JPH06250307A - 複写用紙 - Google Patents
複写用紙Info
- Publication number
- JPH06250307A JPH06250307A JP6254593A JP6254593A JPH06250307A JP H06250307 A JPH06250307 A JP H06250307A JP 6254593 A JP6254593 A JP 6254593A JP 6254593 A JP6254593 A JP 6254593A JP H06250307 A JPH06250307 A JP H06250307A
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- metal oxide
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Landscapes
- Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
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Abstract
酸化物と、ポリエチレングリコール,ポリビニルアルコ
ールなどの水溶性高分子物質との混合物を含有する複写
用紙。 【効果】 本発明の複写用紙は、これに含有される遷移
金属酸化物と水溶性高分子物質との混合物(混合水溶
液)の作用により、フォトクロミズムを有している。従
って、本発明の複写用紙に光を照射することにより、光
を照射した箇所だけ感光・複写させることができる。し
かも本発明の複写用紙は、暗所にて所定時間保存する
か、或いは所定の温度で熱処理することにより消色す
る。従って、繰り返し複写可能である。それ故、紙を徒
に廃棄するということもなく、省資源化につながるとい
う利点がある。さらに、このようにフォトクロミズムを
利用した複写であるため、複写機自体も感光ドラムや定
着の工程が不要となり、装置を簡略化することができ
る。
Description
感光し、かつ、所定時間経過後あるいは熱処理後には消
色する機能を有しており、繰り返し複写可能な感光・複
写用紙に関する。
複写機(コピー機)は、用紙にトナーを転写することに
より転写を行なってきている。これは、複写元に光を照
射し、その反射光を感光ドラムが検知して、これにトナ
ーが付着し、さらに複写先の用紙にトナーを転写する仕
組みになっている。このような仕組みでは、用紙にトナ
ーを転写するために、半永久的に用紙の上にトナーが残
り、記録性は良好である。しかしながら、近年、記録性
だけではなく、環境問題の観点から、リサイクルの必要
性がクローズアップされてきている。そこで一次的な記
録が可能であり、この記録を消去すれば再使用が可能な
複写用紙が求められてきている。
エレクトロクロミズムの性質を有し、かつ、大面積の表
示面の作製が可能な光学素子材料として、酸化タングス
テン(WO3 )などの遷移金属酸化物と、水溶性高分子
物質との混合物からなるゲル複合膜を既に開発してい
る。本発明者らは、この遷移金属酸化物と水溶性高分子
物質との混合物からなる水溶液を含浸させた用紙が、上
記要望に応えるものであることを見出し、この知見に基
づいて本発明を完成するに到った。
金属酸化物と水溶性高分子物質との混合物を含有する複
写用紙を提供するものである。
O3 ,MoO3 ,V2 O5 や、Nb2 O5 ,TiO2 ,
RbO2 ,IrO3 ,MnO2 ,CoO3 ,FeO3 ,
Zn(WO4 )2 が挙げられ、特にWO3 ,MoO3 ,
V2 O5 が好ましい。また水溶性高分子物質としては、
例えばポリエチレングリコール,ポリビニルアルコー
ル,ポリアクリルアミド,ポリ酢酸ビニル,ヒドロキシ
エチルメタクリレートなどが挙げられ、特にポリエチレ
ングリコール,ポリビニルアルコールが好ましい。とり
わけフォトクロミズムの著しい増感を有するポリエチレ
ングリコールがより好ましい。なお、ポリエチレングリ
コールとしては、分子量が5,000〜100,000 程度のもの
が好ましい。
酸化物と水溶性高分子物質との混合物を含有するもので
あればよい。このような複写用紙としては、具体的には
例えば遷移金属酸化物の水溶液に水溶性高分子物質を添
加混合して得た混合水溶液を、用紙に塗布、含浸させた
後、或いは用紙表面への製膜を行なった後、ゲル化させ
たものが挙げられる。このようにして得られる用紙は、
アモルファスの酸化タングステン(WO3 )が示すのと
全く同じフォトクロミズムを示す。また、加熱によって
消色することもアモルファスの酸化タングステン(WO
3 )と同様である。
金属酸化物と水溶性高分子物質との混合物をゾル−ゲル
法により用紙に含有させたものであり、遷移金属酸化物
の水溶液に水溶性高分子物質を添加混合して得た混合水
溶液を、用紙に塗布、含浸させた後、或いは用紙表面へ
の製膜を行なった後、ゲル化させることにより得ること
ができる。ここで遷移金属酸化物の水溶液としては、例
えばタングステン酸ナトリウムなどの遷移金属酸化物の
塩の水溶液をイオン交換(Na+ →H+ )したものを用
いることができる。この遷移金属酸化物の水溶液の濃度
は0.3〜2.0モル/リットルが好ましく、特に0.
5〜1.7モル/リットルであることが好ましい。
水溶液に上記水溶性高分子物質を添加混合して、混合水
溶液を調製する。この場合の両者の混合割合は、遷移金
属酸化物の水溶液100重量部に対し、水溶性高分子物
質0.5〜100重量部、好ましくは、5〜50重量部
である。水溶性高分子物質の添加量が増大するほど、短
時間で着色し、かつ、消色するが、あまりに水溶性高分
子物質の添加量が多すぎると、不均質となるため最大1
00重量部程度とする。
分子物質との混合方法としては、特に限定はなく、通常
行なわれる方法でよく、例えば攪拌機などを用いて、1
0〜20分間程度行なえばよい。このように遷移金属酸
化物の水溶液に、水溶性高分子物質を添加することによ
り、乾燥時における収縮を抑制する(バインダーとして
機能する)とともに、遷移金属酸化物の水溶液を単独で
用いた場合に比し、フォトクロミズムを著しく増感させ
ることができる。
用紙に塗布、含浸させた後、或いは用紙表面へ製膜した
後、ゲル化させることにより、目的とする複写用紙を得
ることができる。なお、塗布量は塗布、含浸させたり、
或いは製膜する紙に大きく依存するが、紙の柔らかさを
損なわない程度の塗布量が好ましく、なるべく多くの塗
布を行なう方が着色感度が良好である。
いられている紙であればよく、特に制限はない。例えば
筆記用紙としては、ボンド紙,フールス,濾紙,フスマ
紙,薬方紙などが挙げられる。
された混合水溶液を通常の紙に塗布して含浸させ、或い
は用紙表面へ製膜し、次いで常温で乾燥するか、或いは
熱風乾燥してゲル化させることにより製造することがで
きる。このようにして得られた複写用紙は、光照射のみ
で複写及び感光させることができる。また、使用後の複
写用紙は、暗所で所定時間保存するか、或いは熱風乾燥
器等を用いて熱処理することにより、消色して再使用可
能となる。
うにして得られた含浸用紙(上記の如くして調製された
混合水溶液を用紙に塗布して含浸させ、或いは用紙表面
へ製膜した用紙を言う。)に、さらに公知の方法により
ラミネートフィルムをラミネートしたものであってもよ
い。この場合、片面だけでなく、両面からラミネート加
工を施したものであってもよい。ラミネートフィルムと
しては特に制限はなく、例えばポリエチレン,ポリエチ
レンテレフタレート,ポリカーボネート,シンジオタク
チックポリスチレン,ポリエーテルニトリル,ポリエー
テルエーテルケトンなどが挙げられる。このようなラミ
ネート加工を施した複写用紙は、上から油性ペン等で上
書きが可能であり、しかも上書きの文字をアルコール等
で拭き取ることにより、再使用が可能となる。
樹脂を通してイオン交換(Na+ →H+ )することによ
り、タングステン酸水溶液を調製した。このタングステ
ン酸水溶液に、ポリエチレングリコール(PEG)(分
子量20,000)を10重量%の濃度となるように加えて混
合水溶液を調製した。 (2)上記(1)で得られた混合水溶液を、ろ紙に塗
布,含浸させ、その後、室温下に放置して乾燥させて複
写用紙Aを得た。 (3)乾燥により得られた複写用紙Aに、ポリエチレン
テレフタレートと低密度ポリエチレンとの積層ラミネー
トフィルム(厚み90μm)により、両面からラミネー
ト加工を施して、複写用紙Bを得た。 (4)上記(2)で得られた複写用紙Aと、上記(3)
で得られた複写用紙Bのそれぞれに、コピー元からの紫
外線反射光をさらに反転して1分間照射したところ、文
字以外の部分(何も記載していない部分)が青色に感光
し、文字が浮き出た。 (5)上記のようにして感光させた後、暗室にて12時
間保存することにより消色し、再使用が可能となった。
また、別途、熱風乾燥機を用いて複写用紙を80℃で1
時間処理することにより消色し、再使用が可能となっ
た。
される遷移金属酸化物と水溶性高分子物質との混合物
(混合水溶液)の作用により、光の照射により着色する
性質(フォトクロミズム)を有している。したがって、
本発明の複写用紙に光を照射することにより、光を照射
した箇所だけ感光・複写させることができる。しかも本
発明の複写用紙は、暗所にて所定時間保存するか、或い
は所定の温度で熱処理することにより消色する。したが
って、繰り返し複写可能である。それ故、紙を徒に廃棄
するということもなく、省資源化につながるという利点
がある。さらに、このようにフォトクロミズムを利用し
た複写であるため、複写機自体も感光ドラムや定着の工
程が不要となり、装置を簡略化することができる。した
がって、本発明の複写用紙は、新しいタイプの複写用紙
・記録用紙として有効に利用することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 遷移金属酸化物と水溶性高分子物質との
混合物を含有する複写用紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6254593A JP2919220B2 (ja) | 1993-03-01 | 1993-03-01 | 複写用紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6254593A JP2919220B2 (ja) | 1993-03-01 | 1993-03-01 | 複写用紙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06250307A true JPH06250307A (ja) | 1994-09-09 |
JP2919220B2 JP2919220B2 (ja) | 1999-07-12 |
Family
ID=13203318
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6254593A Expired - Fee Related JP2919220B2 (ja) | 1993-03-01 | 1993-03-01 | 複写用紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2919220B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007146324A (ja) * | 2005-11-28 | 2007-06-14 | Ricoh Co Ltd | プリンタ用紙 |
JP2014062218A (ja) * | 2012-02-28 | 2014-04-10 | Yamaguchi Univ | 遷移金属酸化物及び水溶性高分子化合物を含有する複合膜 |
-
1993
- 1993-03-01 JP JP6254593A patent/JP2919220B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007146324A (ja) * | 2005-11-28 | 2007-06-14 | Ricoh Co Ltd | プリンタ用紙 |
JP2014062218A (ja) * | 2012-02-28 | 2014-04-10 | Yamaguchi Univ | 遷移金属酸化物及び水溶性高分子化合物を含有する複合膜 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2919220B2 (ja) | 1999-07-12 |
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