JPH06251413A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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Publication number
JPH06251413A
JPH06251413A JP5036388A JP3638893A JPH06251413A JP H06251413 A JPH06251413 A JP H06251413A JP 5036388 A JP5036388 A JP 5036388A JP 3638893 A JP3638893 A JP 3638893A JP H06251413 A JPH06251413 A JP H06251413A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
photodetector
optical
pickup device
cylindrical lens
Prior art date
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Pending
Application number
JP5036388A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Ueda
直記 上田
Osamu Honma
修 本間
Mitsutaka Takahashi
光孝 高橋
Takashi Saito
孝 斎藤
Takuma Satou
拓磨 佐藤
Tadahide Horiguchi
宰秀 堀口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP5036388A priority Critical patent/JPH06251413A/ja
Publication of JPH06251413A publication Critical patent/JPH06251413A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 反射光の回折縞の方向を、光検出器が有する
分割線に対して調整できる光ピックアップ装置を提供す
る。 【構成】 光源3からのビーム光が、光ディスク2の記
録面上に形成されたデータを表すピット上を照射して反
射し、スポット32に生じた回折縞33,33 …が、光検出器
14の分割線と平行方向になるように、円筒レンズ保持部
8を光軸回りに回転移動させて固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ビームを用いて情報
の再生を行う光ピックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の光ピックアップ装置の構
成を示した模式図である。図中1は光ピックアップ装置
を構成する光学系を内部に備えたケースであり、ケース
1は中空直方体の発光部と、この一側面略中央部分に突
設され、直方体の内部に光軸方向を軸芯とする丸孔を設
けた集光部とから構成されている。発光部の所定面側に
は、光ディスク2がその記録面を対向させて配置されて
おり、ケース1からのビーム光が光ディスク2を照射し
て反射し、ケース1内の光学系を経て光検出器14へ入射
されて、光ディスク2に記録された情報が再生されるよ
うになっている。
【0003】以下にケース1内部に配置された光学系及
びビーム光の伝播経路を説明をする。発光部の光ディス
ク2と反対側の壁面に、ビーム光を発する半導体レーザ
からなる光源3が配設されている。再生用のビーム光は
光源3から発散光として出射され、コリメートレンズ4
により平行光とされ、次いで偏光ビームスプリッタ5に
入射される。偏光ビームスプリッタ5は、光の偏光方向
の違いにより、貼りつけ面で光を透過又は反射させるも
のであり、入射された平行光は偏光ビームスプリッタ5
入射面に対して平行振動する光であるのでこれを透過さ
せる。透過したビーム光は、波長板6及び対物レンズ7
へ入射する。対物レンズ7は、その周囲に配設された対
物レンズホルダー部7aに保持されており、対物レンズ
ホルダー部7a近傍に配置されたコイル7b及びマグネ
ット7cにより対物レンズホルダー部7aを移動せしめ
るようになっている。このような対物レンズ7へ入射さ
れたビーム光は、前記光ディスク2の記録面上に集光,
照射されて反射し、反射光が再び対物レンズ7及び波長
板6に入射される。
【0004】反射光は波長板6で、偏光ビームスプリッ
タ5入射面に垂直な方向に振動する光に変換され、偏光
ビームスプリッタ5の貼りつけ面で、入射方向と垂直な
方向に反射される。この反射方向に沿って配設された円
筒レンズ保持部81へ入射する。円筒レンズ保持部81は円
筒形状をなしており、前記集光部の丸孔に挿設されてい
る。円筒レンズ保持部81は内部に集光レンズ9及び非点
収差を与える光学部材であるシリンドリカルレンズ10を
保持している。円筒レンズ保持部81の周面には、光軸方
向に長寸の光軸方向調節用溝11が設けられ、ケース1の
前記円筒部壁面の光軸方向調節用溝11に対向する位置に
光軸方向調整用穴12が開口されており、偏心調節用ピン
13を用いて、円筒レンズ保持部81を光軸方向に移動でき
るようになっている。
【0005】円筒レンズ保持部81へ入射された反射光
は、集光レンズ9及びシリンドリカルレンズ10を通過
し、シリンドリカルレンズ10にて非点収差を与えられ
る。非点収差を与えられたビーム光の非点光束は、楕円
形スポットを形成し、特に或る結像位置では円形スポッ
トの状態が存在し、円形スポット位置の前後で楕円形ス
ポットの長軸と短軸の方向が反転する。このような非点
光束が4分割の光検出器14へ入射され、電気変換され
る。光検出器14は、受光面が直交する分割線により4分
割されたものであり、反射光は分割線の交点を中心とし
て照射されるようになっている。このとき、4分割の光
検出器14に照射されるスポットが円形である状態が合焦
位置であり、光ディスク2からの反射光の焦点が光検出
器14上に合うように、円筒レンズ保持部81は光軸方向に
移動され固定される。また、光源3からのビーム光が、
光ディスク2の記録面上に形成されたデータを表すピッ
ト上を反射したときには回折光が光検出器14上に照射さ
れ、反射光が光検出器14上で合焦しないときには、スポ
ット中に回折縞を生じる。
【0006】このような構成の光ピックアップ装置で、
光ディスク2からの反射光を検出し、電気信号に変換さ
れた信号I1 ,I2 ,I3 ,I4 の和、即ちI1 +I2
+I3 +I4 =FD がデータ信号となる。ビーム光がピ
ット上を照射したとき、反射した回折光は大きく広が
り、対物レンズ7により集光される戻り光の量が、非ピ
ット形成部分からの反射光量よりも小さくなる。この光
量による2値化信号に基づき、光ディスク2に記録され
たデータが再生される。
【0007】また、光ディスク2はミクロ的に平坦では
ないために、対物レンズ7と光ディスク2との距離は常
時一定ではなく、反射光は光検出器14上に、合焦位置か
ら外れ、楕円形状で照射される場合がある。光検出器に
照射された反射光が円形か楕円形かを検知するFE信号
が、上述の信号I1 ,I2 ,I3 ,I4 から算出され、
このFE信号に基づいて対物レンズホルダー部7aを移
動せしめることにより、反射光の焦点を光検出器14上に
合わせることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のような光ピック
アップ装置では、前記回折縞が光検出器14の分割線の方
向に平行に生じるように設計される。回折縞が分割線に
平行に生じない場合には、本来、分割された受光面に等
分されるはずの回折光が、受光面をずれて入射され、等
分されない結果になるためである。ところが、光ピック
アップ装置を製造する際に、上述の各光学部品の品質に
ばらつきがあり、また、各光学部品の配置の位置精度に
誤差があるので、光検出器14上に照射される反射光の回
折縞の方向は、光検出器14が有する分割線の方向から僅
かにずれて平行にならないことがある。
【0009】このような場合に、FE信号に出力変動を
生じることがある。図9は、反射光の回折縞の方向が、
光検出器14が有する分割線と平行でない場合のFE信号
を示した図である。FE信号が零を示す位置が合焦位置
と検知されるが、合焦位置付近で出力変動が生じている
ために、合焦位置を判断し難い。このように、回折縞の
方向が分割線の方向とずれた場合に合焦位置でのFE信
号に出力変動が生じ、光検出器上に反射光の焦点を合わ
せ難いという問題があった。
【0010】また、ビーム光が、光ディスク2に形成さ
れたピットの真上で照射できているか否かを検出するT
E(トラッキングエラー)信号が、上述の信号I1 ,I
2 ,I3 ,I4 から算出される。TE信号は非合焦状態
で出力変動を生じるので、FE信号に出力変動が生じた
場合には、合焦状態であっても一時的に非合焦状態とな
り、TE信号の出力変動が生じるという問題があった。
【0011】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、非点収差を与えるシリンドリカルレンズ,ハ
ーフミラー等の光学部材を光軸回りに、又は光検出器を
受光軸回りに回転可能に備え、反射光の回折縞の方向を
光検出器が有する分割線に対して調整できる光ピックア
ップ装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る光ピック
アップ装置は、非点収差を与える光学部材を、反射光に
生じる回折縞の方向を前記分割線に対して調整すべく、
光軸回りに回転可能に備えてあることを特徴とする。
【0013】第2発明に係る光ピックアップ装置は、受
光面に分割線を有する光検出器を、反射光に生じる回折
縞の方向を前記分割線に対して調整すべく、受光軸回り
に回転可能に備えてあることを特徴とする。
【0014】第3発明に係る光ピックアップ装置は、非
点収差を与えるシリンドリカルレンズを、反射光に生じ
る回折縞の方向を前記分割線に対して調整すべく、光軸
回りに回転可能に備えてあることを特徴とする。
【0015】第4発明に係る光ピックアップ装置は、非
点収差を与えるハーフミラーを、反射光に生じる回折縞
の方向を前記分割線に対して調整すべく、光軸回りに回
転可能に備えてあることを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明の光ピックアップ装置では、光ディスク
にビーム光を照射し、その反射光に非点収差を与える光
学部材、例えばシリンドリカルレンズ又はハーフミラー
等を光軸回りに回転させて、又は光検出器を受光軸回り
に回転させて、前記反射光に生じる回折縞の方向を光検
出器が有する分割線の方向に対して調整する。これらの
方向を平行にすることにより、ビーム光の照射が正常に
行われている場合に、反射光に生じた回折縞が分割され
た光検出器の受光面夫々に均等に入射され、ビーム光の
照射が正常に行われているか否かの判断が正確に行われ
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明をその第1実施例を示す図面に
基づき具体的に説明する。図1は本発明の光ピックアッ
プ装置の構造を示す模式図である。図中1は光ピックア
ップ装置を構成する光学系を内部に備えたケースであ
り、ケース1は中空直方体の発光部と、この一側面略中
央部分に突設され、直方体の内部に光軸方向を軸芯とす
る丸孔を設けた集光部とから構成されている。発光部の
所定面側には、光ディスク2がその記録面を対向させて
配置されており、ケース1からのビーム光が光ディスク
2を照射して反射し、ケース1内の光学系を経て光検出
器14へ入射されて、光ディスク2に記録された情報が再
生されるようになっている。
【0018】以下にケース1内部に配置された光学系及
びビーム光の伝播経路を説明をする。光ディスク2と反
対側の壁面に、ビーム光を発する半導体レーザからなる
光源3が配設されている。再生用のビーム光は光源3か
ら発散光として出射され、コリメートレンズ4により平
行光とされ、次いで偏光ビームスプリッタ5に入射され
る。偏光ビームスプリッタ5は、光の偏光方向の違いに
より、貼りつけ面で光を透過又は反射させるものであ
り、入射された平行光は偏光ビームスプリッタ5入射面
に対して平行振動する光であるのでこれを透過させる。
透過したビーム光は、波長板6及び対物レンズ7へ入射
する。対物レンズ7は、その周囲に配設された対物レン
ズホルダー部7aに保持されており、対物レンズホルダ
ー部7a近傍に配置されたコイル7b及びマグネット7
cにより対物レンズホルダー部7aを移動せしめるよう
になっている。このような対物レンズ7へ入射されたビ
ーム光は、前記光ディスク2の記録面上に集光,照射さ
れて反射し、反射光が再び対物レンズ7及び波長板6に
入射される。
【0019】反射光は波長板6で、偏光ビームスプリッ
タ5入射面に垂直な方向に振動する光に変換され、偏光
ビームスプリッタ5の貼りつけ面で、入射方向と垂直な
方向に反射される。この反射方向に沿って配設された円
筒レンズ保持部8へ入射する。図2は、円筒レンズ保持
部8の形状を示す模式的斜視図である。円筒レンズ保持
部8は円筒形状をなし、内部に集光レンズ9及び非点収
差を与える光学部材であるシリンドリカルレンズ10を保
持している(図2では省略)。円筒レンズ保持部8の周
面には、面周方向に長寸の光軸方向調節用溝11が設けら
れ、光軸方向調節用溝11よりも光進側に、光軸方向に長
寸の回転方向調整用溝15が設けられている。図1に示す
ように、ケース1の前記円筒部壁面の、光軸方向調節用
溝11に対向する位置に光軸方向調整用穴12が開口され、
回転方向調整用溝15に対向する位置に回転方向調整用穴
16が開口されている。偏心調節用ピン13を用いることに
より、円筒レンズ保持部8を光軸方向移動及び光軸回り
に回転移動できるようになっている。
【0020】円筒レンズ保持部8へ入射された反射光
は、集光レンズ9及びシリンドリカルレンズ10を通過
し、シリンドリカルレンズ10にて非点収差を与えられ
る。非点収差を与えられたビーム光の非点光束は、楕円
形スポットを形成し、特に或る結像位置では円形スポッ
トの状態が存在し、円形スポット位置の前後で楕円形ス
ポットの長軸と短軸の方向が反転する。このような非点
光束が4分割の光検出器14へ入射され、電気変換され
る。図3は光検出器の受光面を装置の外側から見た模式
図である。光検出器14は直交する分割線により4分割さ
れたものであり、分割線14a,14b を有している。非点光
束のスポット32は、分割線14a,14b の交点が中心となる
ように照射される。なお、図3に示したような回折縞
は、光ディスク2上のスポット32が合焦位置よりもずれ
ており、前記スポット32が光ディスク2上の数本のトラ
ックに跨がって照射されているときに観測される。
【0021】また、光源3からのビーム光が、光ディス
ク2の記録面上に形成されたデータを表すピット上を反
射したときに、スポット32に回折縞33,33 …が生じてい
る。このとき、光検出器14に照射されるスポットが円形
である状態が合焦位置であり、光ディスク2からの反射
光の焦点が光検出器14上に合うように、円筒レンズ保持
部8は光軸方向に移動され固定される。また、スポット
32に生じる回折縞が、光検出器14の分割線14a と平行方
向になるように、円筒レンズ保持部8は光軸回りに回転
移動され固定される。
【0022】このような構成の光ピックアップ装置は、
スポット32に生じる回折縞と分割線14a とを平行に調節
することができるので、4分割の光検出器14の夫々の検
出素子からの信号I1 ,I2 ,I3 ,I4 から算出され
る、FE信号の出力の変動を抑制することができる。
【0023】なお、上述の実施例では、シリンドリカル
レンズ10を円筒レンズ保持部8内に保持し、円筒レンズ
保持部8に回転方向調整用溝15を設けて、光軸回りに回
転可能にしているが、これに限るものではなく、シリン
ドリカルレンズ10が光軸回りに回転可能な機構であれば
良い。
【0024】次に、本発明をその第2実施例を示す図面
に基づき具体的に説明する。図4は本発明の第2実施例
における光ピックアップ装置の光検出器の保持部の構造
を示す拡大模式図である。光検出器の保持部以外は第1
実施例と同様であり、同部分に同符号を付してその説明
を省略する。図中23は光ピックアップ装置のケースの内
壁に取り付けられた光検出器調整基板であり、光検出器
調整用基板23は中央に、光検出器14を固定した光検出器
装着板22を固着させており、これを挟んで両側には、光
検出器14の中央を中心とする円弧状の回転調整用孔25,2
5 が開口されている。そして、ケース1に設けられ、回
転調整用孔25,25 に係入された固定部付ボス24,24 をガ
イドとして光検出器調整用基板23を回転させる。所望位
置で固定部付ボス24,24 により光検出器調整用基板23を
ケース1に固定する。これにより光検出器14が有する分
割線の方向を、受光軸回りに調整することができる。
【0025】なお、第2実施例では、光検出器調整用基
板23に光検出器転調整用孔25,25 を開口し、回転調整用
孔25,25 方向に光検出器14を回転させ、固定部付ボス2
4,24にて光検出器14の位置を固定しているが、これに限
るものではなく、受光軸回りに回転できる機構であれば
良い。
【0026】次に、本発明をその第3実施例を示す図面
に基づき具体的に説明する。図5は、本発明の第3実施
例における光ピックアップ装置の構造を示す模式図であ
る。図中1は光ピックアップ装置を構成する光学系を内
部に備えたケースであり、中空直方体の一側面中央部分
に中空直方体を突設させた形状をなしている。ケース1
の所定面側には、光ディスク2がその記録面を対向させ
て配置されており、ケース1からのビーム光が光ディス
ク2を照射して反射し、ケース1内の光学系を経て光検
出器14へ入射されて、光ディスク2に記録された情報が
再生されるようになっている。
【0027】以下にケース1内部に配置された光学系及
びビーム光の伝播経路を説明をする。突設させた中空直
方体の壁面に、ビーム光を発する半導体レーザからなる
光源3が配設されている。再生用のビーム光は光源2か
ら発散光として出射され、コリメートレンズ4により平
行光とされ、次いでハーフミラー26に入射される。ハー
フミラー26は鏡面に対する光の偏光方向の違いにより光
を透過又は反射させるものであり、平行光が所定の入射
角度を有するように配置されている。
【0028】図6は、ハーフミラーの保持部の構造を示
す拡大模式図である。ケース1内に配設されたハーフミ
ラー取り付け部材27にハーフミラー調整用基板30が取り
付けられている。ハーフミラー調整用基板30の中央には
ハーフミラー26が接着剤31で固定され、これを挟んで両
側にはハーフミラー26の中央を中心とする円弧状の回転
調整用孔29,29 が開口されている。そして、ハーフミラ
ー取り付け部材27、回転調整用孔29,29 に係入された固
定部付ボス29,29 をガイドとしてハーフミラー調整用基
板30を回転させる。所望位置で固定部付ボス28,28 によ
りハーフミラー調整用基板30をハーフミラー取り付け部
材27に固定する。これによりハーフミラー26を透過する
光に生じる回折縞の方向を調整することができる。
【0029】図5に示すように、ハーフミラー26に入射
した光は透過し、ハーフミラー26にて非点収差を与えら
れる。非点収差を与えられたビーム光の非点光束は、楕
円形スポットを形成し、特に或る結像位置では円形スポ
ットの状態が存在し、円形スポット位置の前後で楕円形
スポットの長軸と短軸の方向が反転する。このような非
点光束が4分割の光検出器14へ入射され、電気変換され
る。光源3からのビーム光が、光ディスク2の記録面上
に形成されたデータを表すピット上を反射したときに、
スポットに回折縞が生じている。このとき、光検出器14
に照射されるスポットが円形である状態が合焦位置であ
り、スポットに生じる回折縞が、光検出器14の分割線と
平行方向になるように、ハーフミラー26は光軸回りに回
転移動され固定される。
【0030】このような構成の光ピックアップ装置は、
スポットに生じる回折縞と分割線とを平行に調節するこ
とができるので、4分割の光検出器14の夫々の検出素子
からの信号I1 ,I2 ,I3 ,I4 から算出される、F
E信号の出力の変動を抑制することができる。
【0031】なお、第3実施例では、ハーフミラー調整
用基板30に回転調整用孔29,29 を開口し、回転調整用孔
28,28 方向にハーフミラーを回転させて固定部付ボス2
8,28にてハーフミラー26の位置を固定しているが、これ
に限るものではなく、光軸回りに回転できる機構であれ
ば良い。
【0032】次に、本発明によるFE信号及びTE信号
の出力変動の抑制を表す具体的結果を示す。図7は、F
E信号の合焦付近での出力を示したデータである(但し
フォーカスサーボON時)。縦軸はFE信号の電圧変換
値を、横軸は時間を表している。図7(a) は本発明装置
を用いた場合のFE信号であり、図7(b) は従来の装置
を用いた場合のFE信号である。グラフから明らかなよ
うに、本発明装置を用いることによって、FE信号の出
力変動が抑制されていることが判る。
【0033】表1は、FE信号及びTE信号の出力変動
のデータである。FE変動はFE振幅が略4Vの場合の
出力変動電圧値で示しており、TE変動はTE信号の振
幅中心(%) の変動の差で示している。ここで振幅中心と
は 振幅中心(%)=((A−B)/2(A+B))×100 但し、 A:正の出力値(V) B:負の出力値(V)
【0034】
【表1】
【0035】表から明らかなように、本発明装置を用い
ることにより、FE信号及びTE信号の出力変動が抑制
されることが判る。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、非点
収差を与えるシリンドリカルレンズ,,ハーフミラー等
の光学部材を光軸回りに、又は光検出器を受光軸回りに
回転可能に備えてあることにより、反射光の回折縞の方
向を光検出器の分割線に対して調整でき、これらを平行
にすることにより、FE信号の出力変動が抑制される。
また、これに伴いTE信号の出力変動も抑制される等、
本発明は優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の光ピックアップ装置の構
造を示す模式図である。
【図2】円筒レンズ保持部の形状を示す模式的斜視図で
ある。
【図3】光検出器の受光面を装置の外側から見た模式図
である。
【図4】本発明の第2実施例における光ピックアップ装
置の光検出器の保持部の構造を示す拡大模式図である。
【図5】本発明の第3実施例における光ピックアップ装
置の構造を示す模式図である。
【図6】第3実施例のハーフミラーの保持部の構造を示
す拡大模式図である。
【図7】FE信号の合焦付近での出力を示したデータで
ある。
【図8】従来の光ピックアップ装置の構成を示した模式
図である。
【図9】FE信号を示した図である。
【符号の説明】 2 光ディスク 3 光源 10 シリンドリカルレンズ 14 光検出器 14a,14b 分割線 26 ハーフミラー 33 回折縞
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】円筒レンズ保持部8へ入射された反射光
は、集光レンズ9及びシリンドリカルレンズ10を通過
し、シリンドリカルレンズ10にて非点収差を与えられ
る。非点収差を与えられたビーム光の非点光束は、楕円
形スポットを形成し、特に或る結像位置では円形スポッ
トの状態が存在し、円形スポット位置の前後で楕円形ス
ポットの長軸と短軸の方向が反転する。このような非点
光束が4分割の光検出器14へ入射され、電気変換され
る。図3は光検出器の受光面を装置の外側から見た模式
図である。光検出器14は直交する分割線により4分割さ
れたものであり、分割線14a,14b を有している。非点光
束のスポット32は、分割線14a,14b の交点が中心となる
ように照射される。なお、図3に示したような回折縞
は、光ディスク2上のスポットが合焦位置よりもずれて
おり、前記スポットが光ディスク2上の数本のトラック
に跨がって照射されているときに観測される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】なお、第3実施例では、ハーフミラー調整
用基板30に回転調整用孔29,29 を開口し、回転調整用孔
29,29 方向にハーフミラーを回転させて固定部付ボス2
8,28にてハーフミラー26の位置を固定しているが、これ
に限るものではなく、光軸回りに回転できる機構であれ
ば良い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 光孝 群馬県新田郡尾島町大字岩松800番地 三 菱電機株式会社群馬製作所内 (72)発明者 斎藤 孝 群馬県新田郡尾島町大字岩松800番地 三 菱電機株式会社群馬製作所内 (72)発明者 佐藤 拓磨 群馬県新田郡尾島町大字岩松800番地 三 菱電機株式会社群馬製作所内 (72)発明者 堀口 宰秀 群馬県新田郡尾島町大字岩松800番地 三 菱電機株式会社群馬製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から発したビーム光を光ディスクに
    照射せしめ、その反射光を、非点収差を与える光学部材
    を経て、受光面に分割線を有する光検出器に入射せしめ
    て、前記反射光に生じる回折縞により前記照射の制御を
    行う光ピックアップ装置において、 前記光学部材は、前記回折縞の方向を前記分割線に対し
    て調整すべく、光軸回りに回転可能に備えてあることを
    特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 光源から発したビーム光を光ディスクに
    照射せしめ、その反射光を、非点収差を与える光学部材
    を経て、受光面に分割線を有する光検出器に入射せしめ
    て、前記反射光に生じる回折縞により前記照射の制御を
    行う光ピックアップ装置において、 前記光検出器は、前記回折縞の方向を分割線に対して調
    整すべく、受光軸回りに回転可能に備えてあることを特
    徴とする光ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】 非点収差を与える光学部材がシリンドリ
    カルレンズであることを特徴とする請求項1記載の光ピ
    ックアップ装置。
  4. 【請求項4】 非点収差を与える光学部材がハーフミラ
    ーであることを特徴とする請求項1記載の光ピックアッ
    プ装置。
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JP2007200489A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Konica Minolta Opto Inc 光ピックアップ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007200489A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Konica Minolta Opto Inc 光ピックアップ装置
JP4609332B2 (ja) * 2006-01-27 2011-01-12 コニカミノルタオプト株式会社 光ピックアップ装置

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