JPH06247411A - 球状物包装装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来複雑な機体構成で、個々のレタス等の球
状物に一枚ずつ包装紙をねじり折り曲げて包装していた
構成を、容易な包装手段を用いた簡素で、作業能率のよ
いものに改善することを目的とする。 【構成】 球状物を保持する固定具１ａを具備した第一
コンベア１を上方に、該球状物を被覆したシートを加熱
収縮させる加熱装置９を搬送途中に設置した第二コンベ
ア２を下方に配設し、該第一コンベア１終端部には左右
にシートロール４Ｌ・４Ｒより垂下するシート３Ｌ・３
Ｒを配置し、両シートの下端部を溶着させておき、該左
右シート３Ｌ・３Ｒの間に該球状物が到達すると、該球
状物の上方において該左右シートを溶着装置７Ｌ・７Ｒ
にて熱溶着及び切断し、シートを被覆した球状物を下方
の第二コンベア２に搬送するとともに、下端部の溶着し
た該左右シート３Ｌ・３Ｒを下方に一定量降下させて次
に搬送される球状物を待つように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、レタス等の球状物を一
つずつに容易な機械構成にて包装を施す球状物包装装置
の構成に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、レタス等の球状物を個々に、機械
的に包装を施す装置は公知となっている。これは、包装
紙一枚一枚の中央上に球状物を載置して被覆するもの
で、該包装紙の四隅あるいは二隈を折り込み、ねじるま
たは融着又はシール等で止着するという技術を機械が自
動的に行うようにするという構成となっていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このように、機械にて
包装紙を一枚ずつ取り上げ、また、それを折り曲げ、ね
じるという作業をするには、非常に複雑な機械構成を要
し、部品点数も増してコスト高に繋がり、装置も大がか
りになりがちであり、メンテナンス性も悪い。また、一
個一個複雑な包装作業を施すので、時間がかかり、作業
能率が悪い。このようなことから、より簡単な機械構成
で能率よく球状物を包装できる機械が望まれるのであ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、以上の如き課
題を解決するために、次のような構成とする。即ち、搬
送される個々の球状物を、繰り出される包装用紙内に挿
入して該包装用紙の縁部を熱溶着、切断して搬出し、次
に過熱装置を通過させて球状物を被覆する包装用紙を収
縮させる球状物包装装置を構成する。

【０００５】

【作用】球状物の個々に包装用紙が被覆され、過熱装置
により包装用紙が収縮することによって包装用紙が球状
物に密着するようになり、包装用紙のねじりや折り込み
を必要とせずに包装ができる。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面にて説明する。
図１は本発明の球状物包装装置の側面図、図２は第一コ
ンベア終端部における正面図、図３は同じくシート溶着
及び切断時の正面図である。

【０００７】図１及び図２より説明する。本発明の球状
物包装装置は、上方に第一コンベア１を、下方に第二コ
ンベア２を配設している。第一コンベア１はモーターＭ
１にて、第二コンベア２はモーターＭ２にて駆動される
ものであり、両コンベアともベルト駆動で、ベルト上に
球状物であるレタスＬを載置して搬送する構成である
が、第一コンベア１においては、ベルト表面に該レタス
Ｌを保持する固定具１ａを突設している。これは、次工
程の第一コンベア１より第二コンベア２への受継部にお
いて、レタスＬを左右シートの間に入れるためである。
なお、第一コンベア１のモーターＭ１は、後記のコント
ローラー８にて駆動・停止を自動制御される。また、第
一コンベア１の固定具１ａ・１ａ間へのレタスＬの載置
は手動によるものとする。

【０００８】その第一コンベア１の終端部には、上方の
左右に、モーターＭ３にて回転駆動するシートロール４
Ｌ・４Ｒを配置し、両シートロール４Ｌ・４Ｒより包装
用のシート３Ｌ・３Ｒを第一コンベア１の搬送方向と平
行の形状にて垂下し、該第一コンベア１より下方位置に
て、両シート３Ｌ・３Ｒの下端部を熱溶着しておく。更
に、両シート３Ｌ・３Ｒの前後には、壁材５・５を立設
し、レタスＬが正確に両シート３Ｌ・３Ｒ間に挟持され
るようにし、また、レタスＬの到達を検出する位置検出
センサー６を突設している。なお、該壁材５及び位置検
出センサー６には、弾性材を施し、レタスＬが当接して
も該レタスＬを破損しないようにしている。

【０００９】更に、レタスＬが両シート３Ｌ・３Ｒに挟
持される位置の直上方において、両シート３Ｌ・３Ｒの
外側に溶着装置７Ｌ・７Ｒを配設している。溶着装置７
Ｌ・７Ｒは、モーターＭ４の駆動にて内側に水平移動し
て図３の状態となり、水平溶着部７ａ及び垂直溶着部７
ｂを両側よりシート３Ｌ・３Ｒに押圧して、レタスＬの
上方及び前後を熱溶着した後、該水平溶着部７ａより切
断刃７ｃが突出して、該レタスＬの上方の水平溶着部７
ａの水平方向中央を水平に切断し、残った上側のシート
３Ｌ・３Ｒ下部も溶着されるような構成となっている。
ここで、該垂直溶着部７ｂ・７ｂは、レタスＬを挟持す
るシート３Ｌ・３Ｒの前端及び後端を熱溶着し、該レタ
スＬがシート内にて位置ずれしないようにするものであ
るが、該レタスＬに押当せず、また、位置検出センサー
６に干渉しない位置にて溶着するように配設している。
なお、該モーターＭ４及び前記のシートロール４Ｌ・４
Ｒ駆動用のモーターＭ３の駆動制御は、レタスＬを検出
する位置検出センサー６に基づいてコントローラー８が
行う。

【００１０】個々の球状物にシートを被覆する方法とし
ては、以上の他に、例えば、一枚のシートを繰り出して
おき、球状物が搬送されてくる毎にシートを球状物をく
るむ形に筒状に巻き、縁部を溶着、切断して搬出する方
法も考えられる。

【００１１】以上のように構成された第一コンベアの終
端部において、レタスＬが両シート３Ｌ・３Ｒ間に到達
し、挟持されると、位置検出センサー６がこれを検出
し、モーターＭ１を停止して第一コンベア１の搬送駆動
を停止し、一定時間後にモーターＭ４が駆動して溶着装
置７Ｌ・７Ｒを駆動し、該レタスＬの上方及び前後にて
該シート３Ｌ・３Ｒを熱溶着し、更に上方を切断して、
該シート３Ｌ・３Ｒにて挟持したレタスＬを第二コンベ
ア２のベルト上に落下させる。続いて、モーターＭ３が
駆動してシートロール４Ｌ・４Ｒを駆動し、下端部が該
溶着装置７Ｌ・７Ｒにて熱着された状態の該シート３Ｌ
・３Ｒを一定幅降下させて、該下端部を設定位置にセッ
トし、モーターＭ１を再び駆動して第一コンベアの搬送
を再開し、次に搬送されてくるレタスＬを待つのであ
る。

【００１２】次に、第二コンベア２上に転送されたレタ
スＬは、該コンベア上に設置された加熱装置９を通過
し、該通過中に加熱されることによって該レタスＬを被
覆するシート３が収縮し、該シート３とレタスＬとの隙
間がなくなって、自然に包装された状態となる。このよ
うに、包装紙を一枚一枚ねじったり、折り曲げたりする
手段を用いることなく、容易に、しかも迅速にレタスＬ
の包装がなされる。なおシート３の材質は、加熱される
ことによって収縮するものであるが、被覆するレタスＬ
等の球状物を加熱によって変質させない程度の熱にて収
縮するものであることが要求される。こうして加熱装置
９にて包装完了したレタスＬは、第二コンベア２の終端
部に配設した収納箱１０に収納される。

【００１３】

【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
如き効果を奏するものである。即ち、包装用紙は、従来
のように一枚一枚を取り上げて個々の球状物に供給する
のではなく、連続状に巻き出されるシートを一個の球状
物に対して溶着、切断して供給する方法であり、また、
包装手段については、個々の球状物に一枚一枚包装紙を
ねじり折り曲げて包装する手段を用いず、加熱にて包装
用紙を収縮させるだけで包装する構成なので、機械構成
が非常に簡素化され、装置も小型化でき、コスト低下に
も繋がり、また、包装作業が迅速化され、作業能率の向
上をもたらし、メンテナンス性も向上する。また、加熱
された包装用紙が収縮するので、球状物に密着した状態
となり、容易な手段でありながら包装が確実である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の球状物包装装置の側面図である。

【図２】第一コンベア終端部における正面図である。

【図３】同じくシート溶着及び切断時の正面図である。

【符号の説明】

１ 第一コンベア １ａ 固定具 ２ 第二コンベア ３Ｌ・３Ｒ シート ４Ｌ・４Ｒ シートロール ５ 壁材 ６ 位置検出センサー ７Ｌ・７Ｒ 溶着装置 ７ａ 水平溶着部 ７ｂ 垂直溶着部 ７ｃ 切断刃 ８ コントローラー ９ 加熱装置 １０ 収納箱

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 搬送される個々の球状物を、繰り出され
   る包装用紙内に挿入して該包装用紙の縁部を熱溶着、切
   断して搬出し、次に過熱装置を通過させて球状物を被覆
   する包装用紙を収縮させることを特徴とする球状物包装
   装置。