
相を主相として特定量のNd2Fe14B型結晶構造相を
有する構成相が同一粉末粒子中に共存し、特定の結晶粒
径を有する平均粒径の粉末を樹脂にて結合する希土類ボ
ンド磁石を得る。
以上の残留磁束密度Brを有し安定した工業生産が可能
なFe3P型Fe−V−B−R系またはFe−V−B−
R−M系磁石の製造方法の確立とハードフェライト磁石
に匹敵するコストパフォーマンスを有する高性能ボンド
磁石を安価に提供すること。 【構成】 希土類元素の含有量が少ない特定組成のFe
−V−B−R(Nd,Pr)系あるいはFe−V−B−
R(Nd,Pr)−M(Al,Si)系合金溶湯を超急
冷法にて実質的に90%以上をアモルファス組織とな
し、Fe3B相が析出する温度から1〜15℃/分で昇
温した後、620〜750℃で10秒〜6時間保持する
熱処理を施して、Fe3P型結晶構造相を有するFe3B
相を主相として特定量のNd2Fe14B型結晶構造相を
有する構成相が同一粉末粒子中に共存し、特定の結晶粒
径を有する平均粒径の粉末を樹脂にて結合する希土類ボ
ンド磁石を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マグネットロール、
スピーカー、磁気センサー用磁気回路、各種メーターお
よびフォーカス用マグネットならびにモーターやアクチ
ュエーターなどに最適な希土類ボンド磁石とその製造方
法に係り、希土類元素の含有量が少ない特定組成のFe
−V−B−R、Fe−V−B−R−M(M=Al,S
i)合金溶湯を回転ロールを用いた超急冷法、スプラッ
ト急冷法、ガスアトマイズ法あるいはこれらの併用法に
てアモルファス組織とし、特定の熱処理にて体心正方晶
Fe3P型結晶構造を有する鉄を主成分とするホウ化物
相とNd2Fe14B型結晶構造の構成相との微細結晶集
合体をからなる合金粉末を得、これを樹脂にて結合する
ことにより、ハードフェライト磁石では得られなかった
5kG以上の残留磁束密度Brを有するFe−B−R系
ボンド磁石を得る希土類ボンド磁石とその製造方法に関
する。
スピーカー、磁気センサー用磁気回路、各種メーターお
よびフォーカス用マグネットならびにモーターやアクチ
ュエーターなどに最適な希土類ボンド磁石とその製造方
法に係り、希土類元素の含有量が少ない特定組成のFe
−V−B−R、Fe−V−B−R−M(M=Al,S
i)合金溶湯を回転ロールを用いた超急冷法、スプラッ
ト急冷法、ガスアトマイズ法あるいはこれらの併用法に
てアモルファス組織とし、特定の熱処理にて体心正方晶
Fe3P型結晶構造を有する鉄を主成分とするホウ化物
相とNd2Fe14B型結晶構造の構成相との微細結晶集
合体をからなる合金粉末を得、これを樹脂にて結合する
ことにより、ハードフェライト磁石では得られなかった
5kG以上の残留磁束密度Brを有するFe−B−R系
ボンド磁石を得る希土類ボンド磁石とその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】静電現像用マグネットロール、電装品用
モーター、アクチュエーターなどに使用される永久磁石
は主にハードフェライト磁石に限定されていたが、低温
でのiHc低下に伴う低温減磁特性が有ること、セラミ
ックス材質のために機械的強度が低くて割れ、欠けが発
生し易いこと、複雑な形状が得難いことなどの問題があ
った。
モーター、アクチュエーターなどに使用される永久磁石
は主にハードフェライト磁石に限定されていたが、低温
でのiHc低下に伴う低温減磁特性が有ること、セラミ
ックス材質のために機械的強度が低くて割れ、欠けが発
生し易いこと、複雑な形状が得難いことなどの問題があ
った。
【0003】今日、自動車は省資源のため車両の軽量化
による燃費の向上が強く要求されており、自動車用電装
品はより一層の小型、軽量化が求められている。また、
自動車用電装品以外の家電用モーターなどの用途におい
ても、性能対重量比を最大にするための設計が検討され
ており、現在のモーター構造では磁石材料としてBrが
5〜7kG程度のものが最適とされている。すなわち、
使用する磁石材料のBrが8kG以上の場合、現在のモ
ーター構造では磁路となる回転子やステーターの鉄板の
断面積を増大させる必要があり、重量の増大を招来する
が、Brが5〜7kGであれば性能対重量比を最大にす
ることができる。
による燃費の向上が強く要求されており、自動車用電装
品はより一層の小型、軽量化が求められている。また、
自動車用電装品以外の家電用モーターなどの用途におい
ても、性能対重量比を最大にするための設計が検討され
ており、現在のモーター構造では磁石材料としてBrが
5〜7kG程度のものが最適とされている。すなわち、
使用する磁石材料のBrが8kG以上の場合、現在のモ
ーター構造では磁路となる回転子やステーターの鉄板の
断面積を増大させる必要があり、重量の増大を招来する
が、Brが5〜7kGであれば性能対重量比を最大にす
ることができる。
【0004】従って、小型モーター用の磁石材料は磁気
特性的には特に5kG以上の残留磁束密度Brが要求さ
れているが、従来のハードフェライト磁石では得ること
ができない。例えばNd−Fe−B系ボンド磁石ではか
かる磁気特性を満足するが、金属の分離精製や還元反応
に多大の工程並びに大規模な設備を要するNd等を10
〜15at%含有しているため、ハードフェライト磁石
に比較して著しく高価であり、現在のところ大量生産が
可能で安価に提供できるBrが5〜7kG程度の磁石材
料は、見出されていない。
特性的には特に5kG以上の残留磁束密度Brが要求さ
れているが、従来のハードフェライト磁石では得ること
ができない。例えばNd−Fe−B系ボンド磁石ではか
かる磁気特性を満足するが、金属の分離精製や還元反応
に多大の工程並びに大規模な設備を要するNd等を10
〜15at%含有しているため、ハードフェライト磁石
に比較して著しく高価であり、現在のところ大量生産が
可能で安価に提供できるBrが5〜7kG程度の磁石材
料は、見出されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、Nd−Fe−B
系磁石において、最近、Nd4Fe77B19(at%)近
傍でFe3B型化合物を主相とする磁石材料が提案
(R.Coehoorn等、J.de Phys.,C
8,1988,669〜670頁)された。この磁石材
料はアモルファスリボンを熱処理することにより、準安
定なFe3Bと準安定相のNd2Fe14Bの結晶集合組織
を有する磁石材料が得られるが、iHcが2〜3kOe
程度と低く、またこのiHcを得るための熱処理条件が
狭く限定され、工業生産上実用的でない。
系磁石において、最近、Nd4Fe77B19(at%)近
傍でFe3B型化合物を主相とする磁石材料が提案
(R.Coehoorn等、J.de Phys.,C
8,1988,669〜670頁)された。この磁石材
料はアモルファスリボンを熱処理することにより、準安
定なFe3Bと準安定相のNd2Fe14Bの結晶集合組織
を有する磁石材料が得られるが、iHcが2〜3kOe
程度と低く、またこのiHcを得るための熱処理条件が
狭く限定され、工業生産上実用的でない。
【0006】このFe3B型化合物を主相とする磁石材
料に添加元素を加えて多成分化し、性能向上を図った研
究が発表されている。その1つは希土類元素にNdのほ
かにDyとTbを用いてiHcの向上を図るものである
が、高価な元素を添加する問題のほか、添加希土類元素
はその磁気モーメントがNdやFeの磁気モーメントと
反平行して結合するため磁化が減少する問題がある
(R.Coehoorn、J.Magn,Magn,M
at.、83(1990)228〜230頁)。
料に添加元素を加えて多成分化し、性能向上を図った研
究が発表されている。その1つは希土類元素にNdのほ
かにDyとTbを用いてiHcの向上を図るものである
が、高価な元素を添加する問題のほか、添加希土類元素
はその磁気モーメントがNdやFeの磁気モーメントと
反平行して結合するため磁化が減少する問題がある
(R.Coehoorn、J.Magn,Magn,M
at.、83(1990)228〜230頁)。
【0007】他の研究(Shen Bao−genら,
J.Magn, Magn,Mat.、89(199
1)335〜340頁)として、 Feの一部をCoに
て置換してキュリー温度を上昇させ、iHcの温度係数
を改善するものであるが、Coの添加にともないBrを
低下させる問題がある。
J.Magn, Magn,Mat.、89(199
1)335〜340頁)として、 Feの一部をCoに
て置換してキュリー温度を上昇させ、iHcの温度係数
を改善するものであるが、Coの添加にともないBrを
低下させる問題がある。
【0008】いずれにしてもFe3B型Nd−Fe−B
系磁石は、超急冷法によりアモルファス化した後、熱処
理してハード磁石材料化できるが、iHcが低く、かつ
前記熱処理条件が狭く、添加元素にて高iHc化を図る
と磁気エネルギー積が低下するなど、安定した工業生産
ができず、ハードフェライト磁石の代替えとして安価に
提供することができない。
系磁石は、超急冷法によりアモルファス化した後、熱処
理してハード磁石材料化できるが、iHcが低く、かつ
前記熱処理条件が狭く、添加元素にて高iHc化を図る
と磁気エネルギー積が低下するなど、安定した工業生産
ができず、ハードフェライト磁石の代替えとして安価に
提供することができない。
【0009】この発明は、Fe3B型Fe−B−R系磁
石(Rは希土類元素)に着目して、iHcと(BH)m
axを向上させ、安定した工業生産が可能な製造方法の
確立と、5kG以上の残留磁束密度Brを有しハードフ
ェライト磁石に匹敵するコストパフォーマンスを有し、
安価に提供できるFe3B型Nd−Fe−B系ボンド磁
石とその製造方法の提供を目的としている。
石(Rは希土類元素)に着目して、iHcと(BH)m
axを向上させ、安定した工業生産が可能な製造方法の
確立と、5kG以上の残留磁束密度Brを有しハードフ
ェライト磁石に匹敵するコストパフォーマンスを有し、
安価に提供できるFe3B型Nd−Fe−B系ボンド磁
石とその製造方法の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、Fe3B型
系Fe−B−R磁石のiHcと(BH)maxを向上さ
せ、安定した工業生産が可能な製造方法を目的に種々検
討した結果、希土類元素の含有量が少なく、Vあるいは
さらにAl、Siの少なくとも1種を少量添加した鉄基
の特定組成の合金溶湯を超急冷法等にてアモルファス組
織となし、特定の昇温速度による熱処理にて微細結晶集
合体を得ることにより、ハードフェライト磁石では得ら
れなかった5kG以上の残留磁束密度Brを有するボン
ド磁石が得られることを知見し、この発明を完成した。
系Fe−B−R磁石のiHcと(BH)maxを向上さ
せ、安定した工業生産が可能な製造方法を目的に種々検
討した結果、希土類元素の含有量が少なく、Vあるいは
さらにAl、Siの少なくとも1種を少量添加した鉄基
の特定組成の合金溶湯を超急冷法等にてアモルファス組
織となし、特定の昇温速度による熱処理にて微細結晶集
合体を得ることにより、ハードフェライト磁石では得ら
れなかった5kG以上の残留磁束密度Brを有するボン
ド磁石が得られることを知見し、この発明を完成した。
【0011】この発明は、組成式をFe100-x-y-zVxB
yRz (但しRはPrまたはNdの1種または2種)と
表し、あるいはさらに、組成式をFe100-x-y-z VxB
yRzMw (但しRはPrまたはNdの1種または2
種、MはAlまたはSiの1種または2種)と表し、組
成範囲を限定する記号x、y、z、wが下記値を満足
し、体心正方晶Fe3P型結晶構造を有する鉄を主成分
とするホウ化物相とNd2Fe14B型結晶構造を有する
構成相とが同一粉末粒子中に共存し、各構成相の平均結
晶粒径が5nm〜100nmの範囲内のとき、実用的に
必要な4kOe以上の固有保持力を発現し、平均粒径が
3μm〜500μmである粉末を樹脂にて結合して所要
形状に成型固化することにより、室温付近で準安定な結
晶構造相が分解することなく、ボンド磁石として利用可
能な形態として提供できる。 0.01≦x≦2at% 16≦y≦22at% 3≦z≦5.5at% 0.1≦w≦3at%
yRz (但しRはPrまたはNdの1種または2種)と
表し、あるいはさらに、組成式をFe100-x-y-z VxB
yRzMw (但しRはPrまたはNdの1種または2
種、MはAlまたはSiの1種または2種)と表し、組
成範囲を限定する記号x、y、z、wが下記値を満足
し、体心正方晶Fe3P型結晶構造を有する鉄を主成分
とするホウ化物相とNd2Fe14B型結晶構造を有する
構成相とが同一粉末粒子中に共存し、各構成相の平均結
晶粒径が5nm〜100nmの範囲内のとき、実用的に
必要な4kOe以上の固有保持力を発現し、平均粒径が
3μm〜500μmである粉末を樹脂にて結合して所要
形状に成型固化することにより、室温付近で準安定な結
晶構造相が分解することなく、ボンド磁石として利用可
能な形態として提供できる。 0.01≦x≦2at% 16≦y≦22at% 3≦z≦5.5at% 0.1≦w≦3at%
【0012】また、この発明は、(1)組成式をFe
100-x-y-zVxByRz (但しRはPrまたはNdの1種
または2種)と表し、あるいはさらに、組成式をFe
100-x-y-zV xByRzMw (但しRはPrまたはNd
の1種または2種、MはAlまたはSiの1種または2
種)と表し、組成範囲を限定する記号x、y、z、wが
上述の値を満足する合金溶湯を回転ロールを用いた超急
冷法、スプラット急冷法、ガスアトマイズ法あるいはこ
れらを組み合せて急冷し、実質的に90%以上をアモル
ファス組織となし、(2)さらに熱処理の際に、Fe3
P型結晶構造を有する鉄を主成分とするホウ化物相が析
出する温度付近からの昇温温度を1℃/分〜15℃/分
で昇温して620℃〜750℃で10秒間〜6時間保持
する熱処理を施し、(3)Fe3P型結晶構造を有する
鉄を主成分とするホウ化物相と、Nd2Fe14B型結晶
構造を有す構成相とが同一粉末粒子中に共存し、各構成
相の平均結晶粒径が5nm〜100nmの範囲にある微
結晶集合体を得たのち、(4)平均粒径3μm〜500
μmに粉砕して得られた磁石合金粉末を樹脂にて結合し
たことを特徴とする希土類ボンド磁石の製造方法であ
る。
100-x-y-zVxByRz (但しRはPrまたはNdの1種
または2種)と表し、あるいはさらに、組成式をFe
100-x-y-zV xByRzMw (但しRはPrまたはNd
の1種または2種、MはAlまたはSiの1種または2
種)と表し、組成範囲を限定する記号x、y、z、wが
上述の値を満足する合金溶湯を回転ロールを用いた超急
冷法、スプラット急冷法、ガスアトマイズ法あるいはこ
れらを組み合せて急冷し、実質的に90%以上をアモル
ファス組織となし、(2)さらに熱処理の際に、Fe3
P型結晶構造を有する鉄を主成分とするホウ化物相が析
出する温度付近からの昇温温度を1℃/分〜15℃/分
で昇温して620℃〜750℃で10秒間〜6時間保持
する熱処理を施し、(3)Fe3P型結晶構造を有する
鉄を主成分とするホウ化物相と、Nd2Fe14B型結晶
構造を有す構成相とが同一粉末粒子中に共存し、各構成
相の平均結晶粒径が5nm〜100nmの範囲にある微
結晶集合体を得たのち、(4)平均粒径3μm〜500
μmに粉砕して得られた磁石合金粉末を樹脂にて結合し
たことを特徴とする希土類ボンド磁石の製造方法であ
る。
【0013】組成の限定理由 希土類元素RはPrまたはNdの1種また2種を特定量
含有のときのみ、高い磁気特性が得られ、他の希土類、
例えばCe、LaではiHcが2kOe以上の特性が得
られず、またSm以降の中希土類元素、重希土類元素は
磁気特性の劣化を招来するとともに磁石を高価格にする
ため好ましくない。Rは、3at%未満では4kOe以
上のiHcが得られず、また5.5at%を超えるとF
e3B相が生成せず、硬磁性を示さない準安定相のR2F
e23B3相が折出しiHcは著しく低下するので好まし
くないため、3〜5.5at%の範囲とする。
含有のときのみ、高い磁気特性が得られ、他の希土類、
例えばCe、LaではiHcが2kOe以上の特性が得
られず、またSm以降の中希土類元素、重希土類元素は
磁気特性の劣化を招来するとともに磁石を高価格にする
ため好ましくない。Rは、3at%未満では4kOe以
上のiHcが得られず、また5.5at%を超えるとF
e3B相が生成せず、硬磁性を示さない準安定相のR2F
e23B3相が折出しiHcは著しく低下するので好まし
くないため、3〜5.5at%の範囲とする。
【0014】Bは、16at%未満および22at%を
超えると4kOe以上のiHcが得られないため、16
〜22at%の範囲とする。
超えると4kOe以上のiHcが得られないため、16
〜22at%の範囲とする。
【0015】Vは、iHcの向上に有効であるが、0.
01at%未満ではかかる効果が得られず、10at%
を超えるとBrおよび減磁曲線の角形性が著しく低下
し、6kG以上のBrが得られないため、0.01〜1
0at%の範囲とする。
01at%未満ではかかる効果が得られず、10at%
を超えるとBrおよび減磁曲線の角形性が著しく低下
し、6kG以上のBrが得られないため、0.01〜1
0at%の範囲とする。
【0016】Al、Siは熱処理温度範囲を拡大してか
つ減磁曲線の角型性を改善し、磁気特性のBr、(B
H)maxを増大させる効果を有し、かかる効果を得る
には少なくとも0.1at%以上の添加が必要である
が、3at%を超えるとかえって角型性を劣化させ、
(BH)maxも低下するため、0.1〜3at%の範
囲とする。
つ減磁曲線の角型性を改善し、磁気特性のBr、(B
H)maxを増大させる効果を有し、かかる効果を得る
には少なくとも0.1at%以上の添加が必要である
が、3at%を超えるとかえって角型性を劣化させ、
(BH)maxも低下するため、0.1〜3at%の範
囲とする。
【0017】Feは、上述の元素の含有残余を占める。
【0018】粉末の構成相の限定理由 この発明によるボンド磁石構成する合金粉末は、1.6
Tという高い飽和磁化を持つ体心正方晶Fe3P型結晶
構造を有する鉄を主成分とするホウ化物相を主相とする
ことを特徴としている。このホウ化物相はFe3Bまた
はその中のFeの一分がCoで置換されている。このホ
ウ化物相は特定の範囲で準安定的に空間群P4/nmn
のNd2Fe14B型結晶構造を有するNd2(Fe,N
i)14B強磁性相と共存できる。これらのホウ化物相と
強磁性相が共存することが高い磁束密度と十分なiHc
を得るためには必須であり、同一組成であっても、例え
ば鋳造法などではその正方に起因して、C16型結晶構
造を有するFe2B相と体心正方晶のα−Fe相とが主
相となると、高い磁化が得られるが、iHCは1kOe
以下に劣化して磁石として使用できなくなるため好まし
くない。
Tという高い飽和磁化を持つ体心正方晶Fe3P型結晶
構造を有する鉄を主成分とするホウ化物相を主相とする
ことを特徴としている。このホウ化物相はFe3Bまた
はその中のFeの一分がCoで置換されている。このホ
ウ化物相は特定の範囲で準安定的に空間群P4/nmn
のNd2Fe14B型結晶構造を有するNd2(Fe,N
i)14B強磁性相と共存できる。これらのホウ化物相と
強磁性相が共存することが高い磁束密度と十分なiHc
を得るためには必須であり、同一組成であっても、例え
ば鋳造法などではその正方に起因して、C16型結晶構
造を有するFe2B相と体心正方晶のα−Fe相とが主
相となると、高い磁化が得られるが、iHCは1kOe
以下に劣化して磁石として使用できなくなるため好まし
くない。
【0019】結晶粒径、粉末粒径の限定理由 この発明のボンド磁石を構成する合金粉末中に共存する
体心正方晶Fe3P型結晶構造を有する鉄を主成分とす
るホウ化物相とNd2Fe14B型結晶構造は、いずれも
強磁性相であるが、前者相は単独では磁気的に軟質であ
り、後者相が共存することがiHcを発現するのに不可
欠である。しかし、単に両相が共存するだけでは不十分
であり、両者の平均結晶粒径が5nm〜100nmの範
囲にないと、減磁曲線の第2象限の角形性が悪化して、
永久磁石としては動作点において十分な磁束を取り出す
ことができないため、平均結晶粒径は5nm〜100n
mに限定する。複雑形状や薄肉形状の磁石が得られるボ
ンド磁石としての特徴を生かし、高精度の成型を行うに
は、粉末の粒径は十分小さいことが必要であるが、アト
マイズで得られる粒径が100μmを越える合金粉末は
急冷時に十分粉末内部まで冷却されず大部分がα−Fe
相となるため、熱処理を施してもFe3B並びにNd2F
e14B相が析出せずに、硬磁性材料となり得ない。ま
た、3μm未満の粒径では、比表面積増大に伴い多量の
樹脂を使用する必要があり、充填密度が低下して好まし
くないため、粉末粒径を3μm〜500μmに限定す
る。
体心正方晶Fe3P型結晶構造を有する鉄を主成分とす
るホウ化物相とNd2Fe14B型結晶構造は、いずれも
強磁性相であるが、前者相は単独では磁気的に軟質であ
り、後者相が共存することがiHcを発現するのに不可
欠である。しかし、単に両相が共存するだけでは不十分
であり、両者の平均結晶粒径が5nm〜100nmの範
囲にないと、減磁曲線の第2象限の角形性が悪化して、
永久磁石としては動作点において十分な磁束を取り出す
ことができないため、平均結晶粒径は5nm〜100n
mに限定する。複雑形状や薄肉形状の磁石が得られるボ
ンド磁石としての特徴を生かし、高精度の成型を行うに
は、粉末の粒径は十分小さいことが必要であるが、アト
マイズで得られる粒径が100μmを越える合金粉末は
急冷時に十分粉末内部まで冷却されず大部分がα−Fe
相となるため、熱処理を施してもFe3B並びにNd2F
e14B相が析出せずに、硬磁性材料となり得ない。ま
た、3μm未満の粒径では、比表面積増大に伴い多量の
樹脂を使用する必要があり、充填密度が低下して好まし
くないため、粉末粒径を3μm〜500μmに限定す
る。
【0020】この発明によるボンド磁石は等方性磁石で
あり、以下に示す圧縮成型、射出成型、押し出し成型、
圧延成型、樹脂含浸法など公知のいずれの製造方法であ
ってもよい。圧縮成型の場合は、磁性粉末に熱硬化性樹
脂、カップリング剤、滑剤等を添加混連したのち、圧縮
成型して加熱樹脂を硬化して得られる。射出成型、押し
出し成型、圧延成型の場合は、磁性粉末に熱可塑性樹
脂、カップリング剤、滑剤等を添加混連したのち、射出
成型、押し出し成型、圧延成型のいずれかの方法にて成
型して得られる。樹脂含浸法においては、磁性粉末を圧
縮成型後、必要に応じて熱処理した後、熱硬化性樹脂を
含浸させ、加熱して樹脂を硬化させて得る。また、磁性
粉末を圧縮成型後、必要に応じて熱処理した後、熱可塑
性樹脂を含浸させて得る。
あり、以下に示す圧縮成型、射出成型、押し出し成型、
圧延成型、樹脂含浸法など公知のいずれの製造方法であ
ってもよい。圧縮成型の場合は、磁性粉末に熱硬化性樹
脂、カップリング剤、滑剤等を添加混連したのち、圧縮
成型して加熱樹脂を硬化して得られる。射出成型、押し
出し成型、圧延成型の場合は、磁性粉末に熱可塑性樹
脂、カップリング剤、滑剤等を添加混連したのち、射出
成型、押し出し成型、圧延成型のいずれかの方法にて成
型して得られる。樹脂含浸法においては、磁性粉末を圧
縮成型後、必要に応じて熱処理した後、熱硬化性樹脂を
含浸させ、加熱して樹脂を硬化させて得る。また、磁性
粉末を圧縮成型後、必要に応じて熱処理した後、熱可塑
性樹脂を含浸させて得る。
【0021】この発明において、ボンド磁石中の磁性粉
末の重量比は、前記製法により異なるが、70〜99.
5wt%であり、残部0.5〜30wt%が樹脂その他
である。圧縮成型の場合、磁性粉末の重量比は95〜9
9.5wt%、射出成型の場合、磁性粉末の充填率は9
0〜95wt%、樹脂含浸法の場合、磁性粉末の重量比
は96〜99.5wt%が好ましい。この発明における
合成樹脂は、熱硬化性、熱可塑性のいずれの性質を有す
るものも利用できるが、熱的に安定な樹脂が好ましく、
例えば、ポリアミド、ポリイミド、フェノール樹脂、弗
素樹脂、けい素樹脂、エポキシ樹脂などを適宜選定でき
る。
末の重量比は、前記製法により異なるが、70〜99.
5wt%であり、残部0.5〜30wt%が樹脂その他
である。圧縮成型の場合、磁性粉末の重量比は95〜9
9.5wt%、射出成型の場合、磁性粉末の充填率は9
0〜95wt%、樹脂含浸法の場合、磁性粉末の重量比
は96〜99.5wt%が好ましい。この発明における
合成樹脂は、熱硬化性、熱可塑性のいずれの性質を有す
るものも利用できるが、熱的に安定な樹脂が好ましく、
例えば、ポリアミド、ポリイミド、フェノール樹脂、弗
素樹脂、けい素樹脂、エポキシ樹脂などを適宜選定でき
る。
【0022】製造条件の限定理由 この発明において、上述の特定組成の合金溶湯を超急冷
法にてアモルファスとなし、Fe3P型結晶構造を有す
る鉄を主成分とするホウ化物相が析出する温度付近から
の昇温温度を1℃/分〜15℃/分で昇温して620℃
〜750℃で10秒間〜6時間保持する熱処理を施すこ
とにより、熱力学的には準安定相であるFe3P型結晶
構造を持つFe3B相と、Nd2Fe14B型結晶構造を有
する強磁性相が共存し、各構成相の平均結晶粒径が5n
m〜100nmの範囲にある 微結晶集合体を得ること
が最も重要であり、合金溶湯の超急冷処理には公知の回
転ロールを用いた超急冷法を採用できるが、実質的に9
0%以上のアモルファスが得られれば、回転ロールを用
いた超急冷法の他にもスプラット急冷法、ガスアトマイ
ズ法あるいはこれらを組み合わせた急冷方法を採用して
もよい。例えば、Cu製ロールを用いる場合は、そのロ
ール表面周速度が10〜50m/秒の範囲が好適な組織
が得られるため好ましい。すなわち周速度が10m/秒
未満ではアモルファスとならずα−Fe相の析出量が増
大して好ましくなく、ロール表面周速度が50m/秒を
超えると、急冷された合金が連続的なリボンとして生成
せず、合金片が飛散し、装置から合金を回収する際の回
収率や回収能率が低下して好ましくない。ただし、微量
のα−Fe相が急冷薄帯中に存在しても特性を著しく低
下させるものでなく許容される。
法にてアモルファスとなし、Fe3P型結晶構造を有す
る鉄を主成分とするホウ化物相が析出する温度付近から
の昇温温度を1℃/分〜15℃/分で昇温して620℃
〜750℃で10秒間〜6時間保持する熱処理を施すこ
とにより、熱力学的には準安定相であるFe3P型結晶
構造を持つFe3B相と、Nd2Fe14B型結晶構造を有
する強磁性相が共存し、各構成相の平均結晶粒径が5n
m〜100nmの範囲にある 微結晶集合体を得ること
が最も重要であり、合金溶湯の超急冷処理には公知の回
転ロールを用いた超急冷法を採用できるが、実質的に9
0%以上のアモルファスが得られれば、回転ロールを用
いた超急冷法の他にもスプラット急冷法、ガスアトマイ
ズ法あるいはこれらを組み合わせた急冷方法を採用して
もよい。例えば、Cu製ロールを用いる場合は、そのロ
ール表面周速度が10〜50m/秒の範囲が好適な組織
が得られるため好ましい。すなわち周速度が10m/秒
未満ではアモルファスとならずα−Fe相の析出量が増
大して好ましくなく、ロール表面周速度が50m/秒を
超えると、急冷された合金が連続的なリボンとして生成
せず、合金片が飛散し、装置から合金を回収する際の回
収率や回収能率が低下して好ましくない。ただし、微量
のα−Fe相が急冷薄帯中に存在しても特性を著しく低
下させるものでなく許容される。
【0023】この発明において、上述の特定組成の合金
溶湯を超急冷法にて実質的に90%以上をアモルファス
となした後、磁気特性が最高となる熱処理は組成に依存
するが、熱処理温度が620℃未満ではNd2Fe14B
相が析出せず、4kOe以上のiHcが得られず、また
750℃を超えると熱平衡相であるα−Fe相とFe2
BまたはNd1.1Fe4B4相が生成してiHcが発現し
ないため、熱処理温度は620〜750℃以下に限定す
る。熱処理雰囲気はArガス中などの不活性ガス雰囲気
が好ましい。熱処理時間は短くてもよいが、10秒未満
では十分なミクロ組織の生成が行われず、iHc及び減
磁曲線の角型性が劣化し、また6時間を超えると3kO
e以上のiHcが得られないので、熱処理保持時間を1
0秒〜6時間に限定する。
溶湯を超急冷法にて実質的に90%以上をアモルファス
となした後、磁気特性が最高となる熱処理は組成に依存
するが、熱処理温度が620℃未満ではNd2Fe14B
相が析出せず、4kOe以上のiHcが得られず、また
750℃を超えると熱平衡相であるα−Fe相とFe2
BまたはNd1.1Fe4B4相が生成してiHcが発現し
ないため、熱処理温度は620〜750℃以下に限定す
る。熱処理雰囲気はArガス中などの不活性ガス雰囲気
が好ましい。熱処理時間は短くてもよいが、10秒未満
では十分なミクロ組織の生成が行われず、iHc及び減
磁曲線の角型性が劣化し、また6時間を超えると3kO
e以上のiHcが得られないので、熱処理保持時間を1
0秒〜6時間に限定する。
【0024】この発明において重要な特徴として、熱処
理に際してFe3P型結晶構造を有する鉄を主成分とす
るホウ化物相が析出する温度からの昇温速度があり、1
℃/分未満の昇温速度では、昇温中にNd2Fe14B相
とFe3B相の結晶粒径が大きく成長しすぎてiHcが
劣化し、4kOe以上のiHcが得られない。また、1
5℃/分を超える昇温速度では、620℃を通過してか
ら生成するNd2Fe14B相の析出が十分に行われず、
α−Fe相の析出量が増大して、磁化曲線の第2象限に
Br点近傍に磁化の低下のある減磁曲線となり、(B
H)maxが劣化するため好ましくない。ただし、微量
のα−Fe相の存在は許容できる。なお、熱処理に際し
てFe3P型結晶構造を有する鉄を主成分とするホウ化
物相が析出する温度未満まではその昇温速度は任意であ
り、急速加熱などを適用して処理能率を高めることがで
きる。
理に際してFe3P型結晶構造を有する鉄を主成分とす
るホウ化物相が析出する温度からの昇温速度があり、1
℃/分未満の昇温速度では、昇温中にNd2Fe14B相
とFe3B相の結晶粒径が大きく成長しすぎてiHcが
劣化し、4kOe以上のiHcが得られない。また、1
5℃/分を超える昇温速度では、620℃を通過してか
ら生成するNd2Fe14B相の析出が十分に行われず、
α−Fe相の析出量が増大して、磁化曲線の第2象限に
Br点近傍に磁化の低下のある減磁曲線となり、(B
H)maxが劣化するため好ましくない。ただし、微量
のα−Fe相の存在は許容できる。なお、熱処理に際し
てFe3P型結晶構造を有する鉄を主成分とするホウ化
物相が析出する温度未満まではその昇温速度は任意であ
り、急速加熱などを適用して処理能率を高めることがで
きる。
【0025】結晶構造 この発明による希土類磁石並びに希土類磁石合金粉末の
結晶相は、Fe3P型結晶構造を有する鉄を主成分とす
るホウ化物を主相とし、Nd2Fe14B型結晶構造を有
する強磁性相を有し、平均結晶粒径が5nm〜100n
mの微細結晶集合体からなることを特徴としている。こ
の発明において、磁石合金の平均結晶粒径が100nm
を超えると、減磁曲線の角型性が著しく劣化し、Br≧
5kG、(BH)max≧6MGOeの磁気特性を得る
ことができない。また、平均結晶粒径は細かいほど好ま
しいが、5nm未満の平均結晶粒径を得ることは工業生
産上困難であるため、下限を5nmとする。
結晶相は、Fe3P型結晶構造を有する鉄を主成分とす
るホウ化物を主相とし、Nd2Fe14B型結晶構造を有
する強磁性相を有し、平均結晶粒径が5nm〜100n
mの微細結晶集合体からなることを特徴としている。こ
の発明において、磁石合金の平均結晶粒径が100nm
を超えると、減磁曲線の角型性が著しく劣化し、Br≧
5kG、(BH)max≧6MGOeの磁気特性を得る
ことができない。また、平均結晶粒径は細かいほど好ま
しいが、5nm未満の平均結晶粒径を得ることは工業生
産上困難であるため、下限を5nmとする。
【0026】
【作用】この発明は、希土類元素の含有量が少ない特定
組成のFe−V−B−R合金溶湯(RはNdまたはP
r)あるいはFe−V−B−R−M合金溶湯(MはA
l、Siの1種もしくは2種)を前述の超急冷法にて実
質的に90%以上をアモルファス組織となし、得られた
リボン、フレーク、球状粉末をFe3B析出温度以上か
ら1〜15℃/分の昇温速度で昇温した後、620〜7
50℃で10秒〜6時間保持する熱処理を施すことによ
り、熱力学的には、準安定相であるFe3P型結晶構造
をもつFe3B相とNd2Fe14B型結晶構造を有する強
磁性相が共存し、各構造相の平均結晶粒径が5nm〜1
00nmの範囲にある微結晶集合体を得る。この際、V
を含有しない組成では700℃を越えると熱平衡相であ
るα−Fe相とFe2B相またはNd1.1Fe4B4が生成
してiHcが発現しないが、V含有組成ではFe3B相
とNd2Fe14B相がVを添加しない組成に比べ熱的に
より安定となり、620℃〜750℃程度の広い温度範
囲でVを含有しない組成より高い iHcが発現する。
さらにVと同時にAl、Siを1種あるいは2種含有す
ることにより、V含有時のBr、減磁曲線の角形の劣化
を改善することができ、iHc≧4kG、Br≧6k
G、(BH)max≧6MGOeの磁気特性を有するボ
ンド磁石を得ることができる。
組成のFe−V−B−R合金溶湯(RはNdまたはP
r)あるいはFe−V−B−R−M合金溶湯(MはA
l、Siの1種もしくは2種)を前述の超急冷法にて実
質的に90%以上をアモルファス組織となし、得られた
リボン、フレーク、球状粉末をFe3B析出温度以上か
ら1〜15℃/分の昇温速度で昇温した後、620〜7
50℃で10秒〜6時間保持する熱処理を施すことによ
り、熱力学的には、準安定相であるFe3P型結晶構造
をもつFe3B相とNd2Fe14B型結晶構造を有する強
磁性相が共存し、各構造相の平均結晶粒径が5nm〜1
00nmの範囲にある微結晶集合体を得る。この際、V
を含有しない組成では700℃を越えると熱平衡相であ
るα−Fe相とFe2B相またはNd1.1Fe4B4が生成
してiHcが発現しないが、V含有組成ではFe3B相
とNd2Fe14B相がVを添加しない組成に比べ熱的に
より安定となり、620℃〜750℃程度の広い温度範
囲でVを含有しない組成より高い iHcが発現する。
さらにVと同時にAl、Siを1種あるいは2種含有す
ることにより、V含有時のBr、減磁曲線の角形の劣化
を改善することができ、iHc≧4kG、Br≧6k
G、(BH)max≧6MGOeの磁気特性を有するボ
ンド磁石を得ることができる。
【0027】
実施例1 表1のNo.1〜4の組成となるように、純度99.5
%以上のFe、V、B、Nd、Pr、Al、Siの金属
を用いて、総量が30grとなるように秤量し、底部に
直径0.8mmのオリフィスを有する石英るつぼ内に投
入し、圧力56cmHgのAr雰囲気中で高周波加熱に
より溶解し、溶解温度を1300℃にした後、湯面をA
rガスにより加圧して室温にてロール周速度20m/秒
にて高速回転するCu製ロールの外周面に0.7mmの
高さから溶湯を噴出させて、幅2〜3mm、厚み30〜
40μmの超急冷薄帯を作製した。得られた超急冷薄帯
をCuKαの特性X線によりアモルファスであることを
確認した。
%以上のFe、V、B、Nd、Pr、Al、Siの金属
を用いて、総量が30grとなるように秤量し、底部に
直径0.8mmのオリフィスを有する石英るつぼ内に投
入し、圧力56cmHgのAr雰囲気中で高周波加熱に
より溶解し、溶解温度を1300℃にした後、湯面をA
rガスにより加圧して室温にてロール周速度20m/秒
にて高速回転するCu製ロールの外周面に0.7mmの
高さから溶湯を噴出させて、幅2〜3mm、厚み30〜
40μmの超急冷薄帯を作製した。得られた超急冷薄帯
をCuKαの特性X線によりアモルファスであることを
確認した。
【0028】この超急冷薄帯をArガス中で580℃ま
で急速加熱した後、580℃以上を表1に示す昇温速度
で昇温し、表1に示す熱処理温度で10分間保持し、そ
の後室温まで冷却して薄帯を取り出し、幅2〜3mm、
厚み30〜40μm、長さ3〜5mmの試料を作製し、
VSMを用いて磁気特性を測定した。測定結果を表2に
示す。なお、試料の測定結果は、正方晶と斜方晶が混在
するFe3B相が主相で、Nd2Fe14B相とα−Fe相
が混在する多相組織であり、平均結晶粒径はいずれも1
00nm以下であった。なお、Vはこれらの各相でFe
の一部を置換するが、Al、Siについては添加量が少
ない上、超微細結晶であるため分析不能であった。この
薄帯を粉砕して、粒径が5〜120μmにわたって分布
する平均粒径60μmの粉末を得たのち、粉末98wt
%に対してエポキシ樹脂を2wt%の割合で混合したの
ち、6ton/cm2の圧力で圧縮成型し、150℃で
硬化処理してボンド磁石を得た。このボンド磁石の密度
は6.0gr/cm3であり、磁石特性を表2に示す。
で急速加熱した後、580℃以上を表1に示す昇温速度
で昇温し、表1に示す熱処理温度で10分間保持し、そ
の後室温まで冷却して薄帯を取り出し、幅2〜3mm、
厚み30〜40μm、長さ3〜5mmの試料を作製し、
VSMを用いて磁気特性を測定した。測定結果を表2に
示す。なお、試料の測定結果は、正方晶と斜方晶が混在
するFe3B相が主相で、Nd2Fe14B相とα−Fe相
が混在する多相組織であり、平均結晶粒径はいずれも1
00nm以下であった。なお、Vはこれらの各相でFe
の一部を置換するが、Al、Siについては添加量が少
ない上、超微細結晶であるため分析不能であった。この
薄帯を粉砕して、粒径が5〜120μmにわたって分布
する平均粒径60μmの粉末を得たのち、粉末98wt
%に対してエポキシ樹脂を2wt%の割合で混合したの
ち、6ton/cm2の圧力で圧縮成型し、150℃で
硬化処理してボンド磁石を得た。このボンド磁石の密度
は6.0gr/cm3であり、磁石特性を表2に示す。
【0029】比較例 表1のNo.5の組成となるように純度99.5%以上
のFe、B、Ndを用いて実施例1と同条件で超急冷薄
帯を作製した。得られた薄帯を実施例1と同一条件の熱
処理を施し、冷却後に実施例1と同条件で粉砕して、平
均粒径60μmの粉末を得たのち、実施例1と同一条件
にてボンド磁石を作成した。得られたボンド磁石の磁石
特性を表2に示す
のFe、B、Ndを用いて実施例1と同条件で超急冷薄
帯を作製した。得られた薄帯を実施例1と同一条件の熱
処理を施し、冷却後に実施例1と同条件で粉砕して、平
均粒径60μmの粉末を得たのち、実施例1と同一条件
にてボンド磁石を作成した。得られたボンド磁石の磁石
特性を表2に示す
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【発明の効果】この発明は、希土類元素の含有量が少な
い特定組成のFe−V−B−R合金溶湯(RはNdまた
はPr)あるいはFe−V−B−R−M合金溶湯(Mは
Al、Siの1種もしくは2種)を前述の超急冷法にて
実質的に90%以上をアモルファス組織となし、得られ
たリボン、フレーク、球状粉末を得、これに特定条件の
熱処理を施すことにより、熱力学的には準安定相である
Fe3P型結晶構造をもつFe3B相とNd2Fe14B型
結晶構造を有する強磁性相が共存し、各構成相の平均結
晶粒径が5nm〜100nmの範囲にある微結晶集合体
を得る。この際、Vを含有しない組成では700℃を越
えると熱平衡相であるα−Fe相とFe2B相またはN
d1.1Fe4B4が生成してiHcが発現しないが、V含
有組成ではFe3B相とNd2Fe14B相がVを添加しな
い組成に比べ、熱的により安定となり620℃〜750
℃程度の広い温度範囲でVを含有しない組成より高い
iHcが発現する。さらにVと同時にAl、Siを1種
あるいは2種含有することにより、V含有時のBr、減
磁曲線の角形の劣化が改善されることにより、iHc≧
4kG、Br≧6kG、(BH)max≧6MGOeの
磁気特性を有するボンド磁石を得ることができる。ま
た、この発明は、希土類元素の含有量が少なく、製造方
法が簡単で大量生産に適しているため、5kG以上の残
留磁束密度Brを有し、ハードフェライト磁石を超える
磁気的性能を有するボンド磁石を提供できる。
い特定組成のFe−V−B−R合金溶湯(RはNdまた
はPr)あるいはFe−V−B−R−M合金溶湯(Mは
Al、Siの1種もしくは2種)を前述の超急冷法にて
実質的に90%以上をアモルファス組織となし、得られ
たリボン、フレーク、球状粉末を得、これに特定条件の
熱処理を施すことにより、熱力学的には準安定相である
Fe3P型結晶構造をもつFe3B相とNd2Fe14B型
結晶構造を有する強磁性相が共存し、各構成相の平均結
晶粒径が5nm〜100nmの範囲にある微結晶集合体
を得る。この際、Vを含有しない組成では700℃を越
えると熱平衡相であるα−Fe相とFe2B相またはN
d1.1Fe4B4が生成してiHcが発現しないが、V含
有組成ではFe3B相とNd2Fe14B相がVを添加しな
い組成に比べ、熱的により安定となり620℃〜750
℃程度の広い温度範囲でVを含有しない組成より高い
iHcが発現する。さらにVと同時にAl、Siを1種
あるいは2種含有することにより、V含有時のBr、減
磁曲線の角形の劣化が改善されることにより、iHc≧
4kG、Br≧6kG、(BH)max≧6MGOeの
磁気特性を有するボンド磁石を得ることができる。ま
た、この発明は、希土類元素の含有量が少なく、製造方
法が簡単で大量生産に適しているため、5kG以上の残
留磁束密度Brを有し、ハードフェライト磁石を超える
磁気的性能を有するボンド磁石を提供できる。
Claims (4)
- 【請求項1】 組成式をFe100-x-y-zVxByRz (但
しRはPrまたはNdの1種または2種)と表し、組成
範囲を限定する記号x、y、zが下記値を満足し、体心
正方晶Fe3P型結晶構造を有する鉄を主成分とするホ
ウ化物相と、Nd2Fe14B型結晶構造を有する構成相
とが同一粉末粒子中に共存し、各構成相の平均結晶粒径
が5nm〜100nmの範囲にあり、平均粒径が3μm
〜500μmである粉末を樹脂にて結合したことを特徴
とする希土類ボンド磁石。 0.01≦x≦10at% 16≦y≦22at% 3≦z≦5.5at% - 【請求項2】 組成式をFe100-x-y-z VxByRzMw
(但しRはPrまたはNdの1種または2種、MはA
lまたはSiの1種または2種)と表し、組成範囲を限
定する記号x、y、z、wが下記値を満足し、体心正方
晶Fe3P型結晶構造を有する鉄を主成分とするホウ化
物相と、Nd2Fe14B型結晶構造を有する構成相とが
同一粉末粒子中に共存し、各構成相の平均結晶粒径が5
nm〜100nmの範囲にあり、平均粒径が3μm〜5
00μmである粉末を樹脂にて結合したことを特徴とす
る希土類ボンド磁石。 0.01≦x≦10at% 16≦y≦22at% 3≦z≦5.5at% 0.1≦w≦3at% - 【請求項3】 組成式をFe100-x-y-zVxByRz (但
しRはPrまたはNdの1種または2種)と表し、組成
範囲を限定する記号x、y、zが下記値を満足する合金
溶湯を回転ロールを用いた超急冷法、スプラット急冷
法、ガスアトマイズ法あるいはこれらを組み合せて急冷
し、実質的に90%以上をアモルファス組織となし、さ
らに熱処理の際に、Fe3P型結晶構造を有する鉄を主
成分とするホウ化物相が析出する温度付近からの昇温温
度を1℃/分〜15℃/分で昇温して620℃〜750
℃で10秒間〜6時間保持する熱処理を施し、Fe3P
型結晶構造を有する鉄を主成分とするホウ化物相と、N
d2Fe14B型結晶構造を有する構成相とが同一粉末粒
子中に共存し、各構成相の平均結晶粒径が5nm〜10
0nmの微結晶集合体からなる平均粒径3μm〜500
μmの磁石合金粉末を樹脂にて結合したことを特徴とす
る希土類ボンド磁石の製造方法。 0.01≦x≦10at% 16≦y≦22at% 3≦z≦5.5at% - 【請求項4】 組成式をFe100-x-y-z VxByRzMw
(但しRはPrまたはNdの1種または2種、MはA
g、AlまたはSiの1種または2種)と表し、組成範
囲を限定する記号x、y、z、wが下記値を満足する合
金溶湯を回転ロールを用いた超急冷法、スプラット急冷
法、ガスアトマイズ法あるいはこれらを組み合せて急冷
し、実質的に90%以上をアモルファス組織となし、さ
らに熱処理の際に、Fe3P型結晶構造を有する鉄を主
成分とするホウ化物相が析出する温度付近からの昇温温
度を1℃/分〜15℃/分で昇温して620℃〜750
℃で10秒間〜6時間保持する熱処理を施し、Fe3P
型結晶構造を有する鉄を主成分とするホウ化物相と、N
d2Fe14B型結晶構造を有す構成相とが同一粉末粒子
中に共存し、各構成相の平均結晶粒径が5nm〜100
nmの範囲にある微結晶集合体からなる平均粒径3μm
〜500μmの磁石合金粉末を樹脂にて結合したことを
特徴とする希土類ボンド磁石の製造方法。 0.01≦x≦10at% 16≦y≦22at% 3≦z≦5.5at% 0.1≦w≦3at%
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5059524A JP3040895B2 (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | 希土類ボンド磁石とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5059524A JP3040895B2 (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | 希土類ボンド磁石とその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06251919A true JPH06251919A (ja) | 1994-09-09 |
JP3040895B2 JP3040895B2 (ja) | 2000-05-15 |
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Family Applications (1)
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JP5059524A Expired - Fee Related JP3040895B2 (ja) | 1993-02-23 | 1993-02-23 | 希土類ボンド磁石とその製造方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3040895B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6386269B1 (en) * | 1997-02-06 | 2002-05-14 | Sumitomo Special Metals Co., Ltd. | Method of manufacturing thin plate magnet having microcrystalline structure |
-
1993
- 1993-02-23 JP JP5059524A patent/JP3040895B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6386269B1 (en) * | 1997-02-06 | 2002-05-14 | Sumitomo Special Metals Co., Ltd. | Method of manufacturing thin plate magnet having microcrystalline structure |
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Publication number | Publication date |
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