JPH0625182A - ベンズイミダゾール誘導体 - Google Patents

ベンズイミダゾール誘導体

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JPH0625182A
JPH0625182A JP20753492A JP20753492A JPH0625182A JP H0625182 A JPH0625182 A JP H0625182A JP 20753492 A JP20753492 A JP 20753492A JP 20753492 A JP20753492 A JP 20753492A JP H0625182 A JPH0625182 A JP H0625182A
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JP
Japan
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methyl
compound
chloro
benzimidazole
piperazinyl
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Application number
JP20753492A
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English (en)
Inventor
Kenji Suzuki
健司 鈴木
Hiroshi Otaka
博 大高
Akio Ozaki
昭夫 尾崎
Takayuki Sukamoto
孝幸 洲加本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(I) 【化1】 [式中、R1 は低級アルキル基、低級アルコキシ(低級
アルキル)基またはテトラヒドロフルフリル基を示し、
2 は水素原子、メチル基またはアミノ基を示し、R3
はハロゲン原子またはメチル基を示し、R4 は水素原子
またはアミノ基を示す。]で表わされるベンズイミダゾ
−ル誘導体またはその薬理学的に許容される酸付加塩。 【効果】 上記の新規ベンズイミダゾ−ル誘導体は、強
力な5-HT3 拮抗作用を有し、制吐剤として有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なベンズイミダゾ−
ル誘導体に関する。さらに詳しくは、一般式(I)
【0002】
【化2】 [式中、R1 は低級アルキル基、低級アルコキシ(低級
アルキル)基またはテトラヒドロフルフリル基を示し、
2 は水素原子、メチル基またはアミノ基を示し、R3
はハロゲン原子またはメチル基を示し、R4 は水素原子
またはアミノ基を示す。]で表わされるベンズイミダゾ
−ル誘導体またはその薬理学的に許容される酸付加塩に
関する。
【0003】本発明のベンズイミダゾ−ル誘導体は強力
なセロトニン拮抗作用を有し、制吐剤として有用であ
る。
【0004】
【従来の技術】癌治療においてシスプラチン等の化学療
法剤の存在は欠くことのできないものである。しかし、
その一方で嘔吐等の副作用が問題となり、治療の継続を
困難にしている。
【0005】最近、この嘔吐の発現は、セロトニン[5-
ヒドロキシトリプタミン(以下、5-HTと言う)]受容
体の1つと関連することが判ってきた。 5−HTは体内
の神経伝達物質の1つであり、5-HTが関与する受容体
は大別すると5-HT1 、5-HT2 、5-HT3 の3つが知
られている。このうち癌化学療法に伴う嘔吐には5-HT
3 受容体が関与している。つまり化学療法剤投与により
5-HTが遊離し、その遊離した 5−HTが腹部の5-HT
3 受容体に結合することにより、腹部迷走神経を介して
延髄第4脳室に存在する化学受容器引金帯そして嘔吐中
枢が刺激され、その結果嘔吐が生じる。
【0006】5-HT3 拮抗作用を有するオンダンセトロ
ン(GR38032F、下式参照) がシスプラチン等の化学療法剤
の投与に伴う嘔吐の抑制に有効であることが報告されて
いる[ Cancer.Chemother.Pharmacol.,23 ,389-391(198
9)]。
【0007】
【化3】
【0008】一方、2-ピペラジニルベンズイミダゾ−ル
誘導体の医薬への応用については既に知られている。例
えば、特開昭50-126682 号には鎮痛、消炎作用を有する
2-ピペラジニルベンズイミダゾ−ル誘導体が開示されて
おり、1-メチル-2-(4-メチル-1- ピペラジニル) ベンズ
イミダゾール(化合物A)、2-(4- メチル-1- ピペラジ
ニル)ベンズイミダゾ−ル(化合物B)等が例示されて
いる。また、特開昭58-79983号には抗ヒスタミン作用を
有するベンズイミダゾ−ル誘導体として1-(2-エトキシ
エチル)-2-(4-メチル-1- ピペラジニル)ベンズイミダ
ゾ−ル・3/2 フマル酸塩(化合物C)等のベンズイミダ
ゾ−ルの1位に低級アルコキシ(低級アルキル)基を有
する化合物等が例示されている。しかし、これら2-ピペ
ラジニルベンズイミダゾ−ル誘導体の5-HT3 拮抗作用
およびこれに基づく制吐作用については何ら知られてい
ない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は5-HT3
拮抗作用を有し、シスプラチン等による癌化学療法に伴
う嘔吐の抑制に有効な薬剤の開発を目指し、種々検討を
加えた。
【0010】本発明の目的は、斯かる要請を満足する新
規な化合物を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は検討を重ね
た結果、前記一般式(I)で表わされる新規なベンズイ
ミダゾ−ル誘導体またはその薬理学的に許容される酸付
加塩が、斯かる要請を満足することを見い出して本発明
を完成した。
【0012】前記一般式(I)において、R1 で定義さ
れる基のうち、低級アルキル基は、炭素原子数1〜5の
アルキル基を表わし、該アルキル基は直鎖状でも分岐状
でも環状でもよい。低級アルキル基の具体例としては、
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シ
クロプロピル基、ブチル基、2−ブチル基、イソブチル
基、3−ペンチル基、シクロペンチル基等が挙げられ
る。また、低級アルコキシ(低級アルキル)基は、炭素
原子数1〜5のアルコキシ基で置換された炭素原子数1
〜5のアルキル基を表わす。低級アルコキシ(低級アル
キル)基の具体例としては、2−エトキシエチル基、3
−エトキシプロピル基等が挙げられる。
【0013】R3 で定義される基のうち、ハロゲン原子
としてはクロル原子、フッ素原子等が挙げられる。
【0014】前記一般式(I)で表わされる本発明の化
合物は例えば以下の何れかの方法によって製造すること
ができる。
【0015】(A法)一般式(I)の化合物のうちR
および/またはR がアミノ基でない化合物(R
およびRは前記で定義される基に同じ)は、以下の方
法によって製造することができる。
【0016】
【化4】 (式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は前記に同じ。た
だし、R2 および/またはR4 がアミノ基の場合を除
く。) 即ち、無溶媒もしくはクロロホルム等の不活性溶媒中、
一般式(II)で表わされる化合物と、一般式(II)
で表わされる化合物に対して通常2〜6当量のオキシ塩
化リンとを60℃〜溶媒の沸点温度で0.5 〜4 時間反応さ
せることにより化合物(III)とする。次いで、これ
を精製することなく、無溶媒もしくはキシレン等の不活
性溶媒中、一般式(III)で表わされる化合物と、一
般式(III)で表わされる化合物に対して通常2〜6
当量の一般式(IV)で表わされる化合物とを80〜160
℃または溶媒の沸点温度で1 〜4時間反応させることに
よって上記一般式(I)で表わされる化合物(式中、R
2 および/またはR4 がアミノ基でない化合物)を製造
することができる。
【0017】上記製造法において原料として用いられる
一般式(II)で表わされる化合物は例えば、前記特開
昭50-126682 号に記載された方法に準じて製造すること
ができる(後記製造例参照)。
【0018】(B法)一般式(I)の化合物のうちR2
がアミノ基で、R4 が水素原子である化合物(R1 およ
びR3 は前記で定義される基に同じ)は、上記A法によ
り得られる一般式(I)の化合物で、R2 およびR4
ともに水素原子である化合物に、常法により、酸性水溶
液中亜硝酸ナトリウムを作用させR2 がニトロソ基の化
合物とし、次いで、亜鉛と酢酸等によりニトロソ基を還
元することによって製造することができる。
【0019】(C法)一般式(I)の化合物のうちR2
が水素原子またはメチル基で、R4がアミノ基である化
合物(R1 およびR3 は前記で定義される基に同じ)
は、上記A法により得られる一般式(I)の化合物でR
2 が水素原子またはメチル基で、R4 が水素原子である
化合物に、発煙硝酸を酢酸中で作用させるか、または濃
硝酸を濃硫酸中−10〜10℃で作用させて対応するR4
ニトロ基の化合物とし、次いで、無溶媒もしくはエタノ
−ル等の不活性溶媒中、通常4〜7当量の還元剤を室温
から溶媒の沸点温度で0.1 〜10時間作用させることによ
って製造することができる。
【0020】上記還元剤としては、例えば亜鉛と塩酸、
鉄と塩酸、塩化第一スズと塩酸等が用いられる。
【0021】(D法)一般式(I)の化合物のうちR2
およびR4 がともにアミノ基である化合物(R1 および
3 は前記で定義される基に同じ)は、一般式(I)の
化合物のうちR2 が水素原子で、R4 がニトロ基である
化合物を上記C法と同様にして得、次いで、これを常法
により酸性水溶液中亜硝酸ナトリウムを作用させR2
ニトロソ基の化合物とし、引き続き上記C法と同様にし
てニトロ基を還元した後、上記B法と同様にして亜鉛と
酢酸等によりニトロソ基を還元することによって製造す
ることができる。
【0022】本発明の化合物(I)は、更に必要に応
じ、常法に従って薬理学的に許容される酸付加塩に導く
ことができる。
【0023】本発明化合物の薬理学的に許容される酸付
加塩としては、塩酸、硫酸等の無機酸との塩、マレイン
酸、フマル酸等の有機酸との塩が挙げられる。
【0024】
【発明の作用効果】本発明化合物は、以下の試験例に示
す通り5-HTにより誘発されたベゾルド・ヤ−リッシュ
反射(Bezold-Jarisch reflex)に対し、陽性対照化合物
のオンダンセトロンに比して、強力な拮抗作用(5-HT
3 拮抗作用)を示す。従って、本発明化合物は、その強
力な5-HT3 拮抗作用に基づき、シスプラチン等の癌化
学療法に伴う嘔吐の抑制剤として有用である。
【0025】以下、本発明化合物の作用効果を試験例を
挙げて説明する。
【0026】試験例1 5-HT3 拮抗作用:
【0027】[試験化合物] (1)実施例1〜18、20〜37の化合物(本発明化
合物) (2)1−メチル−2−(4−メチル−1−ピペラジニ
ル)ベンズイミダゾ−ル・2マレイン酸塩(前記化合物
Aの2マレイン酸塩) (3)2−(4−メチル−1−ピペラジニル)ベンズイ
ミダゾ−ル(前記化合物B) (4)1−(2−エトキシエチル)−2−(4−メチル
−1−ピペラジニル)ベンズイミダゾ−ル・3/2フマル酸
塩(前記化合物C) (5)オンダンセトロン(陽性対照化合物)
【0028】[試験方法]5-HT3 拮抗作用は、5-HT
によって誘発されるベゾルド・ヤ−リッシュ反射(反射
性徐脈)に対する拮抗作用を指標にして、Collins 等の
方法[Br.J.Pharmacol.,80,570P (1983)]に準じて測定
した。
【0029】即ち、S.D.系雄性ラット(体重200-350g)
をウレタン1.25mg/kg の腹腔内投与により麻酔し、頸動
脈にカニュ−レを挿入し、心拍数を測定した。試験化合
物を生理食塩液または5%エタノ−ル生理食塩液に溶解
し、静脈内投与(1 μg/kg i.v.)した。試験化合物投与
5分後、生理食塩液に溶解した5-HTを静脈内投与(0.
04mg/kg i.v.)した。心拍数を測定し、試験化合物によ
る反射性徐脈の抑制率を求め、5-HT3 拮抗作用を以下
に示す評価基準に従って表わした。
【0030】抑制率:20%未満;− 、20〜50%;+
、50%以上;++ なお、試験化合物のなかで陽性対照化合物のオンダンセ
トロンについては、1μg/kg i.v. において上記抑制効
果が認め難かったので、3μg/kg i.v. における抑制率
も併せて求めた。
【0031】[試験結果]結果を第1表に示した。
【0032】第1表から明らかなように、本発明化合物
は化合物A、BおよびCに比べ、また、オンダンセトロ
ンに比べ強力な5-HT3 拮抗作用を有する。
【0033】
【表1】
【0034】
【実施例】以下に、製造例および実施例を挙げて、本発
明を更に具体的に説明する。
【0035】製造例15−クロロ−1−エチル−2−ベンズイミダゾロン : (1)2,5-ジクロロニトロベンゼン25g をエチルアミン
35g に加え封管中110℃で3.5 時間撹拌した。冷却後、
反応混合物に水を加え酢酸エチルで抽出した。酢酸エチ
ル層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶
媒を濃縮して析出した結晶をろ取して4−クロロ−N−
エチル−2−ニトロアニリン(mp 90.5-93.0℃)21g を
得た。
【0036】(2)4−クロロ−N−エチル−2−ニト
ロアニリン21g をエタノ−ル100mlに溶解し、2.5N水酸
化ナトリウム水溶液25mlを加えた。還流下、亜鉛末23g
を少しずつ加え10分間撹拌した。不溶物をろ別し、水を
加え酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下に留去
して2−アミノ−4−クロロ−N−エチルアニリン(mp
62.0-64.0℃)17g を得た。
【0037】(3)2−アミノ−4−クロロ−N−エチ
ルアニリン14g と尿素20g を160 ℃で10時間撹拌した。
冷却後、反応混合物に水を加え酢酸エチルで抽出した。
酢酸エチル層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た後、溶媒を減圧下に留去して5−クロロ−1−エチル
−2−ベンズイミダゾロン15g を得た。なお、このもの
の一部をとってアセトニトリルから再結晶したものは以
下の物性値を示した。
【0038】mp 170.0-172.0℃ NMR(CDCl3,δppm):1.27(3H,t),3.84(2H,q),6.65-7.15(3
H,m). 元素分析値(C9H9ClN2O として): 計算値(%)C,54.97;H,4.61;N,14.25 実測値(%)C,55.09;H,4.58;N,14.38 次に、製造例1の方法に従って、第2表に示す一般式
(II)の化合物(ただし、R4 は水素原子)を製造し
た。
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】製造例25−クロロ−1−イソプロピル−6−ニトロ−2−(1
−ピペラジニル)ベンズイミダゾ−ル : (1)2,5-ジクロロニトロベンゼン150gをイソプロピル
アミン150gに加え封管中100 ℃で4時間撹拌した。冷却
後、反応混合物に水を加え酢酸エチルで抽出した。酢酸
エチル層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、溶媒を減圧下に留去して4−クロロ−N−イソプロ
ピル−2−ニトロアニリン(mp 72.0-74.0℃)163gを得
た。
【0043】(2)4−クロロ−N−イソプロピル−2
−ニトロアニリン8gをエタノ−ル20mlに溶解し、亜鉛末
9.8gを加え、濃塩酸20mlを少しずつ加えた。混合物にア
ンモニア水を加えて中和し、酢酸エチルで抽出した。酢
酸エチル層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、溶媒を減圧下に留去した。残渣を蒸留(bp 90 ℃/
0.4mmHg)することにより2−アミノ−4−クロロ−N
−イソプロピルアニリン(mp 35.0-36.0℃)4.2gを得
た。
【0044】(3)2−アミノ−4−クロロ−N−イソ
プロピルアニリン14g と尿素15g を160 ℃で3.5時間
撹拌した。冷却後、反応混合物に水を加え酢酸エチルで
抽出した。酢酸エチル層を希塩酸、水酸化ナトリウム水
溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した後、溶媒を減圧下に留去した。残渣にイソプロピ
ルアルコ−ルを加え得られた結晶をろ取し、アセトニト
リルから再結晶することにより5−クロロ−1−イソプ
ロピル−2−ベンズイミダゾロン(mp 183.0-186.0℃)
7gを得た。
【0045】(4)5−クロロ−1−イソプロピル−2
−ベンズイミダゾロン4.0gをo−ジクロロベンゼン80ml
に溶解し、70% 硝酸2.0gを滴下した。60℃で1 時間撹拌
した後放冷し、析出した結晶をろ取した。結晶をジエチ
ルエ−テルと水で洗浄し、5−クロロ−1−イソプロピ
ル−6−ニトロ−2−ベンズイミダゾロン(mp 270.0-2
72.0℃)4.1gを得た。
【0046】(5)5−クロロ−1−イソプロピル−6
−ニトロ−2−ベンズイミダゾロン1.0gに炭酸エチレン
0.7gとオキシ塩化リン1.1ml を加え、5 時間還流した。
オキシ塩化リンを減圧下留去し、残渣を酢酸エチルに溶
解して氷水中に加え、水酸化ナトリウム水溶液を加えて
中和した。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、溶媒を減圧下に留去して2,5−ジクロロ−1−
イソプロピル−6−ニトロベンズイミダゾ−ル(mp 15
0.5-152.5℃)0.9gを得た。
【0047】(6)2,5-ジクロロ−1−イソプロピル−
6−ニトロベンズイミダゾ−ル4.6g とピペラジン14.6g
をトルエン中50mlに加え、30分間還流した。反応混合
物に水を加え、次いで、塩酸を加えて水層を酸性にし
た。水層を水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性にする
ことにより析出した結晶をろ取し、5−クロロ−1−イ
ソプロピル−6−ニトロ−2−(1−ピペラジニル)ベ
ンズイミダゾ−ル4.2gを得た。なお、このものの一部を
とってエタノ−ルから再結晶したものは以下の物性値を
示した。
【0048】mp 179.0-180.0℃ NMR(CDCl3,δppm):1.65(6H,d),1.82(1H,s),2.95-3.65(8
H,m),4.37-5.10(1H,m),7.77(1H,s),8.17(1H,s). 元素分析値(C14H18ClN5O2として): 計算値(%)C,51.93;H,5.60;N,21.63 実測値(%)C,52.00;H,5.68;N,21.75
【0049】実施例15−クロロ−1−エチル−2−(4−メチル−1−ピペ
ラジニル)ベンズイミダゾ−ル :5−クロロ−1−エチ
ル−2−ベンズイミダゾロン(製造例1参照)2.1gをオ
キシ塩化リン5ml 中で1時間還流した。放冷後、反応混
合物を氷水に注ぎ、クロロホルムで抽出した。クロロホ
ルム層を水酸化ナトリウム水溶液、水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下に留去して
粗製の2,5-ジクロロ−1−エチルベンズイミダゾ−ル2.
5gを得た。次いで、得られた粗製の2,5-ジクロロ−1−
エチルベンズイミダゾ−ル1.5gとN−メチルピペラジン
3.0gをキシレン5ml 中に加え2.5時間還流した。反応
混合物に水を加え酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層
を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を
減圧下に留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ
−[クロロホルム:メタノ−ル=10:1の混合溶媒で溶
出]に付し、アセトニトリルから再結晶することにより
標記化合物0.9gを得た。
【0050】mp 124.0-125.5℃ NMR(CDCl3,δ ppm):1.40(3H,t),2.35(3H,s),2.40-2.73
(4H,m),3.11-3.50(4H,m),3.99(2H,q),7.0-7.6(3H,m). 元素分析値(C14H19ClN4として): 計算値(%)C,60.32;H,6.87;N,20.10 実測値(%)C,60.34;H,6.87;N,20.03
【0051】実施例25−クロロ−1−メチル−2−(4−メチル−1−ピペ
ラジニル)ベンズイミダゾ−ル :5−クロロ−1−エチ
ル−2−ベンズイミダゾロンの替わりに5−クロロ−1
−メチル−2−ベンズイミダゾロン(製造例1第2表中
の化合物No.1参照)を用いる他は実施例1と同様にして
標記化合物を得た。
【0052】mp 139.0-141.0℃ NMR(CDCl3,δ ppm):2.39(3H,s),2.52-2.96(4H,m),3.17-
3.56 (4H,m),3.59(3H,s),6.87-7.87(3H,m). 元素分析値(C13H17ClN4として): 計算値(%)C,58.98;H,6.47;N,21.16 実測値(%)C,58.90;H,6.38;N,21.06
【0053】実施例35−クロロ−2−(4−メチル−1−ピペラジニル)−
1−プロピルベンズイミダゾ−ル :5−クロロ−1−エ
チル−2−ベンズイミダゾロンの替わりに5−クロロ−
1−プロピル−2−ベンズイミダゾロン(製造例1第2
表中の化合物No.2参照)を用いる他は実施例1と同様に
して標記化合物を得た。(ただし、イソプロピルエ−テ
ルから再結晶した。)
【0054】mp 89.0-91.0℃ NMR(CDCl3,δ ppm):0.92(3H,t),1.45-2.10(2H,m),2.36
(3H,s),2.45-2.85(4H,m),3.18-3.57 (4H,m),3.93(2H,
t),7.02-7.73(3H,m) 元素分析値(C15H21ClN4として): 計算値(%)C,61.53;H,7.23;N,19.13 実測値(%)C,61.37;H,7.13;N,19.26
【0055】実施例45−クロロ−1−シクロプロピル−2−(4−メチル−
1−ピペラジニル)ベンズイミダゾ−ル :5−クロロ−
1−エチル−2−ベンズイミダゾロンの替わりに5−ク
ロロ−1−シクロプロピル−2−ベンズイミダゾロン
(製造例1第2表中の化合物No.3参照)を用いる他は実
施例1と同様にして標記化合物を得た。(ただし、イソ
プロピルアルコールから再結晶した。)
【0056】mp 105.5-106.5℃ NMR(CDCl3,δ ppm):0.90-1.40(4H,m),2.37(3H,s),2.46-
2.87(4H,m),2.87-3.35 (1H,m),3.35-3.82(4H,m),6.90-
7.65(3H,m). 元素分析値(C15H19ClN4として): 計算値(%)C,61.96;H,6.59;N,19.27 実測値(%)C,62.02;H,6.61;N,19.18
【0057】実施例51−ブチル−5−クロロ−2−(4−メチル−1−ピペ
ラジニル)ベンズイミダゾ−ル・3/2 フマル酸塩 :1−
ブチル−5−クロロ−2−ベンズイミダゾロン(製造例
1第2表中の化合物No.4参照)5.0gをオキシ塩化リン7m
l 中で2時間還流した。放冷後、反応混合物を氷水に注
ぎ、クロロホルムで抽出した。クロロホルム層を水酸化
ナトリウム水溶液、水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した後、溶媒を減圧下に留去して粗製の1−ブチ
ル−2,5-ジクロロベンズイミダゾ−ル4.5gを得た。次い
で、得られた粗製の1−ブチル−2,5-ジクロロベンズイ
ミダゾ−ル3.0gとN−メチルピペラジン5.0gをキシレン
5ml 中に加え、3時間還流した。反応混合物に水を加え
酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下に留去し
た。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ−[クロロホル
ム:メタノ−ル=10:1の混合溶媒で溶出]に付し、1−
ブチル−5−クロロ−2−(4−メチル−1−ピペラジ
ニル)ベンズイミダゾ−ル1.2gを得た。次いで、フマル
酸0.8gにエタノ−ル10mlを加え、加熱溶解した。この溶
液を1−ブチル−5−クロロ−2−(4−メチル−1−
ピペラジニル)ベンズイミダゾ−ル1.2g中に加えた。冷
後析出した結晶をろ取し、得られた結晶を酢酸エチル−
エタノ−ルの混合溶媒から再結晶し、標記化合物0.9gを
得た。
【0058】mp 167.0-169.0℃ NMR(CDCl3-DMSO-d6,δ ppm):0.58-2.10(7H,m),2.45(3H,
s),2.61-3.00(4H,m),3.03-3.61 (4H,m),4.01(2H,t),6.7
1(3H,s),7.04-7.50(3H,m),9.65(3H,brs). 元素分析値(C16H23ClN4・3/2C4H4O4として): 計算値(%)C,54.94;H,6.08;N,11.65 実測値(%)C,54.82;H,5.90;N,11.62
【0059】実施例61−ブチル−5−クロロ−2−(1−ピペラジニル)ベ
ンズイミダゾ−ル :1−ブチル−5−クロロ−2−ベン
ズイミダゾロン(製造例1第2表中の化合物No.4参照)
10.0g をオキシ塩化リン20ml中で1時間還流した。放冷
後、反応混合物を氷水に注ぎ、クロロホルムで抽出し
た。クロロホルム層を水酸化ナトリウム水溶液、水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧
下に留去して粗製の1−ブチル−2,5-ジクロロベンズイ
ミダゾ−ル11.0g を得た。次いで、得られた粗製の1−
ブチル−2,5-ジクロロベンズイミダゾ−ル7.0gとピペラ
ジン10.0g をキシレン20ml中に加え、3時間還流した。
反応混合物に水を加え酢酸エチルで抽出した。酢酸エチ
ル層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶
媒を減圧下に留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラ
フィ−[クロロホルム:メタノ−ル=4:1 の混合溶媒で
溶出]で精製することにより、標記化合物1.5gを得た。
【0060】mp 102.0-105.0℃ NMR(CDCl3,δ ppm):0.67-2.24(7H,m),2.40(1H,s),2.84-
3.64(8H,m),4.04(2H,t),6.99-7.84(3H,m). 元素分析値(C15H21ClN4として): 計算値(%)C,61.53;H,7.23;N,19.13 実測値(%)C,61.33;H,7.35;N,18.95
【0061】実施例75−クロロ−2−(4−メチル−1−ピペラジニル)−
1−テトラヒドロフルフリルベンズイミダゾ−ル :5−
クロロ−1−エチル−2−ベンズイミダゾロンの替わり
に5−クロロ−1−テトラヒドロフルフリル−2−ベン
ズイミダゾロン(製造例1第2表中の化合物No.5参照)
を用いる他は実施例1と同様にして標記化合物を得た。
(ただし、イソプロピルアルコ−ルから再結晶した。)
【0062】mp 96.0-98.0℃ NMR(CDCl3,δ ppm):1.30-2.23(4H,m),2.38(3H,s),2.46-
2.90(4H,m),3.20-3.60 (4H,m),3.60-4.60(5H,m),7.00-
7.82(3H,m). 元素分析値(C17H23ClN4O として): 計算値(%)C,60.98;H,6.92;N,16.73 実測値(%)C,60.87;H,6.76;N,16.80
【0063】実施例81−(2−ブチル)−5−クロロ−2−(4−メチル−
1−ピペラジニル)ベンズイミダゾ−ル :1−(2−ブ
チル)−5−クロロ−2−ベンズイミダゾロン(製造例
1第2表中の化合物No.6参照)23g をオキシ塩化リン23
ml中で3時間還流した。放冷後、反応混合物を氷水に注
ぎ、クロロホルムで抽出した。クロロホルム層を水酸化
ナトリウム水溶液、水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した後、溶媒を減圧下に留去して粗製の1−(2
−ブチル)−2,5-ジクロロベンズイミダゾ−ル23.0g を
得た。次いで、得られた粗製の1−(2−ブチル)−2,
5-ジクロロベンズイミダゾ−ル17.0g とN−メチルピペ
ラジン28.0g を混合し、140 ℃で2.5時間撹拌した。
反応混合物に水酸化ナトリウム水溶液を加え、クロロホ
ルムで抽出した。クロロホルム層を水洗し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下に留去すること
により標記化合物16g を得た。この一部をシリカゲルク
ロマトグラフィ−[クロロホルム:メタノ−ル=10:1の
混合溶媒で溶出]に付し、アセトニトリルから再結晶し
たものは以下の物性値を示した。
【0064】mp 104.0-106.0℃ NMR(CDCl3,δ ppm):0.69(3H,t),1.61(3H,d),1.78-2.11
(2H,m),2.49(3H,s),2.51-2.96(4H,m),3.09-3.66(4H,m),
3.96-4.76(1H,m),7.04-7.87(3H,m). 元素分析値(C16H23ClN4として): 計算値(%)C,62.63;H,7.56;N,18.26 実測値(%)C,62.73;H,7.70;N,18.37
【0065】実施例95−クロロ−1−イソブチル−2−(4−メチル−1−
ピペラジニル)ベンズイミダゾ−ル :1−(2−ブチ
ル)−5−クロロ−2−ベンズイミダゾロンの替わりに
5−クロロ−1−イソブチル−2−ベンズイミダゾロン
(製造例1第2表中の化合物No.7参照)を用いる他は実
施例8と同様にして反応後、シリカゲルクロマトグラフ
ィ−[クロロホルム:メタノ−ル=20:1の混合溶媒で溶
出]で精製することにより標記化合物を得た。
【0066】mp 145.0-147.0℃ NMR(CDCl3,δ ppm):0.87(6H,d),1.78-2.41(1H,m),2.42
(3H,s),2.53-2.98 (4H,m),3.08-3.70(4H,m),3.86(2H,
d),6.98-7.98(3H,m). 元素分析値(C16H23ClN4として): 計算値(%)C,62.63;H,7.56;N,18.26 実測値(%)C,62.61;H,7.70;N,18.26
【0067】実施例105−クロロ−2−(4−メチル−1−ピペラジニル)−
1−(3−ペンチル)ベンズイミダゾ−ル・1 フマル酸
:1−(2−ブチル)−5−クロロ−2−ベンズイミ
ダゾロンの替わりに5−クロロ−1−(3−ペンチル)
−2−ベンズイミダゾロン(製造例1第2表中の化合物
No.8参照)を用いる他は実施例8と同様にして5−クロ
ロ−2−(4−メチル−1−ピペラジニル)−1−(3
−ペンチル)ベンズイミダゾ−ルを得た。次いで、実施
例5と同様にしてフマル酸塩とし、エタノ−ルから再結
晶することにより標記化合物を得た。
【0068】mp 201.0-202.0℃ NMR(DMSO-d6,δ ppm):0.69(6H,t),1.51-2.19(4H,m),2.3
7(3H,s),2.47-2.99(4H,m),3.00-3.51(4H,m),3.70-4.50
(1H,m),6.60(2H,s),6.93-7.64(3H,m),10.11(2H,brs). 元素分析値(C17H25ClN4・C4H4O4として): 計算値(%)C,57.73;H,6.69;N,12.82 実測値(%)C,57.54;H,6.63;N,12.76
【0069】実施例115−クロロ−1−シクロペンチル−2−(4−メチル−
1−ピペラジニル)ベンズイミダゾ−ル :1−(2−ブ
チル)−5−クロロ−2−ベンズイミダゾロンの替わり
に5−クロロ−1−シクロペンチル−2−ベンズイミダ
ゾロン(製造例1第2表中の化合物No.9参照)を用いる
他は実施例8と同様にして反応後、アセトニトリルから
再結晶することにより標記化合物を得た。
【0070】mp 168.0-171.0℃ NMR(CDCl3,δ ppm):1.26-2.36(8H,m),2.38(3H,s),2.49-
2.93(4H,m),3.07-3.64 (4H,m),4.26-5.26(1H,m),6.96-
7.86(3H,m). 元素分析値(C17H23ClN4として): 計算値(%)C,64.04;H,7.27;N,17.57 実測値(%)C,64.00;H,7.17;N,17.75
【0071】実施例125−クロロ−1−(3−エトキシプロピル)−2−(4
−メチル−1−ピペラジニル)ベンズイミダゾ−ル : 1−(2−ブチル)−5−クロロ−2−ベンズイミダゾ
ロンの替わりに5−クロロ−1−(3−エトキシプロピ
ル)−2−ベンズイミダゾロン(製造例1第2表中の化
合物No.10 参照)を用いる他は実施例8と同様にして反
応後、ヘキサンから再結晶することにより標記化合物を
得た。
【0072】mp 72.0-74.0℃ NMR(CDCl3,δ ppm):1.21(3H,t),1.72-2.24(2H,m),2.38
(3H,s),2.49-2.82(4H,m),3.20-3.79(8H,m),4.15(2H,t),
7.04-7.82(3H,m). 元素分析値(C17H25ClN4O ・1/4H2Oとして) 計算値(%)C,59.81;H,7.53;N,16.41 実測値(%)C,59.84;H,7.50;N,16.47
【0073】実施例131−エチル−5−メチル−2−(4−メチル−1−ピペ
ラジニル)ベンズイミダゾ−ル・2フマル酸塩 :1−
(2−ブチル)−5−クロロ−2−ベンズイミダゾロン
の替わりに1−エチル−5−メチル−2−ベンズイミダ
ゾロン[Helv.Chim.Acta,59(1),148-155(1976) 参照] を
用いる他は実施例8と同様にして1−エチル−5−メチ
ル−2−(4−メチル−1−ピペラジニル)ベンズイミ
ダゾ−ルを得た。次いで、実施例5と同様にしてフマル
酸塩とし、アセトニトリルから再結晶することにより標
記化合物を得た。
【0074】mp 168.0-171.0℃ NMR(CDCl3,δ ppm):1.34(3H,t),2.48(3H,s),2.57(3H,
s),2.75-3.18(4H,m),3.18-3.60 (4H,m),4.07(2H,q),6.6
4(4H,s),6.82-7.50(3H,m),11.04(4H,brs). 元素分析値(C15H22N4・2C4H4O4 として) 計算値(%)C,56.32;H,6.16;N,11.42 実測値(%)C,56.28;H,6.03;N,11.56
【0075】実施例141−ブチル−5−メチル−2−(4−メチル−1−ピペ
ラジニル)ベンズイミダゾ−ル・3/2 フマル酸塩 :1
−(2−ブチル)−5−クロロ−2−ベンズイミダゾロ
ンの替わりに1−ブチル−5−メチル−2−ベンズイミ
ダゾロン(製造例1第2表中の化合物No.11参照)を用
いる他は実施例8と同様にして1−ブチル−5−メチル
−2−(4−メチル−1−ピペラジニル)ベンズイミダ
ゾ−ルを得た。次いで、実施例5と同様にしてフマル酸
塩とし、エタノ−ルから再結晶することにより標記化合
物を得た。
【0076】mp 147.0-162.0℃ NMR(DMSO-d6,δ ppm):0.52-2.10(7H,m),2.47(3H,s),2.5
2(3H,s),2.70-3.12(4H,m),3.12-3.67 (4H,m),4.01(2H,
t),6.62(3H,s),6.82-7.52(3H,m),8.69(3H,brs). 元素分析値(C17H26N4・3/2C4H4O4 として) 計算値(%)C,59.99;H,7.00;N,12.17 実測値(%)C,59.83;H,6.80;N,12.11
【0077】実施例151−イソブチル−5−メチル−2−(4−メチル−1−
ピペラジニル)ベンズイミダゾ−ル :1−(2−ブチ
ル)−5−クロロ−2−ベンズイミダゾロンの替わりに
1−イソブチル−5−メチル−2−ベンズイミダゾロン
(製造例1第2表中の化合物No.12 参照)を用いる他は
実施例8と同様にして反応後、シリカゲルクロマトグラ
フィ−[クロロホルム:メタノ−ル=10:1の混合溶媒で
溶出]に付し、次いで、ヘキサンから再結晶することに
より標記化合物を得た。
【0078】mp 119.0-121.0℃ NMR(CDCl3,δ ppm):0.85(6H,d),1.90-2.38(1H,m),2.38
(3H,s),2.44(3H,s),2.50-2.90(4H,m),3.10-3.60 (4H,
m),3.80(2H,d),6.80-7.60(3H,m). 元素分析値(C17H26N4として) 計算値(%)C,71.29;H,9.15;N,19.56 実測値(%)C,71.29;H,9.28;N,19.73
【0079】実施例165−メチル−1−(3−エトキシプロピル)−2−(4
−メチル−1−ピペラジニル)ベンズイミダゾ−ル・1
フマル酸塩 :1−(2−ブチル)−5−クロロ−2−ベ
ンズイミダゾロンの替わりに1−(3−エトキシプロピ
ル)−5−メチル−2−ベンズイミダゾロン(製造例1
第2表中の化合物No.13 参照)を用いる他は実施例8と
同様にして反応後、シリカゲルクロマトグラフィ−[ク
ロロホルム:メタノ−ル=8:1 の混合溶媒で溶出]に付
し、5−メチル−1−(3−エトキシプロピル)−2−
(4−メチル−1−ピペラジニル)ベンズイミダゾ−ル
を得た。次いで、実施例5と同様にしてフマル酸塩と
し、エタノ−ルから再結晶することにより標記化合物を
得た。
【0080】mp 149.0-150.0℃ NMR(DMSO-d6,δ ppm):1.13(3H,t),1.50-2.20(2H,m),2.3
5(3H,s),2.45-2.98(4H,m),3.00-3.70(8H,m),4.07(2H,
t),6.61(2H,s),6.76-7.42(3H,m),9.36(2H,brs). 元素分析値(C18H28N4O ・C4H4O4・3/4H2Oとして) 計算値(%)C,59.24;H,7.57;N,12.56 実測値(%)C,59.37;H,7.61;N,12.66
【0081】実施例171−ブチル−5−フルオロ−2−(4−メチル−1−ピ
ペラジニル)ベンズイミダゾ−ル・3/2 フマル酸塩 :1
−(2−ブチル)−5−クロロ−2−ベンズイミダゾロ
ンの替わりに1−ブチル−5−フルオロ−2−ベンズイ
ミダゾロン(製造例1第2表中の化合物No.14 参照)を
用いる他は実施例8と同様にして反応後、シリカゲルク
ロマトグラフィ−[クロロホルム:メタノ−ル=13:1の
混合溶媒で溶出]に付し、1−ブチル−5−フルオロ−
2−(4−メチル−1−ピペラジニル)ベンズイミダゾ
−ルを得た。次いで、実施例5と同様にしてフマル酸塩
とし、エタノ−ルから再結晶することにより標記化合物
を得た。
【0082】mp 170.0-172.0℃ NMR(DMSO-d6,δ ppm):0.68-2.20(7H,m),2.52(3H,s),2.7
0-3.14(4H,m),3.14-3.70 (4H,m),4.08(2H,t),6.63(3H,
s),6.72-7.70(3H,m),10.12(3H,brs). 元素分析値(C16H23FN4 ・3/2C4H4O4 として) 計算値(%)C,56.89;H,6.29;N,12.06 実測値(%)C,56.95;H,6.17;N,12.13
【0083】実施例185−クロロ−1−(2−エトキシエチル)−2−(4−
メチル−1−ピペラジニル)ベンズイミダゾ−ル・2マ
レイン酸塩 :1−(2−ブチル)−5−クロロ−2−ベ
ンズイミダゾロンの替わりに5−クロロ−1−(2−エ
トキシエチル)−2−ベンズイミダゾロン(製造例1第
2表中の化合物No.15 参照)を用いる他は実施例8と同
様にして反応後、シリカゲルクロマトグラフィ−[クロ
ロホルム:メタノ−ル=10:1の混合溶媒で溶出]に付
し、5−クロロ−1−(2−エトキシエチル)−2−
(4−メチル−1−ピペラジニル)ベンズイミダゾ−ル
を得た。次いで、フマル酸の替わりにマレイン酸を用い
る他は実施例5と同様にしてマレイン酸塩とし、酢酸エ
チル−エタノ−ルの混合溶媒から再結晶することにより
標記化合物を得た。 mp 127.0-129.0℃ NMR(DMSO-d6,δ ppm):1.00(3H,t),2.89(3H,s),3.04-3.9
5(12H,m),4.24(2H,t),6.15(4H,s),6.91-7.62 (3H,m),1
1.40(4H,brs). 元素分析値(C16H23N4OCl ・2C4H4O4 として) 計算値(%)C,51.94;H,5.63;N,10.10 実測値(%)C,51.90;H,5.79;N,10.23
【0084】実施例191−シクロペンチル−5−メチル−2−(4−メチル−
1−ピペラジニル)ベンズイミダゾ−ル :1−(2−ブ
チル)−5−クロロ−2−ベンズイミダゾロンの替わり
に1−シクロペンチル−5−メチル−2−ベンズイミダ
ゾロン(製造例1第2表中の化合物No.16 参照)を用い
る他は実施例8と同様にして反応後、酢酸エチルから再
結晶することにより標記化合物を得た。
【0085】mp 125.0-125.5℃ NMR(CDCl3,δ ppm):1.30-2.30(8H,m),2.36(3H,s),2.43
(3H,s),2.49-2.95(4H,m),3.07-3.62(4H,m),4.27-5.17(1
H,m),6.77-7.67(3H,m). 元素分析値(C18H26N4・1/10H2O として) 計算値(%)C,72.01;H,8.80;N,18.66 実測値(%)C,71.91;H,8.79;N,18.67
【0086】実施例206−アミノ−5−クロロ−1−エチル−2−(4−メチ
ル−1−ピペラジニル)ベンズイミダゾ−ル :5−クロ
ロ−1−エチル−2−(4−メチル−1−ピペラジニ
ル)ベンズイミダゾ−ル(実施例1参照)2.5gを酢酸4m
l に溶解した。発煙硝酸3.8gを加えた後、60℃で40分間
撹拌した。反応混合物を氷水に注ぎ、2N水酸化ナトリウ
ム溶液で中和し、クロロホルムで抽出した。有機層を水
洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧
下に留去し、5−クロロ−1−エチル−2−(4−メチ
ル−1−ピペラジニル)−6−ニトロベンズイミダゾ−
ル2.8gを得た。次いで、得られた5−クロロ−1−エチ
ル−(4−メチル−1−ピペラジニル)−6−ニトロベ
ンズイミダゾ−ル2.0gをエタノ−ル15mlと濃塩酸4ml の
混合溶媒に懸濁し、亜鉛末2.4gを少しずつ加え60℃で3
0分間撹拌した。アンモニア水を加えてアルカリ性に
し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水洗し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下に留去
した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ−[クロロホ
ルム:メタノ−ル=10:1の混合溶媒で溶出]に付し、ア
セトニトリルから再結晶することにより標記化合物0.5g
を得た。
【0087】mp 184.0-187.0℃ NMR(CDCl3,δ ppm):1.37(3H,t),2.35(3H,s),2.45-2.90
(4H,m),3.02-3.60(4H,m),3.70-4.40(4H,m),6.63(1H,s),
7.52(1H,s). 元素分析値(C14H20ClN5として): 計算値(%)C,57.23;H,6.86;N,23.84 実測値(%)C,57.36;H,6.73;N,23.82 以下、実施例20における5−クロロ−1−エチル−2
−(4−メチル−1−ピペラジニル)ベンズイミダゾ−
ルの替わりに、前記実施例に記載の対応する化合物[一
般式(I)の化合物のうちR4 が水素原子である対応化
合物]を用いる他は実施例20と同様にして実施例21
〜36の各化合物を得た。ただし、実施例35は、更に
実施例5と同様にしてフマル酸塩に導いた。
【0088】実施例216−アミノ−5−クロロ−1−シクロプロピル−2−
(4−メチル−1−ピペラジニル)ベンズイミダゾ−
: mp 205.0(分解) NMR(CDCl3,δ ppm):0.94-1.47(4H,m),2.39(3H,s),2.47-
2.83(4H,m),2.83-3.27(1H,m),3.27-3.73(4H,m),3.98(2
H,brs),6.80(1H,s),7.60(1H,s). 元素分析値(C15H20ClN5として): 計算値(%)C,58.91;H,6.59;N,22.90 実測値(%)C,58.83;H,6.49;N,23.01
【0089】実施例226−アミノ−5−クロロ−2−(4−メチル−1−ピペ
ラジニル)−1−プロピルベンズイミダゾ−ル : mp 180.5-182.0℃ NMR(CDCl3,δ ppm):0.90(3H,t),1.40-2.20(2H,m),2.35
(3H,s),2.45-2.87(4H,m),3.05-3.60(4H,m),3.62-4.30(4
H,m),6.57(1H,s),7.47(1H,s). 元素分析値(C15H22ClN5として): 計算値(%)C,58.53;H,7.20;N,22.75 実測値(%)C,58.45;H,7.07;N,22.73
【0090】実施例236−アミノ−5−クロロ−1−メチル−2−(4−メチ
ル−1−ピペラジニル)ベンズイミダゾ−ル : mp 181.0-183.0℃ NMR(CDCl3,δ ppm):2.34(3H,s),2.44-2.81(4H,m),3.07-
3.40(4H,m),3.44(3H,s),3.95(2H,brs),6.51(1H,s),7.43
(1H,s). 元素分析値(C13H18ClN5として): 計算値(%)C,55.81;H,6.48;N,25.03 実測値(%)C,55.83;H,6.40;N,24.97
【0091】実施例246−アミノ−1−ブチル−5−クロロ−2−(4−メチ
ル−1−ピペラジニル)ベンズイミダゾ−ル : mp 160.0-164.0℃ NMR(CDCl3,δ ppm):0.66-2.16(7H,m),2.37(3H,s),2.46-
2.80(4H,m),3.14-3.55(4H,m),3.61-4.56(4H,m),6.65(1
H,s),7.54(1H,s). 元素分析値(C16H24ClN5として): 計算値(%)C,59.71;H,7.52;N,21.76 実測値(%)C,59.62;H,7.41;N,21.73
【0092】実施例256−アミノ−5−クロロ−2−(4−メチル−1−ピペ
ラジニル)−1−(2−ブチル)ベンズイミダゾ−ル : mp 207.0-210.0℃ NMR(CDCl3,δ ppm):0.70(3H,t),1.57(3H,d),1.77-2.32
(2H,m),2.40(3H,s),2.50-2.97(4H,m),2.97-3.62(4H,m),
3.82-4.80(3H,m),6.90(1H,s),7.65(1H,s). 元素分析値(C16H24ClN5として): 計算値(%)C,59.71;H,7.52;N,21.76 実測値(%)C,59.73;H,7.70;N,21.75
【0093】実施例266−アミノ−5−クロロ−1−イソブチル−2−(4−
メチル−1−ピペラジニル)ベンズイミダゾ−ル : mp 157.0-159.0℃ NMR(CDCl3,δ ppm):0.84(6H,d),1.62-2.33(1H,m),2.38
(3H,s),2.48-2.92(4H,m),3.02-3.60(4H,m),3.60-4.52(4
H,m),6.67(1H,s),7.60(1H,s). 元素分析値(C16H24ClN5として): 計算値(%)C,59.71;H,7.52;N,21.76 実測値(%)C,59.78;H,7.69;N,21.69
【0094】実施例276−アミノ−5−クロロ−(4−メチル−1−ピペラジ
ニル)−1−(3−ペンチル)ベンズイミダゾ−ル : mp 220.0-221.0℃ NMR(CDCl3,δ ppm):0.76(6H,t),1.50-2.29(4H,m),2.35
(3H,s),2.47-2.90(4H,m),3.00-3.45(4H,m),3.60-4.50(3
H,m),6.74(1H,s),7.51(1H,s). 元素分析値(C17H26ClN5として): 計算値(%)C,60.79;H,7.80;N,20.85 実測値(%)C,60.86;H,7.95;N,20.99
【0095】実施例286−アミノ−5−クロロ−1−シクロペンチル−2−
(4−メチル−1−ピペラジニル)ベンズイミダゾ−
: mp 220.5-222.5℃ NMR(CDCl3,δ ppm):1.43-2.30(8H,m),2.36(3H,s),2.46-
2.93(4H,m),3.10-3.55(4H,m),3.87(2H,brs),4.30-5.13
(1H,m),6.65(1H,s),7.49(1H,s). 元素分析値(C17H24ClN5として): 計算値(%)C,61.16;H,7.25;N,20.98 実測値(%)C,61.06;H,7.08;N,21.15
【0096】実施例296−アミノ−5−クロロ−1−(3−エトキシプロピ
ル)−2−(4−メチル−1−ピペラジニル)ベンズイ
ミダゾ−ル : mp 119.0-120.0℃ NMR(CDCl3,δ ppm):1.26(3H,t),1.74-2.34(2H,m),2.42
(3H,s),2.51-2.95(4H,m),3.10-3.82(8H,m),3.82-4.44(4
H,m),6.85(1H,s),7.71(1H,s). 元素分析値(C17H26ClN5O として): 計算値(%)C,58.03;H,7.45;N,19.90 実測値(%)C,57.92;H,7.56;N,19.81
【0097】実施例306−アミノ−5−クロロ−2−(4−メチル−1−ピペ
ラジニル)−1−テトラヒドロフルフリルベンズイミダ
ゾ−ル : mp 163.0-165.0℃ NMR(CDCl3,δ ppm):1.50-2.19(4H,m),2.33(3H,s),2.42-
2.80(4H,m),3.07-3.40(4H,m),3.50-4.50(7H,m),6.75(1
H,s),7.49(1H,s). 元素分析値(C17H24ClN5O として): 計算値(%)C,58.36;H,6.91;N,20.02 実測値(%)C,58.20;H,6.88;N,20.06
【0098】実施例316−アミノ−1−エチル−5−メチル−2−(4−メチ
ル−1−ピペラジニル)ベンズイミダゾ−ル : mp 148.0-153.0℃(エタノールから再結晶) NMR(CDCl3,δ ppm):1.36(3H,t),2.22(3H,s),2.33(3H,
s),2.46-3.00(4H,m),3.10-3.45(4H,m),3.60(2H,brs),3.
96(2H,q),6.60(1H,s),7.37(1H,s). 元素分析値(C15H23N5・1/4H2Oとして): 計算値(%)C,64.83;H,8.52;N,25.20 実測値(%)C,64.91;H,8.63;N,25.24
【0099】実施例326−アミノ−1−ブチル−5−メチル−2−(4−メチ
ル−1−ピペラジニル)ベンズイミダゾ−ル : mp 155.0-158.0℃ NMR(CDCl3,δ ppm):0.60-2.10(7H,m),2.25(3H,s),2.37
(3H,s),2.48-3.07(4H,m),3.07-3.45(4H,m),3.60(2H,br
s),3.90(2H,t),6.52(1H,s),7.33(1H,s). 元素分析値(C17H27N5として): 計算値(%)C,67.74;H,9.03;N,23.23 実測値(%)C,67.88;H,9.21;N,23.18
【0100】実施例336−アミノ−1−イソブチル−5−メチル−2−(4−
メチル−1−ピペラジニル)ベンズイミダゾ−ル : mp 122.0-124.0℃(イソプロピルアルコ−ルから再結
晶) NMR(CDCl3,δ ppm):0.83(6H,d),1.47-2.17(1H,m),2.22
(3H,s),2.34(3H,s),2.43-2.87(4H,m),2.97-3.38(4H,m),
3.47(2H,brs),3.71(2H,d),6.53(1H,s),7.32(1H,s). 元素分析値(C17H27N5として): 計算値(%)C,67.74;H,9.03;N,23.23 実測値(%)C,67.62;H,9.22;N,23.02
【0101】実施例346−アミノ−1−シクロペンチル−5−メチル−2−
(4−メチル−1−ピペラジニル)ベンズイミダゾ−
: mp 194.0-196.0℃(ジオキサン−ヘキサンの混合溶媒か
ら再結晶) NMR(CDCl3,δ ppm):1.38-2.20(8H,m),2.24(3H,s),2.36
(3H,s),2.48-2.98(4H,m),2.98-3.38(4H,m),3.50(2H,br
s),4.23-5.18(1H,m),6.66(1H,s),7.27(1H,s). 元素分析値(C18H27N5として): 計算値(%)C,68.97;H,8.68;N,22.34 実測値(%)C,68.90;H,8.76;N,22.46
【0102】実施例356−アミノ−1−(3−エトキシプロピル)−5−メチ
ル−2−(4−メチル−1−ピペラジニル)ベンズイミ
ダゾ−ル・ 1フマル酸塩 : mp 198.0-199.0℃(分解)(エタノ−ルから再結晶) NMR(DMSO-d6,δ ppm):1.12(3H,t),1.46-1.98(2H,m),2.1
1(3H,s),2.40(3H,s),2.56-2.96(4H,m),2.96-3.66(8H,
m),3.91(2H,t),6.53(3H,s),6.69-7.30(5H,m). 元素分析値(C18H29N5O・C4H4O4・1/2H2O として): 計算値(%)C,57.88;H,7.51;N,15.34 実測値(%)C,57.87;H,7.30;N,15.36
【0103】実施例366−アミノ−1−ブチル−5−フルオロ−2−(4−メ
チル−1−ピペラジニル)ベンズイミダゾ−ル : mp 124.5-125.0℃ NMR(CDCl3,δ ppm):0.47-2.17(7H,m),2.35(3H,s),2.44-
2.85(4H,m),2.85-3.57(4H,m),3.57-4.57(4H,m),6.60(1
H,d),7.15(1H,d). 元素分析値(C16H24N5F として): 計算値(%)C,62.93;H,7.92;N,22.93 実測値(%)C,62.86;H,7.71;N,22.86
【0104】実施例376−アミノ−2−(4−アミノ−1−ピペラジニル)−
5−クロロ−1−イソプロピルベンズイミダゾ−ル : (1)5−クロロ−1−イソプロピル−6−ニトロ−2
−(1−ピペラジニル)ベンズイミダゾ−ル(製造例2
参照)0.32g を4N塩酸3ml 中に懸濁し、亜硝酸ナトリウ
ム0.07g を加え60℃で1時間撹拌した。反応混合物を酢
酸エチルで洗浄し、水層を水酸化ナトリウム水溶液でア
ルカリ性として酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下に留
去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ−[クロロ
ホルム:メタノ−ル=10:1の混合溶媒で溶出]に付し、
5−クロロ−1−イソプロピル−6−ニトロ−2−(4
−ニトロソ−1−ピペラジニル)ベンズイミダゾ−ル0.
03g を得た。なお、この一部をとってジメチルホルムア
ミドから再結晶したものは以下の物性値を示した。
【0105】mp 216.0-218.0℃ NMR(DMSO-d6,δ ppm):1.61(6H,d),3.04-3.78(4H,m),3.7
8-4.24(2H,m),4.24-5.14(3H,m),7.68(1H,s),8.30(1H,
s). 元素分析値(C14H17ClN6O3として): 計算値(%)C,47.67;H,4.86;N,23.82 実測値(%)C,47.53;H,4.93;N,24.02
【0106】(2)5−クロロ−1−イソプロピル−6
−ニトロ−2−(4−ニトロソ−1−ピペラジニル)ベ
ンズイダゾ−ル2.6gをエタノ−ル24ml中に加え、濃塩酸
6mlを加えた。次いで亜鉛末3.0gを加えた後60℃で6分
間撹拌した。水酸化ナトリウム水溶液を加えてアルカリ
性にし、クロロホルムで抽出した。クロロホルム層を水
洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下に
留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ−[クロ
ロホルム:メタノ−ル=50:1の混合溶媒で溶出]に付
し、6−アミノ−5−クロロ−1−イソプロピル−2−
(4−ニトロソ−1−ピペラジニル)ベンズイミダゾ−
ル0.8gを得た。なお、この一部をとって酢酸エチルから
再結晶したものは以下の物性値を示した。
【0107】mp 172.0-174.0℃ NMR(CDCl3,δ ppm):1.82(6H,d),2.72-5.32(11H,m),7.09
(1H,s),7.76(1H,s). 元素分析値(C14H19ClN6O として): 計算値(%)C,52.09;H,5.93;N,26.04 実測値(%)C,52.24;H,5.89;N,25.91
【0108】(3)6−アミノ−5−クロロ−1−イソ
プロピル−2−(4−ニトロソ−1−ピペラジニル)ベ
ンズイミダゾ−ル0.4gを酢酸10ml中に溶解し、亜鉛末0.
5gを加え60℃で10分間撹拌した。水酸化ナトリウム水溶
液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を水洗し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下に留
去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ−[クロロ
ホルム:メタノ−ル=10:1の混合溶媒で溶出]に付し、
6−アミノ−2−(4−アミノ−1−ピペラジニル)−
5−クロロ−1−イソプロピルベンズイミダゾ−ル0.17
g を得た。
【0109】mp 175.0-179.0℃ NMR(CDCl3,δ ppm):1.53(6H,d),2.60-3.11(4H,m),3.11-
4.70(8H,m),4.70-5.00(1H,m),6.81(1H,s),7.49(1H,s). 元素分析値(C14H21ClN6として): 計算値(%)C,54.45;H,6.85;N,27.21 実測値(%)C,54.66;H,6.77;N,27.07

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、R1 は低級アルキル基、低級アルコキシ(低級
    アルキル)基またはテトラヒドロフルフリル基を示し、
    2 は水素原子、メチル基またはアミノ基を示し、R3
    はハロゲン原子またはメチル基を示し、R4 は水素原子
    またはアミノ基を示す。]で表わされるベンズイミダゾ
    −ル誘導体またはその薬理学的に許容される酸付加塩。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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