JPH0624662U - エアーサーキット式電気掃除装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ごみを吸込んだ空気を外部に出さず循環させ
てごみを除去するにある。 【構成】 空気吹出し口と空気吸込み口を設けた掃除口
筐体１とエアーフィルタ機能を有するごみ回収袋と真空
ファンを設けて外部より空気を吸込む空気通路で閉塞通
路を構成した電気掃除機本体３を設け，更に吸込み空気
孔と吹出し空気孔を設けた伸縮性のパイプ２を設け，前
記パイプの一端を前記掃除口筐体に，他端を前記電気掃
除機本体にそれぞれ連結し，真空ファンを動作し空気を
循環させるよう構成したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は建物内や屋外等全ての場所において清掃するための電気掃除装置を改 良したエアーサーキット式電気掃除装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の電気掃除装置は吸込側と排出側が区分された真空式で，吸い込み側に， 吸込口を接続し吸込み口を被清掃物（床，じゅうたん等）に隙間を作り接触させ ，その隙間から進入する高速空気によりゴミや塵を吸いとる方式である。図９は 従来の電気掃除装置の構成図であって，１は吸い込み口，２はホース，３は掃除 機本体，４はフィルター，３−１はごみ回収袋，５は真空ファンである。 図１０は従来の電気掃除装置の構成のブロック図である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の電気掃除機は被清掃物がじゅうたん等柔らかい場合，吸込口に吸い付き 清掃効果が低下することやエネルギーロスがある。また、排出側は掃除機の後方 に放出しているため，掃除機付近の埃や病原菌等をまき散らす欠点があり，埃を 極端にきらう場所（通信機械室，病院，精密機械室，クリーンルーム等）では使 用できない。また，掃除口は真空式のため大型化が出来ない欠点がある。 本考案は，これらの欠点を解決し，低価格で大型化を実現し清掃能力を高める ことを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は，電気吸込み口と空気吹出し口を設けた掃除口筐体と，内部にエアー フィルタ機能を有するごみ回収袋，真空ファンを空気通路で閉塞し，外部に空気 吸込み口と空気吹出し口を設けた電気掃除機本体とを設け，両者を２個の空気通 気孔を設けたパイプで連結し，真空ファンで空気を循環させるものである。

【０００５】

【実施例】

図１は本考案のエアーサーキット式電気掃除装置（以下単に装置という。）の 一部断面図、図２は本考案のパイプの斜視図、図３は本考案の掃除口筐体の斜視 図，図４は図３の掃除口筐体の下面図，図７は本考案装置のブロック図，を示す 。

【０００６】 図において、，１は掃除口筐体，２は伸縮性のパイプ，３は電気掃除機本体， ３−１はごみ回収袋，３−２は空気吸込み通路，４はフィルタ，５は真空ファン ，を示す。 本考案の装置の構成を説明する。 本考案の電気掃除機本体３の外部に後述のパイプを連結する吸込み口，吹出し 口を設け，内部には上部と後部に連通する吸引空気通路３−２および吹出し空気 通路を設け，後部より順に前方にごみ回収袋３−１，フィルタ４，および真空フ ィルタ５，を配設して電気掃除機を構成する。

【０００７】 本考案の掃除口筐体１は外形は図３に示すよう長方形をなし，上面中央より斜 上方に突出する連結用くち出し部１−１を設け，同心的に空気の吸込み通路１Ａ と空気の吹出し通路１Ｂを構成し，一方図４に示すよう，下面部，中央部に空気 吸込み部１Ｃ前後に空気吹出し部１Ｄを構成する。例えばＬ＝２５０ｍｍ．Ｗ＝ １８０ｍｍである。 本考案のパイプ２はジャバラ状の伸縮性の２重管体に構成し，中央に空気吸込 管路２−１周囲に噴出し管路２−２とする。

【０００８】 本考案の装置は，パイプ２の一端を掃除口筐体１のくち出し部１−１に連結し ，他端を電気掃除機本体３の外部に設けた吸込み口と共に吹出し口に連結する。

【０００９】 本考案の装置の動作を説明する。 前記のように連結した後，真空ファン５を動作し、空気をパイプ２に送り出し ，掃除口筐体１内において，空気を高速で吹き出すことによりゴミを被清掃物か ら分離させ，吸込み部１Ｃから高速で吸い込む。吸い込んだゴミは真空ファン５ の前に位置するゴミ回収袋３−１で空気とゴミを分離し回収する。空気は再び掃 除口筐体１に送り込み同じ動作を繰り返す。このため，汚れた空気が掃除機の外 部へ排出させないため，室内の埃や病原菌等を舞い上げないことや，掃除口筐体 １が真空式でないため掃除機の大型化を可能としたことである。 図５は本考案の掃除口筐体の第２の実施例の断面図で，中央より空気を吹出し ，周囲より空気を吸込むよう構成したものである。 図６は本考案の装置の第２の実施例で，ホースをなくし，自在に床上を移動で きるよう構成したものである。リモートコントロール機能も付加できる。図にお いて，１３は上蓋，１４はフィルタ，１５を真空ファン，１６は車である。

【００１０】

【考案の効果】

本考案の装置は空気を外部に漏らさないため，ほこりや病原菌等を巻き散らさ ない。および，吹き出し空気により埃を被清掃物から剥離させ外部に漏らさず吸 い込むため装置の大型化が可能で清掃効率が大きく向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の装置の一部断面図である。

【図２】本考案のパイプ斜視図である。

【図３】本考案の掃除口筐体の斜視図である。

【図４】図３の掃除口筐体の下面図である。

【図５】本考案の掃除口筐体の第２の実施例の断面図で
ある。

【図６】本考案の装置の第２の実施例の断面図である。

【図７】本考案の装置のブロック図である。

【図８】従来の電気掃除装置である。

【図９】従来の電気掃除装置のブロック図である。

【符号の説明】

１ 掃除口筐体 １−１ くち出し部 １Ａ 空気の吸込み通路 １Ｂ 空気の吹出し通路 １Ｃ 空気の吸込み部 １Ｄ 空気の吹出し部 ２ パイプ ２−１ 空気吸込み管路 ２−２ 空気吹出し管路 ３ 電気掃除機本体 ３−１ ごみ回収袋 ３−２ 空気吹込み通路 ４ フィルタ ５ 真空ファン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外部に吸込み口と吹出し口を，内部に前
   記吸込み口及び吹出し口と連通する空気吸込み通路と空
   気吹出し通路，フィルタおよび真空ファンを設けた電気
   掃除機本体，２個の空気通気孔を設けた伸縮性のパイ
   プ，および空気吹出し口，空気吹込み口を設けた掃除口
   筐体を設け，前記パイプの一端を前記電気掃除機本体の
   吸込み口と吹出し口に連結し，他端を掃除口筐体の空気
   吹出し口と空気吸込み口に連結し，前記真空ファンを動
   作し、前記掃除口筐体より空気を吸込むと共に前記掃除
   口筐体に空気を吹出し空気を電気掃除機本体内を循環さ
   せ清掃することを特徴とするエアーサーキット式電気掃
   除装置