JPH0624671U - ハンドホルダ型皮剥包丁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハンドホルダ型皮剥包丁において、剥いて得
られた野菜等の千切り片を周囲に散逸させることなく本
体の背板にあけた穴を通して器物に収納するようにした
皮剥包丁を提供する。 【構成】 背板１に穴２をあけ側板にコ字形開口部３を
形成した皮剥包丁本体４において、凹形係部７を備えた
一側板８の外周に皮剥包丁刃５のＬ形縁部６を係合し皮
剥包丁刃５の他端のかぎ形縁部９をねじ１０にて取外し
自在に皮剥包丁本体４にねじ止めしたものである。又、
皮剥包丁２５にて幅広くスライスした野菜を、千切り刃
３０を通過させて千切りするように構成したものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、家庭用及び業務用に用いられるハンドホルダ型皮剥包丁に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の包丁は、単一用途に使用される包丁が多く、皮剥包丁においても単一の 皮剥用にのみ用いられるものが多かった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、従来の単一用途用包丁を改良して、替刃を簡単な構造と操作により ハンドホルダに付け替えることにより、形の異なった種類の皮剥が可能であって 、各種の野菜と形態の異った千切りに適用できる皮剥包丁を提供することを目的 とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、背板１に穴２を設けコ形開口部３を形成した皮剥包丁本体４と、該 皮剥包丁本体４の一端外側に形成した皮剥包丁刃５の一端のＬ形縁部６を係合す る凹形係部７を備えた一側板８と、皮剥包丁本体４の他端のかぎ形縁部９を係止 するねじ１０を突設した他側板１１と、前記皮剥包丁本体４に一体に連設した把 手１２と、正面板１３に貫通穴１４を備え任意数を配設した熊手形掻刃１５を突 設しＬ形縁部６及びかぎ形縁部９並びにねじ１０の係止溝１６を設けた皮剥包本 体５と、よりなり、皮剥包丁刃２５にて幅広くスライスした野菜を千切り刃３０ を通過させて千切りするように構成したものである。

【０００５】

【作用】

コ形開口部３を下方に位置し、把手１２を上方に位置して把手１２を一方の手 に持ち、皮を剥かれる野菜１７を他方の手に持ち熊手形掻刃１５を野菜１７の表 面に当て、図４に示す如く把手１２を下方から上方に掻き上げることにより、各 熊手形掻刃１５にて削り出された繊維状削片は背板１にあけた穴２にて集束され て受け器１８に収容される。又、皮剥包丁刃２５にて幅広くスライスした野菜を 千切り刃３０を通過させて千切りするようにしたものである。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を図面を参照して説明する。図１は本考案の一の実施例の縦断 側面図、図２は正面図、図３及び図４は形状の異なる皮剥包丁刃の斜視図、図５ は皮剥作業状態を示す斜視図である。図において、皮剥包丁本体４は、その背板 １に、剥き取り成形された繊維をまとめて外部に放出する穴２をあけ、上下両側 板に側面から見てコ形開口部３を形成する。１２は皮剥包丁本体４の下方に連設 した把手である（図１）。皮剥包丁本体４の一側板８の外周面に凹形係部７を形 成し、その他側板１１の外側面にねじ１０を突設する。５はステンレス鋼板等よ りなる皮剥包丁刃であって、その正面板１３には上縁と両側縁を正面板１３に連 続させ下縁を正面板１３から離間させた複数個の熊手形掻刃１５を貫通穴１４を 存して打抜き突設し、皮剥包丁刃５の一側Ｌ形縁部６を前記皮剥包丁本体４のＬ 形係部７に係止し、皮剥包丁刃５の他端のかぎ形縁部９にあけた係止溝１６にね じ１０を挿通してねじ１０のナット１０ａにて皮剥包丁本体４と皮剥包丁刃５と を結合する。

【０００７】 野菜１７例えば大根を繊維状に千切り加工するには、図５に示す如く図３に示 す皮剥包丁刃５を皮剥包丁本体４に取り付け、左手にて大根を握り、右手にて皮 剥包丁本体４の把手１２を握って、熊手形掻刃１５を大根の表面に当て熊手形掻 刃１５を大根の頭部より尾部にかけて掻き取る。各熊手形掻刃１５により掻き取 られ繊維状に削り出された千切り片は皮剥包丁本体４の背面板１の穴２にて整え られて皮剥包丁本体４の外方に導出されるからこれを取り出して受け器１８に収 容する。図４は野菜を幅広く削り出すために横長の熊手形掻刃１５’を設けた皮 剥包丁刃５’を示す。６’は皮剥包丁刃５’のＬ形縁部、９’はかぎ形縁部、１ ３’は正面板、１５’は熊手形掻刃、１６’はねじ１０の係止溝を示す。

【０００８】 図５，図６及び図７は、本考案の他の実施例を示す。すなわち、皮剥包丁本体 ４Ａの背板１Ａに穴２Ａを設け、その一側板８Ａにあけた軸穴２２，２２’にＴ 形台板２４に突設した取付杆２３，２３’を内側から外側に向けて挿通する。台 板２４の上に皮剥包丁刃２５を重ねると共に該皮剥包丁刃２５にあけた嵌合穴２ ６，２６’に前記取付杆２３，２３’を挿通した後、取付杆２３，２３’の上端 部を軸穴２２，２２’に貫通させてナット２７，２７’を取付杆２３，２３’に ねじ付け締付けて皮剥包丁刃２５の刃先を皮剥包丁本体４Ａのコ形開口部３Ａの 上端縁に露出せしめる。２８は皮剥包丁刃２５にて削り出した大根等をスライス を千切りするために皮剥包丁本体４Ａの内側に対向して掘り付けた溝２９，２９ ’に嵌合した千切り刃３０の取付枠であって、図５に示す如く、左手に茎を上に 向け根元を下に向けて野菜１７のスライスをつくる。スライスされた野菜１７を 今度はその先端部より千切り刃３０の刃の間の隙間に進入させ、千切りする。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は前記した如く、背板１に穴２を設けた皮剥包丁本体４の側面コ形開口 部に皮剥包丁刃５を取り付けたことにより野菜１７を千切り状に刻む際、把手１ ２を手に持って皮剥包丁刃５の熊手形掻刃１５を野菜１７に当て把手１２を引き おろし又は引き上げることにより野菜１７を千切りして背板１の穴２より整列し て受け器１８に収容することができる。同様に皮剥包丁刃２５にて幅広くスライ スした野菜を、千切り刃３０を通過させて千切りすることができ、皮剥包丁刃の 付け替えが簡単にできるから、多種類の野菜類の千切りを容易に作ることができ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】一の実施例の縦断側面図。

【図２】一部を切欠した図１の正面図。

【図３】替刃の斜視図。

【図４】替刃の斜視図。

【図５】皮剥作業状態を示す斜視図。

【図６】一部を切欠した他の実施例の側面図。

【図７】分解した他の実施例の斜視図。

【図８】皮剥作業状態の他の実施例の斜視図。

【符号の説明】

１ 背板 ２ 穴 ３ コ形開口部 ４ 皮剥包丁本体 ５ 皮剥包丁刃 ６ Ｌ形縁部 ７ 凹形係部 ８ 一側板 ９ かぎ形縁部 １０ ねじ １１ 他側板 １２ 把手 １３ 正面板 １４ 貫通穴 １５ 熊手形掻刃 １６ ねじ１０の係止溝 １７ 野菜 １８ 受け器 ２２，２２’ 軸穴 ２３，２３’ 取付杆 ２４ 台板 ２５ 皮剥包丁刃 ２６，２６’ 嵌合穴 ２９，２９’ 溝 ３０ 千切り刃

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 背板１に穴２を設けコ形開口部３を形成
   した皮剥包丁本体４と、該皮剥包丁本体４の一端外側に
   形成した皮剥包丁刃５の一端のＬ形縁部６を係合する凹
   形係部７を備えた一側板８と、皮剥包丁本体４の他端の
   かぎ形縁部９を係止するねじ１０を突設した他側板１１
   と、前記皮剥包丁本体４に一体に連設した把手１２と、
   正面板１３に貫通穴１４を備え任意数を配設した熊手形
   掻刃１５を突設しＬ形縁部６及びかぎ形縁部９並びにね
   じ１０の係止溝１６を設けた皮剥包丁本体５と、よりな
   ることを特徴とするハンドホルダ型皮剥包丁。
2. 【請求項２】 皮剥包丁刃２５にて幅広くスライスした
   野菜を、千切り刃３０を通過させて千切りするように構
   成した請求項１記載のハンドホルダ型皮剥包丁。