JPH06250109A - 光拡張装置及び画像走査記録装置 - Google Patents
光拡張装置及び画像走査記録装置Info
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- JPH06250109A JPH06250109A JP4091193A JP4091193A JPH06250109A JP H06250109 A JPH06250109 A JP H06250109A JP 4091193 A JP4091193 A JP 4091193A JP 4091193 A JP4091193 A JP 4091193A JP H06250109 A JPH06250109 A JP H06250109A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 安価にかつ精度良く拡張された平行光を得
る。 【構成】 光拡張器31は、線状光を帯状の平行光に広
げる装置であって、第1シリンドリカルレンズ20と第
2シリンドリカルレンズ22と軸対称レンズ21とを備
えている。第1シリンドリカルレンズ20は、透過する
光を帯の幅方向に拡散させる。第2シリンドリカルレン
ズ22は、透過する光を帯の厚さ方向に拡散させる。軸
対称レンズは、透過する光を軸対称に収束させる。軸対
称レンズ21は、第1シリンドリカルレンズ20と第2
シリンドリカルレンズ22との間に、互いに向き合う焦
点が合致するように配置されている。
る。 【構成】 光拡張器31は、線状光を帯状の平行光に広
げる装置であって、第1シリンドリカルレンズ20と第
2シリンドリカルレンズ22と軸対称レンズ21とを備
えている。第1シリンドリカルレンズ20は、透過する
光を帯の幅方向に拡散させる。第2シリンドリカルレン
ズ22は、透過する光を帯の厚さ方向に拡散させる。軸
対称レンズは、透過する光を軸対称に収束させる。軸対
称レンズ21は、第1シリンドリカルレンズ20と第2
シリンドリカルレンズ22との間に、互いに向き合う焦
点が合致するように配置されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像走査記録装置及び
光拡張装置、特に、複数本のレーザ光を記録面上に照射
する画像走査記録装置及びその記録装置に主として好適
な光拡張装置に関する。
光拡張装置、特に、複数本のレーザ光を記録面上に照射
する画像走査記録装置及びその記録装置に主として好適
な光拡張装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、プリント配線基板のマスター
パターンをフィルム上に形成するためにレーザプロッタ
(画像走査記録装置の一例)が用いられる。この種のレ
ーザプロッタとして、出力速度を速くするために同時に
複数本のレーザ光をフィルム等の感光材料に照射するも
のが知られている。
パターンをフィルム上に形成するためにレーザプロッタ
(画像走査記録装置の一例)が用いられる。この種のレ
ーザプロッタとして、出力速度を速くするために同時に
複数本のレーザ光をフィルム等の感光材料に照射するも
のが知られている。
【0003】このレーザプロッタは、主走査方向に回転
する記録ドラムと、副走査方向(記録ドラムの軸方向)
に移動する記録ヘッドとを備えている。記録ヘッドは、
アルゴンレーザ光等のレーザ光を出射するためのレーザ
チューブと、レーザチューブから出射されたレーザ光を
複数本の平行なレーザ光に分配する光分配器と、分配さ
れた複数本のレーザ光をデータに応じて変調する音響光
学変調器(AOM)と、変調されたレーザ光を感光材料
に照射する照射光学系とを有している。光分配器では、
複数本のレーザ光が感光材料表面へ垂直に入射するよう
に、分配するレーザ光が互いに精度良く平行に配列され
なければならない。
する記録ドラムと、副走査方向(記録ドラムの軸方向)
に移動する記録ヘッドとを備えている。記録ヘッドは、
アルゴンレーザ光等のレーザ光を出射するためのレーザ
チューブと、レーザチューブから出射されたレーザ光を
複数本の平行なレーザ光に分配する光分配器と、分配さ
れた複数本のレーザ光をデータに応じて変調する音響光
学変調器(AOM)と、変調されたレーザ光を感光材料
に照射する照射光学系とを有している。光分配器では、
複数本のレーザ光が感光材料表面へ垂直に入射するよう
に、分配するレーザ光が互いに精度良く平行に配列され
なければならない。
【0004】従来の光分配器が、たとえば特開昭52−
12213号公報や特開昭60−19101号公報に記
載されている。この光分配器は、平行平面を有するガラ
ス板の多重内面反射を利用して、単一のレーザ光を複数
本の平行ビームに分割するものである。この光分配器
は、一面をハーフミラーに、他面を高反射率のミラーに
した平行平板を有している。この平行平板に斜めに入射
したレーザ光は、一面と他面とで繰り返して反射するこ
とで、互いに平行に配置された所定数のレーザ光に変換
される。
12213号公報や特開昭60−19101号公報に記
載されている。この光分配器は、平行平面を有するガラ
ス板の多重内面反射を利用して、単一のレーザ光を複数
本の平行ビームに分割するものである。この光分配器
は、一面をハーフミラーに、他面を高反射率のミラーに
した平行平板を有している。この平行平板に斜めに入射
したレーザ光は、一面と他面とで繰り返して反射するこ
とで、互いに平行に配置された所定数のレーザ光に変換
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
平行平板の精度が分配されたレーザ光の平行度に強く影
響を与える。平行平板として、平面度,平行度とも最精
密級のものを使用したとしても、量産技術の限界から、
たとえば表裏面の平行度に関して数秒程度の加工誤差が
残存する。
平行平板の精度が分配されたレーザ光の平行度に強く影
響を与える。平行平板として、平面度,平行度とも最精
密級のものを使用したとしても、量産技術の限界から、
たとえば表裏面の平行度に関して数秒程度の加工誤差が
残存する。
【0006】平行度の誤差は、平行平板を透過する第1
のレーザ光に対して、多重反射して出射される第2のレ
ーザ光以降での平行度の誤差は徐々に大きくなる。これ
は、レーザ光が平行平板内で多重反射して平行平板の加
工誤差が次々と積算され、平行度誤差の2倍の誤差が次
々と累積されていくためである。レーザ光の平行度誤差
が大きくなると、レーザ光が感光材料表面に垂直に入射
しなくなり、高精度な画像を記録できない。
のレーザ光に対して、多重反射して出射される第2のレ
ーザ光以降での平行度の誤差は徐々に大きくなる。これ
は、レーザ光が平行平板内で多重反射して平行平板の加
工誤差が次々と積算され、平行度誤差の2倍の誤差が次
々と累積されていくためである。レーザ光の平行度誤差
が大きくなると、レーザ光が感光材料表面に垂直に入射
しなくなり、高精度な画像を記録できない。
【0007】これを解決するために、平行平板の精度を
上げると、平行平板を量産できなくなり、平行平板の製
造コストが高くなる。本発明の目的は、安価にかつ精度
良く平行光を得ることにある。本発明の他の目的は、安
価かつ高精度なレーザ光による画像記録を可能にするこ
とにある。
上げると、平行平板を量産できなくなり、平行平板の製
造コストが高くなる。本発明の目的は、安価にかつ精度
良く平行光を得ることにある。本発明の他の目的は、安
価かつ高精度なレーザ光による画像記録を可能にするこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光拡張装置
は、線状光を帯状の平行光に広げる装置であって、第1
シリンドリカルレンズと第2シリンドリカルレンズと軸
対称レンズとを備えている。第1シリンドリカルレンズ
は、透過する光を前記帯の幅方向に拡散または収束させ
るものである。第2シリンドリカルレンズは、透過する
光を帯の厚さ方向に拡散または収束させるものである。
軸対称レンズは、透過する光を軸対称に収束させるもの
である。これらのレンズは、線状光を受渡し得るように
配置されている。
は、線状光を帯状の平行光に広げる装置であって、第1
シリンドリカルレンズと第2シリンドリカルレンズと軸
対称レンズとを備えている。第1シリンドリカルレンズ
は、透過する光を前記帯の幅方向に拡散または収束させ
るものである。第2シリンドリカルレンズは、透過する
光を帯の厚さ方向に拡散または収束させるものである。
軸対称レンズは、透過する光を軸対称に収束させるもの
である。これらのレンズは、線状光を受渡し得るように
配置されている。
【0009】なお、軸対称レンズが、第1シリンドリカ
ルレンズと第2シリンドリカルレンズとの間に、互いに
向き合う焦点が合致するように配置されていてもよい。
本発明に係る画像走査記録装置は、複数本のレーザ光を
記録面上に照射して画像を記録するものである。この装
置は、レーザ光源とレーザ分配手段と光変調手段と照射
手段とを備えている。
ルレンズと第2シリンドリカルレンズとの間に、互いに
向き合う焦点が合致するように配置されていてもよい。
本発明に係る画像走査記録装置は、複数本のレーザ光を
記録面上に照射して画像を記録するものである。この装
置は、レーザ光源とレーザ分配手段と光変調手段と照射
手段とを備えている。
【0010】レーザ分配手段は、レーザ光源からのレー
ザ光を帯状に展開して複数本のレーザ光に分配するもの
であり、シリンドリカルレンズを用いている。光変調手
段は、並設された複数の光変調素子を有し、レーザ分配
手段によって分配された複数本のレーザ光を別々に変調
するものである。照射手段は、光変調手段によって変調
された複数本のレーザ光を記録面に照射するものであ
る。
ザ光を帯状に展開して複数本のレーザ光に分配するもの
であり、シリンドリカルレンズを用いている。光変調手
段は、並設された複数の光変調素子を有し、レーザ分配
手段によって分配された複数本のレーザ光を別々に変調
するものである。照射手段は、光変調手段によって変調
された複数本のレーザ光を記録面に照射するものであ
る。
【0011】なお、レーザ分配手段は、透過する光を前
記帯の幅方向に拡散または収束させる第1シリンドリカ
ルレンズと、透過する光を帯の厚さ方向に拡散または収
束させる第2シリンドリカルレンズと、透過する光を軸
対称に収束させる軸対称レンズとを備え、各レンズが、
レーザ光を受渡し得るように配置されていてもよい。
記帯の幅方向に拡散または収束させる第1シリンドリカ
ルレンズと、透過する光を帯の厚さ方向に拡散または収
束させる第2シリンドリカルレンズと、透過する光を軸
対称に収束させる軸対称レンズとを備え、各レンズが、
レーザ光を受渡し得るように配置されていてもよい。
【0012】
【作用】本発明に係る光拡張装置では、第1シリンドリ
カルレンズが透過する光を帯の幅方向に拡散または収束
させ、第2シリンドリカルレンズが透過する光を帯の厚
さ方向に拡散または収束させ、軸対称レンズが透過する
光を軸対称に収束させる。ここでは、シリンドリカレル
レンズと軸対称レンズとを組み合わせているので平行光
を安価に精度良く得ることができる。
カルレンズが透過する光を帯の幅方向に拡散または収束
させ、第2シリンドリカルレンズが透過する光を帯の厚
さ方向に拡散または収束させ、軸対称レンズが透過する
光を軸対称に収束させる。ここでは、シリンドリカレル
レンズと軸対称レンズとを組み合わせているので平行光
を安価に精度良く得ることができる。
【0013】本発明に係る画像走査記録装置では、レー
ザ光源から出射した光は、レーザ分配装置により複数本
のレーザ光に分配される。分配されたレーザ光は、複数
の光変調素子により別々に変調される。変調された複数
本のレーザ光は、照射手段によって記録面に照射され
る。ここでは、レーザ分配手段がシリンドリカルレンズ
を用いて複数本のレーザ光に分配するので、高価な平行
平板を用いる必要がなくなり装置のコストが安くなる。
ザ光源から出射した光は、レーザ分配装置により複数本
のレーザ光に分配される。分配されたレーザ光は、複数
の光変調素子により別々に変調される。変調された複数
本のレーザ光は、照射手段によって記録面に照射され
る。ここでは、レーザ分配手段がシリンドリカルレンズ
を用いて複数本のレーザ光に分配するので、高価な平行
平板を用いる必要がなくなり装置のコストが安くなる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の実施例を採用した画像記録
システムのシステム構成を示している。図において、ホ
ストコンピュータ1は、中央処理部4、CRTディスプ
レイを用いた表示部5、プリンタ6等で構成されてい
る。ホストコンピュータ1は、CAD等の自動製図機で
作成されたベクトル形式の画像データをラスター形式の
画像データに変換するとともに、レーザプロッタ2及び
自動現像機3を制御する。
システムのシステム構成を示している。図において、ホ
ストコンピュータ1は、中央処理部4、CRTディスプ
レイを用いた表示部5、プリンタ6等で構成されてい
る。ホストコンピュータ1は、CAD等の自動製図機で
作成されたベクトル形式の画像データをラスター形式の
画像データに変換するとともに、レーザプロッタ2及び
自動現像機3を制御する。
【0015】ドラム型の画像走査記録装置であるレーザ
プロッタ2は、円筒走査により画像データを記録するも
のであり、暗室内に設置される。このレーザプロッタ2
は、画像データで変調された複数本のレーザ光により後
述する記録ドラムに保持されたフィルム上に画像を記録
し、それを搬送ユニット7を介して自動現像機3に送
る。
プロッタ2は、円筒走査により画像データを記録するも
のであり、暗室内に設置される。このレーザプロッタ2
は、画像データで変調された複数本のレーザ光により後
述する記録ドラムに保持されたフィルム上に画像を記録
し、それを搬送ユニット7を介して自動現像機3に送
る。
【0016】レーザプロッタ2と搬送ユニット7とを介
してホストコンピュータ1にインライン接続された自動
現像機3は、レーザプロッタ2とは別の明室内に設置さ
れる。この自動現像機3は、画像データが記録されたフ
ィルムを現像、定着、水洗及び乾燥させ、外部トレイ8
に排出する。レーザプロッタ2は、図2に示すように、
その内部に矢印A方向に回転する記録ドラム10を備え
ている。記録ドラム10は、図示しない把持機構により
フィルム11の先端をクランプすることで、表面にフィ
ルム11が巻き付けられ得る。記録ドラム10は、図示
しないブラケットに回転可能に支持され、モータ(図示
せず)により回転駆動される。
してホストコンピュータ1にインライン接続された自動
現像機3は、レーザプロッタ2とは別の明室内に設置さ
れる。この自動現像機3は、画像データが記録されたフ
ィルムを現像、定着、水洗及び乾燥させ、外部トレイ8
に排出する。レーザプロッタ2は、図2に示すように、
その内部に矢印A方向に回転する記録ドラム10を備え
ている。記録ドラム10は、図示しない把持機構により
フィルム11の先端をクランプすることで、表面にフィ
ルム11が巻き付けられ得る。記録ドラム10は、図示
しないブラケットに回転可能に支持され、モータ(図示
せず)により回転駆動される。
【0017】記録ドラム10の表面に対向して記録ヘッ
ド12が設けられている。記録ヘッド12は、画像デー
タで変調された複数本のレーザ光を対物レンズ13から
フィルム11上に照射する。記録ヘッド12は、2本の
ガイドレール14,15に移動自在に支持されている。
ガイドレール14,15は、レーザプロッタ2の本体フ
レーム上に記録ドラム10の軸方向に平行に間隔を隔て
て配置されている。ガイドレール14,15の間には、
軸方向に平行にボールねじ9が配置されている。記録ヘ
ッド12には、ボールねじ9に螺合するボールナット
(図示せず)が取り付けられており、この結果、記録ヘ
ッド12は記録ドラム10の中心軸と平行に移動する。
ド12が設けられている。記録ヘッド12は、画像デー
タで変調された複数本のレーザ光を対物レンズ13から
フィルム11上に照射する。記録ヘッド12は、2本の
ガイドレール14,15に移動自在に支持されている。
ガイドレール14,15は、レーザプロッタ2の本体フ
レーム上に記録ドラム10の軸方向に平行に間隔を隔て
て配置されている。ガイドレール14,15の間には、
軸方向に平行にボールねじ9が配置されている。記録ヘ
ッド12には、ボールねじ9に螺合するボールナット
(図示せず)が取り付けられており、この結果、記録ヘ
ッド12は記録ドラム10の中心軸と平行に移動する。
【0018】記録ヘッド12の図2手前側には、アルゴ
ンガスレーザを出射するレーザチューブ16が配置され
ている。レーザチューブ16と対物レンズ13との間に
は、レーザチューブ側から順に反射ミラー17と、光量
調節器18と、反射ミラー19と、第1シリンドリカル
レンズ20、アクロマートレンズ21及び第2シリンド
リカルレンズ22からなる光拡張器31と、アパーチャ
23と、10チャンネルのAOM24と、反射ミラー2
5と、第1投影レンズ26と、反射ミラー27と、0次
光遮蔽板28と、第2投影レンズ29と、第3投影レン
ズ30とが配置されている。
ンガスレーザを出射するレーザチューブ16が配置され
ている。レーザチューブ16と対物レンズ13との間に
は、レーザチューブ側から順に反射ミラー17と、光量
調節器18と、反射ミラー19と、第1シリンドリカル
レンズ20、アクロマートレンズ21及び第2シリンド
リカルレンズ22からなる光拡張器31と、アパーチャ
23と、10チャンネルのAOM24と、反射ミラー2
5と、第1投影レンズ26と、反射ミラー27と、0次
光遮蔽板28と、第2投影レンズ29と、第3投影レン
ズ30とが配置されている。
【0019】光量調節器18は、レーザチューブ16か
ら出射されたアルゴンガスレーザの光量を調節するもの
である。光拡張器31は、光量が調整されたレーザ光を
帯状の平行光に拡張するものである。アパーチャ23
は、帯状に拡張された平行光を10本のレーザ光(10
チャンネル分)に分配するものである。AOM24は、
画像データに応じた超音波信号により、入射した10本
のレーザ光を別々に変調するものである。
ら出射されたアルゴンガスレーザの光量を調節するもの
である。光拡張器31は、光量が調整されたレーザ光を
帯状の平行光に拡張するものである。アパーチャ23
は、帯状に拡張された平行光を10本のレーザ光(10
チャンネル分)に分配するものである。AOM24は、
画像データに応じた超音波信号により、入射した10本
のレーザ光を別々に変調するものである。
【0020】光拡張器31において、第1シリンドリカ
ルレンズ20は、図3及び図4に示すように、平凹レン
ズであり、円筒軸が垂直に配置されている。アクロマー
トレンズ21は軸対称正焦点の色消しレンズであり、そ
の前側焦点が第1シリンドリカルレンズ20の後ろ側焦
点f1に合致するように配置されている。第2シリンド
リカルレンズ22は、平凹レンズであり、その円筒軸が
水平に配置されており、その前側焦点f2がアクロマー
トレンズ21の後ろ側焦点に合致するように配置されて
いる。アパーチャ23は、10個の孔を光束内に並設配
置した構成となっている。なお、すべての光学系におい
ては、光軸が一致している。
ルレンズ20は、図3及び図4に示すように、平凹レン
ズであり、円筒軸が垂直に配置されている。アクロマー
トレンズ21は軸対称正焦点の色消しレンズであり、そ
の前側焦点が第1シリンドリカルレンズ20の後ろ側焦
点f1に合致するように配置されている。第2シリンド
リカルレンズ22は、平凹レンズであり、その円筒軸が
水平に配置されており、その前側焦点f2がアクロマー
トレンズ21の後ろ側焦点に合致するように配置されて
いる。アパーチャ23は、10個の孔を光束内に並設配
置した構成となっている。なお、すべての光学系におい
ては、光軸が一致している。
【0021】なお、各レンズ20,21,22の焦点距
離は充分に長いものを用いている。これらのレンズのf
値は、たとえばf8までの広がりを持っている。このよ
うなレンズを使用すると、光学系の収差が充分小さく抑
えられ、後述するように分配されたレーザ光の平行度の
誤差を極めて小さくできる。また、レーザ光の拡張形状
は、第1シリンドリカルレンズ20,アクロマートレン
ズ21及び第2シリンドリカルレンズ22の焦点距離の
比と、入射するレーザ光の直径とで決まる。ここでは、
拡張されたレーザ光が水平面上でAOM24の開口部を
充分カバーし、垂直面上でアパーチャ23の透過部の孔
の寸法よりわずかに大きくなるように、焦点距離と、レ
ーザチューブ16で出射するレーザ光の径とが定められ
ている。
離は充分に長いものを用いている。これらのレンズのf
値は、たとえばf8までの広がりを持っている。このよ
うなレンズを使用すると、光学系の収差が充分小さく抑
えられ、後述するように分配されたレーザ光の平行度の
誤差を極めて小さくできる。また、レーザ光の拡張形状
は、第1シリンドリカルレンズ20,アクロマートレン
ズ21及び第2シリンドリカルレンズ22の焦点距離の
比と、入射するレーザ光の直径とで決まる。ここでは、
拡張されたレーザ光が水平面上でAOM24の開口部を
充分カバーし、垂直面上でアパーチャ23の透過部の孔
の寸法よりわずかに大きくなるように、焦点距離と、レ
ーザチューブ16で出射するレーザ光の径とが定められ
ている。
【0022】次に、上述の実施例の動作について説明す
る。記録ドラム10にフィルム11が装填され、走査が
開始されると、記録ドラム10がA方向に回転する。そ
してその回転に同期して、記録ヘッド12が図2の矢印
B方向手前側に移動を開始する。また、走査が開始され
ると、レーザチューブ16がアルゴンレーザ光を出射す
る。出射されたレーザ光は反射ミラー17で反射して光
量調節器18に入射する。光量調節器18では、光量が
適量に調整され、光量調整されたレーザ光は反射ミラー
19を介して光拡張器31に入射する。
る。記録ドラム10にフィルム11が装填され、走査が
開始されると、記録ドラム10がA方向に回転する。そ
してその回転に同期して、記録ヘッド12が図2の矢印
B方向手前側に移動を開始する。また、走査が開始され
ると、レーザチューブ16がアルゴンレーザ光を出射す
る。出射されたレーザ光は反射ミラー17で反射して光
量調節器18に入射する。光量調節器18では、光量が
適量に調整され、光量調整されたレーザ光は反射ミラー
19を介して光拡張器31に入射する。
【0023】光拡張器31では、図4に示すように、第
1シリンドリカルレンズ20によって水平面上で発散す
る光束が形成される。図3に示すように、この光束は垂
直面上では変化しない。発散された光束がアクロマート
レンズ21に入射すると、水平面上で平行な光束になり
(図4)、垂直面上で焦点f2に向かって収束する(図
3)。アクロマートレンズ21からの光束が第2シリン
ドリカルレンズ22に入射すると、水平面上ではそのま
ま透過し(図4)、収束する光束が垂直面上で平行にな
る(図3)。得られた帯状の平行光はアパーチャ23に
与えられて10本の平行なレーザ光L1に分配される。
1シリンドリカルレンズ20によって水平面上で発散す
る光束が形成される。図3に示すように、この光束は垂
直面上では変化しない。発散された光束がアクロマート
レンズ21に入射すると、水平面上で平行な光束になり
(図4)、垂直面上で焦点f2に向かって収束する(図
3)。アクロマートレンズ21からの光束が第2シリン
ドリカルレンズ22に入射すると、水平面上ではそのま
ま透過し(図4)、収束する光束が垂直面上で平行にな
る(図3)。得られた帯状の平行光はアパーチャ23に
与えられて10本の平行なレーザ光L1に分配される。
【0024】ここで、AOM24に入射するレーザ光L
1は、AOM24の結晶に対して特定の一角度をなして
いる必要がある。したがって、入射するレーザ光L1の
光軸はすべて互いに平行でなければならない。ここで
は、第1シリンドリカルレンズ20とアクロマートレン
ズ21と第2シリンドリカルレンズ2とをこの順に配置
し、かつそれらの焦点を合致して配置しているので、水
平面上で広がり垂直面上で収束した帯状の平行光を得る
ことができ、この平行光を分割して得られたレーザ光L
1は、互いに平行になる。
1は、AOM24の結晶に対して特定の一角度をなして
いる必要がある。したがって、入射するレーザ光L1の
光軸はすべて互いに平行でなければならない。ここで
は、第1シリンドリカルレンズ20とアクロマートレン
ズ21と第2シリンドリカルレンズ2とをこの順に配置
し、かつそれらの焦点を合致して配置しているので、水
平面上で広がり垂直面上で収束した帯状の平行光を得る
ことができ、この平行光を分割して得られたレーザ光L
1は、互いに平行になる。
【0025】なお、レーザチューブ16からのレーザ光
は厳密には若干の広がり角を持って出射される。ここで
は、アクロマートレンズ21により垂直面上で収束させ
ているので、若干の拡散光であるレーザ光を用いても問
題ない。AOM24に入射した光L1は、反射ミラー2
5,27、第1投影レンズ26及び第2投影レンズ29
からなる1次縮小系で反転縮小される。さらに、0次光
遮蔽板29でAOM24の0次光が遮蔽され、第3投影
レンズ30及び対物レンズ13からなる2次投影系によ
って再度反転縮小され、フィルム11に照射される。図
5に示すように、ここでは、AOM24内の画像I1
が、1次縮小系で中間像I2になり、さらに2次投影系
で再度縮小されて最終像I3になる。この最終像I3が
フィルム11に露光される。
は厳密には若干の広がり角を持って出射される。ここで
は、アクロマートレンズ21により垂直面上で収束させ
ているので、若干の拡散光であるレーザ光を用いても問
題ない。AOM24に入射した光L1は、反射ミラー2
5,27、第1投影レンズ26及び第2投影レンズ29
からなる1次縮小系で反転縮小される。さらに、0次光
遮蔽板29でAOM24の0次光が遮蔽され、第3投影
レンズ30及び対物レンズ13からなる2次投影系によ
って再度反転縮小され、フィルム11に照射される。図
5に示すように、ここでは、AOM24内の画像I1
が、1次縮小系で中間像I2になり、さらに2次投影系
で再度縮小されて最終像I3になる。この最終像I3が
フィルム11に露光される。
【0026】ここでは、2つのシリンドリカルレンズ2
0,22と軸対称レンズ21とだけで(すなわち、通常
の結像系程度の簡素な光学構成で)高精度な平行光を得
ることができる。このため、露光されたレーザ光の平行
度が誤差の少ないものになり、高精度のマスクを描画で
きる。またこれらの平行光をを高精度平行平板を用いる
ことなく得られるので、装置の製造コストは安い。
0,22と軸対称レンズ21とだけで(すなわち、通常
の結像系程度の簡素な光学構成で)高精度な平行光を得
ることができる。このため、露光されたレーザ光の平行
度が誤差の少ないものになり、高精度のマスクを描画で
きる。またこれらの平行光をを高精度平行平板を用いる
ことなく得られるので、装置の製造コストは安い。
【0027】〔他の実施例〕 (a) 図6に示すように、平凸レンズの第1シリンド
リカルレンズ31用いてもよい。この場合には、このレ
ンズ31の後ろ側焦点f3をアクロマートレンズ21の
前側焦点に合致させる必要がある。したがって、前記実
施例に比べて第1シリンドリカルレンズ31とアクロマ
ートレンズ21との間隔が広くなる。 (b) 図7に示すように、平凸レンズの第2シリンド
リカルレンズ32を用いてもよい。この場合には、その
前側焦点f4をアクロマートレンズ21の後ろ側焦点に
合致させる必要がある。ここでは、アクロマートレンズ
21と第2シリンドリカルレンズ32との間隔が広くな
る。なお、シリンドリカルレンズを共に平凸レンズで構
成してもよい。
リカルレンズ31用いてもよい。この場合には、このレ
ンズ31の後ろ側焦点f3をアクロマートレンズ21の
前側焦点に合致させる必要がある。したがって、前記実
施例に比べて第1シリンドリカルレンズ31とアクロマ
ートレンズ21との間隔が広くなる。 (b) 図7に示すように、平凸レンズの第2シリンド
リカルレンズ32を用いてもよい。この場合には、その
前側焦点f4をアクロマートレンズ21の後ろ側焦点に
合致させる必要がある。ここでは、アクロマートレンズ
21と第2シリンドリカルレンズ32との間隔が広くな
る。なお、シリンドリカルレンズを共に平凸レンズで構
成してもよい。
【0028】
【発明の効果】本発明に係る光拡張装置では、2つのシ
リンドリカルレンズと軸対称レンズとにより、安価に高
精度の平行光を得ることができる。本発明に係る画像走
査記録装置では、シリンドリカルレンズを用いてレーザ
光を分配するので、装置の価格が安価になる。
リンドリカルレンズと軸対称レンズとにより、安価に高
精度の平行光を得ることができる。本発明に係る画像走
査記録装置では、シリンドリカルレンズを用いてレーザ
光を分配するので、装置の価格が安価になる。
【図1】本発明の実施例を採用した画像記録システムの
斜視図。
斜視図。
【図2】レーザプロッタの斜視部分図。
【図3】光拡張器の構成を示す側面展開概略図。
【図4】その平面展開概略図。
【図5】縮小及び照射光学系の構成を示す平面展開概略
図。
図。
【図6】他の実施例の図4に相当する図。
【図7】さらに他の実施例の図3に相当する図。
2 レーザプロッタ 11 フィルム 12 記録ヘッド 13 対物レンズ 16 レーザチューブ 20 第1シリンドリカルレンズ 21 アクロマートレンズ 22 第2シリンドリカルレンズ 23 アパーチャ 24 AOM
Claims (4)
- 【請求項1】線状光を帯状の平行光に広げる光拡張装置
であって、 透過する光を前記帯の幅方向に拡散または収束させる第
1シリンドリカルレンズと、 透過する光を前記帯の厚さ方向に拡散または収束させる
第2シリンドリカルレンズと、 透過する光を軸対称に収束させる軸対称レンズと、を備
え、 前記各レンズが、前記線状光を受渡し得るように配置さ
れている光拡張装置。 - 【請求項2】前記軸対称レンズは、前記第1シリンドリ
カルレンズと第2シリンドリカルレンズとの間に、互い
に向き合う焦点が合致するように配置されている請求項
1に記載の光拡張装置。 - 【請求項3】複数本のレーザ光を記録面上に照射して画
像を記録する画像走査記録装置であって、 レーザ光源と、 前記レーザ光源からのレーザ光を帯状に展開して複数本
のレーザ光に分配する、シリンドリカルレンズを用いた
レーザ分配手段と、 並設された複数の光変調素子を有し、前記レーザ分配手
段によって分配された複数本のレーザ光を別々に変調す
る光変調手段と、 前記光変調手段によって変調された複数本のレーザ光を
前記記録面に照射する照射手段と、を備えた画像走査記
録装置。 - 【請求項4】前記レーザ分配手段は、透過する光を前記
帯の幅方向に拡散または収束させる第1シリンドリカル
レンズと、透過する光を前記帯の厚さ方向に拡散または
収束させる第2シリンドリカルレンズと、透過する光を
軸対称に収束させる軸対称レンズとを備え、前記各レン
ズが、前記レーザ光を受渡し得るように配置されている
請求項3に記載の画像走査記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4091193A JPH06250109A (ja) | 1993-03-02 | 1993-03-02 | 光拡張装置及び画像走査記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4091193A JPH06250109A (ja) | 1993-03-02 | 1993-03-02 | 光拡張装置及び画像走査記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06250109A true JPH06250109A (ja) | 1994-09-09 |
Family
ID=12593693
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4091193A Pending JPH06250109A (ja) | 1993-03-02 | 1993-03-02 | 光拡張装置及び画像走査記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06250109A (ja) |
-
1993
- 1993-03-02 JP JP4091193A patent/JPH06250109A/ja active Pending
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