JPH06246751A - 空気入りタイヤの加硫方法及び予備加硫装置 - Google Patents

空気入りタイヤの加硫方法及び予備加硫装置

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JPH06246751A
JPH06246751A JP32636193A JP32636193A JPH06246751A JP H06246751 A JPH06246751 A JP H06246751A JP 32636193 A JP32636193 A JP 32636193A JP 32636193 A JP32636193 A JP 32636193A JP H06246751 A JPH06246751 A JP H06246751A
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JP
Japan
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mold
bead area
bead
vulcanizing
vulcanization
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Application number
JP32636193A
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English (en)
Inventor
Michitoshi Sorioka
通利 反岡
Masashi Yahagi
雅司 矢作
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 加硫成型工程においてタイヤのユニフォミテ
ィーを悪化させるとがない空気入りタイヤの加硫方法を
提供すること。 【構成】 内面形成モールド30と外面形成モールド3
4とでグリーンタイヤ12のビード部18を挟持固定す
る。次に、内側モールド30A、34Aをヒートパイプ
の熱で加熱し、ビードコア14回りのゴムの加硫を行
う。その後、グリーンタイヤ12を予備加硫装置10か
ら取り外して周知の加硫機にてグリーンタイヤ12の全
体の本加硫を行う。本加硫成型工程ではブラダーが膨張
する際にカーカスプライ16に張力が作用するが、ビー
ドコア14回りのゴムが加硫されてカーカスプライ16
がビードコア14に対して固定されるため、カーカスプ
ライ16が従来のように引き抜かれることがなく、加硫
成型時のユニフォミティーの悪化が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両等に用いられる空
気入りタイヤの加硫方法及び予備加硫装置に関する。
【0002】
【従来の技術】グリーンタイヤは加硫モールドによって
加硫成形されて、完成品のタイヤとされるようになって
いる。
【0003】グリーンタイヤは、加硫モールドの上型と
下型とに挟持され、その後、ブラダーが膨張されて上型
及び下型のタイヤ形成面に押圧されると共に、ブラダー
内に供給された高温高圧のスチーム等によって加熱さ
れ、全体のゴムが加硫されてタイヤ形状が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記方法で
グリーンタイヤを加硫成形すると、ブラダーの膨張時に
プライコードに張力が作用し、ビード部周辺でプライコ
ードの引抜きが生じるが、この引抜き量はタイヤ周方向
において均一にならない。グリーンタイヤのプライコー
ド長さの周方向均一性に比較して、加硫後のそれは均一
性が悪化し、そのため、タイヤのユニフォミティーを悪
化させ、タイヤ使用時に乗り心地悪化、振動等を発生さ
せる原因となっている。
【0005】図3には、従来方法によって加硫された空
気入りタイヤ(サイズ165SR13)のコードスリッ
プ量(ここでいうコードスリップ量は、上記引抜き量を
代表しており、前もってカーカスプライのタイヤに組込
まれて図2のC及びC’点で示される位置に周方向に延
びる直線をマーキングし、この線の加硫成形前後におけ
るタイヤ半径方向のズレ量(単位mm)をいう。)を比較
したグラフが示されている。なお、グラフの縦軸は、マ
ーキングした直線のズレ量を示し、横軸はタイヤ周方向
の角度を示す。
【0006】図3に示すように、従来の加硫方法によっ
て加硫された空気入りタイヤはC線側で平均のコードス
リップ量が8.5mmであり、コードスリップ量のバラツ
キがピーク・ツー・ピークで2.7mm。また、C’線側
で平均のコードスリップ量が9.1mmであり、コードス
リップ量のバラツキがピーク・ツー・ピークで2.4mm
であった。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、加硫成形工程
においてタイヤのユニフォミティーを悪化させない空気
入りタイヤの加硫方法及び予備加硫装置を提供すること
が目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る空気入り
タイヤの加硫方法は、グリーンタイヤのビード区域のみ
を予備加硫する予備加硫工程と、前記予備加硫工程後の
グリーンタイヤを本加硫する本加硫工程と、を有するこ
とを特徴とする。
【0009】請求項2に係る空気入りタイヤの加硫方法
は、前記予備加硫工程において、前記ビード区域近傍の
みをモールドが挟持し、このモールド内で前記ビード区
域を加硫することを特徴とする。
【0010】請求項3に係る空気入りタイヤの加硫方法
は、前記予備加硫工程において、前記ビード区域近傍を
それぞれ内側モールドと外側モールドとを有する一対の
モールドで挟持し、この内の前記ビード区域を挟持する
内側モールドに加熱手段を配して前記内側モールドのみ
を加熱し、前記ビード区域を加硫することを特徴とす
る。
【0011】請求項4に係る空気入りタイヤの加硫方法
は、前記予備加硫工程において、前記ビード区域近傍を
それぞれ内側モールドと外側モールドとを有する一対の
モールドで挟持し、この内側モールドに加熱手段を配し
てこの加熱手段でこの内側モールドを加熱すると共にこ
の外側モールドに冷却手段を配してこの冷却手段でこの
外側モールドを冷却することにより、前記ビード区域の
みを加硫することを特徴とする。
【0012】請求項5に係る空気入りタイヤの加硫方法
は、前記予備加硫工程において、前記ビード区域近傍を
一対のモールドが挟持すると共に、これらモールドの内
のいずれか一方に配置されたビード用ブラダーで前記ビ
ード区域を他方のモールドの加熱された内壁面に押圧
し、これらモールド内で前記ビード区域を加硫すること
を特徴とする。
【0013】請求項6に係る空気入りタイヤの加硫方法
は、前記予備加硫工程において、前記グリーンタイヤを
ブラダーがモールドの内壁面に押さえつけると共に前記
グリーンタイヤのビード区域をこのブラダーがこのモー
ルド内に配置された加熱リングに押さえつけて加熱し、
このモールド内で前記ビード区域を加硫することを特徴
とする。
【0014】請求項7に係る空気入りタイヤの加硫方法
は、前記加熱リングにヒートパイプが内蔵されていて、
前記加熱リングをこのヒートパイプが加熱することを通
して前記ビード区域を加硫することを特徴とする。
【0015】請求項8に係る空気入りタイヤの加硫方法
は、加熱されたモールドの内壁面にブラダーによりグリ
ーンタイヤのビード区域を押しつけて、このビード区域
のみを予備加硫する予備加硫工程と、前記予備加硫終了
後のグリーンタイヤを本加硫する本加硫工程と、を有す
ることを特徴とする。
【0016】請求項9に係る空気入りタイヤの加硫方法
は、前記モールドが一対の外面形成モールドにより形成
され、この内の一方が駆動手段に連結されていて、前記
予備加硫工程において、一対の前記外面形成モールドを
離間した状態で前記グリーンタイヤを一対の前記外面形
成モールド間に装着することを特徴とする。
【0017】請求項10に係る空気入りタイヤの加硫方
法は、前記予備加硫工程において、前記モールドに加熱
手段を配して前記ビード区域を加熱し、前記ビード区域
を加硫することを特徴とする。
【0018】請求項11に係る空気入りタイヤの加硫方
法は、前記加熱手段が、前記モールドに内蔵される電熱
ヒータにより構成され、前記モールドをこの電熱ヒータ
が加熱することを通して、ビード区域を加硫することを
特徴とする。
【0019】請求項12に係る空気入りタイヤの予備加
硫装置は、グリーンタイヤのビード区域近傍に対向して
配置され且つこのビード区域を加熱するモールドと、前
記グリーンタイヤのビード区域を介して前記モールドに
対向して配置されると共に前記モールドとでこのビード
区域を挟持してグリーンタイヤのビード区域を加硫する
押圧手段と、前記押圧手段を前記ビード区域側に移動し
て前記ビード区域を前記モールドと前記押圧手段とで挟
持させる駆動手段と、を有することを特徴とする。
【0020】請求項13に係る空気入りタイヤの予備加
硫装置は、前記モールドが加熱手段を内蔵した内側モー
ルドと外側モールドとにより構成され、前記ビード区域
のみをこの加熱手段が加熱することにより前記ビード区
域を加硫することを特徴とする。
【0021】請求項14に係る空気入りタイヤの予備加
硫装置は、前記モールドが、加熱手段を内蔵した内側モ
ールドと冷却手段を内蔵した外側モールドとこれらモー
ルド間に介在された断熱材とにより構成され、この内側
モールドが前記ビード区域を加硫すると共に、この外側
モールドに対向する前記グリーンタイヤの部分を加硫し
ないことを特徴とする。
【0022】請求項15に係る空気入りタイヤの予備加
硫装置は、前記加熱手段が高温のスチームを通すヒート
パイプにより構成されると共に、前記冷却手段が冷却パ
イプにより構成されることを特徴とする。
【0023】請求項16に係る空気入りタイヤの予備加
硫装置は、前記押圧手段が、前記モールドとで前記ビー
ド区域を挟持すると共に前記ビード区域を加熱する内面
形成モールドにより構成されることを特徴とする。
【0024】請求項17に係る空気入りタイヤの予備加
硫装置は、前記押圧手段が前記ビード区域を押圧するビ
ード用ブラダーにより構成され、このビード用ブラダー
と前記モールドとで前記ビード区域を挟持して前記ビー
ド区域を加硫することを特徴とする。
【0025】請求項18に係る空気入りタイヤの予備加
硫装置は、前記押圧手段が前記グリーンタイヤを前記モ
ールドの内壁に押圧するブラダーにより構成されると共
に、前記モールドが加熱リングを内蔵して、このブラダ
ーとこの加熱リングとで前記ビード区域を挟持して前記
ビード区域を加硫することを特徴とする。
【0026】請求項19に係る空気入りタイヤの予備加
硫装置は、前記駆動手段がシリンダにより構成されると
共に、このシリンダのシリンダロッドに前記押圧手段が
取り付けられて、このシリンダを作動して前記ビード区
域を前記モールドと前記押圧手段とで挟持させることを
特徴とする。
【0027】請求項20に係る空気入りタイヤの予備加
硫装置は、前記押圧手段が拡縮可能なビード支持装置に
支持されて、前記押圧手段が前記モールドに対向する位
置とグリーンタイヤを挿入可能とする前記押圧手段が前
記モールドに対向しない位置との間でこのビード支持装
置が前記押圧手段を移動すると共に、前記シリンダロッ
ドに前記ビード支持装置を介して前記押圧手段が取り付
けられて、前記押圧手段が前記モールドに対向した状態
で前記シリンダを作動して前記ビード区域を前記モール
ドと前記押圧手段とで挟持させ得ることを特徴とする。
【0028】請求項21に係る空気入りタイヤの予備加
硫装置は、グリーンタイヤのビード区域近傍にそれぞれ
対向して配置され且つこのビード区域を加熱する一対の
モールドと、前記グリーンタイヤのビード区域近傍を一
対の前記モールドの内壁にそれぞれ押圧するブラダー
と、一対の前記モールドの一方が連結され且つこの一方
のモールドを往復動させてグリーンタイヤの前記モール
ド間への着脱を可能とする駆動手段と、を有することを
特徴とする。
【0029】請求項22に係る空気入りタイヤの予備加
硫装置は、一対の前記モールドがそれぞれ前記モールド
を加熱する加熱手段を有し、この加熱手段が前記モール
ドを加熱することを通して前記ビード区域を加熱するこ
とを特徴とする。
【0030】請求項23に係る空気入りタイヤの予備加
硫装置は、一対の前記モールドが、それぞれ前記モール
ドを加熱する加熱手段とこの加熱手段より前記モールド
の外周側に位置する冷却手段とを有し、この加熱手段が
前記モールドを加熱することを通して前記ビード区域を
加熱すると共にこの冷却手段が前記モールドの外周側を
冷却することにより、前記ビード区域のみを加硫するこ
とを特徴とする。
【0031】請求項24に係る空気入りタイヤの予備加
硫装置は、前記加熱手段と前記冷却手段との間の前記モ
ールドに放熱用のフィンを形成したことを特徴とする。
【0032】請求項25に係る空気入りタイヤの予備加
硫装置は、前記ブラダーが一対設けられ、前記グリーン
タイヤのビード区域近傍をそれぞれのブラダーが一対の
前記モールドの内壁にそれぞれ押圧することを特徴とす
る。
【0033】請求項26に係る空気入りタイヤの予備加
硫装置は、前記駆動手段がシリンダにより構成され、こ
のシリンダのシリンダロッドに一対の前記モールドの一
方が連結されて、この一方のモールドが往復動されるこ
とを特徴とする。
【0034】
【作用】本発明に係る第1の空気入りタイヤの加硫方法
によれば、予備加硫工程においてグリーンタイヤはビー
ド区域のみが予備加硫され、その後の本加硫工程におい
てグリーンタイヤは全体の本加硫が行われる。この予備
加硫工程のビード区域の予備加硫によって、ビード付近
の形状が確保されると共にビード区域のゴムが加硫され
るため、加硫されたゴムによってビード区域のプライコ
ードがビードコア回りに固定される。このため、本加硫
工程において、プライコードに張力が作用した際のビー
ド区域のプライコードの動きが抑制され、タイヤのユニ
フォミティーを悪化させることがない。
【0035】本発明に係る第2の空気入りタイヤの加硫
方法によれば、予備加硫工程おいて、グリーンタイヤの
ビード区域を加熱されたモールドの内壁面にブラダーに
より押しつけて、このビード区域のみを予備加硫してい
るので、第1の空気入りタイヤの加硫方法と同様の作用
を奏することになる。
【0036】本発明に係る第1の空気入りタイヤの予備
加硫装置によれば、駆動手段が押圧手段をビード区域側
に移動して、ビード区域近傍に対向して配置されるモー
ルドと押圧手段とでビード区域を挟持させる。さらに、
モールドがこのグリーンタイヤのビード区域を加熱す
る。
【0037】従って、押圧手段とモールドとで挟持され
たグリーンタイヤのビード区域のみが、モールドにより
加熱されて加硫されることになる。この為、この予備加
硫装置を予備加硫工程において用いると、加硫されたゴ
ムによってビード区域のプライコードがビードコア回り
に固定される。
【0038】本発明に係る第2の空気入りタイヤの予備
加硫装置によれば、一対のモールドの一方に連結される
駆動手段が、この一方のモールドを往復動させて一対の
モールド間へのグリーンタイヤの着脱を可能とする。そ
して、ブラダーがビード区域近傍を一対のモールドの内
壁にそれぞれ押圧し、一対のモールドがこのビード区域
を加熱する。この為、一対のモールドとブラダーとで挟
持されたグリーンタイヤのビード区域が、モールドによ
り加熱されて加硫される。
【0039】また、駆動手段により一方のモールドが往
復動されるので、往復動により一対のモールド相互の間
隔を広げてグリーンタイヤを着脱する為の空間を設ける
ことができ、グリーンタイヤを容易に挿入或いは取り外
することが可能となる。
【0040】従って、この予備加硫装置を予備加硫工程
において用いると、加硫されたゴムによってビード区域
のプライコードがビードコア回りに固定されるだけでな
く、予備加硫工程の作業性が向上する。
【0041】
【実施例】
〔第1実施例〕本発明の第1実施例を図1乃至図3にし
たがって説明する。
【0042】図2には、筒状に形成された生の状態の空
気入りタイヤであるグリーンタイヤ12の一例が断面図
にて図示されている。このグリーンタイヤ12は、一対
のビードコア14と、両ビードコア14に両端が折り返
されるカーカスプライ16とを有している。なお、この
グリーンタイヤ12の内部構造は一般的なものであるの
で他の部材に付いての説明は省略する。
【0043】図1には、グリーンタイヤ12のビード部
18を加硫するための予備加硫装置10が示されてい
る。
【0044】予備加硫装置10は、ベース20上に一対
の支柱22を備えている。各支柱22の上端には、それ
ぞれ駆動手段であるシリンダ24が同軸的にかつシリン
ダロッド26が対向するように取り付けられている。
【0045】各シリンダ24のシリンダロッド26先端
には、グリーンタイヤ12を支持するビード支持装置2
8が取り付けられている。
【0046】ビード支持装置28は、グリーンタイヤ1
2のビード部18のタイヤ内面側を形成する環状の内面
形成モールド30を備えている。この内面形成モールド
30は、周方向に複数個に分割され、それぞれがビード
支持装置28に設けられた拡縮手段を介してシリンダロ
ッド26の先端に支持されており、図1の状態から縮径
できるように構成されている。なお、この拡縮手段とし
ては、ドラム状の生タイヤを形成する際に使用される成
形用ドラムの拡縮機構を用いることができる。
【0047】内面形成モールド30は、タイヤ径方向内
側の内側モールド30Aとタイヤ径方向外側の外側モー
ルド30Bとから構成されている。この内側モールド3
0Aの内部には、加熱手段の一種である図示されないヒ
ートパイプが内蔵されており、このヒートパイプは内側
モールド30Aをゴム加硫に必要な温度にまで加熱する
ことができる。なお、ヒートパイプは高温のスチームを
通して加熱してもよく、電熱ヒーターを設けて加熱して
もよい。
【0048】外側モールド30Bは内側モールド30A
との間に断熱材32を介しており、内部には冷却手段の
一種である図示しない冷却パイプが内蔵されている。な
お、冷却パイプ内には、冷却水、冷却エアー等が流され
るようになっている。
【0049】一方、シリンダ24には、内面形成モール
ド30と対になってグリーンタイヤ12のビード部18
のタイヤ軸方向外側面を形成する外面形成モールド34
が取り付けられている。
【0050】外面形成モールド34は、内側モールド3
4Aと外側モールド34Bとから構成され、内側モール
ド34Aは、ビード部18のビードベース部分及びビー
ドコア14近傍のタイヤ外側外面形状を形成する形成面
を有している。
【0051】内側モールド34Aの内部には、内側モー
ルド30Aと同様に図示されないヒートパイプが内蔵さ
れている。
【0052】一方、外側モールド34Bは内側モールド
34Aとの間に断熱材32を介しており、内部には外側
モールド30Bと同様に図示しない冷却パイプが内蔵さ
れている。
【0053】次に、グリーンタイヤ12の加硫工程を説
明する。先ず、予備加硫装置10のシリンダロッド26
を伸ばしてビード支持装置28を近接させるように内側
に移動させ、また、拡縮手段を作動させて内面形成モー
ルド30を内面形成モールド30の外径が外面形成モー
ルド34の内径より小さくなるまで縮径させた後、シリ
ンダロッド26をシリンダ24側に縮めることによって
ビード支持装置28を外側に移動させ、ビード支持装置
28の間に生のグリーンタイヤ12を挿入する空間を設
ける。
【0054】次に、ビード支持装置28の間にグリーン
タイヤ12を挿入し、グリーンタイヤ12の軸心をシリ
ンダロッド26の軸心と同軸にする。
【0055】この状態でシリンダロッド26を伸ばして
ビード支持装置28を内側に移動させ、次に内面形成モ
ールド30を拡縮手段で拡径させ、つづいてシリンダロ
ッド26を縮めてビード支持装置28を外側に移動させ
て、内面形成モールド30と外面形成モールド34とで
グリーンタイヤ12のビード部18を挟持固定する(図
1の状態)。
【0056】次に、内側モールド30A、34Aをヒー
トパイプの熱で加熱し、ビードコア14回りのゴムの加
硫を行う。なお、外側モールド30B、34Bは冷却し
て、ビード部18のビードコア14近傍以外の部分が加
硫されないようにする。
【0057】所定時間が経過し、ビードコア14回りの
予備加硫が終了した後に、グリーンタイヤ12を予備加
硫装置10から取り外して予備加硫工程が終了する。そ
して、周知の加硫成形機にてグリーンタイヤ12全体の
本加硫を行う。
【0058】尚、本実施例では、グリーンタイヤ12を
挟持してから内側モールド30A、34Aを加熱した
が、予め内側モールド30A、34Aを加熱しておい
て、グリーンタイヤ12のビード部18を挟持固定して
もよい。
【0059】本加硫工程では、ブラダーが膨張する際に
カーカスプライ16に張力が作用するが、予めビード区
域であるビード部18のビードコア14回りのゴムが加
硫されているため、加硫されたゴムによってカーカスプ
ライ16がビードコア14に対して固定されることとな
り、カーカスプライ16の引き抜きが防止され、加硫成
形時のユニフォミティーの悪化が防止される。
【0060】〔第2実施例〕本発明の第2実施例を図4
にしたがって説明する。なお、第1実施例と同一構成に
関しては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0061】本実施例の予備加硫装置10の外面形成モ
ールド40は、内側モールド40Aと外側モールド40
Bを有し、内側モールド40Aは、ビード部18のビー
ドヒール部からビードコア14のタイヤ軸方向外側面ま
でのタイヤ外面形状を形成するための形成面を有してい
る。
【0062】内面形成モールド42は、内側モールド4
2Aと外側モールド42Bとを有し、内側モールド42
Aは、ビードベース部分の外形形状を形成する形成面及
び、ビードトウからビード部18内面のビードコア14
付近にまで当接するビード用ブラダー44を有してい
る。
【0063】一方、外側モールド42Bは、内側モール
ド42Aとの間に断熱材32を介しており、内部には図
示しない冷却パイプが内蔵されている。外側モールド4
2Bは、ビード部18のビード用ブラダー44との当接
端分からタイヤ半径方向外側の所定範囲にまで当接する
形成面を有している。
【0064】なお、ビード用ブラダー44は拡縮可能と
され、高温高圧のスチームが充填されると膨張してビー
ド部18を外面形成モールド40へ押圧すると共に加熱
するようになっている。
【0065】本実施例では、内面形成モールド42と外
面形成モールド40とで生のグリーンタイヤ12のビー
ド部18を挟持固定した後に、内側モールド40Aをヒ
ートパイプの熱で加熱し、ビード用ブラダー44に高温
高圧のスチームを充填してビードコア14回りのゴムの
加硫を行う。なお、外側モールド40B、42Bは冷却
して、ビード部18以外の部分を加硫しないようにす
る。
【0066】ビードコア14回りの予備加硫が終了した
後には、第1実施例と同様にグリーンタイヤ12の全体
の本加硫を行う。なお、作用効果については第1実施例
と同様である。
【0067】〔第3実施例〕本発明の第3実施例を図5
にしたがって説明する。
【0068】図5に示すように、本実施例の予備加硫装
置10では、従来の加硫成形機とほぼ同様の構成とされ
ており、ブラダー50を固定するローダー52と、タイ
ヤ赤道面を境にしてタイヤ軸方向の一方を支持する上型
54と、タイヤ軸方向の他方を支持する下型56とを有
している。なお、従来の加硫成形機と異なる点は、上型
54及び下型56のタイヤ当接面がスムースパターン
(溝等を形成する凹凸が無い)とされている点と、内部
に冷却用の冷却パイプが内蔵されている点である。ビー
ド部18を除き、上型54、下型56はグリーンタイヤ
形状と同一又は近似した形状を有しており、グリーンタ
イヤ12内へのエア充填時におけるグリーンタイヤ12
の変形を防止することができる。
【0069】また、上型54及び下型56には、それぞ
れビード部18のビードコア14付近を加熱するための
加熱リング58が一体的に設けられている。
【0070】なお、加熱リング58には、図示されない
ヒートパイプが内蔵されている。本実施例の予備加硫装
置10の場合では、ブラダー50内には、常温のエアー
を充填する。
【0071】これによって、ビード部18付近のゴムの
みが加硫される。なお、作用効果に付いては第1実施例
と同様である。
【0072】〔第4実施例〕本発明の第4実施例を図6
にしたがって説明する。
【0073】図6に示すように、本実施例の予備加硫装
置10は、グリーンタイヤ12を支持する筒状(図上、
一部のみ示す)のビード支持装置72にそれぞれ固定さ
れた一対のブラケット74A、74Bと、これら一対の
ブラケット74A、74Bにそれぞれ対応してブラケッ
ト74A、74Bにねじ止めされる挟着リング76A、
76Bとを有している。そして、ブラケット74Aと挟
着リング76Aとの間及び、ブラケット74Bと挟着リ
ング76Bとの間に、リング状であって断面がU字状に
形成されたブラダー78の基端側が、それぞれ挟着され
ている。
【0074】このブラダー78の外周面は、グリーンタ
イヤ12のビードトウからビード部18の上部側に至る
部分までのグリーンタイヤ12の内面側に当接する形成
面を有している。
【0075】そして、ビード支持装置72には図示しな
い貫通孔が形成されており、ブラダー78内にこの貫通
孔からエアーを充填して、ブラダー78を膨張させるよ
うになっている。尚、エアー漏れを防ぐためのOリング
79が各接合部分に配置されている。
【0076】一方、図上、右側のブラケット74Aに
は、リング状(図上、一部のみ示す)の外面形成モール
ド80Aがねじ止められている。そして、この外面形成
モールド80Aは、ビード部18のビードトウからタイ
ヤ下方部のグリーンタイヤ12の外面側に当接する形成
面を有している。
【0077】この外面形成モールド80Aの内周側(図
上、下側)寄りには、外面形成モールド80Aに沿って
リング状に形成され且つ加熱手段である電熱ヒータ84
を内蔵したブロック82が固定されている。また、外面
形成モールド80Aの外周側寄りには、冷却水を注排水
する為の開口88を有したリング状の冷却手段である冷
却水通路86が形成されている。
【0078】そして、外面形成モールド80Aのこれら
電熱ヒータ84と冷却水通路86との間の部分には、冷
却用のフィン90がリング状の外面形成モールド80A
の中心から放射状に延びるように、複数形成(図上、1
枚のみ示す)されている。
【0079】他方、ブラダー78の図上、左側には、駆
動手段であるシリンダ(図示せず)から伸びるシリンダ
ロッド92の先端部が位置し、この先端部に連結具94
が固定されている。また、連結具94には、外面形成モ
ールド80Aと同一形状及び同一構造とされた外面形成
モールド80Bが、外面形成モールド80Aと対向して
配置されるようにねじ止められている。
【0080】従って、シリンダを作動することによっ
て、グリーンタイヤ12を加硫するための図6上、実線
で示す位置と、グリーンタイヤ12を予備加硫装置10
に着脱するための図6上、二点鎖線で示す位置との間
で、外面形成モールド80Bが往復動することになる。
【0081】次に、本実施例によるグリーンタイヤ12
の加硫工程を説明する。先ず、予備加硫装置10のシリ
ンダロッド92をシリンダ側に縮めてビード支持装置7
2から外面形成モールド80Bを分離し、二点鎖線で示
す位置に移動させる。これによって、ビード支持装置7
2の外面形成モールド80Aとシリンダロッド92側の
外面形成モールド80Bとの間に、グリーンタイヤ12
を挿入する空間を設ける。
【0082】次に、ビード支持装置72の外面形成モー
ルド80Aとシリンダロッド92側の外面形成モールド
80Bとの間にグリーンタイヤ12を挿入する。この
際、ブラダー78は縮んでいて、問題なくグリーンタイ
ヤ12を挿入することができる。
【0083】この状態でシリンダロッド92を伸ばして
外面形成モールド80Bをビード支持装置72側に移動
させ、挟着リング76Bに外面形成モールド80Bを当
接して停止する。そして、ブラダー78を膨張させて、
ブラダー78の一対の側面と外面形成モールド80A、
80Bとでそれぞれグリーンタイヤ12のビード部18
を挟持固定する(図6の実線の状態)。
【0084】次に、外面形成モールド80A、80Bを
電熱ヒータ84の熱で加熱し、ビードコア14回りのゴ
ムの加硫を行う。なお、外面形成モールド80A、80
Bの外周側の冷却水通路86に冷却水を流して外面形成
モールド80A、80Bの外周側を冷却すると共に、外
面形成モールド80A、80Bの内外周間に位置するフ
ィン90で、外面形成モールド80A、80Bの内周側
から伝達される熱を外部に放熱することにより、断熱を
図る。
【0085】つまり、冷却水通路86内の冷却水及びフ
ィン90により、外面形成モールド80A、80Bの外
周側を冷却して、ビードコア14近傍以外の部分が加硫
されないようにする。
【0086】所定時間が経過し、ビードコア14回りの
予備加硫が終了した後には、以下のように動作する。
【0087】ブラダー78内からエアーを抜いてブラダ
ー78を縮め、ブラダー78の側面と外面形成モールド
80A、80Bとの間でのグリーンタイヤ12のビード
部18を挟持を解除する。この後、シリンダロッド92
を縮めて外面形成モールド80Bを実線の位置から二点
鎖線の位置に移動させる。そして、この状態でグリーン
タイヤ12を予備加硫装置10から取り外し、予備加硫
工程が終了する。
【0088】この予備加硫工程が終了した後に、第1実
施例と同様に周知の加硫成形機にてグリーンタイヤ12
全体の本加硫を行う。従って、この本加硫に際して、ビ
ードコア14回りがすでに加硫されているので、第1実
施例と同様な効果を奏することになる。
【0089】〔第5実施例〕本発明の第5実施例を図7
にしたがって説明する。なお、第4実施例と同一構成に
関しては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0090】図7に示すように、本実施例の予備加硫装
置10は、第4実施例とほぼ同一構成を有しているが、
第4実施例が単一のブラダー78を用いているのに対し
て一対のグリーンタイヤ12のビード部18に対応して
それぞれブラダー98が配置されている(但し、外面形
成モールド80A側のブラダー98は図示を省略す
る)。そして、これらブラダー98内にエアーを充填す
るための貫通孔100が形成されている。
【0091】以上より、グリーンタイヤ12を予備加硫
する際において、本実施例は、第4実施例と同様に動作
することになるが、一対のブラダー98によりそれぞれ
一対のビード部18が外面形成モールド80A、80B
側に押しつけられるという相違を有している。この為、
第4実施例のような大きなブラダー78を膨張させる必
要がないので、より効率的に予備加硫することが可能と
なる。
【0092】そして、この予備加硫工程が終了した後
に、第1実施例と同様に周知の加硫成形機にてグリーン
タイヤ12全体の本加硫を行う。従って、本実施例にお
いてもこの本加硫に際して、ビードコア14回りがすで
に加硫されているので、第1実施例と同様な効果を奏す
ることになる。
【0093】なお、本発明に係る空気入りタイヤの加硫
方法は、グリーンタイヤのビード区域のみを予備加硫す
る予備加硫工程と、予備加硫工程後のグリーンタイヤを
本加硫する本加硫工程と、を有していればよく、また、
本発明に係る空気入りタイヤの予備加硫装置の構成につ
いても、前述した実施例に限定されるものではなく、予
備加硫装置10は種々の変更が可能である。
【0094】
【発明の効果】本発明の空気入りタイヤの加硫方法及び
予備加硫装置によれば、加硫成形工程においてタイヤの
ユニフォミティーを悪化させるとがないという優れた効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る予備加硫装置の断面図であ
る。
【図2】生タイヤの断面図である。
【図3】タイヤ周方向の位置とプライ端のズレ量との関
係を示すグラフである。
【図4】第2実施例に係る予備加硫装置の要部断面図で
ある。
【図5】第3実施例に係る予備加硫装置の要部断面図で
ある。
【図6】第4実施例に係る予備加硫装置の要部断面図で
ある。
【図7】第5実施例に係る予備加硫装置の要部断面図で
ある。
【符号の説明】
10 予備加硫装置 12 グリーンタイヤ 16 カーカスプライ 18 ビード部 24 シリンダ 30 内面形成モールド 34 外面形成モールド 40 外面形成モールド 44 ビード用ブラダー 50 ブラダー 78 ブラダー 80A 外面形成モールド 80B 外面形成モールド 98 ブラダー 92 シリンダロッド

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリーンタイヤのビード区域のみを予備
    加硫する予備加硫工程と、 前記予備加硫終了後のグリーンタイヤを本加硫する本加
    硫工程と、 を有することを特徴とする空気入りタイヤの加硫方法。
  2. 【請求項2】 前記予備加硫工程において、前記ビード
    区域近傍のみをモールドが挟持し、このモールド内で前
    記ビード区域を加硫することを特徴とする請求項1記載
    の空気入りタイヤの加硫方法。
  3. 【請求項3】 前記予備加硫工程において、前記ビード
    区域近傍をそれぞれ内側モールドと外側モールドとを有
    する一対のモールドで挟持し、この内の前記ビード区域
    を挟持する内側モールドに加熱手段を配して前記内側モ
    ールドのみを加熱し、前記ビード区域を加硫することを
    特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤの加硫方法。
  4. 【請求項4】 前記予備加硫工程において、前記ビード
    区域近傍をそれぞれ内側モールドと外側モールドとを有
    する一対のモールドで挟持し、この内側モールドに加熱
    手段を配してこの加熱手段でこの内側モールドを加熱す
    ると共にこの外側モールドに冷却手段を配してこの冷却
    手段でこの外側モールドを冷却することにより、前記ビ
    ード区域のみを加硫することを特徴とする請求項1記載
    の空気入りタイヤの加硫方法。
  5. 【請求項5】 前記予備加硫工程において、前記ビード
    区域近傍を一対のモールドが挟持すると共に、これらモ
    ールドの内のいずれか一方に配置されたビード用ブラダ
    ーで前記ビード区域を他方のモールドの加熱された内壁
    面に押圧し、これらモールド内で前記ビード区域を加硫
    することを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤの
    加硫方法。
  6. 【請求項6】 前記予備加硫工程において、前記グリー
    ンタイヤをブラダーがモールドの内壁面に押さえつける
    と共に前記グリーンタイヤのビード区域をこのブラダー
    がこのモールド内に配置された加熱リングに押さえつけ
    て加熱し、このモールド内で前記ビード区域を加硫する
    ことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤの加硫
    方法。
  7. 【請求項7】 前記加熱リングにヒートパイプが内蔵さ
    れていて、前記加熱リングをこのヒートパイプが加熱す
    ることを通して前記ビード区域を加硫することを特徴と
    する請求項6記載の空気入りタイヤの加硫方法。
  8. 【請求項8】 加熱されたモールドの内壁面にブラダー
    によりグリーンタイヤのビード区域を押しつけて、この
    ビード区域のみを予備加硫する予備加硫工程と、 前記予備加硫終了後のグリーンタイヤを本加硫する本加
    硫工程と、 を有することを特徴とする空気入りタイヤの加硫方法。
  9. 【請求項9】 前記モールドが一対の外面形成モールド
    により形成され、この内の一方が駆動手段に連結されて
    いて、前記予備加硫工程において、一対の前記外面形成
    モールドを離間した状態で前記グリーンタイヤを一対の
    前記外面形成モールド間に装着することを特徴とする請
    求項8記載の空気入りタイヤの加硫方法。
  10. 【請求項10】 前記予備加硫工程において、前記モー
    ルドに加熱手段を配して前記ビード区域を加熱し、前記
    ビード区域を加硫することを特徴とする請求項8記載の
    空気入りタイヤの加硫方法。
  11. 【請求項11】 前記加熱手段が、前記モールドに内蔵
    される電熱ヒータにより構成され、前記モールドをこの
    電熱ヒータが加熱することを通して、ビード区域を加硫
    することを特徴とする請求項10記載の空気入りタイヤ
    の加硫方法。
  12. 【請求項12】 グリーンタイヤのビード区域近傍に対
    向して配置され且つこのビード区域を加熱するモールド
    と、 前記グリーンタイヤのビード区域を介して前記モールド
    に対向して配置されると共に前記モールドとでこのビー
    ド区域を挟持してグリーンタイヤのビード区域を加硫す
    る押圧手段と、 前記押圧手段を前記ビード区域側に移動して前記ビード
    区域を前記モールドと前記押圧手段とで挟持させる駆動
    手段と、 を有することを特徴とする空気入りタイヤの予備加硫装
    置。
  13. 【請求項13】 前記モールドが加熱手段を内蔵した内
    側モールドと外側モールドとにより構成され、前記ビー
    ド区域のみをこの加熱手段が加熱することにより前記ビ
    ード区域を加硫することを特徴とする請求項12記載の
    空気入りタイヤの予備加硫装置。
  14. 【請求項14】 前記モールドが、加熱手段を内蔵した
    内側モールドと冷却手段を内蔵した外側モールドとこれ
    らモールド間に介在された断熱材とにより構成され、こ
    の内側モールドが前記ビード区域を加硫すると共に、こ
    の外側モールドに対向する前記グリーンタイヤの部分を
    加硫しないことを特徴とする請求項12記載の空気入り
    タイヤの予備加硫装置。
  15. 【請求項15】 前記加熱手段が高温のスチームを通す
    ヒートパイプにより構成されると共に、前記冷却手段が
    冷却パイプにより構成されることを特徴とする請求項1
    4記載の空気入りタイヤの予備加硫装置。
  16. 【請求項16】 前記押圧手段が、前記モールドとで前
    記ビード区域を挟持すると共に前記ビード区域を加熱す
    る内面形成モールドにより構成されることを特徴とする
    請求項12記載の空気入りタイヤの予備加硫装置。
  17. 【請求項17】 前記押圧手段が前記ビード区域を押圧
    するビード用ブラダーにより構成され、このビード用ブ
    ラダーと前記モールドとで前記ビード区域を挟持して前
    記ビード区域を加硫することを特徴とする請求項12記
    載の空気入りタイヤの予備加硫装置。
  18. 【請求項18】 前記押圧手段が前記グリーンタイヤを
    前記モールドの内壁に押圧するブラダーにより構成され
    ると共に、前記モールドが加熱リングを内蔵して、この
    ブラダーとこの加熱リングとで前記ビード区域を挟持し
    て前記ビード区域を加硫することを特徴とする請求項1
    2記載の空気入りタイヤの予備加硫装置。
  19. 【請求項19】 前記駆動手段がシリンダにより構成さ
    れると共に、このシリンダのシリンダロッドに前記押圧
    手段が取り付けられて、このシリンダを作動して前記ビ
    ード区域を前記モールドと前記押圧手段とで挟持させる
    ことを特徴とする請求項12記載の空気入りタイヤの予
    備加硫装置。
  20. 【請求項20】 前記押圧手段が拡縮可能なビード支持
    装置に支持されて、前記押圧手段が前記モールドに対向
    する位置とグリーンタイヤを挿入可能とする前記押圧手
    段が前記モールドに対向しない位置との間でこのビード
    支持装置が前記押圧手段を移動すると共に、前記シリン
    ダロッドに前記ビード支持装置を介して前記押圧手段が
    取り付けられて、前記押圧手段が前記モールドに対向し
    た状態で前記シリンダを作動して前記ビード区域を前記
    モールドと前記押圧手段とで挟持させ得ることを特徴と
    する請求項19記載の空気入りタイヤの予備加硫装置。
  21. 【請求項21】 グリーンタイヤのビード区域近傍にそ
    れぞれ対向して配置され且つこのビード区域を加熱する
    一対のモールドと、 前記グリーンタイヤのビード区域近傍を一対の前記モー
    ルドの内壁にそれぞれ押圧するブラダーと、 一対の前記モールドの一方が連結され且つこの一方のモ
    ールドを往復動させてグリーンタイヤの前記モールド間
    への着脱を可能とする駆動手段と、 を有することを特徴とする空気入りタイヤの予備加硫装
    置。
  22. 【請求項22】 一対の前記モールドがそれぞれ前記モ
    ールドを加熱する加熱手段を有し、この加熱手段が前記
    モールドを加熱することを通して前記ビード区域を加熱
    することを特徴とする請求項21記載の空気入りタイヤ
    の予備加硫装置。
  23. 【請求項23】 一対の前記モールドが、それぞれ前記
    モールドを加熱する加熱手段とこの加熱手段より前記モ
    ールドの外周側に位置する冷却手段とを有し、この加熱
    手段が前記モールドを加熱することを通して前記ビード
    区域を加熱すると共にこの冷却手段が前記モールドの外
    周側を冷却することにより、前記ビード区域のみを加硫
    することを特徴とする請求項21記載の空気入りタイヤ
    の予備加硫装置。
  24. 【請求項24】 前記加熱手段と前記冷却手段との間の
    前記モールドに放熱用のフィンを形成したことを特徴と
    する請求項23記載の空気入りタイヤの予備加硫装置。
  25. 【請求項25】 前記ブラダーが一対設けられ、前記グ
    リーンタイヤのビード区域近傍をそれぞれのブラダーが
    一対の前記モールドの内壁にそれぞれ押圧することを特
    徴とする請求項21記載の空気入りタイヤの予備加硫装
    置。
  26. 【請求項26】 前記駆動手段がシリンダにより構成さ
    れ、このシリンダのシリンダロッドに一対の前記モール
    ドの一方が連結されて、この一方のモールドが往復動さ
    れることを特徴とする請求項21記載の空気入りタイヤ
    の予備加硫装置。
JP32636193A 1992-12-28 1993-12-24 空気入りタイヤの加硫方法及び予備加硫装置 Pending JPH06246751A (ja)

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Cited By (6)

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